JPS6146156B2 - - Google Patents

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JPS6146156B2
JPS6146156B2 JP9624176A JP9624176A JPS6146156B2 JP S6146156 B2 JPS6146156 B2 JP S6146156B2 JP 9624176 A JP9624176 A JP 9624176A JP 9624176 A JP9624176 A JP 9624176A JP S6146156 B2 JPS6146156 B2 JP S6146156B2
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Brother Industries Ltd
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Publication of JPS6146156B2 publication Critical patent/JPS6146156B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は半導体記憶装置に予め記憶されている
情報を順次読み出し、その読み出された情報によ
つて縫い針の横方向揺動運動と加工布の送り運動
とを制御して所望の縫目模様を形成するミシンに
関し、特に選択装置による選択により多種類の縫
目模様を選択的に形成し得るミシンに関する。
一般にミシンにより形成される縫目模様は縫い
針の横方向運動と、加工布の送り運動との組合わ
せにより種々形態のものに形成され得ることは周
知のとおりであるが、最近、上記両運動の制御情
報を電子的に記憶し、これを順次読み出すことに
より、その読み出し情報に応じた縫目模様を多種
類にわたり選択的に形成し得るようにしたミシン
(例えば特開昭50−37555号)が開発された。この
従来のものは、縫目模様を構成するために縫い針
の横方向の揺動振幅情報群と加工布を送るための
送り情報群とを縫目模様の種類ごとに記憶装置に
貯える構成のものである。この構成によれば、各
情報群が縫目模様の種類毎に貯わえられるから、
異なる複数種類の各縫目模様について例えば送り
情報群が共通している場合でも、その同一の送り
情報群をこれを必要とする縫目模様と同数貯えね
ばならない。揺動振幅情報群についても同様の事
情があることを考え合わせると、記憶装置内に膨
大な数の情報群を貯えねばならず、大容量の記憶
装置が必要となり、装置が高価になる欠点があ
る。
本発明は上記の欠点を除去すべくなされたもの
であり、その目的は縫い針の横方向揺動運動を制
御するための多数の揺動振幅情報群を夫々が異な
る内容をもつ状態で第一の情報発生手段に貯え、
及び加工布を送るための送り運動を制御する多数
の送り情報群を夫々が互に異なる内容をもつ状態
で第二の情報発生手段に貯え、しかもこのとき
に、前記多数の揺動振幅情報群の夫々と前記多数
の送り情報群の夫々とを各縫目模様の形成に適合
するように情報群選択手段により組合せ、所望の
縫目模様の形成に際して、これに対応する一組の
情報群中から揺動振幅情報と送り情報とを順次読
み出してこれにより揺動振幅制御と送り情報とを
行なうようになし、且つ第一及び第二の情報発生
手段に貯えられる多数の情報群の前述のような組
合せにおいてその多数の情報群の内の少なくとも
一つの情報群が複数の組合せに用いられる構成と
することにより、情報発生手段に多数貯えられた
情報群の内の少なくとも一つの情報群を種類の異
なる複数の縫目模様の縫目形成のための情報群と
して兼用し得ることとなり、従つて縫目模様の種
類が多い割には貯える情報数が少なくて済み、情
報発生手段の記憶容量が小容量のものでよくなる
ミシンを提供するにある。
以下、本発明の詳細を一実施例により図面を参
照しながら説明する。本発明を適用したミシンの
機構の概要を示す第1図及び第2図において、ミ
シン機枠1は台2と、この台2から立ち上がつて
いる支柱部3及びこれより水平に延出するアーム
部4から成り、そして時間的に関連するように図
示しない周知の駆動機構を介して互に連結された
上軸5及び下軸6を備え、上軸5は主プーリ7を
介して図示しない駆動モータにより回転されるよ
うになつている。8は縫い針9に横方向揺動運動
を与える針揺動装置で、その構成は公知の手段で
十分であるので詳細な図示を省略するが、揺動運
動に直接寄与するのは揺動支持体10であり、こ
れに上軸5に連動して上下往復運動するようにさ
れた針棒11を設けており、この針棒11に縫い
針9を連結している。縫い針9に横方向揺動運動
を与える前記揺動支持体10は駆動リンク12に
より揺動されるようになつており、このために駆
動リンク12の一端は前記揺動支持体10に軸1
3により枢着され、他端は後述する振幅制御アク
チユエータ14に連結されており、この振幅制御
アクチユエータ14により縫い針9の横方向揺動
振幅が制御されるものである。15は加工布に縫
い針9の上下往復運動と調時して加工布に送り運
動を付与する送り装置で、この送り装置15も本
発明においては公知の構成をもつて十分であるの
で、本発明の理解に役立つ部分のみを示した。送
り装置15において、送り駆動軸16は下軸6か
ら歯車機構17を介して回転駆動されるようにな
つており、その送り駆動軸16の回転はカム1
8、カム抱き杆19、及び軸20を介してリンク
21に揺動運動として伝達され、これが更に送り
バー22を介して送り歯23に送り運動を励起せ
しめるようになつている。前記軸20は周知の如
く、送り歯23の一回の送り運動による加工布の
送り量(送り増分)とその送り方向とを制御し得
るように溝付部材24に設けた溝25に摺動する
角駒を備えている。前記溝付部材24はロツク軸
24aに一体的に連結されると共に、このロツク
軸24aにはロツクアーム24bが連結され、更
にこのロツクアーム24bには調節杆26の一端
27を連結しており、この調節杆26がこの長手
