JPS6210243A - 特殊鋼およびその製造方法 - Google Patents
特殊鋼およびその製造方法Info
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- JPS6210243A JPS6210243A JP60146874A JP14687485A JPS6210243A JP S6210243 A JPS6210243 A JP S6210243A JP 60146874 A JP60146874 A JP 60146874A JP 14687485 A JP14687485 A JP 14687485A JP S6210243 A JPS6210243 A JP S6210243A
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- corrosion resistance
- rolled steel
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C38/00—Ferrous alloys, e.g. steel alloys
- C22C38/18—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、特殊鋼およびその製造方法に関し、とくに地
方の鉱工業所において地下で使用する装置や工具に適し
た鋼に関する。
方の鉱工業所において地下で使用する装置や工具に適し
た鋼に関する。
南アフリカの鉱山では一般に摩耗および腐食が激しく、
地下で使用する装置や工具には厳しい取扱い条件が要求
されるので、耐摩耗性、耐食性および耐衝撃性を有し、
かつ溶断および溶接性のよい鋼が望まれる。
地下で使用する装置や工具には厳しい取扱い条件が要求
されるので、耐摩耗性、耐食性および耐衝撃性を有し、
かつ溶断および溶接性のよい鋼が望まれる。
周知のように、耐摩耗性の決め手となる鋼の表面硬さは
炭素含有量を高くすると大きくなるが、炭素含有量の増
加によって耐衝撃性や溶接性などの性質に悪影響を及ぼ
すことも知られている。
炭素含有量を高くすると大きくなるが、炭素含有量の増
加によって耐衝撃性や溶接性などの性質に悪影響を及ぼ
すことも知られている。
耐衝撃性は圧延鋼の熱処理によって改善されるが、これ
は金のかかる方法であり、精鋼コストを大巾に上げるこ
とになる。
は金のかかる方法であり、精鋼コストを大巾に上げるこ
とになる。
本願明細書において、以下“圧延鋼”なる用語は、12
00°C程度の温度に再加熱された固化しq’A614
を圧延してえられた鋼を意味するものとする。
00°C程度の温度に再加熱された固化しq’A614
を圧延してえられた鋼を意味するものとする。
従って、圧延鋼は非調質または自動調質の状旌にあるも
のと認められる。
のと認められる。
また、鋼の耐食性は一般にそのCr含有量を増すと改善
されることが知られているが、Cr含有量が高くなると
鋼の溶断性が悪くなる。
されることが知られているが、Cr含有量が高くなると
鋼の溶断性が悪くなる。
以上のように、従来の技術では、耐摩耗性、耐食性およ
び耐衝撃性を有し、かつ高い衝撃強さを有し、溶断が容
易で優れた溶接性を備えた圧延鋼を提供することはでき
なかった。
び耐衝撃性を有し、かつ高い衝撃強さを有し、溶断が容
易で優れた溶接性を備えた圧延鋼を提供することはでき
なかった。
本発明は、このような特性を有する鋼およびその製造法
を提供することを目的とする。
を提供することを目的とする。
本発明の圧延鋼は、硬さが400〜600HV(ビッカ
ース)、室温でのシャルピー衝撃値が20〜100J、
耐食性としての腐食減量(ASTM 8117 30
日間塩水噴霧試験)が10〜200 g/m2であって
、重量%で次の成分を有することを特徴とする。
ース)、室温でのシャルピー衝撃値が20〜100J、
耐食性としての腐食減量(ASTM 8117 30
日間塩水噴霧試験)が10〜200 g/m2であって
、重量%で次の成分を有することを特徴とする。
C:0.07〜0.2、Cr:6.0〜12.0、Ni
:Q〜4.0、Cu:0〜5.OlMo:0〜1.5、
Ti:0〜0.05、Nb:最大0.1およびAl=0
.02〜0.06゜ 本発明による好ましい鋼は、重量%でMn:0゜7、S
j:最大0.3、P:最大0.02およびS:0.02
を含有する。
:Q〜4.0、Cu:0〜5.OlMo:0〜1.5、
Ti:0〜0.05、Nb:最大0.1およびAl=0
.02〜0.06゜ 本発明による好ましい鋼は、重量%でMn:0゜7、S
j:最大0.3、P:最大0.02およびS:0.02
を含有する。
本発明の第1の実施態様として、硬さが500HV(ビ
ッカース)、室温でのシャルピー衝撃値が少なくとも3
5J、耐食性(ASTM B11730日間塩水噴霧
試験)が170 g/m2である圧延鋼は、重量%で次
の成分を有する。
ッカース)、室温でのシャルピー衝撃値が少なくとも3
5J、耐食性(ASTM B11730日間塩水噴霧
試験)が170 g/m2である圧延鋼は、重量%で次
の成分を有する。
C: 0.13〜0.15、Cr、: 8.5〜11.
