JPS6146555B2 - - Google Patents

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JPS6146555B2
JPS6146555B2 JP54122425A JP12242579A JPS6146555B2 JP S6146555 B2 JPS6146555 B2 JP S6146555B2 JP 54122425 A JP54122425 A JP 54122425A JP 12242579 A JP12242579 A JP 12242579A JP S6146555 B2 JPS6146555 B2 JP S6146555B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
thiophenol
diphenyl disulfide
phenyl
mol
Prior art date
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Expired
Application number
JP54122425A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5647579A (en
Inventor
Junzo Nogami
Yoshimasa Fujita
Rokuro Oogawara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5647579A publication Critical patent/JPS5647579A/ja
Publication of JPS6146555B2 publication Critical patent/JPS6146555B2/ja
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  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は電解反応によりチオフエノール類もし
くはジフエニルジスルフイド類からフエニルスル
フイン酸エステル類を製造する方法に関する。 フエニルスルフイン酸エステル類は有機合成に
おいて重要なスルホンおよびスルホキシドの原料
として有用であり、従来技術によればフエニルス
ルフイン酸エステル類は、フエニルスルホニルク
ロライドを出発物質として、次式で示されるよう
にフエニルスルフイン酸ナトリウム、フエニルス
ルフイン酸、フエニルスルフイニルクロライド等
を経由して製造される〔Org.Syn.Coll.Vol.1492
(1941)、Bull.Chem.Soc.JPN.,39,802および
967(1966)参照〕。
【表】 ピリジン
〔上記式中Phは置換基を有するかもしくは有
しないフエニル基、Rは低級アルコール残基であ
る〕 上述の従来の方法はフエニルスルフイン酸エス
テル類の収率が満足しうるほど高くないことに加
えて、多数の反応工程を要する点で改善が望まれ
ている。 本発明はこのような方法とは全く異なる極めて
簡便な方法によりフエニルスルフイン酸エステル
類を好収率で製造する方法を提供するもので、本
発明によれば該に置換基を有するかもしくは有し
ないチオフエノールもしくはジフエニルジスルフ
イドを低級脂肪族カルボン酸および低級アルコー
ルの存在下で電解反応することによりフエニルス
ルフイン酸エステル類が製造される。 本発明において出発物質として用いられるチオ
フエノールもしくはジフエニルジスルフイドは、
電解反応を阻害せずかつ該反応に関与しない任意
の置換基を該に有していてもよい。このような置
換基の例はメチル、エチル、プロピル、ブチル、
ペンチル等の低級アルキル基、ビニル、プロペニ
ル、ブテニル等の低級アルケニル基、メトキシ、
エトキシ、プロポキシ等の低級アルコキシ基、塩
素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子であり、目的
とするフエニルスルフイン酸エステル類の用途に
応じて適宜選ばれる。出発物質のチオフエノール
類およびジフエニルジスルフイド類の例は、した
がつて、チオフエノール、ジフエニルジスルフイ
ド、上記の如き置換基をオルト、メタもしくはパ
ラ位に少くとも1個有するチオフエノールおよび
ジフエニルジスルフイドである。 本発明による反応は次式で示すことができる。
【表】 上記式中Phは置換もしくは非置換のフエニル
基であり、低級アルコールを表わす式R1OHにお
いてR1はメチル、エチル、プロピル、ブチル、
ペンチル等の低級アルキル基、プロペニル、ブテ
ニル、ペンテニル、プレニル等の低級アルケニル
基、プロパルギル、ブチニル等の低級アルキニル
基であり、低級脂肪族カルボン酸を表わす
R2COOHにおいてR2は水素またはメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル等の低級アルキ
ル基である。これらの低級アルコールおよび低級
脂肪族カルボン酸は、チオフエノール類もしくは
ジフエニルジスルフイド類1モルあたりそれぞれ
3〜4モルおよび5〜7モルの範囲で用いるのが
実際的である。電解を行うに際して添加する支持
電解質はたとえば過塩素酸リチウム、過塩素酸ナ
トリウム、臭化リチウム、臭化ナトリウム、臭化
カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等のア
ルカリ金属塩、過塩素酸アンモニウム、過塩素酸
テトラエチルアンモニウム、臭化アンモニウム等
のアンモニウム塩であり、これらの使用量はチオ
フエノール類もしくはジフエニルジスルフイド類
1モルあたり0.1〜0.3モルであるのが適当であ
る。 本発明による電解反応を隔膜のない電解槽で実
施する場合、陰極付近で望ましくない副反応等が
生じないように、操作ならびに電極材料について
配慮が必要となる場合がある。電極は白金、金、
ニツケル、炭素等の反応条件下で安定な材料でつ
くられるが、とりわけ白金電極が好ましい。電解
反応は定電流にて進行させることができる。電流
密度としては0.005〜1A/cm2の範囲、とくに電流
効率および反応の選択性の点で0.01〜0.5A/cm2
範囲が適当であり、この値は端子電圧によつて調
整することができる。電気量は出発物質中のイオ
ウ1グラム原子あたり約5〜8フアラデーが好ま
しい。すなわちチオフエノール類については約5
〜8フアラデー、ジフエニルジスルフイド類に関
しては約4〜5フアラデーである。反応は約10〜
60℃、通常一般には環境温度で行うことができ
る。電解反応系は上述した各成分を含むほかに、
実害のない範囲で他の成分を含んでいてもよい。 電解反応後は、たとえば低級脂肪族カルボン酸
溶媒を留去し、アルカリ水溶液で洗浄したのちエ
ーテルで抽出し、抽出層から常法により目的物を
分離収得することができる。 次に実施例により本発明を具体的に説明する。 実施例 1〜3 表1に示すアルコール3〜4ml、酢酸8mlおよ
び酢酸ナトリウム0.35g(4.5mmol)の混合物中
にチオフエノール2g(18mmol)を溶解した。
この混合物を隔壁のない電解槽に入れ、2本の白
金電極を用いて電解を行つた。電流密度0.01〜
0.04A/cm2(端子電圧30V)で6F/mol通電した
時点で反応を終了した。反応混合物から溶媒を除
去し、残分を炭酸ナトリウム水溶液で洗浄したの
ちエーテルで抽出し、抽出層を減圧蒸留すること
により、精製されたフエニルスルフイン酸アルキ
ルエステルを得た。結果を表1に示す。なお生成
物は従来法により調製したエステルと構造が一致
したことによつて確認した。
【表】 実施例 4〜6 チオフエノールの代りにジフエニルジスルフイ
ドを用い、イオウ1グラム原子あたり表2に示す
電気量を用いた以外は実施例1〜3と同様にして
反応を行つた。結果を表2に示す。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 該に置換基を有するかもしくは有しないチオ
    フエノールもしくはジフエニルジスルフイドを低
    級脂肪族カルボン酸および低級アルコールの存在
    下で電解反応することを特徴とするフエニルスル
    フイン酸エステル類の製造方法。
JP12242579A 1979-09-21 1979-09-21 Preparation of phenylsulfinic acid ester Granted JPS5647579A (en)

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JPS63257775A (ja) * 1987-04-15 1988-10-25 Fuji Xerox Co Ltd 複写装置
JPS63257771A (ja) * 1987-04-15 1988-10-25 Fuji Xerox Co Ltd 複写装置
CN108950592A (zh) * 2018-07-03 2018-12-07 合肥工业大学 一种芳基亚磺酸酯化合物的电化学合成方法

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CN110846676B (zh) * 2019-11-25 2020-12-22 浙江工业大学 一种氯乙基亚砜类化合物的电化学合成方法

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