JPS619861A - 磁気テ−プ摺動ガイド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） ものである。

（従来技術） テープレコーダあるいは磁気テープカセットにおいて、
磁気テープが走行する径路には、テープ表面（磁性層側
）あるいはテープ裏面（ベース側）と接触してテープ走
行を案内支持するいくつかの部材が設けられている。そ
れらの部材の中に磁気テープと摩擦摺接する磁気テーゾ
摺動ガイド（以下、単に「摺動ガイド」と云う）がある
が、該慴動ｌイにはテープ面（表面あるいは裏面）と摩
擦摺接するので、長期にわたってテープ走行性を良好に
保つためには初期特性を安定して維持するためある程度
の表面性と耐摩耗性が要求される。

特に近年、磁気テープの耐用性を増すために、例えば、
ベース側に硬質粒子を含有させたノ々ツクコート処理、
あるいは磁性層のはがれ落ち等に対する改善がなされて
磁気テープの耐摩耗性が良くなされて来ている。したが
って、前記摺動ガイドも当然耐久性に優れたものが用い
られて来ており、例えば、ＳＵＳ　６０４らるいはＳＵ
Ｓ　３１６などの金属材料から構成され、加えてその表
面にクロムメッキあるいは酸化被膜を施すなどの工夫が
なされている。

しかしながら、上述のクロムメッキ処理を施した場合に
は、前記摺動ガイドの製造単価が極めて高くなる欠点が
あり、又、酸化被膜を形成するように処理した場合には
、酸化被膜が使用に耐え得るのに充分の厚さにまでに成
長するのに要する時間がかかりすぎる（通常約１０時間
柱度）という製造上の問題があった。

（発明の目的） 本発明は上記の如き問題に鑑みてなされたものであり、
耐摩耗性に優れていると共に、価格的かつ製造性に優れ
た摺動ガイドを提供することを目的とするものである。

（発明の構成） 本発明のかかる目的は、鉄（Ｆｅ）を主体とし、ニッケ
ル（Ｎｉ）、クロム（Ｃｒ　）、少なくともアルミ（Ａ
ｌ）およびチタン（Ｔ１）のいずれか一方を含有した合
金を素材として成る摺動ガイドであって、該素材を湿潤
水素雰囲気中で加熱処理することにより形成された素材
表面の酸化被膜および素材表面から素材内部に回って浸
透するように形成された汎、該浸透硬質層がガイド表面
をなすように構成されたことを特徴とする摺動ガイドに
よυ達成される。

以下、本発明を図面に例示する一実施態様に基づいて詳
細に説明する。

第１図は本発明摺動ガイドの一実施態様のが［視図であ
り、第２図はそのガイド表面部分の拡大断面を示す。

第１図に示す摺動ガイド１は、円筒状に形成されたもの
であり、例えばビデオチーシカセットに用いられ、その
材質はニッケル（Ｎｉ　）が１０〜２０％、クローム（
Ｃｒ）が１０〜２０％および、少なくともアルミニウム
（Ａ１）とチタン（Ｔｉ）とのいずれか一方が０．２〜
１％程度含有され、残りが鉄（Ｆｅ）から成る素材２で
構成されている。

前記素材２は、上記の如く成分配合きれた原料を容解し
たのち、熱間圧延きれ、ひきつづいて冷間圧延により前
記摺動ガイド１の肉厚になされる。

その後、前記摺動ガイｒ１の肉厚にまで圧延されたもの
を、ビデオチーシカセットに内蔵される該摺動ガイド１
の原形すなわち円筒状に造管する。

円筒状に造形されたものけ、その歪を取るために熱処理
された後、通常のセンタレス・グラインディングにより
ガイド表面６の研削が施される。

前記ガイド表面乙の研削が施されたものは、湿潤水素雰
囲気（蕗点２５℃〜４０℃）中にて約１０００℃〜１２
００℃の条件下で２時〜６時間程度の熱処理が行われる
。この熱処理によって、第２図に示すように一素材２の
ガイド表面６上には、Ｃｒ−Ｔｉ、ＡＩの酸化物の表面
酸化被ｌｉ４’４４が約数μｍ程度の厚さに選択的に発
生する。又、前記ガイド表面６の上に表面酸化被膜４が
発生するのと同時に、前記素材２内部には、前記周面６
上に出来たものと同じ酸化物があたかも樹木の根の如く
浸透して行く現象により浸透硬質層５が形成される。

