JPS6160235A - 転造成形方法および装置 - Google Patents

転造成形方法および装置

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Publication number
JPS6160235A
JPS6160235A JP18342684A JP18342684A JPS6160235A JP S6160235 A JPS6160235 A JP S6160235A JP 18342684 A JP18342684 A JP 18342684A JP 18342684 A JP18342684 A JP 18342684A JP S6160235 A JPS6160235 A JP S6160235A
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JP
Japan
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workpiece
rolling
flat
pushing
dies
Prior art date
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Pending
Application number
JP18342684A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Saito
齋藤 光生
Hidetoshi Hara
英俊 原
Hideto Hanada
日出人 花田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
N H K BIRUDAA KK
O S G HANBAI KK
O S G KK
OSG Mfg Co
Original Assignee
N H K BIRUDAA KK
O S G HANBAI KK
O S G KK
OSG Mfg Co
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Filing date
Publication date
Application filed by N H K BIRUDAA KK, O S G HANBAI KK, O S G KK, OSG Mfg Co filed Critical N H K BIRUDAA KK
Priority to JP18342684A priority Critical patent/JPS6160235A/ja
Publication of JPS6160235A publication Critical patent/JPS6160235A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21HMAKING PARTICULAR METAL OBJECTS BY ROLLING, e.g. SCREWS, WHEELS, RINGS, BARRELS, BALLS
    • B21H5/00Making gear wheels, racks, spline shafts or worms
    • B21H5/02Making gear wheels, racks, spline shafts or worms with cylindrical outline, e.g. by means of die rolls
    • B21H5/027Making gear wheels, racks, spline shafts or worms with cylindrical outline, e.g. by means of die rolls by rolling using reciprocating flat dies, e.g. racks

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は転造成形方法および装置に関し、転造成形を施
すことによって得られた被加工部材の凹凸、特に凸部の
端面形状を左右対称とする技術に関するものである。
従来の技術 被加工部材の周面に歯車、スプライン、セレーション等
を形成するために、被加工部材の周面と転造工具の加工
面とを圧接させてその被加工部材を加工面に沿って相対
的に転勤させることにより、その被加工部材の円面にそ
の加工面の凹凸形状に対応じた凹凸を形成する転造成形
が知られている。
斯る転造成形において、被加工部材の周面に形成される
凹凸は転造工具の突起が被加工部材の周面に押し込まれ
て凹部が形成され且つその凹部間の周面が凸出させられ
て凸部が形成されるのであるが、その凸部においては、
その側面と転造工具の突起側面との圧接摺動によってそ
の凸部の側面が摺動方向に流動させられることにより最
終的な凸部(歯形)の端面形状が形成されるようになっ
ている。
しかしながら、凸部側面の流動方向および流動量はその
凸部側面と転造工具の突起側面との摺動方向および面圧
で決定されるのであるが、従来の転造成形法によれば、
被加工部材の転勤方向が一律であるので、被加工部材の
周面に形成される凸部の左右の側面において転造工具の
突起側面との摺動方向および面圧が均等に得られず、歯
数が少なく、または歯丈が大きくなる程転造成形後の凸
部の左右の断面形状(転造プロフィル)が非対称となる
不都合があった。たとえば、一般に、被加工部材周面に
転造成形される凸部においては、転造工具突起側面との
圧接摺動によって凸部側面が主として外周側に流動させ
られ、凸部の頂部中央が低く凸部の両肩部が外周側に突
き出させられる傾向にあるが、従来の転造成形法によれ
ば一方の肩部における突き出し量が顕著となってパリ状
となり、転造中または転造後における面倒なパリ除去工
程を必要とするのである。また、そのパリ状の突き出し
を転造工具によって凸部の頂部に強制的に圧着成形する
ことも考えられるが、このような凸部を有する製品にお
いては歯形の精度上および強度上の問題が惹起されるの
である。
これに対し、本発明は、転造工具を相対的に往復運動さ
せると同時に、被加工部材をその一端から転造工具間に
押し込むと、その被加工部材周面に転造成形される歯形
の断面形状がきわめて好適に得られる事実を見い出した
。本出願人が先に出願した特願昭58−47541号に
記載された技術がそれである。
発明が解決しようとする問題点 斯る技術によれば、被加工部材が転造工具の加工面に沿
って往復移動させられるので、被加工部材の周面に形成
される凸部(盛り上り)の左右の側面と転造工具加工面
の突起側面との面圧が平均的に均等とされるので、被加
工部材の周面に転造成形によって形成される歯形等の凸
部の断面形状が左右対称とされ、高い形状精度が得られ
る等の種々の特徴があるが、その後の研究の結果、未だ
改良の余地が存在することが判明した。それは、転造工
具の往復相対運動のうち、往動の終了後、律動開始直前
