JPS6152337A

JPS6152337A - 溶融亜鉛めつき用亜鉛合金

Info

Publication number: JPS6152337A
Application number: JP17156284A
Authority: JP
Inventors: Susumu Yamamoto; 進山本
Original assignee: Nippon Mining Co Ltd
Current assignee: Eneos Corp
Priority date: 1984-08-20
Filing date: 1984-08-20
Publication date: 1986-03-15
Also published as: JPS6330376B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、溶融亜鉛めっき用亜鉛合金に係シ、連続溶
融亜鉛めっきと異なる大気中で行われる溶融亜鉛めっき
（所謂どぶ漬けめっき）に関するものである。

従来、住宅等の屋内向けの建築資材に電気めっきを施し
たボルト、ナツト等のネジ物や薄肉の鉄鋼材料が用いら
れていた。しかしながら耐食性が十分といえず、近年こ
れに代るものとしてめっき皮膜の厚い溶融亜鉛めっき製
品が用いられるようになった。

しかし、電気めっきとしては、一般的にめっきし得る小
物（例えば、直径６腑、長さ２０關）のネジや薄肉製品
（例えば、厚さ１紬）も２通常の溶融亜鉛めっきでは、
以下の欠点があった。

即ち。

■　めっき浴の粘性が高いため局部的に余剰の溶融亜鉛
が残シ、ネジの嵌合性が悪い。

■　めっき皮膜の均一性が劣シ、商品価値のある製品を
効率良く生産し難い。

また同時にめっき製品の光沢、耐食性２曲げ加工性に富
むめっき用合金を開発することを目的としている。

本発明は１以上のような欠点をなくすものであシ、また
上記要望に答えるものである。

即ち、Ａ１［１２〜＆Ｏ−を有し、　　Ｃａ、工ｎ、Ｔ
ｉのうち１種以上をα００５〜α１１１を含有し、及び
又はＳｉをａｏｏｓ〜α１−含有し、更に不可避的不純
物からなる流動性、加工性および耐食性に優れた溶融亜
鉛めっき用亜鉛合金に関する。

以下本発明について詳細に述べる。

本発明の対象物は、連続溶融亜鉛めっきと異な９２大気
中で行われる溶融亜鉛めっき（所謂とぶ漬けめっき）を
対象としているため、連続溶融亜鉛めっきで要求される
添加量と異なる点がある。

−（ａ）　　Ａｌめっき浴中のＡ１成分は、めっき母材と優先的に反応す
るため下地鉄玉のＦｅ−Ｚｎ合金層の発達を抑制する作
用があシ加工性を上昇させ、さらに耐食性を向上させる
。またその含有量が０．２俤未満では、めっき浴中のＦ
ｅと選択的に反応してトップドロスとなる。従って消耗
を考慮すれば（１２１Ｇ以上の含有が必要である。

また＆ＯＳを越えて含有させてもより一層の効果が得ら
れないので、その含有量を［Ｌ２〜五〇−と定める。

（ｂ）　　ｃａおよび工ｎＣｏｄおよび工ｎ成分は、めっき浴の粘度を低下せしめ
、流動性、ネジ等においては嵌合性を良好とし、めっき
製品の光沢を良好とすると共に、特に海水に対する耐食
性を高める作用がある。しかし、その含有量がａｏｏｓ
ｓ未満では、所望の改善効果が得られず、一方０．１−
を越えて含有させてもよシ一層の改善効果が得られない
ことから、その含有量を０．００５〜［１１１１と定め
る。

（ｃ）　　ＳｉおよびＴｌ５１お工びＴ１成分は、めっき層中の表層にはＡ１と、
また鋼素地界面にはＦｅ、Ａｌと強く共存する作用があ
り２表層にはこれらの酸化膜を形成して、耐食性を高め
る。

また鋼素地界面に生成するＦｅ−Ａｍ−Ｓｉ化合物ある
いはＦｅ−Ａｍ−Ｔｉ化合物は、加工性の乏しいＦｅ−
Ｚｎ合金層の発達を抑制して加工性の　′よいめっき層
を形成すると共に、めっき浴の流動性を著しく改善する
作用を有する。

その含有量は、ｏ、ｏｏｓｓ未満では所望の改善効果が
得られず、一方α１−を越えて含有させてもよシ一層の
改善はできないためα００５優〜ａ１−と定めた。

なお２本発明の亜鉛合金において不可避的不純物として
のＰ）およびＳｎの含有量が、それぞれ［１０１１６を
越えると耐粒界腐食性が急激に劣化するようになること
から不可避的不純物としてのｐｂおよびＳｎの許容上限
値をそれぞれＱ、０１俤とすることが好ましい。

