JPS6151737B2 - - Google Patents

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JPS6151737B2
JPS6151737B2 JP53106850A JP10685078A JPS6151737B2 JP S6151737 B2 JPS6151737 B2 JP S6151737B2 JP 53106850 A JP53106850 A JP 53106850A JP 10685078 A JP10685078 A JP 10685078A JP S6151737 B2 JPS6151737 B2 JP S6151737B2
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Japan
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layer
chemical analysis
reagent
multilayer chemical
liquid sample
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JP53106850A
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JPS5533651A (en
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Masao Kitajima
Fumitada Arai
Asaji Kondo
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6151737B2 publication Critical patent/JPS6151737B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N31/00Investigating or analysing non-biological materials by the use of the chemical methods specified in the subgroup; Apparatus specially adapted for such methods
    • G01N31/22Investigating or analysing non-biological materials by the use of the chemical methods specified in the subgroup; Apparatus specially adapted for such methods using chemical indicators
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/52Use of compounds or compositions for colorimetric, spectrophotometric or fluorometric investigation, e.g. use of reagent paper and including single- and multilayer analytical elements
    • G01N33/525Multi-layer analytical elements

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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  • Molecular Biology (AREA)
  • Hematology (AREA)
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシート状の多層化学分析材料集積板お
よびその使用方法に関するもので、さらに詳しく
は、複数の異種の多層化学分析材料が支持板面上
に少なくともその試薬層が互いに接触又は近接し
て配置された構造の多層化学材料集積板、および
それを用いて多項目の化学分析を実施するための
液体試料の付着方法に関するものである。
液体試料を乾式で、迅速、簡易に化学定量分析
できる材料として、シート状の多層一体型化学定
量分析材料(以下、多層化学分析材料という。)
に関する発明が特開昭49−53888号、特開昭50−
137192号、特開昭51−40191号、特開昭52−3488
号、特開昭52−131786号、特公昭53−21677号、
米国特許第3526480号、同3663374号などの各明細
書および第10回国際臨床化学会(M′exico City、
1978年2月26日から3月3日)の発表予稿集