5、Ni:1.5〜3.0、Mo:0.6〜1.4、T
i:最大0.03、Nb:最大0.1、Al:0.02
〜0.06、Mn:0.7、Si:最大0.3およびP
とS:それぞれ最大0.2゜ 出願人は、このような鋼では、N i 、 M Oおよ
びNiの存在によって鋼のマルテンサイト硬さが十分に
高まるので、上記した低炭素含有量でも500HV程度
の硬さかえられることを見出した。
5、Ni:1.5〜3.0、Mo:0.6〜1.4、T
i:最大0.03、Nb:最大0.1、Al:0.02
〜0.06、Mn:0.7、Si:最大0.3およびP
とS:それぞれ最大0.2゜ 出願人は、このような鋼では、N i 、 M Oおよ
びNiの存在によって鋼のマルテンサイト硬さが十分に
高まるので、上記した低炭素含有量でも500HV程度
の硬さかえられることを見出した。
また、NiおよびMoの相乗効果によってCr含有量が
上記した範囲の最低値にある場合でも耐食性を上記した
好ましい値まで増加させることができることを見出した
。さらに、炭素含有量が相対的に低いことが良好な溶接
性を確保すると同時にCr含有量が上記した範囲の最も
低いときでも優れた溶断性がえられる。
上記した範囲の最低値にある場合でも耐食性を上記した
好ましい値まで増加させることができることを見出した
。さらに、炭素含有量が相対的に低いことが良好な溶接
性を確保すると同時にCr含有量が上記した範囲の最も
低いときでも優れた溶断性がえられる。
本実施態様において、インライン焼入れ(すなわち非調
質状態)後にえられる20℃における硬さ/靭性の組み
合わせ値が508HV152Cvジュールの鋼は、重量
%で次の成分を有する。
質状態)後にえられる20℃における硬さ/靭性の組み
合わせ値が508HV152Cvジュールの鋼は、重量
%で次の成分を有する。
C: 0.14、Cr:8.7、Ni:1.9、Mo:
1.4、Nb:0.04、Al:0.01、Mn:0.
7、P;0.01およびS:0.016゜ この鋼の30日間塩水噴霧試験値(A S 7MB11
7)は30g/イであった。
1.4、Nb:0.04、Al:0.01、Mn:0.
7、P;0.01およびS:0.016゜ この鋼の30日間塩水噴霧試験値(A S 7MB11
7)は30g/イであった。
表1に本実施態様による他の鋼についての成分と硬さ/
靭性の組み合わせ値を示す。
靭性の組み合わせ値を示す。
本実施態様によって得られる鋼が優れた耐食性を示すと
いう事実は第1図から明らかである。図は種々の鋼をき
わめて腐食性の強い模擬全鉱山廃液を使って測定した電
流−電位曲線を表わしたものである。表2に模擬廃液の
分析結果を示す。
いう事実は第1図から明らかである。図は種々の鋼をき
わめて腐食性の強い模擬全鉱山廃液を使って測定した電
流−電位曲線を表わしたものである。表2に模擬廃液の
分析結果を示す。
本発明の第2の実施態様として、上記した一般的性質の
ほかにとくに迅速な溶断性を有し、中程度の腐食条件に
おいて耐摩耗性と耐食性を備える圧延鋼は、重量%で次
の成分を有する。
ほかにとくに迅速な溶断性を有し、中程度の腐食条件に
おいて耐摩耗性と耐食性を備える圧延鋼は、重量%で次
の成分を有する。
C: 0.11〜0.18、Cr:6.0〜8.5、N
i: 2.0〜4.O,Mo :最大0.7、Ti:最
大0.3、Nb:最大0.1、Ali最大0.02、C
u:2.0〜5.0、Si:最大0.3、Mn:0.8
およびP。
i: 2.0〜4.O,Mo :最大0.7、Ti:最
大0.3、Nb:最大0.1、Ali最大0.02、C
u:2.0〜5.0、Si:最大0.3、Mn:0.8
およびP。
S:それぞれ最大0.02゜ 一
本実施態様において、酸素−アセチレン炎による溶断が
きわめて円滑に行なわれ、シャルピー衝撃性が良好にし
て、30日間塩水噴霧試験値(ASTM B 117
)が170g/rr?である鋼は、重量%で次の成分を
