JPS6149554B2 - - Google Patents

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JPS6149554B2
JPS6149554B2 JP57052153A JP5215382A JPS6149554B2 JP S6149554 B2 JPS6149554 B2 JP S6149554B2 JP 57052153 A JP57052153 A JP 57052153A JP 5215382 A JP5215382 A JP 5215382A JP S6149554 B2 JPS6149554 B2 JP S6149554B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
oil
water permeability
sec
coefficient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP57052153A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58170988A (ja
Inventor
Norito Tamano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JGC Corp
Original Assignee
JGC Corp
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Publication date
Application filed by JGC Corp filed Critical JGC Corp
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Publication of JPS58170988A publication Critical patent/JPS58170988A/ja
Publication of JPS6149554B2 publication Critical patent/JPS6149554B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は地中埋設石油移送管の布設方法および
該方法を実施するためのシートに関するものであ
る。
地中に埋設した石油移送管に漏孔を生じた場
合、漏洩油により地下水汚染を生じないための対
策は、埋設地盤の土質により異なる。
まず、透水係数が1×10-7cm/sec以下の粘土質
地盤の場合には直接埋設してもよい。
また、透水係数が1×10-3cm/sec以上の透水性
地盤の場合には、法令により堅固で耐久性のある
構造物の中に入れるよう義務づけられており、二
重管構造とかコンクリート・カルバート(暗渠)
などが用いられ、万全の対策がとられている。
これに対し、透水係数が両者の中間、即ち1×
10-3〜1×10-7cm/secの地盤に対しては、特別の
法的規制はないが、万一拡散した場合の影響の大
きさを考えれば、粘土質地盤に近い程度の安全性
を持たせるような対策をとることが望ましい。し
かし数Kmないし数十Kmもの石油移送管を布設する
場合、透水性地盤に準じて堅固で耐久性のある構
造物を設けることは、工期および費用の面で大き
な負担となるので、より簡便で効果のある方法が
期待されている。
従来提案されているのは、石油移送管の全外周
を気密性と水密性を有する可撓性カバーで連続し
て囲い漏洩油をカバー内部に留めて外部に漏出し
ないようにする方法であり、特公昭47―46124号
及び特公昭48―11134号などが知られている。し
かしこれらの方法は(1)漏洩油がカバー外に漏出し
ないようにするため、移送管布設現場でカバーを
水密に融着または接着する作業が必要であり手数
がかかる。(2)特公昭47―46124号の如く管を直接
カバーで囲む方法又は特公昭48―11134号の如く
カバーと管との間隙に砂層を設けてもそれがうす
い方法では、石油移送管が埋設土によつて拘束さ
れた状態にないため、温度による伸縮が大きく、
したがつてその伸縮をカバーするため、パイプラ
インの適宜個所にループなどを形成しなければな
らない。(3)石油移送管を非透水性のカバーで囲ん
でいるため、埋設土中の水分を導体として微弱電
流を流す電気防蝕を行うことができない、等の欠
点があり、実用に供されていない。
本発明は、従来提案された方法の欠点を解消
し、石油移送管からの漏洩油が周辺地盤へ滲透拡
散するのを防止しかつ漏洩の早期発見を可能にす
ると共に、(1)布設が容易・迅速、(2)埋設土による
管の拘束力が大、(3)埋設管の電気防蝕が可能、で
ある布設方法とその方法を実施するための資材
(シート)に関するものである。
