JPS6168962A - 壁紙の貼付け方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、建造物の壁や天井に壁紙を貼るための方法
に関する。

（従来の技術） 家屋やビルディングなど建造物の壁や天井に壁紙を貼る
場合、従来は長尺の壁紙の裏面全体にデンプン糊を一様
に塗布し、これを所定の長さに切断し、しかるのちこの
壁紙を、既に貼付済みの壁紙の隣に側縁部が重なるよう
に貼付け、その重なった部分をナイフの刃先で長さ方向
に切断し１次いで重なった部分をいったん剥離して双方
の壁紙から上記の切断により分離された切離し片を除去
したのち、双方の壁紙を壁面に圧着し、切断端を突合せ
状に貼付けていた。

しかし、上記の方法では、重合部で下になった第１壁紙
の側縁部表面に、上になった第２壁紙の側縁部裏面のデ
ンプン糊が転写されて第１壁紙が汚れるので、これを防
止するため、第３図に示すように、貼付は済みの第１壁
紙ＩＡに次の第２壁紙ＩＢを重ねる際に、あらかじめこ
の第２壁紙ＩＢの側縁部裏面に合成樹脂の薄いフィルム
からなる幅３０〜８０ｍのカットテープ２を仮接着して
重ね、ナイフ３で切断したのち、壁紙ＩＡ、ＩＢの切離
し片Ｌａ、　ｌｂと共にカットテープ２を取除いていた
。なお、４は壁である。

（発明が解決しようとする問題点） 壁紙を強固に接着し、その剥離を防止するためには、所
定長に切断された壁紙の上下左右の縁部に中央部よりも
濃い糊を塗布する必要があるにもかか、わらず、上記の
方法では、上になった第２壁紙ＩＢの切断端の内側、す
なわち切断された第２壁紙ＩＢの側縁部のデンプン糊が
カットテープ２に付着して持ち去られるので、上記側縁
部のデンプン糊が中央部よりも少なくなり、接着力が逆
に低下して剥離し易いという問題があった。そして、上
記第２壁紙ＩＢの側縁部に中央部よりも澄いデンプン糊
を別に塗布することは極めて面倒であった。

（問題点を解決するための手段） 建造物内の壁４等に既に貼付は済みの第１壁紙ＬＡに隣
接して裏面全体にデンプン糊が塗布された第２壁紙ＩＢ
を側縁部が重なるように貼付けし。

その重合部のほぼ中央を長さ方向に切断して第１壁紙Ｉ
Ａおよび第２壁紙ＩＢの切離し片１ａ、ｌｂを剥離除去
し、しかるのち第１壁紙ＩＡおよび第２壁紙ＩＢの切断
端を突合せて貼付ける壁紙の貼付は方法において、上記
の第２壁紙ＩＢの側縁部の裏面に、合成樹脂フィルムか
らなるテープｌｌａの片面に水で活性化する水溶性接着
剤層１１ｂが設けられたカットテープ１１をその水溶性
接着剤層１１ｂ　　　　　□ｊが重なるように仮接着し
て第１壁紙ＩＡの側縁部に重合し、その重合部のほぼ中
央部を長さ方向に切断したのち第１壁紙ＩＡおよび！＠
２壁紙ＩＢの切離し片１ａ、１ｂおよび上記のカットテ
ープ１１を除去する。

カットテープ１１の基材となるフィルムｌｌａは。

ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂からなる厚
さ０．０４〜０．１ｍのものが好ましく、厚さが０．０
４ｍ未満ではテープ自身の強度が不足して伸び過ぎ１反
対に０．１ｍを超えるとテープの剛性が強過ぎて壁紙と
の仮接着および剥離の作業が困鷺になる。

上記のフィルムｌｌａ上の水溶性接着剤ｆｆ１ｌｂは、
水溶性の合成接着剤１例えばＰＶＡ　（ポリビニルアル
コール）、ＰＡＡｍ　（ポリアクリルアミド）。

イソブチン無水マレイン酸共重合体、ＰＥＯ（ポリエチ
レンオキサイド）等を主成分とする接着剤を塗布し、乾
燥して得られる。この場合、塗布される水溶性接着剤の
固形分付量は８〜２０ｇ／ｍ２。

特にｌＯ〜１５ｇ／ｍ２が好ましく、この固形分付量が
８ｇ１ｒｄ未満では効果がほとんどなく、反対に２０ｇ
／ｍ２を超えると接着剤が無駄になる。

（作用） 上になる第２壁紙ＩＢの裏面側縁部にカットテープ１１
の水溶性接着剤層ｔｔｂを重ねると、この水溶性接着剤
層１１ｂが上記第２壁紙ＩＢの裏面のデンプン糊中の水
に接して活性化し、この活性化した水溶性接着剤層１１
ｂが第２壁紙ＩＢの裏面側縁部に転写される。したがっ
て、第２壁紙ＩＢの裏面側縁部の接着力が強化され、こ
の部分を壁４の表面に圧着した後において、剥離が生じ
なくなる。

