JP3695739B2 - 壁紙の施工方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は壁紙の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、壁紙を施工するに際して、壁紙裏面に水性接着剤を塗布し、うませた後、重ね合わせ部分を重ね切りにして、乾燥させて施工していた。
しかしこの方法では、うませた状態で接着し、乾燥させると、目地すきが生じこの問題の解決が求められていた。
登録実用新案第3035936号には、紙壁紙の表面全面に剥離可能なポリアクリル酸エステルか、エチレンーポバールフイルムが積層されている構成で、施工時は通気性が無く糊のまとめ塗りができて、オープンタイムが長く、施工後は通気性ができて、黴が発生する等の欠点が無い壁紙が開示されている。
しかしこの壁紙は製造段階でフィルムを積層した段階で在庫しなければならず、コスト高で、廃棄物のフィルムが大量に発生して環境的に問題があり、不経済であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本願はこのような前記壁紙の、どの製品にも積層しなければならない、大量の廃棄フィルムが発生する環境問題等の問題点を克服し、目地すきの無い壁紙を得ようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本願発明は上記問題点を解決した発明で、通気性壁紙の目地施工に際し、通気性壁紙の裏面に水性接着剤を塗布してうませた後、壁紙切片を合わせて壁紙を壁面に貼着後、壁紙継ぎ目に合成樹脂フィルム裏面に再剥離性粘着剤層が形成された壁紙施工用テープを張り付けて一定時間を経過後、該テープを剥がすことを特徴とする壁紙の施工方法、をその要旨とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明を説明する。「図1」はテープの断面図で、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の合成樹脂フィルム1の裏面に、再剥離粘着剤層2が形成された壁紙施工用テープ3が得られる。
この再剥離粘着剤としては、CH2=CRCOOCnH2n+1(nは4〜12、Rは低級アルキル基)のアクリル系またはメタアクリル系ポリマー、シリコン系ポリマー、ゴム系、EVA、ポリウレタン等が好適で、ロジン、石油樹脂、フェノール樹脂、等の粘着付与剤が添加される。
【0006】
好ましくはテープの巾が2〜5cm、厚さは望ましくは10〜30mμで、テープの粘着剤層により一度壁紙にテープを粘着固定させた後に壁紙施工後剥がすことによって施工が完成する。
「図2」は壁紙施状態の一部切欠いた図で、裏面全面に接着剤5を塗布した壁紙6を十分に壁紙基材に接着剤が浸透したうませ状態で壁面に張り付け、壁紙端部を重ね切りにして壁紙切片を合わせる。
【0007】
本願発明に使用する壁紙6は紙壁紙、ケナフ、レーヨン、布を素材とする通気性壁紙である。 この後、再剥離粘着剤を塗布した施工テープ3を継ぎ目4に貼着し、押さえロールでテープを圧着する。壁下地の接着剤5が乾燥して、強度が出るまで待つ。その後、施工テープ3を剥離する。
この結果、目地すきが出来ず、良好な施工状態が得られる。またテープをロールで圧着するだけなので、目地付近が汚れない。
【0008】
【発明の作用】
通常接着面に塗布し、時間を放置してうませ、施工に際して端片が延びた状態で密着しており、このまま目地の重ね切りをすると、乾くと目地すきが生じる恐れがあった。
一般にでんぷん系接着剤で壁紙を施工して接着剤が乾燥してある程度接着強度が出ると、縮みは防止される。このように目地部分の接着剤の乾燥が遅れる状態で、接着剤が徐々に乾燥し、目地の縮む力よりも、接着力が優って、ついに縮みが防止される。
そこで本願は、目地部分にテープを貼って、目地部分の乾燥を遅らせることにより、端片が縮む力を接着強度を出すことにより、抑制することができる。
この結果、施工後全体の接着剤が乾燥して強度が出た時は、目地すきは完全に防止されて、テープを剥がすと完成する。
このように本願はテープにより壁紙目地を出来るだけ乾燥させないことを得た。
【0009】
【実施例】
通気性壁紙「ケナフウオール」を石膏ボードに、壁紙用でんぷん接着剤(アミノール)と水を10:7で溶いた糊で貼り付ける。この壁紙の端部を重ね切りにし、直ちに目地部分にテープを貼着した。
このテープは、20μmのポリエステルフィルム裏面にアクリル酸エステル系ポリマーの再剥離性粘着材が塗布された構成である。
テイプを貼って、時間後にテープを剥がすとこの目地が縮むことなく施工を完了した。
なお、テープによる目地すきの有無を、調査した。結果を「表1」に示す。
【0010】
【表1】
【0011】
【目地すき試験方法】
