JP2000054026A - 硫化水素の存在下で用いられる圧力容器を製造するための方法および鋼 - Google Patents
硫化水素の存在下で用いられる圧力容器を製造するための方法および鋼Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 H2Sによって応力亀裂が生じる危険のある条
件下で−40℃〜200℃で圧力下に運転される圧力容器を
製造するための方法および鋼。 【解決方法】 下記化学組成(重量%): 0.03%≦C≦
0.15%、0%≦Si≦0.5%、0.4%≦Mn≦2.5%、0.5%≦N
i≦3%、0%≦Cr≦1%、0%≦Mo≦0.5%、0%≦Al≦0.0
7%、0%≦Ti≦0.04%、0%≦B≦0.004%、0%≦V≦0.0
2%、0%≦Nb≦0.05%、Cu≦1%、S≦0.015%、P≦0.03
%、残部は鉄と製造に起因する不純物を有し、CET=C+
(Mn+Mo)/10+(Cr+Cu)/20+Ni/40<0.35で、80
0/500cct<10秒である鋼から圧力容器の部品が製造す
る。
件下で−40℃〜200℃で圧力下に運転される圧力容器を
製造するための方法および鋼。 【解決方法】 下記化学組成(重量%): 0.03%≦C≦
0.15%、0%≦Si≦0.5%、0.4%≦Mn≦2.5%、0.5%≦N
i≦3%、0%≦Cr≦1%、0%≦Mo≦0.5%、0%≦Al≦0.0
7%、0%≦Ti≦0.04%、0%≦B≦0.004%、0%≦V≦0.0
2%、0%≦Nb≦0.05%、Cu≦1%、S≦0.015%、P≦0.03
%、残部は鉄と製造に起因する不純物を有し、CET=C+
(Mn+Mo)/10+(Cr+Cu)/20+Ni/40<0.35で、80
0/500cct<10秒である鋼から圧力容器の部品が製造す
る。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はH2Sによって応力亀
裂が生じる危険がある条件下で圧力下に運転される圧力
容器の製造方法に関するものである。
裂が生じる危険がある条件下で圧力下に運転される圧力
容器の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石油化学産業ではH2S含有率の高いガス
を処理するのに用いられる加熱容器が用いられる。この
容器は可燃性ガスを収容し、圧力下で運転されるため安
全性に重大な課題が生じる。この課題を解決するために
各種の規格または構造規則、特にNACE MR 0175-97規格
とASME-コード型の規則によって規定された構造ルール
が適用される。H2S、特に湿気の存在下のH2Sは応力腐食
により破損する危険があるため、NACE規格ではプラント
の安全性を保証するためにH2Sの分圧条件に特別な構造
ルールを規定している。この構造ルールは規格にも規定
され、製造業者はそれに従わなければならない。
を処理するのに用いられる加熱容器が用いられる。この
容器は可燃性ガスを収容し、圧力下で運転されるため安
全性に重大な課題が生じる。この課題を解決するために
各種の規格または構造規則、特にNACE MR 0175-97規格
とASME-コード型の規則によって規定された構造ルール
が適用される。H2S、特に湿気の存在下のH2Sは応力腐食
により破損する危険があるため、NACE規格ではプラント
の安全性を保証するためにH2Sの分圧条件に特別な構造
ルールを規定している。この構造ルールは規格にも規定
され、製造業者はそれに従わなければならない。
【0003】一般に、NACE MR 0175-97規格では材料はN
ACE TM 0177-90規格で規定された水素の存在下での亀裂
試験において満足な結果を示さなければならない。NACE
MR 0175-97規格はさらに、一般的な材料と操作条件を
示している。圧力容器の場合には、ニッケル含有量が1
%以下で且つ硬度が22HRC以下であれば規準化状態およ
び焼入れ・焼戻し(trempe revene)状態の両方で低合
金の炭素鋼を用いることは理論的には可能である。容器
およびその部品を応力除去(detensionnement)する場合
には、その応力除去操作は595℃以上で行わなければな
らない。また、溶接によって部品を接合した後は620℃
以上の温度で溶接後の熱処理をして、容器の全ての点で
の硬度を22HRC以下にしなければならない。
ACE TM 0177-90規格で規定された水素の存在下での亀裂
試験において満足な結果を示さなければならない。NACE
MR 0175-97規格はさらに、一般的な材料と操作条件を
示している。圧力容器の場合には、ニッケル含有量が1
%以下で且つ硬度が22HRC以下であれば規準化状態およ
び焼入れ・焼戻し(trempe revene)状態の両方で低合
金の炭素鋼を用いることは理論的には可能である。容器
およびその部品を応力除去(detensionnement)する場合
には、その応力除去操作は595℃以上で行わなければな
らない。また、溶接によって部品を接合した後は620℃
以上の温度で溶接後の熱処理をして、容器の全ての点で
の硬度を22HRC以下にしなければならない。
【0004】一般に、H2Sによって応力亀裂が生じる危
険がある条件下で運転される圧力容器は保証引張強度Rm
が485MPaを超えないように規格化された炭素・マンガン
鋼を用いて製造される。その結果、プラントの肉厚は厚
くなり、非常に重くなる。しかし、重量が重いことは海
上プラットフォームに設置されるプラントの場合には問
