JPS615792A - 抗生物質およびその製造法 - Google Patents

抗生物質およびその製造法

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JPS615792A
JPS615792A JP60065870A JP6587085A JPS615792A JP S615792 A JPS615792 A JP S615792A JP 60065870 A JP60065870 A JP 60065870A JP 6587085 A JP6587085 A JP 6587085A JP S615792 A JPS615792 A JP S615792A
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antibiotic
tan
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salt
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英男 小野
Yukimasa Nozaki
野崎 幸正
Setsuo Harada
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    • A61P31/04Antibacterial agents
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N1/00Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
    • C12N1/20Bacteria; Culture media therefor
    • C12N1/205Bacterial isolates
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 葭泉五Δ捗匪庄」 本発明は、抗菌剤などとして有用な新規抗生物質、その
製造法およびその製造に用いることのできる微生物に関
する。
従来の技術  ・ 従来バクテリアが産生ずる細胞壁合成阻害作用を示す抗
生物質として、スルファゼメンおよびイソスルファゼメ
ンが知られており(Nature、 289巻、590
〜591頁、 1981年)、その後、SQ 2618
0゜26700、26823. 26875.2697
O、26812なども発見されている( Nature
、 291巻、 489〜491頁、 1981年)。
これらは主としてダラム陰性閑に対して抗菌性を示す抗
生物質として知られている。また、最近SQ 2833
2.2g502.28503などの報告も見られる(J
、 Antibiotics、 36巻、 1245〜
1251頁。
1252〜1257頁、 1983年)。
発明が解決しようとする問題点 細菌によって惹起される疾病は抗生物質投与による治療
法の発達によってがなり克服されている。
しかし、従来の抗生物質を長期あるいは大量に投与する
ことによる起因菌の変化(菌交代現象)あるいは耐性菌
の出現(耐性化現象)は現在の感染症治療医学分野で大
きな問題となっている。この問題を克服するために当分
野では常に新規骨格を有し、新規生物活性を示す抗生物
質あるいはそれらの合成のための中間原料が求められて
いる。
問題点を解決するための手p 本発明者らは、新規な抗生物質の探索を目的として多数
の微生物を土壌より分離し、その産生ずる抗生物質を探
索したところ、ある種の微生物が新規な抗生物質を産生
ずること、該微生物がエンペドバクター属およびリゾバ
クター属に属する新菌種であること、該微生物を適宜の
培地に培養することによってグラム陽性細菌およびダラ
ム陰性細菌に対して抗菌力を示す抗生物質を培地中に蓄
積しうろことなどを知り、この抗生物質を単離し、その
物理化学的および生物学的諸性質から、当該抗生物質が
新規な抗生物質であることを確かめ、これを抗生物質T
 A N −588と称することにした。
本発明者らは、また、上記抗生物質T A N−588
が分子中にN−アセチル基およびカルボキシ基を有する
こと、該アセチル基を脱離することができることを見い
出した。
さらに、本発明者らは、エンペドバクター属菌およびリ
ゾバクター属菌が、上記抗生物質TAN−588のN−
デアセチル体を生成蓄積させ得ること、アシネトバクタ
−属菌と、上記抗生物質TAN、−588および/また
はそのN−デアセチル体を生産する能力を有するエンペ
ドバクター属菌またはリゾバクター属閑とを混合培養す
ることにより、抗生物質TAN−588のN−デアセチ
ル体を、混合培養しない場合より多量に生成蓄積せしめ
ることができることを見い出した。
本発明者らは、これらの知見に基づいてさらに研究した
結果、本発明を完成した。
本発明は、[+]、抗生物質TAN−588,そのノく
ラニトロベンノルもしくはベンツヒドリルエステル体、
またはこれらのN−デアセチル体またはそれらの塩。
[2]、エンペドバクター属またはリゾノくフタ−属に
属し抗生物質T A N −588および/またはその
N−デアセチル体を生産する能ツノを有する微生物を培
地に培養し、培養物中に抗生物質T A N −588
および/またはそのN−デアセチル体を生成蓄積せしめ
、これを採取することを特徴とする抗生物質T A N
 −588および/またはそのN−デアセチル体または
その(それらの)塩の製造法。
[3]、DNAのGC(グアニン+ントンン)含量が7
0%をこえるエンペドバクター・ラクタムゲヌス。
[4]、白色のコロニーを形成し、0−F(オキシダテ
ィブ−ファーメンタティブ)テストが非分解型でかつ無
機窒素源の資化性を有さないリゾバクター・アルプス。
[5]、抗生物質T A N −588またはその塩を
脱アセチル化することを特徴とする抗生物質TAN−5
88のN−デアセチル体またはその塩の製造法。
[6]、抗生物質T A N −588またはその塩に
ペンツヒドリル基を導入し得る化合物を反応させ、抗生
物質T A N −588のベンツヒドリルエステル体
とし、次いでこれを脱アセチル化反応に付すことを特徴
とする抗生物質T A N −588のN−デアセチル
体のベンツヒドリルエステル体の製造法、および [7]、エンペドバクター属またはリゾバクター属に属
し抗生物質−T A N −588および/またはその
N−デアセチル体を生産する能力を何する微生物と、該
微生物と混合培養することにより該微生物に抗生物質T
 A’ N −588のN−デアセチル体を蓄積させる
能力を有するアシネトバクタ−属に属する微生物とを培
地に混合培養し、培養物中に、抗生物質TΔN −58
8のN−デアセチル体を生成蓄積せしめ、これを採取す
ることを特徴とする抗生物質TAN−588のN−デア
セチル体またはその塩の製造法である。
なお、本明細書においては抗生物質T A N −58
8を単にIT A’ N −588Jと称することもあ
る。
本発明方法で使用される抗生物質T AN −588お
よび/またはそのN〜デアセチル体の生産菌としては、
エンペドバクター(E mpedobacter)属ま
たはリゾバクター(L ysobacter)属に属し
、抗生物質T A N −588および/またはそのN
−デアセチル体を産生ずる能力を有するものであれば如
何なる微生物でもよい。エンペドバクター属に属する生
産菌の例としては、たとえば新菌種エンペ)・バクター
・ラクタムゲヌス(E mpedobacterlac
Lamgenus)があげられる。その具体例としては
、本発明者らが1」本国島根県益田市の土壌より採取し
たエンペドバクター・ラクタムケヌスYK−258株(
以下、rY K−258株」と称することもある。)が
あげられる。
Y K −258株の菌学的性状は下記のとおりてあ 
 ′る。
(a)形 態 肉汁寒天斜面上で24℃、5日間培養後の観察ては、細
胞は直径O、4〜O、6μm、長さ20〜30μmの長
稈状て、12〜30μmのフィラメント状を呈すること
しある。鞭毛は認められず、運動性も認められない。胞
子を形成せず、またダラム染色は陰性で、抗酸性を示さ
ない。
(b)各種培地上での生育状態 24℃で培養し、1ないし14日間にわたって観察した
■肉汁寒天平板培養・コロニーは半透明なうす黄色で、
円形、表面は頭状、周縁は金縁状である。拡散性色素は
生成しない。
■肉汁寒天斜面培養、良好な拡布状の生育を示し、淡黄
色ないしこはく色を呈する。
■肉汁液体培養:混副状に生育し、沈澱を生し、菌膜を
形成する。
■肉汁ゼラヂン穿刺培養:主として」一部で生育し、噴
火口状に液化する。液化活性は比較的弱い。
■リドマス・ミルク、リドマスの還元、ペプトン化およ
び凝固いずれの活性も認められない。
(c)生理的性質 ■硝酸塩の還元− ■脱窒反応・− ■MR(メチルレッド)テスト、− ■VP(フォーゲス・プロスカラエル)テスト。
■インドールの生成− ■硫化水素の生成(TSI寒天および酢酸鉛紙)■デン
プンの加水分解ニー ■クエン酸の利用(コ−ゼル、クリステンセンおよびシ
モンズの各培地)、十 ■無機窒素源の利用 1)硝酸カリウム − 11)硫酸アンモニウムニー [株]色素の生成(キングA、Bおよびマンニット酵母
エキス寒天の各培地)、拡散性色素の生成は認められな
い。
■ウレアーゼニー ■オキンダーゼ、+ ■カタラーゼ、− ■生育の範囲 i )pH:pH5,4〜8.5で生育するが、最適p
11は58〜6,6゜ 培地・グルコース081%、イーストエキストラクトO
、01%、硫酸アンモニウム01%。
食塩O、1%、硫酸マグネンウ”ム(7水塩)0゜05
%、リン酸バッファーO、1M(別滅菌)。
ii)温度:20〜32℃で生育するが最適4晶度は2
4〜31 ℃。
培地肉汁液体培地。
■酸素に対する態度:好気的 @lO−・F(オキソダテイブーフアーメンタテイブ)
テスト[ヒユー・レイフソン(Hugh−L eifs
on)法]:非非分梨型 O糖からの酸、ガスの生成および利用性:(JIX″″
F#匂) 酸    ガス   利用性 (ペプトン水)(ペプトン水)(デーヒス培地)し−ア
ラビノース  −      −−D−キンロース  
 ±      −−〇−グルコース   − −+ D−マンノース   −−+ D−フラクトース  −−→− D−ガラクトース  −      −−麦   芽 
  糖    −−1+ シ    ョ    糖      −−〜乳    
   糖    − トレハロース    −      −十り〜ソルビッ
ト   −      −−D−マンニット   −−
− イノジット      −      −−グリセリン
     −     −−デンプン ーー十 @DNAのcc(グアニン→−シYンン)含量ニア44
%±1.5%(Tm法) ■多糖の分解能。
カルボキンメチルセルロース、+ コロイダルキチン+ アルギン酸ナトリウム、− [相]アクチノマインンに対する感受性:耐性以上の菌
学的性状を存するY K −258株を、バーシーズ・
マニュアル・オブ・デターミネイティブ・ バクテリオ
ロノ−(Bergey’ s  Mannualof 
 Determinative  BacLeriol
ogy)第8版−およびインターナショナル・ジャーナ
ル・オブ・ンステマテイック・バクテリオロノ−(In
[erna−tional Journal  of 
Systematic Bacteriolo−gy)
第30巻225〜420頁(1980年)、第32巻1
46〜149頁(1982年)に記載の種と照合すると
、淡黄色のダラム陰性桿菌で、運動性を有さず、好気的
で、糖からの酸、ガスの生能がなく、DNAのGC含量
