JPS62101719A - 鉄筋コンクリ−ト構造物の支持構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、容器の耐圧バウンダリを介し内外に接続する
鉄筋コンクリート構造物に係り、工程短縮及び原価低減
に有利な鉄筋コンクリート構造物の支持構造に関する。

［発明の背景〕 容器の耐圧バウンダリを介し内外に接続する鉄筋コンク
ート構造物の支持構造の従来例としては特開昭５９−１
６１５６２号公報に記載されたものがある。

これを、以下図面に基づき説明する。

第２図は、マーク■改良型原子炉格納容器全体を表わす
縦断面図である。

図において、１は原子炉圧力容器、２は原子炉本体基礎
、３は原子炉格納容器シェル、４は底部ランナプレート
（鋼板）、５は底部コンクリートマットである。

第３図は、第２図のＡ部詳細図である。図において６は
鉄筋、７は片側ねじ鉄筋継手部材、８は円周方向に設け
られたアンカリブ、９は溶接部である。

第２図において、原子炉格納容器シェル３及び底部ラン
ナプレート４は、原子炉圧力容器１及び原子炉本体基礎
２等の内部構造物を収納し耐圧バウンダリーを構成して
おり、アンカリブ８、片側ネジ鉄筋継手部材７は内外の
アンカシステムを構成している。

内外のアンカシステムは、原子炉圧力容器１を支持する
原子炉本体基礎２に加わる荷重を底部ライナプレート４
を介して底部コンクリートマット５に流す働きがある。

また、鉄筋コンクリート製の原子炉本体基礎２の鉄筋６
は異形ねじ鉄筋であり、片側ねじ鉄筋継手部材７にねじ
締めで取り付けられており、片側鉄筋継手部材７はアン
カリブ８に溶接でちどり状に設置され、底部ランナプレ
ート４に接続されている。

この構造における施工手順は以下に示すようになってい
る。（第４図参照） （１）１管において （ｉ）アンカリブ８にねじ鉄筋継手部材７を精度良く取
り付ける。

（五）アンカリブ８を鋼板４に溶接する。

（２）現地において、 （ｉ）底部コンクリートマット５の鉄筋を精度良く配筋
し、ある程度の高さまでコンクリートを充填する。

（五）底部ランナプレート４を底部コンクリートマット
５上に精度良く据え付ける８ （ｉｉｉ）鉄筋６を片側ねじ鉄筋継手部材７に取り付け
る。

（ｔｖ）その他の横筋の配筋作業及びコンクリートの充
填を行う。

このような構造及び施工方法であるため、次のような問
題点がある。

（ａ）片側ねじ鉄筋継手部材７はアンカリブ８に片側溶
接されており、アンカリブ８と鋼板４との接合部に曲げ
モーメントの影響を及ぼす。

（ｂ）片側ねじ鉄筋継手部材７はアンカリブ８にちどり
状に溶接されているため、横筋やその他の配筋が困粱で
ある。

（ｃ）上記（ｂ）の問題を取り除くため、アンカリブ８
の片側に片側ねじ鉄筋継手部材７を溶接した場合でも上
記（ａ）の問題が残り、また。

片側ねじ鉄筋継手部材７の設計によっては、アンカリブ
８との溶接が出来なくなる可能性がある。

（ｄ）底部コンクリートマット５はある程度の高さまで
打設されており、底部ライナプレート４及びアンカシス
テムを施工した後、残りのコンクリートを打設する。こ
の施工方法では底部コンクリートマット５からの鉄筋と
アンカシステムとの間に施工誤差が生じた場合、この誤
差を吸収することは困難であり、誤差が大きくなると施
工が不可能となる恐れがある。

以上のような、支持構造の問題を解決すべく、構造上の
対策が必要となっている。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、鉄筋とアンカシステムとの誤差の吸収
が容易で、かつ配筋据付は作業及びコンクリート充填作
業を簡単にできる鉄筋コンクリート構造物の支持構造を
提供することにある。