方向において機械的に変位されると、これにより
ロツクアーム24bを介してロツク軸24aが回
動されるため、溝付部材24が回動され、従つて
溝25の傾斜角が制御される。周知のように、溝
25の傾斜角及びその回動方向は加工布の送り増
分とその送り方向を決定する。このような送り増
分と方向とを制御するために調節杆26に機械的
変位を与える送り制御アクチユエータ28を設け
ている。次にこの送り制御アクチユエータ28に
ついて詳述すれば、これは本質的には直流形の可
逆リニアモータに相当し、これはコ字形の磁気継
鉄29を備え、これの対向辺の各内面には永久磁
石板30,30を互に対向する面が同一極性とな
る関係で固着していると共に、両永久磁石板3
0,30の対向間の中間部には中性磁性脚31が
ねじ32により磁気継鉄29に固着された状態で
位置されている。中性磁性脚31にはコイル33
を巻装した極めて軽量なボビン34を直線移動自
在に挿入している。35はねじ36により前記中
性磁性脚31に固着された磁性材製のカバー板
で、このカバー板35の一対のスロツト37,3
7から前記ボビン34と一体のアーム38,38
が貫通突出しており、各アーム38,38の先端
間には一本の軸39によりレバー40の一端41
が支持され、軸39の抜け止めは止め輪42によ
りなされている。前記カバー板35の下部には図
示しない連結手段を介して支持板43を連結して
おり、この支持板43に形成した複数個の支持突
片には前記レバー40の中間部を回転軸44によ
り支持しており、この回動軸44はレバー40と
一体に回動するようになつている。そしてレバー
40の他端45には前記調節杆26を連結してい
る。斯ような送り制御アクチユエータ28の前記
回動軸44には周知の抵抗形ポテンシヨメータ4
6の摺動軸47を連結している。この送り制御ア
クチユエータ28によれば、コイル33に直流電
流が与えられると、この電流と永久磁石板30,
30による磁界とによつてコイル33に電流値に
比例した直線移動力が生じ、これによりボビン3
4が中性磁性脚31に沿つて移動すると、これに
応じた方向にレバー40が回動軸44を中心に、
これと共に回動し、その回動をもつてポテンシヨ
メータ46の摺動軸47を回動させる。前述した
振幅制御アクチユエータ14も上述の送り制御ア
クチユエータ28と同一の構成であり、同様なポ
テンシヨメータ48を備えていると共に、前記駆
動リンク12を振幅制御アクチユエータ14にお
けるレバー40に連結している。49は上軸5に
連動してタイミングパルス(直接的には後述する
振幅制御用タイミングパルスBCP)を発生するパ
ルス発生器で、タイミングパルスを縫い針9の上
下往復運動と調時して発生するようになつてい
る。尚、第1図中に示された50は後述する電気
回路の各ユニツトであり、第1図はその配置例を
示したものである。次に、このミシンの特に送り
制御と、揺動振幅制御とを行う電気的制御回路に
つき説明する。この電気的制御回路の全体構成は
第3図に示されている。後述により理解される一
組の情報群を選択的に有効化するために作業者に
よつて操作されれる選択装置51は概ね模様選択
スイツチ群52とエンコーダ53と選択コード保
持回路54から成る。模様選択スイツチ群52は
手指により押圧力を加えている間のみ閉成する八
個の模様選択スイツチS0乃至S7より成る。第
8図のA,B,C,D,E,F,G及びHは夫々
順に直線縫目、ジグザグ縫目、三点ジグザグ縫
目、ブラインド縫目、ジヤーマンブラインド模
様、三重縫目模様、アミ目模様及びチエーンステ
ツチ縫目の各縫目模様を示しており、前記八個の
模様選択スイツチS0乃至S7はその八種類の各
縫目模様に上記順に夫々対応し、これらの縫目模
様を選択するためのものである。各模様選択スイ
ツチS0乃至S7の一端は低レベル電位端子(例
えば零電位端子)に接続され、各地端はエンコー
ダ53の各入力端子に接続されている。このエン
コーダ53は、模様選択スイツチS0,S1,…
……S6,S7に夫々十進数0、1、………6、
7が想定されており、模様選択スイツチS0乃至
S7の内の何れか一個閉成されたときはこれに想
定された十進数を二進コードに変換して、その各
ビツトをこれに夫々ビツト毎に対応するラインL
11,L12,L14を介して出力すると共に、
別に設けたラインL15に、模様選択スイツチS
0乃至S7の何れか一個が閉成されたときに、低
レベルから高レベルに変化するリセツト信号CPI
を発生するようになつている。このリセツト信号
CPIはインバータ55、抵抗56及びコンデンサ
57により形成された積分回路58と、ナンド回
路59及びインバータ60から成る波形変換回路
61に入力されることによつてリセツトパルス
RSPに変換され、これは波形変換回路61のリセ
ツト出力端子62に出力される。前記選択コード
保持回路54にはエンコーダ53から夫々対応す
るビツトをラインL11,L12,L14を介し
て入力として受ける三個のフリツプフロツプ回路
FF1,FF2,FF4を設けており、これらは、
各クロツク入力端子CKに前記リセツトパルス
RSPをリード線63を介して入力した時点でエン
コーダ53からの各ビツトを記憶する。このよう
にして、選択コード保持回路54は模様選択スイ
ツチS0乃至S7の何れか一個が閉成されると、
これを二進符号によりコード化した状態でつまり
三ビツト構成の選択コードとして記憶し、そして
模様選択スイツチS0乃至S7において他の一個
が閉成されたときには、その新たに閉成されたも
のの選択コードをリセツトパルスRSPに同期して
記憶しなおすものであり、現に記憶されている選
択コードはビツト対応のラインL21,L22,
L24に出力される。一方前記パルス発生器49
はミシンが駆動中にある場合、第7図に示すよう
な振幅制御用タイミングパルスBCPを発生する。
この第7図において、64は直線で示した65を
針板上面としたときの針先上下動軌跡を表わし、
66は送り歯23が針板上面65から上方に突出
して加工布に送りを付与する期間を示している。
前記振幅制御用タイミングパルスBCPに関連して
