JPS63170395A - 抗生物質tan−930およびその製造法 - Google Patents

抗生物質tan−930およびその製造法

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JPS63170395A
JPS63170395A JP62128964A JP12896487A JPS63170395A JP S63170395 A JPS63170395 A JP S63170395A JP 62128964 A JP62128964 A JP 62128964A JP 12896487 A JP12896487 A JP 12896487A JP S63170395 A JPS63170395 A JP S63170395A
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JP
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tan
antibiotic
water
antibiotic tan
culture
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JP62128964A
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English (en)
Inventor
Hideo Ono
英男 小野
Shigetoshi Tsuboya
重利 坪谷
Setsuo Harada
原田 節夫
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は細菌感染症の治療剤として有用な新規抗生物質
TAN−930およびその塩ならびにその製造法に関す
る。
従来の技術 本発明の新規抗生物質TAN−930はアデノシンを骨
格とする核酸系抗生物質で分子中にリンを含有するが、
このような抗菌性抗生物質は未だ報告されていない。
発明が解決しようとする問題点 細菌によって惹起される疾病は抗生物質投与による治療
法の発達によってかなり克服されている。
しかし、従来の抗生物質を長期あるいは大量に投与する
ことによる起因菌の変化(菌交代現象)あるいは耐性菌
の出現(耐性化現象)は現在の感染症治療医学分野で大
きな問題となっている。この問題を克服するために、当
分野では、常に新規骨格を有し、新しい生物活性を示す
抗生物質、あるいはそれらを合成するための中間原料が
求められている。
問題点を解決するための手段 本発明者らは、新規な抗生物質の探索を目的として多数
の微生物を土壌より分離し、その産生ずる抗生物質を分
離探索したところ、ある種の微生物が新規な抗生物質を
産生ずること、該微生物かシュードモナス属に属する菌
種であること、該微生物を適宜の培地に培養することに
よってダラム陰性細菌に対して抗菌力を示す抗生物質を
培地中に蓄積しうろことなどを知り、この抗生物質を単
離し、その物理化学的および生物学的諸性質から、当該
抗生物質が新規な抗生物質であることを確め、これを抗
生物質TAN−930と称することにした。
本発明者らは、これらの知見に基づいてさらに研究を重
ねた結果、本発明を完成した。
本発明は、(1)抗生物質TAN−930およびその塩
、(2)シュードモナス(P seudomonas)
属に属する抗生物質TAN−930生産菌を培地に培養
し、培養物中に該抗生物質を生成蓄積せしめ、これを採
取することを特徴とする抗生物質TAN−930および
その塩の製造法を提供するものである。
なお、本明細書においては抗生物質TAN−930を単
にrTAN−930Jと称することらある。
本発明で使用される抗生物質TAN−930生産菌とし
ては、ンユードモナス属に属し、抗生物質TAN−93
0を産生ずる能力を有するものであれば如何なる微生物
でもよい。その例としては、たとえばシュードモナス・
エスピー(Pseudomonassp、)があげられ
る。その具体例としては、本発明者らが兵庫県飾磨郡夢
前町で採取したクマザサより分離したシュードモナス・
エスピーPK−5株(以下、rPK−5株」と略称する
こともある。)があげられる。
PK−5株の菌学的性状は下記のとおりである。
(a)形態 肉汁寒天斜面上で24℃、5日間培養後の観察では、細
胞は直径0.6〜1.2μm1長さ0.8〜2.1μm
の桿状を示し、極上の鞭毛を有し、運動性を示す。
胞子を形成せず、またダラム染色は陰性で、抗酸性を示
さない。
(b)各種培地上での生育状態 24℃で培養し、lないし14日間にわたって観察した
■肉汁寒天平板培#:コロニーは透明な黄色でやや光沢
