JPS6347917Y2 - - Google Patents

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JPS6347917Y2
JPS6347917Y2 JP1986135221U JP13522186U JPS6347917Y2 JP S6347917 Y2 JPS6347917 Y2 JP S6347917Y2 JP 1986135221 U JP1986135221 U JP 1986135221U JP 13522186 U JP13522186 U JP 13522186U JP S6347917 Y2 JPS6347917 Y2 JP S6347917Y2
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signal
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案はエンベロープ時間に関連する係数を累
算してエンベロープ波形を得る方式において該係
数の累算のタイミングを音源周波数のゼロクロス
点で行ない乗算による歪を少なくした電子楽器に
関するものである。 従来の電子楽器のエンベロープ信号発生回路の
方式にはコンデンサと抵抗より成る時定数回路の
充放電特性を利用したアナログ方式と量子化ステ
ツプ情報を記憶させたデジタル方式とがある。し
かし、アナログ方式ではエンベロープを構成する
ADSR(アタツク、デイケイ、サステイン、リリ
ース)各部分に対し各種の特性を用意するため、
多数の抵抗器、ダイオード、切換スイツチを組合
せて切換える形式があるが回路構成が複雑とな
る。これに対し、デジタル方式では量子化ステツ
プ数を密にしてしかも各種のアタツク時間、ホー
ルド時間、デイケイ時間の特性を用意するには、
これらの情報を記憶する記憶容量がぼう大なもの
となるという問題点があつた。 これに対し本出願人は新規のエンベロープ発生
回路を提案している。すなわち、アタツク、デイ
ケイ時間に関連する係数を記憶回路に記憶してお
き、該係数を累算器で累算し、累算出力信号をア
ドレスとしてエンベロープ波形記憶回路からエン
ベロープ波形を読み出すものであり、アタツク波
形とデイケイ波形を共通にしてデイケイ波形はエ
ンベロープ波形を反転して形成するものである。
これにより各種のアタツク時間、デイケイ時間の
エンベロープ波形を少ない記憶容量で得ることが
できる。さらにホールド時間を与えるためデイケ
イのタイミングを制御するゲートを設けることに
よりアタツク、ホールド、デイケイの波形を得る
こともできる。 このようにしてデジタル的に発生したエンベロ
ープ波形をある音源周波数に乗算する場合は、通
常第1図a〜cに示すように、エンベロープ波形
の累算のタイミングは音源周波数と非同期で行な
われている。すなわち、同図aの音源波形に対し
同図bの階段状にレベル変化したエンベロープ波
形を乗算すると、同図cの被乗算の音源波形が得
られる。この被乗算波形がエンベロープ波形のレ
ベル変化点においてはゼロクロス点以外の場合に
は不連続となり、これが雑音の原因となる。この
雑音を減少するには、従来はエンベロープ波形の
レベル変化をなめらかにするため、ワード数従つ
てビツト数を増加し階段を小刻みにする方法がと
られるが、これでは累算処理が複雑化することは
明らかである。 本考案の目的は係数を累算して得られるエンベ
ロープ波形のワード数を増加することなく音源周
波数との乗算による歪を軽減しうるようにした電
子楽器を提供することである。 前記目的を達成するため、本考案の電子楽器
は、タイミングパルスを発生するタイミング発生
回路と、該タイミング発生回路で駆動されるアド
レスカウンタと、前記タイミングパルスに応じ音
源加算係数メモリからの周波数情報をトーン累算
器で累算し、該累算値をアドレスとして正弦波テ
ーブルより半周期の正弦波を読出し、EX−OR
回路により全周期の楽音波形を形成し、D/A変
換器でアナログ楽音波形に変換するようにした音