か高いことから、フラボバクテリウム属に属するとする
のが妥当である。しかし、これまでに記載されたフラボ
バクテリウム属の菌種は異質な種が混在していることが
細菌分類学の見地から指摘されてきており、近年、フラ
ボバクテリウム属の定義の修正がインタ−ナノヨナル・
ンヤーナル・オブ・ノステマテイノク・ハクテリオロノ
ー第29巻、416〜426頁(1979年)でおこな
われた。当該文献およびアニコアル・レビュー・オブ・
マイクロバイオロジー(Annual  Review
  of Microbio−1ogy)37巻、23
3−252頁C1,983年)によれば、Y K −2
58株はフラボバクテリウム属よりも、むしろエンペド
バクター属に属するとした方がより妥当である。しかし
、DNAのGC含量が70%を越える値を示す種の記載
は見当らない。そこてY K −258株は、新菌種に
属する株であると認め、該新菌種をエンペドバクター・
ラクタムゲヌス(Empe−dobacter  la
ctamgenus)と命名した。
上記エンペドバクター・ラクタムゲヌス YK−258
株は昭和59年(1984年)2月20日に財団法人発
酵研究所(IFO,日本国大阪府大阪市淀川区十三本町
2丁目17番85号)にI F O14322として寄
託されている。また本微生物は、昭和59年(1984
年)3月26日に日本国通商産業省工業技術院微生物工
業技術研究所(FRI、日本国茨城県筑波郡谷田部町東
1丁目1番3号)に受託番号FERMP−7558とし
て寄託され、該寄託はブタペスト条約による寄託に切換
えられてFERM  BP−699としてFRIに保管
されている。  〜 本発明方法で使用されるリゾバクター属に属する抗生物
質T A N −588および/またはそのN〜デアセ
ヂル体の生産菌の例としては、たとえば新菌種リゾバク
ター・アルプス(Lysobacter  albus
)があげられる。その具体例としては、本発明者らが日
本国滋賀県神崎郡の土壌より採取したリゾバクター・ア
ルプス sp、 nov、 YK−422株(以下、r
y K −422株」と略称することもある。)かあげ
られる。
Y K−422株の菌学的性状は下記のとおりである。
(a)形 態 肉汁液体培養で24°C,2日間培養後の観察では、細
胞は直径04〜O、7μm、長さ2.0〜44μmの長
稈状で、20〜30μmのフィラメント状を呈すること
もある。鞭毛は認めらず、運動性も認めらない。
胞子またはミクロンストを形成せず、またダラム染色は
陰性で、抗酸性を示さない。(b)各種培地上での成育
状態 24℃で培養し、Iないし14日間に4つたって観察し
た。
■肉d−寒天平板培養:コロニーは半透明な白色で、円
形、表面は凸円状、周縁は金縁状でムコイダルな生育を
示す。拡散性色素は生成しない。
■肉汁寒天斜面培養、良好な糸状の生育を示し、白色を
呈する。
■肉汁液体培養:うすく混濁状に生育し、少量の沈澱を
生じ、弱い閉環を形成する。
■肉汁ゼラヂン穿刺培養:」二部で生育し、層状に液化
する。液化活性は比較的強い。
■リドマス・ミルクリドマスの還元、ペプトン化が認め
られるが凝固は認められない。
■乾燥酵母平板コロニー周辺に溶菌円を形成し、ブライ
ディングによる運動性を示す。
(’C)生理的性質 ■硝酸塩の還元二一 ■脱窒反応− ■MR(メチルレッド)テスト;− ■VP(フォーゲス・プロスカラエル)テスト二〇イン
ドールの生成、− ■硫化水素の生成(TSI寒天および酢酸鉛紙)■デン
プンの加水分解ニー ■クエン酸の利用(クリステンセンおよびンモンズの各
培地):+ ■無機窒素源の利用 1)硝酸カリウム゛− 1i)硫酸アンモニウム− ■色素の生成(キングA、Bおよびマンニ・ソト酵母エ
キス寒天の各培地):拡散性色素の生成は認めらない。
■ウレアーゼニー @オキンダーゼ:+ ■カタラーゼ・→− ■生育の範囲 i )pH:p114.6〜8.2で生育するか、最適
pHは63〜79゜ 培地・グルコースO、1%、イーストエキストラクト0
01%、硫酸アンモニウム01%1食塩01%、硫酸マ
グネシウム(7水塩)O、05%p11は苛性ソーダま
たは硫酸で調節。
II)温度;14〜32℃で成育するが最適温度は21
〜280Co培地・肉汁液体培地 ■酸素に対する態度二好気的2 [相]0−F(オキノダーティブフアーメンタティブ)
テスト[ヒユー・レイフソン(Ilugh・Leif−
son)法]非分解型。
■糖からの酸、ガスの生成および利用性酸     ガ
ス   利用性 (ペプトン水)(ペプトン水)(デービス培地)L−ア
ラビノース   −一      −±D−キシロース
    −−」− D−グルコース    −−十 り−マンノース    −      −+D−フラク
トース   −−十 り−ガラクトース   −−十 麦芽糖  〜  −+ ノ  ヨ  糖       −−十 乳   糖     −−+ トレハロース    −−−十 叶ソルビット   −−− D−マンニット    −      −十イノンット
    −     −− グリセリン    −−± デンプン     −−十 @lDNAのGC(グアニン+シトシン)含量+7O、
2%±1.5%(Tm法) ■多糖の分解能。
カルボ゛キンメチルセルロ−ス6 コロイダルキチン:+ アルギン酸ナトリウム± 以上の菌学的性状を何するYK−422株を、バーノー
ズ・マニコアル・オブ・デクーミネイティブ・バクテリ
オロジー第8版及びインターナショナル・ジャーナル・
オブ・ンステマテイソク・バクテリオロジー第30巻2
25〜420頁(1980年)、同第32巻146〜】
49頁(1982年)および当該文献のバリデー7ョン
・リストに記載の種と照合すると、ムコイダルな成育を
示すダラム陰性桿菌で、一部フィラメント状の菌も認め
られブライディングによる運動性を示し、コロイダルキ
チンおよび乾燥酵母の分解能を有し、ミクロシストを形
成せず、DNAのGC含量が高いことから、リゾバクタ
ー属に属するとするのが妥当である。しかし、これまで
に記載されたリゾバクター属の菌種(インターナショナ
ル・ジャーナル・オブ・システマテイソク・バタテリオ
ロジー第28巻、367〜393頁(1978年))と
は、OFテストが非分解型であること、コロニーに何ら
明瞭な色調を有さないこと、無機窒素源の資化性を有さ
ないなどの点で異なっていた。そこでYK−422株は
、新菌種に属する株であると認め、該新菌種をリゾバク
ター・アルプス(L ysobacteralbus)
sp、 nov、 YK−422と命名した。
」1記リゾバクター・アルプス5p、 nov、YK−
422株は、昭和59年(1984年)10月5日にI
FOに受託番号I F 014334として寄託されて
いる。また、本微生物は、昭和59年(1984年)1
1月14日にFRIに受託番号FERM  P−793
8として寄託され、該寄託はブダペスト条約による寄託
に切換えられてFERM  BP−698としてFRI
に保管されている。
本発明方法で使用される混合培養に用いられるアシネト
バクター@菌としては、アシネトバクタ=(Acine
tobacter)属に属し、抗生物質T A N −
588および/またはそのN−デアセチル体を生産する
能力を有するエンペドバクター属菌またはリゾバクター
属菌と混合培養することにより、抗生物質、T A N
 −588のN−デアセチル体を著量生成蓄積せしめる
能力を有するものであれば如何なる微′生物でもよい。
     。
」1記でいう著量生成蓄積せしめるとは、該アシネトバ
クター属菌を用いないで、該エンペドバクター属菌また
は該リゾバクター属菌を単独に用いた場合の抗生物質T
ΔN −588のN−デアセチル体の生成蓄積量よりも
多量に該目的物が生成蓄積されることをいう。
アシネトバクタ−属に属する該微生物の例としては、た
とえばアシネトバクタ−・エスピー(Acinetob
acLer sp、)があげられる。その具体例として
は、本発明音らが、日本国大阪府大阪市淀川区で採取し
た淡水より分離したアシネトバクタ−・エスピーY K
 −504株(以下[Y K −504株」と称するこ
ともある。)があげられる。
Y K−504株の菌学的性状は下記のとおりである。
(a)形 態 肉汁寒天斜面上で24℃、5日間培養後の観察では、細
胞は直径O、8−1.5μm、長さ1.1−2.1μm
の短稈状ないし、球状で二個が対となって存在オること
か多い。鞭毛は認められず、運動性も認められない。胞
子を形成せず、またダラム染色は陰性で、抗酸性を示さ
ない。
(b)各種培地上での生育状態°  24℃で培養し、イないし14日間にわたって観察し
た。
■肉汁寒天平板培養コロニーは小さく点状で、表面は 
円状、周縁は金縁状である。拡散性色素は生成しない。
■肉汁寒天斜面培養:中程度の糸状の生育を示し、無色
で、光沢を有する。
■肉汁液体培養混濁状に生育し、沈澱生じ、菌膜は形成
しない。
■肉汁ゼラチノ穿刺培II:主として」二部で弱く生育
する。液化活性は認められない。
■リドマス・ミルク:リドマスの還元、ペプトン化およ
び凝固いずれの活性も認められない。
(c)生理的性質 ■硝酸塩の還元、− ■脱窒反応− ■Mrt(メヂルレッド)テスト: −■VP()1−
ゲスパプロスカウェル)テスト。
■インドールの生成、− ■硫化水素の生成(TSI寒天および酢酸鉛紙)■デン
プンの加水分解ニー ■クエン酸の利用(コーゼル、クリステンセンおよびシ
モンズの各培地)、− ■無機窒素源の利用 I)硝酸カリウム、− 1i)硫酸アンモニウム、− [相]色素の生成(キングA、Bおよびマンニット酵母
エキス寒天の各培地);拡散性色素の生成は認められな
い。
■ウレアーゼ− @オキンダーゼ:− ■カタラーゼ・十 ■生育の範囲 1)pH・p)I 5〜8で生育するが、最適pHは6
〜75゜ 培地・肉汁液体培地。
1i)ii度ニア、5〜39℃で生育するが最適温度(
よ15〜22℃。
培地・肉汁液体培地。
■酸素に対する態度好気的 @1O−F(オキシダティブ−ファーメンタティブ)テ
スト[ヒユー・レイフソン(Hugh−Lei −fs
on)法]:非分解型。
@糖からの酸、ガスの生成および利用性酸     ガ
ス    利用性 (ペプトン水)(ペプトン水)(デーヒス培地)  −
し−アラビノース  −− D−キシロース   − D−グルコース  0−    −     −D−マ
ンノース   − D−フラクトース  −     −−D−ガラクトー
ス  −     − 麦芽糖  − ノ   ヨ  糖          −乳    糖
       −− トレハロース    − D−ツルヒツト   − p−マンニット    − イノンット      − グリセリン     − □□□−−← デンプン      − ベプトン水、デービス培地での生育は極めて弱t)。
ただし、デービス基礎培地にし一アルギニンを02%添
加した 培地では良好な生育を示す。
[株]DNAのGC(グアニン+シントン)含量+4O
、0%±15%(Tm法) ■多糖の分解能: カルボキシメチルセルロース− コロイダルキチンニー アルギン酸ナトリウム;− 以上の菌学的性状を有するY K −504株を、バー
ノーズ・マニコアル・オブ・デターミネイティブ・バク
テリオロジー第8版およびインターナシシナ・ジャーナ
ル・オブ・システマテイック・バクテリオロジー第30
巻225〜420頁(1980年)、同第32巻146
〜149頁(1982年)に記載の種と照合すると、ダ
ラム陰性の短稈状ないし球状の細菌で、運動性がなく、
好気的で、糖からの酸、ガスの生成能がなく、オキシダ
ーゼが陰性、カタラーゼが陽性、DNAのGC含量が4
O、0%±1.5%(Tm法)であることから、アシネ