には、その相対運動が一時的に停止することが避けられ
ないのであるが、このような時にも被加工部材を押し込
むと、転造加工面に擦り傷が発生してしまうのである。
問題点を解決する第1の手段 本発明方法は斯る問題点を解決するために為されたもの
であって、その要旨とするところは、往復運動する転造
工具間に軸状の被加工部材をその一端からその回転軸心
方向に押し込みつつ、該被加工部材を該転造工具の加工
面に沿って往復転動させることによって、該被加工部材
の外周面に転造成形を施すに際し、該被加工部材の押し
込みを、前記転造工具の往復相対運動の停止時に同期し
て停止させることにある。
作用および第1発明の効果 このようにすれば、転造工具の往復運動の往動および復
動間における停止時には被加工部材の押し込みが停止さ
せられるので、転造工具と被加工部材との間の、被加工
部材の回転軸心方向における無理な摺動に起因して被加
工部材の外周面に生する擦傷が全く解消されるのである
問題点を解決する第2の手段 また、上記発明方法が好適に実施される発明装置は、所
定の間隔を隔てて相対向し互いに平行な方向において相
対移動可能に設けられた一対の平形ダイスを備え、被加
工部材をその平形ダイスの加工面間に挟圧しつつその平
形ダイスを相対移動させることにより、その被加工部材
の周面に加工面の凹凸形状に対応じた凹凸を形成する平
形転造成形装置において、 +1.1  前記平形ダイスの移動方向に直交し且つそ
の平形ダイスの加工面に平行な方向において前記被加工
部材をその軸心まわりの回転自在に支持するとともに、
その軸心と平行な方向に移動可能な被加工部材支持装置
と、 (2)  その被加工部材支持装置を駆動し、前記被加
工部材をその一端から前記平形ダイス間に連続的に押し
込む被加工部材押込装置と、 (3)前記平形ダイスを相対往復駆動し、前記被加工部
材をその平形ダイスの加工面間に挟圧しつつその加工面
に沿って往復転動させる平形ダイス往復駆動装置と、 (4)前記平形ダイスの往復運動中においては前記加工
部材押込駆動装置に前記被加工部材を前記平形ダイス間
に押し込ませる一方、一方向の移動ストロークの終了後
、反対方向の移動開始に先立って該平形ダイスの相対往
復運動が停止した時には前記加工部材押込駆動装置に前
記被加工部材の押込を停止させる制御手段と、 を設けたことを特徴とする。
第2発明の効果 この様にすれば、被加工部材が平形ダイス間に押し込ま
れつつ往復転動させられるので、前記発明方法と同様に
、擦り傷が解消される効果が得られるのに加えて、以下
の様な種々の効果が得られるのである。すなわち、平形
ダイスを備えた従来の平形転造成形装置に比較して、 fll  平形ダイス加工面の全長は被加工部材に転造
成形すべき歯形の歯先円日周の少なくとも0.5倍の寸
法があれば良いため、全長の短い平形ダイスで比較的大
径の被加工部材転造成形を施すことができる。したがっ
て、工具費がきわめて安くなるとともに転造成形装置が
小型となるのである。
(2)被加工部材が平形ダイスの加工面側面から押し込
まれつつ平形ダイスが往復駆動されることによって転造
成形が施されるので、局部的に高い面圧が容易に得られ
て歯数が少なく歯丈が大きい製品が容易に製造され得る
とともに、平形ダイスを支持する機構に転造工具加工面
の幅全体に大きな面圧が必要な従来の平形転造盤剛性が
必要とされず、装置が小型1つ安価となる利点がある。
(3)被加工部材は軸心方向に送られることによって長
手方向に順次転造成形加工が施されるので転造工具の幅
寸法に拘らず転造成形加工が施される幅寸法(軸方向の
寸法)に制限がない。
(4)被加工部材の周面に施すべき歯形のモジュール、
圧力角、転移係数が同じであれば、平形ダイス間の相互
間隙を調節することによって、被加工部材の周面に転造
成形される歯形の歯数を容易に変更できる利点がある。
実施例 以下、本発明の一実施例を示す図面に基づいて詳細に説
明する。
第1図および第2図は本発明が適用された平形転造成形
装置10を示しており、基台12には極めて剛性の高い
一対のスライドコラム14.16が立設され、且つその
スライドコラム14.16の上端は連結フレーム18に
よって強固に連結されている。スライドコラム14.1
6の上下方向の中間部分には、スライドコラム14.1
6を挟んで相対向する一対の前タイバー20および後タ
イバー22が図示しないボルトによってそれぞれ砲り付
けられており、スライドコラム14.16の中間部分に
おける相互離隔方向の撓みが防止されている。すなわち
、前タイバー20および後タイバー22の両端部には端
縁から相互に接近する方向に突き出す保持部24.26
がそれぞれ形成されているとともに、スライドコラム1
4の外側面と保持部24および26との間、およびスラ
イドコラム16の外側面と保持部24および26との間
に予圧装置28がそれぞれ介挿されており、転造成形中
の反力によってスライドコラム14゜16の中間部が離
隔方向に撓もうとすると、前タイバー20および後タイ
バー゛22によってその撓みが防止されるようになって
いるのである。上記予圧装置28は、図示しない締め込
み用のねじ、およびそのねじの締め込みによ゛ってスラ
イドコラム14または16と保持部24または26との
間を拡開する楔装置から構成され、予めスライドコラム
14.16を相互に接近する方向にそれぞれ予圧するこ
とによって、スライドコラム14,16の剛性が確保さ
れるとともに、後述の被加工部材56の平形ダイス52
.54に対する芯出しが容易とされている。その予圧装
置28はたとえば実願昭58−65894号に記載され
たものと同様に構成される。
スライドコラム14.16の対向面(内側面)には、一
対のカウンタスライド30.32がスライドコラム14
.16の長手方向に沿って移動可能に設けられている。
カウンタスライド30.32はそれぞれ断面略C字状を
成して裏面がスライドコラム14.16の対向面に摺接
させられており、その両端がスライドコラム14.16
の側面に一対ずつ形成された溝34,36に係合させら
れている。カウンタスライド30.32の対向面の一部
であって装置10の後方側端縁に沿った部分には、第3
図にも示されるように、同期用のラック38.40がカ
ウンタスライド30.32の略全長に渡ってそれぞれ形
成されており、そのラック38.40が後タイバー22
の中央部にベアリング41を介して回転可能に設けられ
た同期用歯車42と噛み合わせられている。そして、カ
ウンクスライド30.32の上端部には、連結フレーム
18に立設された一対の油圧シリンダ44゜46のロン
ド48.50がそれぞれ連結されており、カウンタスラ
イド30.32は油圧シリンダ44.46によって正確
な相対位置を保ちつつ第4図の実線と仮想線とに示され
る位置間で相対的に往復駆動されるようになっている。
この結果、その様なカウンタスライド30.32の往復
運動によって、カウンタスライド30.32の長手方向
上部および下部において被加工部材56の径よりも若干
小さい間隔を隔てて設けられた一対の平形ダイス52.
