JPS6151793B2 - - Google Patents

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JPS6151793B2
JPS6151793B2 JP53163717A JP16371778A JPS6151793B2 JP S6151793 B2 JPS6151793 B2 JP S6151793B2 JP 53163717 A JP53163717 A JP 53163717A JP 16371778 A JP16371778 A JP 16371778A JP S6151793 B2 JPS6151793 B2 JP S6151793B2
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JP
Japan
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signal
output
time
circuit
musical tone
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JP53163717A
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Kazufumi Takeuchi
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Nippon Gakki Co Ltd
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Nippon Gakki Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6151793B2 publication Critical patent/JPS6151793B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、例えばギターシンセサイザのよう
な外部音入力型の電子楽器に関し、特に入力楽音
信号から基本波情報を抽出すると共にその基本波
情報に基づいてデイジタル処理により新たな楽音
合成を行なうことにより多様な楽音奏出を可能に
したものである。
従来、外部からの入力楽音信号の基本波を抽出
し、これを方形波等に変換して音源信号とし、こ
の音源信号を音色フイルタ等を介して導出するこ
とにより入力楽音とは異なる楽音を発生させるよ
うにした電子楽器はすでに知られている(例え
ば、米国特許第3476863号参照)。
しかしながら、このような音色フイルタ方式の
電子楽器では、方形波等の音源信号に内在する高
調波スペクトルの分布によつて発生し得る楽音音
色の態様(種類)が比較的少数に制限されてしま
う欠点がある。
一方、鍵盤型電子楽器の分野では、デイジタル
処理により楽音合成を行なう種々の試みがなされ
ており、FM合成方式(特開昭52−5515号)、高
調波合成方式(特開昭48−90217号)、波形メモリ
読出方式(特開昭52−46088号)等がすでに知ら
れている。デイジタル処理によつて楽音合成を行
なうことに伴う利点の1つは楽音制御の態様が極
めて豊富になることであるが、従来、この種のデ
イジタル楽音合成方式はもつぱら鍵盤型電子楽器
で利用されていて、外部音入力型電子楽器では利
用されていなかつたものである。
この発明の目的は、デイジタル楽音合成方式を
採用した新規な外部音入力型電子楽器を提供する
ことにある。
外部音入力型電子楽器においてデイジタル楽音
合成方式を採用するにあたつては、何等かの手段
で入力楽音信号に基づきデイジタル周波数情報を
形成する必要がある。この発明によれば、従来の
各種のデイジタル楽音合成方式と両立する比較的
構成簡単なデイジタル周波数情報形成手段が提供
される。
この発明による外部音入力型電子楽器は、入力
楽音信号の基本波を抽出してその基本波周期に対
応した周期の基本波パルスを発生する手段と、基
本波パルスの各周期毎にその周期に対応した計数
値出力を発生する計数手段と、基本波パルスの各
周期毎に計数手段からの計数値出力を一時的に記
憶する一時記憶手段と、この一時記憶手段から送
出される計数値出力と計数手段から送出される計
数値出力とをとなり合う周期毎に順次に比較して
両者が一致するたびに一致出力を発生する比較手
段と、この比較手段から一致出力が発生されたこ
とを条件に、一致に係る計数値出力に対応した周
波数情報を発生する手段と、入力楽音信号の存否
を検出して発音指令信号を出力する手段と、得ら
れた周波数情報及び発音指令信号に基づいてデイ
ジタル処理により楽音を合成する手段とをそなえ
たことを特徴とするものである。
この発明の構成によれば、比較手段から一致出
力が発生されたことを条件にして一致に係る計数
値出力に対応した周波数情報を発生させるように
したので、基本波の周期が安定し且つ確実に検出
された状態において正確な周波数情報を得ること
ができ、円滑なデイジタル楽音合成が可能とな
る。
例えばギターシンセサイザのように複数系列の
入力楽音信号を扱う電子楽器にこの発明を適用す
る場合には、複数系列の入力楽音信号にそれぞれ
対応した複数系列の基本波パルスを時分割多重化
して計数、比較等の処理を行なうのが構成簡単化
のために好ましい。
以下、添付図面に示す実施例についてこの発明
を詳述する。
第1図は、この発明の一実施例によるギター音
入力型電子楽器(ギターシンセサイザ)を示すも
ので、PU1〜PU6はギターの6弦に対応して設
けられた弦振動ピツクアツプ、FD1〜FD6はピ
ツクアツプPU1〜PU6からそれぞれ供給される
入力楽器音信号A1〜A6をそれぞれ受信して
各々の基本波の周期に対応した周期の基本波パル
ス列B1〜B6をそれぞれ発生する基本波パルス
発生回路、PD1〜PD6は入力楽器音信号A1〜
A6をそれぞれ受信して各々のピーク位置に対応
したピークパルス列C1〜C6をそれぞれ発生す
るピークパルス発生回路、10は基本波パルス列
B1〜B6に基づいて時分割多重形式の周波数ナ
ンバ(Fナンバ)信号Foを形成する周波数情報
形成回路、20はピークパルス列C1〜C6に基
づいて時分割多重形式の発音指令信号KONを形
成する発音指令信号形成回路、30は先に述べた
各種のデイジタル楽音合成方式のうちの任意のも
のを採用して構成され、時分割多重形式のFナン
バ信号Fo及び発音指令信号KONに基づいて楽音
信号TSを形成する楽音形成回路、40は楽音信
号TSを音響に変換するサウンドシステム、50
は上記回路10,20,30等の時分割動作を可
能にすべく各種のタイミング信号φC,φS
,WE,φWを供給するタイミング信号発生
器である。
基本波パルス発生回路FD1〜FD6は、公知の
各種の回路方式、例えばピーク比較方式(特開昭
52−99808号、特開昭53−100826号などに見られ
る)、ゼロクロス検出方式、波形クリツプ方式等
を適宜採用して構成されるものである。
ピークパルス発生回路PD1〜PD6は、入力楽
器音信号を整流する整流回路と、この整流回路の
出力のピークを検出する検出回路と、検出された
ピークパルスを整形して伝送するオペアンプ回路
とで構成されるもので、その詳細は第5図につい
て後述する。
周波数情報形成回路10は、基本波パルスの周
期に比例した計数値出力Tiを発生するインター
バルカウンタ102と、計数値出力Tiで所定数
値Kを割算して周波数ナンバ信号Fiを形成する
Fナンバ変換回路104と、周波数ナンバ信号F
iを記憶して時分割多重形式の信号Foとして出力
