JPS6147275A - 熱印字装置の記録方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、熱印字装置における印字パターンの記録方法
に関する。

〈従来の技術〉 一般に熱印字装置は、熱印字ヘッドが受像紙に対して相
対的に摺動するとともに、熱印字ヘッドに備わる発熱体
列の所要部が発熱し、この発熱体列の加熱により受像紙
上に印字パターンを形成するものである。

〈発明が解決しようとする問題点〉 ところで、従来の装置は、印字機構部分に１列の発熱体
列を有し、各印字パターンは１列の発熱体列の１回の印
字動作により形成されるようになっているから、受像紙
の状態等、種々の条件によっては、発熱体による加熱が
不充分で印字パターンが不鮮明になるおそれがあった。

例えば、感熱式熱印字装置では、受像紙の発色層の感度
が低下していたり周囲の温度が低いような場合、感熱紙
の印字部分に対する発熱体の加熱が１回の加熱では不充
分で、感熱紙の発色層の発色が不足し、印字パターンが
不鮮明となることがあった。

主だ、転写式熱印字装置でも、使用する受像紙が平滑度
の低く、受像紙の紙面が粗い場合、転写フィルムのイン
ク塗布面と受像紙表面との密着性が悪く、１回の印字で
はインクが完全に受像紙表面に転写されず、そのためド
ツト再現性が低下して印字パターンが不鮮明となる欠点
があった。

これに対しては、熱印字ヘッドの発熱体への印加電力を
増大させて発熱体の発熱量を大きくして印字パターンを
鮮明にすることが考えられるのであるが、このように印
加電力を大きくすると、発熱体の印加電力に対する寿命
、いわゆるパルス寿命が短くなる。

さらにまた、印字パターンを鮮明にするために、１行分
の印字パターンを形成したのち、受像紙の同一の印字個
所に繰り返し前記発熱体を摺動させ、これによって印字
パターンを重複形成することが考えられるが、これでは
受像紙の同一個所に熱印字ヘッドが２回摺動することに
なるので、印字時間が２倍あるいはそれ以上かかること
になり、非能率である。

本発明はかかる従来の問題点に鑑み、発熱体のパルス寿
命を短縮させることなく、従来の印字速度と同様の印字
速度で能率よくドツト再現性に優れた鮮明な印字パター
ンが得られるようにすることを目的とする。　゛ く問題点を解決するための手段〉 本発明ではこのような目的を達成するために、複数の発
熱体列を印字進行方向の前後に互いに平行に配置し、最
前段の発熱体列に所要のパルスを印加して該最前段の発
熱体列によって受像紙上に第１の印字パターンを形成し
た後、次段の発熱体列に所定の遅延時間をおいてほぼ同
一のパルスを印加し、該次段の発熱体列によって前記第
１の印字パターン上に、これと重なりうるほぼ同一の印
字パターンを形成することを特徴とするものである。

〈実施例〉 以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説萌
する。

第１図は本発明が実施されたシリアル型の感熱式熱印字
装置の概略構成図である。同図において、この熱印字装
置はシリアル型の熱印字へ・ラド１と、この熱印字へラ
ド１に対向して配置されたプラテン２とを備える。この
プラテン２と前記熱印字ヘッド１との間には受像紙３と
して感熱紙が送給される。前記熱印字ヘッド１は、第２
図の正面図に示すように、基板６上に複数列（実施例で
は２列）の発熱体列４，５が受像紙３を横切る方向イの
前後に平行に配置され、該基板６が放熱板７に取着され
たもので、図外の摺動手段により前記矢印イ方向に摺動
し印字を行なう上うになっている。以下矢印イ方向を印
字進行方向という。印字進行方向イの前後の発熱体列４
，５は、各発熱体４，５に対応する発熱駆動部８，９か
らの通電によりそれぞれの所要部が発熱する。１０は熱
印字へラド１の印字動作を制御する制御回路である。

上記構成において、熱印字へラド１が印字進行方向イに
摺動している状態で、熱印字へラド１の発熱体列４，５
に所要のパルスを印加することにより、発熱体列４，５
の所要部が発熱し、該発熱体列４，５が受像紙３の所要
部を加熱するので、腋部の発色層が発色し、該受像紙３
に印字進行方向イに沿って所望のパターンが印字される
。