本発明の方法を第1図によつて説明すると、ま
ず石油移送管の布設予定線に従つて、地中に樋状
凹部1を開削する。ついでこの凹部に沿つて、吸
油性および透水性を有すると共に断面方向の透油
係数が1×10-3cm/secより小さいシート2(詳細
後述)を配設する。さらにシート2によつて囲ま
れる凹部に埋設土3を充填すると共に、該埋設土
中に石油移送管4および油検知器5を埋設する。
埋設土3は開削した現場の土を使用することも
できるが、砂質土にした方が石油移送管の保守・
管理の点で好ましい。
地下水面の高さが石油移送管4の埋設深さより
低い場所では、シート2の側面の上縁は石油移送
管4の上縁と同じか、それより若干高い程度で良
いが、地下水面の高さが石油移送管の埋設深さよ
り高い場所では、シート2の側面の上縁を地下水
面の高さ以上にするか、又は第2図に示すように
シート2の両側面を巻き込み重ね合わせて設置す
れば良い。
油検知器はケーブル状のものをパイプラインの
全延長にわたり設置するか、又はスポツト式のも
のを一定間隔を置いて設置するか、あるいは両者
を併用する。いずれにしても、地下水面以上の高
さに設置するように配慮する。
なお図面において6は電線端部を石油移送管4
および外部地中に埋設した電気防蝕電極7にそれ
ぞれ接続した電気防蝕装置である。8は雨水が埋
設土3内に直接浸透するのを防止するためのプラ
スチツクシートで軟質塩化ビニルフイルム又はポ
リエチレンフイルムなどが好適である。9は開削
部を地表面の高さにするための埋め戻し土で布設
現場の開削土をそのまま使用すれば良い。
吸油性および透水性を有するシートの素材とし
ては、現在市販されている物の中ではポリプロピ
レン繊維不織布が吸油性が大きい特徴を有するの
で最も好適であるが、その他の合成樹脂繊維を用
いたフエルト状シートも使用できる。獣毛フエル
トなどの天然繊維よりなるシートも機能的には使
用可能であるが、長期間地中に埋設した場合の耐
久性を考えれば合成樹脂繊維を用いたフエルト状
シートの方がすぐれている。
ポリプロピレン繊維不織布は港湾などに油が流
出した場合の吸油材として広く用いられており、
嵩密度は0.1前後ときわめて低く、自重の10倍前
後の油を吸収・保持する。平面方向の透油係数・
透水係数はいずれも1×100cm/sec前後である。
断面方向の透油係数は、繊維方向の影響でこれよ
り1桁低く1×10-1cm/sec前後であり、かつ透油
係数は透水係数より小さく、また軽い油より重い
油の方が一層小さい。
しかし、この程度の値では本発明の目的を達成
するためには透油性がまだ大きいので、これを改
良して断面方向の透水係数を1×10-3cm/sec以下
とする。(油が周辺地盤へ漏出する度合は透油係
数に対応するわけであるが、前記のように透油係
数は油の種類によつて異なるので、どの油の透油
係数よりも値の大きい透水係数の値をもつて代表
させて上限値とする。ここでシートの透水係数の
測定は「土の透水試験法JIS A1218(1916)」を
準用する。) シートの断面方向の透水係数を1×10-3cm/sec
以下にするための改良方法はいくつかある。
その一つの方法はシートを構成している材料が
ポリプロピレン繊維のような熱可塑性合成樹脂繊
維である場合には、その片面に熱ローラーなどを
あてて熱処理を施すと、加熱された面の繊維層は
部分的に熔着して体積を減じ空隙率が小さくなつ
て水も油も通しにくい層を形成する。このような
シートの断面をモデル的に示せば第3図の如く
で、シート2は嵩密度が小さい層2aと嵩密度が
大きい層2bとから構成されている。
例 スパンボント法により製造された厚さ7.0mm
のポリプロピレン不織布(商品名タフネル)
の片面を熱処理して厚さ5.4mmの片面に嵩密
度が大きい層を有するシートを得た。
断面方向の透水(透油)係数(無荷重) 水 5.25×10-4cm/sec 白灯油 4.74 〃 アラビアンライト 1.97× 〃 アラビアンライト+カタール3.66× 〃 (土の透水試験法JIS A1218(1961)を準用して
測定) 得られたシートの未処理部分は嵩密度が小さく
吸油性を維持している一方、断面方向の透水係数
は1×10-3cm/sec以下となつている。このことは
土中に埋設して土圧がかかつた状態を想定して行
つた実験でも確認された。
このようなシートはもちろん吸油性が大きい面
(未処理面)を内側(管側)にして配設する。
他の方法は、ポリプロピレン繊維不織布などの
吸油性および透水性を有するフエルト状シートの
片面に、透水係数が1×10-3cm/sec以下の低透水
性シートを積層して構成する方法である。
低透水性シートの材質は土中での耐久性さえあ
れば任意であり、たとえばポリプロピレン繊維不
織布を両面から熱処理したもの、ポリアミド繊
維、(ナイロン)、ポリエチレンテレフタレート繊