するFナンバ記憶回路とで構成されるもので、そ
の詳細は第3図について後述する。
発音指令信号形成回路20の一構成例もピーク
パルス発生回路PD1〜PD6との関連において第
5図について後述される。
なお、タイミング信号発生器50から出力され
る各種のタイミング信号は第2図に示されてお
り、φSは楽音形成回路30で楽音形成処理可能
なスピードに応じて周波数が決定されるクロツク
信号、φCはφSよりも高速で入力楽器音信号を処
理して周波数情報を形成する際に用いられるクロ
ツク信号、は立上りタイミングがφSに同期
し且つ低レベル期間がφCの一周期に相当する同
期信号、WEは楽音形成回路30において1つの
チヤンネルの楽音を処理する時間(例えばあるチ
ヤンネルのあるタイミングにおける楽音波形振幅
値を演算するに要する時間)に相当する周期をも
つワード・エンド信号、φWはWEとφSとを
S・WEなる論理式で示すように論理演算して形
成されたクロツク信号である。
次に、第3図を参照して、周波数情報形成回路
10の詳細を説明する。
インターバルカウンタ102において、モジユ
ロ(MODULO)6のカウンタ(6進カウンタ)
110はクロツク信号φCを計数するもので、6
弦に対応する0、1、2、3、4、5の6つの計
数状態を表わす並列コード信号PCを発生すると
共に、クロツク信号φCの6発目のパルス毎に1
発のキヤリイパルスを同期信号SYCとして並列
−直列(P/S)変換回路112に送出する。
P/S変換回路112は、基本波パルス発生回路
FD1〜FD6(第1図)から出力される基本波パ
ルス列B1〜B6を時分割多重化直列信号に変換
するためのもので、例えば同期信号SYCで該パ
ルス列B1〜B6を取り込んだ後、クロツク信号
φCをシフトパルスとして並列入力を直列的に送
出すべく動作するシフトレジスタなどで構成され
る。P/S変換回路112から出力される時分割
多重化信号B1〜B6は、クロツク信号φCで調
時される6ステージ/1ビツトのシフトレジスタ
(S/R)114で6ステージ分の遅延を受けて
インバータ116に供給される。そして、NAND
ゲート118は、P/S変換回路112からの多
重化信号と、インバータ116の出力とをNAND
演算して各基本波パルスB1〜B6の各周期の立
上りタイミングに同期した負進行パルスを出力す
る。すなわち、ここでシフトレジスタ114、イ
ンバータ116及びNANDゲート118は、負進
行パルスを出力する立上り微分回路を構成してい
るものである。
NANDゲート118から出力される負進行パル
スは、ゲート回路120に含まれる15個のAND
ゲートの各一方の入力端に供給される。ゲート回
路120は、最下位ビツト(LSB)に“1”が入
力されている加算器122並びにクロツク信号φ
Cで調時される6ステージ/15ビツトのシフトレ
ジスタ124と共に計数部CNTを構成するもの
で、ゲート回路120の15個のANDゲートの各
他方の入力端にはシフトレジスタ124の出力が
並列的に供給されている。
計数部CNTは、例えば第1弦に対応する第1
チヤンネルの基本波パルス列B1についてみれ
ば、その一周期目の立上りに同期した負進行パル
スに応じてクリヤされ、以後一周期間のあいだゲ
ート回路120を介して供給されるシフトレジス
タ124の出力に順次“1”を加算するように動
作し、シフトレジスタ124の出力端からは基本
波パルス列B1の各周期毎にその長さに対応した
計数値出力が発生される。このような動作は、パ
ルス列B1に関してのみならず、他のパルス列B
2〜B6に関しても行なわれ、全体としては6チ
ヤンネル分のパルス列B1〜B6についてかよう
な動作が時分割的に行なわれる。
シフトジスタ124から送出される時分割多重
形式の計数値出力は、NANDゲート118から出
力される負進行パルスからなる選択信号Sが
“0”になるタイミングでセレクタ128を介し
て6ステージ/15ビツトのシフトレジスタ130
に供給される。このシフトレジスタ130はセレ
クタ128と共に一時記憶部TMを構成するもの
で、そのシフトタイミングはクロツク信号φC
制御され、その出力Tiは選択信号S=“1”のタ
イミングで入力側へ帰還される。すなわち、一時
記憶部TMは、S=“0”のタイミングで計数部
CNTにおける最終計数値を取込み、その後取込
データをセレクタ128を介して循環的に記憶す
る。
計数部CNTから送出されるある周期の計数値
出力と、一時記憶部TMから送出されるその前の
周期の計数値出力とは、各チヤンネル毎に時分割
的に比較回路126で比較される。比較回路12
6は、両比較入力がほぼ一致するたびに一致信号
EQ1を変換指令信号形成回路132に供給す
る。ここで、比較回路126を設けたのは、とな
り合う2つの周期に関して計数値出力を比較し、
その一致をみることによつて基本波抽出失敗がな
かつたことを確認するためであり、かかる一致信
号EQ1が発生されたことを条件にFナンバ変換
指令信号CSを形成することにより、正確な基本
波周期情報に基づくFナンバ変換を行なうことが
できる。
変換指令信号形成回路132は、比較回路12
6から一致信号EQ1が発生されたことを条件に
負進行パルスからなるFナンバ変換指令信号CS
を形成するもので、NANDゲート118の出力を
反転するインバータIV1と、このインバータIV
1の出力及び比較回路126の出力をANDする
ANDゲートAGと、このANDゲートAGの出力を
反転するインバータIV2とを含んでいる。ここ
で、比較回路126からの一致信号EQ1が入力
不一致のため“0”であれば、ANDゲートAGの
出力はインバータIV1の出力如何にかかわらず
常に“0”であり、従つて、インバータIV2の
出力、すなわち変換指令信号CSも常に“1”で
ある。これに対し、比較回路126の出力EQ1
が一致条件の成立により“1”になると、インバ
ータIV2の出力CSは、NANDゲート118の出
力の負進行タイミング、換言すれば各基本波パル
ス列B1〜B6の各周期の立上りタイミングに同
期して負進行するようになり、このようなインバ
ータIV2からの負進行パルス列によつて変換指
令が行なわれる。
ところで、Fナンバ変換回路104において
は、クロツク信号φCで調時される6ステージ/
1ビツトのシフトレジスタからなるフラグレジス
タ136が設けられており、このフラグレジスタ
136には、NANDゲート134を介して変換指
令情報が記憶されると共に、このフラグレジスタ
136から出力されるフラグ信号FLGはNANDゲ
ート138,134を介して入力側に帰還され、
循環記憶が行なわれるようになつている。また、
NANDゲート140、クロツク信号φCで調時さ
れるD−フリツプフロツプ142及びNANDゲー
ト144は、Fナンバ変換処理中であることを示
すビジイ信号BUSYを記憶する回路を構成してお
り、ビジイ信号BUSYはインバータ146を介し
てNANDゲート148の一方の入力端に供給さ
れ、このNANDゲート148の他方の入力端には
フラグ信号FLGが供給されている。NANDゲート
148から出力されるビジイ・フラグセツト信号
は、クロツク信号φCで調時されるラツチ
回路150に供給されてそのラツチタイミングを
制御するようになつている。Fナンバ変換回路1
04での変換動作は、ラツチ回路150における
並列コード信号PC及び計数値出力Tのラツチ
により開始するので、次に、ラツチタイミングに
関係した3つの信号FLG,BUSY,の形成
過程を説明する。
まず、いずれの弦も演奏されていない状態を考
えると、第4図に示すように、Fナンバ変換処理