トバクター(Acinetobacter )属に属す
るとするのが妥当と考えられる。そこで、該菌株をアシ
ネトバクタ−・エスピー(Acinetobacter
sp、)Y K −504と呼称することにした。
上記アシネトバクタ−・エスピーY K −504株は
、昭和60年(1985年)1月31日にJFOに受託
番号I F O14420として寄託されている。また
本微生物は、昭和60年(1985年)2月12日にF
RIにブダペスト条約による寄託として受託番号F E
 RMB P −709として畜託されている。
本発明に用いられるエンペドバクター属細菌またはリゾ
バクター属細菌は一般にその性状が変化しやすく、たと
えば紫外線、X線、化学薬品(例、ニトロソグアニノン
、エチルメクンスルホン酸)などを用いる人工変異手段
で容易に変異しうるちのであり、どの様な変異株であっ
ても本発明の対象とするT A N −588および/
またはそのN−デアセチル体の生産能を有するものはす
べて本発明に使用することができる。
本発明に用いられるアシネトバクタ−属細菌は一般にそ
の性状が変化しやすく、たとえば紫外線。
X線、化学薬品(例、ニトロソグアニジン、エチルメタ
ンスルホン酸)などを用いる人工変異手段で容易に変異
しうるものであり、どの様な変異株であっても、抗生物
質T A N −588および/またはそのN−デアセ
チル体を生産する能力を有するエンペドバクター属また
はりゾハクター属に属する微生物と混合培養することに
より、抗生物質TAN−588のN−デアセチル体を該
エンペドバクター属菌またはリゾバクター属菌に著量蓄
積させる能力を有するものはずへて本発明方法に使用す
ることができる。
T A N −588および/またはそのN−デアセチ
ル体の生産菌の培養に際しては、炭素源としては、たと
えばグルコース、フラクトース、マルトース。
ソルブル・スターチ、デキストリン、油脂類(例、大豆
油、オリーブ油など)、有機酸類(例、クエン酸。
コハク酸、グルコン酸なぐ)など菌が資化しうるちのが
適宜用いられる。窒素源としては、たとえば大豆粉、綿
実粉、コーン・グルテン・ミール、乾燥酵母、酵母エキ
ス、肉エキス、ペプトン、尿素などの有機窒素化合物が
利用できる。また、無機塩としては、たとえば塩化ナト
リウム、塩化カワラム、炭酸カルノウム、硫酸マグネン
ウム、リン酸−カリウム、リン酸二ナトリウムなどの通
常細菌の培養に必要な無機塩類が単独もしくは適宜、組
合せて使用される。
また、硫酸第1鉄、硫酸銅などの重金属類、ヒタミンB
+、ビオチンなとのビタミン類なとも必要に以五余白 応じて添加される。さらに、ンリコ=ンオイルやポリア
ルキレングリコールエーテルなとの消泡剤や界面活性剤
を培地に添加してもよい。その細菌の発育を助け、T 
A N −58111および/またはそのN−デアセチ
ル体の生産を促進するような有機物や無機物を適宜に添
加してもよい。
培養方法としては、一般の抗生物質の生産方法と同様に
行えばよく、固体培養でも液体培養でもよい。液体培養
の場合は静置培養、攪拌培養、振盪培養1通気培養など
いずれを実施してもよいがとくに通気攪拌培養が好まし
い。又培養温度はおよそ15℃〜32℃の範囲が好まし
く、培地のpHは約5〜8の範囲でおよそ8時間〜16
8時間好ましくはおよそ24時間〜144時間培養する
抗生物質T A N −588のデアセチル体の生産(
混合培養を含む)においては、培養時間が約18〜48
時間であることが好ましい。
抗生物質T A N−588のN−デアセチル体の生産
のための混合培養法は、先に述へた抗生物質TA N 
−588および/またはそのN−デアセチル体の生産の
ための培養法に準して行うことかできる。
抗生物質1”AN−588のN−デアセチル体の検出に
は、ンユードモナス・エルギノーザC−,141を試験
菌とするT L C−バイオオートクラフィー法が用い
られる。
本発明のアノネトバクター属菌を用いて混合培養すると
、本発明のエンペドバクター属菌あるいはリゾバクター
属菌を単独に用いて培養する場合に比し、目的物である
抗生物質T A N−588のN−デアセチル体を多量
に生成蓄積させることができるので、本発明の混合培養
法は工業的生産」二有利である。
培養物から目的とする抗生物質TΔN −588および
/またはそのN−デアセチル体を採取するには微生物の
生産−4−る代謝物をその微生物の培養物から採取する
のに通常使用される分離手段か適宜利用される。たとえ
ば抗生物質T A N −588およびそのN−デアセ
チル体は水溶性である性質を示し、主として培養ろ液中
に含まれるので、まず培養液にろ過補助剤を加えてろ過
あるいは遠心分離によって菌体を除去し、得られた培養
ろ液を適宜の担体に接触させてろ液中の有効成分を吸着
させ、次いで適宜の溶媒で有効物質を脱着させ、分別採
取する手段が有利に利用される。クロマトグラフィーの
担体としては活性炭、シリカゲル、粉末セルロース、吸
着性樹脂など化合物の吸着性の差を利用、またはイオン
交換樹脂、イオン交換セルロースなど化合物の官能基の
差を利用、あるいは分子ふるい性担体類など化合物の分
子量の差を利用するのが有利に用いられる。これら担体
から目的とする化合物を溶出するためには担体の種類、
性質によって組み合ゼが異なるが、たとえば水溶性有機
溶媒の含水溶液ずなイつち、含水アセトン、含水アルコ
ール類など、あるいは酸、アルカリ、緩衝液もしくは無
機あるいは有機塩を含む水溶液などが適宜組み合わせて
用いられる。また、これらのクロマトグラフィーによっ
て得られた本抗生物質の組物質を分取用高速液体クロマ
トグラフィー(HPLC)に付し、さらに精製する事も
できる。
他に活性炭クロマトグラフィーによって脱塩された溶出
液を濃縮し、濃縮液からイオン・ベアード抽出法ずなわ
ち4級アルキルアンモニウム・ハライドを含む有機溶媒
で本抗生物質を回収することもできる。
さらに詳しく述べるならば、T A N −581’l
は酸性物質なので、担体として陰イオン交換樹脂たとえ
ばダウエックス−1(ダウ・アンド・ケミカル社製、米
国)、アンバーライトIRA−68,400,402,
410(ローム・アンド・ハース社製、米国)、ダイヤ
イオノ5A−21AおよびC(三菱化成工業株式会社製
、日本)などを用いるとる液中の本抗生物質は吸着され
、塩類あるいは酸含有の水溶液あるいは緩衝液などで溶
出される。また、陰イオン交換セルロースたとえばD 
E −32(ワットマン社製、英国)、DEAE−セル
ロース(ブラウン社製、西独)なと、あるいは陰イオン
交換分子ふるい性樹脂たとえばD E’A E−あるい
はQAE−セファデックス(ファルマシャ社製、スウェ
ーデン)などの担体に本抗生物質を吸着せしめ、塩類あ
るいは酸含有の水溶液あるいは緩衝液などによって溶出
させることが出来る。これら溶出液中の塩類、着色物質
などを取り除くためにはクロマト用活性炭(武田薬品工
業株式会社製、日本)あるいは吸着性樹脂たとえばダイ
ヤイオンHP−20または5P−207(王菱化成工業
株式会社製、日本)、アンバーライトXAD−n(ロー
ム・アンド・)蔦−ス社製、米国)などが有利に用いら
れる。分画された溶出区分は、濃縮、凍結乾燥などの工
程を経て、粉末化される。かくして得られた粉末の純度
が悪い場合、さらに精製するためには高速液体クロマト
グラフィーが有利に利用される。用いられる担体として
は、たとえばTSKゲル(東洋曹達株式会社製、日本)
、YMCゲル(山村化学研究新製、日本)などが挙げら
れ、移動層としてはメタノールあるいはアセトニトリル
などと酸性水溶液あるいは緩衝液などとの混合液が用い
られる。上述したイオ“ン・ペアード抽出法において用
いられる4級アルキルアンモニウム・ハライドについて
はたとえばトリ〜n−オクヂルメチルアンモニウムクロ
ライド、テトラ−n−ペンチルアンモニウムクロライド
n−テトラデノルノメチルベンノルアンモニウJ1クロ
ライドなどがあり、有機溶媒としては通常メヂレンク口
うイト、クロロホルム、ジクロロエタンなどが用いられ
る。
また、T A N −588のN−デアセチル体は両性
物質で、塩基性の性質の方が強いため、担体としては陽
イオン交換樹脂たとえばダウエックス50W(ダウ・ア
ンド・ケミカル社製、米国)、アンバーライトIR−1
20B(ローム、アンド・ハース社製、米国)、ダイヤ
イオンS K −110(三菱化成工業株式会社製1日
本)などを用いると、ろ液中の本抗生物質は吸着され、
塩類あるいは酸またはアルカリ含有の水溶液あるいは緩
衝液などで溶出される。また、陽イオン交換分子ふるい
性樹脂たとえばCM−セファデックス(ファルマシア社
製、スウェーデン)などの担体に本抗生物質を吸着せし
め、塩類倉荷の水溶液あるいは緩衝液などによって溶出
させることが出来る。これら溶出液中の塩類1着色物質
などを取り除くためにはクロマトグラフィー用活性炭あ
るいは吸着性樹脂たとえばダイヤイオンSP’−207
あるいはHP−20などが有利に用いられる。分画され
た溶出区分は濃縮、凍結乾燥などの工程を経て、粉末化
される。このようにして得られた粉末の純度が悪い場合
、さらに精製するために高速液体クロマトグラフィーが
有利に利用される。担体、移動層などはT A N−5
88の精製の場合と同様である。
T A N −588は精製過程において、用いられた
塩類、緩衝液中の陽イオンたとえばナトリウム、カリウ
ム、リチウム、カルシウム、アンモニウムイオンなどと
結合した状態で存在するが、この場合そのままのpHで
活性炭クロマトグラフィーに付すると対応する塩として
単離され、pH約5ないし2好ましくはI)H約4.5
ないし3に溶出液を調整し、活性炭のクロマトグラフィ
ーに付すと遊離体として得られる。T A N −58
8のN−デアセヂル体は中性付近のI)Hで活性炭クロ
マトグラフィーに付すと、両性イオン化合物として得ら
れる。また、T A N −588のN−デアセヂル体
は、塩基性の性質の方が強いため、強酸と塩を形成し得
る。該強酸としては、たとえば塩酸、リン酸、@酸、ト
リフルオ[)酢酸なとか挙げられる。
かくして得られたT A N −588は逆層系高速液
体クロマトクラフィー上2本のピークを存する。
これらのピークを仮にΔ、Bと称すると、以下に述へる
現象が認められる。分取用高速液体クロマトグラフィー
によりA、Bのピーり°をそれぞれ採取すると、かなり
単一のA、Bが得られるが、これらをpH3,5,7の
緩衝液中に室温で放置すると、いずれのpHにおいても
約一時間後にはAはBとなり、BはAとなって、ABが
約1:1の平衡混合物に変化する。従ってT A N 
−588そのも° のをA、Bに分離することは現在知
られている分離技術では不可能と思われる。しかし、T
AN−588をp−ニトロヘンシルエステル体あるいは
ヘンツヒドリル体とするとA型化合物とB型化合物にそ
れぞれ分けることができる。
抗生物質T A N −588またはその塩を脱アセチ
ル化する方法としては、公知の脱アセチル化反応が採用
される。
その−例としては、たとえばまずT A N −588
にバラニトロベンジルもしくはベンツヒドリル基を導入
しエステル体とし、さらにT A N −588のアセ
チル基を脱離し、必要により該バラニトロヘンシルもし
くはベンツヒドリル基を脱離することにより行なわれる
上記したバラニトロベンジル基を導入するには、T A
 N −588またはその塩にバラニトロベンジル基を
導入し得る化合物を反応させる。該バラニトロベンジル
基を導入し得る化合物の例としては、たとえば、バラニ
トロベンジルブロマイド、バラニトロヘンシルクロライ
Fなどが挙げられる。
バラニトロベンジル基を導入し得る化合物の使用量は、
約1ないし5当量、好ましくは約1ないし2当量である