以上のように１本発明を実施することにより。

以下のような効果が得られる。

（１）　　耐食性、加工性、光沢の良いめっき製品を容
易に得ることが出来る。

（２）　　合金の溶融時における流動性が良いため。

どぶ漬けめっきにおいて好ましい仕上シが得られ２％に
ネジ等における凹部でのたまシが少なく、嵌合性の良い
ネジ等を容易に得られる。

（３）　　また添加元素にＣａを用いる場合は、安価で
、調合のし易い合金となり極めて好ましい。

実施例１それぞれ第１表に示される成分組成（ただし。

不可避的不純物としてのＰｂおよびＳｎの含有量はそれ
ぞれ１０１％以下）を有する亜鉛合金浴を用意し、つい
で浴温度４６０℃を有する上記めっき浴中にそれぞれＺ
ｎ（！１．−　Ｋ　Ｆ系フラックスで処理した寸法６１
１Ｉｌ１ｇ×２０ＭＬボルトを１分間浸漬しめつきした
。

めっき後、遠心分離機（１２００ｒｐｍ、　１秒）によ
ってネジ部の余剰亜鉛を除去し、冷却した。

つぎに、この結果得られ次本発明亜鉛合金めっき品と従
来の亜鉛めっき品に対して、めっき製品の光沢、ネジの
嵌合性２重量を比較調査し。

また５　％　Ｍａｉｌ　、温度３５℃、試験時間７２時
間の条件で塩水噴霧試験を行い試験後の腐食減量を測定
した。

この結果を第１表に合せて示した。

第　　１　　表また、第１表のめっきをした雄ネジの横断面（第１図（
ａ）　）　、雌ネジの斜め断面（第１図（ｂ））を第１
図に示した。

雄ネジについては、鉄粗地Ｑ）に対するめつき層（１）
が薄いが、耐食性等上記第１表のごとく好ましい値を示
した。また雌ネジについては、めっき層（１）の付着量
がやや多いが、雄ネジの付着量が少ないため、ネジの嵌
合性は良好であった。

比較例１通常の亜鉛浴（１００ｐｐｍＡｌ、α０１−以下Ｐｂ。

Ｓｎ）を用意し、浴温度５１０℃を有する上記めっき浴
中にＺｎ（３１，−Ｎｕ、０１系７ラツクスで処理した
寸法６　ｍ（ｌ　Ｘ　２０　ＭＬボルトを１分間浸漬し
た。

めっき後遠心分離機で実施例１と同様にネジ部の余剰亜
鉛を除去し、　　１０　饅ＮＨ，Ｃ１溶液（９０℃以上
）に浸漬後、冷却した。

この試料を第１表に示したと同様に比較したところ、め
っき製品の光沢は鈍灰色となシ、ネジの嵌合性も雄ネジ
に付着が多くあまり良い状態でなく、塩水噴霧処理につ
いてはａ、１ａｆ／７２Ｈｒ　と悪い値であった。

また第２図（ａ）に雄ネジのめっき層（ｌｌのめつき付
着量が多く、第２図（ｂ）　Ｋ雄ネジのめっき層（１）
の付着量が多い状態を示す。

実施例２第１表に示した亜鉛合金を浴温度、フラックスについて
同条件で、厚さｒｌ、４ｍの鋼板を２０秒間浸漬するこ
とによシ、鋼板に片面厚さ約１０ｐｍを有するめっき層
を形成した。

これによＪｏＴ、ｚＴ曲げ加工試験を行った。

この結果、第１表中の１〜４の供試料はそれぞれ１（Δ
、○）、２（Δ、Ｏ）、！５（Δ、Ｏ）、４（○。

◎）という結果となシ良好であった。

この判定基準は、金属顕微鏡２００倍で観察し、◎；異
常なし、○；ご〈僅かに亀裂Δ；亀裂、×：剥離として示し判定した。

比較例２比較例１と同様な浴温度、フラックスにより行い、実施
例２と同じ鋼板にめっきし９曲げ加工性を試験した。

この結果１曲げ加工性ｏＴ、２ＴａそれぞれＸ。

Ｘであった。

【図面の簡単な説明】

第１図に本発明合金によるめっき処理した雄ネジ（ａ）
および雌ネジ（ｂ）の断面図を示す。約１５倍の図であ
る。第２図社従来の合金によるめっき処理した雄ネジ（ａ）
および雌ネジ（ｂ）の断面図を示す。約１５倍の図であ
る。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）Ａｌ０．２〜３．０％を有し、Ｃｄ、Ｉｎ、Ｔｉ
のうち１種以上を０．００５〜０．１％を含有し、及び
又はＳｉを０．００５〜０．１％含有し、更に不可避的
不純物からなることを特徴とする流動性、加工性および
耐食性に優れた溶融亜鉛めつき用亜鉛合金。