JPS6153090A - 光デイスク - Google Patents

光デイスク

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JPS6153090A
JPS6153090A JP59176276A JP17627684A JPS6153090A JP S6153090 A JPS6153090 A JP S6153090A JP 59176276 A JP59176276 A JP 59176276A JP 17627684 A JP17627684 A JP 17627684A JP S6153090 A JPS6153090 A JP S6153090A
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film
recording
optical
semiconductor
thin film
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Takashi Takaoka
高岡 隆
Kiyoshi Tsuboi
浄 坪井
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Toshiba Corp
Toshiba Intelligent Technology Co Ltd
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Toshiba Corp
Toshiba Automation Equipment Engineering Ltd
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/26Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of record carriers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、たとえばレーザービームによりヒートモード
記録が行なえる光ディスクに関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
従来用いられているメモリ用光ディスクの記録形態は第
5図〜第7図に示す3種のタイプに分類される。第1図
に示、すタイプは、基板1上に形成した低融点材料の薄
膜2にレーザービームをスポット照射してその局部を融
解・蒸発させ微小な穴3として記録するものである。ま
た、第2図に示すタイプは、基板4上に2層以上からな
る多層薄i!5を形成し、レーザービームをスポット照
射したとき温度が上昇した下地層6から気泡を発生させ
、上の薄膜7にふくらみ8として記録するタイプである
。また、第3図に示すタイプは、基板9上に温度変化で
組織の変化する薄膜10を形成し、レーザービームのス
ポット照射で薄膜10の局部11をたとえば反射率のこ
となる組織に変化させることで記録するタイプである。
そして、これらタイプの記録部(3,8,11)はいず
れも無記録部に対して光の透過または反射の特性に違い
を生じることから、レーザービームを用い記録部(3,
8,11)の有無を検出することで記録情報は読み出さ
れる。しかしながら、これらタイプの記録形態のうち、
第5図および第6図に示すタイプは記録部(3,8)に
不可逆的な変化を与えるもので、記録は可能であるが消
去はできない。
また、第7図に示すタイプは記録膜の材料として熱的に
光学特性が可逆的変化する材料を用いれば記録と消去が
可能になる。その1例として光磁気記録膜がある。
一方、Ge、Te、In5bW(7)半導体は安定な結
晶層と非晶質層の2つの状態を取り得ることは良く知ら
れており、それぞれの状態での複素屈折率 N=n−i
k  が異なることはJ、5TOUKEがJ、 of、
 Non−CrystallineSolid 41 
(1970)に詳しく報告している。この半導体の結晶
層と非晶質層との2状態をレーザービームによる熱処理
で可逆的に変化させて光メモリとする着想は S、R,
0VSHINSKY等によツT    M etsl 
lurgical  T ransactions26
41 (−1971) 9に提示されている。しかしな
がら、これらの半導体材料の薄膜は化学的に不安定で耐