上記熱処理が終了した後は、例えばセンタレス・グライ
ンディングを行って前記表面酸化被膜４を取り除くこと
ができる。このときのセンタレス・グラインディングに
は、前記入面酸化被膜４の硬度が高いために、例えばダ
イヤモンド砥石による加工が好的でるる。更Ｖこ、例え
ばＡＩ　２０６微粒子によるラッピング処理を施すこと
により、前記ガイド表面６０表面平滑性を良してもよい
。

このよう゛　前記摺動ガイド１のガイド表面６は前記浸
透硬質層５によシ構成されている。そして、従来の円筒
状の摺動ガイドと同様にビデオテ　　゛−プカセットの
テープ引き出し開口部に配設されて、磁気テープの裏面
と摺接してテープ走行を案内するが、前記浸透硬質層５
が網目状に表面を憶い前記表面酸化被膜４と実効的に同
様の硬度を有しているので、前記ガイド表面３″は耐摩
耗性に優れている。

前記実施態様（は、ビデオテープカセットに用いられる
円筒状の前記摺動ガイド１について述べたが、本発明は
これに限るものでバカ＜、他の種々の磁気テープカセッ
トのテープガイドざンや、テープレコーダのヘッドビン
などの如き磁気テープのテープ表面あるいは裏面と摺接
する部材に広範囲に適用することができる。

（発明の効果） 以上述べたように、本発明の摺動ガイド１のガイド表面
３は、前記浸透硬質層５により構成され、耐摩耗性に優
れているので、テープ走行を長期にわたって良好に保つ
ことができると共に、該ガイド表面６の削れ粉による記
録魯生時のドロップアウト等のトラブルを防止すること
ができる。

又、従来の均一表面酸化被膜を用いた摺動ガイドは、そ
の使用に耐え得る膜厚にする甘での加熱処理に約１０時
間はどの時間を必要としていたが、前記浸透硬質層５は
約２〜６時間＆度の加熱処理により形成できるので、前
記摺動ガイド１は生産性に優れており、かつその表面加
工が表面酸化被膜４の特質をあまり考慮に入れる必要が
なく、例えばセンタレス・グラインデング等によりスピ
ーディ−にできるので安価なものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用した摺動ガイドの一実施態様の斜
視図、第２図は本発明摺動ガイドのガイド表面及び累村
内部状態を示す拡大断面図である。 １・・・摺動ガイド、　　２・・・素材、　　６・・・
ガイ）″表面、４・・・表面酸化被膜、　５・・・浸透
８質）’Ａ　ｒ第　　１　　図 手続補正書 昭和５９年　１１月　７日 昭和５９年特許願第　１２９１３３　　号２、発明の名
称 磁気テープ摺動ガイド ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 名称　（５２０）富士写真フィルム株式会社霞が関ヒル
内郵便局　私書箱節４９−１Ｊ１）明細書記６頁４行目
、「良してもよい。」を１良化することが望ましい。」
と補正する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鉄（Ｆｅ）を主体とし、ニッケル（Ｎｉ）、クロム（Ｃ
   ｒ）、少なくともアルミ（Ａｌ）およびチタン（Ｔｉ）
   のいずれか一方を含有した合金を素材として成る磁気テ
   ープ摺動ガイドであって、該素材を湿潤水素雰囲気中で
   加熱処理することにより形成された素材表面の酸化被膜
   及び該表面から素材内部に浸透形成された浸透硬質層の
   うち、酸化被膜が除去され浸透硬質層がガイド表面をな
   すように構成されたことを特徴とする磁気テープ摺動ガ
   イド。