(13、14、47、76、118頁)などに記載されてい
る。
かかる多層化学分析材料は、分析のための試薬
を予めゼラチンの如き結合剤の中に含有させて薄
層状にする考え方のもので、実際の化学分析に当
つて被検液試料を1滴シート上に滴下又は付着さ
せるだけでよいので、従来法に較べ、試薬溶液と
試験管とを一切必要としない乾式の化学分析材料
である。
これらの多層化学分析材料の基本構成は多孔性
展開層と試薬層との組合わせであるが、試薬層は
機能を分離して、第一試薬層の下に第二試薬層又
発色層又は検出層又は色素受容層などと呼ばれる
複数層に構成することもある。又複数試薬層の中
間に光遮蔽層、バリヤ層などと呼ばれる中間層を
設けることもある。又、展開層中に試薬を包含さ
せて展開層と試薬層が合体された構造のものもあ
るが、いずれにしても、「展開層」と「試薬層」
の二つの作用層が基本である。
この多層化学分析材料上に滴下・付着された液
体試料は、多孔性展開層によつて一様に拡げられ
試薬層面に浸入する。試薬層中には、試薬液中の
ある成分と反応して終局的に発色、着色又は変色
反応に導く系が組込まれているので、終局試料液
中のある成分の含有量は色濃度に対応し、光学的
化学分析方法、主として比色法で定量することが
できるような仕組みになつている。
多成分を含有する液体試料、たとえば、唾液、
血液、尿などの体液中のある化学成分を迅速、簡
易かつ試験管や溶液状試薬なしの乾式操作で化学
分析するためには、上記のシート状多層化学分析
材料は誠に好都合なものである。この材料は血中
のグルコース定量用、尿素窒素定量用、アミラー
ゼ定量用といつた様に、対象とする分析項目毎に
それ専用の分析材料が必要である。従つて、例え
ば上記3項目に加えてビリルビン、アルブミン、
コレステロール等の6項目の血中成分を定量しよ
うとする時は、まず6種類の多層化学分析材料を
選び出して用意し、つぎに全血又は血清の5μ
から15μを各材料上に1滴ずつ合計6回の滴下
付着操作が必要であり、続いて発色反応終了後、
各材料の順番をきめて、比色定量を行う。
上記の多層化学分析材料は定量の簡便さに関し
ては誠に優れたものであり、例えば血液化学分析
の目的で使用する時、患者1人1項目だけの分析
にはたいへん好都合である。しかし一般に行なわ
れている臨床化学検査では1人、1回の採血で5
から10項目の検査をするのが普通であり、その時
上記多層化学分析材料を利用するためには、まず
5から10種類の分析材料を1枚1枚選び出して、
順番づけし各材料上に血液を1滴ずつ枚数に応じ
て5回から10回滴下付着する方式で、かなり煩雑
な手順である。更に多人数について多項目の検査
を実施しようとすると、分析材料選び出し、順番
づけ、血液滴下の繰返しなど膨大な仕事量にな
る。そこでこの繰返し回数を最小限にするための
種々の実験を重ねた結果、予め必要な異種複数の
多層化学分析材料を支持板面上に特定の形に、例
えば放射状に配置して組込んだ構造の集積板を用
い、試料は各分析材料にまたがつて展開されるよ
うな点に付着させればよい事が判明して本発明に
到達した。
本発明の目的は、1個の化学分析用具と1回の
液体試料付着操作で3項目以上の化学定量分析を
実施できる多層化学分析材料集積板を提供するこ
とである。
本発明の他の目的は1個の化学分析用具と1回
の液体試料付着操作で3項目以上の化学定量分析
を同等の条件下で実施できる多層化学分析材料集
積板を提供することである。
本発明の他の目的は1個の化学分析用具と1回
の液体試料付着操作で3項目以上の化学定量分析
を実施できる多層化学分析材料集積板の使用方法
を提供することである。
本発明の他の目的は1個の化学分析用具と1回
の液体試料付着操作で3項目以上の化学定量分析
を同等の条件下で実施できる多層化学分析材料集
積板の使用方法を提供することである。
本発明の他の目的は1回の液体試料付着操作で
相異なる2種以上の多層化学分析材料に液体試料
を展開させて同じ条件下で各試薬層に液体試料を
到達させる方法を提供することである。
本発明は、(1)支持板の上に各々試薬層と多孔性
展開層を有し、かつ互いに相異なる種類の3個以
上の多層化学分析材料が少なくとも該試薬層が互
いに接触又は近接するようにして配置されている
ことを特徴とする多層化学分析材料集積板ならび
に、(2)支持板の上に各々試薬層と多孔性展開層を
有し、かつ互いに相異なる種類の複数個の多層化
学分析材料が少なくとも該試薬層が互いに接触又
は近接するようにして配置されている多層化学分
析材料集積板の該展開層に液体試料を付着させ、
それにより該液体試料が該展開層により展開され
該試薬層に到達することを特徴とする多層化学分
析材料集積板の使用方法である。
本発明の要点である「試薬層が互いに接触又は
近接して配置されている」とは、多孔性展開層に
付着された液体試料が展開層により展開されて広