を有し、円形、表面は凸状、周縁は波状である。
■肉汁寒天斜面培#:拡布状の生育を示し、単黄色ない
しこはく色を呈する。
■肉汁液体培養:混濁状に生育し、沈澱、菌膜を生成し
ない。
■肉汁ゼラチン穿刺培養:主として上部で生育し、噴火
口状に液化する。
■リドマス・ミルク;リドマスの還元は認められない。
ややペプトン化が認められるが、凝固は認められない。
(c)生理的性質 ■硝酸塩の還元ニー ■脱窒反応ニー ■MR(メチルレッド)テストニー ■VP(フォーゲス・プロスカラエル)テストニー ■インドールの生成ニー ■硫化水素の生成(TSI寒天および酢酸鉛紙)、− ■デンプンの加水分解ニー ■クエン酸の利用(コーゼル、 クリステンセンおよび
シモンズの各培地):+ ■無機窒素源の利用 :)硝酸カリウム;− !り硫酸アンモニウムニー ■色素の生成(キングA、Bおよびマンニット酵母エキ
ス寒天の各培地):拡散性色素の生成は認められない。
■ウレアーゼ: + @オキシダーゼ:+ ■カタラーゼ:+ ■生育の範囲 1)pH: pH5,2〜8.8で生育するが、最適p
Hは5.3〜5.9゜ 培地ニゲルコース0,1%酵母エキス 0.01%、硫酸アンモニウム0.1 %、食塩0.1%、硫酸マグネシウ ム(7水塩)0.05%、リン酸緩衝 液0.1M(別滅菌)。
11)温度:20〜35℃で生育するが最適温度は23
〜29℃。培地:肉汁液体培 地。
■酸素に対する態度:好気的 ■0−F(オキシダティブーファーメンタテイブ)テス
ト[ヒユー・レイフソン(Hugh・Leifson)
法]:酸化型 ■糖からの酸、ガスの生成および糖の利用性;L−アラ
ビノース  −    −− D−キシロース   −−− D−グルコース   −    −+ D−マンノース   −−± D−フラクトース  −−± D−ガラクトース  −−− 麦  芽  糖    −−+ ン    ヨ    糖      −−+乳    
   糖    −−± トレハロース    −    −− D−ソルビット   −    −+ D−マンニット   −−士 イノンソト     −−十 グリセリン     −    −+ デンプン      −−± [株]DNAのGC(グアニンーントシン)含量・65
.1±1.0モル%(Tm法) ■多糖の分解能: カルボキシメチルセルロース:− コロイダルキチン、− アルギン酸ナトリウムーー ■トウィーン(Tween)80の分解:士以上の菌学
的性状を有するPK−5Dを、バーノーズ、マニュアル
・イブ・デターミネイティブやバクテリオロジ−(B 
ergey’ s  Mannual  ofDete
rminative  Bacteriology)第
8版およびインターナショナル・ジャーナル・イブ・シ
ステマテイック・バクテリオロジ−(I nterna
tionalJournal  of  System
atic  Bacteriology)第 30巻2
25〜420頁(1980年)、同第32巻146〜1
49N(1982年)に記載の種と照合すると、ダラム
陰性桿菌て鞭毛による運動性を示し、好気性でカタラー
ゼ陽性、オキシダーゼ陽性であり、D N AのG+C
含量が、65,1±1.0モル%であることから、シュ
ードモナス属に属すると考えられた。そこでPK−5株
を7ユードモナス・エスピーPK−5と呼称することに
した。
上記ンユートモナス・エスピーPK−5株は、昭和61
年7月3日から通省産業省工業技術院微生物工業技術研
究所(FRI、日本国茨城県筑波郡谷田部町東1丁目1
番3号)に受託番号FERM  P−8832として、
また昭和61年6月24日かみ財団法人発酵研究所(r
po、日本国大阪府大阪市淀川区十三本町2丁目17番
85号)にIFO−14515としてそれぞれ寄託され
ている。
本発明に用いられるシュードモナス属細菌は一般にその
性状が変化しやすく、fコとえば紫外線、X線、化学薬
品(例、ニトロソグアニジン、エチルメクンスルホン酸
)などを用いろ人工変異手段で容易に変異しつるもので
あり、どの様な変異株であってし本発明の対象とするT
AN−930の生産能を有するものはすべて本発明に使
用することができる。
TAN−930生産閑の培養に際しては、炭素源として
は、たとえばグルコース、ンヨ塘、マルトース、可溶性
デンプン、デキストリン、油脂類(例、大豆油、オリー
ブ油など)、有機酸類(例、クエン酸、コハク酸、グル
コン酸など)など菌が資化しうるしのか適宜用いられる
。窒素源としては、たとえば大豆粉、綿実粉、コーン、
グルテン・ミール、乾燥酵母、酵母エキス、肉エキス、
ベプトノ、尿素などの有機窒素化合物が(り用できる。
また、無機塩としては、たとえば塩化ナトリウム、塩化