。反応は溶媒中で行なうのが好ましく、該溶媒としては
たとえば、ジメチルフォルムアミド(DMF)、ジメチ
ルアセトアミド(DMA、A)、テトラヒドロフラン(
THF)などが挙げられる。
該反応においては、反応を促進するために、たとえばト
リエチルアミン(Et3N)、ピリジンなどを約01な
いしO、5当量、好ましくは約O1ないし02当量の量
で添加してもよい。
反応温度は、約00C〜40℃さらに好ましくは約20
°C〜30℃であり、反応時間は約05〜8時間さらに
好ましくは約1〜4時間である。反応は攪拌下に行なう
のが好ましい。
上記したベンツヒドリル基を導入するには、TA N−
588またはその塩にベンツヒドリル基を導入し得る化
合物を反応させる。該ベンツヒドリル基を導入し得る化
合物の例としては、たとえば、ジフェニルジアゾメタン
、ジフェニルメヂルブロマイドなどが挙げられる。ベン
ツヒドリル基を導入し得る化合物の使用量は、約1ない
し6当量。
好ましくは約2ないし4当量である。反応は溶媒中で行
なうのが好ましく、該溶媒としてはたとえばTHF、ジ
オキザン、酢酸エチル、ノクロロメタンなどが挙げられ
る。該反応においては、反応を促進するために、たとえ
ば希塩酸、希硫酸、希リン酸などを少量、たとえば約O
、Olないし1.0当量添加してl)Hを約1ないし3
.好ましくは約1.5ないし25付近に調整することが
好ましい。反応温度は約−10°C〜→−50℃さらに
好ましぐは006〜30℃であり、反応時間は約30分
ないし約8時間さらに好ましくは約1ないし3時間であ
る。反応は、攪拌下に行なうのが好ましい。
」1記で得られたエステル体は、通常用いられる分離・
精製手段を用いて採取され得る。該手段としてはたとえ
ば目的物はたとえばジクロルメタン。
クロロホルムなどで有機層に抽出され、抽出液を濃縮し
、a輸液をエーテルあるいはヘキサンなとに加えると該
エステル体が結晶性粉末として析出する。このエステル
体はソリカゲル法で2成分に単離されるが、次の反応に
進む場合には混合物として用いてもよい。
さらに、上記で得られたT A N= 588のバラニ
トロベンジルエステル体もしくはベンツヒドリル体を脱
アセチル化反応に付す。
該脱アセチル化反応としては、たとえば、イミノエーテ
ル法、加溶媒分解法、酵素を用いた加水分解法などが挙
げられる。
イミノエーテル法を用いる場合には、たとえば原料化合
物に五塩化リン、ホスゲン、二塩化リン。
オキン塩化リンなとを反応させる。」二記反応試薬は、
約1〜5当量さらに好ましくは約1゜5〜3当量用いる
のが好ましい。該反応はたとえばメヂレンク口うイト、
ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロ
ロエタンなどの溶媒の存在下に行なうと好都合である。
反応を促進させるために、たとえばピリジン、N、N−
ジメヂルアニリン。
トリエヂルアミン、アニリン、トルイジンなどを過剰量
たとえば約3〜20当量さらに好ましくは約5〜10当
量用いるとよい。
該脱アセチル化反応は、反応温度約−30℃ないし0℃
さらに好ましくは一15℃ないし一5℃で、反応時間約
15分ないし8時間さらに好ましくは約30分ないし2
時間で行なうのが良い。反応は攪拌下に行なうのが好都
合である。
中間体として生成されるイミノクロライドをイミノエー
テルにするために反応液中に過剰のメタノールを加え、
約−30℃〜0℃好ましくは約−15℃〜−5℃で約1
5分ないし2時間好ましくは約30分ないし1時間攪拌
し、さらに反応の終結のために約10℃〜40℃好まし
くは約20°C〜30℃で約30分ないし2時間攪拌す
る。さらに反応液中に希塩酸を加え、C−N結合を切断
する。反応温度は約10℃〜40℃好ましくは約206
C〜30℃で、反応時間は約15分ないし2時間好まし
くは約30分ないし1時間である。
加溶媒分解法を用いるには、たとえば原料化合物をメタ
ノール、エタノールあるいはそれらと水の混合溶液にと
かし、約20℃ないし還流温度好ましくは約50℃ない
し還流温度で、約O、5ないし30時間、好ましくは約
2ないし8時間反応させる。
かくして得られた反応液は中和され、水と混和しない有
機溶媒たとえばメチレンクロライド、ジエチルエーテル
、酢酸エチルなどで、生成物を抽出し、抽出液を濃縮し
、T A N−588のデアセチル体のバラニトロヘン
シルもしくはベンツヒドリル体が得られる。
次に最終工程としてエステル基を離脱させるためには、
たとえば酸加水分解法、接触還元法などが用いられる。
酸加水分解法を用いる場合には、酸としてたとえばトリ
フルオロ酢酸、ギ酸、塩酸などを原料化合物に対し約3
〜20当量用い反応させる。また、アニソールを約1な
いし5当里、好ましくは約2ないし4当量加えるのが好
ましい。該反応においては、溶媒として、たとえばメチ
レンクロライド。
クロロポルム、 T HF 、酢酸エチルなとか用いら
れる。
反応温度は約−306C〜0℃さらに好ましくは約−2
06C〜−10℃であり、反応時間は約05〜8時間さ
らに好ましくは約1〜4 時間である。
接触還元法を用いる場合には、触媒としてたとえばパラ
ジウム、白金、それらの酸化物などを用い、水素気流下
に反応させる。
反応温度は約0°C〜50℃さらに好ましくは約10℃
〜Q’Cであり、反応時間は約01〜6時間さらに好ま
しくは約02〜2時間である。
このようにして生成した遊離のカルボン酸体は反応液中
の不純物をろ過あるいはクロマトグラフィー法たとえば
活性炭、吸着性樹脂などを用いた方法などで取り除き、
濃縮、凍結乾燥することにより、分離、採取、精製でき
る。
」二記各工程において、得られた化合物が異性体の混合
物である場合には、たとえばカラムクロマトグラフィー
、たとえば担体としてシリカゲル、セファデックスLH
−20(ファルマソア社製、スエーデン)、ダイヤイオ
ンHP−20などを用いた方法。
あるいは再結晶法など、また、分取用逆層系クロマトグ
ラフィー[担体の例:YMCゲル、TSKゲル、移動層
の例:緩衝液またはメタノールあるいはアセトニトリル
を含む緩衝液コなどにより各異性体成分に分離すること
が出来る。
後述の実施例1で得られたT A N −588ナトリ
ウム塩(AおよびBの平衡混合物)の物理化学的性状を
つぎに示す。
l)外観:白色粉末 水中) 3)構成元素がC、H、N 、 OおよびNaからなる
元素分析値(%)、五酸化リン」二40℃で6時間乾燥
した資料 実測値  計算値× C,38,5±2.OC,39,6] H,4,5±1.0H、3,99 N、 9.1±1.5   N、 9.240、39.
58 Na、 6.9±1.5   Na、 7.58(×O
、5モルの付着水を含むとして計算)4)水分含量・3
.0±15%(熱天秤法)5)  81MS法による分
子イオンピークは次のとおりである。
m/z  611(2M+Na)+、  317(M+
Na)十、  295(M4−II)”6)分子式 %式% 7)紫外部吸収(UV)スペクトル(水中):第1図8
)光外部吸収(IR)スペクトル(KBr法)・臭化カ
リウム綻による吸収スペクトル(第2図)の主な吸収(
波数)は次のとおりである。
3450、 +78O、173O、166[1,155
0,+385.1320゜+29O、126O、 +2
0O、112O、104O、 98O、 910゜8]
O、 77O、 69O、 60O、 540cm−’
9)  +3c〜核磁気共鳴(NMR)スペクトル(1
00M Hz 、重水中)、下記のシグナルが認められ
る。
182.02(S)、  177.3’o(S)、  
 173.79(s)。
173.30(S)、  173:25(S)、   
172.58(S)。
96.97(s)、   96.92(s)、   7
4.27(t)。
72.63(t)、   55.57(d)、   5
5.34(d)。
31.92(L)、   31.08(t)、   3
O、98(t)。
24.58(Q)、 I)l)m(ただし、s ; s
inglet。
d : doublet、 t ; t、riplet
、 q ; quartet)10)  円二色性(C
D)スペクトル(水中)232±3nmにnegati
veのコツトン効果を示す。
II)  溶解性。
可溶、水、ジメチルスルフォキサイド。
難溶、酢酸エチル、クロロホルム、ジエチルエーテル。
12)呈色反応・ 陽性、ニンヒドリン反応 陰性、ブレイブ・リーバツク、吸口、エールリッヒ、バ
ー トン、ドラーゲンド ルフ反応 13)7ミ/酸分析、6N−塩酸中、20時間、100
°Cで分解すると既知アミノ酸としてセリンが検出され
る。
14)  安定性:水溶液中pH5では安定、pH3お
よび7ではやや不安定、pH9では不安定。
15)  4層クロマトグラフィー(TLc)(セルロ
ー+6)  酸性、中性、塩基性の区別:中性物質+7
)  高速液体クロマトグラフィー(HPLCX担体:
YMCA−312,山村化学研究所製。
日本、移動層:4%メタノール/ O、01.M燐酸緩
衝液(+)H6,3)、  2ml/m1n):R,t
=4.3および4.8(min)後述の実施例4で得ら
れたT A N −588のパラニトロベンジルエステ
ル(AおよびBの混合物)の物理化学的性状をつぎに示
す。
l)外観:白色粉末 CHCl3中) 3)分子量+407(S I M S法による)4)元
素分析値・ 計算値:C,50,13;  H,4,21;  N、
1O、32;O、35.35 実測値:C,50,26;  H,,4,32,N、1
O、315)分子式:C17HI7N30゜ 262±2(281±20)、  214±2(278
±2O、肩)7)  JRスペクトル:KBr法、第3
図3400、 308O、 296O、 1805. 
176O、 1680゜1610、 152O、 14
5O、 138O、  +35O、 1270゜118
0、  +105. 105O、 1015. 97O
、 905゜850、 74O、 69O、 60O、
 540 cm−’8)  ’H−NMRスペクトル:
90MHz、 CD CIs中δppm 、r (Hz
) 2.05(311,s)、  2.3−3.3(411
,’m)、  4.10(IH,m)。
4.5−5.1(2H,m)、  5.35(2H,s
)、  6.25(III、d。
1ike)、  7.55(2H,dd 1ike)、
   8.27(2H,d。
1ike) 9)  TLC 担体、ノリカゲル(メルク社製、西独)展開溶媒:クロ
ロホルム:メタノール(19+L)Rf値、025およ
びO、32 10)  酸性、中性、塩基性の区別:中性物質後述の
実施例4で得られたT A N−588Aパラニトロベ
ンンルエステルの物理化学的性状を以下に示す。
l)外観:白色粉末 CHC13中) 3)分子量:407(S I MS法による)4)元素
分析値: 計算値:C,50,13;  H,4,21;  N、
I(1,32;O、35.35 実測値:C,50,20:  H,4,22;  N、
1O、135)分子式:C,、H,、N309 ±2nm(282±30)、 2+4±2 nm(27
6±3O、肩)7)  13C−NMRスペクトル:(
100MHz、CDCl5)。
173.70(s)、 171.53(s)、 17O
、72(s)、 165.09(s)、 148.06
(s)、 141.38(s)、 128.86(d)
123.91(d)、 91.82(S)、 71.6
0(t)、67.29(t)。
53.00(d)、 29.09(t)、 27.49
(t)、 22.64(Q)。
ppm。
8)  IRスペクトル・KBr法 第4図3400、
 308O、 295O、 1805. 1775. 