がり試薬層に到達しうる範囲内に試薬層(又は、
必要により試薬層と他の層)が少なくともその一
端が接触又は近接して配置されていることを意味
する。好ましくは支持板面上の一点(以下、中心
点という。)の上方の多孔性展開層に付着された
液体試料が展開層により展開されて広がり試薬層
に到達しうる範囲内に、光学的方法により化学分
析しうる広さの試薬層(化学分析を実施するため
に必要に応じて設けられる他の層をも含める。)
(以下、化学分析領域という。)が存在するように
試薬層(又は試薬層と他の層)が互いに少なくと
もその一端が接触又は近接して配置されているこ
とを意味する。近接して配置するとは、第2図に
示し後述するように、試薬層(又は試薬層と他の
層)の最も近い部分相互を約0.5mmから約5mmの
間隙をあけて配置することである。ここで多孔性
展開層が一つの連続した実質的にいたる所で等し
い構造を有する層である場合には、中心点の上に
付着された液体試料が展開層により展開されて広
がつた先端を結んだ線は、おおよそ中心点を中心
とする閉じた円又は円に近似する図形(以下、両
者をあわせて展開円という。)の周を形成する。
また一方で、液体試料の付着量を多くすれば、そ
の量に比例して展開円はほとんど制限なしに大き
くなり、その展開円の内部では液体試料が試薬層
に到達するが、展開円の直径にほぼ比例して液体
試料が展開されるのに要する時間が長くなる。し
かし本発明の分析材料集積板を用いて化学分析す
るに際しては、主として操作の容易さと、一連の
操作(液体試料の適用から化学分析の完了まで)
に要する時間をなるべく短くするという要請によ
り制約されるので、付着される液体試料の量が少
量に制限されることが多い。このような実用上の
理由により、展開円の半径は約3mmから約30mm、
好ましくは約3mmから約20mmの範囲が選択され、
一方、多層化学分析材料の分析領域は展開円の内
部に存在しなければならない。従つて、多層化学
分析材料は中心点を中心にして半径約30mm以下、
好ましくは半径約20mm以下の円内にその分析領域
が存在するように配置することができる。
異種の3個以上の特定の形の多層化学分析材料
の配置の具体例は、扇形の頂点、三角形、菱形、
長方形、正方形等の多角形の1頂点を中心点で互
いに接触させた、又は中心点を中心とする一定の
半径の円に内接させた放射状配置、多角形、円、
楕円形、卵円形を中心点を中心とする一定の半径
の円に内接させた配置、中心点を中心とする一定
の半径の円内におさめた格子縞状の配置、中心点
を中心とする一定の半径の円内に不規則に並べた
配置をあげることができる。ここで前述の一定の
半径の円は展開円に等しいか小さい円である。と
ころで、多孔性展開層により展開された液体試料
は、その付着された中心点から等しい距離の点で
は、特に均一性(単位面積当りの液体試料の量が
等しいこと。)よく試薬層に到達するので、前二
者の配置が好ましい。
本発明の多層化学分析材料集積板に配置する多
層化学分析材料の数は、3個以上であり、好まし
くは4個以上であるが、その数は多いほぼ一般的
には好ましい。
支持板は、ポリエステル(例、ポリエチレンテ
レフタレート、ビスフエノールのポリカーボネー
ト)、セルロースエステル(例、セルロースジア
セテート、セルローストリアセテート、セルロー
スアセテートプロピオネート、セルロースアセテ
ートブチレート、セルロースニトレート)、セル
フアン、ポリスチレン、ポリオレフイン(例、ポ
リエチレン、ポリプロピレン)、ハロゲン含有ビ
ニルポリマー(例、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン)、有機または無機のガラスの近紫外
部、可視光部、近赤外部にかけて透明性のよい材
料でできた厚さ約10μmから約0.5mm、好ましく
は約20μmから約0.3mmまでの板状物又はその積
層物を用いることができる。支持板にはその周辺
に全辺にわたつて、又はその一部に枠を設けるこ
とができる。また、支持板としてシリコーン樹脂
等の離型剤をごくうすく塗布した前述の支持板又
は他の支持体(紙、プラスチツク、金属箔等の半
透明又は不透明な支持体をも用いることができ
る。)を用いると、保護の役目をし、測定の際に
はこれを剥がして除去してから測定することがで
きる。剥して除去できる支持板を用いる場合に
は、集積板の構造を支えるために各多層化学分析
材料に共通した一つの多孔性展開層を設けるのが
好ましい。
支持体、試薬層、また試薬層の機能を分離する
場合の第一試薬層、第二試薬層、発色層、検出
層、色素受容層、色遮蔽層、バリヤ層などの構
成、調製方法および多層化学分析材料への組込み
方法は前述の明細書の記載に従つて実施すること
ができる。とくに色遮蔽層としては多孔性の金属
膜からなる水浸透性の色遮蔽層又は金属粉末を含
む水浸透性の色遮蔽層が好ましく、これらの色遮