カリウム、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム、リン酸
−カリウム、リン酸二ナトリウムなどの通常細菌の培養
に必要な無機塩類が単独もしくは適宜、組合せて使用さ
れる。
また、硫酸第一鉄、硫酸銅などの重金属類、ビタミンB
I、ビオチンなどのビタミン類なども必要に応じて添加
される。さらにシリコーンオイルやポリアルキレンゲリ
コールエーテルなどの消泡剤や界面活性剤を培地に添加
してもよい。その細菌の発育を助け、TAN−930の
生産を促進するような有機物や無機物を適宜添加しても
よい。
培養方法としては、一般の抗生物質の生産方法と同様に
行なえばよく、固体培養でも液体培養でもよい。液体培
養の場合は静置培養、撹拌培養、振盪培養、通気培養な
どいずれを実施してもよいがとくに通気撹拌培養が好ま
しい。また、培養温度はおよそ15°C〜32℃の範囲
が好ましく、培地のpHは約5〜8の範囲でおよそ8時
間〜!68時間、好ましくは24時間〜144時間培養
す培養物から目的とする抗生物質TAN−930を採取
するには微生物の生産する代謝物をその微生物の培養物
から採取するのに通常使用される分離手段か適宜利用さ
れる。たとえば抗生物質TAN−930は水溶性酸性物
質の性質を示し、主として培養濾液中に含まれるので、
まず培養液に濾過補助剤を加えて濾過あるいは遠心分離
によって菌体を除去し、得られた培養濾液を適宜の担体
に接触させて濾液中の有効成分を吸着させ、ついで適宜
の溶媒で有効物質を脱着させ、分別採取する手段が有利
に利用される。クロマトグラフィーの担体としては活性
炭、シリカゲル、粉末セルロース、吸着性樹脂など化合
物の吸着性の差を利用、または陰イオン交換樹脂、陰イ
オン交換セルロースなど化合物の官能基の差を利用、あ
るいは分子ふるい性担体類など化合物の分子量の差を利
用するものが有利に用いられる。これら担体から目的と
する化合物を溶出するためには担体の種類、性質によっ
て組み合せが異なるが、たとえば水溶性有機溶媒の含水
溶液すなわち、含水アセトン、含水アルコール類など、
あるいは酸、アルカリ、緩衝液もしくは無機あるいは有
機塩を含む水溶液などが適宜組み合わせて用いられる。
さらに詳しくは、担体として陰イオン交換樹脂たとえば
アンバーライトIRA−68,400、・102.41
0(ローム・アンド・ハース社製、米国)ダイヤイオン
5A−21AおよびC(三菱化成社製、日本)などを用
いると濾液中の本抗生物質が吸着され、塩類あるいは酸
含有の水溶液あるいは緩衝液などで溶出される。また、
陰イオン交換セルロースたとえばDE−32(ワットマ
ン社製英国)、DEAE−セルロース(ブラウン社製 
西独)など、あるいは陰イオン交換分子ふるい性樹脂た
とえばDEAE−あるいはQAE−セファデックス(フ
ァルマシャ社製、スウェーデン)などの担体に本抗生物
質を吸着せしめ、塩類あるいは酸含有の水溶液あるいは
緩衝液などによって溶出させることが出来る。これらの
溶出液中の塩類、着色物質などを取り除くためにはクロ
マト塩類、着色物質などを取り除くためにはクロマト用
活性炭(底円薬品工業社製、日本)あるいは吸着性樹脂
たとえばダイヤイオンHP−20(三菱化成社製、日本
)、アンバーライトXAD−II(ローム・アンド・ハ
ース社製、米国)などが有利に用いられる。分画された
溶出区分は、濃縮、凍結乾燥などの工程を経て、粉末化
することができる。
TAN−930は精製過程において、用いられた塩類、
緩衝液中の陽イオンfことえばナトリウム、カリウム、
リチウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム
等のアルカリ土類金属または、1つらしくは2つの低級
アルキル基(例えば、メチル、エチル等)を有していて
もよいアンモニウムもしくはインモニウムイオンなどと
結合した状態で存在するが、この場合そのままのpHで
活性炭クロマトグラフィーに付すると対応する塩として
単離され、pH5ないし2、好ましくはI)H4ないし
2.5に溶出液を調整し、活性炭のクロマトグラフィー
に付すと遊離体として得られる。これらの塩および遊離
体いずれら本発明の範囲のものである。
後記する実施例Iで得られたTAN−930ジナトリウ
ム塩の物理化学的性状はつぎのとおりである。
1)外観、白色固体 2)比旋光度:[α]”  −26°±lO°(C−O
,51,水中) 3)元素分析値(%) 実測値      計算値8 C,28,63C,28,53 H,3,93H,3,87 N、12.96     N、12.800、  、 
       0,35.08P、11.56    
 P、11.32Na、7.2      Na、8.