中であることを示すビジイ信号BUSYは、“0”
であり、フラグ信号FLGも“0”である。従つ
て、NANDゲート148の出力は“1”で
あり、このため、NANDゲート138の出力は常
時“1”になつている。そして、変換指令信号
CS(回路132の出力)も前述のように常時
“1”であり、NANDゲート134の出力は常時
“0”である。次に、例えば第1弦、第3弦及び
第6弦を演奏したものとすると、カウンタ110
のそれぞれ「0」、「2」及び「5」の計数タイミ
ングに同期して変換指令信号CS(回路132の
出力)が負進行するので、フラグレジスタ136
の第1、第3及び第6弦(第0チヤンネル、第2
チヤンネル及び第5チヤンネル)に対応したステ
ージには“1”が記憶される。そして、その記憶
情報は、クロツク信号φCに応じてシフトされ、
第4図に示すようなフラグ信号FLGとして出力
される。
フラグ信号FLGが0チヤンネルのタイミング
で“0”から“1”になつた時点においては、イ
ンバータ146の出力が“1”であるため(ビジ
イ信号BUSYが“0”であるので)、NANDゲー
ト148の出力、すなわち信号は“0”と
なるが、NANDゲート138の出力は“1”のま
まであり、NANDゲート134はその2入力が
“1”となつて出力=“0”をフラグレジスタ13
6に送出する。この結果、フラグレジスタ136
では、第0チヤンネルに対応するフラグ情報が消
去されることになる。一方、ビジイ・フラグセツ
ト信号が“0”になると、ラツチ回路15
0がこの信号“0”をラツチ指令として受信す
る。また、NANDゲート144の出力は、信号
=“1”、信号BUST=“0”であるので、
“1”となり、NANDゲート140の出力は信号
が“0”になるのに応じて“1”に変化す
る。このNANDゲート140の出力の“1”への
変化はD−フリツプフロツプ142によりクロツ
ク信号φCの1ビツトタイム分遅延された形でフ
リツプフロツプ142の出力側に伝達され、この
1ビツトタイム遅延した時点でビジイ信号BUSY
が“0”から“1”に変化し、Fナンバ変換処理
中であることを示す。そして、信号BUSYが
“1”になると、信号が“1”であるので、
NANDゲート144の出力は“0”に変化する。
このため、NANDゲート140の出力は信号
の状態如何をとわず“1”となり、以後こ
の“1”信号は信号が第0チヤンネル目の
処理の終了時に“0”になるまでフリツプフロツ
プ142を介して送出され、信号BUSYを“1”
に維持する。一方、信号BUSYが“1”になつた
時点では、インバータ146の出力が“0”にな
るため、信号FLGの状態如何にかかわらずNAND
ゲート148の出力、すなわち信号は
“1”となる。この信号=“1”の状態は、
ビジイ信号BUSYが“1”であるあいだは勿論、
ビジイ信号BUSYが第0チヤンネル目の処理終了
時に“0”になつてからも第2チヤンネル目の処
理開始時点までつづく。
ところで、各チヤンネル毎の処理において信号
が“0”から“1”に変化したときは、
NANDゲート138の出力はフラグ信号FLGが
“1”になるたびに“0”になり、NANDゲート
134を介してシフトレジスタ136に“1”が
書込まれ、循環記憶が行なわれる。しかしなが
ら、第4図において第0チヤンネル目又は第2チ
ヤンネル目の処理に関して例示するように、現に
処理中のチヤンネルに対応するフラグ信号FLG
=“1”は、信号が“1”に変化する前、
すなわち“0”の状態においてNANDゲート13
8の出力を“1”にし、従つてNANDゲート13
4の出力を“0”にするので、フラグレジスタ1
36には記憶されない。このため、現に処理中の
チヤンネルに関しては信号が“1”になつ
た後は同一チヤンネルタイミング(第4図で※印
を1又は2個付した個所)でフラグ信号が“1”
とならない。例えば、第0チヤンネル目の処理に
おいて信号が“0”になつた際に第0チヤ
ンネルに対応するフラグ情報が消去されることは
前述した通りであるが、これと同様にして、第0
チヤンネル目の処理の終了後は、信号が第
2チヤンネルのタイミングで発生されるフラグ信
号FLG=“1”により“0”になり、第2チヤン
ネル目の処理開始時にこのフラグ信号FLG=
“1”は消される。この結果、第5チヤンネルに
対応したフラグ信号FLG=“1”のみがフラグレ
ジスタ136に記憶され、第2チヤンネル目の処
理の終了後はこの記憶されていた信号FLG=
“1”により第5チヤンネル目の処理が開始さ
れ、それと同時に第5チヤンネルに対応したフラ
グ信号FLG=“1”が消去されるようになる。
上記のようにして発生されるビジイ・フラグセ
ツト信号の負進行パルスによつてラツチ回
路150のラツチタイミングが制御され、演算処
理を中心にしたFナンバ変換処理が開始される。
この処理においては、所定数値(被除数)Kを、
ラツチ回路150でラツチした計数値(除数)T
iで割算することによつて周波数情報Fiを得るも
のであるが、具体的には、被除数Kの最上位桁と
除数Tiの最上位桁とをあわせて引算をし、引け
ればその桁の答は“1”、引けなければ“0”と
する。次に得られた差について同じ操作をくりか
えし、この操作を被除数Kの最下位桁と除数Ti
の最下位桁とが一致するまでつづける。なお、引
算を行なうにあたつては、除数Tiについて2の
補数をとり、この2の補数で表現された除数と被
除数とを加算する方法をとる。このため、引算可
能であれば加算器の桁上げ(キヤリイ)出力が
“1”となり、引算不能であればキヤリイ出力が
“0”となる。
インバータ152は、除数データ(計数値)T
iを2の補数のデータに変換すべく、除数データ
iについて1の補数をとるものである。インバ
ータ152から送出される1の補数のデータは加
算器156において最下位ビツトに“1”を加え
られることにより2の補数のデータに変換され
る。加算器156には、配線シフトなどの手段で
1ビツト上位ビツト側へデータをシフトさせるシ
フタ154から、上記2の補数のデータと加算す
べきデータが供給される。
加算器156の出力Wiは第1セレクタ158
に供給される。第1セレクタ158には、被除数
データKも供給されており、第1セレクタ158
は、選択信号Sが“0”のとき被除数データKを
選択し、信号Sが“1”のとき和データ(実際に
は差データ)Wiを選択するようになつている。
第1セレクタ158からの選択データUiはシフ
タ154からのデータと共に第2セレクタ160
に供給される。第2セレクタ160は、選択信号
Sが“0”のときシフタ154からのデータを選
択し、信号Sが“1”のとき第1セレクタ158
からの選択データUiを選択する。第2セレクタ
160からの選択データViはラツチ回路162
でラツチ信号φDIVに応じてラツチされ、シフタ
154に送出される。
ここで、割算処理を制御するための信号φDIV
及びを形成する回路について説明する。
第4図に示すようなタイミング信号を一方の
入力端に受信するORゲート164はその他方の
入力端に割算処理の開始を指示するスタート信号
が供給されるようになつており、ORゲ
ート164の出力信号は、スタート・フラグ信号
START FLAGと共にNANDゲート166に供給
される。NANDゲート166の出力信号は、
NANDゲート168の一方の入力端に供給され、
NANDゲート168の他方の入力端には前述のビ
ジイ・フラグセツト信号が供給されてい
る。NANDゲート168の出力信号をクロツク信
号φCの1ビツトタイム分遅延させるため、D−
フリツプフロツプ170が設けられており、その