蔽層の構成、調製方法、多層化学分析材料への組
込み方法については特開昭55−26428及び特開昭
55−26429各明細書の記載に従つて実施すること
ができる。また、支持体は省略することができ、
この場合には支持板が個々の多層化学分析材料の
支持体も兼ねる。
本発明の多層化学分析材料集積板の基本的形態
は、第1図に示した断面図の如く、支持板1、支
持板上のある点(中心点)2を中心に支持板面上
に各試薬層が互いに接触又は近接して配置された
異種複数の試薬層31,32及び多孔性展開層4
0の三者が積層されて固定された形成のものであ
る。各試薬層31,32は点2を境にして相接触
していてもよく、又ある間隙をもつて離れて(す
なわち近接していて)いてもよい。多孔性展開層
40は各試薬層31,32に共通の一枚物でもよ
く、又各試薬層のそれぞれに固有の複数のもので
あつてもよいが、多孔性展開層は共通の一枚物を
用いることが好ましい場合もある。これは、液体
試料が多孔性展開層により展開される際に、展開
層が一枚物であれば液体試料の展開が実質的にい
たる所で均一に起るので、化学分析の精度を高め
ることができるからである。ここで試薬層と多孔
性展開とが組合つて始めて一種の多層化学分析材
料を形成するので、本発明の多層化学分析材料集
積板は異種複数の化学分析材料が支持板面上に接
触又は近接して配置された構造であると表現する
方が理解し易い。
多孔性展開層の上(試薬層から遠い方の表面の
上)には、実開昭54−162295号明細書に記載され
ている少なくとも1個の小孔を有する防水性層、
実開昭54−162293号又は実開昭54−162294号明細
書に記載されている水分蒸発防止カバー、又は実
開昭54−178495号明細書に記載されている血液中
の有形成分を過する過層と少なくとも1個の
小孔を有する防水性層(防水性層が多孔性展開層
に接して設けられる。)の組合せを設けることが
できる。
異種複数の多層化学分析材料を支持板上に形成
する方法は、既成の相異なる多層化学分析材料を
円形、扇形又は多角形にカツトしたものを支持板
面上に配置し接着する切貼り法をとることもでき
るし、また支持板上に、スポツト塗布法や切貼り
法等でまず複数の相異なる試薬層を形成した後、
多孔性展開層を積層接着する方法をとることもで
きるなど、実際の形成法は分析項目数、製造量、
コスト等を考慮して任意に選択することができ
る。また、異種複数の多層化学分析材料のうち、
一種のみを、扇形の場合にはその中心角を大きく
または小さく作り、円形又は多角形の場合には大
きさ又は形を変えることにより、集積板に使用す
る際の向き、あるいは集積板に配列された多層化
学分析材料の識別をするための手段とすることが
できる。
次に本発明の多層化学分析材料集積板の使用方
法について説明する。まず第一に液体試料を多孔
性展開層の上に付着させる。付着させる位置は中
心点または中心点の近傍の多孔性展開層の上面で
ある。付着させる方法は具体的には液体試料の滴
下、液体試料のおしつけ又は塗りつけ、液体試料
の吹きつけ等をあげることができる。なお、本明
細書においては、これらのすべての付着させる方
法およびそのプロセスだけでなく、多孔性展開層
の上に他の層が設けられている場合のように間接
的に多孔性展開層に液体試料を付着させる方法お
よびそのプロセスをも含めて付着(する)とい
う。本発明の集積板に少なくとも1個の小孔を有
する防水層又は過層が最上層として設けられて
いる場合には、液体試料は防水性層の小孔部分又
は中心点の上方の過層に付着させることによ
り、液体試料が小孔を通過して、又は過層を通
過して(有形成分が含まれている場合には有形成
分が過されて)多孔性展開層に付着することが
できる。さらに詳細に具体的に説明すると、液体
試料1回の適用で、支持板上に配置された相異な
る種類の複数個の多層化学分析材料各々の少なく
とも試薬層には多孔性展開層により展開された液
体試料がほぼ均一にゆきわたるよう、中心点(第
1図の点2)又は中心点の近傍の上方にS方向か
ら液体試料を付着する。液体試料の付着は1回で
十分である。このようにして付着された液体試料
は各々の多層化学分析材料の個々の多孔性展開
層、又は共通の一つの多孔性展開層によつて展開
されて各試薬層に到達し、ついで各試薬層内にゆ
きわたる。そこで液体試料は各試薬層に含有され
る各試薬と反応して発色又は変色(以下、あわせ
て発色という。)する。発色反応が実質的に終了
した後に、各発色濃度は、第1図のV1,V2の方
向から順に測定して液体試料中の化学成分を定量
することができる。ここまでの説明で明らかにな
つたとおり、本発明の集積板を用いて液体試料を
1回だけ付着する使用方法は、化学分析の観点か
らは、各多層化学分析材料(より具体的には各試
薬層)への液体試料の付着または到達がすべて同
等の条件下で実施されるという著しい特徴があ