第7図に示すような送り制御用タイミングパルス
FCPを得るためと、後述によつて理解される理
由とに基づき、前記リセツト出力端子62は遅延
回路67及びインバータ68を介してナンド回路
69の一方の入力端子に接続され、また、パルス
発生器49の振幅制御用タイミングパルスBCP出
力ラインL31はナンド回路69の他方の入力端
子に接続されていると共に、上記出力ラインL3
1は読み出し装置に相当する第一のアドレスカウ
ンタ70の計数入力端子に接続され、また前記ナ
ンド回路69の出力ラインL32は他の読み出し
装置に相当する第二のアドレスカウンタ71の計
数入力端子に接続され、そして前記リセツト出力
端子62は両アドレスカウンタ70,71のリセ
ツト入力端子RTに接続されている。ここで、遅
延回路67、インバータ68及びナンド回路69
は全体としてパルス分配器72を構成している。
前記リセツト出力端子62はリセツトパルスRSP
の発生期間を除いて常時は零レベルつまり一般的
には低レベルの電位にあるので、インバータ68
の出力は高レベルにあり、従つてミシンの駆動
中、振幅制御用タイミングパルスBCPがナンド回
路69の他方の入力端子に加えられると、そのナ
ンド回路69の出力ラインL32には振幅制御用
タイミングパルスBCPを位相反転したものに相当
する送り制御用タイミングパルスFCPが出力さ
れる。前記第一及び第二の両アドレスカウンタ7
0,71は六進のバイナリカウンタ構成のもので
あり、模様選択スイツチS0乃至S7の何れか一
個が選択閉成された時点で、リセツトパルスRSP
により十進数(0)となるようにリセツトされ、
その後、これに入力される振幅制御用タイミング
パルスBCP及び送り制御用タイミングパルス
FCPの各立下りで先ずるパルスCP2及びCP3
(第7図参照)を計数する。ここでパルスCP2は
針板上方の所定上方位置への縫い針9の到達に関
連して発生し、パルスCP3は針板下方の所定下
方位置への縫い針9の到達に関連して発生するの
で、第7図から明らかなように、縫い針9の横方
向の揺動振幅制御に関する第一のアドレスカウン
タ70は縫い針9が下死点から上昇して加工布か
ら抜け出たT1時刻に同期して計数し、この後、
送り歯23は時刻(T2−T3)間で加工布を送
り、その後、送り制御に関する第二のアドレスカ
ウンタ71は縫い針9が下降過程で加工布に突き
刺さり針板の下方に達した時刻T4に同期して計
数する関係となる。73は第一の半導体記憶装置
で、これは第8図に示す多種類の各縫目模様を形
成するために縫い針の横方向揺動運動を制御する
多数(この実施例では八個)の揺動振幅情報群を
得るためのものである。各一個の揺動振幅情報群
は、第9図A乃至Hの各「振幅情報」欄に示す如
く、四ビツト構成の揺動振幅情報が六個集まつて
一つの群に構成される。これら各揺動振幅情報は
一個の縫目形成のための縫い針9の降下位置、即
ち針位置座標(第8図及び第9図参照)を決定す
るものである。ここで第9図は情報による各種縫
目模様の制御内容を示しており、図中、A,B,
C,D,E,F,G及びHは夫々順に直線縫目、
ジグザグ縫目、三点ジグザグ縫目、ブラインド縫
目、ジヤーマンブラインド模様、三重縫目模様、
アミ目模様及びチエーンステツチ縫目に対応す
る。この第9図から明らかなようにこの実施例で
は、前記八個の揺動振幅情報群の内、第8図A乃
至E及びGに示す縫目模様に関しては揺動振幅情
報群の内容が互に異なり、斯ような情報内容の互
に異なる六個の揺動振幅情報群は第一の半導体記
憶装置73内において、第1の情報発生手段を構
成する情報設定回路網74および第一のアドレス
デコーダ75により貯えられ、そして、第8図F
及びHに示す縫目模様に関する揺動振幅情報群は
その内容が、第8図Aに示す縫目模様の揺動振幅
情報群と内容的に同一であるから、これを兼用し
て用いる如く後述する第一のマルチプレクサ群の
ビツト入力端子側において結線上で考慮されてい
る。さて、第一の半導体記憶装置73における第
一のアドレスデコーダ75は第一のアドレスカウ
ンタ70の計数内容を出力ラインL41,L4
2,L44を介して二進符号構成のままでアドレ
スコードとして入力し、これを十進数に変換して
アドレス指定端子D0乃至D5の内の数値対応の
一つに低レベル電位を出力させ、他の端子は高レ
ベルのままとするようになつている。このことを
一例を挙げて説明すると、第一のアドレスカウン
タ70から出力されるアドレスコードはその出力
ラインL41が最下位桁に、また出力ラインL4
4を最上位桁であるように約束され、且つこの実
施例によるコードはすべて8、4、2、1コード
を用いるものとしているから、第一のアドレスカ
ウンタ70の計数値が(2)ならば、第一のアドレス
デコーダ75に入力されるアドレスコードは上位
からの論理符号の並びが「010」となり、十進数
(2)に対応する端子D2のみが低レベルにされ、ま
た計数値が3ならばアドレスコードは「011」と
なり、十進数(3)に対応する端子D3のみが低レベ
ルにされる。一方第一の半導体記憶装置73は情
報群選択手段の一部を構成する一つの第一のマル
チプレクサ群76を有し、これは四個のマルチプ
レクサ77乃至80により構成され、これらは前
述した第9図の「振幅情報」欄に示されるように
四ビツトで一個の縫目のための揺動振幅情報を構
成したその各ビツトに対応しており、この実施例
ではマルチプレクサ77が最下位桁のビツトに、
マルチプレクサ80が最上位桁のビツトに夫夫対
応する一方、第9図の「振幅情報」欄では図中最
右端ビツトが最下位桁で、最左端ビツトが最上位
桁に相当する。次に、第5図の詳細な結線につき
説明する。即ち、第5図において、出力ラインL
41をラインL51に接続し、このインL51を
マルチプレクサ77の入力端子P1,P2、マル
チプレクサ78の入力端子P1、マルチプレクサ
79の入力端子P1,P2及びマルチプレクサ8
0の入力端子P1に夫夫共通に接続し、更に前記
出力ラインL41をインバータ81を介してライ
ンL52に接続し、このラインL52をマルチプ