54が軸まわりの回転可能に設けられた後述の被加工部
材56の周面に押圧されて転造成形が施されるようにな
っている。したがって、油圧シリンダ44および46は
平形ダイス52、および54を往復駆動させる平形ダイ
ス往復駆動装置を成しているのである。
前タイバー20および後タイバー22には、平形ダイス
52.54の移動方向に直交し目つその平形ダイス52
.54の加工面(厳密にはカランクスライド30.32
のダイスを取り付けるための対向面)に平行な方向にお
いて被加工部材56をその軸心まわりに回転自在に支持
するとともに、その軸心と平行な方向に移動可能な被加
工部材支持装置が設LJられている。すなわち、前タイ
バー20には平形ダイス52.54の移動方向に直交し
且つカウンタスライド30.32の対向面に平行な、換
言すれば被加工部材56の軸心に平行な一対のガイドロ
ッド72.74が装W10の前方に向かって突設されて
おり、そのガイドロッド72.74の先端は連結プレー
ト76によって相互に固定されている。ガイドロッド7
2.74には平形ダイス52.54の中央を通り目、つ
ガイドロンドア2.74と平行な軸心を有する回転セン
タ78を備えた押込スライド80が嵌装されており、押
込スライド80がガイドロッド72.74に沿って移動
させられるようになっている。そして、押込スライド8
0は前タイバー20に固定された被加工部材押込駆動装
置としての油圧シリンダ82のロンドに駆動バー84を
介して連結されておす、油圧シリンダ82によって前タ
イバー20に接近する方向に駆動されるようになってい
る。
一方、後タイバー22にはガイドロッド72゜74に平
行な軸心を有する一対のガイドロッド86.88が装置
10の後方に突設されており、それ等ガイドロッド86
.88の先端部は連結プレート90によって連結されて
いる。ガイドロッド86.88には回転センタ78に対
向して突き出すセンタ92を備えたワーク支えスライド
94が嵌装されており、ガイドロッド86,88に沿っ
て移動可能とされている。ワーク支えスライド94は連
結プレート90に固定された小型油圧シリンダ96のロ
ンドに連結されており、後タイバー22に接近する方向
に常時付勢されるようになっている。センタ92は歯車
42の軸心に形成された貫通孔98を貫通させられてお
り、回転センタ78とセンタ92とが前タイバー20の
中央孔99を挿通させられた状態の被加工部材56の端
面中心を支持することによって被加工部材56がその軸
心まわりの回転が自在に支持されるとともに、油圧シリ
ンダ82によってその一端から平形ダイス52.54間
に連続的に押し込まれるようになっている。したがって
、回転センタ78を備えた押込スライド80と、センタ
92を備えたワーク支えスライド94と、小型油圧シリ
ンダ96とが被加工部材支持装置を形成するものである
。なお、小型油圧シリンダ96は被加工部材56を回転
センタ78とセンタ92との間に挟持するための付勢力
を常時付与するものであるから、同様な付勢力を発生さ
せる空圧シリンダまたはスプリング装置等であっても良
いのである。
前述の図面には省略しであるが、第5図に示されるよう
に、前タイバー20には図示しないスライド装置を介し
てVブロック状の受台100が摺動可能に設けられてお
り、被加工部材56が受台190J:に載置されること
によって回転センタ78およびセンタ92に対して容易
に芯出しが行われ得、また転造成形後の被加工部材56
が受台100上に受けられ得るようになっている。その
受台100は前タイバー20に固定された受台駆動シリ
ンダ102に駆動されることによって上記スライド装置
に沿って斜め下方に駆動されるようになっており、受台
100と押込スライド80等との干渉が防止されている
前記平形ダイス52.54の長さは、被加工部材56の
全周に転造成形を施すために被加工部材56周面に転造
成形されるべき歯の歯先円円周の1/2以上に設定され
る必要がある。しかし、あまりに短く設定されると往復
回数が多く必要とされ装置t 10の能率が低下する。
一方、あまりに長いと平形ダイス52.54および装置
10が大型且つ高価となるので、前記歯先円円周の5倍
以下、特に3倍以下のしさが望ましい。本実施例では、
約1倍弱の長さに設定されている。但し、大径用に設言
1された装WI Oを小径の被加工部材56の転造成形
に用いる等の場合には平形ダイス52゜54の全長が被
加工部材56に形成される歯先円円周の5倍以上となっ
ても良いことは言うまでもない。
上記、平形ダイス52.54の加工面には、第6図に示
されるように、被加工部材56の外周面に転造成形され
るべき歯車、スプライン等の凹凸形状に対応して並列し
た多数の突条歯108がその加工面の幅方向に連なって
それぞれ形成されており、その加工面の幅方向端面にお
いては、第7図に示されるように、被加工部材56を受
け入れる側に噴材部110が、被加工部材56を送り出
す側に逃げ部112が設けられている。逃げ部112は
被加工部材56の押し込み方向Aに向かうに従って加工
面間の相互間隔が大きくなるように仲剥して形成されて
おり、被加工部材56の回転軸心に平行な直線Bに対し
て逃げ角θ1を成している。この角度θ1は一般に0.
1 as/ 60龍程度の傾斜が得られるように決定さ
れる。逃げ部112の突条歯108は略同様の歯丈を備
え、転造成形によって略でき上がった歯形を更に創成に
よって規定の寸法に仕上げるとともに、転造成形によっ
て被加工部材56に生じた弾性歪を徐々に取り除く機能
を果たすものである。噴材部110は被加工部材56の
押込方向Aに向かうに従って相対向する他方の平形ダイ
ス54の加工面との相互間隔が小さくなるように傾斜し
て形成されており、直線Bに対して角度θ2を成してい
る。噴材部110の突条歯108には所謂「山払い」が
施されており、その谷部の直線Bに対する角度θ3はそ
の頂部の直線Bに対する角度θ2よりも小さくされ、そ
れによって被加工部材56の一端への突条歯108の喰
付きが好適に維持されつつ噴材部110における突条歯
108の強度が保持され、平形ダイス52.54の寿命
が区くされているのである。すなわち、平形ダイス52
.54は第8図に示されるように、直線Bに対して所定
の角度θ1傾斜した突条歯108を加工面方向に渡って
形成し、押込側の端部に直線Bに対して角度θ2を成す
「山払い」を施したり、或いは第9図に示されるように
押込側において半径Rの面取りを施すことによって噴材
部110を形成したり、第10図に示すように噴材部1
10において同じ歯丈の突条歯108を形成することに
よって平形ダイス52.54を構成しても良いのである
。しかし、第8図および第9図に示される平形ダイスに
おいては、その噴材部110における突条歯10Bの強
度が確保されてダイス寿命が長い特徴があるが、被加工
部材56の一端に対する噴材性が比較的劣る。一方、第
10図に示される平形ダイスの噴材部110における突
条歯108は被加工部材56に対する噴材性が極めて良
い特徴があるが、突条歯108の強度が低くダイス寿命
が短い。それ故、第7図に示されるように、噴材部11
0における突条歯108は、その頂部の角度θ2がその
谷部の角度θ3よりも大きくなるように形成されること