題である。保証機械特性を高めるために、焼入れ・焼戻
し状態での炭素・マンガン鋼の使用が提案されている
が、この鋼は500Mpa以上の引張強度が保証できず、400M
pa以上の降伏応力も保証できない。しかも、これらの特
性は約80mm以上の厚さの場合にしか保証されない。
険がある条件下で運転される圧力容器は保証引張強度Rm
が485MPaを超えないように規格化された炭素・マンガン
鋼を用いて製造される。その結果、プラントの肉厚は厚
くなり、非常に重くなる。しかし、重量が重いことは海
上プラットフォームに設置されるプラントの場合には問
題である。保証機械特性を高めるために、焼入れ・焼戻
し状態での炭素・マンガン鋼の使用が提案されている
が、この鋼は500Mpa以上の引張強度が保証できず、400M
pa以上の降伏応力も保証できない。しかも、これらの特
性は約80mm以上の厚さの場合にしか保証されない。
【0005】管理圧延で得られたバナジウムまたはニオ
ブの微量合金の低炭素鋼を用いることもできる。これら
の鋼は約550MPaの保証引張強度と約450Mpaの保証降伏応
力レベルを達成することができるが、これらの鋼は熱間
成形部品の製造に用いることができず、しかも40mm以下
の厚さでしか用いることができない。さらに高い機械的
特性を計算上達成可能な焼入れ・焼戻し状態でのボイラ
の製造に用いられる多くの低合金鋼が存在することは確
かであるが、これらの鋼はNACE規格に記載の条件を満足
しない。さらに、これらは溶接に注意を必要とし、その
条件は現場での修復作業で確実に遵守するのは必ずしも
容易ではない。本発明が対象とする用途では溶接部に欠
陥を生じ、その結果、重大な事故を引き起こす危険があ
るので、これらの鋼は使用できない。
ブの微量合金の低炭素鋼を用いることもできる。これら
の鋼は約550MPaの保証引張強度と約450Mpaの保証降伏応
力レベルを達成することができるが、これらの鋼は熱間
成形部品の製造に用いることができず、しかも40mm以下
の厚さでしか用いることができない。さらに高い機械的
特性を計算上達成可能な焼入れ・焼戻し状態でのボイラ
の製造に用いられる多くの低合金鋼が存在することは確
かであるが、これらの鋼はNACE規格に記載の条件を満足
しない。さらに、これらは溶接に注意を必要とし、その
条件は現場での修復作業で確実に遵守するのは必ずしも
容易ではない。本発明が対象とする用途では溶接部に欠
陥を生じ、その結果、重大な事故を引き起こす危険があ
るので、これらの鋼は使用できない。
【0006】安全な圧力容器を製造するためには十分な
溶接条件(特に最小予熱温度と単位長さ当たりの最小溶
接エネルギーによって特徴付けられる溶接条件)を選択
しなければならない。これらの溶接条件は(NF A 36-00
0規格で規定されるように)溶接ビードまたは溶接熱に
よって影響を受ける部分の800℃〜500℃の冷却時間の形
で定義(合成)できる。本発明者は、最大硬度22HRCの
基準を満足するためには、上記の冷却時間を構造コード
によって課せられた制約と用いた鋼とに依存する「800
/500cct」(後で正確に定義する)とよばれる基準値よ
り大きくなければならないということを見出した。溶接
はこの値が高い程困難になる。ボイラ製造で用いられる
焼入れ・焼戻し鋼の800/500cct(臨界冷却時間800℃〜
500℃)は10秒以上で、この時間はこの鋼を耐H2S圧力容
器の製造で満足な条件下で用いるには長すぎる。
溶接条件(特に最小予熱温度と単位長さ当たりの最小溶
接エネルギーによって特徴付けられる溶接条件)を選択
しなければならない。これらの溶接条件は(NF A 36-00
0規格で規定されるように)溶接ビードまたは溶接熱に
よって影響を受ける部分の800℃〜500℃の冷却時間の形
で定義(合成)できる。本発明者は、最大硬度22HRCの
基準を満足するためには、上記の冷却時間を構造コード
によって課せられた制約と用いた鋼とに依存する「800
/500cct」(後で正確に定義する)とよばれる基準値よ
り大きくなければならないということを見出した。溶接
はこの値が高い程困難になる。ボイラ製造で用いられる
焼入れ・焼戻し鋼の800/500cct(臨界冷却時間800℃〜
500℃)は10秒以上で、この時間はこの鋼を耐H2S圧力容
器の製造で満足な条件下で用いるには長すぎる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記の
問題点を解決して、公知の容器より軽量な、H2S媒体を
扱う安全な圧力容器を提供することにある。
問題点を解決して、公知の容器より軽量な、H2S媒体を
扱う安全な圧力容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の対象は、下記
(1)〜(4)を特徴とする、NACE MR 0175-97規格で規定
されたような、H2Sによって応力亀裂が生じる危険のあ
る条件下で−40℃〜200℃で圧力下に運転される圧力容
器の製造方法にある: (1) 下記化学組成(重量%): 0.03%≦C≦0.15% 0%≦Si≦0.5% 0.4%≦Mn≦2.5% 0.5%≦Ni≦3% 0%≦Cr≦1% 0%≦Mo≦0.5% 0%≦Al≦0.07% 0%≦Ti≦0.04% 好ましくは、Al+Ti≧0.01% 0%≦B≦0.004% 0%≦V≦0.02% 0%≦Nb≦0.05% Cu≦1% S≦0.015% P≦0.03% 残部は鉄と製造に起因する不純物を有し、 CET=C+(Mn+Mo)/10+(Cr+Cu)/20+Ni/40<0.