この場合、前記受像紙３上には、まず、前段の発熱体列
４によって、第１の印字パターンが形成される。この第
１の印字パターンは多くの場合全体的に不鮮明である。

第１の印字パターンが形成されてから一定時間後に後段
の発熱体列５が第１の印字パターン上に達するが、本発
明はこの時点で、即ち、前段の発熱体列４にパルスを印
加してから所定の遅延時間後に、前段の発熱体列４の印
加パルスと同一のパルスを後段の発熱体列５に印加し、
後段の発熱体列５の加熱により前記第１の印字パターン
上に、該印字パターンの一部または全部を重ね打ちする
ようにしている。すなわち、後段の発熱体列５が第１の
印字パターンと同一のパターンを第１の印字パターン上
に重ねて形成し、最終的にはドツト再現性に優れた鮮叩
な印字パターンを得ることができる。

第１図および第２図に示す実施例においては、前段の発
熱体列４と後段の発熱体列５とを単一の基板６上に設け
たが、これら発熱体列４，５は第３図の正面図に示すよ
うに別体の基６板にそれぞれ設け、両基板６を単一の放
熱板７に取着してもよい。要するに発熱体列４，５は、
印字進行方向の前後に互いに平行に並列し、受像紙３に
対し一体的に摺動すればよい。

第４図は池の実施例の要部概略側面図で、本発明を実施
したライン型の感熱式熱印字装置を示し、第１図の実施
例と同一の部分には同一の符号を付している。すなわち
、１゛はライン型の熱印字ヘッド、２はプラテン、３は
受像紙である感熱紙、４゜５はそれぞれ前後の発熱体列
、６は熱印字へラド１の基板、７は放熱板である。

この実施例においても、前段の発熱体列４に所要のパル
スを印加し、この発熱体列４よって受像紙３に第１の印
字パターンを形成したのち、所定の遅延時間をおいて後
段の発熱体列５に同一のパルスを印加し、この後段の発
熱体列５によって該第１の印字パターン上に、第２の印
字パターンを重ねて形成している。

上記各実施例は、いずれも感熱式熱印字装置に関するも
のであるが、本発明は転写式の熱印字装置にも実施しう
ろことはいうまでもない。なお、発熱体列は２列に限ら
ず、３列以上並列して設けてもよい。

〈発明の効果〉 以上のように本発明によれば、複数の発熱体列を印字進
行方向の前後に互いに平行に配置し、受像紙上に最前段
の発熱体列によって第１の印字パターンを形成するとと
もに、該第１の印字パターン上に次段の発熱体によって
第１の印字パターンの一部または全部と同一のパターン
を有する第２の印字パターンを重ねて形成するものとし
たので、感熱紙の発色層の感度が低下していても、印字
パターンの重複形成により鮮明な印字パターンが得られ
、印字品質を高水準に保つことができる′。

また、熱印字ヘッドの１回の印字動作で最前段の発熱体
列と次段の発熱体列との印字パターンの形成が並行的に
行なわれるから、従来の１度打ちの場合と同じ印字速度
で高速で能率よく印字することができる。

さらに各発熱体列に印加するパルスは小電力でよいから
、印加電力に対する発熱体列の寿命、いわゆるパル又寿
命が長くなり、長期の使用が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施したシリアル型熱印字装置の構成
図、第２図は熱印字ヘッドの要部正面図、第３図は熱印
字ヘッドの他の実施例の要部正面図、第４図は池の実施
例の概略側面図である。 １・・・熱印字ヘッド、３・・・受像紙、４・・・前段
の発熱体列、５・・・後段の発熱体列。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数の発熱体列を印字進行方向の前後に互いに平
   行に配置し、最前段の発熱体列に所要のパルスを印加し
   て該最前段の発熱体列によって受像紙上に第１の印字パ
   ターンを形成した後、次段の発熱体列に所定の遅延時間
   をおいてほぼ同一のパルスを印加し、該次段の発熱体列
   によって前記第１の印字パターン上にこれと重なりうる
   ほぼ同一の印字パターンを形成することを特徴とする熱
   印字装置の記録方法。