1760゜1680、 161O、  +53O、 1
45O、 1380、1350゜1aoo;  +27
5. 119O、 1105.  IO’60,102
0゜980、 91O、 85O、 74O、 70O
、 600゜540  cm−’ 9)TLC: 担体ンリカゲル(メルク社製、西独) 展開溶媒、クロロホルム:メタノール(19: ] )
Rf値、O、25 10)酸性、中性、塩基性の区別:中性物質後述の実施
例4で得られたT A N −588Bバラニトロヘン
シルエステルの物理化学的性状をつぎに示す。
1)外観8白色粉末 CHCl 3中) 3)分子量:407(S I M S法による)4)元
素分析値。
計算値:C,50,13;  H,4,21;’ N、
IO,32゜O、35.35 実測値・C,50,lO,H,4,21,N、1O、1
55)分子式:C17H87N30゜ ±2 nm(282±30)、214±2nm(280
±、肩)7)  ”C−NMRスペクトル+ CIoo
MHz。
CDCl5)。
173.59(s)、  17O、86(s)、  1
7O、61.(s)、  165.06(s)、14g
、x2(s)、x4+2+[s)、   128.96
(d)。
123.96(d)、  91.69(s)、  74
.60(t)、  67.39(t)、  51.94
(d)、  29.11(L)、  27.38(t)
22.67(q)、ppm 8)  IRスペクトル:KBr法、第5図3400、
 309O、 295O、 1805. 176θ、 
 1680゜16+O、 153O、 145O、 1
3gO、  +355. 1270゜1180、 11
05. 1,055. 1015. 965. 910
゜855、 74O、 695. 60O、 540 
cm−’9)  TLC:TAN−588Aパラニトロ
ベンジルエステルの場合と同一条件 Rf値、O、32 10)  酸性、中性、塩基性の区別中性物質後述の実
施例5て得られた′I″AN−588ヘンツヒドリルエ
ステル(A型およびB型の混合物)の物理化学的性状を
つぎに示す。
l)外観無色結晶 2)融点:153〜155°C(分解点)CHCI3中
) 4)分子量:m/ z 438(M ”XE I −M
 S法)5)元素分析値 計算値C,63,01;  H,5,06,N、6.3
9゜O、25.54 実測値IC,62,83:  H,5,32,N、6.
286)分子式:C−5Hx−N2O7 7)  UVスペクトル:メタノール中8) IRスペ
クトル:KBr法、第6図3380、 30gO、 3
05O、 296O、 180O、 .1780゜17
50、  +705. 169O、 160O、 15
9O、  l540゜1500、 146O、138O
、 131O、 128O、 1190゜1110、 
106O、  98O、  92O、  88O、  
750゜710、  70Q、   65O、  63
O、  61O、  570゜550、  470 C
m−’ 9)  ’H−NMRスペクトル+90MHz、CD 
C13中。
δ13pm  J(Hz)。
1.97(311,s)、 2.1−3.5(4H,m
)、  3.8−4.2(III。
m)、 4.5−5.1(211,m)、 6.1−6
.4(IIl、br)、 6.97(IH,s)、 7
.3−7.4(I0H、m)(m:multipl゛e
t、 br:broad、 I−1:protonを表
わす) 10)、TLC:後述A型のそれと同じ条件Rf値、0
58および065 11)  酸性、中性、塩基性の区別:中性物質後述す
る実施例5で得られたT A N −588ペツツヒド
リルエステル(A型)およびT A N −588ベン
ツヒドリルエステル(B型)の物理化学的性状をつぎに
示す。
A型化合物 l)外観:無色結晶 2)融点・97〜135℃(徐々に発泡1分解)5、C
I4CI3中) 4)分子量:El−MS法による分子イオンビーり  
  IIlz  438(M”)5)元素分析値 計算値:C,63,[ll:  H,5,06,N、6
.39;O、25.54 実測値:C,62,62;  H,5,06,N、6.
326) 分子式: C= −H、t N * 077
) 紫外線吸収(UV)スペクトル、(メタノール中) 8)IR/2.ベクトル:KBr法、第7図3380、
 308O、’  305O、 180O、 17gO
、 1760゜1685. 1540,150O、 1
45O、  H80,1310゜1280、 119O
、 11+、O、 105O、  98O、  920
゜880、  75O、  71O、  65O、  
61O、  550cm−’ 9)  ’H−NMRスペクトル: 100MHz、 
CDCl3.d6−DMSO液中、δpplIIJ(H
2)1.98(3H,s)、 2.2−3.4(4H,
m)、 4.10(lH,dd。
”  J=8.10)、 4.4−5.0(211,m
)、  6.93(IH,s)。
7.3M7.5(I0H、m)、 8.27(111,
d、J=7)10)薄層クロマトグラフィー(TLC)
:担体、シリカゲル(メルク社製、西独)。
展開溶媒、酢酸エチル Rf値、 O、58 11)  酸性、中性、塩基性の区別、中性物質Bff
i化合物 ■)外観:無色結晶 2)融点: 157−160℃(分解点)CHC13中
) 4)分子量+m/z  438(M”XE I −MS
法)5)元素分析値、 計算値+C,63,01;  H,5,06,N、6.
39゜O、25.54 実測値:C,63,1];  H,5,13,N、6.
306)分子式C,3H2,N 、07 7)  UVスペクトル:メタノール中8)  IRス
ペクトル:KBr法、第8図3400、 308O、 
305O、 18+5. 1780゜1735、 17
05. 154O、 146O、 1380゜1290
、 126’5. 119O、 106O、  980
゜92O、88O、  76O、  715□  61
0゜550 cm−’ 9)  ’H−NMRスペクトル:100M、Hz、 
CD C13中 δII)f)m  J (Hz)。
1.418(311,s)、  2.2−3.4(4H
,m)、  4.03(IH,dd。
J=L10)、  4.6−5.2(211,m)、 
 6.32(IH,d、J=5)、  8.96(1)
1.s)、  7.2−7.5C10H,m>10) 
 TLC・(A型の場合と同じ条件)Rf値、 O、6
5 11)酸性、中性、塩基性の区別:中性物質実施例6で
得られたT A N −588のN−デアセチル体のヘ
ンツヒドリルエステル(A型およびB型の混合物)の物
理化学的性状を以下に示す。
l)外観、白色粉末 CHCl、中) 3)分子量:m/z 396(M+)(E I −MS
法)4)元素分析値 計算値:C,63,63,1(,5,09,、N、7.
07゜O、24.22 実測値C,63,63,I(,5,05;  N、7’
:o25)分子式:C,、H,、N、O,, 6)  UVスペクトル:メタノール中1% λ   220±2 nm(E、、?、l= 336±
5O、肩)乍鷺り 7)  IRスペクトル:KBr法、第9図340O、
3oso、  297O、 1800,178O、 1
740゜1600、 1’50O、 146O、 13
05.、 127O、 11.90゜1110、 10
6O、 98O、 92O、 88O、 850゜75
0、 71O、 65O、 62O、  605 cm
−藁8)  ’H−NMRスペクトル:90M J(z
、 CD CI3中 6911m J (1−1z) 。
2.2−3.5(4H,m)、  3.7−4.0(2
H,m)、  4.4−4.6(IH,m)、  6.
97(IH9s)、   7.2−7.4(loll、
m)9)高速液体クロマトグラフィー(HPLC):機
器、Model  6000A/660/440(ウォ
ーターズ社製、米国) 担体、YMC−Pack A−312(山村化学研究所
製1日本) 移動相、65%メタノール1O、6tMリン酸緩衝液(
pH6,3) 流速、2ml/min、Rt:5.3および5.6m1
n10)  呈色反応 陽性、ニンヒドリン 陰性、塩化第二鉄 +1)  酸性、中性、塩基性の区別;塩基性物質実施
例7で得られたT A N −588のN−デアセチル
体(A型およびB型の混合物)の物理化学的性状をつぎ
に示す。
l)外観:白色粉末 中) 3)分子量:m/z 231 (M+H)”  (FD
−Ms法) 4)元素分析値: 実測値  計算値※ C,40,42C,40,17 H,4,36H,4,64 N、、11.65   N 、11.71O、43.4
8 (×付着水O、5モルを含むとして計算)5)分子式C
RH,,N20Il(0,5H20)6)  uvスペ
クトル゛水中 1% λ   221±2 nm(E   = 154±20
)max          1cm 7)  IRスペクトル+KBr法、第10図上な吸収
はつぎのとおりである。
3450、 322O、 296O、 290O、  
+80O、 1760゜1740、  +67O、 1
58O、 142Q、  +39O、 1370゜13
10 、1250,120O、  +12O、 105
O、、1030゜9gO、 95O、 92O、 81
[1,770,720゜690、 61O、 .540
 cm−’8)  ’H−NMRスペクトル:400M
 1−1 z、 D 、 O中、下記のングナルが認め
られる。δpl)mJ(Hz)2.52 (IH,m)
、  2.72 (IH,m)、  2.91 (It
l。
m)、  3.08 (IH,m)、 4J5 (li
t、m)、 4.56 (1[+。
m)、  4.80 (1)1.m) 9)円二色性(CD)スペクトル:水中233±3r+
mにnegativeのコツトン効果を示す。
10)溶解性 可溶:水 難溶ニジメチルスルフォキサイド、酢酸エチル、ジエチ
ルエーテル II)HPLC:機器、担体、流速は前述のデアセチル
体のベンツヒドリルエステル(A型およびB型の混合物
)の条件と同じ。
移動相、O、01Mリン酸緩衝液(pH6,3)Rt:
 3.1および3.3+++1n12)  呈色反応 陽性:ニンヒドリン、ヨード 陰性、塩化第二鉄 13)  酸性、中性、塩基性の区別二両性物質実施例
8で得られたT A N −588のN−デアセチル体
(A型)の結晶の物理 化学的性状を以下に示す。
l)外観:無色結晶 2)融点: 177−181’C(分解点)水中) 4)分子Hh:m/z 231(M+1−1)”  (
FD−MS法)5)元素分析値。
実測値  計算値 C,41,57C,41,75 H,4,39H,4,38 N、12.1+  、  N、12.17O、41.7
1 6)分子式: Cs H、oN t O−7)  UV
スペクトル:水中 8)IRスペクトル:KBr法、第■図上な吸収はつぎ
の通り。
3450、 322O、 295O、 290O、  
’180O、 1735゜166G、  1580,1
44O、 1420,140O、 1360゜1340
、 131O、 128O、 120O、 116O、
 1110゜+05O、 1025.98O、 94O
、 92O、’810゜770’、     71jl
、     69O、    60O、   ’  5
40  cm −電9)  ’H−NMRスペクトル:
400M Hz、 D p O中、下記のシグナルが認
められる。δppm J(Hz)2.52 (ill、
m)、  2.72 (III、m)、2.91 (1
11,m)。
3、os (111,m)。
4、’34 (III、m)、  4.55 (IH,
m)、  4.78 (IH,m)10)  CDスペ
クトル:水中 238±3nmにnegativeのコツトン効果を示
す。
11)  溶解性: 可溶:水 難溶ニジメチルスルフォキサイド、酢酸エチル、クロロ
ホルム、ジエチルエーテル 12)  HPLC・条件は前述のA型とB型との混合
物の場合と同じ RL、 3.3m1n 13)  酸性、中性、塩基性の区別・両性物質実施例
9で得られたT A N −588のN−デアセチル体
(B型)の粉末の物理化学的性状を以下に示す。
1)外観:白色粉末 2)分子量:m/ z 231(M + H)÷ (F
D−MS法)3)元素分析値− 実測値  計算値゛ C,40,98G 、4O、17 H,4,88H,4,64 N、12.17  、  N、+1.71O、43.4
8 (×O、5モルの付着水を含むとして計算)4)分子式
:C,H,。N 20 g 5)UVスペクトル:水中 6)  IRスペクトル:KBr法、第12回生な吸収
は次のとおり 3440、 298O、 180O、 1?6O、 1
67O、 1570゜1520、 1,39O、  +
29O、 125O、 119O、  IQ!to。
1050、 99O、 92O、 81O、 76O、
 720゜690 cm−’ 7)  ’H−NMRスペクトル・400M Hz、 
D t O中、下記のシグナルが認められる。δppm
J(Hz)2.52 (III、m)、  2.72 
(IH,m)、  2.90 (IH。
m)、  3.08 (II(、m)、  4.44 
(IH,m)、  4.68(III、m)、   4
.86 (III、m)8)  CDスペクトル:水中 224±2nmにnegativeのコツトン効果を示
す。
9)溶解性 可溶、水 難溶、ノメチルスルフオキザイド、酢酸エチル、クロロ
フォルム、ジエチルエーテ ル 10)HPLC:条件は前述のA型とB型との混合物と
同じ Rt、 3.1m1n 11)酸性、中性、塩基性の区別:両性物質実施例へた
物理化学的性状および反応工程から、T A N −5
88は、窒素に結合したアセチル基を有し、またカルボ
キシル基を有することが分かる。
次にT A N −588の生物学的性状について述べ
る。T A N −588ナトリウム塩(AおよびBの
平衡混合物)の各種微生物に対する抗菌スペクトルは第
1表に示すとおりである。
第   1   表 最小生育阻止濃度(注1) ミクロコツカス・ルテウス    IFO127080
,39バチルス・ズブチリス       NIHJ 
 Pct 219 3.13バチルス・セレウス   
     FDA    5  12.5エシエリヒア
・コリ        NIHJ  JC250サルモ
ネラ・チフイムリウム    IFo  12529 
 50ソトロバクター・フロインディ   IPO12
681100クレブシエラ・ニューモニエ    IF
O3317100セラチア・マルセッセンス     
IFO1264850プロテウス・ミラビリス    
 ATCC21100’ 25プロテウス・ブルガリス
      IFo   3988  25プロテウス
・モルガニ−IFo   3168 100ンユートモ
ナス・エルギノーザ  IFo   3118(! >
100アルカリゲネス・フェカリス    IFO13
11150アシネトバクター・カルコアセ メディウム3(ディフコ・ラボラトリーズ、米国)+1
7.5g、バクト・イースト・エキストラクト(ディフ
コ・ラボラトリーズ、米国);5.Og、ハクト・アガ
ー(ディフコ・ラボラトリ一ズ、米国);20g、蒸留
水;10100O(pH無調整)を用い、接種菌液とじ
て約106コロニー・フォーミング・ユニット/mQを
用いた。
またT A N −588ナトリウム塩の実験的マウス
感染症における治療効果は第2表に示す七おりである。
第   2   表 さらに、T A N−588す′トリウム塩を400m
g/kgでマウスに皮下投与してもあるいは4000m
g/ kgをマウスに経口投与しても急性毒性は認めら
れなかった。
次にT A N −588のN−デアセチル体(A型お
よびB型の混合物)の生物学的性状について述へる。
なお、該化合物のA型およびB型の混合物&A型化合物
′および・B型化合物は生物学的性質において同等であ
る。
T A N −588のN−デアセチル体の各種微生物
に対する抗菌スペクトルは第3表に示すとおりである。
第  3  表 試 験 閑          最小生育阻止濃度(注
1)(l1g/mρ) スタフィロコッカス・アウレウス   FDΔ 129
P    50ミクロコツカス・ルテウス      
IFOr2708   6.2バチルス・ズブチリス 
       NIIIJ Pct 219  12.