源部と、前記アドレスカウンタのアドレスパルス
によつて、アタツク・デイケイ時間を制御する係
数が読出されるアタツク・デイケイ係数メモリ
と、 該アタツク・デイケイ係数メモリからのアタツ
ク・デイケイ係数と記憶回路からの読出し値とを
加算する加算器と該加算結果を記憶し再び加算回
路に読出す記憶回路とより成り、前記タイミング
発生回路のタイミングパルスと前記アドレスカウ
ンタのアドレスパルスとの一致信号に応じ、該一
致信号のタイミングで前記加算器から前記アタツ
ク・デイケイ係数を累算し該累算出力の変化信号
を出力するとともに累算出力が所定値になつたこ
とを検知しアタツク・デイケイの各終了信号を出
力する累算器と、 外部からのアタツク信号と前記累算器からのア
タツク・デイケイの各終了信号とにより累算器に
与える係数を前記一致信号のタイミングでアタツ
クの時はアタツク係数とし、デイケイの時はデイ
ケイ係数とするエンベロープ制御回路と、対数曲
線を持つエンベロープ波形の振幅を記憶し前記累
算出力の変化信号により読出すエンベロープ波形
テーブルおよび該エンベロープ波形テーブルの出
力信号を前記一致信号のタイミングで波形の上
昇、下降の変換時に反転するEX−OR回路と、
該EX−OR回路の出力信号をアナログ波形に変
換するD/A変換器と、前記アドレスカウンタの
出力信号を用いて各チヤンネル毎のエンベロープ
形成のためのアドレスに対応する時分割多重化信
号を出力するチヤンネルデコーダと、前記D/A
変換器のアナログ出力を対応するチヤンネル毎に
時分割し、振分けるアナログマルチプレクサと、 前記音源部のトーン累算器からチヤンネル対応
のアドレス出力を入力し、前記累算器からの累算
出力の変化点にゼロクロス点の同期信号を一致さ
せるようにエンベロープ波形の読出しを制御する
ゼロクロス点検出回路と、より成るエンベロープ
波形形成回路とを具備し、 前記累算器を上記時分割多重化信号を用いて、
各チヤンネルで時分割動作させるとともに、前記
累算器からのアドレスで各チヤンネルのアタツク
対応のエンベロープ波形を形成した後、累算器か
らのデイケイ期間出力信号により前記アタツク・
デイケイ係数メモリの読出しと前記エンベロープ
波形テーブルからのエンベロープ波形データとの
読出しを反転させてデイケイ波形を形成し、か
つ、前記累算器からのデイケイ終了信号によりエ
ンベロープ制御回路は累算を終了させることによ
りエンベロープ波形の全てを形成し、 対応するチヤンネル毎に時分割して振分け出力
し、前記アナログ楽音波形を形成するD/A変換
器を制御して楽音波形にエンベロープを付与する
とともに、前記チヤンネルデコーダに対応して複
数チヤンネルのゼロクロス検出回路により、前記
周波数情報を累算したアドレス出力(MBS)に
よつて楽音波形のゼロクロス点を検出し、該ゼロ
クロス点の検出信号に、前記エンベロープ制御回
路からの累算出力の変化点を一致させるようにし
てエンベロープ波形の全てを形成し、 その後対応するチヤンネル毎に、前記アドレス
カウンタの出力信号から、前記チヤンネルデコー
ダの各チヤンネルの時分割多重化信号を得て、前
記アナログマルチプレクサにより時分割して振分
け出力するようにしたことを特徴とするものであ
る。 以下本考案の原理と実施例につき詳述する。 第2図a〜dは本考案の原理説明図である。本
考案では、第1図a,b,cの比較で分るように
音源周波数のゼロクロス点とエンベロープ波形の
レベル変化点が一致した所では不連続は生じない
ことに着目し、音源周波数のゼロクロス点とエン
ベロープ波形のレベル変化点を同期させて乗算す
るようにしたものである。すなわち、同図aの音
源信号から同図bのゼロクロス信号を検出し、こ
れに同期させてエンベロープメモリからエンベロ
ープ時間に関連する係数を読み出し累算器に送り
込み累算を行ない同図cのようなアタツク、ホー
ルド、デイケイ(またはアタツク、デイケイ)よ
り成るエンベロープ波形を得る。同図aの音源波
形と同図cのエンベロープ波形を乗算することに
より、第1図cのような不連続点のない被乗算音
源波形が得られ、このような波形ならば雑音は皆