壁紙裏面に接着剤を塗り、これを30分間うませた後石膏ボードに貼り付け、壁紙表面を機械式、および手動式でカットし、表面カット部分にテープを貼着した試料と貼着しない試料を作成した。これを40度オーヴンに3時間入れた後、試料をオ―ヴンから出して、フィルムを貼ったものと貼らないものの目地すきを測定した。
また「表1」に示されるようにオーヴンから取り出した後の、テ―プの剥離強度を測定した。
剥離強度は、0.05kg/15mm以下だと壁紙に粘着されず、0.20kg/15mm以上だと剥離時に壁紙を傷つける等の不都合があった。
【0012】
【発明の効果】
壁面の目地すきを防止することができた。
通気性のある壁紙なら、どんな壁紙でも実施可能である。
廃棄物が少なく、環境に優しい。(2〜5cm程度の巾である。)
最後でフィルムを剥離するので、押さえロールによって目地が汚されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明シートの一例を示す縦断面図である。
【図2】 図2は壁紙施工状態の図である。
【符号の説明】
1 合成樹脂フィルム
2 再剥離性粘着剤層
3 壁紙施工用テープ
6 壁紙
【発明の属する技術分野】
本発明は壁紙の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、壁紙を施工するに際して、壁紙裏面に水性接着剤を塗布し、うませた後、重ね合わせ部分を重ね切りにして、乾燥させて施工していた。
しかしこの方法では、うませた状態で接着し、乾燥させると、目地すきが生じこの問題の解決が求められていた。
登録実用新案第3035936号には、紙壁紙の表面全面に剥離可能なポリアクリル酸エステルか、エチレンーポバールフイルムが積層されている構成で、施工時は通気性が無く糊のまとめ塗りができて、オープンタイムが長く、施工後は通気性ができて、黴が発生する等の欠点が無い壁紙が開示されている。
しかしこの壁紙は製造段階でフィルムを積層した段階で在庫しなければならず、コスト高で、廃棄物のフィルムが大量に発生して環境的に問題があり、不経済であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本願はこのような前記壁紙の、どの製品にも積層しなければならない、大量の廃棄フィルムが発生する環境問題等の問題点を克服し、目地すきの無い壁紙を得ようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本願発明は上記問題点を解決した発明で、通気性壁紙の目地施工に際し、通気性壁紙の裏面に水性接着剤を塗布してうませた後、壁紙切片を合わせて壁紙を壁面に貼着後、壁紙継ぎ目に合成樹脂フィルム裏面に再剥離性粘着剤層が形成された壁紙施工用テープを張り付けて一定時間を経過後、該テープを剥がすことを特徴とする壁紙の施工方法、をその要旨とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明を説明する。「図1」はテープの断面図で、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の合成樹脂フィルム1の裏面に、再剥離粘着剤層2が形成された壁紙施工用テープ3が得られる。
この再剥離粘着剤としては、CH2=CRCOOCnH2n+1(nは4〜12、Rは低級アルキル基)のアクリル系またはメタアクリル系ポリマー、シリコン系ポリマー、ゴム系、EVA、ポリウレタン等が好適で、ロジン、石油樹脂、フェノール樹脂、等の粘着付与剤が添加される。
【0006】
好ましくはテープの巾が2〜5cm、厚さは望ましくは10〜30mμで、テープの粘着剤層により一度壁紙にテープを粘着固定させた後に壁紙施工後剥がすことによって施工が完成する。
「図2」は壁紙施状態の一部切欠いた図で、裏面全面に接着剤5を塗布した壁紙6を十分に壁紙基材に接着剤が浸透したうませ状態で壁面に張り付け、壁紙端部を重ね切りにして壁紙切片を合わせる。
【0007】
本願発明に使用する壁紙6は紙壁紙、ケナフ、レーヨン、布を素材とする通気性壁紙である。 この後、再剥離粘着剤を塗布した施工テープ3を継ぎ目4に貼着し、押さえロールでテープを圧着する。壁下地の接着剤5が乾燥して、強度が出るまで待つ。その後、施工テープ3を剥離する。
この結果、目地すきが出来ず、良好な施工状態が得られる。またテープをロールで圧着するだけなので、目地付近が汚れない。
【0008】
【発明の作用】
通常接着面に塗布し、時間を放置してうませ、施工に際して端片が延びた状態で密着しており、このまま目地の重ね切りをすると、乾くと目地すきが生じる恐れがあった。
一般にでんぷん系接着剤で壁紙を施工して接着剤が乾燥してある程度接着強度が出ると、縮みは防止される。このように目地部分の接着剤の乾燥が遅れる状態で、接着剤が徐々に乾燥し、目地の縮む力よりも、接着力が優って、ついに縮みが防止される。
