JPS6193201A

JPS6193201A - 油圧ラツシユアジヤスタ装置

Info

Publication number: JPS6193201A
Application number: JP59214892A
Authority: JP
Inventors: Kei Kimata; 木全　圭; Masahiro Kato; 加藤　正啓; Hideyuki Yamaguchi; 秀之山口
Original assignee: NTN Toyo Bearing Co Ltd
Current assignee: NTN Corp
Priority date: 1984-10-11
Filing date: 1984-10-11
Publication date: 1986-05-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】Ｃ産業上の利用分野〕この発明は、内燃機関の動弁機構中に組み込まれる油圧
ラッシュアジャスタ装置に関するものである。

〔従来の技術〕

一般に、カム軸の回転によりロッカアームを回動し、そ
のロッカアームによりバルブステムを押し下げてバルブ
を開放し、上記バルブステムの外側に嵌め合わせたバル
ブスプリングによってバルブを閉じるようにした動弁機
構ｌこは、カム軸の回転によりブツシュロッドを軸方向
に移動してロッカアームを回動させる形式（第７図参照
）のものと、第５図に示すように、カム軸４０の回転に
よってロッカアーム４１を直接回動させる形式のものな
どが存在する。

いずれの形式の動弁機構も、弁すきまをなくし、熱膨張
による誤差を自動的に修正して騒音の発生を抑制し、バ
ルブ制御が正確に行なえるよう、カムとブツシュロッド
との間、あるいはロッカアーム七バルブステムとの間に
油圧ラッシュアジャスタ装置を組み込んである。

この油圧ラッシュアジャスタ装置には、給油式と密封式
とがあり、第７図には、カム軸４０とブツシュロッド４
２との間に組み込まれた従来の密封式油圧ラッシュアジ
ャスタ装置（Ｘ）が示されている。

上記油圧ラッシュアジャスタ装置（Ｘ）は、筒状のタペ
ットボディ５１の内（ＩＩＩ　ｉこプランジャ５２を摺
動可能に組み込んで、プランジャ５２の下方（こプレッ
シャチャンバ５３を、上方にサプライチャンバ５４を設
け、そのサプライチャンバ５４をダイヤフラム５５によ
って密封し、上記両チャンバ５３．５４をプランジャ５
２に形成した油通路５６で連通し、プレッシャチャンバ
５３にはプランジャスプリング５７と、上記の油通路５
６の開閉を制御してチャンバ５３の内部圧力を高圧に保
持するチェックバルブ機構６０とを設けである。

上記のチェックバルブ機構６０は、油通路５６の下端に
形成した円錐形、ラッパ形等の略円錐形のバルブシート
６４に対して、移動可能なチェックバルブボール６１と
、そのチェックバルブボール６１をバルブシート６４に
押し付けるバルブスプリング６２と、チェックバルブボ
ール６１およびバルブスプリング６２を収納する支持筒
６３とから成り、上記支持筒６３°の外周上部に設けた
フランジ６５でプランジャスプリング５７の一端か支持
されている。

なお、６６は、タペットボディ５１の内側上部に嵌合し
たブツシュロッドシートを示し、そのブツシュロッドシ
ート６６の上端はタペットボディ５１の内周上部の係合
溝６７に嵌め合わしたリング６８に当接して抜は止めさ
れている。

上記の構成から成る油圧タペットにおいて、カム４０が
タペットボディ５１を押し上げるとき、チェックバルブ
ボール６１は油通路５６を閉鎖するため、プレッシャチ
ャンバ５３内の作動油は圧縮され、圧縮された作動油を
介してタペットボディ５１とプランジャ５２とが一体と
なって上方向に移動し、ブツシュロッドシート６６の上
面に端部が当接するブツシュロッド４２を押し上げる。