久性に乏しく実用化されるには至らなかった。すなわち
、Ge、Te、TnSb等の半導体は溶融状態まで加熱
して高速に冷却すると非晶質となり、より低い温度に加
熱してゆっくり冷却すると結晶質となる特性を持ってお
り、この非晶・質層と結晶質層はぞれぞれn’ −ik
’ とn−1kの複素屈折率で特徴付けられる異なった
光学的性質をもって安定に存在するが、これらの半導体
は薄膜にすると化学的安定性に乏しく、大気中では次第
に腐食して劣化するのでメモリ用光ディスクの記録膜と
しては実用的ではなかった。
その後、これら半導体を化合物にしたり耐久性のある保
護膜の間に挟んだりして耐久性を持たせる試みが発表さ
れているが、それら従来の技術には次のような欠点があ
った。
公知例I  Teの低酸化物膜の加熱による層変化を用
いた非消去形光ディスクC特公昭55−3725号、 
National Technical  Repor
t 2824(1982) )・・・・・・この例では
、Teの低酸化物TeOx (0<X<2)の薄膜を層
変化する記録膜と記述しているが、光学特性の可逆的変
化については言及していない。
公知例2  TeOx (x=1.1 )il膜ノ可逆
的層変化による消去可能な光ディスク(日本学術振興会
 薄膜第131委員会 第116回研究会資料(198
3))・・・・・・この例では、Teに微量不純物とし
てGeとSnを添加したものとTeO2の同時蒸発によ
り分解生成物としてT e O+、181膜を蒸着して
いる。このように成膜工程中に高温で不安定なTeO2
の分解過程を含む膜では品質の制御が困難であるという
欠点がある。さらに、T e OH,1は、上記Nat
ional Technical  Report 2
824(1982)に記載されているように、記録前の
膜の反射率が15膜程度と低いこと、および記録による
反射率変化も約12%と小さいため、この膜による光デ
ィスクは信号検出用光ピツクアップのフォーカシングや
トラッキングの動作が難しい上に読み出し信号も小さい
という欠点もある。
公知例3 記録・消去可能な光ディスク(A。
E、Be11等Al1111.PhVS、Lett38
 92O(1981)・・・・・・この例では、熱的に
光学定数の可逆的変化の大きいTe単体の薄膜を、その
耐食性を保護するためと、加熱時におけるTeの蒸発を
防ぐため、5102膜で挟んだ3層構造としている。
この構造では、各膜厚を正しく制即しなければならず、
成膜工程が複雑になる欠点があった。
〔発明の目的〕
本発明は上記事情にもとづいてなされたもので、その目
的とするところは、耐久性に優れ長期に亘って記録と消
去が可能であり、しかも、高い信号レベルと得ることが
でき、さらに、製作が簡単で品質が揃えられるとともに
安価で安全無害である光ディスクを提供することにある
〔発明の概要〕
本発明は、上記目的を達成するために、基体上に薄膜を
設け、この薄膜に記録すべき情報を有する光ビームを照
射することにより上記薄膜に局所的に光学特性の変化を
生じさせ、これにより情報の記録を行なうことが可能な
光ディスクにおいて、上記薄膜は、光ビームによる熱的
エネルギーの賦与方法により光学定数が可逆的に変化す
る、すなわち、安定な2つの異なる光学状態を呈する半
導体を化学的に特に高温で安定な誘電体中に混合してな
る単一の混合膜としたことを特徴とするものである。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図〜第4図を参照しなが
ら説明する。第1図および第2図中21は基板(基体)
であり、この基板21上には記録膜(薄膜)22が設け
られている。さらに、この記録膜22上には、傷がつか
ないようにその表面を保護する保護膜23が設けられて
いる。そして、上記記録膜22は、レーザービームLに
よる熱的エネルギーの賦与方法により光学定数が可逆的
に変化する、すなわち、安定な2つの異なる光学状態を
早する微粒子の半導体(複素屈折率n−1k)24・・
・を、化学的に特に高温で安定な誘電体(屈折率no)
25中に、体積比で40〜80%分散混合してなる単一
の混合膜で構成されており、また実効的な光学厚さがレ
ーザービームLの波長の1/2以下とされている。なお
、第2図中はレーザービームLを記録膜22上に集光す
るための対物レンズである。
