JPS6146486B2 - - Google Patents

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JPS6146486B2
JPS6146486B2 JP20512981A JP20512981A JPS6146486B2 JP S6146486 B2 JPS6146486 B2 JP S6146486B2 JP 20512981 A JP20512981 A JP 20512981A JP 20512981 A JP20512981 A JP 20512981A JP S6146486 B2 JPS6146486 B2 JP S6146486B2
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JP
Japan
Prior art keywords
reaction
tubular reactor
phosgene
aqueous solution
polycarbonate
Prior art date
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Expired
Application number
JP20512981A
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English (en)
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JPS58108226A (ja
Inventor
Tatsuya Tomioka
Nobuo Ogata
Tsutomu Kimura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
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  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はポリカーボネートオリゴマーの連続製
造法に関し、詳しくはビスフエノールA等のジオ
キシ化合物とホスゲンとを管型反応器中で反応さ
せるにあたつて、管型反応器の二箇所以上の位置
からホスゲンを導入することによつて、均一性の
高いポリカーボネートオリゴマーを効率よく連続
的に製造する方法に関する。 従来から、ジオキシ化合物のアルカリ水溶液と
不活性有機溶剤との混合物にホスゲンを反応させ
てポリカーボネートオリゴマーを製造することは
広く知られている。しかし、この反応を回分式あ
るいは充填塔式で行なうと、反応が定常状態にな
りにくく、また反応熱の除去が困難であるため、
得られるオリゴマーの性質が均一にならないとい
う欠点がある。 この欠点を改良するものとして、ジオキシ化合
物の苛性アルカリ水溶液とポリカーボネートオリ
ゴマー用有機溶剤を管型反応器に導入して、混相
流を形成せしめ、これにホスゲンを並流反応させ
て、発生する反応熱を有機溶剤の気化熱として除
去する方法が開発されている(特公和46−21460
号公報)。しかしながら、この方法では反応熱の
除去を行なうことはできるが、ホスゲン化反応が
有機溶剤の沸点近くの高温で進行することおよび
有機溶剤を凝縮させるために比較的長い反応器を
必要とすることにより、ホスゲンの分解や生成し
たクロロホーメート基の加水分解などが起り、必
ずしも高品質のオリゴマーを得ることはできな
い。また反応熱の除去を効果的にするために、低
沸点の有機溶剤を用いることも考えられるが、揮
発性が高く実際には使用が困難である。 さらに反応に際して生ずる反応熱を除去する方
法として、ホスゲン化反応の初期の反応生成物を
一定温度に維持された多量の反応生成物と接触さ
せる方法が提案されている(特公昭54−40280号
公報)。しかし、この方法ではホスゲン化反応の
初期段階のコントロールが困難であると共に副次
的な反応が起こるため高品質のオリゴマーを得る
ことができないという本質的な欠点がある。 また最近、アルカリ性水溶液を0℃以下に保冷
し、この冷水溶液にホスゲンを反応させて反応熱
の吸収を効果的に行なう方法が提案されている。
(特開昭55−52321号公報)。しかしながらこの方
法では反応温度を低く抑えることはできるが、こ
のような低温度では有機溶剤として最もよく用い
られるメチレンクロライドが水溶液と接触すると
水和物が形成されて反応系がシヤーベツト状にな
り、工業的に有利な管型反応器を用いた連続製造