5バヂルス・セレウス         FDΔ 55
0エンエリヒア・コリ          NIHJ 
JC225ザルモネラ・ヂフイムリウム     IP
O1252950ノドat<フタ−・フロインデ(IF
o  12681.   50クレプンエラ・ニューモ
ニエ     IFO3317100セラチア・マルセ
ッセンス      IPO1264825プロテウス
・ミラビリス       ATCC21100+00
プロテウス・ブルガリス       IFO39,!
18  100プロテウス・モルガニ−IFO3168
> 100ンユウドモナス・エルギノーザ    IF
o  3080   50アルカリゲネス・フェカリス
     IFO13+11  100アシネトバクタ
−・カルコアセティレスIFO1300650(注1)
培地として、バクト・アンティビオティック・メディウ
ム3(ディフコ・ラボラトリーズ米国);17.5g、
バクト・イースト・エキストラクト(ディフコ・ラボラ
トリーズ、米国);50g、バクト・アガー(ディフコ
・ラボラトリーズ、米国);20g、蒸留水;I000
mf2 (pH無調整)を用い、接種菌液として約1(
16コロニー・フォーミング・ユニット/mQを用いた
また、T A N−588のデアセチル体は種々のβ−
ラクタメースに対して安定である。
第4表に、エノエリヒア・コリPG8を被検菌とし、2
 種のβ−ラクタメースに対する安定性をしらべた結果
を示す。
第  4  表 数値は阻止円直径(mm)を示す。培地、ノアミノピメ
リン酸(20mg/i2 )を含む栄養寒天培地(叶1
7.0)。
PCG  ヘンノルペニンリン、CPC:セファロスボ
リンC,CMCセファマイノンC6薬剤濃度はT A 
N −588のN−デアセチル体は1o00μg/m1
2 。
池は全てIO07zg/m(! 6 ′I・バチルス・セレウス由来、カルビオケミカル社(
米国)製。
′2.エンテロバクタ−・クロアカ由来。
73 阻止円径なし。
このように、T A N −588,そのバラニトロベ
ンツルーもしくはベンツヒドリル−エステル体、または
これらのN−デアセヂル体[以下、これらを総称して、
化合物(1)という。]またはそれらの塩は、ダラム陽
性菌、ダラム陰性閑に対して抗菌性を示し、また毒性は
低い。したがって、本発明の化合物(1)またはそれら
の塩は、哺乳動物[例、ラット、マウス、イヌ、ネコ、
家畜(ウマ等)、ヒト]、家禽などの細菌感染症の治療
に用いることができる。
本発明の化合物(+)またはそれらの塩を細菌感、 染
症の治療剤として用いるには、薬理学的に許容゛し得る
担体、賦形剤、希釈剤などと共に、錠剤、カプセル剤な
どとして経口的に、注射剤などとして非経口的に投与す
ることができる。注射剤とする場合の希釈剤等の例とし
ては、たとえば生理食塩水等が挙げられる。カプセル剤
とする場合の担体の例として、たとえば乳糖などが挙げ
られる。その投与量は、経口剤の場合は、化合物(【)
として約5−50mg/ kg/日、好ましくは約10
−25mg/kg/日であり、非経肖剤の場合は、約2
5〜25mg/kgZ日、好ましくは約5〜20mg/
 kg/ Iヨである。
また、本発明によって得られる化合物(1)またはそれ
らの塩は、殺菌剤、消毒剤として用いることができる。
たとえば化合物(+)としてO、01〜0゜1W/V%
の濃度で蒸留水に溶解した液剤、またはワセリン、ラノ
リンを基剤とし、1gあたり化合物(1)としてO、2
−20mg、好ましくは1〜10mg含有する軟膏剤と
して、ヒトおよび動物の手1足、眼。
耳などの殺菌、消毒に用いることができる。
本発明方法で得られる化合物(1)は、また、新しい医
薬品の合成中間体としても極めて有望な化合物である。
以上述べた物理化学的性状および生物学的諸性質から、
化合物(I)は新規抗生物質である。
末巖桝 次に実施例をもってさらに詳細に本発明の詳細な説明す
るが、これによって・本発明が限定されるものではない
。なお、培地におけるパーセントは、特にことわりのな
いかぎり重量/容量%を示ず。
実施例1 栄養寒天斜面上に生育させたエンペドバクター・ラクタ
ムゲヌス・ Y K =258(I F O14322
゜FERM  BP−699)の菌株を、グルコース2
%、ソルブル・スターチ3%、生大豆粉1%、ポリペプ
トン(大五栄養化学株式会社製1日本)0,5%。
食塩03%を含有する水溶液(pH7,o)に沈降性炭
酸カルシウムO、5%を添加した培地500m12を含
む2容坂ロフラスコに接種して、24℃で48時間往復
振盪培養した。この培養液全量を上記培地に消泡剤アク
トコール(武田薬品工業株式会社製1日本)005%を
添加した培地30I2を含む容量50Qのタンクに接種
し、24℃で通気量50σ/分、200回転/分の条件
下で48時間培養した。この培養液6aをデキストリン
3%生大豆粉1,5%、コーン・グルテン・ミール1.