無となる筈である。しかし実際の累算器における
デジタル波形は1/2波長のワードを用意し、次の
1/2波長は正負のサインビツトを反転して表わし
処理の簡略化を図つている。このようにすると後
半においてはエンベロープ波形のレベル変化点が
音源波形のゼロクロス点を飛び越す場合が起つて
くる。たとえば音源サインテーブルの1/2波長を
256ワードとし累算係数を10とすれば、累算値出
力は10,20,30,…,250,4,14,24,…とい
うように、サインビツトの反転部で250から4へ
と移り、ゼロクロス点を通りすぎた点4で乗算が
行なわれる。すなわち1波長2回のゼロクロス点
のうち1回はわずかにずれることになるが非同期
に比べて格段に雑音が軽減されることは明らかで
ある。 第3図は上述の原理に従う本考案の実施例の構
成説明図である。 同図は本考案をリズム発生回路に適用した場合
の要部であるエンベロープ部の実施例説明図であ
り、ここで音源数を16個として16チヤンネルを設
け、そのエンベロープ波形の形成を時分割で行な
うものとし、リズムパターン信号に対応した音源
のリズム音を出力する。同図において、リズムパ
ターン発生器より2種のリズムパターン信号(以
下アタツク信号という)A,Bのうちのアタツク
信号Aをエンベロープ制御回路17に入力し、エ
ンベロープ波形のアタツクとデイケイのタイミン
グを後述の信号C1,C2により形成し、タイミ
ング発生回路19で駆動するアドレスカウンタ2
0を介して指定されるチヤンネルデコーダ21か
らのチヤンネル指定信号(CH1)をエンベロー
プ制御回路17に与え、指定されたアドレス信号
をOR回路15を介してアタツクデイケイ係数メ
モリ13に入力する。アタツクデイケイ係数メモ
リ13はアドレスカウンタ20からのアドレスに
より、後述のアタツクとデイケイの加算係数を読
み出し、イン制御された係数ゲート26を通して
加算器、ゲート回路、レジスタ、記憶回路
(RAM)より成る累算器11に与える。次にア
タツク信号Bをエンベロープ制御回路18に入力
し、エンベロープ制御回路17と同様にエンベロ
ープ波形のアタツクとデイケイのタイミングを信
号C1,C2により形成し、チヤンネルデコーダ
21からのチヤンネル指定信号(CH16)をエン
ベロープ制御回路18に与え、指定されたアドレ
ス信号をOR回路15を介してアタツクデイケイ
係数メモリ13に入力する。この場合係数ゲート
26は累算器11からのアタツク終了信号C1の
発生時、エンベロープ制御回路18を介して得ら
れた制御信号が“H”となることによりオフ制御
され、アタツクデイケイ係数メモリ13から累算
器11へ与えられる係数を遮断する。その結果、
累算器11は“0”を加算することになり、同じ
値をホールドして出力し続ける。すなわち、エン
ベロープ制御回路17,18では累算器11から
のアタツク終了信号C1の発生時係数ゲート26
のオンオフ状態を異にするもので、これによりホ
ールド状態のないエンベロープか、ホールド状態
を有するエンベロープかを選択する。そして、本
考案ではこの両種の波形が指定チヤンネル内に含
まれる。 累算器11においては、アドレスカウンタ20
からのアドレスと、エンベロープ制御回路17,
18からOR回路16を介して与えられるチヤン
ネル指定信号により指定され、加算係数が後述す
る方法で累算されて累算出力信号として8ビツト
の2進のアドレス情報を出力し、エンベロープ波
形テーブル14に与える。累算器11の処理デー
タは10ビツトとし、前記8ビツトのアドレスデー
タの外に桁上げ信号C1,C2が含まれる。そし
て8ビツトのアドレスデータがエンベロープ波形
テーブル14に送られる場合上位5ビツトをアド
レスとし、下位3ビツトは切り捨てられる。また
信号C1はアタツク期間が終了したことを示し、
信号C2はデイケイが終了したことを表わし、前
述のエンベロープ制御回路17に送られる。この
累算器11においては16チヤンネルに対応し16個
のエンベロープ波の累算出力信号が得られる。 アタツクデイケイ係数メモリ13に格納される