圧縮された作動油の一部はタペットボディ５１とプラン
ジャ５２の摺動面からサプライチャンバヌに流れる。

また、カム４０がタペットボディ５１の下面から離れる
方向に回転し、カムのベース円でクリアランスか生じる
と、プランジャスプリング５７によってタペットボディ
５１が下降し、プレッシャチャンバ５３の容積増大によ
って圧力が低下し、チェックバルブ６ｏが油通路５６を
開放する。

このため、サプライチャンバ５４の作動油が油通路５６
からプレッシャチャンバ５３に流れ、カムとタペットボ
ディ５１間のクリアランスを自動的にゼロにする。

ところで、動弁機構においては、重量を重くすると、エ
ンジンの高速回転時の慣性力が大きくなり、バルブ開閉
の応答性が悪くなってエンジンの高速回転かできなくな
る。このため、この種油圧ラッシュアジャスタ装置は、
できるだけ小型化が求められている。

このような小型の油圧ラッシュアジャスタにおいては、
各部品の組立てを容易１こする必要かある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記従来の油圧タペットにおいては、チ
ェックバルブ機構６０を構成するチェックバルブボール
６１、バルブスプリング６２および支持筒６３のそれぞ
れを単独に組み込む構成であるため、油圧タペットの組
立てに非常に手間がかかるという不都合がある。

と（に、プランジャ５２の下部に設けたスカート部５８
の内側に、チェックバルブ機構６０を組み込む場合、バ
ルブシート６４からチェックバルブボール６１が外れ、
あるいはバルブスプリング６２か傾むくなどの不都合が
あり、組立てがきわめて困難である。

また、プランジャ５２にバルブシート６４を設けている
ため、チェックバルブ機構６ｏか正常１こ作動するか否
かの検査は、各部品の組立て後に行なう必要があり、シ
ール不良の場合は再度組み直しする必要かあるため、き
わめて不便である。

そこで、この発明は、上記の不都合を解消し、油圧タペ
ットの組立てを容易とすることを技術的課題としている
。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の課題を解決するため、この発明は、バルブシート
を有するシート体と、そのシート体のバルブシートに対
して移動可能に設けられるチェックバルブと、そのチェ
ックバルブをバルブシートに押し付けるバルブスプリン
グと、そのスプリングを支持する支持筒とでチェックバ
ルブ機構を構成し、上記支持筒をシート体の下面に固定
してチェックバルブ機構をユニット化し、上記シール体
をプランジャに設けた嵌合孔に圧入してプランジャとユ
ニット化されたチェックバルブ機構とを結合した構成と
したものである。

〔作用〕

上記のように、チェックバルブ機構をユニット化し、そ
のユニット化されたチェックバルブ機構をプランジャに
結合することによって、上記プランジャをタペットボデ
ィの内側に挿入することより油圧タペットを組立てるこ
とができ、油圧タペットの組立て作業性を向上させるこ
とができる。

〔実施例〕

第１図および第２図は、この発明に係る油圧ラッシュア
ジャスタ装置の一実施例を示し、筒形タペットボディ１
の内側には、下部からプランジャ２と、ブツシュロッド
シート３とが組み込まれ、上記ブツシュロッドシート３
の抜は止め用リング４がタペットボディ１の内周面上部
に設けた係合溝５に嵌合されている。

上記タペットボディ１の内側には、プランジャ２の組み
込みによってプレッシャチャンバ６と、その上方にサプ
ライチャンバ７とが設けられ、上記サプライチャンバ７
は、プランジャ２とボディガイド３との間に設けたダイ
ヤフラム８によって密閉されている。

また、プレッシャチャンバ６とサプライチャンバ７とは
、プランジャ２に形成した油通路９を介して連通し、上
記両チャンバ６．７に作動油を充満しである。

プレッシャチャンバ６にはプランジャスプリング１０と
、上記油通路９の開閉を制御し、プレッシャチャンバ６
の圧力がサプライチャンバ７の圧力より低くなったとき
油通路９を開放するチェックバルブ機構２０とが設けで
ある。