維(テトロン)などをフエルト状の高密度シート
にしたものを用いることができる。
二種類のシートは接着または融着して積層した
ものが取扱いに便利であるが、重ね合わせただけ
でも良い。
本発明に従つて地下に布設された石油移送管
は、定常時は埋設土3によつてしつかりと拘束さ
れており、かつ埋設土3、シート2に保有されて
いる水分を通じて電気防蝕が働いている。
次に配管の一部に漏孔を生じた場合のことを考
えると、漏洩油は埋設土3中を拡散しシート2に
至る。シート2は平面方向の透油係数は大なので
横方向に速やかに拡散し、かなりの量の漏洩油を
シート内に保持する一方、油検知器に到達して警
報を発する。シート2の断面方向の透油係数は1
×10-3cm/sec以下と低いので、油検知器による警
報が発せられ補修作業が行われるまでの時間に、
周辺地盤へ漏出する油の量を最小限におさえるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法によつて設置した石油移
送管の断面図、第2図は設置方法の他の例を示す
断面図、第3図は本発明の方法を実施するための
シートの一例の構造を示す断面図である。 1…樋状凹部、2…シート、3…埋設土、4…
石油移送管、5…油検知器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 地中に樋状凹部を開削し、該凹部に沿つて、
    吸油性および透水性を有すると共に断面方向の透
    水係数が1×10-3cm/secより小さいシートを配設
    し、そこに埋設土を充填すると共に、該埋設土中
    に石油移送管および油検知器を埋設することを特
    徴とする石油移送管の布設方法。 2 ポリプロピレン繊維不織布などの吸油性およ
    び透水性を有する熱可塑性合成樹脂繊維を用いた
    フエルト状シートの片面に熱処理を施すことによ
    り、その面にもとのシートよりも透水係数の低い
    層を形成させ、それによつて該不織布の断面方向
    の透水係数を1×10-3cm/sec以下としたことを特
    徴とする石油移送管を布設するために地中に開削
    した樋状凹部に配設するためのシート。 3 ポリプロピレン繊維不織布などの吸油性およ
    び透水性を有するフエルト状シートの片面に、透
    水係数が1×10-3cm/sec以下の低透水性シートを
    積層して構成したことを特徴とする石油移送管を
    布設するために地中に開削した樋状凹部に配設す
    るためのシート。
JP57052153A 1982-03-30 1982-03-30 地中埋設石油移送管の布設方法および該方法を実施するためのシ−ト Granted JPS58170988A (ja)

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JP57052153A JPS58170988A (ja) 1982-03-30 1982-03-30 地中埋設石油移送管の布設方法および該方法を実施するためのシ−ト

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JPS58170988A JPS58170988A (ja) 1983-10-07
JPS6149554B2 true JPS6149554B2 (ja) 1986-10-30

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JP57052153A Granted JPS58170988A (ja) 1982-03-30 1982-03-30 地中埋設石油移送管の布設方法および該方法を実施するためのシ−ト

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JP (1) JPS58170988A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5311604B1 (ja) * 2012-11-05 2013-10-09 日新化成工業株式会社 樹脂製埋設管の防護構造及び樹脂製埋設管用の防護ブロック体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5311604B1 (ja) * 2012-11-05 2013-10-09 日新化成工業株式会社 樹脂製埋設管の防護構造及び樹脂製埋設管用の防護ブロック体

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JPS58170988A (ja) 1983-10-07

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