が噴材性およびダイス寿命の双方を満足する上において
きわめて望ましいのである。尚、第11図に示されるよ
うに、押込側の端部に半径Rの面取りを形成することに
よって噴材部110が設は形成しても、第7図に示され
る平形ダイスと略同様な転造効果が得られるのである。
さらに、上記各平形ダイス52.54における逃げ部1
12には、たとえば第8図に示すように、被加工部材5
6を送り出す側の端部に第2逃げ部114が設けられる
ことが望ましい。この第2逃げ部114は逃げ角θ3か
ら5°程度以下のものであって、転造成形された歯面に
平形ダイスの端縁との干渉による傷を防止するものであ
る。 。
ここで、転造工具の加工面に沿って相対的に転動させら
れる被加工部材56は、被加工部材56の相対的往復転
動の一方向の転造が終了した後、逆方向の転勤開始に先
立って、その転勤が一旦停止させられることが避けられ
ないが、このような被加工部材56の転造が停止させら
れた状態において被加工部材56の押し込みが一時停止
させられることが望ましい。転造停止F時に被加工部材
56が強制的に押し込まれると被加工部材56の転造加
工面に転造工具の加工面との摩擦傷が形成されてしまう
場合があるからである。以下、そのような押込み制御機
能を備えた制御手段の一例が第1図乃至第5図に示す転
造成形装置10に設けられた場合について説明する。な
お、以下の説明においては、被加工部材押し込み制御に
関連した部分を中心に説明するものであり、その他の部
分は省略する。
第12図は、転造成形装置10の押込制御のために設け
られた油圧回路および各位置センサを示すものであり、
工具駆動制御弁150は二つのソレノイドSLI、SL
2を備えたタンデムセンタ型4ボート3位置弁であって
、両ソレノイドSL1、SL2の非励磁状態ではライン
油圧を出力しないが、ソレノイドSLIが励磁された状
態においてはライン油圧を44の」二側ボート152お
よび油圧シリンダ46の図示しない下側ボートに供給し
、カウンタスライド30を下降方向に駆動させると共に
カウンタスライド32を上昇方向に駆動させる。また、
ソレノイドS L 2が励磁された状態においてはライ
ン油圧を油圧シリンダ44の下側ボート154および油
圧シリンダ46の図示しない上側ボートに供給し、カウ
ンタスライド30を上昇させると共にカウンタスライド
32を下降させる。一方、被加工部材駆動制御弁156
も工具駆動制御弁150と同様の弁構成であって、ソレ
ノイドS L 3およびS I−4を備えており、ソレ
ノイドS L 3が励磁されると、ライン油圧を油圧シ
リンダ82の第一ボート158に供給し、被加工部材5
6を押し込み駆動させる。また、ソレノイドSL4が励
磁されると、ライン油圧を油圧シリンダ82の第二ボー
ト160に供給し、被加工部材56を平形ダイス52.
54間から引き戻させる。第12図はソレノイドS L
 1およびSL3が励磁された状態を示している。なお
、油圧シリンダ96は常時センタ92を回転センサ78
に向かつて付勢することにより、被加工部材56を回転
センタ78とセンタ92との間で回転可能に挟持するも
のであって、被加工部材56の着脱時において作業者の
スイッチ操作に応答して作動させられるものに過ぎない
ので説明を省略する。また、ライン油圧は、油圧ポンプ
162の作動によって発生させられると共にリリーフ弁
164によって一定の範囲に制御されており、ライン油
路165を介して前記工具駆動制御弁150および被加
工部相駆動制御弁156へ供給されている。
前記転造成形装置には各位置センナとしてのりミントス
イッチLSI、T、、S2.LS3,1.、S4゜LS
5が所定場所に配設されている。リミットスイッチLS
Iはカウンタスライド30と係合してその原位置を検出
するためのものであり、LS2およびLS3はカウンタ
スライド30と係合してその往復ストロークの上昇位置
および下降位置を検出するためのものである。また、リ
ミットスイッチ■、S4は押し込みスライド80と係合
して予め定められた被加工部材56の最大押込位置を検
出するだめのものである。このリミットスイッチLS4
の検出位置は被加工部材56に形成される転造加工部分
の幅寸法、換言すれば軸方向の寸法に対応するものであ
り、転造成形加工に先立って予めその検出位置が製品の
種類に応じて位置設定されるものである。さらに、LS
5はカウンタスライド30に設けられたカム166と係
合して力うンタスライド30の上下往復運動のそれぞれ
のストロークにおける開始直後から停止位置に至る範囲
を検出するためのものである。すなわち、第13図のタ
イムチャートに示すように、カウンタスライド30の上
昇開始直後から」二昇停止直前まで、および下降開始直
後から下降停止直前まで作動するよ・うにリミットスイ
ッチ■、S5が設けられているのである。
第14図は前記転造成形装置に設けられた制御手段の要
部を示すものであり、操作手段としての起動スイッチ1
68および停止スイッチ170を備えている。アントゲ
−1−172はりミツトスイッチL S Iによってカ
ウンタスライl゛30が原位置にあると検出されたとき
に開かれるものであり、その状態において起動スイッチ
168が押圧操作されると、起動信号S1が七ソ1−・
リセット型フリップフロップ114に供給され、そのフ
リップ・フロップ174がセント状態とされる。フリッ
プ・フロップ174がセント状態とされると、アン1゛
ゲート176が開かれるので、T型フリップフロップ1
78の七ソ]・状態を表す信号がドライバ180を介し
てソレノイドS L 1に供給され得る状態とされる。
一方、起動スイッチ168の押圧操作と同時に起動信号
S1がワンショットマルチ回路179およびオアゲート
192を介してT型フリップフロップ178に供給され
ることによってT型フリップフロン1178がセット状
態とされるので、ソレノイドSL1が励磁され、カウン
タスライド30が下降方向に駆動されると共にカウンタ
スライド32が上昇駆動される。T型フリップフロップ
178はセント・リセット型フリップフロップ174と
共に本制御手段の電源投入時以後にリセット状態とされ
てリセット状態を表す信号がドライバ186を介してソ
レノイドSL2に供給されており、カウンタスライド3
0は原位置へ駆動されているのである。
カウンタスライド30の下降過程でリミットスイッチL
 S 2が作動させられる状態となるが、カウンタスラ
イド30の下降中においてはアントゲ−)182が閉じ
られているのでリミットスイッチL S 2からの上昇
位置信号S2はT型フリップフロップ178に供給され
ない。カウンタスライド30が下降位置に到達すると、
リミソトスイ・ノチL S 3か作動し、下降位置信号
S3が発生させられるが、カウンタスライド30の下降
ス1〜ローク中にはアントゲ−1・184が開かれてい
るので、アント′ゲー1〜184.ワンショットマルチ
回路190およびオアゲート192を介してT型フリ・
ノブフロップ178に供給される。このため、T型フリ
ップフロップ178が反転させられてそのリセット状態
を表す信号がドライバ186を介してソレノイl” S
 L 2に供給され、工具駆動制御弁150が切り換え
られてカウンタスライド30が上昇させられると共にカ