そこで本願は、目地部分にテープを貼って、目地部分の乾燥を遅らせることにより、端片が縮む力を接着強度を出すことにより、抑制することができる。
この結果、施工後全体の接着剤が乾燥して強度が出た時は、目地すきは完全に防止されて、テープを剥がすと完成する。
このように本願はテープにより壁紙目地を出来るだけ乾燥させないことを得た。
【0009】
【実施例】
通気性壁紙「ケナフウオール」を石膏ボードに、壁紙用でんぷん接着剤(アミノール)と水を10:7で溶いた糊で貼り付ける。この壁紙の端部を重ね切りにし、直ちに目地部分にテープを貼着した。
このテープは、20μmのポリエステルフィルム裏面にアクリル酸エステル系ポリマーの再剥離性粘着材が塗布された構成である。
テイプを貼って、時間後にテープを剥がすとこの目地が縮むことなく施工を完了した。
なお、テープによる目地すきの有無を、調査した。結果を「表1」に示す。
【0010】
【表1】
【0011】
【目地すき試験方法】
壁紙裏面に接着剤を塗り、これを30分間うませた後石膏ボードに貼り付け、壁紙表面を機械式、および手動式でカットし、表面カット部分にテープを貼着した試料と貼着しない試料を作成した。これを40度オーヴンに3時間入れた後、試料をオ―ヴンから出して、フィルムを貼ったものと貼らないものの目地すきを測定した。
また「表1」に示されるようにオーヴンから取り出した後の、テ―プの剥離強度を測定した。
剥離強度は、0.05kg/15mm以下だと壁紙に粘着されず、0.20kg/15mm以上だと剥離時に壁紙を傷つける等の不都合があった。
【0012】
【発明の効果】
壁面の目地すきを防止することができた。
通気性のある壁紙なら、どんな壁紙でも実施可能である。
廃棄物が少なく、環境に優しい。(2〜5cm程度の巾である。)
最後でフィルムを剥離するので、押さえロールによって目地が汚されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明シートの一例を示す縦断面図である。
【図2】 図2は壁紙施工状態の図である。
【符号の説明】
1 合成樹脂フィルム
2 再剥離性粘着剤層
3 壁紙施工用テープ
6 壁紙
Claims (1)
- 通気性壁紙の目地施工に際し、通気性壁紙の裏面に水性接着剤を塗布してうませた後、壁紙を壁面に貼着して重ね切りにし、壁紙切片を合わせて壁紙継ぎ目に合成樹脂フィルム裏面に再剥離性粘着剤層が形成された壁紙施工用テープを張り付けて一定時間を経過後、該テープを剥がすことを特徴とする壁紙の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23520199A JP3695739B2 (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | 壁紙の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23520199A JP3695739B2 (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | 壁紙の施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001059323A JP2001059323A (ja) | 2001-03-06 |
JP3695739B2 true JP3695739B2 (ja) | 2005-09-14 |
Family
ID=16982585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23520199A Expired - Fee Related JP3695739B2 (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | 壁紙の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3695739B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2834931A1 (fr) * | 2002-01-24 | 2003-07-25 | Gendrot Christophe Jayet | Procede pour la pose aisee d'un papier peint et papier peint pour la mise en oeuvre de ce procede |
-
1999
- 1999-08-23 JP JP23520199A patent/JP3695739B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001059323A (ja) | 2001-03-06 |
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