JPH03181497A - 抗生物質tan―1289およびその製造法 - Google Patents

抗生物質tan―1289およびその製造法

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JPH03181497A
JPH03181497A JP1322173A JP32217389A JPH03181497A JP H03181497 A JPH03181497 A JP H03181497A JP 1322173 A JP1322173 A JP 1322173A JP 32217389 A JP32217389 A JP 32217389A JP H03181497 A JPH03181497 A JP H03181497A
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JP
Japan
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tan
antibiotic
reaction
antibiotic tan
culture
Prior art date
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Application number
JP1322173A
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English (en)
Inventor
Hideo Ono
英男 小野
Nozomi Katayama
片山 望
Shigetoshi Tsuboya
重利 坪谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH03181497A publication Critical patent/JPH03181497A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

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  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は病原微生物による感染症の治療剤として有用な
新規抗生物質TAN−1289その製造法および用途に
関する。
従来の技術 抗生物質TANi289二塩酸塩のU■スペクトル、分
子式および塩酸加水分解物のアミノ酸分析を指標として
既知抗生物質との異同を調べたところ、近縁の化合物と
してハイペブチン(ザ・ジャーナル・オブ・アンチバイ
オティクス(TheJournal of Antib
iotics )、 42巻、1460頁。
1989年参照)が認められた。しかし、抗生物質TA
N−1289二塩酸塩と/\イペプチンニ塩酸塩の分子
式は異なる。
発明が解決しようとする課題 細菌によって惹起される疾病は抗生物質投与による治療
法の発達によってかなり克服されている。
しかし、従来の抗生物質を長期あるいは大量に投与する
ことによる起因間の変化(閑交代現象)あるいは耐性菌
の出現(耐性化現象)は現在の感染症治療医療分野で大
きな問題となっている。この問題を克服するために、当
分野では、常に新規骨格を有し、新しい生物活性を示す
抗生物質、あるいはそれらを合成するための中間原料が
求められている。
課題を解決するための手段 本発明者らは、新規な抗生物質の探索を目的として多数
のバクテリアを土壌より分離し、その産生ずる抗生物質
を分離探索したところ、ある種の微生物が新規な抗生物
質を産生ずること、該微生物がリゾバクター属に属する
こと、該微生物を適宜の培地に培養することによって多
剤嗣性菌を含むダラム陽性および一部のダラム陰性菌に
対して抗菌力を示す抗生物質を培地中に蓄積しうろこと
などを知り、この抗生物質を単離し、その物理化学的お
よび生物学的諸性質から、当該抗生物質が新規抗生物質
であることを確かめ、これを抗生物質TAN−1289
と称することとした。
本発明者らは、これらの知見に基づいてさらに研究した
結果、本発明を完成した。
本発明は、(1)抗生物質TΔN−1289またはその
塩、(2)リゾバクター属に属し、抗生物質TAN−1
289を生産する能力を有する微生物を培地に培養し、
培養物中に抗生物質TAN1289を生産する能力を有
する微生物を特徴とする抗生物質TAN−1289また
はその塩の製造法および(3)本物質またはその塩を含
有する感染症治療剤を提供するものである。
本明細書においては抗生物質TAN−1289を単にr
TAN−1289Jと弥することもある。
本発明で使用されるTAN−1289生産閏としては、
リゾバクター(Lysobacter)属に属し、あれ
ぽいかなる微生物でもよい。その具体例としては、本発
明者らが宮崎県都井岬の土壌より採取したPK−232
株(以下、rPK−232株」と略称することもある。
)が挙げられる。
PK−232株の菌学的性状は下記のとおりである。
