JPS6152257B2 - - Google Patents
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- JPS6152257B2 JPS6152257B2 JP58142506A JP14250683A JPS6152257B2 JP S6152257 B2 JPS6152257 B2 JP S6152257B2 JP 58142506 A JP58142506 A JP 58142506A JP 14250683 A JP14250683 A JP 14250683A JP S6152257 B2 JPS6152257 B2 JP S6152257B2
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Landscapes
- Knitting Of Fabric (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は両面が極細繊維のパイルで覆われた両
面パイル織編物に関するものである。
面パイル織編物に関するものである。
従来、パイル織編物としては、種々な方法、手
段によつて種々なタイプのものがある。
段によつて種々なタイプのものがある。
しかし、いずれも一定繊度で一定長さのパイル
糸が幾何学的に織り込まれたものであつて、均質
性、品位等は優れるものの、ソフトな外観、風合
の変化等においておのずと限界があつた。しかも
従来のパイル織編物は裏面に全く立毛がなくて風
合が劣るため裏面をかくして用いるのが通例であ
つた。
糸が幾何学的に織り込まれたものであつて、均質
性、品位等は優れるものの、ソフトな外観、風合
の変化等においておのずと限界があつた。しかも
従来のパイル織編物は裏面に全く立毛がなくて風
合が劣るため裏面をかくして用いるのが通例であ
つた。
これに対して裏面にも立毛を出そうとすればパ
イル糸の密度が粗になり、個々のパイル糸が繊維
の束として識別されやすい織編物とならざるを得
なかつたのである。本発明者等は、かかる欠点の
ない両面パイル織編物について鋭意研求を行ない
本発明に到達した。すなわち、本発明は次の構成
を有する。
イル糸の密度が粗になり、個々のパイル糸が繊維
の束として識別されやすい織編物とならざるを得
なかつたのである。本発明者等は、かかる欠点の
ない両面パイル織編物について鋭意研求を行ない
本発明に到達した。すなわち、本発明は次の構成
を有する。
(1) 主として0.6デニール以下の極細繊維から
構成され、且つ一定繊度をもたない束からなる
パイルを少なくとも一面に有する両面パイル織
編物において、一本の束からなるパイル糸が割
れて両面にパイルを形成し、一方の表面はビロ
ード調、他方の表面がスエード調であることを
特微とする両面パイル織編物。
構成され、且つ一定繊度をもたない束からなる
パイルを少なくとも一面に有する両面パイル織
編物において、一本の束からなるパイル糸が割
れて両面にパイルを形成し、一方の表面はビロ
ード調、他方の表面がスエード調であることを
特微とする両面パイル織編物。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は特殊な構造をもつ両面パイル織物に関
するものであり、その構造は、たとえば第4図に
模式的に示される。第3図は従来の両面パイル織
編物の構造を模式的に示したものである。本発明
の両面パイル織編物は裏面(以下パイル密度の小
さい方を言う)において、パイルが繊維の束から
形成され、その束の繊維がまちまちである。つま
り両面パイル織編物であるにもかかわらず、不規
則性の高い構造をもつているのである。更に、本
発明の両面パイル織編物は1本のパイル糸が割れ
て一部が表面に一部が裏面に形成している。
するものであり、その構造は、たとえば第4図に
模式的に示される。第3図は従来の両面パイル織
編物の構造を模式的に示したものである。本発明
の両面パイル織編物は裏面(以下パイル密度の小
さい方を言う)において、パイルが繊維の束から
形成され、その束の繊維がまちまちである。つま
り両面パイル織編物であるにもかかわらず、不規
則性の高い構造をもつているのである。更に、本
発明の両面パイル織編物は1本のパイル糸が割れ
て一部が表面に一部が裏面に形成している。
つまり、1本のパイル糸の一端が表面に、他端