35 であり、 800/500cctは10秒以下 である鋼から圧力容器の部品を製造し、各部品は成形前
または後に焼入れおよび焼戻しされて、10%以下のフェ
ライトを含む(好ましくはフェライトを全く含まない)焼
戻しマルテンサイトまたはマルテンサイトベイナイト組
織とし、(2) 各部品の成形後、595℃以上の温度で必
要に応じて応力除去操作を行い、(3) 熱で影響を受け
る部分の800℃〜500℃の冷却時間800/500ctが5秒以上と
なるような溶接エネルギーおよび予熱条件で圧力容器の
部品を溶接し、(4) 溶接後の熱処理を595℃以上且つ6
80℃以下の温度TPWで行って、鋼が550MPa以上の引張強
度と、450MPa以上の降伏応力と、17%を超える伸び率A
%と、40ジュール以上の−40℃での衝撃強度KCVとを有
し、容器の表面の全ての点での硬度が48HV以下にする。
(1)〜(4)を特徴とする、NACE MR 0175-97規格で規定
されたような、H2Sによって応力亀裂が生じる危険のあ
る条件下で−40℃〜200℃で圧力下に運転される圧力容
器の製造方法にある: (1) 下記化学組成(重量%): 0.03%≦C≦0.15% 0%≦Si≦0.5% 0.4%≦Mn≦2.5% 0.5%≦Ni≦3% 0%≦Cr≦1% 0%≦Mo≦0.5% 0%≦Al≦0.07% 0%≦Ti≦0.04% 好ましくは、Al+Ti≧0.01% 0%≦B≦0.004% 0%≦V≦0.02% 0%≦Nb≦0.05% Cu≦1% S≦0.015% P≦0.03% 残部は鉄と製造に起因する不純物を有し、 CET=C+(Mn+Mo)/10+(Cr+Cu)/20+Ni/40<0.
35 であり、 800/500cctは10秒以下 である鋼から圧力容器の部品を製造し、各部品は成形前
または後に焼入れおよび焼戻しされて、10%以下のフェ
ライトを含む(好ましくはフェライトを全く含まない)焼
戻しマルテンサイトまたはマルテンサイトベイナイト組
織とし、(2) 各部品の成形後、595℃以上の温度で必
要に応じて応力除去操作を行い、(3) 熱で影響を受け
る部分の800℃〜500℃の冷却時間800/500ctが5秒以上と
なるような溶接エネルギーおよび予熱条件で圧力容器の
部品を溶接し、(4) 溶接後の熱処理を595℃以上且つ6
80℃以下の温度TPWで行って、鋼が550MPa以上の引張強
度と、450MPa以上の降伏応力と、17%を超える伸び率A
%と、40ジュール以上の−40℃での衝撃強度KCVとを有
し、容器の表面の全ての点での硬度が48HV以下にする。
【0009】
【発明の実施の形態】鋼の化学組成はNb+V≦0.02%を
満足するのが好ましく、さらに 0.04%≦C≦0.09% Cr≦0.6% 0.2%≦Mo≦0.5% であるのが好ましい。
満足するのが好ましく、さらに 0.04%≦C≦0.09% Cr≦0.6% 0.2%≦Mo≦0.5% であるのが好ましい。
【0010】本発明はさらに、NACE MR 0175-97規格で
規定されたような、H2Sによって応力亀裂が生じる危険
のある条件下で−40℃〜200℃で圧力下に運転される圧
力容器に関するものである。この圧力容器は下記化学組
成(重量%): 0.03%≦C≦0.15% 0%≦Si≦0.5% 0.4%≦Mn≦2.5% 0.5%≦Ni≦3% 0%≦Cr≦1% 0%≦Mo≦0.5% 0%≦Al≦0.07% 0%≦Ti≦0.04% 好ましくは、Al+Ti≧0.01% 0%≦B≦0.004% 0%≦V≦0.02% 0%≦Nb≦0.05% Cu≦1% S≦0.015% P≦0.03% 残部は鉄と製造に起因する不純物を有し、 CET=C+(Mn+Mo)/10+(Cr+Cu)/20+Ni/40<0.
35 であり、800/500cctは10秒以下である鋼で作られる。
この鋼は10%以下のフェライトを含む(好ましくはフェ
ライトを全く含まない)焼戻しマルテンサイトまたはマ
ルテンサイトベイナイト組織を有し、550MPa以上の引張
強度Rmと、450MPa以上の降伏応力と、17%を超える伸び
率A%と、40ジュール以上の−40℃での衝撃強度KCVとを
有する。この圧力容器の表面硬度は全ての点で248HV以
下である。
規定されたような、H2Sによって応力亀裂が生じる危険
のある条件下で−40℃〜200℃で圧力下に運転される圧
力容器に関するものである。この圧力容器は下記化学組
成(重量%): 0.03%≦C≦0.15% 0%≦Si≦0.5% 0.4%≦Mn≦2.5% 0.5%≦Ni≦3% 0%≦Cr≦1% 0%≦Mo≦0.5% 0%≦Al≦0.07% 0%≦Ti≦0.04% 好ましくは、Al+Ti≧0.01% 0%≦B≦0.004% 0%≦V≦0.02% 0%≦Nb≦0.05% Cu≦1% S≦0.015% P≦0.03% 残部は鉄と製造に起因する不純物を有し、 CET=C+(Mn+Mo)/10+(Cr+Cu)/20+Ni/40<0.
35 であり、800/500cctは10秒以下である鋼で作られる。
この鋼は10%以下のフェライトを含む(好ましくはフェ
ライトを全く含まない)焼戻しマルテンサイトまたはマ
ルテンサイトベイナイト組織を有し、550MPa以上の引張
強度Rmと、450MPa以上の降伏応力と、17%を超える伸び
率A%と、40ジュール以上の−40℃での衝撃強度KCVとを
有する。この圧力容器の表面硬度は全ての点で248HV以
下である。
【0011】鋼の化学組成はNb+V≦0.02%を満足する
のが好ましく、さらに、0.04%≦C≦0.09%、Cr≦0.6
%、0.2%≦Mo≦0.5%であるのが好ましい。圧力容器の
肉厚は50mm〜300mmにすることができる。
のが好ましく、さらに、0.04%≦C≦0.09%、Cr≦0.6
%、0.2%≦Mo≦0.5%であるのが好ましい。圧力容器の
肉厚は50mm〜300mmにすることができる。
【0012】本発明はさらに、NACE MR 0175-97規格で
規定されたような、H2Sによって応力亀裂が生じる危険
のある条件下で−40℃〜200℃で圧力下に運転される圧
力容器を製造するための鋼に関するものである。この鋼
は下記化学組成(重量%): 0.03%≦C≦0.15% 0%≦Si≦0.5% 0.4%≦Mn≦2.5% 0.5%≦Ni≦3% 0%≦Cr≦1% 0%≦Mo≦0.5% 0%≦Al≦0.07% 0%≦Ti≦0.04% 好ましくは、Al+Ti≧0.01% 0%≦B≦0.004% 0%≦V≦0.02% 0%≦Nb≦0.05% Cu≦1% S≦0.015% P≦0.03% 残部は鉄と製造に起因する不純物を有し、 CET=C+(Mn+Mo)/10+(Cr+Cu)/20+Ni/40<0.