(a)形 態 肉汁寒天斜面上で24°C,5日間培養後の観察では、
細胞は幅0.4〜0.8μms長さ0.9〜2.2μm
の桿状あるいは、長さ20〜40μmのフィラメント状
を示し、鞭毛はなく、ブライディングによる運動性を有
する。胞子を形成せず、またミクロシストも形成しない
。ダラム染色は陰性で、抗酸性を示さない。
(b)各種培地上での生育状態 24°Cで培養し、lないし14日間にわたって観察し
た。
■肉汁寒天平板培養:コロニーは不透明で光沢があり、
クリーム色で、円形、周縁はひだ状■肉汁寒天斜面培養
:良好な拡布状の生育を示し、クリーム色を呈す。
■肉汁液体培養:混濁状に生育し、沈澱を生じ、菌膜を
形成する。
■肉汁ゼラチン穿刺培養:主として上部で生育し、液化
する。
■リドマス・ミルク:ペプトン化か認められる。
(c)生理的性質 ■哨酸塩の還元 ■脱窒反応。
■M R(メチルレッド)テスト。
■■P(フォーゲス・プロスカラエル)テスト:■イン
ドールの生成。
■硫化水素の生成(TSI寒天および酢酸鉛紙)■デン
プンの加水分解 ■クエン酸の利用クリステンセン。
シ  モ   ン  ズ ■無機窒素源の利用 + i)硝酸カリウム: )硫酸アンモニウム: ■色素の生成:キングAおよびマンニット酵母エキス寒
天の各培地において、可溶性色素の生成は認められない
がキングB培地で淡褐色の色素の生成が認められる。
■ウレアーゼ ■オキシダーゼ: + [株]カタラーゼ、 + ■生育温度+  16.5〜37.5°Cで生育するが
最適温度は17〜25°C0 培地: 肉汁液体培地。
■酸素に対する態度: 好気的。
@to −F (オキシダティブーファーメンタテイブ
)テスト[ヒユー・レイフソン(Ilugh−Leif
son)法]:非分解。
O糖の利用性= D−マンノース、D−フラクトース、
 D −カラクトース、マルトース、シュクロース、ラ
クトース、トレハロース、D−ソルビトール、ソルボー
スおよびラフィノースを利用する。
0の高分子多糖の分解能 CMC:  + コロイダル・キチン二 十 アルギン酸ナトリウム。
@Twcen goの加水分解゛ + [相]アミノ酸脱炭酸 オルニチン: アルギニン リ   ジ  ン : @DNAのGC(グアニン−シトシン)含量722±l
 0%(Tm法) 以上の菌学的諸性状を有するPK−232株を、バーシ
ーズ・マニュアル・イブ・デターミネイティブ・バクテ
リオOン(Bergey s  Manual  or
Determinative BacLeriolog
y )第8版およびインターナンヨナル・ンヤーナル・
イブ・/ステマチイック・バタテリオロジー(Inte
rnational JournalorSystem
atic Bacteriology)第30巻 22
5〜420百(1980年)、同第32巷 146〜1
49頁、(1982年)に記載の種と照合すると、ダラ
ム陰性桿菌で、鞭毛はなく、ブライディングによる運動
性を示し、胞子およびミクロシストを形成しない。好気
性で、高分子多糖を分解し、DNAのGC含量が、72
.2%であることから、リゾバクター属に属する細菌と
考えられた。そこで、PK−232株をリゾバクター属
の一菌種と考え、リゾバクター・エスピーPK−232
(Lysobacter  sp、  P K −23
2)と呼称することにした。
上記リゾバクター・エスピーPK−232株は、198
9年11月29日から通商産業省工業技術院微生物工業
技術研究所(FRI、日本国茨城県つくば苗束1丁目1
番3号)に受託番号FERMP−11136として、ま
た1989年11月13日から財団法人発酵研究所(r
Fo、日本国大阪府大阪市淀川区十三本町2丁目17番
85号)にrFo  14974としてそれぞれ寄託さ
れている。
本発明に用いられるリゾバクター属細菌は、股にその性
状が変化しやすく、たとえば紫外線。
X線あるいは化学薬品(例、ニトロソグアニジン、エチ
ルメタンスルホン酸)などを用いる人工変異手段で容易
に変異しうるちのであり、どのような変異株であっても
、本発明の対象とするTAN1289の生産能を有する
ものは、すべて本発明に使用することができる。
TAN−1289生産閑の培養に際しては、炭素源とし
ては、たとえばグルコース、フラクト−ス、マルトース
、可溶性デンプン、デキストリン1、由脂類(例、大豆
部、オリーブ油など)および有機酸類(例、クエン酸、
コハク酸、グルコン酸など)などか適宜用いられる。窒
素源としては、たとえば大豆粉、綿実粉、コーン・グル
テン・ミール、乾燥n¥母、酵母エキス、肉エキス、ペ
プトンおよび尿素などの有機窒素化合物が利用できる。
また、無機塩としては、たとえば塩化ナトリウム、塩化
カリウム、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム、リン酸
−カリウムおよびリン酸二ナトリウムなどの通常細菌の
培養に必要な無機塩類が単独もしくは適宜、組合せて使
用される。
また、硫酸第一鉄、硫酸銅などの重金属類、ビタミンB
、およびビオチンなどのビタミン類なども必要に応じて
添加される。さらにシリコンオイルやポリアルキレング