有する。
きわめて円滑に行なわれ、シャルピー衝撃性が良好にし
て、30日間塩水噴霧試験値(ASTM B 117
)が170g/rr?である鋼は、重量%で次の成分を
有する。
C: 0.11、Cr:6.1、Ni:3.5、Mo:
0.5、Cu:3.4、Mn:0.8およびSi、Nb
。
0.5、Cu:3.4、Mn:0.8およびSi、Nb
。
Ti、Al、P、S:それぞれ上記の範囲内。
本発明の第3の実施態様として、上記した一般的性質の
ほかにとくに穏やかな腐食条件において低コストで耐摩
耗性と耐食性を付与することを目的とした圧延鋼は、重
量%で次の成分を有する。
ほかにとくに穏やかな腐食条件において低コストで耐摩
耗性と耐食性を付与することを目的とした圧延鋼は、重
量%で次の成分を有する。
C: 0.18〜0.20、Cr:8.5〜11.5、
Mo:最大0.8、Ti:最大0.03、Nb:最大0
゜1、Al:0.02〜0.05およびSi:最大0.
3゜この実施態様では、炭素含有量が上記の場合よりも
高いので、鋼の溶接性およびシャルピー衝撃値は上記し
た他の実施態様のものに及ばないことがわかる。また、
孔食に対する抵抗を高くすることが望まれるところでは
、Moは適宜選択することができる。
Mo:最大0.8、Ti:最大0.03、Nb:最大0
゜1、Al:0.02〜0.05およびSi:最大0.
3゜この実施態様では、炭素含有量が上記の場合よりも
高いので、鋼の溶接性およびシャルピー衝撃値は上記し
た他の実施態様のものに及ばないことがわかる。また、
孔食に対する抵抗を高くすることが望まれるところでは
、Moは適宜選択することができる。
本発明による鋼の製造法は次のとおりである。
すなわち、重量比でC: 0.07〜0.20%、Cr
:6.0〜12.0%を含有し、硬さが400〜600
HV、室温でのシャルピー衝撃値が20〜100J、耐
食性(ASTM B117 30日間塩水噴霧試験)
が10〜200 g/rrfの鋼の製造法は、溶鋼に対
して所定量のNiおよびMo(もしCr含有量が8.5
%より少なければ、さらにCu)を添加して鋼の耐食性
を高める工程および/または所定量のNi、Moおよび
Nbを添加して鋼の耐摩耗性を高める工程を含む。
:6.0〜12.0%を含有し、硬さが400〜600
HV、室温でのシャルピー衝撃値が20〜100J、耐
食性(ASTM B117 30日間塩水噴霧試験)
が10〜200 g/rrfの鋼の製造法は、溶鋼に対
して所定量のNiおよびMo(もしCr含有量が8.5
%より少なければ、さらにCu)を添加して鋼の耐食性
を高める工程および/または所定量のNi、Moおよび
Nbを添加して鋼の耐摩耗性を高める工程を含む。
Ni、Mo、CuおよびNbの添加は、重量%で次の組
成となるように添加するのが好ましい。
成となるように添加するのが好ましい。
Ni:0〜4.OlMono 〜1.5、Cu:0〜5
.0およびNb:0.02〜0.1゜−鋼の耐食性に及
ぼすNiおよびMoの添加の効果は、90日間塩水噴霧
試験結果を表わした第2図のグラフにより明らかに示さ
れる。このグラフはまた9Cr 、2Ni、1.4Mo
!i1が、それぞれ9Cr、0.8Mo611の10倍
、9Cr、3NiGliの13倍以上も腐食量が小さい
ことを示している。
.0およびNb:0.02〜0.1゜−鋼の耐食性に及
ぼすNiおよびMoの添加の効果は、90日間塩水噴霧
試験結果を表わした第2図のグラフにより明らかに示さ
れる。このグラフはまた9Cr 、2Ni、1.4Mo
!i1が、それぞれ9Cr、0.8Mo611の10倍
、9Cr、3NiGliの13倍以上も腐食量が小さい
ことを示している。
また、中程度の腐食性を有する模擬鉱山廃液で行なった
電流−電位曲線の測定結果は、9Cr 。
電流−電位曲線の測定結果は、9Cr 。
0、8 M o合金鋼が可成り高い不動態電流密度を示