レクサ77の入力端子P4,P6と、マルチプレ
クサ79の入力端子P4,P6とに共通に接続す
る。ラインL53,L54,L55及びL56は
夫々順にアドレス指定端子D2,D3,D4及び
D5に接続し、その内、ラインL53,L54,
L55は夫々ナンド回路82の各異なる入力端子
に接続し、ラインL54,L55,L56はナン
ド回路83の各異なる入力端子に接続すると共
に、ラインL55は更に、マルチプレクサ77乃
至80の各入力端子P3に接続し、ラインL56
はマルチプレクサ78及び80の各入力端子P4
に接続し、一方のナンド回路82の出力端子はマ
ルチプレクサ78及び80の各入力端子P2に接
続し、また他方のナンド回路83の出力端子はマ
ルチプレクサ78及び80の各入力端子P6に接
続する。また、マルチプレクサ77,78及び8
0における夫々の入力端子P0,P5,P7はラ
インL57により共通に接続され、更にこのライ
ンL57は低レベル電位端子に接続する。前記選
択コード保持回路54の出力側に接続された各ビ
ツト対応のラインL21,L22,L24は夫々
第5図に示すように、マルチプレクサ77乃至8
0における各選択入力端子L1,L2,L4に
夫々桁位置関係が一致するように接続し、もつて
選択コード保持回路54から出力された選択コー
ドをマルチプレクサ77乃至80に供給するよう
にしている。これらマルチプレクサ77乃至80
は、夫々一個のビツト出力端子Y1乃至Y4を備
え、且つ夫々は第一のD−A変換器(デジタルア
ナログ変換器)84の各ビツト入力端子X1,X
2,X3,X4に夫々接続している。第5図の回
路においては電位的な低レベルが論理符号「0」
に対応し、高レベルが論理符号「1」に対応し、
またマルチプレクサ80においてはその三個の入
力端子P0,P5,P7が開放となつていて常時
論理符号「1」の状態あなる。マルチプレクサ7
7乃至80は同一の作用を有するから、マルチプ
レクサ77を例にして説明するに、その選択入力
端子L1,L2,L4に選択コードを受け、その
選択コードがもつ数値内容が(1)ならば入力端子P
1のビツト内容(論理値で0または1)がビツト
出力端子Y1に出力され、また数値内容が(2)なら
ば入力端子P2のビツト内容がビツト出力端子Y
1に出力される、と云うような作用を有する。各
マルチプレクサ77乃至80の夫々の入力端子P
0は模様選択スイツチS0乃至S7で選択される
八種類の各縫目模様の内の模様選択スイツチS0
に対応する直線縫目を形成する各個の縫目の揺動
振幅情報をマルチプレクサ77乃至80の各入力
端子P0のビツト内容でもつて四ビツト構成に作
成し、同様に、計四個の入力端子P1は模様選択
スイツチS1で選択されるジグザグ縫目形成のた
めの各個の縫目の揺動振幅情報を作成し、他の各
四個ずつの入力端子P2乃至P7も上記同様に
夫々第8図C乃至Hに示す異なる種類の縫目模様
形成のための各個の縫目に関する揺動振幅情報を
作成する。この実施例においては前述のように揺
動振幅情報が六個集まつて一個の揺動振幅情報群
をなしており、この群の構成は各マルチプレクサ
77乃至80における例えば模様選択スイツチS
0が選択されているときは入力端子P0のビツト
内容を第一のアドレスカウンタ70の計数の進行
に伴つて、情報設定回路網74による設定通りに
順次書き変えると云う原理によつて各縫目模様に
つき六個の揺動振幅情報からなるように構成され
る。従つて第5図においては、例えば模様選択ス
イツチS0を選択した場合には、第一のアドレス
カウンタ70が第9図Aに示す如く十進数で
(0)から(5)まで計数するその都度、ビツト出力
端子Y4,Y3,Y2,Y1には第9図Aの「振
幅情報」欄に示すコード内容「1000」の揺動振幅
情報が順次出力されると云うように、他の模様選
択スイツチS1乃至S7の夫々の選択時にも第9
図B乃至Hの「振幅情報」欄に示すコード内容の
揺動振幅情報がビツト出力端子Y4,Y3,Y
2,Y1に順次出力されると云う結線になつてい
る。ところで、模様選択スイツチS0による第9
図Aの直線縫目と模様選択スイツチS5による第
9図Fの三重縫目模様と、模様選択スイツチS7
による第9図Hのチエーンステツチ縫目とを比較
すると、夫夫の針位置座標は共に同一の(8)であ
り、これは「1000」と云う揺動振幅情報を第9図
A,F,Hの夫々異つた縫目模様の形成情報とし
て共通に使用できることを意味しており、この共
通使用のために、例えば上記の「1000」に着目し
た場合、マルチプレクサ77乃至80の各入力端
子P0のビツト内容を上記順に「0001」とし、ま
た各入力端子P5のビツト内容も上記順に
「0001」とし、更に同じく各入力端子P7のビツ
ト内容も上記順に「0001」とするために、夫々を
単独に情報を貯えることを行なわないでラインL
57によりマルチプレクサ77乃至80の各入力
端子P0,P5,P7を共通接続し、マルチプレ
クサ80における各入力端子P0,P5,P7は
開放のままとしている。さて、前記マルチプレク
サ77乃至80のビツト出力端子Y4,Y3,Y
2,Y1に第9図の各「振幅情報」欄に示したよ
うなコード内容で順次出力された揺動振幅情報
は、第一のD−A変換器84のビツト入力端子X
4,X3,X2,X1に入力され、そのコード内
容に応じた量のアナログ信号例えば直流電圧E1
がアナログ出力端子X0から第一の比較器85の
プラス入力端子に与えられ、且つそのマイナス入
力端子には前記ポテンシヨメータ48からその摺
動軸47の回動位置に応じた帰還電圧E2が与え
られるようになつている。そして第一のD−A変
換器84は上記両電圧E1,E2の差電圧E3を
振幅制御ドライバ86を介して前記振幅制御アク
チユエータ14におけるコイル33に供給するよ
うになつている。
次に、87は第二の半導体記憶装置で、これは
第8図に示したような多種類の縫目模様を形成す
るために、前記送り装置15の送り歯23の送り
運動を制御する多数(この実施例では八個)の送
り情報群を得るためのもので、本質的には第5図
に示す第一の半導体記憶装置73と同様のもので