リコールエーテルナトの消泡剤や界面活性剤を培地に添
加してもよい。その他、菌の発育を助け、TAN−12
89の生産を促進するような有機物や無機物を適宜に添
加してもよい。
培養方法としては、一般の抗生物質の生産方性と同様に
行えばよく、固体培養でも液体培養でもよい。液体培養
の場合は静置培養、攪拌培養、振盪培養、通気培養など
いずれを実施してもよいが、特に通気攪拌培養が好まし
い。また、培養温度はおよそ17℃〜30℃の範囲が好
ましく、培地のpHは約5〜8の範囲でおよそ8時間な
いし168時間、好ましくは約24時間〜144時間培
養する。
培養物から目的とするTAN−1289を採取するには
微生物の生産する代謝物をその微生物の培養物から採取
するのに通常使用される分離手段が適宜利用される。た
とえばTAN128911水溶性塩基性物質の性質を示
し、主として培養ろ液中に含まれるので、まず培養液に
ろ湯桶助剤を加えてろ過あるいは遠心分離によって、菌
体を除去する。得られた培養ろ液を適宜の担体に接触さ
せてろ液中の有効成分を吸着させ、次いで適宜の溶媒で
有効物質を脱着させ、分別採取する手段が有利に利用さ
れる。クロマトグラフィーの担体としては活性炭、粉末
セルロース、吸着性樹脂など化合物の吸着性の差を利用
、または陽イオン交換樹脂、陽イオン交換セルロースあ
るいは陽イオン交換セファデックスなど化合物の官能基
の差を利用あるいはセファデックスあるいはバイオゲル
類など化合物の分子量の差を利用するものが有利に用い
られる。これら担体から目的とする化合物を溶出するた
めには担体の種類、性質によって組み合せが異なるが、
たとえば水溶性有機溶媒の含水溶液すなわち、含水アセ
トンあるいはa水アルコール類など、あるいは酸、アル
カリ、緩衝液もしくは無機あるいは有機塩を含む水溶液
などが適宜組み合わせて用いられる。
また、ろ液中から粗物質を得るにはろ液を塩基性好まし
くはpH7〜9に調整し、有機溶媒たとえばブタノール
、イソブタノールまたはn−アミルアルコールなどで抽
出し、抽出液を濃縮し、In縮肢にアセトンを加えて粉
末にする方法によっても得られる。
さらにこれらのクロマトグラフィーあるいは溶媒抽出に
よって得られた抗生物質を含む粗物質を分取用高速液体
クロマトグラフィーに付し、精製品を得る事も行われる
さらに詳しく述べるならば、担体として陽イオン交換樹
脂たとえばアンバーライトI RC−50あるいはCG
−50(Cj−ム・アンド・ハース社製、米国)などを
用いるとる液中の抗菌性物質は吸着され、塩類、アルカ
リあるいは酸含有の水溶I夜あるいは緩衝液などで溶出
される。また、陽イオン交換分子ふるい他樹脂たとえば
CM−セファデックス(ファルマシア・ファイン・ケミ
カルス゛i土重2スウェーデン)などの担体に抗生物質
を吸首せしめ、塩類あるいは酸含有の水溶戚あるいは緩
衝液などによって溶出させることが出来る。これら溶出
tll中の塩類1着色物質などを取り除くためにはクロ
マトグラフィー用活性炭(武田薬品工業株式会社製)あ
るいは吸着性樹脂たとえばダイヤイオンHP−20ある
いはSl’−207(三菱化成工業株式会社製)あるい
はアンバーライトXAD−■(ローム・アンド・ハース
社製、米国)などが有利に用いられる。分画された溶出
区分は濃縮、凍結乾燥などの工程を経て、粉末化される
。かくして得られた粉末の純度が悪い場合、さらに精製
するためには高速液体クロマトグラフィー法(HPLC
)が有利に利用される。用いられる担体としてはたとえ
ばTSKゲル(東ソー株式会社製)あるいはYMCゲル
(山村化学研究新製)などが挙げられ、移動層としては
メタノールあるいはアセトニトリルなどと無機塩含有水
溶液あるいは緩衝液などとの混合液が用いられる。なお
TAN1289は鉱酸たとえば塩酸、硫酸、リン酸など
あるいは有機酸たとえば蟻酸、酢酸、修酸などの塩とし
て単離される。
このようにして、塩の形で単離されたTANi289塩
を、常套手段により遊離形のTAN1289とすること
もでき、また該遊離形の化合物を常套手段により上記と
同様の塩の形にすることもできる。
後述の実施例2で得られたTANi289二塩酸塩の物
理化学的性状はつぎの通りである。
(1)外観:白色粉末 (2)旋光度:[αコ23+7±2°(co、50.水
中)(3)分子量: m/ z 11008(+ H)
”+(Sl−マス・スペクトルより) (4)元素分析値:(%)(水分5モルとして計算)実
測値、  C,43,74,H,7,21;  N、1
5.14・CQ、 6.71 計算値;  C,44,10;  H,6,97・ N
 、 15.55;CH2. a、 05 (5)分子式:  C43HBgN +3015・2H
C(2(6)紫外部吸収(UV)スペクトル:水中、1
% 極大値:222±3nm(EtcI+、 118±20
)。
272±3r+m(E’% 13±3)。
1cm 279±3nm(E’% 11±3) 1cm (7)赤外部吸収(I R)スペクトル:KBr錠剤中
主な吸収を示す(波数、c’m−’) 3380、2970.1750.1670.1510.