アタツク、デイケイ係数により累算されるエンベ
ロープ波形の立上り、立下り間のエンベロープ時
間Tは下式により求められる。 T=W/2×AAD× (1) ここで W;ワード数 AAD;アタツクデイケイ加算係数 ;音源周波数 (ゼロクロス数の1/2) 提案例ではTはクロツクCLと加算係数AADで決
まり、周波数には無関係であつたが、本考案で
はTは周波数と加算係数AADに依存し、周波数
に同期するように設定される。 エンベロープ波形テーブル14は5ビツトの累
算出力信号をアドレスとする32ワードのエンベロ
ープ波形を記憶している。第1表はその1例を示
す。 この値は下式により求めたものである。エンベ
ロープ波形テーブル14は32ワード、8ビツトの
固定メモリ(ROM)の場合、 Y;ビツト数 W;ワード係(0〜31) この波形は第4図に示され、アタツク、デイケ
イ両波形に共用される。
【表】
【表】 以上は累算器11の出力信号の上位5ビツトを
アドレスとする32ワードで示したが、これを6ビ
ツト以上とることによりさらに量子化ステツプ数
を密にすることができる。 次にエンベロープ波形テーブル14の内容を排
他的(EX)OR回路22に入れ、信号C1によ
りアタツク波形32ワード終了後、信号C1が次の
サイクルの初期値より高レベルになると、エンベ
ロープ波形テーブル14からのデータを反転させ
デイケイ波形を形成する。第5図aはエンベロー
プ制御回路17の制御に関連するアタツクとデイ
ケイの波形の反転を示すもので、同図bの信号C
1はアタツク終了を、同図cの信号C2はデイケ
イの終了を示すこととなる。 第6図aはエンベロープ制御回路18の制御に
関連するアタツク、ホールド、デイケイより成る
波形を示すものである。同図bに示す外部からの
アタツク信号Bが発生すると、初期設定時間後ア
タツク波形32ワードを発生し、この終了後桁上げ
信号として同図cのアタツク終了信号C1を発生
する。この場合は第5図aと異なり、信号C1に
より直ちにデイケイに移るのではなくゲート26
の制御によりホールド状態となり、アタツク信号
の立下りによつてデイケイに移る。この関係は同
図b,cの相関で示される。これら第5図a、第
6図aの何れの波形の場合もアタツクとデイケイ
は共通の波形であるから、デイケイ時EX−OR
回路22で反転が行なわれる。このEX−OR回
路22の出力をD/A変換器23を通してアナロ
グ量に変換しエンベロープ波形が得られる。 以上はエンベロープ部の構成であるが、本考案
では前述のアタツクデイケイ係数AADを適当に選
択することによりエンベロープ時間Tを音源部の
音源波形のゼロクロス点の周期に同期するように
構成したものである。 音源部はエンベロープ部と同様の構成を有し、
アドレスカウンタ20からのチヤンネルアドレス
に同期して音源加算係数メモリ30から音源加算
係数を読み出し、加算器、ゲート回路、レジス
タ、記憶回路(RAM)より成るトーン累算器3
1に与える。この音源加算係数が累算され音源周
波数に対応する累算出力信号をアドレスとして
256ワードの正弦波テーブル32より半波長の正弦
波を出力する。この出力をエンベロープの場合と
同様にEX−OR回路33に入力しトーン累算器
31の累算出力信号の桁上げ信号C1′により反
転させデジタルの正弦波音源波形が得られる。こ
の音源波形の周波数は =CL/n×TAD/N×2×WS(Hz) (2) ここで CL;クロツク周波数 n;タイミング分周数 TAD;音源加算係数 N;チヤンネル数 WS;ワード数 式(2)を式(1)に代入してエンベロープ時間Tを求
めると、 T=N×W×WS/AAD×CL/n×TAD (3) いまN=16、W=32、WS=256、n=4とすれ
ば T=131072/AAD×CL/4×TAD(秒) (4) により求められる。 この場合、音源周波数が決定していると、式
(1)から簡単に求められる。 たとえば、=1KHzとすれば、式(1)から、 AAD=0.8のとき T=32/2×0.8×103=20(ms) AAD=3.2のとき T=32/2×3.2×103=5(ms) となる。 このように、本考案ではエンベロープ部の累算
