JPS6154767B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は、一回の施用で洗髪と調髪の二重効果
を生じ、また随意にフケ防止（anti−dandraff）
処理の第三効果を生じるシヤンプー組成物に関す
る物である。 この技術分野においては、種々の界面活性剤を
使用するシヤンプー組成物が公知である。一般
に、消費者は小量のシヤンプーを髪に施用し、こ
れを水で泡状に変形する。その後、水を濯ぐ事に
よつて泡を除去する。これらの組成物の中に存在
する界面活性剤の洗滌作用は髪のツヤと柔軟性を
失わせて扱いにくい物にする事が多い。またもし
フケ防止活性成分が存在すれば、これは髪の外観
に対して悪影響を及ぼす。その結果、シヤンプー
で洗滌した後、髪の最初のツヤと柔軟性を回復す
る為に、調髪組成物を追加的に施用する事が必要
とされる。換言すれば、２段階操作、即ち、シヤ
ンプーによる髪の洗滌操作と、調髪剤による髪の
最初のツヤと扱い易さの回復操作、が必要であ
る。 本発明は、活性成分の沈着を伴う事なく、洗髪
（shampooing）と調髪（hair conditioning）の所
望の二重効果、または洗髪、フケ（scalp）処
理、および調髪の所望の三重効果、を与える単一
の、独特の、組成物に関する物である。この組成
物は、他の成分と共に、一種または複数の界面活
性剤と、水性ビヒクル中に含まれた調髪剤の個個
の、可視的粒子との組合せを含んでいる。フケ防
止活性成分を含む事も随意である。界面活性剤は
シヤンプー効果を生じる活性成分である。適当な
界面活性剤は、例えばトリエタノールアミン ラ
ウリル サルフエートの如きアニオン界面活性剤
とポリオキシエチレン ポリオキシプロピレン
ポリオキシエチレンの如き非イオン界面活性剤と
の組合せ、およびカチオン界面活性剤との組合せ
で使用する。これらの界面活性剤を含む水性組成
物は、カルボキシビニールポリマーの如き濃化剤
を含有させる事によつて濃化される。この濃化さ
れた水性組成物の中に、選択量のカプセル包蔵鉱
油またはその他の調髪成分を含有させる事によつ
て調髪効果とフケ防止効果が与えられる。本発明
の洗髪−調髪組成物は、調髪剤の可視的カプセル
を含有する独特な形の透明懸濁液として存在す
る。 フケ防止組成物の場合、カルボキシビニールポ
リマーの如き濃化剤は活性成分を懸濁液に保持す
る二重目的を果す。フケ防止活性成分を使用する
場合、これは公知の二硫化セレン、コールタール
誘導体、ピリジン チオン誘導体、例えば、亜鉛
オマジン（omadine）即ち１−ヒドロキシ−２−
チオン（２−メルカプトピリジン−Ｎ−オキシ
ド）、またはナトリウムあるいはマグネシウム
オマジン、第４アンモニウム化合物、ヘキサクロ
ロフエン、またはその他の抗バクテリヤ剤の如き
公知のフケ処理剤のいずれかとする事ができる。 本発明の組成物は、その性質上、水性である。
適当にアニオン性の界面活性剤と非イオン界面活
性剤との組合せまたはカチオン界面活性剤との結
合体は、通常、組成物重量の約５％乃至約25％の
割合で存在する。これらの界面活性剤の正確な割
合は、処理される髪の性質、所望の泡量、および
調整度に応じて変動する事ができる。換言すれ
ば、油性の髪に組成物を施用する場合、界面活性
剤の量を増大する事ができる。これに反して、普
通の髪または乾燥性の髪の処理には、より小量の
界面活性剤を必要とする。簡単に述べれば、組成
物中の界面活性剤の量は、選ばれた界面活性剤の
性質と、処理される髪の条件に応じて変動する。
例えば、普通の髪用のシヤンプーを配合する際
に、約６重量部のポリオキシエチレン ポリオキ
シプロピレン ポリオキシエチレンを含有する混
合物が使用される。これに反して、油性の髪を処
理すべき場合には、トリエタノールアミン ラウ
リル サルフエートの量を組成物の約30重量％の
量まで増大させる。 本発明の組成物の中に使用するのに有利な界面
活性剤のうち、マツカツチエン（McCutchen）
の洗剤ハンドブツクのに開示された物がある。そ
の１グループの界面活性剤は、例えば酸化アルキ
レンの縮合物を含む非イオン界面活性剤であり、
また活性水素を有する有機疎水性化合物を有する