ウンタスライド−32が下降させられる。
次に、カウンタスライド30が往復ストロークの上昇位
置に到達すると、リミットスイッチLS2から上昇位置
信号S2が発生させられる。このとき、上昇ストローク
中であるので、アンドゲート182が開かれており、上
昇位置信号S2はワンショットマルチ回路188および
オアゲート192を介してT型フリップフロップ178
に供給されてT型フリップフロ°ツブ178が再びセッ
ト状態とされる。このため、ソレノイド178が再びセ
ント状態とされる。この結果、ソレノイドSL 1が励
磁されてカウンタスライド30の下降が開始されると共
に、カウンタスライド32の上昇が開始させられる。以
上のようにして、カウンタスライド30および32がリ
ミットスイッチL S4が作動させられるかあるいは停
止スイッチ170が押圧操作されるまで上昇位置と下降
位置との間で往復駆動されるのである。なお、ワンショ
ットマルチ回路179,188,190はそれぞれ各入
力信号の立ち上がりから一定パルス幅の信号を発生する
ものである。
以上のように構成された平形転造成形装置10の停止状
態においては、カウンタスライド30゜32が油圧シリ
ンダ44.46に駆動されて定位置に位置させられてい
る。第1図、第3図、第5図はこの状態を示す。
この様な状態において被加工部材56が受台100上に
載置され、図示しない操作スイッチによってチャック指
令操作が行われると、図示しない他の制御装置からの指
令に従って作動する前述の被加工部材駆動制御弁156
により油圧シリンダ82及び小型油圧シリンダ96が作
動させられて、回転センタ78とセンタ92とが相互に
予め定められた一定量接近させられ、受台100上に載
置された被加工部材56がそれ等に回転可能に支持され
る。そして、受台駆動シリンダ102によって受台10
0が押込スライド80等と干渉しない位置まで退避さセ
られる。
次に、起動スイッチ168が操作されると、第13図に
示すように、油圧シリンダ82により押込スライド80
が前タイバー20に更に接近させられる方向に駆動され
、被加工部+A56の一端が平形ダイス52.54間に
押し込まれようとすると同時に、前記工具駆動制御弁1
50によって油圧シリンダ44.46が作動させられ、
カウンタスライド30.32が定位置から移動させられ
て第4図の実線と仮想線に示される位置の間で往復駆動
される。
以上の状態において、被加工部材56が油圧シリンダ8
2によってその一端から平形ダイス52゜54間に押し
込まれると、被加工部材56の一端が平形ダイス52.
54の噴材部110において突条歯108と喰付き、平
形ダイス52.54の往復運動に伴って被加工部材56
が往復回転させられ、平形ダイス52.54の加工面に
沿って相対的に往復転動させられる。そして、被加工部
材56は、平形ダイス52.54の噴材部110がら逃
げ部112へ移動するに従って被加工部材56の周面に
突条歯108が押圧されることにより、押圧部分間が盛
り上がってそこに歯形116が形成される。ここで、平
形ダイス52.54の加工面が被加工部材56の周面に
押圧されるに際し、被加工部+A56が往復転動さゼら
れるので、歯形116の左右の側面と突条歯108との
面圧および摺接方向が平均的に均等化されて、歯形11
6の側面と突条歯108の側面との摺接に従って歯形1
16の側面が流動させられることにより形成される歯形
116の頂部における肩部の突出量が左右均等となり、
歯形116の形状が第15図に示されるように左右対称
とされるのである。
すなわち、第16図に示す従来の場合に見られるように
、被加工部材56の転勤方向が一方向である場合には、
歯形116の左右の側面と突条歯108の側面との面圧
が左右異なるものとなり、また摺動方向が局部的に異な
るので、歯形116の側面と突条歯108の側面との摺
接に起因する歯形116側面の流動により形成される歯
形116が非対称となり、その一方の肩部、すなわち被
加工部材56の回転方向下流側の肩部にパリ状の突出し
118が大きく形成されるのに加えて、歯形116の歯
元(谷部)下流側にもパリ状の突出し119が形成され
る場合があったのである。しかも、その突出し118の
突出量は転造成形される歯車の歯数が少なくなる程(モ
ジュールが大きくなる程)、また歯丈が高くなる程(圧
力角が小さくなる程)著しいものとなるので、転造成形
された歯車或いはスプラインの使用にあたっては、その
パリ状の突出し118を後加工等によって除去する必要
があり、或いは歯形116の頂部に強制的に押え込むこ
とや山元の突出し119によって転造成形された歯形1
16の強度或いは精度上に多大の欠点が生じる場合があ
ったのである。これに対して、本実施例によれば、歯形
116が左右対称に形成されるので歯形116の肩部に
おける一出量が左右均等となり、歯形116の肩部にお
ける突出量を少なくすることができ、後加工を要するこ
となく転造成形されたスプライン、歯車を用いたり、或
いは肩部のパリを歯形116の頂部に押え込むことに起
因する歯形116の強度上、精度上の欠点が大幅に解消
されるのである。なお、被加工部材56の押込速度は、
平形ダイス52゜54の移動速度、モジュール等との関
連において転造負荷が望ましい範囲となるように予め定
められ、歯形精度のばらつきやダイス寿命の低下が防止
されている。
ここで、前述のカウンタスライド30および32が繰り
返し往1隻駆動される状態においては、第13図のタイ
ムチャー1・に示すように、リミットスイッチL S 
5が力うンタスライド30および32の相対移動中にお
いてのみ作動させられて、押込指令信号S5がアンドゲ
ート194に供給される。アンドゲート194はセット
・リセット型フリップフロップ174のセント状態を表
す信号に従って開かれているので、押込指令信号S5は
アンドゲート194およびドライバ回路196を介して
ソレノイドSL3に供給される。このため、ソレノイド
SL3は第13図に示すような時間間隔でリミットスイ
ッチL S 5の作動に応答して励磁されるので、被加
工部材56はシリンダ82によって押込指令信号S5に
応答して間欠的に押込駆動される。
この結果、被加工部材56の押込みは被加工部材56の
一方向の転勤終了時であって次の他方向の転勤開始に先
立つ転勤停止時に同期して停止させられるので、転造停
止時における被加工部材56の無理な押込が解消されて
、被加工部材56外周面に形成される転造成形面におい
て平形ダイス52および54との摩擦痕(t!!り傷)
が発生することが全く防止される。
以上のように、被加工部材56は往復転動させられつつ
その軸方向に間欠的に押し込まれることによりその外周
面に転造成形が施されるのであるが、被加工部材56の
押込量が予め定められた一定の屋に到達するとリミット
スイッチLS4が作動させられ、それからクリア信号S
4がセット・リセット型フリップフロップ174および
T型フリップフロップ17Bのクリア入力端子にそれぞ
れ供給される。このため、それ等フリップフロップ17
4および178がリセット状態とされるので、そのリセ
ット状態を表す信号がインバータ198からドライバ回
路200を介してソレノイドS L 4に供給され、シ
リンダ82によって被加工部材56が平形ダイス52.