以上の構成によれば、記録膜22は、化学的に不安定で
耐久性に乏しい半導体24・・・を微粒子として、その
層変化を可能にする化学的に安定な誘電体25中に分散
させるように同時スパッタで成膜する構造としたので、
記録1I22中に分散した半導体24・・・の微粒子は
結晶層と非晶質層とのいずれの状態にも容易に遷移する
ことができるとともに、記録膜22として重要な耐久性
も著しく向上することができる。
また、上記の記録膜22を局所的にレーザービームLに
より短時間τだけ照射すると、その中に含まれる微粒子
の半導体24・・・はレーザービームLのパワーに比例
した温度θまで加熱される。照射が終わると高温になっ
た半導体24・・・は周囲の誘電体25への熱の流出に
よりC−θ/2τの冷却速度で温度が低下する。したが
って、照射部内の半導体24・・・は、レーザービーム
Lを強くして短時間加熱したときは高速に、レーザービ
ームLを弱くして長い時間加熱したときはゆっくりと冷
却される。すなわち、レーザービームLの賦与方法を選
択することにより、記録膜22の照射部に含まれる半導
体24・・・を複素屈折率の異なる非晶質層あるいは結
晶層のいずれかの所望する状態にすることができる。そ
の結果、記録膜22の照射部をそこの複素屈折率で決ま
る反射率Rに変換すること、換言すれば記録したり消去
したりすることができる。
また、記録膜22の実効的な光学厚さをレーザービーム
Lの波長の1/2(第1の反射率極小が生じるより薄い
厚さ)とすることにより、記録膜22は、記録時もすな
わち消去時も、記録後も共に比較的高い反射率を保有す
ることになり、情報信号はもとよりフォーカシング信号
やトラッキング信号も大きくとることができる。
すなわち、たとえば、微粒子の半導体24・・・にGe
、誘電体25にBi2Ogを用い、全記録膜22中に占
めるGeの体積充填率が60%になるようにGeと13
i2O3を同時にスパッタして基板21に成膜した記録
膜22の記録部(非晶質層)と消去部(結晶層)のレー
ザーダイオード光の波長0.83AIInに対する反射
率Rおよび反射率変化量ΔRの膜厚依存性は、第3図お
よび第4図に示すようになり、同じ膜厚の記録膜22で
あっても、その膜厚のより記録時と消去時の反射率Rお
よび反射率変化量ΔRは記録膜22の両表面における反
射光の干渉効果で大きく変化する。したがって、とによ
り、未記録部すなわち消去部および記録部のいずれの反
射率も大きく、しかも反射率変化量も大きくでき、これ
により、大きな読取り信号が得られるとともに、信号検
出用光ピツクアップのフォーカシングやトラッキングの
サーボ動作を容易にすることができる。なお、この例で
は、記録膜22は、半導体24・・・としてQe、誘電
体25としてBi2Oaを用いたが、この他に、半導体
24 ・・・としてのGeには、B2O:l 、5b2
O3、PbO,S i’o2、Ta2O5等の酸化物お
よびBiF3 、LiF、PbF2、MQF2、BaF
2、CaF2等の弗化物、半導体24・・・としてのT
eおよびTnSbには、B2O:l、5b2O3、Pb
O等の酸化物およびB i F3、L i F、PbF
2等の弗化物中の1種または2種以上を主成分として含
む誘電体25が選出される。
また、全記録膜22中に占めるGeの体積充填率を60
%としたが、半導体24・・・の微粒子の体積充填率は
、小さいと記録膜22としての必要な反射率変化が小さ
く、大きいとメモリ用光ディスクとして必要な耐久性が
低下することから、40〜80%が適していることが実
験により確認されている。
さらに、成膜過程で分解の生じない安定な材料の組合わ
せを選定したため、同時に成膜を行なって混合膜とする
ことが容易であり、しかも、単一層であるため製作が簡
単であり、品質の揃ったメモリ用光ディスクを安価に提
供することができる。
さらに、上記構造の記録膜22では、ディスクとして取
り扱い中に破損しても、また破棄しても、半導体粉がむ
き出しで飛散することがなく安全無害である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、基体上に薄膜を設
け、この薄膜に記録すべき情報を有する光ビームを照射
することにより上記薄膜に局所的に光学特性の変化を生
じさせ、これにより情報の記録を行なうことが可能な光
ディスクにおいて、上記薄膜は、光ビームによる熱的エ