り、このことは各化学分析材料における定量に必
然的に付随する誤差の要因が実質的に除去され
る、あるいは著しく減少されることを意味するこ
とになる。
本発明の多層化学分析材料集積板の使用方法
は、一つの支持体の上に互いに相異る2種以上の
試薬層と共通の又は個別の多孔性展開層を設けた
多層化学分析材料の使用方法にまで拡張すること
ができる。すなわち、本発明の集積板のごとくは
じめから3項目以上の化学分析を1回の液体試料
の付着で実施することを意図した分析材料ではな
いが、多層化学分析材料の試薬層と多孔性展開層
の分析領域の配置が展開円の内部にあるような多
層化学分析材料である場合には、本発明の方法を
その材料にまで拡張して実施することができる。
とくに相異る2種の試薬層が接触又は近接して設
けられている多層化学分析材料においては、2種
の試薬層の配置の中心点、2種の試薬層の接触部
分の一点等、2種の試薬層における各分析領域間
の対称中心点またはその近傍の多孔性展開層の上
に液体試料を付着させることにより本発明の方法
を実施することができる。
本発明の多層化学分析材料集積板の具体例を第
2図から第5図に亘つて模型的に示してある。
第2図と第3図は試薬層と多孔性展開層とより
なる完成した多層化学分析材料の6種類のもの
を、扇形状に切つて中心点の近傍に、その一端が
くるように放射状に近接させて配置一体化した構
造の例である。第2図はこれを上から眺めた図
で、透明支持板1上の中心点2を中心に、台形又
は扇形状に切つた、6種類の完成した多層化学分
析材料61から66を放射状に配置して接着し、
各分析材料の一端は、すべて中心点2を中心とす
る半径4mmの円周に内接して存在するようにして
ある。6種の分析材料は隙間なく並べることもで
きるし、図示の如く0.5mmから5mmの間隙8をあ
けることもできる。各分析材料の間隙及び放射状
配置の中心部分を防水、撥水加工することができ
る。
第3図は第2図の構造の多層化学分析材料集積
板をX2−Y2の破線にそつて切断した断面の模型
図である。透明支持板1の上に異種の分析材料6
1,64が中心点2を中心に配置されている。分
析材料61,64はそれぞれ透明支持体51,5
4試薬層31,34多孔性展開層41,44から
なることを例示した。透明支持体51,54は省
略することも可能である。中心点上にS方向から
50〜90μの液体試料を付着させる。試薬層中の
発色濃度はV1,V4の方向から各材料について順
に比色定量にする。支持板は平面が原則である
が、中心点2を中心に山型やすり鉢型になつてい
てもよい。支持板材料は光透過性のよい有機又は
無機ガラス類や写真用フイルムベースがもつとも
好ましい。又単なる軟質透明フイルムや又は枠つ
きの薄い軟質透明フイルムをも利用することがで
きるし、支持板は展開層側にもつてくることも可
能であるが、この場合試料付着はS方向と反対の
方向から行う。
第4図、第5図は展開層をまだ積層していない
段階の、即ち試薬層又は試薬層と支持体だけから
なる未完成の多層化学分析材料を三角形状に、塗
布するか又は切貼りする方法で、中心点を中心に
放射状に接触させて配置して一体化し、その後円
形の多孔性展開層をその中心を中心点に一致させ
て積層し固定して一体化した形態のものを示す。
第4図はその平面図で、まず支持板1の上の中心
点2を中心に、正三角形状に切つた6種類の未完
成の多層化学分析材料71から76の頂点を互い
に接触させて放射状に配置固定する。次に中心点
2を中心に半径約1.5〜4cmの円形または多角形
の一つの多孔性展開層49を積層接着し6個の多
層化学分析材料に共通の多孔性展開層を形成させ
て多層化学分析材料を完成すると同時に集積板が
でき上る。
第5図は上記第4図に示した構造のもののX4
−Y4破線に沿つた断面の模型図である。
支持板1の上に、透明支持体51,54及び試
薬層31,34からなる(多孔性展開層を有しな
い)未完成の多層化学分析材料71,74があ
り、その上に両者に共通の多孔性展開層49を積
層接着して、多層化学分析材料とその集積板を完
成したものである。
液体試料の付着はS方向から、比色定量は
V1、V4方向から行うことは第2図の集積板と同
様である。ここで、各分析材料の支持体51,5
4を省略した形式、即ち共通の支持板と共通の多
孔性展開層の間に、各種の三角形状試薬層が放射
状に接触して配置された形式のものにすることも
できる。更に第5図において、支持板1を、その
位置からはずし、展開層49の上方においた構造
も可能である。このとき支持板1には液体試料付
着のための適当な小孔が中心点2の上方に必要で
ある。
第5図、第6図は別の多層化学分析材料集積板
の例を示す。この例においては、支持板1の上に
円形の8種の試薬層71から78が、中心点2を
中心とする特定の半径の円に内接するようにして
互いに間隙をおいて配置され、その上に一つの共