上記チェックバルブ機構２０は、シート体２１を備え、
そのシート体２１の中央部に円錐形のバルブシート２２
を形成し、このバルブシート２２に対して移動可能なチ
ェックバルブボール２３と、そのチェックバルブボール
２３をバルブシートとに押し付けるバルブスプリング２
４とを支持筒５の内側に収納し、上記支持筒２５の上端
をシート体２１の下面に溶接（スポット溶接等）（Ｂン
してチェックバルブ機構２０の構成部品をユニット化し
である。

上記シート体２１の外周縁ｌこは下向きに支持筒部２６
か形成され、その支持筒部２６をプランジャ２の下部に
設けたスカート部１１の内側ｌこ圧入してユニット化し
たチェックバルブ機構２ｏをプランジャ２に連結しであ
る。尚、スカート部１１とシート体２１との間からの作
動油が漏れないように圧入されていることはいうまでも
ない。

このように、チェックバルブ機構２０の構成部品をユニ
ット化してプランジャ２に連結することにより、作動油
を入れたタペットボディ１の内側にプランジャスプリン
グ１０およびプランジャ２を″挿入し、ダイヤフラム８
を取付けたのちボディガイド３を挿入して抜は止めを図
ることにより油圧ラッシュアジャスタ装置を組立てるこ
とができる。

第３図は、給油式油圧ラッシュアジャスタ装置を示Ｌ１
タペットボディ１にはオイル孔１２が形成され、そのオ
イル孔１２に作動油を供給すると、その作動油は、プラ
ンジャ２の外周面に形成した油溝１３からプランジャオ
イル孔１４に流れ、プランジャ２の内側上部に形成され
たサプライチャンバ７に流入する。

このサプライチャンバ７とプランジャ２の下方に形成さ
れたプレッシャチャンバ６とは油通路９を介して連通し
、その油通路９の下方にユニット化されたチェックバル
ブ機構２０が設けられている。

ここで、チェックバルブ機構２０を構成するシート体２
１には略円錐形の筒部２７がプレス成形等の手段によっ
て形成され、その筒部２７の内周面がバルブシート２２
とされている。

第１図および第２図に示す実施例においては、チェック
バルブ機構を構成するシート体２１を板状とし、そのシ
ート体２１をプランジャ２のスカート部１１に圧入した
が、第４図に示すように、シート体２１を円柱状とし、
そのシート体２１をプランジャ２の下面に形成した嵌合
孔１５に圧入するようにしてもよい。

第５図は、ロッカアーム４１の動弁側端部に油圧タペッ
ト（Ａ）を取付けた例を示している。この油圧タペット
（Ａ）のボディガイド３は筒形をなし、その内側にタペ
ットボディ１がスライド可能に挿入されている。また、
タペットボディ１の内側にプランジャ２が挿入され、そ
のプランジャ２の下部にユニット化されたチェックバル
ブ機構２０が取付けられている。

また、プランジャ２の上面にはロッド１６か形成され、
そのロッド１６の上端は、ボディガイド３の頂壁下面に
設けた突軸１７に当接している。

そして、サプライチャンバ７を密閉するダイヤフラム８
は断面がＵ字形の環状をなし、そのダイヤフラム８の内
筒上端部が補強環１８によって上記ロッド１６の外周に
圧入され、またダイヤフラム８の外筒上端部かタペット
ボディ１の内周上部に圧入されている。

このような油圧ラッシュアジャスタ装置において、突軸
１７の外径寸法をロッド１６の外径寸法より太き（して
おくことにより、ロッド１６の外側に圧入したダイヤフ
ラム８の内筒部の抜は止めを図ることができる。

上記いずれの油圧ラッシュアジャスタ装置にお・いても
、タペットボディ１に対するプランジャ２の組立ては、
プレッシャチャンバー６に油を充満させておく必要があ
り、その方法としてタペットボディ１の内側に作動油を
入れ、そしてプランジャ２を挿入し、プレッシャチャン
バ６の余分な油を排除しつ＼プランジャ２を下降させる
方法がある。