ネルギーの賦与方法により光学定数が可逆的に変化する
半導体を化学的に安定な誘電体中に混合してなる混合膜
どしたから、耐久性に優れ長期に亘って記録と消去が可
能であり、しかも、高い信号レベルと得ることができ、
ざらに、製作が簡単で品質が揃えられるとともに安価で
安全無害である等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の一実施例を示すもので、第1
図は断面図、第2図は拡大断面図、第3図は記録膜の反
射率変化量と膜厚との関係を示す図、第4図は記録膜の
反射量と膜厚との関係を示す図、第5図〜第7図はそれ
ぞれ異なる従来例を示す断面図である。 21・・・基体(基板)、22・・・薄膜(記録膜)、
24・・・半導体、25・・・誘電体。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第2図 第1図 第3図 1−m) 第4図 層厚(/Jm) 第5図 第6図 第7図 手続補正書 昭和  渠0−−2O日 特許庁長官  志 賀   学 殿 1、事件の表示 特願昭59−176276号 2、発明の名称 光ディスク 3、補正をする者 事件との関係    特許出願人 東京都港区虎ノ門1丁目26番5号第 17森ビル5、
自発補正 7、補正の内容 (1)明細書全文を別紙の通り訂正する。 (2)図面、第1図中、符号「z2」を「22」と別紙
図面に未配するとおり訂正する。 明  細  書 1、発明の名称 光ディスク 2、特許請求の範囲 (1)基体上に薄膜を設け、この薄膜に記録すべき情報
を有する光ビームを照射することにより上記薄膜に局所
的に光学特性の変化を生じさせ、これにより情報の記録
を行なうことが可能なものにおいて、上記薄膜は、光ビ
ームによる熟的エネルギーの賦与方法により光学定数が
可逆的に変化する半導体を化学的に安定な誘電体中に混
合してなる混合膜としたしたことを特徴とする光ディス
ク。 (2)混合膜は、半導体を誘電体中に体積比で40%以
上含む構成としたことを特徴とする特許請求の範囲第1
項記載の光ディスク。 (3)混合膜は、実効的な光学厚さが光ビームの波長の
1/2以下であることを特徴とする特許請求の範囲第1
項または第2項記載の光ディスク。 (4)混合膜は、半導体として、Ge、TeおよびI 
nsbのいずれかを主成分とする材料を用い、誘電体と
して、B2O! 、5b2OB 。 B 12O3 、PbO,S io2.Ta2O5等の
酸化物およびBiF3.1−iF、PbF2゜MQF2
 、BaF2.CaF2等の弗化物の1種または2種以
上を主成分とする材料を用いて構成したことを特徴とす
る特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載
の光ディスク。 3、発明の詳細な説明 〔発明の技術分野〕 本発明は、たとえばレーザービームによりヒートモード
記録が行なえる光ディスクに関する。 〔発明の技術的背景とその問題点〕 従来用いられているメモリ用光ディスクの記録形態は第
5図〜第7図に示す3種のタイプに分類される。第5図
に示すタイプは、基板1上に形成した低融点材料の薄膜
2にレーザービームをスポット照射してその局部を融解
・蒸発させ微小な穴3として記録するものである。また
、第6図に示すタイプは、基板4上に2層以上からなる
多層薄膜5を形成し、レーザービームをスポット照射し
たとき温度が上押した下地H6から気泡を発生させ、上
の薄IIW7にふくらみ8として記録するタイプである
。また、第7図に示すタイプは、基板9上に温度変化で
組織の変化する薄膜10を形成し、レーザービームのス
ポット照射で薄膜10の局部11をたとえば反射率のこ
となる組織に変化させることで記録するタイプである。 そして、これらタイプの記録部(3,8,11)はいず
れも無記録部に対して光の透過または反射の特性に違い
を生じることから、レーザービームを用い記録部(3,
8,11>の有無を検出することで記録情報は読み出さ
れる。しかしながら、これらタイプの記録形態のうち、
第5図および第6図に示すタイプは記録部(3,8)に
不可逆的な変化を与えるもので、記録は可能であるが消
去はできない。 また、第7図に示すタイプは記録膜の材料として熱的に
光学特性が可逆的変化する材料を用いれば記録と消去が