したのに対し、8.7Cr 、2Ni 、1.4Mo合
金鋼は改善された不動態挙動を示し、12Cr 、 2
Ni、0.7Mo合金鋼はそれよりも更に良かった。
したのに対し、8.7Cr 、2Ni 、1.4Mo合
金鋼は改善された不動態挙動を示し、12Cr 、 2
Ni、0.7Mo合金鋼はそれよりも更に良かった。
孔食試験の結果も、MoおよびN i 、 M oの添
加が鋼に対し有利な効果を与えることを示した。
加が鋼に対し有利な効果を与えることを示した。
この製造方法は上記した第1および第2の実施態様で示
された成分を有する鋼の製造に用いられる。上記の第2
の実施態様において、溶断性改善のためにCr含有量を
下げる場合、それによって失われる耐食性の低下はNi
、MoおよびCuを組み合わせて添加することにより補
償される。
された成分を有する鋼の製造に用いられる。上記の第2
の実施態様において、溶断性改善のためにCr含有量を
下げる場合、それによって失われる耐食性の低下はNi
、MoおよびCuを組み合わせて添加することにより補
償される。
本発明による鋼の硬さと炭素含有量との関係を第3図に
示す。これらのグラフは所望の硬さの製品を得るために
特殊鋼の炭素含有量を決定するのに用いられる。とくに
、炭素含有量の適用範囲が広い上記した第1および第2
の実施態様の場合に有用である。
示す。これらのグラフは所望の硬さの製品を得るために
特殊鋼の炭素含有量を決定するのに用いられる。とくに
、炭素含有量の適用範囲が広い上記した第1および第2
の実施態様の場合に有用である。
第3図のグラフから、炭素含有量を一定にしたときに鋼
の硬さく耐摩耗性)に及ぼすNi、M。
の硬さく耐摩耗性)に及ぼすNi、M。
およびNb添加物の効果を決定することができる。
かくして、8.5〜11.5 Cr 、 2N i 、
1.2M。
1.2M。
Nbjll(または8.5〜I1.5CI−12〜3
N + Nb鋼)の硬さは、単純な8.5〜11.5C
r合金鋼に比べてはるかに大きい(±60HV)ことが
わかる。このことは、炭素含有量(±0.06%)が可
成り低いCr 、Ni 、Mo 、Nb鋼について簡単
なCr Illと同じレベルの硬さが得られることを意
味する。例えばCry N i y M o y N
b鋼において炭素含有量が僅か0.14%でも500H
Vの硬さが得られるのに対し、Cr鋼で同じ硬さを得る
には±0.19の炭素含有量を必要とする。
N + Nb鋼)の硬さは、単純な8.5〜11.5C
r合金鋼に比べてはるかに大きい(±60HV)ことが
わかる。このことは、炭素含有量(±0.06%)が可
成り低いCr 、Ni 、Mo 、Nb鋼について簡単
なCr Illと同じレベルの硬さが得られることを意
味する。例えばCry N i y M o y N
b鋼において炭素含有量が僅か0.14%でも500H
Vの硬さが得られるのに対し、Cr鋼で同じ硬さを得る
には±0.19の炭素含有量を必要とする。
鋼の炭素含有量を低くすると耐衝撃性が改善されるから
、本発明による製造法によって非調質鋼においても高い
シャルピー衝撃値を得ることができる。
、本発明による製造法によって非調質鋼においても高い
シャルピー衝撃値を得ることができる。
ところで、良好な衝撃靭性を有する鋼を得るには優れた
圧延構造を有するものを製造することが肝要であるから
、出願人は従来のオーステナイトの結晶粒度と同じく8
〜10ASTMのオーダを有する鋼を製造することがで
きる調整圧延方法を開発した。
圧延構造を有するものを製造することが肝要であるから
、出願人は従来のオーステナイトの結晶粒度と同じく8
〜10ASTMのオーダを有する鋼を製造することがで
きる調整圧延方法を開発した。
本発明による鋼の調整圧延方法は、鋼を1150°C程
度に再加熱する工程、各圧延処理に際して少なくとも2
0%鋼を変形する工程(15%の変形が行なわれる最初