54間から引き抜かれる方向に駆動される。同時にT型
フリップフロップ178からはそのリセット状態を表す
信号がドライバ186を介してソレノイドSL2に供給
され、カウンタスライド30.32がその原位置まで駆
動される。すなわち、上述の1つの転造サイクルにおい
ては、まず第17図の(a)に示されるように平形ダイ
ス52.54が定位置に位置させられているが、その後
、第17図(blおよび(elに示されるように、平形
ダイス52.54間に被加工部材56をその一端からそ
の回転軸心方向に押し込めつつ平形ダイス52.54を
平行線上に相対的に往復駆動することにより、その被加
工部材56を平形ダイス52.54の加工面に沿って往
復転動させて転造成形が施され、そして、第17図1d
lに示されるように平形ダイス52.54を定位置へ復
帰させるとともに、被加工部材が反押込方向へ移動させ
られるのである。
そして、図示しない操作スイッチによってチャソク開放
操作が行なわれると、受台駆動シリンダ102のピスト
ンロンドが突き出される一方、油圧シリンダ96のピス
トンロンドが引き込まれ、転造成形された被加工部材5
6が回転センタ78とセンタ92とめ間から外されて受
台100上に載置される。この受台上の被加工部材56
が作業者によって新たな被加工部材56に取り換えられ
ると再び前述の作動が繰り返される。
このように、本実施例によれば、被加工部材56に対す
る平形ダイス52.54上における転造加工中において
平形ダイス52.54間の往復相対運動が停止した時に
は被加工部材の押込も停止されるので、被加工部材56
0転造加工面に平形ダイス52または54との擦傷が形
成されることが全く解消されるのである。
また、被加工部材56の転勤方向が一方向である転造成
形法によれば、第18図に見られるように被加工部材5
6の周面に形成される歯形116が非対称となり、その
回転方向下流側における歯形116頂部の肩部118の
突き出しが大きくなリ、歯形116の断面形状が非対称
となって前述のように種々の不都合が発生するのに対し
、本実施例によれば、第19図に示されるように被加工
部材56の周面に形成される歯形116が左右対称の断
面形状となり、その歯形116の肩部に形成される突出
しが従来に比較して小さくされる。
この結果、歯形】16の肩部の突き出しを後加工により
削除したり、肩部118の突き出しを強制的に歯形11
6の頂部に押し込むことに起因する歯形116の強度上
、精度上の欠点が大幅に解消されるのである。
また、本実施例によれば、被加工部材56が往復転動さ
せられるので、被加工部材の周面に形成される歯形11
6の歯筋方向の誤差が転勤方向が一方向である従来のロ
ーラダイス方式に比較して大幅に小さくなる利点がある
さらに、本実施例によれば、従来の平形転造成形装置に
比較して以下の様な種々の利点が得られる。すなわち、 il+  平形ダイス52.54の全長は被加工部材5
6に施されるべき転造成形による歯先円円周の1/2以
上の寸法があれば良いため、全長の短い平形ダイス5’
2.54で比較的大径の被加工部材56に転造成形を施
すことができる。したがって、工具費がきわめて安くな
るとともに、平形転造成形装置10が小型となるのであ
る。
(2)被加工部材56が平形ダイス52.54の加工面
側面から押し込まれつつ平形ダイス52.54が往復駆
動されることによって転造成形が施されるので、局部的
に高い面圧が容易に得られて歯数が少なく歯丈が大きい
製品が容易に製造され得るとともに、平形ダイス52.
54を支持する機構にそれ程剛性が必要とされず、平形
転造成形装置10が小型且つ安価となる利点がある。
(3)被加工部材56は軸心方向に送られることによっ
て順次転造成形加工が施されるので、平形ダイス52.