ある。即ち、この第二の半導体記憶装置87にお
いて、88は第二のアドレスカウンタ71から出
力ラインL61,L62,L64を介してアドレ
スコードを受ける第二のアドレスデコーダ、89
は情報群選択手段の一部を構成し前記同様のマル
チプレクサ90乃至93より成る第二のマルチプ
レクサ群、Y11乃至Y14は上記マルチプレク
サ90乃至93のビツト出力端子、94はビツト
入力端子X11乃至X14及びアナログ出力端子
X01を有する前記同様の第二のD−A変換器、
95は第二のアドレスデコーダ88と共に第2の
情報発生手段を構成する情報設定回路網であり、
各マルチプレクサ90乃至93の選択入力端子L
1,L2,L4には前記選択コード保持回路54
の出力側から引き出された前記各ラインL21,
L22,L24を介して選択コードが与えられる
ようになつている。前記第二のアドレスデコーダ
88のアドレス指定端子D0,D3をナンド回路
96の異なる入力端子に接続し、その出力端子を
インバータ97を介してラインL71に接続し、
このラインL71をマルチプレクサ92,93の
各入力端子P5,P6に共通接続する。第二のア
ドレスデコーダ88のアドレス指定端子D4,D
5をナンド回路98の異なる入力端子に接続しそ
の出力端子をインバータ99介してマルチプレク
サ92の入力端子P3に接続する。100は互に
連動する二個の切換スイツチ101,102を有
する手動自動切換スイツチ装置で、一方の切換ス
イツチ101の一方の固定接片aを低レベル電位
端子に直接接続し、他方の固定接片bを抵抗10
3を介して高レベル電位端子104に接続し、可
動接片cをラインL72に接続する。このライン
L72をインバータ105を介してナンド回路1
06の一方の入力端子に接続し、他方の入力端子
には前記ナンド回路96の出力端子を接続する。
更に前記ラインL72をラインL73に接続し、
このラインL73をマルチプレクサ90の入力端
子P0,P1,P2,P4,P7と、マルチプレ
クサ91の入力端子P0,P1,P3,P7と、
マルチプレクサ92の入力端子P2,P4とに
夫々共通接続する。前記ナンド回路106の出力
端子はインバータ107を介してマルチプレクサ
91の入力端子P5,P6に共通接続する。ま
た、手動自動切換スイツチ装置100の他の切換
スイツチ102において、その一方の固定接片a
は第二のD−A変換器94のアナログ出力端子X
01に接続してこの接続点を可変形分圧抵抗10
8を介して低レベル電位端子に接続し、他方の固
定接片bは可変形分圧抵抗108の摺動端子10
8aに接続し、可動接片cは第二の比較器109
のプラス入力端子に接続し、その第二の比較器1
09のマイナス入力端子には前記送り制御アクチ
ユエータ28に設けたポテンシヨメータ46から
の帰還電圧E12が与えられるようになつている。
そして第二の比較器109の出力端子は送り制御
ドライバ110を介して前記送り制御アクチユエ
ータ28のコイル33に接続している。さて、以
上の第二の半導体記憶装置において、各一個の送
り情報は各縫目形成のために加工布に送り増分を
与えるためのものであり、第9図の「送り増分」
の欄に示した(+1)、(+5)、(−5)………等
の数字は送り量の度合を示すべく便宜的に示した
もので、また、(+)及び(−)符号は夫々加工
布の送り方向が前方及び後方であることを表わし
ている。異なる種類の縫目模様に対応する各一個
の送り情報群は第9図に示す如く、四ビツト構成
の送り情報が六個集まつて一つの群に構成され
る。これら八個の送り情態群において、第9図か
ら明らかなように、第8図A,B,Hの縫目模様
に関しては送り情報群の内容が互に同一であり、
また、第8図C,Eの縫目模様に関しても互に同
一の情報内容であり、更に第8図F,Gの縫目模
様に関しても互に同一の情報内容であり、更にま
た、第8図Dの縫目模様に関してはこれと同一情
報内容のものは存在しない。従つて、第二の半導
体記憶装置87内には上記八個の送り情報群の
内、互に内容の異なる四個の送り情報群が第二の
アドレスデコーダ88と第二の情報設定回路網9
5との関連において貯えられ、他の四個の送り情
報群はこれと同一内容のものによつて兼用される
関係になつている。そして前記八個の揺動振幅情
報群と八個の送り情報群とは第8図に示すような
種類の異なる各縫目模様の形成に適合するように
夫々第9図A乃至Hに示す如く組合わせられる
が、その組合わせは、模様選択スイツチS0乃至
S7の選択操作に伴う選択コード保持回路54か
らの同一の選択コードを第一及び第二のマルチプ
レクサ群76,89の選択入力端子L1,L2,
L4に受けることにより行なわれる。このような
組合わせにおいて、多数の揺動振幅情報群及び送
り情報群の内、同一情報内容をもつ情報群は、他
の縫目模様形成のために兼用されて複数の組合わ
せに用いられるが、これは、第一及び第二のマル
チプレクサ群76,89の入力端子P0乃至P7
においてこれらの内の何れかが互に共通に接続さ
れることと、開放端子にされることとによつて実
現されている。以上の結果、各縫目模様に対応す
る八組の情報群が作成されるが、各一組の情報群
の中からその縫目模様の各縫目に対応する一対の
揺動振幅情報と送り情報とが、夫々振幅制御用タ
イミングパルスBCPと送り制御用タイミングパル
スFCPとに基づき、第一及び第二のアドレスカ
ウンタ70,71から出力されるアドレスコード
によつて順次読み出される構成である。
次に上記構成の作用につき説明するに、手動自
動切換スイツチ装置100における切換スイツチ
101及び102は自動制御側CAUに切換えら
れているものとする。今、第8図Gに示すアミ目
模様を形成するために、模様選択スイツチS6を
閉成しているとする。このアミ目模様の形成原則
は第8図Gの縫目模様中に付した数字(0)番か
ら(5)番まで、この順に縫目が形成されることを一
単位としたとき複数単位繰り返されることであ
り、この一単位の模様形成において、これの制御
内容を表わした第9図Gからも明らかなように、
各縫目を(0)番から(5)番まで形成するための縫