 H801320、1260,1230,1110,1
050,840,550(8) 13C核磁気共鳴(N
MR)スペクトル75 M Hz、 D M S Od
o中、δppm ;173.75(Q)、 171.3
3(Q)、 171.22(Q)、 169.82(Q
)、  169.57(Q)、 1f+8.96(Q)
、 1613.86(Q)。
+sg、gt(Q)、 167.59(Q)、 167
.50(Q)、 156.74(Q)、 156.57
(Q)、 130.76(Q)、 127.90(CH
+)。
114.46(CH+)、 75.00(CH)、 7
2.90(CH+)、 72.45(C1l)、 71
.70(CH+)、 63.43(CH)、 58.2
2(C11)57.86(CH+)、 56.48(C
H)、 53.68(C11)、 52.86(CH)
、 51.39(CH+)、 48.63(CH+)、
 40.12(CH+、)。
30.70(CH)、 30.46(C11)、 28
.93(C1lt)、 24.98(9) (10) (11) (CB、)、  24.35(CH)、  23.12
(CH3)、  20.78(CH−)19.46(C
H3)、  18.97(CH3)、  18.85(
CH,)17、07(C15)、  17.03(CH
+3)(たたし、Qは四級炭素、C8はメチン、CH2
はメチレン、CH3はメチルを示す。) 溶解性: 可溶; 水、メタノール、ジメチルスルフォキサイド Rm: 酢酸エチル、アセトン 呈色反応: 陽性;ニンヒドリン、バートン、坂口反応陰性;ドラー
ゲンドルフ、エールリッヒ反応高速液体クロマトグラフ
ィー(HPLC)・担  体、YMC−パック A−3
12(山村化学研究新製) 移動相;22%アセトニトリル10.01Mリン酸緩衝
液(pH3) 流   速; 2ば/min 検出法;UV吸収(214nm) 溶出時間;2,6分 (12)ス1層クロマトグラフィー(TLC):a)担
  体;セルロースf(東京化或工業株式会社製) 展IS”t5 m 媒;アセトニトリル:水(3:l)
R「値;058 b)担  体;シリカゲル60Fxs*展開溶媒、n−
ブタノール:酢酸;水 (2・l:1) Rf値;0.16 (13)アミノ酸分析:6N塩酸中、110’C,15
時間加水分解した試料 アラニン、バリン、ロイシン。
アルギニン (14)性質・中性物質(遊離体は水溶性塩基性物質)
次に、TAN−1289の生物学的活性について述へる
。TAN−1289二塩酸塩の各種細菌に対する抗菌活
性は第1表に示すとおりである。
第 ■ 表 FDA 209P IFo 3762 ミクロコツカス・ルテウス IPO12708バチルス
・ズブチリス NIIIJ Pct 219バチルス・
セレウス PDA 5 バチルス・メガテリウム IPo 121081.56 1.56 1.56 6.25 IPo 3989 IFo 3181 エシェリヒア・コリ NIIIJ JC2IPOL25
29 シトロバクタ−・フロインデイ IFo 12681ク
レブシエラ・ニューモニエ IFO3317エンテロバ
クター・クロアカ IFO12937ブロテウス・ブル
ガリス IFo 3988シユードモナス・エルギノー
ザ IPo 3080アルカリゲネス・フエカーリス 
IFO13111つづく アシネトバクタ−・カルコアセティクス    25(
l主1)バクト・アンティビオティック・メディウム3
(デイフコ・ラボラトリーズ、米国)17゜5g、バク
ト・イースト・エキストラクト(デイフコ・ラボラトリ
ーズ、米国)50g、蒸留水1oo。
d(pH無調整)からなる培地を用い、接種菌液として
約lO6コロニー・フォーミング・ユニット(CF U
 )/dヲ用い、アガー・グイリュージョン店によって
訓電した。
次に、TAN−1289二塩酸塩の臨床分離スタフィロ
コッカス・アウレウスに対する抗菌活性を第2表に示す
第 2表 241 108 pH4 3、l 3 1.56 1.56 (注l)寒天希釈法による。培地ニドリプティケース・
ソイ・アカ−(ベクトン・デイキンソンCBecton
  Dickinson)社製、米国)に】O%馬血l
f4を添加したもの。接種菌量: 10’CFU/d培