しかも、貼付済みの第１壁紙ＩＡの表面側縁部には、カ
ットテープ１１のフィルムｌｌａが重ねられるので、第
１壁紙ＩＡの表面側縁部に第２壁紙ＩＢの裏面が直接に
接触することが防止され、第１壁紙ＬＡの表面側縁部が
デンプン糊で汚されることがない。

（実施例） ポリエチレンからなる厚さ０．０５ｎａの二軸延伸フィ
ルムｌｌａの片面にＰＶＡを主成分とする水溶性接着剤
を固形分付量ｌｏｇ／ＩＮ（どなるようにローラで塗布
し、乾燥したのち、幅５ｃｍに切断し、第１図に示すよ
うにカットテープ１１とし、紙管１２に巻取った。

糊付ローラを有する壁紙糊付機を使用し、長尺の壁紙の
裏面にデンプン糊を塗布し、所定長に切断して第１壁紙
ＩＡとし、壁４に貼付する。続く第２壁紙ＩＢの裏面側
縁部に沿って上記のカットテープ１１を重ね、・第２図
に示すように、第１壁紙ＩＡの隣に一部が重なるように
貼付する。次に。

ナイフ３で切断し、壁紙ＩＡ、１Ｂの切離し片１ａ、１
ｂおよびカットテープＩＩを取除き、第２壁ＩＡＩＢの
切断端側を壁４に圧着する。

上記のカットテープ１１を使用した場合（実施例）と、
使用しない場合（比較例）との接着力を比較するため、
上記のデンプン糊を塗布した第２壁紙１Ｂを幅３８ｎｗ
ｎ、長さ６０１ＴＩｔｌの大きさに切断し、デンプン糊
のみのものと、その塗布面に上記のカットテープ１１を
重ねたものとをそれぞれ多数枚用意し、１０分間養生し
たのちベニヤ板に貼付けて放置し、次いで上記の第２壁
紙ＩＢの一端に引掛具を固定し、この引掛具にぜんまい
秤のフックを掛けて上記第２壁紙ＩＢの剥離に要した荷
重を測定した。その５枚の平均値（ｇ）を下記の表に示
す。ただし、経過時間は、貼付けてから測定するまでの
時間である。

表 上の表を一見して明らかなように、貼付は直後のＨＭ荷
重は、実施例と比較例に大きな差がなく、実施例が比較
例の１．５倍程度であるが、実施例は時間の経過と共に
剥離荷重が増大するのに対し。

比較例は若干低下する傾向を示し、５時間後には　　　
　　、ｊ実施例がその３０分後の３．６倍に増大し、比
較例の６．９倍になった。

（発明の効果） 第２壁紙のカットテープを仮接着した部分の接着力が著
しく強化されるので、壁面から壁紙の剥離されることが
ほとんど無くなる。しかも、貼付済みの第１壁紙の表面
に第２壁紙の裏面が直接に接触することが上記のカット
テープで防止され。

このカットテープが合成樹脂のフィルム製であるため、
第１壁紙の表面が糊で汚れることはない。

そして、壁紙を貼る作業は、従来のカットテープを用い
る場合とほとんど同じであり、特別の作業を付加する必
要がない。

【図面の簡単な説明】 第１図はこの発明に使用するカットテープの斜視図、第
２図はこの発明の実施態様を説明するための壁紙貼付は
部の断面図、第３図は従来方法を説明するための壁紙貼
付は部の断面図である。 ＩＡ：第１壁紙、ＩＢ：第２壁紙、ｌａ、１ｂ＝切離し
側縁部、３：ナイブ、４：壁、１１：カットテープ、１
１ａ：フィルム、１１ｂ＝水ｉＭ性接着剤層。 第２図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 〔１〕建造物内の壁等に既に貼付け済みの第１壁紙に隣
   接して裏面全体にデンプン糊が塗布された所定長の第２
   壁紙を側縁部が重なるように貼付けし、その重合部のほ
   ぼ中央を長さ方向に切断して第１壁紙および第２壁紙の
   切離し片を剥離除去し、しかるのち第１壁紙および第２
   壁紙の切断端を突合せて貼付ける壁紙の貼付け方法にお
   いて、上記の第２壁紙の側縁部の裏面に、合成樹脂のフ
   ィルムからなるテープの片面に水で活性化する水溶性接
   着剤層が設けられたカットテープをその水溶性接着剤層
   が重なるように仮接着して第１壁紙の側縁部に重合し、
   その重合部のほぼ中央を長さ方向に切断したのち第１壁
   紙および第２壁紙の切離し片および上記カットテープを
   除去することを特徴とする壁紙の貼付け方法。 〔２〕カットテープが固形分付量８〜２０ｇ／ｍ＾２の
   水溶性接着剤層を有するものである特許請求の範囲第１
   項記載の壁紙の貼付け方法。 〔３〕水溶性接着剤がＰＶＡである特許請求の範囲第１
   項または第２項記載の壁紙の貼付け方法。 〔４〕第２壁紙の裏面のデンプン糊がほぼ均一に塗布さ
   れる特許請求の範囲第１項ないし第３項のいずれかに記
   載の壁紙の貼付け方法。