器11のエンベロープ時間Tを音源周波数のゼロ
クロス点の周期に合わせるように構成する。そこ
で第3図において、ホールド制御のための係数ゲ
ート26を利用してゼロクロス点に同期しアタツ
クデイケイ係数を読み出すように制御する。その
ため、累算器31の累算値出力のチヤンネル対応
の最上位ビツト(MSB)をゼロクロス検出回路
401〜4016に加えてゼロクロス検出信号を出
力させ、この出力をOR回路41を介し係数ゲー
ト26の制御回路に挿入したゲート27を通して
係数ゲート26の係数読み出しのタイミングとす
る。すなわち、係数ゲート26は音源周波数のゼ
ロクロス時に開き、係数を累算器11に送る。従
つて累算器11はゼロクロス時に同期して累算を
行なう。この累算値出力により前述の手順を経て
D/A変換器23よりアナログのエンベロープ波
形を出力する。そして、音源部の乗算形D/A変
換器34に入力され、EX−OR回路33からの
デジタルの正弦波音源周波数と乗算されたアナロ
グ信号に変換される。そして次のアナログマルチ
プレクサ35により時分割されたアナログデータ
を各チヤンネルCH1〜CH16に振り分け、サ
ンプルホールド回路36により1/16単位時間のア
ナログデータをホールドして出力する。このよう
にしてエンベロープ波形のレベル変化点を音源波
形のゼロクロス点に同期させて乗算することにな
り、第2図の原理を実現することができる。 第7図は第3図のゼロクロス検出回路40の具
体回路例を乗算器11の詳細回路との関連におい
て説明する。 累算器11は加算器51、ゲート回路52、レ
ジスタ53および記憶回路(RAM)54がルー
プに接続され、アドレスカウンタ20からのアド
レス信号によりアタツクデイケイ係数メモリ13
からこの信号に対応したアタツク係数が加算器5
1に出力される。加算器51の出力データは前述
のOR回路16の出力の“H”レベルによりゲ
ート回路52を通過し、レジスタ53とRAM5
4の読み込みをタイミングクロツクτ2,τ3で制御
することによりループを循環してたとえば第4図
に対応する累算が行なわれる。アタツク計算の終
了はレジスタ53のC1信号の桁上げにより知る
ことができる。 このC1信号の発生時、これがアタツク信号A
に対応しエンベロープ制御回路17により制御さ
れると第5図に示すように直ちにデイケイに入
る。これに対し、アタツク信号Bに対応しエンベ
ロープ制御回路18により制御されると第6図に
示すように係数ゲート26を遮断して一旦ホール
ド状態となりアタツク信号の立下りでデイケイに
入る。何れの場合にもC1信号の発生により前述
のOR回路15の出力をアタツクデイケイ係数
メモリ13に入れ、アタツク係数をデイケイ係数
に切り換える。同時にC1信号の出力をEX−
OR回路22に入力しエンベロープ波形テーブル
(ROM)14の出力信号を反転させ、デイケイ
波形を形成する。デイケイが終了するとレジスタ
53のC2信号の桁上げを生じ、OR回路16の
出力により累算を停止させる。また、アタツ
ク、デイケイの途中で再びアタツク入力があると
リセツトとし、累算器11をクリアし再び累算を
始める。累算結果は信号C1,C2を除いて上位
5ビツトをエンベロープ波形テーブル(ROM)
14へ前述の32ワードに対応するアドレスとして
入力し、下位3ビツトは切り捨てる。エンベロー
プ波形データはEX−OR回路22を通り、前述
のようにデイケイでは反転され、D/A変換器2
3を通してアナログ量に変換される。 提案例の場合には音源波形のゼロクロスタイミ
ングとは非同期で単にアタツク、デイケイ時間に
関連した係数により累算が行なわれていたが、本
考案では音源波形のゼロクロスタイミングと同期
した係数の累算が行なわれ、この累算の同期をと
るために、ゲート26にゼロクロス検出回路40
(各チヤンネルの共通番号で示す)からゼロクロ
ス検出信号を送り制御する。 ゼロクロス検出回路40は同図に示すように、
トーン累算器31の累算値出力のMSBを取り出