が裏面に露出している公知の両面パイル織編物の
パイルが粗に見え、パイル糸が束として識別され
やすいのにくらべ、本発明の両面パイル織編物は
均一で密な外観をもつているのである。そして、
一方の表面がビロード調で、他方の表面がスエー
ド調である点に本発明の特微がある。
が裏面に露出している公知の両面パイル織編物の
パイルが粗に見え、パイル糸が束として識別され
やすいのにくらべ、本発明の両面パイル織編物は
均一で密な外観をもつているのである。そして、
一方の表面がビロード調で、他方の表面がスエー
ド調である点に本発明の特微がある。
本発明の両面パイル織編物は、パイル糸が極細
繊維からなるカツトパイル織編物に流体でしごき
処理又はもみ処理を施して、地糸による拘束点の
一部を解除し、不規則性に富んだパイルを裏面に
形成させることによつて得られる。
繊維からなるカツトパイル織編物に流体でしごき
処理又はもみ処理を施して、地糸による拘束点の
一部を解除し、不規則性に富んだパイルを裏面に
形成させることによつて得られる。
本発明で材料として用いるカツトパイル織編物
には、種々な方法で作られるものが使用できる。
織編成する時点では片面パイルの織編物を用いる
ことができる。
には、種々な方法で作られるものが使用できる。
織編成する時点では片面パイルの織編物を用いる
ことができる。
例えば、編物ではダブルラツセル編機によるパ
イル編地が好ましく用いられる。また織物では、
パイル組織があり、その中のヨコパイル織、タテ
パイル織などがあり、種々ある中でタテパイル組
織の単パイル2重ビロード織のものが好ましく用
いられる。
イル編地が好ましく用いられる。また織物では、
パイル組織があり、その中のヨコパイル織、タテ
パイル織などがあり、種々ある中でタテパイル組
織の単パイル2重ビロード織のものが好ましく用
いられる。
一般に両面パイル織編物には、パイルを形成す
るパイル糸と、ベース地を形成する地糸とが必要
である。本発明ではベースを構成する地糸につい
ては特に限定はなく、一般に用いられている繊維
がすべて用いられるし、またパイル用に用いた糸
も用いられる。
るパイル糸と、ベース地を形成する地糸とが必要
である。本発明ではベースを構成する地糸につい
ては特に限定はなく、一般に用いられている繊維
がすべて用いられるし、またパイル用に用いた糸
も用いられる。
パイルを構成する繊維としては、主として0.6
デニール以下の極細繊維を用いる。パイル糸とし
ては裏面パイルの形成のしやすさ、製織性等の点
から紡績糸よりもフイラメント糸の方が優れてい
る。
デニール以下の極細繊維を用いる。パイル糸とし
ては裏面パイルの形成のしやすさ、製織性等の点
から紡績糸よりもフイラメント糸の方が優れてい
る。
パイルを構成する繊維が0.6dより太い場合には
液流により裏面にパイルを生じさせることがむず
かしくなる。とくに0.8dを越える場合には、裏面
の外観に変化を与えるほどのパイルは生じない。
液流により裏面にパイルを生じさせることがむず
かしくなる。とくに0.8dを越える場合には、裏面
の外観に変化を与えるほどのパイルは生じない。
0.6デニール以下の極細繊維を得る方法として
は、これまでに公知の方法がすべて使用でき特に
限定はしない。例えば多成分系繊維の極細化処理
によつて得られる極細繊維が好ましく用いられ
る。
は、これまでに公知の方法がすべて使用でき特に
限定はしない。例えば多成分系繊維の極細化処理
によつて得られる極細繊維が好ましく用いられ
る。
多成分系繊維の極細化は、複数成分の少なくと
も1成分を化学的に溶解するか、又は分解する方
法でもよいし、揉む、たたく、引掻くなどの機械
的方法、または、熱処理や薬品を用いて行なう処
理などにより成分間を剥離する方法などがあり、
どの方法を用いても良い。またこれらの方法の組
合せでも良い。
も1成分を化学的に溶解するか、又は分解する方
法でもよいし、揉む、たたく、引掻くなどの機械
的方法、または、熱処理や薬品を用いて行なう処
理などにより成分間を剥離する方法などがあり、
どの方法を用いても良い。またこれらの方法の組
合せでも良い。
また、多成分系繊維のポリマ成分の構成、組合
せなどについても特に限定しない。すでに公知の
繊維となしうるポリマであれば全てが好ましく用
いられるのは当然であり、またその組合せについ
ても、好ましいとされる組合せが任意に用いられ