出力端からスタート・フラグ信号START FLAG
が送出されるようになつている。
信号START FLAGは、クロツク信号φSで調
時される同期遅延用のD−フリツプフロツプ17
2を介して別の同様のD−フリツプフロツプ17
4に供給されている。クロツク信号φSで調時さ
れるD−フリツプフロツプ174はその出力端側
に接続されたインバータ176並びにNANDゲー
ト178と共に負進行パルスを出力する立上り微
分回路を構成している。
いま、タイミング信号φC,φS及びは第4
図に示すような同期関係にあるものとすると、ビ
ジイ・フラグセツト信号が第0チヤンネル
目の処理開始時に“0”になると、NANDゲート
168の出力が“1”となり、第4図に示すよう
にこの時点からクロツク信号φCの1ビツトタイ
ム分遅延して信号START FLAGが“1”とな
る。この信号START FLAG=“1”はD−フリ
ツプフロツプ172からクロツク信号φSの立上
りタイミングに同期して送出され、D−フリツプ
フロツプ174、インバータ176及びNANDゲ
ート178を含む立上り微分回路で立上り微分さ
れる。この結果、NANDゲート178の出力端か
らは、第4図に示すようにクロツク信号
φSの1ビツトタイム相当の幅をもつ負進行パル
スが出力される。一方、タイミング信号は、
カウンタ110の2回目の「0」計数タイミング
で“1”から“0”になり、この時点では信号
も“0”であるので、NANDゲート16
6の出力は“1”となる。このため、NANDゲー
ト166の出力=“1”及び信号=“1”を
入力するNANDゲート168の出力は“1”から
“0”に変化する。この“0”への変化はD−フ
リツプフロツプ170の出力側にクロツク信号φ
Cの1ビツトタイム分遅れて現われるから、信号
START FLAGは、信号の“0”から
“1”への立上りに同期して“1”から“0”へ
変化することになる。従つて、信号START
FLAGとは第0チヤンネル目の処理開始
の際に全体として第4図に示すような形で発生さ
れることになり、これと同様な形の信号が第2チ
ヤンネル目の処理開始時及び第5チヤンネル目の
処理開始時にもそれぞれ発生される。
ところで、信号はインバータ180を
介してD−フリツプフロツプ182に供給されて
いる。クロツク信号φSで調時されるD−フリツ
プフロツプ182は、信号をクロツク信
号φSの1ビツトタイム分遅延して出力し、その
出力信号で4ビツトカウンタ184への“0”の
ロード(LD)タイミングを制御するようになつ
ている。カウンタ184は第4図に示すように
“0”をロードされた後クロツク信号φSをカウン
トアツプし、10進数で15まで計数したらそれをイ
ンバータ186で検知して計数動作を停止するも
のであり、カウンタ184からは信号HOLDが取
出される。この信号HOLDは第4図に示すように
信号の立上りに同期して“1”から
“0”になり、以後計数値が15になるまで“0”
レベルを維持し、計数値15で計数が停止されると
“0”から“1”に変化し、以後第2チヤンネル
目の処理で信号の立上りに同期して再び
“0”になるまで“1”を維持する形で発生され
る。
NANDゲート188はカウンタ184からの出
力信号HOLDと信号とを入力するもの
で、その出力は、一方の入力端にクロツク信号φ
Sの反転信号Sが供給される波形整形用のNAND
ゲート190の他方の入力端に供給されている。
この結果、NANDゲート190の出力端からは、
第4図に示すように信号φSに同期して“0”か
ら“1”に立上る16個の負進行パルス列を含む割
算回数制御信号φDIVが発生される。
次に、上記のようにして形成されるスタート信
号と割算回数制御信号φDIVとを用いて
行なわれる割算処理について説明する。信号
は、第1セレクタ158に選択信号Sと
して加えられており、各チヤンネル毎の割算処理
開始時に“0”レベルをとるタイミングで第1セ
レクタ158に被除数データKを選択させるよう
に作用する。このようにして選択された被除数デ
ータKは選択データUiとして第2セレクタ16
0に供給される。ここで、第2セレクタ160に
はNANDゲート192の出力が選択信号Sとして
供給されており、NANDゲート192には、加算
器156のキヤリイ出力COをインバータ194
で反転した信号と、前述のスタート信号
とが入力されている。このため、信号が
“0”となるタイミングでは選択信号Sが“1”
となり、被除数データKは第2セレクタ160を
介して選択データViとしてラツチ回路162に
供給される。ラツチ回路162は、そのラツチタ
イミングが信号φDIVにより制御されるようにな
つているので、第2セレクタ160からの被除数
データKをカウンタ184の「0」計数タイミン
グでラツチする。このときのラツチデータはシフ
タ154を介して1ビツト上位へシフトされた形
で加算器156に供給され、周期データ(計数
値)としての除数データTiを2の補数で表現し
たデータと加算される。この加算の結果キヤリイ
があれば(すなわち引算可能であれば)、キヤリ
イ出力COが“1”であり、なければ“0”であ
る。通常、最初の引算過程で引算可能であること
は殆んどないので、いまキヤリイ出力CO=“0”
とすると、インバータ194の出力は“1”とな
る。
ここで、信号が“1”であるので、第
1セレクタ158は和データWiを選択するよう
になつているが、インバータ194の出力が
“1”で且つ信号が“1”であるので
NANDゲート192の出力、すなわち第2セレク
タ160の選択信号Sが“0”であり、第2セレ
クタ160はシフタ154からのデータ、すなわ
ち被除数データKを1ビツト上位へシフトしたデ
ータをラツチ回路162に送出する。従つて、ラ
ツチ回路162は2回目の加算過程では、被除数
データKを1ビツト上位へシフトしたデータをラ
ツチすることになり、加算器156にはシフタ1
54を介してかようなラツチデータを更に1ビツ
ト上位へシフトしたデータが供給される。そし
て、加算器156では前回同様に加算が行なわ
れ、キヤリイ出力が“0”であれば上記と同様に
ラツチ回路162が今回加算器156に供給され
たものと同じデータをラツチして3回目の加算過
程にそなえることになる。結局、被除数データK
は除数データTiで引算可能になるまでシフタ1
54を介するループで上位ビツトへシフトされる
ことになり、このようなシフト操作を何回かくり
かえしているうちに引算可能な状態が出現する。
引算可能な状態が出現すると、加算器156の
キヤリイ出力COが“1”となる。第1セレクタ
158はすでにS=“1”で和データWiを送出す
るようになつているので、第2セレクタ160は
インバータ194の出力が“0”となつてNAND
ゲート192の出力、すなわち選択信号S=
“1”となるため和データWiをそのままラツチ回
路162に送出する。従つて、今度はラツチ回路
162が、被除数データKをシフトしたデータで
はなく、和データ(実際には差データ)をラツチ
するようになり、シフタ154はこの和データを
1ビツト上位へシフトして加算器156に供給す
る。そして、加算器156は、この1ビツトシフ
トされた和データに除数データKを加算し、引算
可能であればキヤリイ出力CO=“1”を引算不能
であればキヤリイ出力CO=“0”をそれぞれ出力
する。以下、同様にして、キヤリイ出力COが
“0”であれば、和データをシフタ154を介し
てシフトさせ加算する操作を引算可能になるまで
くりかえし、引算可能な状態が出現してキヤリイ
出力COが“1”になつたらそのとき生じた新た
な和データをシフタ154を介して加算器156