54の加工面の幅寸法に拘らず、転造成形加工が施され
る幅寸法(軸方向の寸法)に制限がない。
(4)被加工部材56の周面に施すべき歯形のモジュー
ル、圧力角、転移係数が同じであれば、平形ダイス52
.54間の相互間隙を調節することによって、被加工部
材56の周面に転造成形される歯形116の歯数を容易
に変更できる利点がある。
ここで、上述の実施例においては、被加工部材56の押
込力または押込速度が一定であるが、その押込力または
押込速度がカウンタスライド30゜32の相対速度に応
して制御されるようにするために、前記第14図の実施
例におけるリミットスイッチLS5や被加工部材駆動制
御弁156の代わりに、第20図に示す装置を設けても
良い。すなわち、パルスエンコーダ204はカウンタス
ライド30および32を同期させるための歯車42に噛
み合わせられており、カウンタスライド30および32
、換言すれば平形ダイス52および54の相対速度に対
応じた単位時間当りのパルス数ヲ有スるパルス信号をD
/Aコンバータ206に供給する。D/Aコンバータ2
06は平形タイス52および54の相対速度を表す電圧
信号または電流信号であるダイス速度信号S6を油圧サ
ーボコントローラ208に供給する。一方、押込スライ
ド80には所定間隔に細かく目盛られた変位検出板21
0が固設される一方、その変位検出板210の目盛を検
出する反射型光電センサ212が設けられており、反射
型光電センサ212からは押込スライド80の速度に対
応じた単位時間当りのパルス数を有するパルス信号がD
/Aコンバータ214に供給される。D/Aコンバータ
214からは押込スライド80の速度を表す電流信号ま
たは電圧信号である押込速度信号S7が油圧サーボコン
トローラ208に供給される。すなわち、前記パルスエ
ンコーダ204.D/Aコンバータ206は平形ダイス
52および54の相対速度を検出するための速度センサ
であり、スケール21O1反射型光電センサ212.D
/Aコンバータ214は押込スライド80、換言すれば
被加工部材56の押込速度を検出するための速度センサ
である。
油圧サーボコントローラ208はダイス速度信号S6と
押込速度信号S7との比率が一定の比率となるような操
作信号S8を被加工部材駆動制御弁216に供給する。
また、油圧サーボコントローラ208は前記インバータ
198からセット・リセット型フリップフロップ174
のリセット状態を表す信号が供給された時には、油圧シ
リンダ82の第2ボート160にライン油圧を供給し、
且つ油圧シリンダ82の第1ポート158から排出され
る作動油がドレーンされるような操作信号S8を被加工
部材駆動制御弁216に供給する。
被加工部材駆動制御弁216は良く知られた所謂油圧サ
ーボ弁であって、入力信号(操作信号S8)に比例した
流量または圧力の作動油を油圧シリンダ82の第1ボー
ト158に供給するものである。
なお、光電センサ212.変位検出板210゜D/Aコ
ンバータ214を除去し、油圧サーボコントローラ20
8がダイス速度信号S6が表す平形ダイス52.54の
相対速度番ご比例した押込力が発生するように被加工部
材駆動制御弁216から油圧シリンダ82へ作動油圧を
供給するものであっても良い。
本実施例によれば、第21図に示すように、カウンタス
ライド30または32が往復駆動されるときの速度(実
線に示す)に対して所定比率の押込速度(破線に示す)
または押込力で被加工部材56が押し込まれる。また、
本実施例によればカウンタスライド30および32の相
対速度が第22図および第23図の実線に示されるよう
に駆動される場合においても、その速度に対して一定比
率の押込速度または押込力で被加工部材56が押し込ま
れる。このような押込力または押込速度は、過度の転造
負荷が加えられないように、且つ能率的な転造が得られ
るように、被加工部材56の径。
モジュール、平形ダイス52.54の相対速度に応じて
予め定められた望ましい範囲の値が油圧サーボコントロ
ーラ208において予め設定される。
このように、本実施例によれば、カウンタスライド30
および32の相対速度に拘らず、その相対速度に対する
被加工部材56の押込速度または押込力の比率が制御さ
れるので、被加工部材56に施される転造成形加工面の
摩擦度(擦り傷)が解消されるのみならず、平形ダイス
52および54の耐久性が向上する利点がある。すなわ
ち、平形ダイス52.54の相対速度の変化、モジュー
ル、被加工部材56の径等に拘らず転造負荷が望ましい
範囲に維持されるので、過度な転造負荷に基づいて発生
する撓みに起因する歯厚等の歯形精度のばらつきや、平
形ダイス52.54の寿命低下が解消されるのである。
なお、第21図、第22図、第23図における実線と破
線との比率は理解を容易にするためのものであって、必
ずしも実際の比率を示すものではない。
他方、本発明はローラダイスによる転造成形装置にも適
用されるものである。すなわち、第24図に示すように
、一対のローラダイス230および232はダイスホル
ダ234および236によって互いに平行な回転軸心ま
わりに回転可能に支持されておりローラダイス230お
よび232の外周面には転造成形のために凹凸に形成さ
れた加工面がそれぞれ成形されている。被加工部材56
は図示しない前述の実施例同様の被加工部材支持装置に
よって回転可能に支持されており、一端からローラダイ
ス230および232の間に押し込まれつり、ローラダ
イス230,232および/または被加工部材56が図
示しない駆動装置によって往復駆動されることにより被
加工部材56の外周面に転造成形加工が施されるのであ
る。本実施例によれば、被加工部材56が相対的にロー
ラ“  ダイス230および232の外周面に形成され
た加工面に沿って往復転動せられるので、前述の平形ダ
イス52.54による場合と同様に、被加工部材56の
外周面に形成される歯型の断面形状が左右対称に好適に
得られるとともに、歯筋誤差が大幅に小さくされるので
ある。なお、斯るローラダイス方式においては1個のロ
ーラダイスの加工面に押圧されたり、或いは3個以上の
ローラダイス間に被加工部材56が挟圧される方式でも
良い。
また、被加工部材56を固定し、その外周面にローラダ
イス230,232を押し当てつつその外周面に沿って
ローラダイスを転勤させる方式でも良い。要するに、被
加工部材56がローラダイス加工面に沿って相対的に往
復転造させられつつ、軸方向に送られれば良いのである
また、前述の実施例において、平形ダイス52゜54が
相互に反対方向に往復駆動されるように構成されている
が、一方の平形ダイスを固定とし他方の平形ダイスの加
工面に沿って往復転動させるように構成しても良いので
ある。但し、この様な場合には、被加工部材56を支持
し且つ押し込むために被加工部材56を支持する被加工
部材支持装置を被加工部材56の軸心の移動と共に平形
ダイスの長平方向に沿って移動させるように構成されね
ばならない。
また、前述の実施例において、たとえば被加工部+A5
6に転造成形されるべき歯形のピンチ円の周速が平形ダ
イス52.54の速度と一致するようにその被加工部材
56を軸心まわりに回転駆動する装置を設けても良い。
また、前述の実施例において、押し込みスライド80は
ガイドロッド72,74によって案内されるが、前述の