グループがある。ポリオキシエチレン ソルビタ
ンモノステアレートを使用する事が適当である。
他の界面活性剤グループはアニオン界面活性剤、
特にアルキル ベンゼン スルホネート、例えば
ナトリウム ドデシル スルホネート、第１アル
キル硫酸塩、例えばトリエタノールアミン ラウ
リル サルフエート、および第２アルキル硫酸
塩、例えばジエタノールアミン ラウリル サル
フエートである。アニオン界面活性剤は、組成物
重量に対して0.5〜60％、好ましくは５〜20％の
割合で使用する事ができる。界面活性剤の最後の
グループはカチオン界面活性剤であつて、これら
の物質は組成物重量に対して、例えば約3.0％ま
での小量、使用される。例えばジステアリル ジ
メチル アンモニウム クロリド、ジラウリル
ジメチル アンモニウム クロリド、およびＮ−
セチル ピリジニウム ブロミドの如きカチオン
界面活性剤の使用が適当である。 シヤンプー組成物の施用性ならびに湿潤性を改
良する為に、例えば湿潤剤、軟化剤、およびキレ
ート化剤の如き添加剤が含有される。また組成物
の安定性と化粧品性を改良する為に、芳香剤、着
色剤、保存剤ならびに紫外性吸収剤も添加する事
ができる。 湿潤剤としては、例えばプロピレン グリコー
ル、グリセリン、および類似物の如き多価アルー
ルを挙げる事ができ、これらの物質は組成物重量
の約15％まで、または約20％までの重を使用する
事ができる。 使用される紫外線吸収剤の代表的な物は、例え
ば、２・2′−ジヒドロキシ−４−メトキシ ベン
ゾフエノンである。使用量は小量であつて、代表
的には約0.1％〜0.5重量％である。代表的なキレ
ート化剤は、この技術で公知の、エチレンジアミ
ンテトラ酢酸（EDTA）の二ナトリウム塩であ
る。この種の物質は、組成物重量の約0.7％ま
で、または約１％までの量で使用される。 また組成物中に、約0.25〜約10重量％、通常
0.5〜約５重量％の量の軟化剤が含まれる。 組成物重量の1.00〜7.50％の量のフケ防止活性
成分が使用される。 洗髪−調髪組成物の代表的調合においては、濃
化剤、例えば商品名Carbopol 941で入手される
カルボキシ ビニール ポリマー、のスラリを水
中に、好ましくは通気する事なく、ゆつくりと混
合する事によつて分散させる。通常、カルボキシ
ビニール ポリマーは、組成物重量の約５％ま
で、好ましくは0.10〜2.5重量％までの量で使用
される。得られた懸濁液を約85℃の均一温度まで
加熱する。この懸濁液に対して、同じく約85℃の
温度の界面活性剤溶液を加える。この場合にも、
混合は通気なしで実施される。混合物が室温まで
冷却された後、透明なゲルが得られるまで、適当
な塩基、代表的にはトリエタノールアミンを加え
る。 この透明ゲルの中に、調髪剤、即ち鉱油を包蔵
するゼラチンカプセルを分散させる。前記の随意
添加成分、例えば紫外線吸収剤、フオルマリン、
キレート化剤を水中に分散させて、前記の界面活
性剤溶液と結合する。 着色剤と芳香剤は最終組成物に対して加える。 フケ防止剤を含有する本発明組成物の代表的製
造においては、濃化剤、例えば商品名Carbopol
941の名称で入手されるカルボキシビニールポリ
マー、を十分量の水の中に、好ましくは通気する
事なく、ゆつくりと混合する事によつて分散さ
せ、塊が残らなくなるまで撹拌する。これに対し
て、跳ね返りと発泡を防止する為に容器の壁に沿
つて界面活性剤を加える。この場合にも、混合は
通気なしで実施される。別の容器の中で、亜鉛オ
マジンの水中分散系が作られ、この分散系が、コ
ロイドミル、例えばGifford Woodコロイドミル
を通して、ロータとステータとの間の最小限間隔
を以て、循環させられる。この亜鉛オマジン分散
系が前記のCarbopolスラリに対して加えられ
る。残りの水とキレート化剤、例えば
Sequestrene Na2（EDTA二ナトリウム）の他の
容器に加える。ミキサーを運転させたまま、分散
系の表面に対して、保護コロイド、例えばセロサ
イズ QP−4400−Ｈ（ほぼ１つ置きのアンヒド
ログルコースユニツト上に第４アンモニウムカチ
オンを以つて変性されたヒドロキシエチルセルロ
