JPS6210033Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はパネル枠材のクランプ装置に係り、
その目的は同形断面および異形断面を有するパネ
ル枠材と共に確実に位置決め挾持できる上記クラ
ンプ装置の提供にある。

従来、建築用パネル等のパネル枠の各種組立て
工程において、クランプ装置として、両端部に位
置決めピンを突設した旋回板をその中央部を中心
として回転させ、パネル枠材を両ピン間で挾み付
けて位置決め保持するものが使用されている。と
ころが、この従来装置では位置決め中心が常にパ
ネル枠材の巾方向中央位置にくるため、第１図の
如く中央部のＡ線位置で位置決めを行なう同形断
面のパネル枠１については問題はないが、第２図
示の如き異形断面を有するパネル枠２については
基枠部２ａの中央が位置決め中心Ａ線となるの
で、異形断面部２ｂでの位置決めが不可能であ
る。

この考案は上記従来の欠点を解消せんとするも
ので、以下この考案を図示実施例に基いて説明す
る。

第３，４図において、３はロータリーアクチユ
エーター、４は固定台座、５，６は共に遊端部５
ａ，６ａに回動面に対して垂直な位置決めピン
７，８を突設した回動アームである。

この駆動側回動アーム５はロータリーアクチユ
エーター３にて駆動される回転軸９に一体固着さ
れて基端部５ｂを中心に回動可能であり、一方従
動側回動アーム６は、回動アーム５の基端部５ｂ
近傍の貫通孔５ｃの内周面に沿つて設けられた凹
所又は凸所と噛合するトルクリミツター１１の外
周に突設された爪１０，１０……等の凸部又は図
示せぬ凹部を介してトルクリミツター１１が回動
され、このトルクリミツター１１の回動で従動側
回動アーム６が回動するように基端部６ｂで係着
している。しかして回動アーム６には停止ピン１
２が突設され、また台座４には該停止ピン１２に
係合する停止突部１３を設けてある。

従つて、第４図の如く、ロータリーアクチユエ
ーター３の駆動により、回動アーム５，６が実線
位置から一体回転し、一点鎖線位置で従動側回動
アーム６がその停止ピン１２と停止突部１４との
当接により停止し、トルクリミツター１１が機能
して駆動側回動アーム５のみが二点鎖線の如く回
動する。このため、台座４上に、第５図示の如
く、同形断面のパネル枠材１を配置した場合、な
らびに第６図示の如く、異形断面のパネル枠材２
を配置した場合、共に先に所定位置で停止した位
置決めピン８側へパネル枠材１，２を位置決めピ
ン７が押し付けるように作用し、クランプ状態で
ピン８側面と位置決め中心のＡ線との距離ｌが一
定となる。無論、パネル枠材２を異形断面部２ｂ
と基枠部２ａのみの断面部２ｃとでクランプする
場合でも位置決め中心Ａ線のずれは生じない。

以上のように、この考案に係るパネル枠材のク
ランプ装置は、遊端部に回動面に対して垂直な位
置決めピンを突設した駆動側および従動側の２つ
の回動アームが、回動中心となる基端部でトルク
リミツターを介して係着されると共に、従動側回
転アームを所定位置で停止させる停止部が形成さ
れたものであるから、同形断面および異形断面を
有するパネル枠材をいずれも両位置決めピン間で
確実に位置決め挾持できるという優れた機能を有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は同形断面のパネル枠材の斜視図、第２
図は異形断面のパネル枠材の斜視図、第３図はこ
の考案の一実施例に係るクランプ装置の一部切欠
正面図、第４図は同平面図、第５図および第６図
は上記クランプ装置によるパネル枠材のクランプ
状態を示す平面図である。 １，２……パネル枠材、５……回動アーム（駆
動側）、６……回動アーム（従動側）、７，８……
位置決めピン、１１……トルクリミツター、１２
……停止ピン（停止部）、１３……停止突部（停
止部）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 遊端部に回動面に対して垂直なる位置決めピン
   を突設した駆動側および従動側の２つの回動アー
   ムが、回動中心となる基端部でトルクリミツター
   を介して係着され、従動側回動アームを所定回動
   位置で停止させる係止部が形成されてなり、両回
   動アームの位置決めピン間にパネル枠材を配置し
   て駆動側回動アームを回転させることにより、両
   回動アームが一体回転し、且つ従動側回動アーム
   が上記位置で停止した際に駆動側回動アームのみ
   が回動し、パネル枠材が両位置決めピンにて位置
   決め挾持されるように構成されたパネル枠材のク
   ランプ装置。