に加えるようにし、このような操作をカウンタ1
84の15の計数タイミングまで反復する。
このような割算処理の結果として、加算器15
6からは16ビツトの直列信号からなる商、すなわ
ち周波数ナンバ信号が送出され、インバータ19
4及びインバータ206を介して割算回数制御信
号φDIVで調時される15ステージ/1ビツトのシ
フトレジスタ208に供給されて直列−並列
(S/P)変換される。インバータ206は、加
算器156の直列出力からなる周波数ナンバ信号
がインバータ194で反転されているので、これ
を再反転させて当初の周波数ナンバ信号Fiを再
生すべく設けられたものである。このインバータ
206から出力される周波数ナンバ信号Fiは16
ビツトの直列パルスからなつており、最上位ビツ
ト(MSB)から順次にシフトレジスタ208に
取込まれるが、シフトレジスタ208が15ステー
ジ分のストア容量しかないために、MSBは無視
され、シフトレジスタ208からは15ビツトの並
列データからなる周波数ナンバ信号が送出され
る。
なお、各チヤンネル毎のFナンバ変換処理の終
了を指示するビジイ・リセツト信号は、次
のようにして発生される。すなわち、比較回路1
96が、ラツチ回路150でラツチされた並列コ
ード信号PC(これは第3図の回路で現に処理中
のチヤンネルを表わす)と、第5図のチヤンネル
カウンタ220から送出されるチヤンネルコード
信号CHC(これは第5図の回路及び楽音形成回
路で現に処理中のチヤンネルを表わす)とを比較
して、両入力が一致したことを条件に一致信号
EQ2を第4図に示すように発生し、これをAND
ゲート200に供給する。ANDゲート200に
は、この他に、ビジイ信号BUSYと、スタート・
フラグ信号START FLAGをインバータ198で
反転した信号と、カウンタ184の出力信号
HOLDと、ワード・エンド信号WEとが入力され
ており、ANDゲート200はこれらの5入力が
“1”となる時点で“1”となる第4図に示すよ
うな出力信号MSTを発生する。この出力信号
MSTは、タイミング信号をインバータ20
2で反転した信号と共にNANDゲート204に供
給され、NAND演算される。従つて、NANDゲー
ト204からは、信号が“0”になるタイミ
ングで“0”となるビジイ・リセツト信号
が発生され、前述のビジイ記憶回路のNANDゲー
ト144に供給される。ビジイ・リセツト信号
が“0”になると、NANDゲート144の
出力は“1”となるから、NANDゲート140の
2入力は“1”となり、その出力は“0”とな
る。このため、ビジイ信号BUSYは信号が
“0”になつてから信号φCの1ビツトタイム分遅
れて“0”になり(すなわちビジイ・リセツトさ
れ)、この後第2チヤンネル目のタイミングでビ
ジイ・フラグセツト信号が“0”になつて
から信号φCの1ビツトタイム分遅れて再び
“1”となり、第2チヤンネル目の処理が行なわ
れていることを指示するようになり、以下同様の
動作がくりかえされる。
次に、Fナンバ記憶回路106について説明す
ると、この回路106は、Fナンバ変換回路10
4のANDゲート200からの出力信号MSTを選
択信号Sとして受信するセレクタ210と、クロ
ツク信号φWで調時される15ステージ/6ビツト
のシフトレジスタ212とをそなえている。
セレクタ210は、Fナンバ変換回路104の
シフトレジスタ208からの並列データ(周波数
ナンバ信号)と、シフトレジスタ212からの並
列データとを選択信号MSTに応じて選択的にシ
フトレジスタ212に送出するもので、信号
MSTが“1”のときはシフトレジスタ208か
らのデータを、また信号MSTが“0”のときは
シフトレジスタ212からのデータをそれぞれ選
択するようになつている。信号MSTが“1”に
なるのは、第4図に示すように各チヤンネル毎に
Fナンバ変換処理の終了時であり、このときにシ
フトレジスタ208内の周波数ナンバデータがセ
レクタ210を介してシフトレジスタ212に転
送される。そして、シフトレジスタ212は、そ
の転送されてきたデータをクロツク信号φWに応
じて取込み、セレクタ210を介して循環的に記
憶する。この場合、シフトレジスタ212のステ
ージ数はチヤンネル数(弦の数)に等しい6ステ
ージあり、各チヤンネルの周波数ナンバデータが
記憶されるようになつている。そして、更にこの
シフトレジスタ212は楽音形成回路30におけ
る各チヤンネルの楽音信号TSの形成処理タイミ
ングに同期してクロツク信号φWによりシフト制
御されるもので、各チヤンネルの周波数ナンバデ
ータは当該チヤンネルの時間(タイミング)にお
いてシフトレジスタ212から出力されると共に
入力側に帰還される。このとき、該チヤンネルに
おいて新たな周波数ナンバデータがFナンバ変換
回路104で形成された場合には上述したように
この新たな周波数ナンバデータを該チヤンネルの
時間にセレクタ210を介してシフトレジスタ2
12に入力し該チヤンネルの記憶周波数ナンバデ
ータを新たな周波数ナンバデータに書き換える。
前述の例でいえば、第0チヤンネル、第2チヤン
ネル、第5チヤンネルのデータが書き換えられ
る。このようにして、シフトレジスタ212に
は、各弦ないし各チヤンネルに対応した周波数ナ
ンバデータが時分割的に記憶されるようになり、
結局、シフトレジスタ212の出力端からは、各
チヤンネルの周波数ナンバ信号Foがクロツク信
号φWに同期して時分割多重形式で取出されるこ
とになり、この信号Foは楽音形成回路30に供
給されて楽音形成の用に供される。
ここで、Fナンバ変換回路104において各チ
ヤンネル毎のFナンバ変換処理の終了を指示する
ビジイ・リセツト信号を発生させるための
条件に比較回路196から出力される一致信号
EQ2を加えるようにした理由を簡単に説明す
る。すなわち、Fナンバ変換回路104において
は、演奏された弦に対応するチヤンネル(上記例
では第0チヤンネル、第2チヤンネル及び第5チ
ヤンネル)についてのみFナンバ形成処理を時分
割で行なうようになつており、この回路104に
おける動作はFナンバ記憶回路106、発音指令
信号形成回路20(詳細は後述する)、楽音形成
回路30の動作と同期していない。したがつて、
回路104で形成されたあるチヤンネルの周波数
ナンバデータは上記各回路106,20,30が
該チヤンネルを処理するタイミングになつたとき
に送出する必要が生じる。このため比較回路19
6を設け、回路104で現在処理されているチヤ
ンネルを表わす信号(並列コード信号PC)と回
路106,20,30で現在処理されているチヤ
ンネルを表わす信号(チヤンネルコード信号
CHC)とを比較して両者が一致したときビジ
イ・リセツト信号を発生させて回路104
で形成された周波数ナンバデータを送出するよう
にしている。
次に、第5図を参照して、ピークパルス発生回
路PD1〜PD6及び発音指令信号形成回路20の
詳細を説明する。
まず、ピークパルス発生回路PD1〜PD6は互
いに同一構成で同一機能を有するので、代表とし
て回路PD1を取上げてその詳細を述べる。ピー
クパルス発生回路PD1は、入力楽器音信号A1
を全波整流(半波整流でもよい)する整流回路2
14と、この整流回路214からの整流出力aの
ピーク位置に対応して正進行パルスcを発生する
ピーク検出回路216と、このピーク検出回路2
16からの正進行ピークパルス列Cを極性反転な
いし整形して出力するオペアンプ回路218とを
含んでおり、オペアンプ回路218からは負進行
ピークパルス列C1が出力されるようになつてい
る。