ーズ）を撤布して加える。セルローズが良く分散
された時、混合物を約75℃まで、一時間、または
Cellosizeが完全に溶解するまで、加熱する。プ
ロピレングリコールとNeoFat255（ココナツ脂肪
酸ブレンド）を加える。ブレンドを半透明となる
まで混合する。泡が表面まで昇るのに十分な時
間、混合を停止し、結晶透明となるまで混合しな
がらトリエタノールアミンを加える。
Carbopolzinc Omadine混合物に対してゆつくり
とCellosize分散系を加え、もし塊が存在すれ
ば、ホモミキサーを以て均質化し、次に40℃まで
冷却する。香料、保存剤（ホルマリン）および着
色剤を加え、均質となるまで混合する。下記にお
いて更に詳細に説明するカプセルを、反転混合を
以て加える。カプセルとの混合は穏和に実施され
なければならない。 本発明の組成物は、調髪剤の可視的カプセルを
懸濁させた透明ゲルの形で存在する。使用者がこ
れを使用する場合、髪を潤らせ、髪の中に本発明
のこの組成物を約５〜20ml施用し、泡を立てる。
泡立ての５分乃至10分後に、泡を水で濯ぎ落して
髪を乾燥させる。この様な処理の後、髪は効果的
に洗浄されたのみならず、同時に調整された事が
発見された。 より粘性のゲルが望まれる場合には、追加分の
カルボキシ ビニール ポリマーを単独で加え、
またはヒドロキシエチルセルローズ、ヒドロキシ
プロピルセルローズなどの如き他の濃化剤と結合
的に加える事ができる。加えられる濃化剤の量
は、この技術分野の専門家には公知である。 以下、本発明を下記の実施例によつて説明す
る。 例 １ 普通髪用の洗髪−調髪組成物 28.76mlの水の中に0.74ｇのCarbopol 941をス
ラリ化し、穏和に混合しながら約90℃の温度まで
加熱する。別の容器の中に、６ｇのトリエタノー
ルアミン ラウリル サルフエートと、0.9ｇの
ポリオキシエチレン ポリオキシプロピレン ポ
リオキシエチレンと、0.10ｇの２・２−ジヒドロ
キシ−４−メトキシ ベンゾフエノンと、180ml
の塩酸25％水溶液と、0.30ｇのEDTAと、0.15ｇ
のカチオンセルローズ誘導体と^*、１ｇの第４ヒ
ドロキシアルキル アミノ グルコンアミドとを
十分量の水の中に溶解し、続いて約80〜90℃の温
度で加熱する。溶液が得られた時、この溶液を
Carbopolスラリと、約80〜90℃の温度で混合す
る。混合物は通気なしで穏和に混合される。生成
物が室温まで冷却された時、約0.60mlのトリエタ
ノールアミンを加えて透明なゲルを得る。その
後、0.3ｇの鉱油泡蔵ゼラチンカプセルを加え、
次に混合する。 前記生成物の中に、0.20mlのフオルマリンと、
1.50mlのエチルアルコールと、0.3ｇの芳香剤と
を混合する。 操作中に蒸発によつて水が失われる可能性があ
るので、もし必要があれば、水を追加して生成物
の最終体積を100％に調節する。この生成物は、
調髪剤の可視カプセルを懸濁させた透明ゲルの形
を成す。 ＊ほぼ１つ置きのアンヒドログルコースユニツト
に対して第４アンモニウムカチオンで変性され
たヒドロキシエチルセルローズ。この生成物は
ユニオンカーバイドカンバニーによつて製造販
売されている。 例 ２ 下記の配合物は乾燥性髪の処理用である。

【表】

【表】 前記の配合物は例１に述べたのと同様の方法で
調整される。 他の適当な水溶性着色剤も使用する事ができ
る。 例 ３ 油性髪用の配合物の調整に下記の成分が使用さ
れる：

【表】 この例においても、前記配合物は例１に述べた
のと同様の方法で作られる。 また、他の適当な水溶性着色剤も使用する事が
できる。 例 ４ 組成物全重量に対する％で下記の組成を有する
洗髪−フケ防止組成物を前述の方法で作つた： Carbopol 941 0.10〜2.5 Standapol TS−100 0.5 〜60.00 亜鉛オマジン（48％水溶液） 1.00〜7.50 Sequestrene No.2 0.10〜1.00 Cellosize QP−4400−Ｈ 0.10〜3.00 プロピレングリコールUSP 0.50〜20.00 Neo−Fat 255 0.25〜10.00 トリエタノールアミン 0.10〜5.00 香料Ｃ−1901 0.20 フオルマリン 0.10 FDCブルー１（0.2％水溶液） 0.70 ブルーカプセル 0.10〜5.00 脱イオン水 100％まで 数日間、放置した後、亜鉛オマジンは懸濁状態