35 であり、800/500cctは10秒以下である。
規定されたような、H2Sによって応力亀裂が生じる危険
のある条件下で−40℃〜200℃で圧力下に運転される圧
力容器を製造するための鋼に関するものである。この鋼
は下記化学組成(重量%): 0.03%≦C≦0.15% 0%≦Si≦0.5% 0.4%≦Mn≦2.5% 0.5%≦Ni≦3% 0%≦Cr≦1% 0%≦Mo≦0.5% 0%≦Al≦0.07% 0%≦Ti≦0.04% 好ましくは、Al+Ti≧0.01% 0%≦B≦0.004% 0%≦V≦0.02% 0%≦Nb≦0.05% Cu≦1% S≦0.015% P≦0.03% 残部は鉄と製造に起因する不純物を有し、 CET=C+(Mn+Mo)/10+(Cr+Cu)/20+Ni/40<0.
35 であり、800/500cctは10秒以下である。
【0013】鋼の化学組成はNb+V≦0.02%を満足する
のが好ましく、さらに、0.04%≦C≦0.09%、Cr≦0.6
%、0.2%≦Mo≦0.5%であるのが好ましい。
のが好ましく、さらに、0.04%≦C≦0.09%、Cr≦0.6
%、0.2%≦Mo≦0.5%であるのが好ましい。
【0014】NACE MR 0175-97規格で規定されたよう
な、H2Sによって応力亀裂が生じる危険のある条件下で
−40℃〜200℃で圧力下に運転される圧力容器を製造す
るためには下記重量組成(重量%)の鋼を用いる。 (1) 0.03〜0.15%、好ましくは0.09%以下の炭素。十
分な引張強度を得ると同時に、溶接後の熱処理後に248H
V以下のビート下硬度を得られるよにするため。 (2) 0〜0.5%の珪素。脱酸のため。 (3) 0.4〜2.5%のマンガン。十分な引張強強度を得る
と同時に、溶接によって熱的影響を受ける部分を軟化さ
せるためと、金属がベイナイト組織を含む場合には、こ
のベイナイト組織の低温衝撃強度を高めるため。
な、H2Sによって応力亀裂が生じる危険のある条件下で
−40℃〜200℃で圧力下に運転される圧力容器を製造す
るためには下記重量組成(重量%)の鋼を用いる。 (1) 0.03〜0.15%、好ましくは0.09%以下の炭素。十
分な引張強度を得ると同時に、溶接後の熱処理後に248H
V以下のビート下硬度を得られるよにするため。 (2) 0〜0.5%の珪素。脱酸のため。 (3) 0.4〜2.5%のマンガン。十分な引張強強度を得る
と同時に、溶接によって熱的影響を受ける部分を軟化さ
せるためと、金属がベイナイト組織を含む場合には、こ
のベイナイト組織の低温衝撃強度を高めるため。
【0015】(4) 0.5〜3%のニッケル。焼入れ性を高
めるため。これは肉厚の場合に望ましい機械特性を得る
と同時に、溶接によって熱的影響を受ける部分を軟化さ
せることができ、金属がベイナイト組織を含む場合には
にこのベイナイト組織の低温衝撃強度を高めるために必
要である。 (5) 1%以下、好ましくは0.6%以下のクロム。この元
素は焼戻し後に良好な機械特性を得るのに有利である
が、248HV以下のビード下硬度を得ることを困難にす
る。 (6) 0.5%以下、好ましくは0.2%以上のモリブデン。
クロムと同じ理由であるが、焼戻し後の機械特性を得る
ことを容易にするため。
めるため。これは肉厚の場合に望ましい機械特性を得る
と同時に、溶接によって熱的影響を受ける部分を軟化さ
せることができ、金属がベイナイト組織を含む場合には
にこのベイナイト組織の低温衝撃強度を高めるために必
要である。 (5) 1%以下、好ましくは0.6%以下のクロム。この元
素は焼戻し後に良好な機械特性を得るのに有利である
が、248HV以下のビード下硬度を得ることを困難にす
る。 (6) 0.5%以下、好ましくは0.2%以上のモリブデン。
クロムと同じ理由であるが、焼戻し後の機械特性を得る
ことを容易にするため。
【0016】(7) 任意成分としての0.02%以下のバナ
ジウムと、0.05%以下のニオブ。バナジウムおよびニオ
ブ含有率の合計は0.02%を超ないのが好ましい。これら
の元素は機械特性を高めるが、溶接後の熱処理後に248H
V以下のビード下硬度を得ることを困難にする。 (8) 1%未満の銅。この元素は一般に原料によってもた
らされる不純物である。ニッケル存在下での組織硬化効
果によって引張機械特性を高めるために添加することも
できるが、大量の銅は熱間成形を困難にする。 (9) 0〜0.07%のアルミニウム。脱酸および製造に起因
する残部として存在する窒素を固定するため。
ジウムと、0.05%以下のニオブ。バナジウムおよびニオ
ブ含有率の合計は0.02%を超ないのが好ましい。これら
の元素は機械特性を高めるが、溶接後の熱処理後に248H
V以下のビード下硬度を得ることを困難にする。 (8) 1%未満の銅。この元素は一般に原料によってもた
らされる不純物である。ニッケル存在下での組織硬化効
果によって引張機械特性を高めるために添加することも
できるが、大量の銅は熱間成形を困難にする。 (9) 0〜0.07%のアルミニウム。脱酸および製造に起因
する残部として存在する窒素を固定するため。
【0017】(10) 任意成分としての0.04%以下のチタ
ン。窒素を固定するため。 (11) アルミニウムと窒素の合計含有率は0.01%以上に
するのが好まし。結晶粒度を制御するため。 (12) 任意成分としての0.004%以下のホウ素。焼入れ
性を高めるため。 (13) 残部は鉄と製造に起因する不純物である。これら
の不純物は特に硫黄およびリンであり、耐H2S性を高め
るために硫黄含有率は0.015%以下にし、可逆焼戻し脆