5%、ポリペプトンO、2%、チオ硫酸ナトリウムO、
1%を含有する水溶液(pH6,5)にアクトコ−Jl
lo、05%を添加した培地120aを含む容@ 20
012のファーメンタ−に接種し、17℃で通気量20
0Q /分、150回転/分の条件下で66時間培養し
た。
ファーメンタ−2基からのf@養液(23GQ)をpH
8に調整後、ハイフロ・スーパー・セル(ジョンズ・マ
ンビル社製、米国)9kgを用いてろ過した。
ろ液(20012)を叶I6に調整後アンバーライトI
RA −402(CI型、 10(2、C7−ム・アン
トHハース社製、米国)のカラムクロマトグラフィーに
付した。
抗生物質を2%食塩水で溶出し、溶出液(5312)を
pH6に調整後活性炭クロマトグラフィー(5Q。
武田薬品工業株式会社製、日本)に付した。抗生物質を
8%イソブタノールで溶出し、溶出液(]4)を減圧下
5Qまで濃縮した。濃縮液をpH6に調整後2%トリー
n−オクチルメチルアンモニウムクロライド/メチレン
クロライド溶液(2,5QX 2 )で抽出した。抽出
液を1.6%ヨウ化ナトリウム水(2,5e)で処理し
、抗生物質を水層に転溶させた。水を濃縮し、濃縮液を
活性炭のクロマトグラフィ〜(500m12)に付し、
8%イソブタノールで溶出した。
溶出液を濃縮後、凍結乾燥して、粗粉末1.41gを得
た。粗粉末(1、4g)を水(100m12)に溶かし
、溶解液をQAE−セファデックスA−25(CI型、
ファルマノヤ社製、スウェーデン) 200mgのカラ
1、クロマトグラフィーに付し、O、03M食塩水で溶
出分画した。分画区分を集め(600mg)、pH5,
1に調整後活性炭クロマトグラフィー脱塩し、溶出液を
濃縮後、凍結乾燥し、粉末(384mg)を得た。この
粉末を、水に溶解させ担体としてYMC−Pack  
5l−1−343(山村化学研究新製、日本)を用いた
分取用高速液体クロマトグラフィーに付し、O、01M
リン酸緩衝液(pH6,3)で溶出した。抗生物質を含
む両分を集め、活性炭クロマトグラフィーで脱塩し、溶
出液を濃縮、凍結乾燥し、TA、N−588ナトリウム
塩の白色粉末(141mg)を得た。
実施例2 栄養寒天上生育させたエンペドバクター・ラクタムゲヌ
スYK−258株(I FO14322,FERM  
B P −699)をグルコース2%、ソルブル・スタ
ーチ3%、生大豆粉1%、ポリペプトンO、5%9食塩
0,3%を含有する水溶液(pH7,0)に沈降性炭酸
カルシウムO、5%を添加した培地500m12を含む
2e容坂ロフラスコ2本に接種して、24℃で48時間
往復振盪培養した。この培芥液全量を」−記培地に消泡
剤アクトコール005%を添加した培地120Qを含む
容量200ρのタンクに接種し、24℃で通気量200
ρ/分、150回転/分の条件下で、48時間培養した
この培養液60Qをデキストリン3%、生大豆粉I5%
、コーン・グルテン・ミール1.5%、ポリペプトン0
2%、チオ硫酸ナトリウム01%を含有する水溶液(+
+86.5)にアクトコールO、05%を添加した培地
120Of+を含む容fi2000Qのタンクに接種し
、17℃で通気fi2000f2/分、120回転/分
の条件下で90時間培養した。
かくして得られた培養液をハイフロ・スーパーセル(ジ
ョンズ・マンヒル社製、米国)を用いてろ過した。ろ液
(1150ρ)をアンバーライトIRA−402CCQ
型)4011!のカラムクロマトグラフィーに付した。
抗生物質を2%食塩水(200(りで溶出し、溶出液を
活性炭(2012)のカラムクロマトグラフィーに付し
た。8%イソ・ブタノール溶出液(814りをアンバー
ライトIRA−68(C1I型)クロマトグラフィーに
付し、1%食塩水で溶出した。溶出液(54のを再び活
性炭(1012)のカラムクロマトグラフィーに付し、
抗生物質を8%イソブタノール水て溶出した。溶出液(
8012)を減圧上濃縮し、濃縮液(5ρ)をpH4,
5に補正後2%トリーn−オクチルメヂルアンモニウム
・クロライド/メチレンクロライド溶液(25σ×2)
で抽出した。抽出液を1.6%ヨウ化ナトリウム溶液で
処理して抗生物質を水層へ転溶し、転溶液を濃縮した。
濃縮液(1、5Q)を活性炭(0,512)のクロマト
グラフィ〜で脱塩操作し、溶出液を濃縮した。濃縮液を
QAE−セファデックス(C1型)200mQのカラム
クロマトグラフィーに付した。O、03M食塩水で溶出
分画し、活性画分(1,312)を得た。活性画分を活
性炭(500mQ)のクロマトグラフィーで脱塩操作し
、溶出液を濃縮後、凍結乾燥してT A N −588
の白色粉末(3,56g)を得た。一方抽出廃水層には
約50%の抗生物質が残存していたので、水層(5g)
をQAE−セファデックス(Cρ型)1ρのカラムクロ
マトグラフィーに付した。
抗生物質をO、03MおよびO、05M食塩水で溶出し
、溶出液を活性炭(2i2)のカラムクロマトグラフィ
ーに付した。食塩除去液(2ρ)を再度2%トリーn−
オクヂルメチルアンモニウム・クロライド/メチレンク
ロライド溶液で抽出(IQ、×2)シた。抽出液をヨウ
化ナトリウム溶液で処理、活性炭の脱塩工程を経て、T
 A N−588ナトリウム塩の白色粉末(3,18g
)を得た。
実施例3 栄養寒天」−に成育させたりゾバクタ−・アルプスsp
、 nov、  YK−422株(IFO14384、
FERM  BP−698)をグルコース2%、ソルブ
ル・スターヂ3%、生大豆粉f%、ポリペプトンO、5
%を含有する培地(pH無修正)500m12を含む2
Q容坂ロフラスコに接種して、24℃で48時間往復振
盪培養した。この培養液全量を」二記培地に消泡剤アク
トコール 005%を添加した培地+20&を含む容量
200ρのタンクに接種し、28℃で通気量120(1
7分。
180回転/分の条件下で、48時間培養した。この培
養液120ρをデキストリン3%、生大豆粉3%、ポリ
ペプトン02%を含有する水溶液(pJ−f無修正)に
アクトコールO,(15%を添加した培地4000ρを
含む容1A 6000ρのタンクに接種し、22℃で通
気量4[+00Q/分、120回転/分の条件下で66
時間培養した。
かくして得られた培養液をハイフロ・スーパーセル(ジ
ョンズ・マンビル社製、米国)を用いてろ過した。ろ液
(4360ρ)をアンバーライトIRAi02(CI型
)40012のカラムクロマトグラフィーに付した。抗
生物質を2%食塩水(2000Q、)で溶出し、溶出液
を活性炭(1600のカラムクロマトグラフィーに付し
た。8%イソブタノール溶出液(640i2)をアンバ
ーライトIRA−63(C12型)40Qのカラムクロ
マトグラフィーに付し、1%食塩水で溶出した。
溶出液(200C)を再び活性炭(80Q、)のカラム
クロマトグラフィーに(t l、、抗生物質を8%イソ
ブタノール水で溶出した。溶出液(400&)を減圧上
濃縮し。
濃縮液を凍結乾燥し、凍結乾燥品にアセトンを加え沈澱
物としてT A N−588のナトリウム塩(620g
)を得た。この粉末はHP L C分析の結果、TAN
−588ナトリウム塩を57%含有していた。かくして
得られた粉末(5g)を水にとかし、QAE−セファデ
ックス(C1型)200mのカラムクロマトグラフィー
に付した。003M食塩水て溶出分画し、活性画分(1
,,212)を得た。活性画分を活性炭(5004りの
クロマトグラフィーて脱塩操作し、溶出液を濃縮後、凍
結乾燥してT A N−588の白色粉末(2,50g
)を得ノこ。
コ(7)TAN−588ノ精製粉末は、TLCのRf値
、)(PLOのR1値、TR,UV、CDおよびNMR
スペクトルおよび抗菌スペクトルによって、前記実施例
1で得られたT A N −588ナトリウム塩と同一
である。
実施例4 T A N −588ナトリウム塩(400ing)を
DMF(4m)に溶解し、トリエチルアミン(100μ
Q)、バラニトロベンジルブロマイド(800mg)を
加え、室温で3時間攪拌した。反応液に001Mリン酸
緩衝液(pH6,3,50m1りした。抽出液を水洗後
、−濃縮して得られた油状物を酢酸エチル−石油ヘンジ
ンで粉末(507mg)にし、TAN−588−A−バ
ラニトロヘンシルエステルおよびTAN−588−B−
バラニトロベンジルエステルの混合物を得た。得られた
粉末を移動相として酢酸エヂル:メタノール±19゜1
を用いてセファデックス+、H−20のカラムクロマト
グラフィーに付し、TAN−588−八−バラニトロヘ
ンシルエステル(105mg)、 T A N−58L
−B−バラニトロヘンシルエステル(67mg)および
両者の混合物(28h+g)を得た。
実施例5 ベン゛アフェノンヒドラゾン5813g、 I 、 I
 、3.3〜テトラメヂルグアニジン42mQ、ヨード
150mgをCH2CL 500iρにとかした。混合
液を0℃〜〜5℃に冷却後m−りクロ過安息香酸(70
%純度)74gを加え、0℃で40分間攪拌した。反応
液を水洗後、硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を留去し、
ジフェニルジアゾメタンを得た。
TAN−58831gをTHF+=懸副し、上記で得ら
れたジフェニルジアゾメタン全量をTHF!50m12
に溶かして加えた。混合液を0℃に冷却後、2N HC
I、60吋を滴下し、室温で1時間攪拌した。2N H
CI l0x6加え、さらに1時間攪拌後、CHt、c
 Itを3Q加えた。得られた溶液を水洗後、濃縮し、
残渣にエーテルを加え、TAN−!J8ヘンツヒドリル
エステル(A型およびB型の混合物)の白色結晶性粉末
28gが得られた。上記混合物(1゜8g)をシリカゲ
ル(180mQ)のカラムクロマトグラフィーに付し、
クロロフォルム、メタノール(97: 3 )の溶媒系
で溶出した。B型の化合物が先に溶出し、A型の化合物
が後で溶出した。各分画を濃縮するとT A N −5
88ヘンツヒドリルエステルのA型化合物(433mg
)、 B型化合物(400mg)およびΔ型およびI3
型の混合物(476mg)が無色結晶として得られた。
実施例6 T A N −588ベンツヒドリルエステルびB型の
混合物)26g(59mmol)をCHtCl,1.2
Cに懸濁させ、−20℃に冷却した。ピリジン49JI
72、5塩化リン376gを加え−10〜−15℃で5
0分間攪拌した。−30℃まで温度を下Ifた゛後Me
O8 180m(1を加え、−5°〜−15℃で30分
間攪拌し、さら(こ室温で1時間攪拌した。I N H
CI 300デρを加え室温で45分間攪拌後、反応液
に50%リン酸ナトリラム100m& 、  2N N
a0H(ca 500mg)を加え、水層のpHを8.
0に調整した。CH2Cl、2層と水層を分(ジ、水層
をさらにCH2Cly (600m12)で抽出し、C
H,C’l、層を合イっせ、濃縮後、残渣にエーテルを
加えてT A N 7588のN−デアセチル体のベン
ツヒドリルエステル(A型およびB型の混合物)の粉末
17.9gを得た。
実施例7 T A N −588のN−デアセチル体のベンツヒド
リルエステル(A型およびB型の混合物)396mgを
CHzCl、]Om(に懸濁させ、−20℃に冷却した
アニソール434μeトリフルオロ酢酸924μ夕を加
え一20°〜−1層℃で40分間攪拌した。反応液にC
Hp Cl 2280m12を加え、O、1M 1i3
PO,−Na2HPO,溶液(+)H7,3X420m
e)で抽出した。抽出液をpH5,5に調整後、濃縮し
、ダイヤイオンHP−20(50−100mesh ’
100好)を充填したカラムを通過させ、水洗後40%
MeOH水で溶出分画した。抗菌性を示す分画を集め濃
縮後、凍結乾燥してTAN−588のN−デアセチル体
(A型およびB型の混合物)の白色粉末143mgを得
た。
実施例8 T A N−588のN−デアセチル体(Δ型およびB
型の混合物)の白色粉末100mgを水にとがし、7℃
でL夜装置すると、無色結晶が析出した。析出結晶をろ
取すると、T A N −588のN−デアセチル体(
Δ型)40mgが得られた。
実施例9 T A N −588ベンツヒドリルエステル(B型)
657mgを実施例6と同様の反応および処理を行い、
TAN −588のN−デアセチル体のベンツヒドリル
エステル(1B型)200mgを得た。該化合物180
mgをTHE、水(1:l)18mgにとかし、10%
バラノユウムー炭素90Bを加え、水素気流中攪拌した
。反応液をろ適役、ろ液を濃縮し、ンエチルエーテルで
水層を洗滌後、水層を濃縮、凍結乾燥し、TA N−5
88のN−デアセチル体(B型)の粉末77mgを得た
実施例10 栄養寒天斜面上に生育させたエンペドバクター・ラクタ
ムゲヌスYK−258(IFo  14322. FE
 RM  B P −699)の菌株を、グルコース2
%。
ソルブル・スターチ3%、生大豆粉1%、ポリペプトン
05%1食塩03%を含有する水溶液(pH7,0)に
沈降性炭酸力ルノウムO、5%を添加した培地500m
Qを含む2a容坂ロフラスコに接種して、24℃で48
時間往復振盪培養した。この培養液全量を」二記培地に
消泡剤アクトコールO、05%を添加した培地30(を
含む容量50f2のタンクに接種し、24°Cで通気量
50ρ/分、200回転/分の条件下で48時間培養し
た。この培養液6Qをデキストリン3%。
生大豆粉1.5%、コーン・グルテン・ミール15%。
ポリペプトン02%、チオ硫酸ナトリウムO、1%を含
有する水溶液(pH6,5)にアクトコールO、05%
を添加した培地120Qを含む容量200Qのタンクに
接種し、17℃で通気量200ρ/分、150回転/分
の条件下で24時間培養した。得られた培地中には、T
A N −588のN−デアセル体(A型およびB型の
混合物)が含まれていることが、シュードモナス・エル
ギノーザC〜141を試験菌とするT L C−バイオ
オートグラフィー法により確認された。
実施例11 栄養寒天斜面」二に生育させたリゾバクター・アルプス
sp、 nov、 YK−422(r FO14384
,FERM  Bl’−698)の菌株を、グルコース
2%、ソルブル・スターチ3%、生大豆粉1%、ポリペ
プトンO、5%1食塩O、3%を含有する水溶液(pI
+7.0)に沈降性炭酸力ルソウム05%を添加した培
地5QOmQを含     〜む2Q容坂ロフラスコに
接種して、24℃で48時間往復振盪培養した。この培
養液全量を」二記培地に消泡剤アクトコールO、05%
を添加した培地30eを含容量50りのタンクに接種し
、24℃て通気量50Q/分、200回転/分の条件下
で48時間培養した。この培養液6Q、をデキストリン
3%、生大豆粉15%、コーン・グルテン・ミール1.