い針9の降下位置は針位置座標(5)、(0)、(5)、
(10)、(15)、(10)である。また、送り増分において、
縫目(0)番の形成が縫目(5)番の形成後の次に行
なわれることから、(5)番の縫目形成時に(0)番
の縫目のための送り増分(−5)が与えられ、送
り増分は上記針位置座標(5)、(0)、(5)、(10)、
(15)、(10)に夫々対応して送り増分(−5)、(+
5)、(+5)、(−5)、(+5)、(+5)の順と

り、このような針位置座標と送り増分とが与えら
れることによつて第8図Gに示すアミ目模様が形
成されるものである。以下その制御の具体的作用
を述べる。即ち模様選択スイツチS6の閉成によ
り、これに想定された数値(6)はエンコーダ53に
よりバイナリコードに変換されて選択コード保持
回路54に選択コードとして記憶され、その選択
コードはラインL21,L22,L24を介して
第一の半導体記憶装置73及び第二の半導体記憶
装置87内のマルチプレクサ77乃至80と90
乃至93の各選択入力端子L1,L2,L4に常
時供給されるようになり、従つて各マルチプレク
サ77乃至80及び90乃至93の入力端子P0
乃至P7の内、その選択コードの内容である数値
6に対応した各一個の入力端子P6が指定され、
その入力端子P6のビツト内容が、各ビツト出力
端子Y1乃至Y4及びY11乃至Y14に出力さ
れる状態になる。一方、第一のアドレスカウンタ
70及び第二のアドレスカウンタ71は模様選択
スイツチS6の閉成に伴うリセツトパルスRSPに
よりリセツトされ、そのアドレスコード内容は
「000」である。従つて、ミシンが例えば針上位置
から始動された場合、先ず、第一のアドレスカウ
ンタ70の出力(アドレスコード)が「000」で
あつて、特にその出力ラインL41が論理符号で
「0」であることから、第一の半導体記憶装置7
3内においては、ラインL52が「1」となるか
らマルチプレクサ77,79の各入力端子P6の
ビツト内容が「1」となり、これが夫々のビツト
出力端子Y1,Y3にそのまま出力され、また、
アドレスコードが「000」であることにより第一
のアドレスデコータ75のアドレス指定端子D0
乃至D5はその一個のアドレス指定端子D0のみ
が「0」で、他は「1」であるので、ラインL5
4,L55,L56は共に「1」であつてナンド
回路83の出力は「0」となり、よつてマルチプ
レクサ78,80の入力端子P6のビツト内容が
「0」となり、これが夫々のビツト出力端子Y
2,Y4にそのまま出力される。従つて、第一の
アドレスカウンタ70の計数値が十進数で(0)
の場合は、第一のマルチプレクサ群76における
ビツト出力端子Y4,Y3,Y2,Y1から出力
される揺動振幅情報のコード内容は最上位桁から
順に「0101」となる。このコード内容に基づいて
第一のD−A変換器85はそのコード内容特有の
値をもつた直流電圧E1を出力して第一の比較器
85のプラス入力端子に加え、第一の比較器85
はこの直流電圧E1とポテンシヨメータ48から
の帰還電圧E2(駆動リンク12の現在位置に対
応した値の電圧)とを比較し、その差電圧E3
振幅制御アクチユエータ14内のコイル33に加
える。この結果、振幅制御アクチユエータ14の
ボビン34は差電圧E3が零となるまでその差電
圧のもつ極性に応じた方向に移動し、以つて駆動
リンク12を縫い針9の降下位置が針位置座標5
の位置となるように制御し、針位置座標5の位置
に(0)番の縫目が形成される。この後、縫い針
9が針板上面65よりも上方の位置に達すると、
振幅制御用タイミングパルスBCPの立下りで生ず
るパルスCP2(時刻T1)を第一のアドレスカ
ウンタ70は計数してそのコード内容を最上位桁
から「001」に変更し、このため、第一の半導体
記憶装置73内の各ラインはラインL51,L5
2のみの電位が反転されその他は(0)番の縫目
形成時と同一の電位のままとなり、従つてライン
L52が論理符号「0」になつたことにより、マ
ルチプレクサ77,79の各入力端子P6のビツ
ト内容は「0」となる。尚、他のマルチプレクサ
78,80の各入力端子P6のビツト内容は変更
されず「0」のままである。よつて第一のアドレ
スカウンタ70が十進数で(1)に変化されたときに
第一のマルチプレクサ群76のビツト出力端子Y
4,Y3,Y2,Y1から出力される揺動振幅情
報のコード内容は「0000」であり、これは針位置
座標(0)を意味するから、この位置に次の(1)番
の縫目が形成されることになる。以上の動作に関
連して前述した(1)番の縫目を形成すべく縫い針9
が針板の上方から降下して針板上面65のやや下
方に達する時刻T4において、送り制御用タイミ
ングパルスFCPの立下りで生ずるパルスCP3を
第二のアドレスカウンタ71が計数する。本実施
例においては、第二のアドレスカウンタ71の計
数内容を第一のアドレスカウンタ70のそれより
も1つ進んだものとしているため、前述の如く第
一のアドレスカウンタ70が十進数で(1)の状態に
あるときに第二のアドレスカウンタ71はパルス
CP3を計数してその計数内容を十進数で(2)即ち
コード内容で「001」から「010」に変化するので
これをアドレスコードとして受けた第二の半導体
記憶装置87の第二のアドレスデコータ88はそ
のアドレス指定端子D0乃至D5の内、アドレス
指定端子D2のみが論理符号「0」となり、他の
ものが「1」となるように変化する。このため、
選択コードにより指定されているマルチプレクサ
90乃至93の入力端子P6に着目すると、先ず
ナンド回路96の出力はアドレス指定端子D0,
D3が共に「1」であることにより「0」とな
り、ラインL71が「1」になるから、マルチプ
レクサ92,93の入力端子P6従つて夫々のビ
ツト出力端子Y13,Y14のビツト内容が
「1」であり、またインバータ105は切換スイ
ツチ101の接片(c−a)間を介して低レベル
電位を受けていて「1」を出力しているから、ナ
ンド回路106はその二つの入力が「0」「1」
となり「1」を出力し、これをインバータ107