40(*水分2モルを含むとして計算) 4)測定分子量値:Sr−MS法によるm/z  51
2 (M+ H)” 5)分子式: C+31(+7NsO+oPz・Na*
6)紫外部吸収スペクトル:水中(第1図参照)、1% λmax258±3 nm(E 、cm= 295±5
0)7)赤外部吸収スペクトル臭化カリウム錠剤中(第
2図参照)、 主な吸収 3400.1650.+610.1580,1480゜
1420、+380.1340,1240.1110゜
1080.940,830,800,730,650゜
510 (cm−’) 3)+3c−核磁気共鳴スベクトル:I00!□AHz
重水中(第3図参照)、下記のシグナルが認められる 1 58.34(s)、  155.68(d)、  
I 51.86(s)、142.67(d)、121.
39(s)、89.82(d)、  86.71(d)
および86.62(d)、  77.09(d)、  
73.23(d)、  68.04(t)および67゜
99(t)、  56.95(d)、  56.44(
d)および54.49(d)、  16.39(q)p
pm(ただし、S:シングレット、d:ダブレット、t
ニトリプレット、q: クアルテット) 9)溶解性: 可溶;水、ジメチルスルフォキサイド、難溶;酢酸エチ
ル、アセトン、クロロフォルム 10)呈色反応: 陽性;過ヨード酸−ベンチジン、モリブデン酸アンモニ
ウム−過塩素酸、過マンガ ン酸カリウム反応 陰性;ニンヒドリン、板目、バートン反応11)薄層ク
ロマトグラフィー(T L CXセルロースf1東京化
成社製、日本) 溶媒系      Rt値 アセトニトリル:水(4:1)   o、osブタノー
ル:酢酸:水(2:I:1)0.3112)高速液体ク
ロマトグラフィー(HPLCX担体:YMC−PAK 
 A−312、山村化学研究新製、移動相:6%メタノ
ール10.01Mリン酸緩衝液(pH6、3)、流速:
 :l++ρ/m1n): Rt−4、8(min) !3)物質区分:中性物質(遊離体は酸性物質)また、
TAN−930ジナトリウム塩の構造は式(1)で示さ
れる: (D 次にTAN−’930の生物学的性状について述べる。
TAN−930ジナトリウム塩の各種微生物に対する抗
菌スペクトルは第1表に示すとおりである。
第1表 スタフィロコッカス・ア >100  6.25ウレウ
スFDA209P ミクロコツカス・ルテウ >100  >100スIP
OI2708 バチルス・ズブチリス  >100  >100NII
(、J  PCI219 バチルス・セレウス   >100  >100DA5 エンエリヒア・コリ     100  12.5NI
HJJC2 サルモネラ・ヂフイムリ   50   6,25ウム
IF’012529 ントロバクター・フロ  >too  >to。
インディIF012681 クレブシェラ・ニューモ >too  >100ニエf
FO3317 セラチア・マルセッセ   100  100ンスIF
’012648 プロテウス・ミラビリス >100   3.13AT
CC21100 プロテウス・ブルガリス  100   3.+3(F
O3988 プロテウス・モルガニ−>100  >1001F’0
3168 ンユードモナス・エルギ >100  >100ノーサ
IF03080 アルカリゲネス・フエ力 >100  >100リスI
FO13111 アシネトバクタ−・   >100  >100カルコ
アセテイクス IPOf2552 (注1)バクト・アンティビオティック・メディウム3
(ディフコ・ラボラトリーズ、米国)17゜5g、バク
ト・イースト・エキストラクト(ディフコ・ラボラトリ
ーズ、米国)5.0g、バクト・アガー(ディフコ・ラ
ボラトリーズ、米国)20g。
蒸留水 1000 m(!(pH無調整)からなる培地
を用い、接種菌液として約10’コロニー・フォーミン
グ・ユニット/m(lを用いた。
(注2)方法は(注1)と同じ、最大発育許容濃度は抗
生物質を含まない培地上に発育した菌量と同じ程度に発
育することを許容する最大の濃度を示す。
+4)’H−核磁気共鳴スベクトル=400MHz、重
水中、下記のノブナルが認められる 1、50(3H,d)、3.15(I H,dd)、3
.33(IH,m)、 4.23(2H,dd)、  
4.4 1(IH,m)、  4゜55(I H,dd
)、 4.78(I H,t)、  6.15(I H
、J)、8.27(目−F、s)、 8 、51 (I
 H,sXppm)(ただし、S:ンングレット、d、
ダブレット、dd:ダブレットダブレット、tニトリブ