スライドコラム14または16と同様な形状の水平スラ
イダーによって案内されるようにしても良い。そして、
その押込スライド80を駆動する油圧シリンダ82は、
そのロフトが回転センタ78と同心となるように連結プ
レート76等に配設されても良いのである。
さらに、本発明は、冷間転造成形のみならず熱間転造成
形にも適用され得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である転造成形装置の一部を
切り欠いた正面図である。第2図及び第3図は、それぞ
れ第1図の装置の水平断面図およびIII−Tllll
面断面図る。第4図は、第1図の装置の前タイバーを取
り除いた正面図である。第5図は、第1図の装置のガイ
ドロッドを切り欠いた正面図である。第6図および第7
図は、それぞれ第1図の装置に備えられた平形ダイスの
部分正面図および部分側面図である。第8図乃至第11
図はそれぞれ平形ダイスの他の態様の一例を示す図で、
第7図に相当する図である。第12図は、本発明の一実
施例において用いられる油圧回路および位置センサの構
成例を示す図であり、第13図は第12図の実施例の制
御回路を示す図である。 第14図は第12図および第13図の作動を説明するタ
イムチャートである。第15図は第1図の装置による転
造成形を説明する図である。第16図は従来装置による
転造成形を説明する図で、第15図に相当する図である
。第17図は第1図の装置の作動サイクルを説明する図
である。第18図は従来の装置の転造成形により得られ
る歯形形状の一例を示す図である。第19図は第1図の
装置の転造成形により得られる歯形形状の一例を示す図
で、第18図に相当する図である。第20図は本発明の
実施例における制御回路の要部を説明する図である。第
21図は第20図の実施例の作動を説明する図であり、
第22図および第23図は本発明の他の実施例であって
、第21図に相当する図である。第24図は本発明の他
の実施例であって、ローラダイスを備えた転造成形装置
の要部を説明する図である。 10:平形転造装置 44.467油圧シリンダ(平形ダイス往復駆動56:
被加工部材 82:油圧シリンダ(被加工部材押込装置)108:突
条歯   110:噴材部 112:逃げ部   114:第2逃げ部出願人  オ
ーニスジー株式会社 同   オーニスジー販売株式会社 同   エヌエッチケービルグー株式会社第1図 第2図 第3図 第4図 ’)An− 春・割       塘4両

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)往復相対運動する転造工具間に軸状の被加工部材
    をその一端からその回転軸心方向に押し込みつつ、該被
    加工部材を該転造工具の加工面に往復転動させることに
    よって、該被加工部材の外周面に転造成形を施すに際し
    、該被加工部材の押し込みを、前記転造工具の往復相対
    運動の停止時に同期して停止させることを特徴とする転
    造成形方法。
  2. (2)前記転造工具が、所定の間隔を隔てて相対向する
    円周状の加工面をそれぞれ外周部に備え、互いに平行な
    軸心まわりに往復回転駆動される2以上のローラダイス
    である特許請求の範囲第1項に記載の転造成形方法。
  3. (3)前記転造工具が、所定の間隔を隔てて相対向する
    平面状の加工面をぞれぞれ備え、互いに平行な方向に相
    対往復駆動される一対の平形ダイスである特許請求の範
    囲第1項に記載の転造成形方法。
  4. (4)前記被加工部材が、前記転造工具の加工面間の相
    対移動速度に応じた押込力または速度で、押し込まれる
    ものである特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか
    に記載の転造成形方法。
  5. (5)所定の間隔を隔てて相対向し、互いに平行な方向
    において相対移動可能に設けられた一対の平形ダイスを
    備え、被加工部材を該平形ダイスの加工面間において挟
    圧しつつ該平形ダイスを相対移動させることにより、該
    被加工部材の周面に加工面の凹凸形状に対応した凹凸を
    形成する平形転造成形装置において、 前記平形ダイスの移動方向に直交し且つ該平形ダイスの
    加工面に平行な方向において前記被加工部材をその軸心
    まわりの回転自在に支持するとともに、該軸心と平行な
    方向に移動可能な被加工部材支持装置と、 該被加工部材支持装置を駆動し、前記被加工部材をその
    一端から前記平形ダイス間に押し込む被加工部材押込装
    置と、 前記平形ダイスを相対往復駆動し、前記被加工部材を該
    平形ダイスの加工面間に挟圧しつつ該加工面に沿って往
    復転動させる平形ダイス往復駆動装置と、 前記平形ダイスの往復移動中においては前記加工部材押
    込装置に前記被加工部材を前記平形ダイス間に押し込ま
    せる一方、一方向の移動ストロークの終了後反対方向の
    移動開始に先立って前記平形ダイス間の相対移動が停止
    したときには前記加工部材押込装置に前記被加工部材の
    押込を停止させる制御手段と、 を設けたことを特徴とする平形転造成形装置。
  6. (6)前記制御手段が、前記加工部材押込駆動装置に、
    前記平形転造工具の加工面間相対移動速度に応じた押込
    速度で前記被加工部材を押し込ませるものである特許請
    求の範囲第5項に記載の転造成形装置。
  7. (7)前記一対の平形ダイスが、その加工面の幅方向端
    部であって前記被加工部材の受け入れ側に、該被加工部
    材の押込方向に向かうに従って該加工面の相互間隔が小
    さくなるように傾斜した喰付部をそれぞれ備えたもので
    ある特許請求の範囲第5項または第6項に記載の転造成
    形装置。
  8. (8)前記一対の平形ダイスが、その加工面の幅方向端
    部であって前記被加工部材を送り出す側に、該被加工部
    材の押込方向に向かうに従って該加工面の相互間隔が大
    きくなるように傾斜した逃げ部をそれぞれ備えたもので
    ある特許請求の範囲第5項乃至第7項のいずれかに記載
    の転造成形装置。
  9. (9)前記一対の平形ダイスが、その逃げ部の前記被加
    工部材を送り出す側の端部に、該逃げ部の逃げ角よりも
    大きい逃げ角を備えた第2逃げ部を備えたものである特
    許請求の範囲第8項に記載の転造成形装置。
  10. (10)前記一対の平形ダイスが、前記被加工部材に転
    造成形されるべき歯先円円周の0.5倍乃至3倍の長さ
    の加工面をそれぞれ備えたものである特許請求の範囲第
    5項乃至第9項のいずれかに記載の転造成形装置。
  11. (11)前記加工面が、該加工面の幅方向に連なる突条
    歯を多数備え、該加工面の喰付部における該突条歯の頂
    部の傾斜角が該突条歯の谷部の傾斜角よりも大きくされ
    たものである特許請求の範囲第7項に記載の転造成形装
    置。
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