ピーク検出回路216においては、オペアンプ
OP1が設けられており、このオペアンプOP1の
非反転入力端(+)には、抵抗R1を介して整流
出力aが供給されると共に、可変抵抗VR1の調
整により接地電位から負電位−Vまでの範囲内で
可変のバイアス電位が抵抗R2を介して加えられ
ている。オペアンプOP1の反転入力端(−)に
は、オペアンプOP1の出力が順方向ダイオード
D1を介して加えられ、このダイオードD1のカソ
ード側には抵抗R3が接続されている。この抵抗
R3と接地点との間には、抵抗R4とコンデンサC1
との並列回路からなる充放電回路が接続されてい
る。そして、ピークパルス列CはオペアンプOP
1の出力端から取出されるようになつている。
上記構成のピーク検出回路216においては、
コンデンサC1がダイオードD1及び抵抗R3を介し
てすみやかな充電動作を行なうと共に、ダイオー
ドD1及び抵抗R4の存在のためにゆるやかな放電
動作を行なうので、オペアンプOP1は、かかる
充放電動作に伴うコンデンサC1の端子電圧bを
基準電圧としてこれと整流出力aとを比較するコ
ンパレータとして動作する。このため、オペアン
プOP1の出力端からは、両入力電圧a,bが一
致するたびにパルスcが出力されることになる。
このパルスcは、コンデンサC1の端子電圧bが
ほぼ整流出力aのピーク値に等しいことから、整
流出力aのピーク位置に対応して発生される。
なお、上記のピーク検出回路216において、
可変抵抗VR1はオペアンプOP1の非反転入力端
(+)に加える負バイアス値を可変設定すること
によりピーク検出すべき信号レベルを調整するの
を可能にするものである。例えば、この可変抵抗
VR1の可動子を−Vの負電位供給位置に設定し
た場合には、それを接地電位供給位置に設定した
場合に比較して、ピーク検出レベルは高くなり、
弦振動の減衰に伴つて比較的早い段階でピーク検
出動作が行なわれなくなる。従つて、できるだけ
弦振動に忠実なピーク検出を行ないたい場合に
は、可変抵抗VR1の可動子を接地電位供給位置
に設定しておけばよい。
ピーク検出回路216から発生されたピークパ
ルスcは、オペアンプ回路218に供給される。
オペアンプ回路218は、反転アンプとして動作
するオペアンプOP2をそなえており、このオペ
アンプOP2の反転入力端(−)にピークパルス
cが入力されている。オペアンプOP2の非反転
入力端(+)は、一方で抵抗R5を介して電位源
+Vに接続され、他方で抵抗R6を介して接地さ
れると共にトランジスタTr1を介して接地されて
いる。そして、トランジスタTr1のベースには、
発音指令信号KON1を抵抗R7,R8で分圧した信
号が供給されるようになつている。
かかる構成のオペアンプ回路218において、
オペアンプOP2は、トランジスタTr1がオフで
あるかオンであるか、換言すれば発音指令信号
KON1が“0”(低レベル)であるか“1”(高
レベル)であるかによつてスレツシユホールドレ
ベルを異にする。すなわち、発音指令信号KON
1が“0”でトランジスタTr1がオフの場合に
は、スレツシユホールドレベルV2は、 V2=R/R+R・V となり、オペアンプOP2は比較的高いスレツシ
ユホールドレベルを有することになる。このた
め、ノイズ等を含めて比較的低振幅の入力パルス
に対応したパルスはオペアンプOP2から出力さ
れないことになる。一方、発音指令信号KON1
が“1”でトランジスタTr1がオンの場合には、
オペアンプOP1はトランジスタTr1のベース−
エミツタ間電圧降下に相当したほぼ0.6〔V〕の
比較的低いスレツシユホールドレベルを有するこ
とになり、この場合には、比較的低振幅の入力パ
ルスにも応答し、それに対応した出力パルスが得
られることになる。いずれにしても、オペアンプ
OP2の出力端からは、図中に例示するような負
進行ピークパルス列C1が取出される。
次に、時分割多重方式の発音指令信号形成回路
20の詳細を述べると、ピークパルス発生回路
PD1〜PD6からそれぞれ送出される負進行ピー
クパルス列C1〜C6は、それぞれインバータ
IV11〜IV16を介して第1の記憶回路として
のフリツプフロツプFF11〜FF16にそれぞれ
セツト信号Sとして供給されている。
フリツプフロツプFF11〜FF16からの出力
信号Qはチヤンネルカウンタ220からのチヤン
ネルコード信号CHCに応じてセレクタ222で
時分割多重信号に変換され、この時分割多重信号
は第2記憶回路STRに供給されるようになつて
いる。ここで、チヤンネルカウンタ220は、第
2図に示すようなクロツク信号φWを計数するこ
とにより、6本の弦を識別するためのチヤンネル
コード信号CHCを発生するものでモジユロ6の
カウンタ(6進カウンタ)である。
第2記憶回路STRは、セレクタ222の出力
信号(時分割多重信号)を各々の一方の入力端に
受信するORゲート224,226と、これらの
ORゲート224,226の出力信号を入力する
ANDゲート228と、このANDゲート228の
出力信号を入力としてクロツク信号φWで調時さ
れる6ステージ/1ビツトのシフトレジスタ23
0とにより構成され、シフトレジスタ230の出
力信号はORゲート224の他方の入力端に帰還
され、ORゲート226の他方の入力端にはリセ
ツト信号Xが供給されている。リセツト信号X
は、後述するように、入力楽器音信号A1〜A6
の半波分もしくは全波分より長い周期で負進行す
るパルス列からなるものである。
上記構成の第2記憶回路STRの動作において
は、セレクタ222を介して時分割的に伝送され
てくるフリツプフロツプFF11〜FF16の出力
信号Qがシフトレジスタ230のそれぞれのステ
ージに取込まれ、帰還路を介して循環的に記憶さ
れる一方、各フリツプフロツプFF11〜FF16
が各々に対するリセツトパルスのとなり合うパル
ス間(リセツトパルスの1周期中)でセツト状態
にないことを条件にしてリセツト信号Xの負進行
タイミングで各ステージがクリヤ又はリセツトさ
れるようになつている。このような動作の結果、
第2記憶回路STRからは、時分割多重形式の発
音指令信号KON(KON1〜KON6)が取出され
る。この信号KONは、一方で前述の楽音形成回
路30に供給されて楽音形成の用に供され、他方
で分配・ラツチ回路232でチヤンネルコード信
号CHCに応じてデマルチプレクスされて各ピー
クパルス発生回路PD1〜PD6に分配供給され
る。各ピークパルス発生回路PD1〜PD6に分配
供給された発音指令信号KON1〜KON6は、前
述したようにスレツシユホールドレベル制御用ト
ランジスタTr1のベースを駆動してオペアンプ回
路218の感度を自動制御するのに使用される。
一方、リセツト信号Xを形成するための回路部
は、6弦の各々に対応して予め設定された周波数
をもつ6系列のパルス信号f1〜f6を発生するリセ
ツト用パルス信号源234と、パルス信号f1〜f6
をそれぞれクロツク信号φWに応じて同期遅延さ
せる同期遅延回路236と、この回路236から
出力される同期化されたパルス信号f1〜f6をチヤ
ンネルコード信号CHCに応じて時分割多重化す
るセレクタ238と、このセレクタ238の出力
信号の立上り微分して負進行パルス信号Xを発生
する微分回路DFとをそなえており、微分回路DF
は、セレクタ238の出力信号を入力としてクロ
ツク信号φWで調時される6ステージ/1ビツト
のシフトレジスタ240と、このシフトレジスタ
240の出力を反転するインバータ242と、セ
レクタ238の出力信号及びインバータ242の
出力信号を入力とするNANDゲート244とで構