を介して受けたマルチプレクサ91の入力端子P
6は「0」となりそのビツト出力端子Y12のビ
ツト内容が「0」となる。また、マルチプレクサ
90の入力端子P6は常時開放であつて「1」で
あるので、そのビツト出力端子Y11のビツト内
容は常に「1」である。このように、第二のアド
レスカウンタ71の計数内容が十進数で(2)のとき
には、第二のマルチプレクサ群89の各ビツト出
力端子Y14,Y13,Y12,Y11から出力
される送り情報のコード内容は最上位桁から順に
「1101」となり、これは、(2)番の縫目形成のため
の送り増分が(+5)であることを意味し、その
コード内容に基づく特有の値の直流電圧E11を第
二のD−A変換器94が発生して、これを切換ス
イツチ102の接片(c−a)間を介して第二の
比較器109のプラス入力端子に与える。この第
二の比較器109はその直流電圧E11とポテンシ
ヨメータ46からの帰還電圧E12とを比較し、そ
の差電圧E13を送り制御ドライバ110を介して
送り制御アクチユエータ28のコイル33に供給
する。これにより、ボビン34は差電圧E13が零
になる位置までその差電圧E13の極性に応じた方
向に移動されこれにより調節杆26が制御され
て、送り歯23は第7図に66で示す期間に、即
ち(1)番の縫目の形成が終了し、縫い針9が略針上
死点に達する期間(T2−T3間)で次回の(2)番
の縫目形成のための送り増分(+5)の送りを加
工布に付与するものである。このようにして、模
様選択スイツチS6により有効化された第9図G
の「振幅情報」欄及び「送り情報」欄に示された
一組の情報群内の一対の揺動振幅情報と送り情報
とが夫々振幅制御用タイミングパルスBCP及び送
り制御用タイミングパルスFCPにより順次読み
出されることにより、アミ目模様のための各縫目
が(0)番から(5)番まで情報内容のとおりに形成
される。そして、特に、第一及び第二のアドレス
カウンタ70,71は六進カウンタであるので、
(0)番から(5)番までの縫目が形成されると計数
内容は「000」に戻り、再び計数を繰り返すこと
によつて同一のアミ目模様が連続するように繰り
返し形成されるものである。第8図A乃至F及び
Hに示す他の種類の縫目模様に関する制御動作も
上述と同様であるので説明を省略する。次に手動
自動切換スイツチ装置100の切換スイツチ10
1,102を接片(c−b)間が閉成状態となる
ように手動制御側CMAに切換えた場合について
述べるに、このような切換え状態にすると、先
ず、インバータ105の出力は常時「0」になる
ので、ナンド回路106の出力は第二のアドレス
カウンタ71から出力されるアドレスコードの内
容とは無関係に常時「1」となり、従つてマルチ
プレクサ91の入力端子P5,P6は常時「0」
であり、一方、ラインL73も切換スイツチ10
1により常時「1」に保たれるから、マルチプレ
クサ90の入力端子P0,P1,P2,P4,P
7、マルチプレクサ91の入力端子P0,P1,
P3,P7、及びマルチプレクサ92の入力端子
P2,P4が常時「1」にされ、更に、マルチプ
レクサ90乃至93の各入力端子P0乃至P7の
内、開放端子となつているために常時「1」とな
つている端子があることから理解されるように、
模様選択スイツチS0,S1,S2,S4及びS
7が選択閉成されたときは、第二のマルチプレク
サ群89のビツト出力端子Y14,Y13,Y1
2,Y11から出力される送り情報のコード内容
は第二のアドレスカウンタ71の計数内容とは無
関係に常に「1111」であり、これに応じた直流電
圧E14が第二のD−A変換器94のアナログ出力
端子X01から出力され可変形分圧抵抗108の
端子間に印加される。従つて、可変形分圧抵抗1
08の摺動端子108aを手動により調節すれ
ば、この調節により定められた分圧電圧が切換ス
イツチ102を介して第二の比較器109のプラ
ス入力端子に与えられ、以つて加工布の送り制御
は手動により調節された送り増分のもとに行なわ
れる。
次に、前記遅延回路67の存在理由につき説明
する。即ち、前述から明らかなように、送り情報
は縫い針9が針上死点から降下して加工布に突き
刺さる直後の時刻T4で生ずるパルスCP3によ
り読み出されるが、この読み出された送り情報は
次の縫目形成のための送り情報となる原則であ
る。今、何等かの事情により縫い針9が加工布に
突き刺さつた状態にあるときに、模様選択スイツ
チS0乃至S7の何れかが選択閉成されたとする
と、このときにリセツト出力端子62に発生する
リセツトパルスRSPにより、第一のアドレスカウ
ンタ70及び第二のアドレスカウンタ71が十進
数(0)の状態にリセツトされる。しかしなが
ら、リセツトパルスRSPは遅延回路67により一
定時間遅延され、振幅制御用タイミングパルス
BCPの高レベル期間(第7図に示す時刻T0から
時刻T1まで)にインバータ68を介してナンド
回路69に加えられるので、この期間にナンド回
路69の出力端子から一時的に低レベルに立下が
つた信号が発生し、その立下りによつて第二のア
ドレスカウンタ71が(1)を計数し、そのコード内
容が最上位桁から「001」となり、これにより次
の縫目のための送り情報が読み出される。このよ
うにして、送り情報と揺動振幅情報との間の読み
出しに関する一定の時間関係が予定通り保たれ
る。さて、本発明による上記実施例によれば、第
一の半導体記憶装置73は八種類の縫目模様を形
成する各縫目のための揺動振幅情報群の内、互に
異なる内容の六種類の揺動振幅情報群(第9図A
乃至E,Gに示す揺動振幅情報群)を貯え、且つ
第二の半導体記憶装置87も上記同様に、八種類
の縫目模様を形成する各縫目のための送り情報群
の内、互に異なる内容の四種類の送り情報群(第
9図A,C,D,Fに示す送り情報群)を貯え、
そして、これら揺動振幅情報群と送り情報群とを
組合わせて各縫目模様の形成に夫々適合する八組
の情報群を得る際、その組合わせにおいて上記多
数の揺動振幅情報群及び送り情報群の内、異なる
二以上の縫目模様形成のために共通に使用できる