に残つた。組成物は使用前に振蘯を必要としなか
つた。 本発明組成物中に存在する調髪剤はカプセル包
蔵油であつて、カプセルは可視であり、粒径は約
0.5mmから約３mmの範囲である。適当なカプセル
包蔵油はカプセル包蔵鉱油であつて、これは
National Cash Register Companyによつて製造
される公知市販の生成物であつて、これらのカプ
セルは米国特許第3341466号と第3726803号によつ
て開示された方法で製造される。鉱油以外の油、
例えばミリスチン酸イソプロピル、リピド様油、
脂肪酸エステル、炭化水素油、その他類似物など
を使用する事ができる。カプセル包蔵鉱油は、組
成物重量の約0.1〜５％、通常約2.0％までの割合
で使用される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 少くとも一種の調髪用界面活性剤約0.5〜60
   重量％、カプセル包蔵された鉱油の個々の可視的
   粒子約0.1〜５重量％、塩基で中和された５重量
   ％までのカルボキシビニルポリマーを含む濃化さ
   れた水性ビヒクルを含み、前記少くとも一種の界
   面活性剤はトリエタノールアミンラウリルサルフ
   エートであり、更にポリオキシエチレンポリオキ
   シプロピレンポリオキシエチレンを含む非イオン
   界面活性剤を含むことを特徴とする洗髪調髪組成
   物。 ２ 約６重量％のトリエタノールアミンラウリル
   サルフエートと約0.90重量％のポリオキシエチレ
   ンポリオキシプロピレンポリオキシエチレンがあ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   組成物。 ３ 約３重量％のトリエタノールアミンラウリル
   サルフエートと約0.90重量％のポリオキシエチレ
   ンポリオキシプロピレンポリオキシエチレンがあ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   組成物。 ４ 約30重量％のトリエタノールアミンラウリル
   サルフエートと約0.90重量％のポリオキシエチレ
   ンポリオキシプロピレンポリオキシエチレンがあ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   組成物。 ５ 0.2乃至２重量％のカプセル包蔵された油が
   あることを特徴とする特許請求の範囲第１項乃至
   第４項のいずれか一つに記載の組成物。 ６ 前記の油はゼラチンにカプセル包蔵されるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項乃至第５項
   のいずれか一つに記載の組成物。 ７ フケ防止剤を含有することを特徴とする特許
   請求の範囲第１項乃至第６項のいずれか一つに記
   載の組成物。 ８ フケ防止剤はピリジンチオンを含むことを特
   徴とする特許請求の範囲第７項記載の組成物。 ９ 約１〜7.5重量％の１−ヒドロキシピリジン
   −２−チオンの亜鉛塩が使用される事を特徴とす
   る特許請求の範囲第８項記載の組成物。 １０ 下記重量％の成分を含有する事を特徴とす
   る特許請求の範囲第７項ないし第９項のいずれか
   一つに記載の組成物。 カルボキシビニールポリマー 0.10〜2.5 トリエタノールアミンラウリルサルフエート
   0.5 〜60.00 １−ヒドロキシ−２−チオン（48％水性分散系）
   1.00〜7.50 エチレンジアミンテトラ酢酸二ナトリウム
   0.10〜1.00 ヒドロキシエチルセルローズ 0.10〜3.00 プロピレングリコールUSP 0.50〜20.00 ココナツ脂肪酸 0.25〜10.00 トリエタノールアミン 0.10〜5.00 香料 Ｃ−1901 0.20 フオルマリン 0.10 FDCブル−１（0.2％水溶液） 0.70 鉱油ゼラチンカプセル 0.10〜5.00 脱イオン化水 100まで