レット、m;マルヂプレット) また′FAN−930ジナトリウム塩の実験的マウス感
染症における治療効果は第2表に示すとおりである。
第2表 さらに、TAN−930ジナトリウム塩を1000 m
g/ kgでマウスに腹腔内あるいは経口投与しても急
性毒性は全く認められなかった。
これらのデータから明らかなようにTAN−930はダ
ラム陰性菌および陽性菌に対して抗菌性を示し、咄乳動
物などに毒性を示さない抗生物質であると云える。した
がってTAN−930はヒトおよび家畜、家きんなどの
細菌感染症の治療に用いろことが出来る。
この治療用に、TAN−930は公知の製剤化技術に従
って種々の剤形の医薬組成物に処方して用いることがで
きる。
TAN−930をたとえば大腸菌感染症の治療薬よして
用いるには、たとえばTAN−930を生理的食塩水に
溶解して注射剤として非経口的に皮下または筋肉内に1
〜50mg/kg/日、好ましくは5〜20 mg/ 
kg/日投与する。また経口剤として、抗生物質TAN
−930を乳糖と混合してカプセル剤とし、TAN−9
30として1−100 mg/ kg/日、好ましくは
5〜50 mg/ kg/日投与する。
また、本発明によって得られるTAN−930は、殺菌
剤としてし用いることができる。たとえばTAN−93
0を0.01〜0.1W/V%の濃度で蒸留水に溶解し
た液剤、またはワセリン、ラノリンを基剤とし、Igあ
たりTAN−930を0.2〜20mg、好ましくは1
−10mg含有する軟膏剤として、ヒトおよび動物の手
、足、顔などの殺菌、消毒に用いることかできる。
抗生物質TAN−930はまた新しい医薬品の合成中間
体としても有望な化合物である。
以上述べた化学的および生物学的諸性質から明らかなご
とく、TAN−930は新規抗生物質である。
実施例 次に実施例をもってさらに詳細に本発明を説明するが、
これによって本発明が限定されるものではない。パーセ
ントは、特にことわりのないかぎり重量/容量%を示す
実施例1 栄養寒天斜面上に生育させたンユートモナス・エスピー
PK−5(F’ERM P−8832;r FO−14
515)の菌株を、グルコース2%、可溶性デンプン3
%、生大豆粉1%、コーン・ステイープ・リカー0.3
%、ポリペプトン(大五栄養化学社製)0.5%、食塩
0.3%を含有する水溶液(pH7,0)に沈降性炭酸
カルシウム0.5%を添加してなる培地40m12を含
む200mρ容三角フラスコに接種して、24℃で48
時間振盪培養しその培養物を種菌とした。
次に、乾燥酵母(底円薬品工業社製)2%、グルコース
0.1%(pH無調整)からなる培地40no2を含む
200m(7容三角フラスコ(60本、2400mf2
)に、先の種菌1ffIaずつを接種して、28℃で2
30回転/分の条件下で72時間振盪培養した。
培養液を遠心分離にかけ、上清液(2Q)を得た。
上清液をp)r7.oに調整後アンバーライトIRA−
=102(CQ型、120m12、ローム・アンド・ハ
ース社製、米国)のカラムクロマトグラフィーに付した
。抗生物質を1M食塩水で溶出し、溶出液(1,2Q)
を活性炭クロマトグラフィー(100mff、底円薬品
工業社製、日本)に付した。水洗(400m□後、抗生
物質を8%イソブタノール−N150アンモニア水(4
00m12)で溶出した。
溶出液を濃縮、凍結乾燥して、粗粉末(1,5g)を得
た。粗粉末を水(350m□に溶かし、溶解液をQ A
 E −セフ yデック7、A−25(C&型、180
mQ、ファルマシャ社製、スウェーデン)のカラムクロ
マトグラフィーに付し、O,1M食塩水で溶出分画した
。活性区分を集め、pH7,0に調整後活性炭クロマト
グラフィー(25mg)で脱塩し、溶出液を濃縮、凍結
乾燥して粉末(210+9)を得た。この粉末を水(4
0m(りに溶かし、QAE−セファデックスA−25(
CC型、30m!2)のカラムクロマトグラフィーに付
し、0.08M食塩水で溶出分画した。抗生物質を含む
両分を集め、111[−17、1に調整後、活性炭クロ
マトグラフィー(10mf2)に付した。水洗(40m
の後、8%イソブタノールで溶出し、溶出液を濃縮、凍
結乾燥して、TAN−930ジナトリウム塩の白色粉末
(1023+1?)を得た。
実施例2 栄養寒天斜面上に生育させた、シュードモナス・エスピ
ーPK−5(1’;”ERM  P−8832;IF’
0−14515)の菌株を、グ/lz :] −,2,
2%、可溶性デンプン3%、生大豆粉1%、コーン・ス
テイープ・リカー0.3%、ポリペプトン0.5%、食
塩0.3%を含有する水溶液(pH7,0)に沈降性炭