性に対する鋼の感度を制限するためにリン含有率は0.03
%以下にしなければならない。
ン。窒素を固定するため。 (11) アルミニウムと窒素の合計含有率は0.01%以上に
するのが好まし。結晶粒度を制御するため。 (12) 任意成分としての0.004%以下のホウ素。焼入れ
性を高めるため。 (13) 残部は鉄と製造に起因する不純物である。これら
の不純物は特に硫黄およびリンであり、耐H2S性を高め
るために硫黄含有率は0.015%以下にし、可逆焼戻し脆
性に対する鋼の感度を制限するためにリン含有率は0.03
%以下にしなければならない。
【0018】良好な溶接性を得るために化学組成は下記
の関係を満足するようにする: CET=C+(Mn+Mo)/10+(Cr+Cu)/20+Ni/40<0.
35 (ここで、C、Mn等は対応する元素の含有率(%)を表
す) さらに、800/500cct(臨界冷却時間)が10秒以下にな
る鋼を選択する。
の関係を満足するようにする: CET=C+(Mn+Mo)/10+(Cr+Cu)/20+Ni/40<0.
35 (ここで、C、Mn等は対応する元素の含有率(%)を表
す) さらに、800/500cct(臨界冷却時間)が10秒以下にな
る鋼を選択する。
【0019】この「臨界冷却時間 800/500cct」は一連
のBOP(Bead On Plate)試験で測定する。この試験では
サブマージアーク法で溶接部分を作った20mm厚さの試験
片でビード下硬度(durete sous cordon)を測定した後、
620℃に4時間保持する溶接後熱処理を行う。この温度保
持では試験片の加熱しおよび冷却の両方を50℃/時以下
の速度で行う。800/500cctを求めるには溶接エネルギ
ーを1〜3 KJ/mmに変えて、冷却時間800/500ctを4〜20
秒に変え、その時のビード下硬度の曲線を冷却時間800
/500ctの関数として描き、ビード下硬度が248HVのとき
の冷却時間800/500ctを求める。この時間が臨界冷却時
間800/500cctである。ビード下硬度はフランス規格NF
A 81-460に従って測定する。
のBOP(Bead On Plate)試験で測定する。この試験では
サブマージアーク法で溶接部分を作った20mm厚さの試験
片でビード下硬度(durete sous cordon)を測定した後、
620℃に4時間保持する溶接後熱処理を行う。この温度保
持では試験片の加熱しおよび冷却の両方を50℃/時以下
の速度で行う。800/500cctを求めるには溶接エネルギ
ーを1〜3 KJ/mmに変えて、冷却時間800/500ctを4〜20
秒に変え、その時のビード下硬度の曲線を冷却時間800
/500ctの関数として描き、ビード下硬度が248HVのとき
の冷却時間800/500ctを求める。この時間が臨界冷却時
間800/500cctである。ビード下硬度はフランス規格NF
A 81-460に従って測定する。
【0020】NACE規格ではビード下硬度は22HRC以下で
ある。しかし、HRC硬度を測定するのは困難なことが多
く、その原理から硬度は局部平均になる。ビッカース硬
度の測定が容易であり、好ましい。ビッカース硬度とロ
ックウェルC硬度との間には関係があるので、248HV以下
のビッカース硬度を保証することによって22HRC 以下の
ロックウェルC硬度が保証される。
ある。しかし、HRC硬度を測定するのは困難なことが多
く、その原理から硬度は局部平均になる。ビッカース硬
度の測定が容易であり、好ましい。ビッカース硬度とロ
ックウェルC硬度との間には関係があるので、248HV以下
のビッカース硬度を保証することによって22HRC 以下の
ロックウェルC硬度が保証される。
【0021】上記の鋼をスラブまたはインゴットに鋳造
し、それから圧力容器の部品を作る。各の部品は鍛造ま
たは成形で得られるシェルにすることができ、円板の鍛
造または圧縮で得られる球形キャップ状ヘッドにするこ
ともできる。これらの部品の肉厚は50mm〜300mmにする
ことができる。各部品は熱間または冷間成形され、焼入
れおよび焼戻し熱処理をされた後に、溶接によって互い
に接合される。最後に、得られた容器を「溶接後」に熱
処理する。熱処理は鋼の組織が10%以下満のフェライト
を含み(好ましくはフェライトを全く含まない)焼戻しマ
ルテンサイトまたはマルテンサイトベイナイト組織とな
り且つ下記(1)〜(5)を満足するように行う:
し、それから圧力容器の部品を作る。各の部品は鍛造ま
たは成形で得られるシェルにすることができ、円板の鍛
造または圧縮で得られる球形キャップ状ヘッドにするこ
ともできる。これらの部品の肉厚は50mm〜300mmにする
ことができる。各部品は熱間または冷間成形され、焼入
れおよび焼戻し熱処理をされた後に、溶接によって互い
に接合される。最後に、得られた容器を「溶接後」に熱
処理する。熱処理は鋼の組織が10%以下満のフェライト
を含み(好ましくはフェライトを全く含まない)焼戻しマ
ルテンサイトまたはマルテンサイトベイナイト組織とな
り且つ下記(1)〜(5)を満足するように行う:
【0022】(1) 鋼の引張強度Rmが550MPa以上、(2)
鋼の降伏応力Reが450MPa以上、(3) 鋼の伸び率A%が17
%以上、(4) −40℃での鋼の衝撃強度KCVが40ジュール
(3つの試験の平均)以上、(5) 圧力容器の硬度は全て
の点で248HV以下。
鋼の降伏応力Reが450MPa以上、(3) 鋼の伸び率A%が17
%以上、(4) −40℃での鋼の衝撃強度KCVが40ジュール