る。
せなどについても特に限定しない。すでに公知の
繊維となしうるポリマであれば全てが好ましく用
いられるのは当然であり、またその組合せについ
ても、好ましいとされる組合せが任意に用いられ
る。
多成分系繊維の極細化処理の時期については、
パイル織編物とする前か後どちらでも良いが、パ
イル織編物とした後に極細化するのが好ましい。
パイル織編物とする前か後どちらでも良いが、パ
イル織編物とした後に極細化するのが好ましい。
パイル織編物にする前、すなわちフイラメント
糸の状態で極細化処理すると、糸切れ、ケバ発生
などのトラブルが多発し実際的でない。
糸の状態で極細化処理すると、糸切れ、ケバ発生
などのトラブルが多発し実際的でない。
パイル織編物にした後に極細化処理を行なう方
がはるかにトラブルも少なく、コスト的にも安価
で、生産性の点でも有利である。
がはるかにトラブルも少なく、コスト的にも安価
で、生産性の点でも有利である。
パイルを構成する繊維としては、主として0.6
デニール以下の極細繊維からなるフイラメント糸
を用いるのであつて、0.6デニール以上の繊維が
ミツクスされていても良い。
デニール以下の極細繊維からなるフイラメント糸
を用いるのであつて、0.6デニール以上の繊維が
ミツクスされていても良い。
極細繊維の比率としては、70%以上が0.6デニ
ール以下の極細繊維を用いるのが好ましい。
ール以下の極細繊維を用いるのが好ましい。
0.6デニール以上の繊維を30%以上ミツクスす
ると、デニールの太いものの風合、タツチが勝つ
てしまい、粗悪品となつてしまう。言うまでもな
く、0.6デニール以下の極細繊維を100%使つたも
のが好ましい。
ると、デニールの太いものの風合、タツチが勝つ
てしまい、粗悪品となつてしまう。言うまでもな
く、0.6デニール以下の極細繊維を100%使つたも
のが好ましい。
次にパイル織編物のパイル長は5.0〜0.3mmの範
囲が好ましい。
囲が好ましい。
5.0mm以上にすると、表面パイルが1方向にベ
タベタとねてしまい、パイル立毛をなぜた時、逆
毛の乱れがきたなく、粗悪品となり好ましくな
い。
タベタとねてしまい、パイル立毛をなぜた時、逆
毛の乱れがきたなく、粗悪品となり好ましくな
い。
特に裏面がきたなくなり、もつれ糸が生じてし
まう。
まう。
また0.3mm以下にすると、ベース地の織組織が
めだつて好ましくない。しかも0.3mm以下のパイ
ル織物を得ようとするとパイル長さのカツトムラ
が生じやすく、織キズその他の欠点もめだちやす
く好ましくない。また表面のタツチもパイルが短
かすぎると極細糸を使つていながらソフトタツチ
にならず、ベース地の風合ツチに近いものになつ
てしまう。
めだつて好ましくない。しかも0.3mm以下のパイ
ル織物を得ようとするとパイル長さのカツトムラ
が生じやすく、織キズその他の欠点もめだちやす
く好ましくない。また表面のタツチもパイルが短
かすぎると極細糸を使つていながらソフトタツチ
にならず、ベース地の風合ツチに近いものになつ
てしまう。
つぎに、カツトパイル織編物に表より少ない、
好ましくは表のパイル本数の1〜25%のパイル本
数を裏面に生じさせるのである。
好ましくは表のパイル本数の1〜25%のパイル本
数を裏面に生じさせるのである。
すなわち、カツトパイル織編物を流体でしごき
処理または、もみ処理を行ない裏面にパイルを生
じさせるのである。このしごき、もみ処理は空気
中で行なうよりも、液流中で行なうのが好まし
い。
処理または、もみ処理を行ない裏面にパイルを生
じさせるのである。このしごき、もみ処理は空気
中で行なうよりも、液流中で行なうのが好まし
い。
液流としては、パイル織編物のベース地および
パイルに用いた繊維に悪影響を与えないものであ
ればどんなものでも好ましく用いられる。
パイルに用いた繊維に悪影響を与えないものであ
ればどんなものでも好ましく用いられる。
この液流は、常温で用いてもよいが、高温にし
て用いてもよい。好ましくは高温の水または溶液
でサーキユラー染色機のごときしごき処理、もみ
処理を行なうのが効果的である。これは高温にす
ることにより、カツトパイル織編物に用いた繊維
が柔らかくなり、裏面にパイルが生じやすくなる
ためである。
て用いてもよい。好ましくは高温の水または溶液
でサーキユラー染色機のごときしごき処理、もみ
処理を行なうのが効果的である。これは高温にす