養温度、37°C培養時間二18時間(注2)用いた菌
株は、いずれもメチシリン削性スタフィロコッカス・ア
ウレウス また、スタフィロコッカス・アウレウス308A−1を
腹腔内感染させたマウスに対する′FA N−1289
二塩酸塩の治療効果は、第3表に示すとおりである。
第 3 表 さらに、TAN−1289二塩酸塩の急性毒性をマウス
を用いて測定した結果は第4表に示すとおりである。
第  4  表 これらのデータから明らかなように、TAN1289お
よびその塩は多剤6j性菌を含むグラム陽性菌および一
部のダラム陰性閑に対して強い抗菌性を示し、哺乳動物
などに対する毒性が弱い。
したがってTAN−1289およびその塩は哺乳動物(
到、マウス、ラット、ウサギ、ニワトリ、豚、牛。
犬、ヒト)の病原微生物による感染症の治療に広く用い
ることが出来る。
TAN−1289またはその塩を感染症の治療剤として
用いるには、たとえばTAN−1289またはその塩を
薬理学的に許容され得る担体、賦形剤、希釈剤などと混
合し、たとえばTAN1289またはその塩を注射剤と
して非経口的に上記哺乳動物の皮下、静脈内または筋肉
内に約0゜Olないし10 mg/ kg/日、好まし
くは約0.02ないし5 mg/ kg/日投与する。
また経口的にはTAN−1289またはその塩をカプセ
ル剤あるいは錠剤とし、TAN−1289として約0.
1ないし50 mg/ kg/日、好ましくは約0.2
ないし25 mg/ kg/日投与する。
また、TAN−1289またはその塩は、殺菌剤として
用いることができる。たとえばTAN1289またはそ
の塩をTAN−1289として約o、ootないし0.
1w/v%の濃度で蒸留水に溶解した液剤、あるいはI
gあたりTAN1289として約0.01ないし1mg
、好ましくは約0.02ないし0.5mg含有する軟膏
剤として、上記哺乳動物の手2足、眼、耳などに塗布あ
るいは点眼することにより、これらの部位の殺菌、消毒
に用いることができる。
実施例 次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
なお、培地におけるパーセントは、特にことわりのない
かぎり重量/容量%を示す。
実施例1 栄養寒天斜面上に生育したりゾバクター・エスピーPK
−232(FERM  P−11136;IFO149
74)の菌株を、グルコース2%。
可溶性デンプン3%、生大豆粉1%、コーン・ステイー
プ・リカー0.3%、ポリペプトン(日本製薬株式会[
a)0.5%および食塩0.3%を含有する水溶液(1
)I(7,0)に比降性炭酸カルシウム0.5%を添加
した培地500dを含む2000d容坂ロフラスコに接
種して、24°Cで48時間振盪培養した。上記組成か
らなる培地に0.05%のアクトコール(消泡剤、武田
薬品工業株式会社製)を加えた培地30&を含む50Q
容ファーメンタ−にQ通気、毎分200回転の攪拌をし
なから24°Cで48時間培養した。培養液6Qをデキ
ストリン3%、コーン・ステイープ・リカー1%、ポリ
ペプトン0.2%、塩化カルシウム0.5%、グリセロ
ール1%、L〜ハIJン0.2%およびアクトコールO
O5%からなる培地120f2を含む200C容ファー
メンタ−2基にそれぞれ移植し、毎分120f2通気、
毎分170回転の攪拌をしながら20’Cで90時間培
養した。
実施例2 実施例1で得られた培養液200jにハイフロス−パー
セル(ジョンズ・マンビル・プロダクト社製、米国)を
加え、ろ過、水洗しろ液(200&)を得た。ろ液をp
H6,5に調整後、ダイヤイオンHP−20(IOC)
を充填したカラムを通過させた。水(30C)でカラム
を洗浄後、8%イソブタノール−0,02N塩酸(50
C)で溶出した。溶出酸をpH8,0に調整後、イソブ
タノール(+8&)で3回抽出した。得られた抽出族を
pi(3,0に調を加え、水(0,8&)で3回抽出し
た。抽出液を1)l−16,0に調整後、ダイヤイオン
HP−20(50−100メツシユ、0.5Q)を充填
したカラムを通過させた。水(l。5Q)でカラムを洗
浄後、メタ/−ル(155ff)次いでメタノール/I
N塩酸(49:I、2&)で溶出、分画した。活性画分
を集め、濃縮、凍結乾燥して、TAN−1289の粗粉