法には適用できないという制約がある。 本発明は、これらの欠点の解消された工業的に
有利な高品質オリゴマーの製造方法を提供するこ
とを目的とし、その構成はジオキシ化合物のアル
カリ水溶液とホスゲンとを有機溶剤の存在下に管
型反応器中で反応させてポリカーボネートオリゴ
マーを製造するにあたり、管型反応器の二箇所以
上の位置からホスゲンを反応系に導入することを
特徴とするポリカーボネートオリゴマーの連続製
造法である。 本発明におけるジオキシ化合物としては、2,
2−ビス(4′−オキシフエニル)プロパン(ビス
フエノールA)などをはじめとするポリカーボネ
ート用原料として知られているフエノール系化合
物などがあげられる。 また上記ジオキシ化合物のアルカリ水溶液に用
いるアルカリは、苛性ソーダ、苛性カリ、水酸化
カルシウムなどの強塩基性の水酸化物などが充当
される。ここでアルカリ水溶液のアルカリ濃度
は、各種条件に応じて異なり、一義的に定めるこ
とはできないが、通常は3〜10wt%、好ましく
は4.5〜7.5wt%である。さらに、このアルカリ水
溶液中の前記ジオキシ化合物の濃度は、特に制限
はなく適宜定めればよいが、通常の場合は5〜
17wt%、好ましくは10〜15wt%とすべきであ
る。 次に、本発明に用いる有機溶剤としては、ジオ
キシ化合物やホスゲンに対して不活性なものであ
り、しかも生成するポリカーボネートオリゴマー
を溶解するものがよく、例えば、メチレンクロラ
イド;テトラクロルエタン;1,2−ジクロルエ
チレン;クロロホルム;クロルベンゼン;トルエ
ン;キシレン;ジオキサン;アセトフエノンなど
があげられる。 本発明の方法では、上述のジオキシ化合物のア
ルカリ水溶液と有機溶剤を管型反応器に導入して
混相流を形成し、この混相流にホスゲンを吹込ん
で反応させる。あるいはジオキシ化合物のアルカ
リ水溶液を管型反応器に導入し、これにホスゲン
を溶解した有機溶剤を注入して反応させることも
できる。この際ホスゲンは、管型反応器の二箇所
以上の位置から反応系に導入することが必要であ
る。管型反応器の一箇所のみからホスゲンを集中
的に導入すると、導入箇所周辺の反応系において
ホスゲン化反応が著しく進行して発熱し、ホスゲ
ンの分解等の副次的な反応が起こると共に生成す
るオリゴマーが反応系全体で不均一なものとな
り、高品質のポリカーボネートオリゴマーを得る
ことができない。これに対して、本発明の方法の
如く、反応器の数箇所から分散してホスゲンを反
応系に導入すれば、反応系全体にわたつてほぼ一
様にホスゲン化反応が進み、特定箇所のみが異常
に反応が進行して著しく発熱するという事態を避
けることができ、その結果、均一かつ高品質のポ
リカーボネートオリゴマーを得ることができる。 なお、管型反応器に導入すべきジオキシ化合物
のアルカリ水溶液および有機溶剤の温度は、通常
は30℃以下、好ましくは10℃以下とし、また導入
すべき有機溶剤の量は、特に制限はなく、生成す
るポリカーボネートオリゴマーを溶解するに足る
量であればよい。さらにホスゲンの導入量につい
ても適宜定めればよいが、通常は管型反応器の複
数箇所から導入する量を合計して、アルカリ水溶
液中のジオキシ化合物1モルに対して1〜3モ
ル、好ましくは1.3〜2モルとすべきである。 一方、上記反応に用いる管型反応器の温度は、
反応系内で生ずる反応熱を速やかに除去できる程
度に低温に維持しておくことが好ましく、一般的
には2℃〜30℃、特に好ましくは2℃〜20℃とす
る。この管型反応器の温度維持は恒温槽等により
行なえばよい。ここで管型反応器の温度が低すぎ
ると反応液の凍結などが生じて連続操作をするこ
とができず、逆に高すぎると反応系内の反応熱が
除去が充分に行なえず、その結果ホスゲンの分解
などが起こり好ましくない。しかし、本発明の方
法では、ホスゲンを管型反応器の数箇所から反応
系へ導入するものであるため、急激に著しい反応
熱が生ずるというおそれがなく、従つて、管型反
応器の維持すべき温度もあまり低温に設定せずと
も差支えない。 また上記管型反応器の形状は特に制限されるも
のではないが、好ましくは管長/管径が8以上の
ものが用いられる。管径が大きすぎるとホスゲン
化反応によつて生ずる反応熱の除去が困難になり
好ましくない。本発明の方法では通常は管型反応
器を2℃〜30℃の範囲に維持する冷媒として水な
どを用いれば充分であるが、この冷媒として低沸
点物質を用い、この物質の気化熱を利用して反応
器を冷却してもよい。 本発明の方法では、管型反応器を用いることお
よびホスゲンを分散して反応系に導入しているこ