ることにより、カツトパイル織編物に用いた繊維
が柔らかくなり、裏面にパイルが生じやすくなる
ためである。
従来、ビロードのようなカツトパイル織編物は
流体によりしごき処理、もみ処理等が施されるこ
とはなかつた。たとえば染色においてはパイルの
乱れを防ぐためあんどん巻きにした上、できるだ
け流体を接触させないように細心の注意がはらわ
れたのである。本発明は、従来とは逆に故意にし
ごき処理又はもみ処理をすることにより徹低的に
乱れを発生させ、結果として、こなれた斑のある
パイルを裏面に形成させるものである。かかる効
果は、パイル繊維が極細繊維である場合において
のみ期待できる。しかも裏面に形成されたパイル
は、表面とは対象的に、変化に富んだスエード調
で、パイルに繊維長差やからみが少ないため、上
品で落着いた風合をもつているのである。従来の
合成スエードにおいては、バフ加工を経るために
パイルに繊維長差やからみが生じがちであつた。
流体によりしごき処理、もみ処理等が施されるこ
とはなかつた。たとえば染色においてはパイルの
乱れを防ぐためあんどん巻きにした上、できるだ
け流体を接触させないように細心の注意がはらわ
れたのである。本発明は、従来とは逆に故意にし
ごき処理又はもみ処理をすることにより徹低的に
乱れを発生させ、結果として、こなれた斑のある
パイルを裏面に形成させるものである。かかる効
果は、パイル繊維が極細繊維である場合において
のみ期待できる。しかも裏面に形成されたパイル
は、表面とは対象的に、変化に富んだスエード調
で、パイルに繊維長差やからみが少ないため、上
品で落着いた風合をもつているのである。従来の
合成スエードにおいては、バフ加工を経るために
パイルに繊維長差やからみが生じがちであつた。
裏面にパイルを生じさせる時期には特に限定は
ない。
ない。
例えばパイル用繊維の極細繊維を得るために、
多成分系繊維を用いた場合、この極細化処理の際
複数成分の少なくとも1成分を溶液によつて溶解
するのと同時にしごき、もみ処理を行なつてもよ
いとし、その他の極細化処理の手段と同時に行な
つてもよい。
多成分系繊維を用いた場合、この極細化処理の際
複数成分の少なくとも1成分を溶液によつて溶解
するのと同時にしごき、もみ処理を行なつてもよ
いとし、その他の極細化処理の手段と同時に行な
つてもよい。
またこの片面パイル織編物の染色仕上加工を行
なうのと同時に裏面にパイルを生じさせる方法が
あるが、この方法が最も好ましく用いられる。
なうのと同時に裏面にパイルを生じさせる方法が
あるが、この方法が最も好ましく用いられる。
中でも染色工程で染色と同時にしごき処理、も
み処理を行なうことのできる液流染色機を用いて
染色と同時に裏面にもパイルを生じさせるのが好
ましい。
み処理を行なうことのできる液流染色機を用いて
染色と同時に裏面にもパイルを生じさせるのが好
ましい。
次に裏面に生じさせるパイル本数であるが、カ
ツトパイル織編物の表面に形成したパイル本数の
1〜25%のパイル本数を裏面に生じさせるのが好
ましい。
ツトパイル織編物の表面に形成したパイル本数の
1〜25%のパイル本数を裏面に生じさせるのが好
ましい。
裏面に生じるパイル本数が表面に形成されたパ
イル本数の1%以下の場合、従来より知られてい
るパイル織編物と同様裏面のタツチがザラザラし
たものとなり、しかも全体的な風合も硬く粗悪な
ものとなる。
イル本数の1%以下の場合、従来より知られてい
るパイル織編物と同様裏面のタツチがザラザラし
たものとなり、しかも全体的な風合も硬く粗悪な
ものとなる。
また裏面に生じるパイル本数が、表面に形成さ
れたパイル本数の25%以上となると、風合やタツ
チなどは好ましい状態であるが、パイルが非常に
抜けやすくなり、着用時のパイル脱落が生じて好
ましくない。
れたパイル本数の25%以上となると、風合やタツ
チなどは好ましい状態であるが、パイルが非常に
抜けやすくなり、着用時のパイル脱落が生じて好
ましくない。
本発明の特殊両面パイル織編物とするには、片
面パイル織編物に、熱処理、極細化処理、剪毛処
理などが施されるが、これらの加工順序は任意で
あり、二つ以上の処理を同時に行なつてもよいし
単一の工程としてもよい。
面パイル織編物に、熱処理、極細化処理、剪毛処
理などが施されるが、これらの加工順序は任意で
あり、二つ以上の処理を同時に行なつてもよいし
単一の工程としてもよい。