(3つの試験の平均)以上、(5) 圧力容器の硬度は全て
の点で248HV以下。
【0023】焼入れは、鋼をAC3点以上に再熱した後、
部品の厚さに応じて水冷、油冷、空冷または空気中での
放冷によって行う。熱処理は焼入れ後に行う一般に550
℃以上、好ましくは680℃以下の温度での少なくとも1
回の焼戻しを含む。焼戻しを680℃を超える温度で行う
ことは「変態区間」処理に対応する。この場合には焼入
れ後と同様に冷却を管理する必要がある。「溶接後」の
熱処理は595℃以上、好ましくは620℃以上かつ680℃以
下の温度で行うアニール処理である。
部品の厚さに応じて水冷、油冷、空冷または空気中での
放冷によって行う。熱処理は焼入れ後に行う一般に550
℃以上、好ましくは680℃以下の温度での少なくとも1
回の焼戻しを含む。焼戻しを680℃を超える温度で行う
ことは「変態区間」処理に対応する。この場合には焼入
れ後と同様に冷却を管理する必要がある。「溶接後」の
熱処理は595℃以上、好ましくは620℃以上かつ680℃以
下の温度で行うアニール処理である。
【0024】焼入れおよび焼戻し処理は部品の種類およ
び製造方法に応じて成形の前または後に行うことができ
る。焼戻しを単に鍛造を容易にしたり、逆に、鋼に最終
特性を与えるためのにすることもできる。前者の場合は
鋼に最終特性は溶接後の熱処理で与えられ、焼戻し温度
は溶接後の処理温度より低い。後者の場合には、溶接後
の熱処理が基本的に容器を応力除去する役目と、溶接に
よる熱の影響を受ける部分を軟化する役目をする。従っ
て、溶接後の熱処理は焼戻し温度より低い温度で行わな
ければならない。
び製造方法に応じて成形の前または後に行うことができ
る。焼戻しを単に鍛造を容易にしたり、逆に、鋼に最終
特性を与えるためのにすることもできる。前者の場合は
鋼に最終特性は溶接後の熱処理で与えられ、焼戻し温度
は溶接後の処理温度より低い。後者の場合には、溶接後
の熱処理が基本的に容器を応力除去する役目と、溶接に
よる熱の影響を受ける部分を軟化する役目をする。従っ
て、溶接後の熱処理は焼戻し温度より低い温度で行わな
ければならない。
【0025】満足のいく溶接部を得るためには、例え
ば、水素含有率の低い(<5ml/100g)ものを用いたSAW
法(サブマージアーク溶接:粉末フラックス中に沈めた
アーク)を用い、材料を125℃以下の温度に予熱し、溶
接エネルギーを1KJ/mm〜5KJ/mmになるように選択し、
溶接ビードの冷却段階での800〜500℃の冷却時間(800
/500ct)を5秒以上にする。これらのパラメータは溶接
すべき肉厚と、溶接条件、例えばNF A 36.000 規格に規
定の方法を用いた条件とに応じて決定することができ
る。
ば、水素含有率の低い(<5ml/100g)ものを用いたSAW
法(サブマージアーク溶接:粉末フラックス中に沈めた
アーク)を用い、材料を125℃以下の温度に予熱し、溶
接エネルギーを1KJ/mm〜5KJ/mmになるように選択し、
溶接ビードの冷却段階での800〜500℃の冷却時間(800
/500ct)を5秒以上にする。これらのパラメータは溶接
すべき肉厚と、溶接条件、例えばNF A 36.000 規格に規
定の方法を用いた条件とに応じて決定することができ
る。
【0026】248HV(または22HRC)以下のビート下硬度
を得るための溶接後の熱処理温度TP Wはパラメータ800/
500ctに一部依存する。そのため、溶接条件とび溶接後
処理条件とを同時に決定するのが好ましく、この決定は
BOP試験によって各試験片に対して行うことができる。
以下、本発明の実施例を説明する。
を得るための溶接後の熱処理温度TP Wはパラメータ800/
500ctに一部依存する。そのため、溶接条件とび溶接後
処理条件とを同時に決定するのが好ましく、この決定は
BOP試験によって各試験片に対して行うことができる。
以下、本発明の実施例を説明する。
【0027】
【実施例】一例として、下記化学組成(重量%)を有す
る鋼を用いる:
る鋼を用いる:
【0028】
【表1】
【0029】これらの鋼は焼入れした後、665℃で焼戻
しすることでフェライトを含まない195〜210HVの硬度を
有する焼戻しマルテンサイトベイナイト組織にすること
ができる。これらの鋼は10秒以下の臨界冷却時間800/5
00cctを有する。上記の方法を用いて得られた結果は以
下の通り:
しすることでフェライトを含まない195〜210HVの硬度を
有する焼戻しマルテンサイトベイナイト組織にすること
ができる。これらの鋼は10秒以下の臨界冷却時間800/5
00cctを有する。上記の方法を用いて得られた結果は以
下の通り:
【0030】
【表2】
【0031】この結果から、臨界冷却時間800/500cct
は Aでは8秒、BおよびCでは4秒以下、Dでは6秒、Eでは5
秒であることが分かる。ベース金属で得られた硬度は58
0〜640MPaの引張強度に対応する。別の一例として、下
記組成を有する鋼を用いる:
は Aでは8秒、BおよびCでは4秒以下、Dでは6秒、Eでは5
秒であることが分かる。ベース金属で得られた硬度は58
0〜640MPaの引張強度に対応する。別の一例として、下
記組成を有する鋼を用いる:
【0032】
【表3】
【0033】この鋼は4秒以下の臨界冷却時間800/500c
ctを有する。この鋼で95mm厚さのプレートを作り、それ
を500℃で焼入れし、焼戻してフェライトを含まない焼
戻しマルテンサイトベイナイト組織を有する圧力容器を
製造した。長手方向の4分の1厚さで測定した機械的特性