同一情報内容のものを複数の組合わせに用いるよ
うに、例えば第一及び第二のマルチプレクサ群7
6,89の入力端子P0乃至P7において共通に
接続したり、開放端子としたりして実現する構成
としており、斯ような構成の結果、揺動振幅情報
群の内、第9図Aに示す揺動振幅情報群が第8図
F,Hの縫目模様形成用に兼用され、また、送り
情報群の内第9図AとCとFに示すものが夫々順
に第8図B,Hと、Eと、Gとの各縫目模様形成
のために兼用され、このようにして、揺動振幅情
報群及び送り情報群は、種類の異なる所望の複数
個の縫目模様のための情報として兼用されるか
ら、縫目模様の種類の多い割には貯えるべき情報
群の個数が少なくて済み、従つて第一の半導体記
憶装置73及び第二の半導体記憶装置87は小記
憶容量でよく、構成が簡単で且つ安価になるもの
である。この効果は縫目模様の種類が多くなる傾
向の最近のミシンにおいてはより一層顕著に現わ
れる。
尚、本発明は、上記した種類の縫目模様のみに
限られるものではなく、他の種類の縫目模様の形
成にも上記同様に適用でき、また、上記各縫目模
様が六個の縫目から形成されるものとしている
が、斯ような縫目個数も任意のものとすることが
できることは勿論である。
以上述べたように、本発明によれば、記憶手段
とこの情報発生手段に予め記憶されている情報を
順次読み出し、その読み出された情報によつて縫
い針の横方向揺動運動と加工布の送り運動とを制
御して多種類の縫目模様を形成するミシンにおい
て、特に情報発生手段の記憶容量の小容量化を図
れるミシンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例に関するもので、第1
図は本発明に関連する部分のみを示したミシンの
内部構成の斜視図、第2図はアクチユエータの分
解斜視図、第3図は縫い針の横方向揺動振幅制御
及び加工布の送り制御を説明するためのブロツク
ダイヤグラム、第4図は主として選択装置部分を
示す回路構成図、第5図及び第6図は夫々第一の
半導体記憶装置及び第二の半導体記憶装置をこれ
らに付随する回路と共に示す回路構成図、第7図
は実施例の動作を説明するためのタイムチヤー
ト、第8図は種類の異なる縫目模様を示す図、第
9図は各縫目模様の制御内容を示す図である。 図面中、5は上軸、6は下軸、7は主プーリ、
8は針揺動装置、9は縫い針、10は揺動支持
体、12は駆動リンク、14は振幅制御アクチユ
エータ、15は送り装置、16は送り駆動軸、1
9はカム抱き杆、20は軸、23は送り歯、24
は溝付部材、24aはロツク軸、24bはロツク
アーム、26は調節弁、28は送り制御アクチユ
エータ、30は永久磁石板、33はコイル、34
はボビン、44は回動軸、46はポテンシヨメー
タ、47は摺動軸、48はポテンシヨメータ、4
9はパルス発生器、51は選択装置、52は模様
選択スイツチ群、53はエンコーダ、54は選択
コード保持回路、61は波形変換回路、BCPは振
幅制御用タイミングパルス、FCPは送り制御用
タイミングパルス、S0乃至S7は模様選択スイ
ツチ、67は遅延回路、70は第一のアドレスカ
ウンタ(読み出し装置)、71は第二のアドレス
カウンタ(読み出し装置)、72はパルス分配
器、73は第一の半導体記憶装置、74は情報設
定回路網、75は第一のアドレスデコーダ、76
は第一のマルチプレクサ群、77乃至80はマル
チプレクサ、84は第一のD−A変換器、85は
第一の比較器、86は振幅制御ドライバ、87は
第二の半導体記憶装置、88は第二のアドレスデ
コーダ、89は第二のマルチプレクサ群、90乃
至93はマルチプレクサ、94は第二のD−A変
換器、95は情報設定回路網、100は手動自動
切換スイツチ装置、108は可変形分圧抵抗、1
09は第二の比較器、110は送り制御ドライバ
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 上下往復運動及び横方向揺動運動可能な縫い
    針9と、その縫い針9の上下往復運動と調時して
    加工布に送り運動を付与するための送り装置15
    と、多種類の縫目模様を形成するために前記縫い
    針9の横方向揺動運動を制御する多数の互に異な
    る揺動振幅情報群を発生し得る第一の情報発生手
    段74,75等と、前記多種類の縫目模様を形成
    するために前記送り装置15の送り運動を制御す
    る多数の互に異なる送り情報群を発生し得る第二
    の情報発生手段95,88等と、前記多種類の縫
    目模様中の所望の模様に対応する選択コードを発
    生するために作業者によつて操作される選択装置
    51と、針板上方の所定上方位置への前記縫い針
    9の到達に関連して振幅制御用タイミングパルス
    を発生すると共に、針板下方の所定下方位置への
    前記縫い針9の到達に関連して送り制御用タイミ
    ングパルスを発生するパルス発生装置49,72
    と、前記多数の揺動振幅情報群並びに多数の送り
    情報群中から1つの揺動振幅情報群及び1つの送
    り情報群を選択して組合せるために前記選択コー
    ドに従つて動作する情報群選択手段76,89,
    L57,L71,L73等と、前記振幅制御用タ
    イミングパルスに応答して前記選択された揺動振
    幅情報群中の各情報を順次読み出す第一の読み出
    し装置70と、前記送り制御用タイミングパルス
    に応答して前記選択された送り情報群中の各情報
    を順次読み出す第二の読み出し装置71と、その
    両読み出し装置70,71により読み出された前
    記揺動振幅情報及び送り情報に従つて前記縫い針
    9及び送り装置15をそれぞれ動作させる動作装
    置14,28等とを備え、前記多数の情報群中の
    少なくとも1つの情報群が複数の異なる縫目模様
    の形成のために共通に使用されることを特徴とす
    るミシン。
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