通の円形の多孔性展開層49を設けられている。
第6図はこの集積板の平面図、第7図は第6図に
おけるX6−Y6破線にそつた断面の模型図であ
る。液体試料の付着はS方向から中心点2の上方
の多孔性展開層49の上に行い、比色定量は
V1、V5方向から行う。
ここまでの説明では、多層化学分析材料6種又
は8種を用いて集積板を構成する例を用いて説明
したが、多層化学分析材料を3種以上用いて本発
明の集積板を構成することができることはいうま
でもない。
本発明の多層化学分析材料集積板の特徴を従来
の多層化学分析材料と比較して述べる。
(1) 従来の多層化学分析材料は分析項目1項目当
り1枚の分析材料を必要とするので、多項目分
析に当つては多数枚の分析材料を選び出し、順
序づけする必要があつた。本発明の集積板は1
枚の支持板に予め必要項目の分析材料の複数枚
を組にして配列してあるので、分析材料の選び
出しと順番づけする手間が省け、かつ貯蔵空間
が節約できるコンパクト型である。
(2) 従来の多層化学分析材料は1項目の分析毎に
1回ずつ試料を滴下・付着する操作が必要であ
るため、分析項目数に応じた多数回の試料滴下
が必要であつたが、本発明の集積板は1回だけ
の試料付着操作で多項目の分析が可能であるの
で、分析操作がより一層簡略化され、かつ操作
ミスの入る余地が少く、かつ試料付着操作を自
動化しようとするとき、従来のものに比較し数
段簡易なものとなる。
(3) 特に血液化学分析の分野で本発明の集積板を
利用する場合、緊急検査に要な複数項目分析用
の多層化学分析材料を一定順序で接触又は近接
して配置固定したシートを用意しておくと、1
枚のシートと1回の血液付着だけで必要項目の
検査が短時間にできるので、たいへん有用な緊
急検査用の分析手段を提供するものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の多層化学分析材料集積板の基
本的形態の断面図である。第2図から第5図は本
発明の多層化学分析材料集積板の具体例模型図で
ある。第2図は完成した多層化学分析材料の異種
のもの6個を支持板面上の中心点を中心とする小
円に外接するよう放射状に近接して配置した形式
の多層化学分析材料集積板であり、第3図はX2
−Y2破線に沿つた断面図である。第4図は多孔
性展開層を有しない未完成の多層化学分析材料の
異種のもの6個を支持板面上の中心点を中心に放
射状に接触させて配置した後共通の展開層一枚を
積層した形式の多層化学分析材料板であり、第5
図はそのX4−Y4破線に沿つた断面図である。第
6図は8個の異種の円形の試薬層を支持板面上の
中心点を中心とする特定の半径の円に内接して配
置した後共通の円形の展開層を積層した多層化学
分析材料集積板であり、第7図はそのX6−Y6
線に沿つた断面図である。 1:支持板、2:中心点、31,32,34,
35:試薬層、40:多孔性展開層、41,4
4:個々の多孔性展開層、49:共通の多孔性展
開層、51,54:個々の透明支持体、61,6
2,63,64,65,66:個々の多孔性展開
層を有する異種の多層化学分析材料、71,7
2,73,74,75,76,77,78:個々
の多孔性展開層を有しない異種の多層化学分析材
料、8:多層化学分析材料間の間隙、S:液体試
料付着方向、V1,V2,V4,V5:比色定量方向、
X2−Y2,X4−Y4,X6−Y6:多層化学分析材料集
積板の切断面を示す破線。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 支持板の上に各々試薬層と多孔性展開層を有
    し、かつ互いに相異なる種類の3個以上の多層化
    学分析材料が設けられてなり、該試薬層は互いに
    接触又は0.5mmから5mmの間隙で近接して配置さ
    れ、該展開層は該試薬層と同一の形状で該試薬層
    ごとに設けられているか、又は該展開層は展開円
    より大きい形状で該試薬層全てに共通に1個設け
    られていることを特徴とする多層化学分析材料集
    積板。 2 支持板の上に各々試薬層と多孔性展開層を有
    し、かつ互いに相異なる種類の複数個の多層化学
    分析材料が設けられてなり、該試薬層が互いに接
    触又は0.5mmから5mmの間隙で近接して配置さ
    れ、該展開層は該試薬層と同一の形状で該試薬層
    ごとに設けられているか、又は該展開層は展開円
    より大きい形状で該試薬層全てに共通に1個設け
    られている多層化学分析材料集積板の該展開層に
    液体試料を付着させ、それにより該液体試料が該
    展開層により展開され該複数個の試薬層各々に到
    達することを特徴とする多層化学分析材料集積板
    の使用方法。
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