し、AND回路42によりチヤンネル同期させた
出力を、同一クロツクで駆動した縦続接続のD形
フリツプフロツプ(DFF)43,44を経て、
DFF43のQ1出力とDFF44のQ2出力とをAND
回路45を通してゲート27を介して係数ゲート
26に入力する。 第8図a,b〜は上述のゼロクロス検出回
路40の動作波形図である。すなわち、同図aの
音源波形に同期したタイミング周波数がレジスタ
53とRAM54に与えられて累算が行なわれ
る。音源部のトーン累算器31からの出力MSB
をAND回路42を介してDFF43のD端子に入
力し、同図bのQ1出力として音源波形のゼロ
クロス点を周期とするパルス波形が得られる。ま
た縦続接続されたDFF44の同図bのQ2出力
は、Q1出力より同図bの1クロツクだけ遅れ
て発生する。従つてQ1出力を反転した同図b
のQ1出力とQ2出力とをAND回路45に入力し論
理積をとると、同図bに示すように、音源波形
のゼロクロス点に対応した1クロツクパルスのゼ
ロクロス検出信号が得られる。また同図bのサ
インビツトは音源波形の正負を示す。 実施例では、音源波形のゼロクロス点を検出し
たが、別の基準電圧を設定し、被乗算音源波形の
各乗算点の不連続が微小であるように分布させれ
ば実質的に雑音発生を小さく抑えることが可能と
なる。 以上説明したように、本考案によれば、エンベ
ロープ時間に関連する係数を累算してエンベロー
プ波形を得る方式において、該係数の累算のタイ
ミングを音源波形のゼロクロス点で行なうことに
より、音源波形と階段状にレベル変化したエンベ
ロープ波形を乗算する場合、音源波形のゼロクロ
ス点とエンベロープ波形のレベル変化点が合致す
るため被乗算波形には何ら不連続点を生じること
がないから雑音発生を減少することができる。従
つて雑音軽減のためエンベロープ量子化ステツプ
数を増加する必要がなく、却つてステツプ数を減
少することもできるから構成の簡単化に役立つこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
第1図a〜cは従来例の問題点の説明図、第2
図a〜dは本考案の原理説明図、第3図は本考案
の実施例の構成を示す説明図、第4図、第5図a
〜c、第6図a〜dは第3図の実施例の波形図、
第7図は第3図の実施例の要部の詳細説明図、第
8図a,b〜は第7図の実施例の要部の動作
波形図であり、図中11は累算器、13はアタツ
クデイケイ係数メモリ、14はエンベロープ波形
テーブル、15,16,41はOR回路、17,
18はエンベロープ制御回路、19はタイミング
発生回路、20はアドレスカウンタ、21はチヤ
ンネルデコーダ、22,23はEX−OR回路、
23,34はD/A変換器、26は係数ゲート、
27はゲート、30は音源加算係数メモリ、31
はトーン累算器、32は正弦波テーブル、35は
アナログマルチプレクサ、36はサンプルホール
ド回路、401〜4016はゼロクロス検出回路を
示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 タイミングパルスを発生するタイミング発生回
    路19と、 該タイミング発生回路で駆動されるアドレスカ
    ウンタ20と、 前記タイミングパルスに応じ音源加算係数メモ
    リ30からの周波数情報をトーン累算器31で累
    算し、該累算値をアドレスとして正弦波テーブル
    32より半周期の正弦波を読出し、EX−OR回
    路33により全周期の楽音波形を形成し、D/A
    変換器34でアナログ楽音波形に変換するように
    した音源部と、 前記アドレスカウンタのアドレスパルスによつ
    て、アタツク・デイケイ時間を制御する係数が読
    出されるアタツク・デイケイ係数メモリ13と、 該アタツク・デイケイ係数メモリ13からのア
    タツク・デイケイ係数と記憶回路からの読出し値
    とを加算する加算器と該加算結果を記憶し再び加
    算回路に読出す記憶回路とより成り、前記タイミ