そこで、第６図に示すように、プランジャ２に形成した
油通路９をロッド１６の付は根周囲からバルブシート２
２とチェックバルブボール２３との当接部を避けつつプ
ランジャ２に支持されたチェックバルブボール２３の中
心に向けて傾斜せしめ、その油通路９に先を曲げた工具
（Ｔ）を挿入してチェックバルブボール２３をバルブシ
ート２２から離反させるようにすれば、プレッシャチャ
ンバ６の余分な作動油を油通路９から迅速に排除するこ
とができるため、プランジャ２の組立てを容易とするこ
とができる。

ナオ、油通路９を傾斜させることにより、第１図に示す
ように、油通路９をロッド１６の半径方向の通路と軸方
向の通路とで形成したものに比較して流路が短かく、油
の流れ抵抗を減少させることができ、作動特性に優れた
油圧リフタを得ることができる。また、油通路９の開口
がダイヤフラム８から離れるため、プレッシャチャンバ
６の方向に膨張したダイヤフラム８によって油通路９が
閉鎖されるのを防止することができると共に、ロッド１
６の外径を小さくすることができ、全体を小型化するこ
とができる。更に、小型化にした分だけ作動油の量を減
らすことができる。

〔効果〕

以上のように、この発明は、チェックバルブ機構の構成
部品をユニット化し、そのユニットをプランジャに連結
したので、油圧リフタの組立てを容易とすることができ
る。また、チェックバルブ機構の構成部品をユニット化
したことにより、タペットボディの内側に組み込む前に
チェックバルブのシール性等の検査を行なうことができ
、信頼性の高い油圧タペットを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明に係る油圧ラッシュアジャスタ装置
の一実施例を示す縦断正面図、第２図は同上のチェック
バルブ機構を示す拡大断面図、第３図は同上油圧ラッシ
ュアジャスタ装置の他の実施例を示す縦断正面図、第４
図は同上チェックバルブ機構の他の実施例を示す拡大断
面図、第５図は同上の油圧ラッシュアジャスタ装置のさ
らに他の実施例の組込み状態を示す縦断正面図、第６図
は第５図の実施例における油圧ラッシュアジャスタ装置
の組込み方法を示す縦断正面図、第７図は従来の油圧ラ
ッシュアジャスタ装置を示す縦断正面図である。１・・・タペットボディ、２・・・プランジャ、６・・
・プレッシャチャンバ、７・・・サプライチャンバ、９
・・・油通路、１０・・・プランジャスプリング、２０
・・・チェックバルブ機構、２１・・・シート体、２２
・・・バルブシート、２３・・・チェックバルブボール
、２４・・・バルブスプリング、２５・・・支持筒。同　　代理人　　鎌　　　１）　　文　　　二第１図　
　　　　　　　第３図

Claims

【特許請求の範囲】

筒形タペットボディの底とその内側に摺動自在に組み込
んだプランジャとの間にプレッシャチャンバを設け、こ
のプレッシャチャンバとその上方に形成されたサプライ
チャンバとを上記プランジャに形成した油通路で連通し
、上記プレッシャチャンバには、プランジャスプリング
と、プレッシャチャンバの内部圧力がサプライチャンバ
の内部圧力より低下したとき上記油通路を開放するチェ
ックバルブ機構とを組み込んだ油圧ラッシュアジャスタ
装置において、前記チェックバルブ機構を、略円錐形の
バルブシートを有するシート体と、そのシート体のバル
ブシートに対して移動可能なチェックバルブと、そのバ
ルブをバルブシートに押し付けるスプリングと、このス
プリングおよびボールを収納する支持筒とで形成し、上
記支持筒をシート体の下面に固定し、そのシート体をプ
ランジャに設けた嵌合孔に圧入したことを特徴とする油
圧ラッシュアジャスタ装置。