可能になる。その1例として光磁気記録膜がある。 一方、Ge、Te、In8b等の半導体は安定な結晶相
と非晶質相の2つの状態を取り得ることは良く知られて
おり、それぞれの状態での複素屈折率N=n−ikが異
なることはJ、5TUKEがJ、 of、 Non−C
rystalline  3olid  4 1(19
70)に詳しく報告している。この半導体の結晶相と非
晶質相との2状態をレーザービームによる熱処理で可逆
的に変化させて光メモリとする着想1.ts、R,0V
SHlN5KY等によッテMetalluroical
  Transactions2 641(1971)
誌に提示されている。しかしながら、これらの半導体材
料の薄膜は化学的に不安定で耐久性に乏しく実用化され
るには至らなかった。すなわち、Ge、Te、InSb
等の半導体は溶融状態まで加熱して高速に冷却すると非
晶質となり、より低い温度に加熱してゆっくり冷却する
と結晶質となる特性を持っており、この非晶質相と結晶
質相はぞれぞれn’−ik’ とn−1kの複素屈折率
で特徴付けられる異なった光学的性質をもって安定に存
在するが、これらの半導体は薄膜にすると化学的安定性
に乏しく、大気中では次第に腐食して劣化するのでメモ
リ用光ディスクの記録膜としては実用的ではなかった。 その後、これら半導体を化合物にしたり耐久性のある保
護膜の間に挟んだりして耐久性を持たせる試みが発表さ
れているが、それら従来の技術には次のような欠点があ
った。 公知例I  Teの低酸化物膜の加熱による相変化を用
いた非消去形光ディスク(特公昭54−3725号、N
ational Technical  Report
 281016 (1982) )・・・・・・この例
では、Teの低酸化物TeOx (0<x<2)の薄膜
を相変化する記録膜と記述しているが、光学特性の可逆
的変化については言及していない。 公知例2  TeOx (X=1.1 >薄膜)可逆的
相変化による消去可能な光ディスク(日本学術振興会 
薄膜第131委員会 第116回研究会資料1983 
)・・・・・・この例では、Teに微量不純物としてG
eとSnを添加したものとTeO2の同時蒸発により分
解生成物としてTe Q+、+薄膜を蒸着している。こ
のように成膜工程中に高温で不安定なTeO2の分解過
程を含む膜では品質の制御が困難であるという欠点があ
る。さらに、Tea、、、は、上記National 
Technical  Report 28 24(1
982)に記載されているように、記録前の膜の反射率
が15%程度と低いこと、および記録による反射率変化
も約12%と小さいため、この膜による光ディスクは信
号検出用光ピツクアップのフォーカシングやトラッキン
グの動作が難しい上に読み出し信号も小さいという欠点
もある。 公知例3 記録・消去可能な光ディスク(A。 E、3811等A ppl、 P hys、 L et
t 1L92O(1981’)・・・・・・この例では
、熱的に光学定数の可逆的変化の大きいTe単体の薄膜
を、その耐食性を保護するためと、加熱時におけるTe
の蒸発を防ぐため、S i O2膜で挟んだ3層構造と
している。 この構造では、各膜厚を正しく制御しなければならす、
成膜工程が複雑になる欠点があった。 〔発明の目的〕                  
 艷本発明は上記事情にもとづいてなされたもので、そ
の目的とするところは、耐久性に優れ長期に亘つて記録
と消去が可能であり、しかも、高い信号レベルを得るこ
とができ、さらに、製作が簡単で品質が揃えられるとと
もに安価で安全無害である光ディスクを提供することに
ある。 〔発明の概要〕 本発明は、上記目的を達成するために、基体上に薄膜を
設け、この薄膜に記録すべき情報を有する光ビームを照
射することにより上記薄膜に局所的に光学特性の変化を
生じさせ、これにより情報の記録を行なうことが可能な
光ディスクにおいて、上記薄膜は、光ビームによる熱的
エネルギーの賦与方法により光学定数が可逆的に変化す
る、すなわち、安定な2つの異なる光学状態を呈する半
導体を化学的に特に高温で安定な誘電体中に混合してな
る単一の混合膜としたことを特徴とするものである。 〔発明の実施例〕 以下、本発明の一実施例を第1図〜第4図を参照しなが
ら説明する。第1図および第2図中21は基板(基体)
であり、この基板21上には記録膜(薄膜)22が設け