5%、ポリペプトン02%、チオ硫酸ナトリウムO1%
を含有する水溶液(pH6,5)にアクトコール005
%を添加した培地120ρを含む容量200Qのタンク
に接種し、17℃で通気量200ρ/分、150回転/
分の条件Fで24時間培養した。得られた培地中には、
TΔN=588のN−デアセチル体(A型およびB型の
混合物)が含まれていることが、シュードモナス・エル
ギノーザC−141を試験菌とするT L C−バイオ
オートグラフィー法により確認された。
実施例12 栄養寒天斜面上に生育させたエンペドバクター・ラクタ
ムゲヌスYK−258(IFO14322,FERM 
 BP−699)の菌株を、グルコース2%。
ソルブル・スターチ3%、生大豆粉1%、ポリペプトン
O、5%1食塩O、3%を含有する水溶液(pH7,o
)に沈降性炭酸カルシウム05%を添加した培地500
m1を含む2Q容坂ロフラスコに接種して、24℃で4
8時間往復振盪培養した。この培養液全量を上記培地に
消泡剤アクトコールO、05%を添加した培地30Qを
含む容量50fのタンクに接種し、24℃で通気量50
Q/分、200回転/分の条件下で48時間培養した。
栄養寒天斜面上に生育させたアシネトバクター・エスピ
ーYK−504(IFO14420,FERMB P−
709)の菌株を、グルコース2%、ソルブル・スター
チ3%。生大豆粉1%、ポリすプトン05%1食塩0,
3%を含有する水溶液(pH7,0)に沈降性炭酸カル
シウム05%を添加した培地500m1を含む2Q容坂
ロフラスコに接種して、24℃で48時間往復振盪培養
した。この培養液全量を上記培地に消泡剤アクトコール
O、05%を添加した培地300、を含む容量5012
のタンクに接種し、24℃で通気量50Q/分、200
回転/分の条件下で48時間培養した。
このようにして得た二種類の培養液のそれぞれ3Q、を
、デキストリン3%、生大豆粉1.5%、コーン・グル
テン・ミール1.5%、ポリペプトンO、2%、チオ硫
酸ナトリウムO1%婆含有する水溶液(pH6,5)に
アクトコールO、05%を添加した培地120ρを含む
容量200Qのタンクに接種し、通気量2009/分、
 150回転/分の条件下で24℃で24時間混合培養
し、20℃に温度を変換し、更に42時間混合培養した
培養液にハイツロスーパーセルを加え、ろ過し、ろ液(
100のを得た。ろ液をpH5に調整し、アンバーライ
トI RA−402(CI−型、l0R)のカラムクロ
マトグラフィーに付し、水洗後2%食塩水(50ρ)で
溶出した。溶出液中にはT A N −588が32μ
g/mlの濃度で含有されていた。通過液(100f2
)をダウエックス50Wx2(H+、I QQ)のカラ
ムクロマトグラフィーに付し、T A N −588の
N−デアセヂル体を吸着させた。水溶出液とO、2Nア
ンモニア溶出液(50(2)を濃縮し、濃縮液(13σ
)をpH5に調整後活性炭(2a)のクロマトグラフィ
ーに付した。8%イソブタノール溶出液(2r)を濃縮
し、濃縮液(1e)を再度ダウエックス50WX2(H
生型、50〜100メツシユ、O、4Q)のカラムクロ
マトグラフィーに付した。活性区分をO、2Nアンモニ
ア水て溶出1分画した。有効区分(14ρ)を活性炭ク
ロマトグラフィーで脱塩し、除去液を濃縮し、濃縮液に
アセトンを加えて、粗粉末を得た。
この粗粉末を分取用逆層系高速クロマトグラフィーし担
体:YMC−Pack、ODS、5H−343,山村化
学研究所製1日本、移動層O、02Mリン酸緩衝液(p
1163)]に付し、活性を示すピーク部分を採取し、
溶出液中の無機塩を活性炭クロマトグラフィーで除去し
た。抗生物質を含む両分を濃縮、S結乾燥し、アセトン
を加えて、T A N−588のN〜デアセヂル体の粉
末(50mg)を得た。この粉末はTLCバイオオート
グラム、HPLCバイオヒストグラム。
IRおよびPMRで標品(TΔN −588のN−デア
セチル体、A型およびB型の混合物)と同定された。
実施例13 栄養寒天斜面上に生育させたリゾバクター・アルプス 
sp、 nov、 YK−422(I Po  143
g4.FERM  BP−698)の菌株を、グルコー
ス2%2ソルブル・スターヂ3%、生大豆粉1%、ポリ
ペプトンO、5%1食塩03%を含有する水溶KjL(
p+n、o)に沈降性炭酸力ルンウムO、5%を添加し
た培地500m1を含む2Q容坂ロフラスコに接種して
、24°Cて48時間往復振盪培養した。この培養液全
量を上記培地に消泡剤アクトコールO、05%を添加し
た培地30Qを含む容量50Qのタンクに接種し、24
℃で通気ff150(!/分、200回転/分の条件下
で48時間培養した。
栄養寒天斜面上に生育させたアシネトバクター・エスピ
ー YK−504(1,FO14420,FERM  
B P −709)の菌株を、グルコース2%、プルプ
ル・スターヂ3%、生大豆粉1%、ポリペプトンO、5
%9食塩03%を含有する水溶液(pH7,0)に沈降
性炭酸カルシウム05%を添加した培地5QOmlを含
む2Q容坂ロフラスコに接種して、24℃で48時間往
復振盪培養した。この培養液全量を上記培地に消泡剤ア
クトコールO、05%を添加した培地30Qを含む容量
5012のタンクに接種し、24℃で通気量50Q/分
、200回転/分の条件下で48時間培養した。
このようにして得た二種類の培養液のそれぞれ3Q、を
、デキストリン3%、生大豆粉1.5%、コーン・グル
テン・ミール1.5%、ポリペプトンO、2%、チオ硫
酸ナトリウムO、1%を含有する水溶液(p116.5
)にアクトコール005%を添加した培地120ffi
を含む容!20012のタンクに接種し、通気量200
Q/分、150回転/分の条件下で24℃で24時間混
合培養し、20℃に温度を変換し、更に、42時間混合
培養した。得られた培地中には、T A N −588
のN−デアセチル体(A型およびB型の混合物)が含ま
れていることが、ンユートモナス・エルギノーザC−1
41を試験菌とするT L Cバイオオートグラフィー
法により確認された。
【図面の簡単な説明】
第1図は、T A N −588(AおよびBの平衡混
合物)の紫外部吸収スペクトルを示す。第2図、第3図
、第4図、第5図、第6図、第7図、第8図、第9図。 第10図、第11図および第12図は、T A N−5
88(AおよびBの平衡混合物)、TAN−588のバ
ラニトロベンジルエステル(AおよびBの混合物)、T
AN−588バラニトロベンジルエステル(A型)、T
AN−588バラニトロベンジルエステル(B型)、T
AN −588ベンツヒドリルエステル (AおよびB
の混合物)、TAN−588ベンツヒドリルエステル(
A型)、T A N −588ベンツヒ下リルエステル
(B型)。 T A N −588のN−デアセチル体のベンツヒド
リルエステル(AおよびBの混合物)、TAN−588
のN−デアセチル体のベンツヒドリルエステル(A型)
、TAN−588のN−デアセチル体のベンツヒドリエ
ステル(B型)、、T A N l−588のN−デア
セチル体(AおよびBの混合物)、TAN−588のN
−デアセチル体(A型)およびT A N −588の
N−デアセチル体(B型)の赤外部吸収スペクトルをそ
れぞれ示す。 竿1図 城東(nm) 親特? 剣噸t−≦ (転)−井≦

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1]、カルボキシ基におけるナトリウム塩として次の
    物理化学的性状を有する抗生物質TAN−588; (1)外観:白色粉末 (2)構成元素がC、H、N、OおよびNaからなる元
    素分析値(%)、五酸化リン上で40℃、6時間乾燥し
    た試料。 実測値       計算値^※ C、38.5±20 C、39.61 H、4.5±1.0 H、3.99 N、9.1±1.5 N、9.24 O、39.58 Na、6.9±1.5 Na、7.58 (※0.5モルの付着水を含むとして計算)(3)分子
    式:C_1_0H_1_1N_2O_7Na(4)SI
    MS法による分子イオンピークは次のとおりである。 m/z611(2M+Na)^+、317(M+Na)
    ^+、295(M+ I I )^+ (5)紫外部吸収スペクトル(水中):216nm付近
    に肩を示す。 (6)赤外部吸収スペクトル:臭化カリウム綻による主
    な吸収。 3450、1780、1730、1660、1550、
    1385、1320、1290、1260、1200、
    1120、1040、980、910、810、770
    、690、600、540cm^−^1。 (7)溶解性:水、ジメチルスルフォキサイドに可溶。 酢酸エチル、クロロホルム、 ジエチルエーテルに難溶。 (8)呈色反応・ニンヒドリン反応に陽性。 グレイグ・リーバック、坂口、エールリッ ヒ、バートン、ドラーゲンドルフ反応に陰性。 (9)酸性、中性、塩基性の区別:中性物質(遊離体は
    酸性物質)、 そのパラニトロベンジル−もしくはベンツヒドリルエス
    テル体、またはこれらのN−デアセチル体またはそれら
    の塩。 [2]、エンペドバクター属またはリゾバクター属に属
    し抗生物質TAN−588および/またはそのN−デア
    セチル体を生産する能力を有する微生物を培地に培養し
    、培養物中に抗生物質TAN−588および/またはそ
    のN−デアセチル体を生成蓄積せしめ、これを採取する
    ことを特徴とする抗生物質TAN−588および/また
    はそのN−デアセチル体またはその(それらの)塩の製
    造法。 [3]、DNAのGC(グアニン+シトシン)含量が7
    0%をこえるエンペドバクター・ラクタムゲヌス。 [4]、白色のコロニーを形成し、O−F(オキシダテ
    ィブ−ファーメンタティブ)テストが非分解型でかつ無
    機窒素源の資化性を有さないリゾバクター・アルプス。 [5]、抗生物質TAN−588またはその塩を脱アセ
    チル化することを特徴とする抗生物質TAN−588の
    デアセチル体またはその塩の製造法。 [6]抗生物質TAN−588またはその塩にベンツヒ
    ドリル基を導入し得る化合物を反応させ、抗生物質TA
    N−588のベンツヒドリルエステル体とし、次いでこ
    れを脱アセチル化反応に付すことを特徴とする抗生物質
    TAN−588のデアセチル体のベンツヒドリルエステ
    ル体の製造法。 [7]、エンペドバクター属またはリゾバクター属に属
    し抗生物質TAN−588および/またはそのN−デア
    セチル体を生産する能力を有する微生物と、該微生物と
    混合培養することにより該微生物に抗生物質TAN−5
    88のN−デアセチル体を蓄積させる能力を有するアシ
    ネトバクター属に属する微生物とを培地に混合培養し、
    培養物中に、抗生物質TAN−588のN−デアセチル
    体を生成蓄積せしめ、これを採取することを特徴とする
    抗生物質TAN−588のN−デアセチル体またはその
    塩の製造法。
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CA1238594A (en) 1988-06-28
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