本発明品は好みにより表でも裏でも、用いられ
る。表はビロード調であり、裏はスエード調であ
るからである。
る。表はビロード調であり、裏はスエード調であ
るからである。
本発明品は、各種衣料、椅子張り、壁装、ボト
ル装(例、お酒のビンをつつむ)、宝石などの
箱、インテリヤ用、とうふなどのろ過、フイルタ
ー、ワイピングクロス、靴類、リバーシブル衣料
などに好ましく用いられる。
ル装(例、お酒のビンをつつむ)、宝石などの
箱、インテリヤ用、とうふなどのろ過、フイルタ
ー、ワイピングクロス、靴類、リバーシブル衣料
などに好ましく用いられる。
次に本発明に係る実施例を示すが、本発明の有
効性は、これらによつて制限されたり、限定解釈
されたりするものではない、むしろ、次の応用展
開をもたらすものである。
効性は、これらによつて制限されたり、限定解釈
されたりするものではない、むしろ、次の応用展
開をもたらすものである。
実施例 1
ベース地のタテ糸およびヨコ糸としてポリエチ
レンテレフタレートに2.4%の5―ナトリウムス
ルホイソフタレートを共重合した成分の50デニー
ル18フイラメントのフイラメント糸を用い、パイ
ルのタテ糸としては、島成分が2.4%の5―ナト
リウムスルホイソフタレートを共重合させたポリ
エチレンテレフタレート、海成分がポリスチレン
を主成分とするポリマーからなる多成分系繊維で
あり、島成分比率が90%、島本数36本の115デニ
ール24フイラメントのフイラメント糸を用いた。
レンテレフタレートに2.4%の5―ナトリウムス
ルホイソフタレートを共重合した成分の50デニー
ル18フイラメントのフイラメント糸を用い、パイ
ルのタテ糸としては、島成分が2.4%の5―ナト
リウムスルホイソフタレートを共重合させたポリ
エチレンテレフタレート、海成分がポリスチレン
を主成分とするポリマーからなる多成分系繊維で
あり、島成分比率が90%、島本数36本の115デニ
ール24フイラメントのフイラメント糸を用いた。
上記ベース地用タテ糸、ヨコ糸、パイル用タテ
糸を用い、第2図に示した組織図の単丁杼2重パ
イル織とした。
糸を用い、第2図に示した組織図の単丁杼2重パ
イル織とした。
この織物の密度はパイル47本/in、地タテ94
本/in、地ヨコ146本/inであつた。
本/in、地ヨコ146本/inであつた。
このカツトパイル織物を95〜98℃の熱水中に導
き入れ、経糸整経時の糊ぬきおよびリラツクス精
練処理を行ない、100〜120℃で乾燥した。
き入れ、経糸整経時の糊ぬきおよびリラツクス精
練処理を行ない、100〜120℃で乾燥した。
次いで160〜180℃の熱風ピンテンター乾燥機で
元幅のピン幅でセツト加工を行なつた。
元幅のピン幅でセツト加工を行なつた。
このものをトリクロエチレンで4回十分洗いパ
イル糸の多成分系繊維の海成分の除去を行ない極
細化処理を行なつた。
イル糸の多成分系繊維の海成分の除去を行ない極
細化処理を行なつた。
ついでサーキユラー型加圧液流染色機にて、カ
チオン染料を用い紺色に染めた。
チオン染料を用い紺色に染めた。
このものは表面はもちろん、裏面にもパイルの
生じているソフトで、表裏面ともチヨークマーク
の発生する高級両面パイル織物となつた。
生じているソフトで、表裏面ともチヨークマーク
の発生する高級両面パイル織物となつた。
実施例 2
ベース地のタテ糸およびヨコ糸としてポリエチ
レンテレフタレートの50デニール、24フイラメン
トのプレリヤ加工糸を用いたほかは実施例1とま
つたく同様の加工を行ない、実施例1と同様の高
級な両面パイル織物を得た。
レンテレフタレートの50デニール、24フイラメン
トのプレリヤ加工糸を用いたほかは実施例1とま
つたく同様の加工を行ない、実施例1と同様の高
級な両面パイル織物を得た。
実施例 3
実施例1で得られた両面パイル織物を用い、コ
ートを作つたところ、表はビロード調であり、裏
がえしたら、裏はスエード調のリバーシブルタイ
プの今までに見られなかつた高級コートとなつ
た。
ートを作つたところ、表はビロード調であり、裏
がえしたら、裏はスエード調のリバーシブルタイ
プの今までに見られなかつた高級コートとなつ
た。
第1図は本発明で好ましく用いられる単丁杼2
重パイル織物の断面のモデル図である。 1,2,3,4はベース地のタテ糸を示す。5
はパイル糸を示す。6の矢印はナイフを示し、矢