られている。さらに、この記録膜22上には、傷がつか
ないようにその表面を保護する保護膜23が設けられて
いる。そして、上記記録膜22は、レーザービームLに
よる熱的エネルギーの賦与方法により光学定数が可逆的
に変化する、すなわち、安定な2つの異なる光学状態を
呈する微粒子の半導体(複素屈折率n−1k)24・・
・を、化学的に特に高温で安定な誘電体(屈折率no)
25中に、体積比で40〜80%分散混合してなる単一
の混合膜で構成されており、また実効的な光学厚さがレ
ーザービームLの波長の1/2以下とされている。なお
、第2図中26はレーザービームLを記録ll!22上
に集光するための対物レンズである。 以上の構成によれば、記録1122は、化学的に不安定
で耐久性に乏しい半導体24・・・を微粒子として、そ
の相変化を可能にする化学的に安定な誘電体25中に分
散させるように同時スパッタで成膜する構造としたので
、記録I!22中に分散した半導体24・・・の微粒子
は結晶相と非晶質相とのいずれの状態にも容易に遷移す
ることができるとともに、記録膜22として重要な耐久
性も著しく向上することができる。 また、上記の配録膜22を局所的にレーザービームLに
より短時間τだけ照射すると、その中に含まれる微粒子
の半導体24・・・はレーザービームLのパワーに比例
した温度θまで加熱される。照射が終わると高温になっ
た半導体24・・・は周囲の誘電体25への熱の流出に
よりC6=θ/2τの冷却速度で温度が低下する。した
がって、照射部内の半導体24・・・は、レーザービー
ムLを強くして短時間加熱したときは高速に、レーザー
ど一ムしを弱くして長い時間加熱したときはゆっくりと
冷却される。すなわち、レーザーど一ムLの賦与方法を
選択することにより、記録膜22の照射部に含まれる半
導体24・・・を複素屈折率の異なる非晶質相あるいは
結晶相のいずれかの所望する状態にすることができる。 その結果、記録膜22の照射部をそこの複素屈折率で決
まる反射率Rに変換すること、換言すれば記録したり消
去したりすることができる。 また、記録膜22の実効的な光学厚さをレーザービーム
Lの波長の1/2以下(第1の反射率極小が生じるより
薄い厚さ)とすることにより、記録膜22は、記録時も
消去時も、すなわち消去後も記録後も共に比較的高い反
射率を保有することになり、情報信号はもとよりフォー
カシング信号やトラッキング信号も大きくとることがで
きる。 すなわち、たとえば、微粒子の半導体24・・・にGe
、誘電体25にBi2O:+を用い、全記録膜22中に
占めるQeの体積充填率が60%になるようにQeとB
i2Oaを同時にスパッタして基板21に成膜した記録
膜22の記録部(非晶質相)と消去部(結晶相)のレー
ザーダイオード光の波長0,83μmに対する反射率R
および反射率変化量ΔRの膜厚依存性は、第3図および
第4図に示すようになり、同じ組成の記録膜22であっ
ても、その膜厚のより記録時と消去時の反射率Rおよび
反射率変化量ΔRは記録膜22の両表面における反射光
の干渉効果で大きく変化する。したがって、この例では
、記録膜22の膜厚を0.05μmにすることにより、
未記録部すなわち消去部および記録部のいずれの反射率
も大きく、しかも反射率変化量も大きくでき、これによ
り、大きな読取り信号が得られるとともに、信号検出用
光ピツクアップのフォーカシングやトラッキングのサー
ボ動作を容易にすることができる。なお、この例では、
記録膜22は、半導体24・・・としてGe、誘電体2
5としてBi2O3を用いたが、この他に、半導体24
 ・・・としてのQeには、B’2 C)a 、S b
2Oa 、PbO,S i 02 、Ta2O5等の酸
化物およびBiF:+、LtF、PbF2、MQF2、
BaF2、CaF2等の弗化物、半導体24・・・とし
T17)TeおよびInSbには、82O3.5b2O
3 、B i2O’3 、PbO等の酸化物およびBi
F:+ 、LiF、PbF2等の弗化物中の1種または
2種以上を主成分として含む誘電体25が選出される。 また、全記録膜22中に占めるGeの体積充填率を60
%としたが、半導体24・・・の微粒子の体積充填率は
、小さいと記録膜22としての必要な反射率変化が小さ
く、大きいとメモリ用光ディスクとして必要な耐久性が
低下することから、40〜80%が適していることが実