と最後の処理を除く)および全体の変形が90%に達し
た後の仕上げの圧延温度を950℃程度に保持する工程
を含むものである。
度に再加熱する工程、各圧延処理に際して少なくとも2
0%鋼を変形する工程(15%の変形が行なわれる最初
と最後の処理を除く)および全体の変形が90%に達し
た後の仕上げの圧延温度を950℃程度に保持する工程
を含むものである。
さらに、本発明による調整圧延方法は、上記の圧延工程
の終了後直ちに鋼を冷却する工程、この冷却を±80%
のオーステナイトがマルテンサイトに変態する温度に達
するまで続ける工程および鋼を空冷する工程を含む。
の終了後直ちに鋼を冷却する工程、この冷却を±80%
のオーステナイトがマルテンサイトに変態する温度に達
するまで続ける工程および鋼を空冷する工程を含む。
出願人は、上記の処理によって製造された鋼が自動調質
のマルテンサイト構造を有し、優れた衝撃特性を備えて
いることを見出した。
のマルテンサイト構造を有し、優れた衝撃特性を備えて
いることを見出した。
出願人はさらに鋼中の微量合金元素であるTiとNbが
再加熱時の結晶粒度の成長を抑止し、かつ圧延前後の再
結晶化を妨害することによって圧延時の結晶粒度を規制
する効果があることを見出した。また、鋼中のAlはそ
の細粒化作用を通じて衝撃特性に好影響を及ぼし、有害
元素であるNおよび0を安定な窒化物、酸化物として固
定すると考えられる。
再加熱時の結晶粒度の成長を抑止し、かつ圧延前後の再
結晶化を妨害することによって圧延時の結晶粒度を規制
する効果があることを見出した。また、鋼中のAlはそ
の細粒化作用を通じて衝撃特性に好影響を及ぼし、有害
元素であるNおよび0を安定な窒化物、酸化物として固
定すると考えられる。
本発明による鋼の製造においては、通常の製鋼方法が採
用されるが、S、NおよびOの含有量を低くするために
脱硫および真空アーク脱ガスが推奨される。
用されるが、S、NおよびOの含有量を低くするために
脱硫および真空アーク脱ガスが推奨される。
本発明によれば、地方の鉱山などにおいて地下で使用す
る装置や工具として理想的な性質を有する新規な鋼(お
よびその製造法)を提供することができる。
る装置や工具として理想的な性質を有する新規な鋼(お
よびその製造法)を提供することができる。
また、本発明の要旨を逸脱しない限り、鋼およびその製
造法には多くの態様をとることが可能であることが理解
される。
造法には多くの態様をとることが可能であることが理解
される。
第1図は本発明による鋼の電流−電位曲線を示すグラフ
、第2図は同上の鋼のCr含有量を変えたときの耐食性
に及ぼす効果を示すグラフ、第3図は同上の炭素含有量
と硬さとの関係を示すグラフである。
、第2図は同上の鋼のCr含有量を変えたときの耐食性
に及ぼす効果を示すグラフ、第3図は同上の炭素含有量
と硬さとの関係を示すグラフである。
Claims (13)
- (1)硬さが400〜600HV(ビッカース)、室温
でのシャルピー衝撃値が20〜100J、耐食性(AS
TM B117 30日間塩水噴霧試験)が10〜20
0g/m^2であって、重量%で次の成分を有する圧延
鋼。 C:0.07〜0.2、Cr:6.0〜12.0、Ni
:0〜4.0、Cu:0〜5.0、Mo:0〜1.5、
Ti:0〜0.05、Nb:0〜0.1およびAl:0
.02〜0.06。 - (2)重量%で、Mn:0.7、Si:最大0.3、P
:最大0.02およびS:0.02を含有する特許請求
の範囲第1項記載の圧延鋼。 - (3)硬さが500HV(ビッカース)、室温でのシャ
ルピー衝撃値が少なくとも35J、耐食性(ASTM
B117 30日間塩水噴霧試験)が170g/m^2
であって、重量%で次の成分を有する圧延鋼。 C:0.13〜0.15、Cr:8.5〜11.5、N
i:1.5〜3.0、Mo:0.6〜1.4、Ti:最
大0.03、Nb:最大0.1、Al:0.02〜0.