印の方向にカツトする。7は上地の片面パイル織
物を示す。8は下地の片面パイル織物を示す。 第2図は、第1図で示した本発明で好ましく用
いられる織物の1例である。単丁杼2重パイル織
物の組識図を示したものである。第3図は本発明
品で好ましく用いられる中間製品のモデル断面図
であり、パイルが表面の片面にしか出ていないこ
とを示す。第4図は本発明品のモデル断面図であ
り、表裏両面にパイルの生じていることを示す。
重パイル織物の断面のモデル図である。 1,2,3,4はベース地のタテ糸を示す。5
はパイル糸を示す。6の矢印はナイフを示し、矢
印の方向にカツトする。7は上地の片面パイル織
物を示す。8は下地の片面パイル織物を示す。 第2図は、第1図で示した本発明で好ましく用
いられる織物の1例である。単丁杼2重パイル織
物の組識図を示したものである。第3図は本発明
品で好ましく用いられる中間製品のモデル断面図
であり、パイルが表面の片面にしか出ていないこ
とを示す。第4図は本発明品のモデル断面図であ
り、表裏両面にパイルの生じていることを示す。
Claims (1)
- 1 主として0.6デニール以下の極細繊維から構
成され、且つ一定繊度をもたない束からなるパイ
ルを少なくとも一面に有する両面パイル織編物に
おいて、一本の束からなるパイル糸が割れて両面
にパイルを形成し、一方の表面はビロード調、他
方の表面がスエード調であることを特微とする両
面パイル織編物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58142506A JPS59144648A (ja) | 1983-08-05 | 1983-08-05 | 両面パイル織編物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58142506A JPS59144648A (ja) | 1983-08-05 | 1983-08-05 | 両面パイル織編物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59144648A JPS59144648A (ja) | 1984-08-18 |
JPS6152257B2 true JPS6152257B2 (ja) | 1986-11-12 |
Family
ID=15316926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58142506A Granted JPS59144648A (ja) | 1983-08-05 | 1983-08-05 | 両面パイル織編物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59144648A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999049117A1 (fr) * | 1998-03-25 | 1999-09-30 | Teijin Limited | Tissu a poils |
JP2015010283A (ja) * | 2013-06-26 | 2015-01-19 | 望月編織工業株式会社 | 透き間模様を設けた起毛布地 |
-
1983
- 1983-08-05 JP JP58142506A patent/JPS59144648A/ja active Granted
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999049117A1 (fr) * | 1998-03-25 | 1999-09-30 | Teijin Limited | Tissu a poils |
US6537640B1 (en) | 1998-03-25 | 2003-03-25 | Teijin Limited | Pile fabric |
JP2015010283A (ja) * | 2013-06-26 | 2015-01-19 | 望月編織工業株式会社 | 透き間模様を設けた起毛布地 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59144648A (ja) | 1984-08-18 |
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