験により確認されている。 さらに、成膜過程で分解の生じない安定な材料の組合わ
せを選定したため、同時に成膜を行なって混合膜とする
ことが容易であり、しかも、単一層であるため製作が簡
単であり、品質の揃ったメモリ用光ディスクを安価に提
供することができる。 さらに、上記構造の記録膜22では、光ディスクとして
取り扱い中に破損しても、また破棄しても、半導体粉が
むき出しで飛散することがな(安全無害である。 (発明の効果〕 以上説明したように本発明によれば、基体上に薄膜を設
け、この薄膜に記録すべき情報を有する光ビームを照射
することにより上記薄膜に局所的に光学特性の変化を生
じさせ、これにより情報の記録を行なうことが可能な光
ディスクにおいて、上記薄膜は、光ビームによる熱的エ
ネルギーの賦4方法により光学定数が可逆的に変化する
半導体を化学的に安定な誘電体中に混合してなる混合膜
としたから、耐久性に優れ長期に亘って記録と消去か可
能であり、しかも、高い信号レベルを得ることができ、
さらに、製作が簡単で品質が揃えられるとともに安価で
安全無害である等の優れた効果を奏する。 4、図面の簡単な説明 第1図〜第4図は本発明の一実施例を示すもので、第1
図は断面図、第2図は拡大断面図、第3図は記録膜の反
射率変化量と膜厚との関係を示す図、第4図は記録膜の
反射量と膜厚との関係を示す図、第5図〜第7図はそれ
ぞれ異なる従来例を示す断面図である。 21・・・基体(基板)、22・・・薄膜(記録膜)、
24・・・半導体、25・・・誘電体。 出願人代理人 弁理士 鈴 江 武 彦第1図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基体上に薄膜を設け、この薄膜に記録すべき情報
    を有する光ビームを照射することにより上記薄膜に局所
    的に光学特性の変化を生じさせ、これにより情報の記録
    を行なうことが可能なものにおいて、上記薄膜は、光ビ
    ームによる熱的エネルギーの賦与方法により光学定数が
    可逆的に変化する半導体を化学的に安定な誘電体中に混
    合してなる混合膜としたしたことを特徴とする光ディス
    ク。
  2. (2)混合膜は、半導体を誘電体中に体積比で40〜8
    0%含む構成としたことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の光ディスク。
  3. (3)混合膜は、実効的な光学厚さが光ビームの波長の
    1/2以下であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項または第2項記載の光ディスク。
  4. (4)混合膜は、半導体として、Ge、TeおよびIn
    Sbのいずれかの材料を用い、誘電体として、B_2O
    _3、Sb_2O_3、Bi_2O_3、PbO、Si
    O_2、Ta_2O_5等の酸化物およびBiF_3、
    LiF、PbF_2、MgF_2、BaF_2、CaF
    _2等の弗化物の1種または2種以上を主成分とする材
    料を用いて構成したことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項ないし第3項のいずれかに記載の光ディスク。
JP59176276A 1984-08-24 1984-08-24 光デイスク Granted JPS6153090A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63227389A (ja) * 1987-03-18 1988-09-21 Toray Ind Inc 光記録媒体
JPS63237990A (ja) * 1987-03-27 1988-10-04 Toray Ind Inc 光記録媒体

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JPS63227389A (ja) * 1987-03-18 1988-09-21 Toray Ind Inc 光記録媒体
JPS63237990A (ja) * 1987-03-27 1988-10-04 Toray Ind Inc 光記録媒体

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