〔発明の概要〕

本発明の特徴は、容器の耐圧バウンダリを介して内外に
接続する鉄筋コンクリート構造物の支持構造において、
コンクリート中に埋設されバウンダリを構成する容器鋼
板の内外面にカギ状の凹凸部を設けたアンカリブを溶接
し、かっこのアンカリブの凹部に鉄筋コンクリート構造
物の鉄筋を接続させるためのねじ鉄筋継手部材を取り付
けたことにある。

〔発明の実施例〕

本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、本発明を利用した耐圧バウンダリの鋼板を介
した鉄筋コンクリート構造物を示したものである。

第１図において、１１は凹凸部を有するカギ状アンカリ
ブであり、このカギ状のアンカリブ１１はこの実施例で
は第３図に示す従来例と異なり放射状に設けている。そ
の他の構成は前記従来のものと同じである。

本発明は、従来例のアンカリブ８の構造をカギ状アンカ
リブ１１とし、このカギ状アンカリブ１１の凹部に片側
ねじ鉄筋継手７を挿入して溶接するものである。

この構造における施工方法は以下に示すようになる。

（１）工場において、 （ｉ）カギ状アンカリブ１１を鋼板４に溶接する。

（２）現地において、 （ｉ）ねじ鉄筋６に片側ねじ鉄筋継手部材７を取り付け
る。

（ｎ）片側ねじ鉄筋継手部材７をカギ状アンカリブ１１
の凹部に据付誤差を調整しながら溶接する。

（Ｕその他の横筋の配筋及びコンクリートの充填などを
行う。

本発明は、このように構成されるので次のように作用す
る。

（ａ）アンカリブ１１をカギ状とし、この凹部に片側ね
じ鉄筋継手７を挿入することにより、わじ鉄筋とアンカ
システムとの誤差を吸収できる。

（ｂ）片側ねじ鉄筋継手７とカギ状アンカリブ１１との
溶接箇所を４ケ所とすることができるため、余裕のある
設計ができる。

（Ｃ）本アンカシステムのリブは、公知例にあるものよ
り低く立ち上げられるため、横筋の配筋が容易となる。

（ｄ）カギ状アンカリブ１１の中心軸上に鉄筋が配置さ
れるため、カギ状アンカリブ１１と鋼板４との接合部に
は曲げモーメントが発生しない。

（ｅ）片側ねじ鉄筋継手はちどり状に配置されないので
横筋その他の鉄筋の配筋も容易である。

〔発明の効果〕

本発明によれば、上記のように構成され作用するので次
の効果がある。

（ｉ）鉄筋とアンカシステムとの誤差の吸収が容易であ
ることから、信頼性が向上する。

（ｊｉ）片側ねじ鉄筋継手がちとり状配置とならないこ
とから、配筋据付は作業及びコンクリート充填作業が簡
単になるため、作業性が向上する。

（ｆｉｔ）片側ねじ鉄筋継手がちどり状配置とならない
ことから、配筋が単純となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は第２図のＡ部詳細であり１本発明による鉄筋コ
ンクリート構造物の支持構造を示す正面図（ａ）及び平
面図（ｂ）、第２図はマーク■改良型原子炉格納容器の
全体構造を示す縦断面図、第３図は第２図のＡ部詳細で
あり、従来の鉄筋コンクリート構造物の支持構造を示す
側面図（ａ）及び平面図（ｂ）、第４図は従来の鉄筋コ
ンクリート構造物の支持構造による施工順序を説明する
図である。１・・・原子炉圧力容器、２・・・原子炉本
体基礎、３・・・原子炉格納容器シェル、４・・・底部
ライナプレート（鋼板）、５・・・底部コンクリートマ
ット、６・・・鉄筋、７・・・片側ねじ鉄筋継手部材、
８・・・アンカリブ、９・・・溶接部、１１・・・カギ
状アンカリブ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、容器の耐圧バウンダリを介して内外に接続する鉄筋
   コンクリート構造物において、コンクリート中に埋設さ
   れバウンダリを構成する容器鋼板の内外面にカギ状の凹
   凸部を有するアンカリブを溶接し、このアンカリブの凹
   部に鉄筋コンクリート構造物の鉄筋を接続させるための
   ネジ鉄筋継手部材を取り付けたことを特徴とする鉄筋コ
   ンクート構造物の支持構造。