末(5,2g)を得た。
この粗粉末(5、2g)を分取用逆(自系高速液体クロ
マトグラフィー[担体:YMC−パック5363.1−
15,0DS(山村化学研究新製、移動相:18%アセ
トニトリル−〇、OIMリン酸緩゛衝1ffl (pH
3)]に付し、活性画分を得た。この画分をpl−((
3に調整後、アンバーライトIRA402((d!型、
l&)を充填したカラムを通過させ、水(1a)で洗浄
した。通過液と水洗液を合わせ、ダイヤイオンHP−2
0(50−100メツシユ。
0.712)のカラムクロマトグラフィーを行ない、j
9/−ル/lN塩酸(49: 1. 312)テ溶出、
分画した。活性画分を集め、濃縮乾固し、残渣にアセト
ンを加え粉末化して、TAN−1289二塩酸塩(71
5mg)を白色粉末として得た。
発明の効果 本発明のTAN−1289はバクテリアによって生産さ
れる新規抗生物質であり、病原微生物の発育を強力に阻
害するので臨床用医薬品あるいは動物用薬品として、た
とえば感染症の治療剤として有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は抗生物質TAN−1289二塩酸
塩のUVおよびIRスペクトルを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1]二塩酸塩として次の物理化学的性状を有する抗生
    物質TAN−1289; (1)外観:白色粉末 (2)分子式:C_4_3H_6_9N_1_3O_1
    _5・2HCl(3)紫外部吸収(UV)スペクトル:
    水中極大値:222±3nm(E^1^%_1_c_m
    118±20)、272±3nm(E^1^%_1_c
    _m13±3)、279±3nm(E^1^%_1_c
    _m11±3)(4)赤外部吸収(IR)スペクトル:
    KBr錠剤中、主な吸収を示す(波数、cm^−^1 3380、2970、1750、1670、1510、
    1380、1320、1260、1230、1110、
    1050、840、550(5)^1^3C核磁気共鳴
    (NMR)スペクトル;75MHz、DMSO−d_6
    中、δppm:173.75(Q)、171.33(Q
    )、171.22(Q)、169.82(Q)、169
    .57(Q)、168.96(Q)、168.86(Q
    )、168.81(Q)、167.59(Q)、167
    .50(Q)、156.74(Q)、156.57(Q
    )、130.76(Q)、127.90(CH)、11
    4.46(CH)、75.00(CH)、72.90(
    CH)、72.45(CH)、71.70(CH)、6
    3.43(CH)、58.22(CH)、57.86(
    CH)、56.48(CH)、53.68(CH)、5
    2.67(CH)、51.39(CH)、48.63(
    CH)、40.12(CH_2)、30.70(CH)
    、30.46(CH)、28.93(CH_2)、24
    .98(CH_2)、24.35(CH)、23.12
    (CH_3)、20.78(CH_3)、19.46(
    CH_3)、18.97(CH_3)、18.85(C
    H_3)、17.07(CH_3)、17.03(CH
    _3)(ただし、Qは四級炭素、CHはメチン、CH_
    2はメチレン、CH_3はメチルを示す。) (6)呈色反応: 陽性:ニンヒドリン、バートン、坂口反応 陰性;ドラーゲンドルフ、エールリッヒ反応(7)性質
    :中性物質(遊離体は水溶性塩基性物質)またはこれら
    の塩。 [2]リゾバクター属に属し、抗生物質TAN−128
    9を生産する能力を有する微生物を培地に培養し、培養
    物中に抗生物質TAN− 1289を生成蓄積せしめ、これを採取することを特徴
    とする抗生物質TAN−1289またはその塩の製造法
    。 [3]抗生物質TAN−1289またはその塩を含有す
    る感染症治療剤。
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