とのために、ホスゲン化反応による反応熱は一部
に集中することなく速やかに反応系外に除去され
ることとなる。 従つて、本発明の方法によつて得られるポリカ
ーボネートオリゴマーは、クロロホーメート基分
率の高いものであると同時に、非常に均一性のす
ぐれたオリゴマーとなる。それ故、このオリゴマ
ーを用いて重合を行なえば、均質なポリカーボネ
ートが再現性よく得られ、またこのポリカーボネ
ートは分子量分布が狭く、耐熱性、流動性のすぐ
れた極めて高品質のものとなる。なお、この際の
重合反応は、アルコール、フエノール、p−t−
ブチルフエノール、p−クミルフエノール等の重
合調節剤やトリエチルアミン、トリブチルアミン
等の重合触媒を用いて行なえばよい。 叙上の如く、本発明の方法によれば、簡単な設
備ならびに操作にて、非常に均一性の高いポリカ
ーボネートオリゴマーを連続的に効率よく製造す
ることができる。それ故、本発明の方法は工業的
に極めて価値の高い方法として有効に利用しうる
ものである。 次に本発明の実施例を示す。 実施例1〜3および比較例1,2 7.5wt%苛性ソーダ水溶液5にビスフエノー
ルAを847g溶解し、ビスフエノールAの苛性ソ
ーダ水溶液を調製した。ついで室温に保持した該
ビスフエノールAの苛性ソーダ水溶液およびメチ
レンクロライドをそれぞれ23ml/分、11.5ml/分
の流量で、第1表に示す温度に調節された恒温槽
に設けられた内径6mm、管長4mの管型反応器に
導入し、これにガス状のホスゲンを第1表に示す
流量で、管型反応器入口(位置A)および入口よ
り2mの位置(位置B)において吹きこんだ。管
型反応器からの反応液は内容2の容器に受、所
定時間ごとに抜き出した。 反応液は水溶液相とメチレンクロライド溶液相
に分離し、水溶液相にはビスフエノールAはほと
んど検出されず、供給したビスフエノールAは完
全に反応していた。また水溶液中にメチレンクロ
ライドの微粒子の浮遊もみられなかつた。 このようにして、2時間の定常運転後に得られ
たポリカーボネートオリゴマーの分析を行なつた
結果を第1表に示す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ジオキシ化合物のアルカリ水溶液とホスゲン
    とを有機溶剤の存在下に管型反応器中で反応させ
    てポリカーボネートオリゴマーを製造するにあた
    り、管型反応器の二箇所以上の位置からホスゲン
    を反応系に導入することを特徴とするポリカーボ
    ネートオリゴマーの連続製造法。 2 管型反応器の温度が、2℃〜30℃である特許
    請求の範囲第1項記載の製造法。
JP20512981A 1981-12-21 1981-12-21 ポリカ−ボネ−トオリゴマ−の連続製造法 Granted JPS58108226A (ja)

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JP20512981A JPS58108226A (ja) 1981-12-21 1981-12-21 ポリカ−ボネ−トオリゴマ−の連続製造法

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JP20512981A JPS58108226A (ja) 1981-12-21 1981-12-21 ポリカ−ボネ−トオリゴマ−の連続製造法

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JPS58108226A JPS58108226A (ja) 1983-06-28
JPS6146486B2 true JPS6146486B2 (ja) 1986-10-14

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JP20512981A Granted JPS58108226A (ja) 1981-12-21 1981-12-21 ポリカ−ボネ−トオリゴマ−の連続製造法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011006367A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Chuo Kaseihin Kk ビスクロロホーメート化合物の製造方法及びビスクロロホーメート化合物含有溶液

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