JPS6172118A - 浮防波堤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は浮防波堤、より詳しくは箱体構造物を水面上に
係留するようにした浮防波堤に関するものである。

〔従来技術〕

従来、港湾等に進入する波を消すためには通常コンクリ
ート製の固定堤が用いられているが、か＼る固定堤にお
いては設備費が高く、かつ工期が長くなっていた。更に
、一旦この固定堤を建造すると改造が困難であるととも
に海水が堰き止められて固定堤の内外の海水の交流を阻
害することとなっている。

このことは例えば、はまちの養殖場の如く比較的深海域
であって、かつ、海水交流を維持す　　　　・る必要が
ある場合の防波堤としては大きな問題となっている。

か＼ることから、水面上に浮揚する箱形の構造物を係留
した浮防波堤が考えられ提案されている。

ところで、この種の箱形の構造物を浮揚させた浮防波堤
においては、この箱形の構造物の大きさに比べて波長の
小さい波に対しては十分の消波効果を有するが、それよ
り大なる波長の波に対しては十分な効果を発揮すること
ができない。従って、比較的波長の大きい海域に設置す
る場合、箱形構造物が大型となり、その結果建造費が高
くなる欠点があった。

〔発明の目的〕

本発明は、前記固定堤と浮防波堤のそれぞれ有する問題
点に鑑みなされたものであって、比較的小型の箱形構造
物でもって波長の大きい波のエネルギーを消すようにす
るごときにある。

〔発明の概要〕

本発明は、前記目的を達成するために、箱体構造物の甲
板上にリヤスバリヤを取付けて堤体を構成し、この堤体
を係留したことを特徴とする防波堤を提供するものであ
る。

（実施例〕 以下図面に基づき本発明による浮防波堤の実施例を説明
する。

第１図は浮防波堤ｌの斜視図を示すものであって、この
浮防波堤ｌは箱体構造物２とこの箱体構造物２の甲板３
上に設けられたリアスバリア４とにより構成されている
。

リアスバリア４は、甲板３上に入射波側から見て逆Ｖ型
の凹部５を形成するためのものであって、少なくとも側
壁６と上ｖｉ７と、これらを支える複数の骨材８とによ
り構成されている。

前記のようにリアスバリア４は入射波がこれに衝突した
場合、その波の方向を転換させて互いに衝突させること
によって渦を発生させるためのものであって、第１図の
ように７字形を多数連続させたものもあれば、Ｕ字形を
多数連続させたものもある。また、その凹凸の大きさを
適宜変更させたものもあるが、何れにしてもその浮防波
堤１を係留する海域の波の発生状況を考慮して設計され
るものである。

そして、か＼る浮防波堤１は吃水線りが甲板３より下に
なるように図示しない係留索により係留されている。

か〜る構成において、通常の波長の小さい波は箱体構造
物２の作用により消波されるが、波長の大きな波が生じ
ると、第２図及び第３図に示すようにこの波は甲板３上
に乗り上げ、逆Ｖ型の凹部５を奥へと進むにつれてリア
スバリア４の側壁６に当たり、次いで多方面に反射して
相互に干渉し合い、その干渉効果により反射波が減殺さ
れることになり、消波することができるのである。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明に係る浮防波堤は、箱体構
造物２の甲板３上に凹部５を波の進入方向に向けて開口
したりヤスバリヤ４を取付けて堤体を構成すると共に、
この堤体を吃水線りが甲板３の若干下方に位置するよう
に係留した点に特徴がある。

従って、箱形構造物２の甲板３上にリヤスバリヤ４を設
けるという極めて簡単な構造により波長の大きい波のエ
ネルギーを消失させることができるという効果を有する
。

本発明に係る浮防波堤は従来の浮防波堤と同様に良好な
海水交流がある上に固定堤と同様なあるいは大形の浮防
波堤と同様な消波能力を得ることができる。また、従来
の浮防波堤にリアスバリアを付加するだけであるので、
建設費が安価である。

【図面の簡単な説明】

図は本発明による浮防波堤の実施例を示すものであって
、第１図は斜視図、第２図及び第３図は作用の説明図で
あって、第２図は側面図、第３図は平面図である。 １・・・浮防波堤、２・・・箱形構造物、３・・・甲板
、４・・・リアスバリア、５・・・凹部、６・・・側壁
、７・・・上板、８・・・骨材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 箱体構造物の甲板上にリヤスバリヤを取付けて堤体を構
   成し、この堤体を係留したことを特徴とする浮防波堤。