は以下の通り: 降伏応力 RP0.2=495MPa 強度 Rm=555MPa 伸びs率 A%=29% 断面圧下率 Z%=79% シャルピーV衝撃強度(3つの試験の平均) −20℃でKCV>286J −40℃でKCV>263J
ctを有する。この鋼で95mm厚さのプレートを作り、それ
を500℃で焼入れし、焼戻してフェライトを含まない焼
戻しマルテンサイトベイナイト組織を有する圧力容器を
製造した。長手方向の4分の1厚さで測定した機械的特性
は以下の通り: 降伏応力 RP0.2=495MPa 強度 Rm=555MPa 伸びs率 A%=29% 断面圧下率 Z%=79% シャルピーV衝撃強度(3つの試験の平均) −20℃でKCV>286J −40℃でKCV>263J
【0034】上記プレートをサブマージアーク溶接し
た。用いたワイヤは3G位置にW字型溝を有するE 9018 G
型で、平均溶接エネルギーは2.6J/mm、予熱温度は75
℃、パス間温度は100℃にした。溶接後、容器に応力除
去熱処理(すなわち50℃/時の速度で610℃まで加熱
し、次いでこの温度に6時間保持し、次いで50℃/時の
最大速度で室温まで冷却)した。
た。用いたワイヤは3G位置にW字型溝を有するE 9018 G
型で、平均溶接エネルギーは2.6J/mm、予熱温度は75
℃、パス間温度は100℃にした。溶接後、容器に応力除
去熱処理(すなわち50℃/時の速度で610℃まで加熱
し、次いでこの温度に6時間保持し、次いで50℃/時の
最大速度で室温まで冷却)した。
【0035】溶接部に得られた機械的特性を測定した。
得られた結果は以下の通り: 1) 室温での溶接部を横切る引張試験: Rm=584MPa、
ベース金属に破損あり。 2) 室温でのビードに沿った溶接金属内の引張試験:R
P0.2=591MPa、Rm=667MP a、A=24%。 3) −40℃でのシャルピーV衝撃強度:溶接金属で=66J HAZで =257J 4) 4分の1厚さで溶接部を横切って測定した硬度HV10: ベース金属=181〜192HV HAZ =216〜221HV 溶接金属=228〜242HV
得られた結果は以下の通り: 1) 室温での溶接部を横切る引張試験: Rm=584MPa、
ベース金属に破損あり。 2) 室温でのビードに沿った溶接金属内の引張試験:R
P0.2=591MPa、Rm=667MP a、A=24%。 3) −40℃でのシャルピーV衝撃強度:溶接金属で=66J HAZで =257J 4) 4分の1厚さで溶接部を横切って測定した硬度HV10: ベース金属=181〜192HV HAZ =216〜221HV 溶接金属=228〜242HV
【0036】この金属に対してNACE TM 0177によるNACE
試験を行いたが、満足のいく結果が得られた。従来技術
の鋼を用いた場合には、106mm厚さのプレートから圧力
容器を造らなければならなかったので、12重量%の節減
になった。比較例として、上記と同じ引張特性を有する
プレートを得ることができる焼入れ・焼戻し鋼は下記化
学組成を有する鋼であることが分かっている:
試験を行いたが、満足のいく結果が得られた。従来技術
の鋼を用いた場合には、106mm厚さのプレートから圧力
容器を造らなければならなかったので、12重量%の節減
になった。比較例として、上記と同じ引張特性を有する
プレートを得ることができる焼入れ・焼戻し鋼は下記化
学組成を有する鋼であることが分かっている:
【0037】
【表4】
【0038】しかし、この鋼はビード下硬度が620℃で4
時間の溶接後処理の後に262HVであるので、10.4秒の冷
却時間は、臨界冷却時間800/500cctが極めて高いとい
う欠点がある。そのためNACE規格に記載の条件を満たさ
ない。
時間の溶接後処理の後に262HVであるので、10.4秒の冷
却時間は、臨界冷却時間800/500cctが極めて高いとい
う欠点がある。そのためNACE規格に記載の条件を満たさ
ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 38/58 C22C 38/58 (72)発明者 フィリップ ブルジュ フランス国 71200 ル クルゾ プティ ット リュ ドゥ ラ プレリ 7
Claims (14)
- 【請求項1】 下記の(1)〜(4)を特徴とする、NACE M
R 0175-97規格で規定されたような、H2Sによって応力亀
裂が生じる危険のある条件下で−40℃〜200℃で圧力下
に運転される圧力容器の製造方法: (1) 下記化学組成(重量%): 0.03%≦C≦0.15% 0%≦Si≦0.5% 0.4%≦Mn≦2.5% 0.5%≦Ni≦3% 0%≦Cr≦1% 0%≦Mo≦0.5% 0%≦Al≦0.07% 0%≦Ti≦0.04% 0%≦B≦0.004% 0%≦V≦0.02% 0%≦Nb≦0.05% Cu≦1% S≦0.015% P≦0.03% 残部は鉄と製造に起因する不純物 を有し、 CET=C+(Mn+Mo)/10+(Cr+Cu)/20+Ni/40 <0.3
5 であり、 800/500cctは10秒以下 である鋼から圧力容器の部品を製造し、 この部品の成形前または後に焼入れ・焼戻しして、10%
以下のフェライトを含むマルテンサイトまたはマルテン
サイトベイナイト組織とし、(2) 部品の成形後、必要
に応じて595℃以上の温度で応力除去操作をし、(3)
熱で影響を受ける部分の800℃〜500℃の冷却時間800/50
0ctが5秒以上となるような溶接エネルギーおよび予熱条