06、Mn:0.7、Si:最大0.3およびP、S:
それぞれ最大0.02。 - (4)インライン焼入れ(非調質状態)後に得られ、2
0℃における硬さ/靭性の組み合せ値が508HV/5
2Cvジュールであって、重量%でC:0.14、Cr
:8.7、Ni:1.9、Mo:1.4、Nb:0.0
4、Al:0.01、Mn:0.7、P:0.01およ
びS:0.016の成分を有する特許請求の範囲第3項
記載の圧延鋼。 - (5)前記の一般的な性質のほかにとくに迅速な溶断性
を有し、中程度の腐食条件において耐摩耗性と耐食性を
備え、重量%で次の成分を有する特許請求の範囲第1項
または第2項記載の圧延鋼。 C:0.11〜0.18、Cr:6.0〜8.5、Ni
:2.0〜4.0、Mo:最大0.7、Ti:最大0.
03、Nb:最大0.1、Al:最大0.02、Cu:
2.0〜5.0、Si:最大0.3、Mn:0.8およ
びP、S:それぞれ最大0.02。 - (6)酸素−アセチレン炎による溶断がきわめて円滑に
行なわれ、シャルピー衝撃性が良好にして、30日間塩
水噴霧試験値(ASTM B117)が170g/m^
2であって、重量%で次の成分を有する特許請求の範囲
第5項記載の圧延鋼。 C:0.11、Cr:6.1、Ni:3.5、Mo:0
.5、Cu:3.4、Mn:0.8、Si:最大0.3
、Ti:最大0.03、Nb:最大0.1、Al:最大
0.02およびP、S:それぞれ最大0.02。 - (7)前記の一般的な性質のほかに、とくに穏やかな腐
食条件において低コストで耐摩耗性と耐食性を付与する
ことを目的とし、重量%で次の成分を有する特許請求の
範囲第1項ないし第6項のいずれかに記載の圧延鋼。 C:0.18〜0.20、Cr:8.5〜11.5、M
o:最大0.8、Ti:最大0.03、Nb:最大0.
1、Al:0.02〜0.05およびSi:最大0.3
。 - (8)重量%で、C:0.07〜0.20およびCr:
6.0〜12.0を含有し、硬さが400〜600HV
、室温でのシャルピー衝撃値が20〜100J、耐食性
(ASTM B117 30日間塩水噴霧試験)が10
〜200g/m^2の非調質圧延鋼の製造方法であって
、溶鋼に対して所定量のNiおよびMo(並びにCr含
有量が8.5%より少ないときにはCu)を添加して鋼
の耐食性を高める工程および/または所定量のNi、M
oおよびNbを添加して鋼の耐摩耗性を高める工程を含
むことを特徴とする方法。 - (9)Ni、Mo、CuおよびNbを添加して、鋼が重
量%で次の成分を含有するようにする特許請求の範囲第
8項記載の方法。 Ni:0〜4.0、Mo:0〜1.5、Cu:0〜5.
0およびNb:0.02〜0.1。 - (10)特許請求の範囲第3項ないし第6項のいずれか
の圧延鋼を製造する特許請求の範囲第8項または第9項
記載の方法。 - (11)Cr含有量の低下による耐食性の減少をNi、
MoおよびCuの組み合わせ添加によって補償する特許
請求の範囲第5項または第6項の圧延鋼を製造するため
の特許請求の範囲第8項、第9項または第10項記載の
方法。 - (12)特許請求の範囲第1項ないし第7項のいずれか
の鋼を結晶粒度が8〜10ASTMのオーステナイトに
する調整圧延方法であって、鋼を1150℃の温度に加
熱する工程、各圧延処理に際して少なくとも20%鋼を
変形する工程(15%の変形が行なわれ最初と最後の処
理を除く)および全体の変形が90%に達した後の仕上
げの圧延温度を950℃程度に保持する工程を含むこと
を特徴とする方法。 - (13)前記圧延工程の終了後直ちに鋼を冷却する工程
、この冷却を±80%のオーステナイトがマルテンサイ
トに変態する温度に達するまで続ける工程および鋼を空
冷する工程を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1
2項記載の方法。
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