    ング発生回路のタイミングパルスと前記アドレス
    カウンタのアドレスパルスとの一致信号に応じ、
    該一致信号のタイミングで前記加算器から前記ア
    タツク・デイケイ係数を累算し該累算出力の変化
    信号を出力するとともに累算出力が所定値になつ
    たことを検知しアタツク・デイケイの各終了信号
    を出力する累算器11と、 外部からのアタツク信号と前記累算器11から
    のアタツク・デイケイの各終了信号とにより累算
    器に与える係数を前記一致信号のタイミングでア
    タツクの時はアタツク係数とし、デイケイの時は
    デイケイ係数とするエンベロープ制御回路17
    と、 対数曲線を持つエンベロープ波形の振幅を記憶
    し前記累算出力の変化信号により読出すエンベロ
    ープ波形テーブル14および該エンベロープ波形
    テーブルの出力信号を前記一致信号のタイミング
    で波形の上昇、下降の変換時に反転するEX−
    OR回路22と、 該EX−OR回路22の出力信号をアナログ波
    形に変換するD/A変換器23と、 前記アドレスカウンタの出力信号を用いて各チ
    ヤンネル毎のエンベロープ形成のためのアドレス
    に対応する時分割多重化信号を出力するチヤンネ
    ルデコーダ21と、 前記D/A変換器のアナログ出力を対応するチ
    ヤンネル毎に時分割し、振分けるアナログマルチ
    プレクサ24と、 前記音源部のトーン累算器31からチヤンネル
    対応のアドレス出力を入力し、前記累算器11か
    らの累算出力の変化点にゼロクロス点の同期信号
    を一致させるようにエンベロープ波形の読出しを
    制御するゼロクロス点検出回路40と、より成る
    エンベロープ波形形成回路とを具備し、 前記累算器を上記時分割多重化信号を用いて、
    各チヤンネルで時分割動作させるとともに、前記
    累算器からのアドレスで各チヤンネルのアタツク
    対応のエンベロープ波形を形成した後、累算器1
    1からのデイケイ期間出力信号により前記アタツ
    ク・デイケイ係数メモリの読出しと前記エンベロ
    ープ波形テーブル14からのエンベロープ波形デ
    ータとの読出しを反転させてデイケイ波形を形成
    し、かつ、前記累算器11からのデイケイ終了信
    号によりエンベロープ制御回路17は累算を終了
    させることによりエンベロープ波形の全てを形成
    し、 対応するチヤンネル毎に時分割して振分け出力
    し、前記アナログ楽音波形を形成するD/A変換
    器を制御して楽音波形にエンベロープを付与する
    とともに、前記チヤンネルデコーダに対応して複
    数チヤンネルのゼロクロス検出回路40により、
    前記周波数情報を累算したアドレス出力(MBS)
    によつて楽音波形のゼロクロス点を検出し、該ゼ
    ロクロス点の検出信号に、前記エンベロープ制御
    回路17からの累算出力の変化点を一致させるよ
    うにしてエンベロープ波形の全てを形成し、 その後対応するチヤンネル毎に、前記アドレス
    カウンタ20の出力信号から、前記チヤンネルデ
    コーダ21の各チヤンネルの時分割多重化信号を
    得て、前記アナログマルチプレクサ24により時
    分割して振分け出力するようにしたことを特徴と
    する電子楽器。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50120823A (ja) * 1974-03-08 1975-09-22
JPS5383610A (en) * 1976-12-29 1978-07-24 Nippon Gakki Seizo Kk Wave generator for electronic musical instruments

Patent Citations (2)

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