件で圧力容器の部品を溶接し、(4) 溶接後の熱処理を
595℃以上且つ680℃以下の温度TPWで行って、鋼が550MP
a以上の引張強度と、450MPa以上の降伏応力と、17%を
超える伸び率A%と、40ジュール以上の−40℃での衝撃
強度KCVとを有し、容器の表面の全ての点での硬度が48H
V以下にする。 - 【請求項2】 Nb+V≦0.02%である請求項1に記載の
鋼。 - 【請求項3】 0.04%≦C≦0.09%、Cr≦0.6%、0.2%
≦Mo≦0.5%である請求項1または2に記載の鋼。 - 【請求項4】 Al+Ti≧0.01%である請求項1〜3のい
ずれか一項に記載の鋼。 - 【請求項5】 焼戻し温度TTが680℃以下である請求項
1〜4のいずれか一項に記載の鋼。 - 【請求項6】 下記の(1)〜(7)を特徴とする、NACE M
R 0175-97規格で規定されたような、H2Sによって応力亀
裂が生じる危険のある条件下で−40℃〜200℃で圧力下
に運転される圧力容器: (1) 下記化学組成(重量%): 0.03%≦C≦0.15% 0%≦Si≦0.5% 0.4%≦Mn≦2.5% 0.5%≦Ni≦3% 0%≦Cr≦1% 0%≦Mo≦0.5% 0%≦Al≦0.07% 0%≦Ti≦0.04% 0%≦B≦0.004% 0%≦V≦0.02% 0%≦Nb≦0.05% Cu≦1% S≦0.015% P≦0.03% 残部は鉄と製造に起因する不純物 を有し、 CET=C+(Mn+Mo)/10+(Cr+Cu)/20+Ni/40 <
0.35 であり、 800/500ctは10秒以下 である鋼で作られ、(2) この鋼は10%以下のフェライ
トを含むマルテンサイトまたはマルテンサイトベイナイ
ト組織を有し、(3) 鋼の引張強度Rmは550MPa以上であ
り、(4) 鋼の降伏応力Reは450MPa以上であり、(5) 鋼
の伸び率A%は17%以上であり、(6) −40℃での鋼の衝
撃強さKCVは40ジュール以上であり、(7) 圧力容器の表
面硬度は全ての点で248HV以下である。 - 【請求項7】 Nb+V≦0.02%である請求項6に記載の
圧力容器。 - 【請求項8】 0.04%≦C≦0.09%、Cr≦0.6%、0.2%
≦Mo≦0.5%である請求項6または7に記載の圧力容
器。 - 【請求項9】 Al+Ti≧0.01%である請求項6〜8のい
ずれか一項に記載の圧力容器。 - 【請求項10】 肉厚が50mm〜300mmである請求項6〜
9のいずれか一項に記載の圧力容器。 - 【請求項11】 下記の(1)を特徴とする、NACE MR 01
75-97規格で規定されたような、H2Sによって応力亀裂が
生じる危険のある条件下で−40℃〜200℃で圧力下に運
転される圧力容器を製造するための鋼: (1) 下記化学組成(重量%): 0.03%≦C≦0.15% 0%≦Si≦0.5% 0.4%≦Mn≦2.5% 0.5%≦Ni≦3% 0%≦Cr≦1% 0%≦Mo≦0.5% 0%≦Al≦0.07% 0%≦Ti≦0.04% 0%≦B≦0.004% 0%≦V≦0.02% 0%≦Nb≦0.05% Cu≦1% S≦0.015% P≦0.03% 残部は鉄と製造に起因する不純物 を有し、 CET=C+(Mn+Mo)/10+(Cr+Cu)/20+Ni/40 <
0.35であり、 800/500cctは10秒以下である。 - 【請求項12】 Nb+V≦0.02%である請求項11に記
載の鋼。 - 【請求項13】 0.04%≦C≦0.09%、Cr≦0.6%、0.2
%≦Mo≦0.5%である請求項11または12に記載の
鋼。 - 【請求項14】 Al+Ti≧0.01%である請求項11〜1
3のいずれか一項に記載の鋼。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR9809271A FR2781506B1 (fr) | 1998-07-21 | 1998-07-21 | Procede et acier pour la fabrication d'une enceinte chaudronnee travaillant en presence d'hydrogene sulfure |
FR9809271 | 1998-07-21 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000054026A true JP2000054026A (ja) | 2000-02-22 |
Family
ID=9528825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11206247A Abandoned JP2000054026A (ja) | 1998-07-21 | 1999-07-21 | 硫化水素の存在下で用いられる圧力容器を製造するための方法および鋼 |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6322642B1 (ja) |
EP (1) | EP0974678B1 (ja) |
JP (1) | JP2000054026A (ja) |
KR (1) | KR20000011781A (ja) |
AT (1) | ATE265553T1 (ja) |
CA (1) | CA2278407A1 (ja) |
DE (1) | DE69916717T2 (ja) |
ES (1) | ES2220020T3 (ja) |
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