成されている。リセツト用パルス信号源234か
ら発生されるパルス信号f1の周期は、ピークパル
ス発生回路PD1の整流回路214として全波整
流回路を用いた場合には、対応する入力楽器音信
号A1の半周期より長く設定され、整流回路21
4として半波整流回路を用いた場合には、対応す
る入力楽器音信号A1の一周期より長く設定され
る。同様にして、他のパルス信号f2〜f6について
も各々の周期は対応する入力楽器音信号A2〜A
6の半周期より長く(全波整流の場合)又は一周
期より長く(半波整流の場合)定められる。な
お、パルス信号f1〜f6の周期は、対応するピーク
パルス列C1〜C6の最長の発生周期よりそれぞ
れ長ければよいので、必ずしもf1〜f6相互間で周
期が異なつている必要はなく、例えば最低弦音に
対応したピークパルス列の最長周期より長いある
1つの周期を定めてもよく、このようにすればパ
ルス信号f1〜f6は同一周波数となつて単一の発振
器を設けるだけで足りるようになる。
リセツト信号Xの形成動作においては、セレク
タ238からパルス信号f1〜f6がセレクタ222
の信号送出動作に同期して時分割多重化されて送
出される。このとき送出される時分割多重信号は
一方でNANDゲート244に直接供給されるが、
他方でシフトレジスタ240で6ステージ分の遅
延を受ける。このため、NANDゲート244の出
力はセレクタ238から多重化パルスf1〜f6が入
力されるたびに負進行することになる。このよう
な負進行パルスは、パルス信号f1〜f6の各々の1
周期毎にその立上りタイミングに同期して発生さ
れ、このようにして発生される一連の負進行パル
スによつてリセツト信号Xが形成される。
リセツト信号Xは、前述したように第2記憶回
路STRに供給される一方、クロツク信号φWで調
時されるD−フリツプフロツプ246に供給され
る。このD−フリツプフロツプ246は、リセツ
ト信号Xに対してクロツク信号φWの1ビツトタ
イム(1チヤンネルタイム)分の遅延を与えるも
ので、その出力端からは反転信号が取出される
ようになつている。この遅延反転信号はクロツ
ク信号φWの反転信号Wと共にANDゲート24
8に供給され、AND演算されることによつて、
第2図に示すクロツク信号φWの負進行パルスの
幅に相当する幅をもつたリセトパルスYに変換さ
れる。このリセツトパルスYは、6個のANDゲ
ートAG1〜AG6の各一方の入力端に供給され、
ANDゲートAG1〜AG6の各他方の入力端に
は、チヤンネルコード信号CHCをデコードする
デコーダ250の6本の出力ラインが図示のよう
に接続されている。なお、デコーダ250の出力
ライン「1」、「2」、「3」……「6」が1つづつ
ずらした形でANDゲートAG6,AG1,AG2…
…AG5に接続されるようになつているのは、時
分割多重化リセツト信号Xにフリツプフロツプ2
46でクロツク信号φWの1ビツトタイム(1チ
ヤンネルタイム)分の遅延を与えていることによ
るものである。
フリツプフロツプ246から送出された時分割
多重化形式のリセツト信号Xは、ANDゲート2
48で整形されてからANDゲートAG1〜AG6
において時分割多重化を解かれ、並列的なリセツ
トパルスY1〜Y6に変換される。これらのリセ
ツトパルスY1〜Y6は対応するフリツプフロツ
プFF11〜FF16に供給され、それらをリセツ
トさせるように作用する。この結果、フリツプフ
ロツプFF11〜FF16はピークパルス列C1〜
C6でそれぞれセツトされた後、リセツトパルス
Y1〜Y6でそれぞれリセツトされるようにな
り、このようなセツト−リセツト動作はピークパ
ルス列C1〜C6が到来しなくなるまでくりかえ
される。このようなフリツプフロツプ動作に関連
して、第2記憶回路STRは、リセツト信号Xの
となり合うパルス間(信号Xの1周期中)におい
て各フリツプフロツプFF11〜FF16がそれぞ
れセツトされていれば“1”(高レベル情報)を
記憶し、セツトされていなければリセツト信号X
に応じてクリヤされる。従つて、第2記憶回路
STRの出力端からは、各ピークパルス列C1〜
C6の反復的発生期間、すなわち入力楽器音信号
A1〜A6の存在期間を時分割的に表現する発音
指令信号KON(KON1〜KON6)が得られるこ
とになる。
ここで、第6図を参照して1チヤンネル分の発
音指令信号形成動作を説明する。まず、フリツプ
フロツプFF11は第6図1に示すようなピー
クパルス列でセツト駆動されると共に、リセツト
用パルス信号源234からは、第6図f1に示すよ
うな、ピークパルス列1の最長周期より長い周
期のパルス信号が発生される。そして、第6図
X,Y1に示すように、リセツトパルスY1はリ
セツト信号Xが“1”になつてからτ後に発生
される。この時間τはクロツク信号φWの1ビ
ツトタイムから第2図に示すクロツク信号φW
正進行パルスの幅に相当する時間を差引いたもの
にほぼ等しい。
ところで、最初のピークパルス1が到来する
時点t1より前においては、フリツプフロツプFF
11はリセツトパルスY1によりリセツトされて
おり、フリツプフロツプFF11の出力Qは
“0”にある。また、第2記憶回路STRもリセツ
ト信号Xによりクリヤされており、発音指令信号
KON1は“0”にある。
次に、時点t1になると、最初のピークパルス
1によりフリツプフロツプFF11はセツトさ
れ、その出力Qは“0”から“1”に変化する。
このときのフリツプフロツプFF11の出力Qは
セレクタ222を介して第2記憶回路STRに取
込まれ、記憶されるが、シフトレジスタ230の
出力端に記憶内容が現われるのは第6図に示すよ
うに時点t1からτの時間だけ遅れた時点であ
る。この遅延時間τはシフトレジスタ230の
6ステージ分の信号伝送時間に相当する。結局、
発音指令信号KON1はフリツプフロツプFF11
がセツトされてから時間τ遅れて“0”から
“1”に変化する。
時点t1後において、初めてのリセツト用のパル
ス信号Xが発生されると、第2記憶回路STRの
シフトレジスタ230から出力される発音指令信
号KON1が該レジスタ230の入力側に帰還さ
れるのが阻止される(信号Xが低レベルであるた
め)。しかし、このパルス信号Xが発生された時
点では対応するフリツプフロツプFF11はセツ
ト状態にあるため該フリツプフロツプFF11の
出力信号(Q=“1”)がORゲート224,22
6およびANDゲート228を介してシフトレジ
スタ230に入力され、したがつて第2記憶回路
STRはリセツト又はクリアされない。その後、
パルス信号Xをτだけ遅延したリセツトパルス
Y1によりフリツプフロツプFF11がリセツト
され、その出力Qは“1”から“0”に変化す
る。この状態はピークパルス1が発生するまで
続く。この状態においてはパルス信号Xが消滅し
ているので(X=“1”)、シフトレジスタ230
の帰還路が動作して発音指令信号KON1は記憶
保持される。従つて、発音指令信号KON1はフ
リツプフロツプFF11がリセツトされたことに
は無関係に“1”を持続する。尚、この場合、パ
ルス信号X(すなわちf1)の周期は、上述したよ
うに入力楽器音信号A1の半周期又は一周期より
長く設定されているので、フリツプフロツプFF
11がリセツトされても次にパルス信号X(f1
が発生するまでには該フリツプフロツプFF11
はセツトされている。以下、同様にしてフリツプ
フロツプFF11はピークパルス列1によるセ
ツトとリセツトパルスY1によるリセツトとを交
互にくりかえすが、第2記憶回路STRはパルス
信号Xのとなり合うパルス間でフリツプフロツプ
FF11がセツトされている限りリセツトされな