酸カルシウム0.5%を添加してなる培地500m(2
を含む2(2容坂ロフラスコに接種して、24℃で48
時間往復振盪培養した。この培養液全型を上記培地に消
泡剤アクトコール(底円薬品工業社製)0.05%を添
加してなる培地30t2を含む容fft50i2のタン
クに接種し、2・1°Cで通気量3012/分、200
回転/′分の条件下で48時間培養した。この培養液6
aを乾燥酵母2%、グルコース0.1%、アクトコール
0.05%(pH無凋整)からなる培地100Qを含む
容量200Cのタンクに接種し、17°Cで通気ff1
20OL’分、150回転/分の条件下で66時間培養
した。
培養液(10012)をpH7,0に調整後、シャープ
レス分離して濾液(9812)を得た。濾液をアンバー
ライトr RA−402(C(2型、5り)のカラムク
ロマトグラフィーに付した。抗生物質を1M食塩水で溶
出し、溶出液(50g>を活性炭クロマトグラフィー(
4Q)に付した。水洗(12ff )後、抗生物質を8
%イソブタノール−N150アンモニア水(+ 6()
で溶出し、溶出液を減圧下8Qまで濃縮した。濃縮液を
QAE−セファデックスA−25(CQ型、3C)のカ
ラムクロマトグラフィーに付し、0.1M食塩水で溶出
分画した。活性区分を集め、pH6、5に調整後活性炭
クロマトグラフィー(0,8&)で脱塩し、溶出液を減
圧下1.5(!まで濃縮した。濃縮液をQAE−セファ
デックスA−25(C12型、IQ)のカラムクロマト
グラフィーに付し、0.09M食塩水で溶出分画した。
抗生物質のみを含む両分と抗生物質を主成分とする両分
の2画分に分け、各pH7、0に調整後活性炭クロマト
グラフィーの脱塩工程を経て、前者からTAN−930
ジナトリウム塩の粉末(1,46g)、後者からTAN
−930ジナトリウム塩の粗粉末(6,Og、純度70
%)を得た。
発明の効果 本発明の新規抗生物質TAN−930およびその塩は、
ダラム陰性菌および陽性菌に抗菌作用を示し、たとえば
ヒトおよび他の動物に経口的または非経口的に投与する
ことによってこれらの細菌感染症の治療に用いることが
できる。また、ヒトおよびその他の動物の体表面等の殺
菌、消毒にも有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られた抗生物質TAN−930の
紫外部吸収スペクトル(水中)、第2図は赤外部吸収ス
ペクトル(KBr法)、第3図はI30核磁気共鳴スペ
クトル(100MHz、重水中)である。 特許出願人 武田薬品工業株式会社 代 理 人 弁理士前出 葆ほか2名 第1図 瑣 長(nm)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ジナトリウム塩として次の構造式で示される新規抗
    生物質TAN−930またはその塩:▲数式、化学式、
    表等があります▼ 2、シュードモナス属に属し、抗生物質TAN−930
    を生産する能力を有する微生物を培地に培養し、培養物
    中に抗生物質TAN−930を生成蓄積せしめ、これを
    採取することを特徴とする抗生物質TAN−930また
    はその塩の製造法。
JP62128964A 1986-07-12 1987-05-25 抗生物質tan−930およびその製造法 Pending JPS63170395A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5404837A (en) * 1985-03-20 1995-04-11 Sharp Kabushiki Kaisha Method for preparing a graphite intercalation compound having a metal or metal compounds inserted between adjacent graphite layers

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5404837A (en) * 1985-03-20 1995-04-11 Sharp Kabushiki Kaisha Method for preparing a graphite intercalation compound having a metal or metal compounds inserted between adjacent graphite layers

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