い。
この後、弦振動の減衰に伴つてt2の時点で最後
のピークパルス1が発生されると、フリツプフ
ロツプFF11はこの最後のピークパルス1で
セツトされ、つづいてリセツトパルスY1でリセ
ツトされる。しかしながら、この後はセツトパル
スとなるべきピークパルス1が到来しないの
で、フリツプフロツプFF11はリセツト状態を
つづけることになり、その出力Qは“0”をとり
つづける。
時点t2以後2発目のリセツト用のパルス信号X
が発生されると、すでにフリツプフロツプFF1
1の出力Qは“0”になつているので、ANDゲ
ート228の出力は“0”となり、シフトレジス
タ230のFF11に対応するステージはリセツ
トされ、その記憶情報は“0”となる。この
“0”情報がシフトレジスタ230の出力端に現
われるのは、第6図に示すようにt2以後2発目の
パルス信号Xのあとほぼτの時間経たt3の時点
である。従つて、信号KON1はt3の時点で“1”
から“0”に復帰する。
以上のようにして得られた発音指令信号KON
1は、最後のピークパルス1の発生時点t2から
少なくとも入力楽器音信号A1の半波分(全波整
流の場合)又は一波分(半波整流の場合)遅れた
t3の時点で無信号時のレベルに復帰するので、入
力楽器音信号A1の存在期間を忠実に反映したも
のとなる。また、この信号KON1は分配・ラツ
チ回路232を介してピークパルス発生回路PD
1に帰還され、トランジスタTr1のベースを駆動
することによつてオペアンプOP2のスレツシユ
ホールドレベルを自動的に制御するので、信号
KON1が“1”にある入力存在期間中はオペア
ンプOP2が高感度で動作すると共に、信号KON
1が“0”にある入力不存在期間中はオペアンプ
OP2が低感度で動作してノイズ等による誤動作
を未然に防止することができる。
上記では1チヤンネル分の動作を例示したが、
第5図の回路では、かような動作が6チヤンネル
分時分割的に行なわれるものである。
なお、上記した第5図の回路において、入力楽
器音信号の存在期間を忠実に反映しない形で発音
指令信号KON1を取出したい場合には、可変抵
抗器VR1を調整してピークパルス検出動作の終
了時点を早めるようにすればよい。
上述のようにして、周波数情報形成回路10か
らは各チヤンネルの周波数ナンバ信号Foが時分
割多重形式で出力され、また発音指令信号形成回
路20からは各チヤンネルの発音指令信号KON
が時分割多重形式で出力されてそれぞれ楽音形成
回路30に入力される。この場合、各チヤンネル
の周波数ナンバ信号Fo及び発音指令信号KONは
それぞれチヤンネルコード信号CHC(クロツク
信号φW)にしたがつて時分割多重化されている
ので、両信号Fo及びKONは同期しており、同一
チヤンネルに関する信号Fo及びKONは同一タイ
ミングで楽音形成回路30に入力される。楽音形
成回路30では、各チヤンネル毎に、周波数ナン
バ信号Foに対応した音高の楽音信号TSを発音指
令信号KONに基づき形成し、サウンドシステム
40に出力して発音させる。勿論、発音指令信号
KONが“0”のチヤンネル(演奏されていない
弦に対応するチヤンネル)では楽音信号TSは形
成されない。
以上に詳述したように、この発明による外部音
入力型電子楽器は、入力楽音信号に基づいてデイ
ジタル周波数情報を形成し、デイジタル的に楽音
合成を行なうようになつているので、変化に富ん
だ多種多様の楽音を奏出できる顕著な作用効果を
有するものである。その上、デイジタル回路を主
体にした構成であるため、容易にIC化すること
ができ、小型軽量化を達成できる利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例によるギター音
入力型電子楽器のブロツク図、第2図は、第1図
の装置で用いられるタイミング信号を示すタイム
チヤート、第3図は、第1図の装置における周波
数情報形成回路の詳細を示す回路図、第4図は、
第3図の回路の動作を説明するためのタイムチヤ
ート、第5図は、第1図の装置における発音指令
信号形成回路の詳細を示す回路図、第6図は、第
5図の回路における1チヤンネル分の信号形成動
作を説明するためのタイムチヤートである。 PU1〜PU6……弦振動ピツクアツプ、FD1
〜FD6……基本波パルス発生回路、PD1〜PD
6……ピークパルス発生回路、10……周波数情
報形成回路、20……発音指令信号形成回路、3
0……楽音形成回路、102……インターバルカ
ウンタ、104……Fナンバ変換回路、106…
…Fナンバ記憶回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 外部から入力された楽音信号に応じて所望の
    楽音を合成し、発音させるようにした外部音入力
    型電子楽器において、 (a) 前記入力楽音信号の基本波を抽出してその基
    本波周期に対応した周期の基本波パルスを発生
    する手段と、 (b) 前記基本波パルスの各周期毎にその周期に対
    応した計数値出力を発生する計数手段と、 (c) 前記基本波パルスの各周期毎に前記計数値出
    力を一時的に記憶する一時記憶手段と、 (d) この一時記憶手段から送出される計数値出力
    と前記計数手段から送出される計数値出力とを
    となり合う周期毎に順次に比較して両者が一致
    するたびに一致出力を発生する比較手段と、 (e) 前記一致出力が発生されたことを条件に、一
    致に係る計数値出力に対応した周波数情報を発
    生する手段と、 (f) 前記入力楽音信号の存否を検出して発音指令
    信号を出力する手段と、 (g) 前記周波数情報及び前記発音指令信号に基づ
    いてデイジタル処理により楽音を合成する手段
    と をそなえたことを特徴とする外部音入力型電子楽
    器。 2 外部から入力された複数系列の楽音信号に応
    じて所望の複数の楽音を合成し、発音させるよう
    にした外部音入力型電子楽器において、 (a) 前記複数系列の入力楽音信号の基本波をそれ
    ぞれ抽出して各々の基本波周期に対応した周期
    の複数系列の基本波パルスを発生する手段と、 (b) 前記複数系列の基本波パルスを時分割多重化
    する手段と、 (c) この時分割多重化された基本波パルス信号に
    基づいて各基本波パルス系列毎にその周期に対
    応した計数値出力を時分割的に発生する計数手
    段と、 (d) この計数手段から送出される計数値出力を時
    分割的に一時記憶する一時記憶手段と、 (e) この一時記憶手段から送出される計数値出力
    と前記計数手段から送出される計数値出力とを
    となり合う周期毎に順次に比較し、両者が一致
    するたびに一致出力を発生する比較手段と、 (f) 前記一致出力が発生されたことを条件に、一
    致に係る計数値出力に対応した周波数情報を発
    生する周波数情報発生手段と、 (g) この周波数情報発生手段から送出される周波
    数情報を時分割的に記憶する時分割記憶手段
    と、 (h) 前記複数系列の入力楽音信号の存否を検出し
    て時分割多重形式の発音指令信号を発生する手
    段と、 (i) 前記時分割多重形式の発音指令信号と前記時
    分割記憶手段から送出される周波数情報とに基
    づいてデイジタル処理により楽音を合成する手
    段と をそなえたことを特徴とする外部音入力型電子楽
    器。
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