JPS6146092Y2

JPS6146092Y2 -

Info

Publication number: JPS6146092Y2
Application number: JP7709482U
Authority: JP
Priority date: 1982-05-26
Filing date: 1982-05-26
Publication date: 1986-12-25
Also published as: JPS58179315U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、建築物、構築物等の柱取付け構造、
特に、鉄骨構造において、基礎上に柱を簡単に取
付けることができるようにした柱取付け構造に関
するものである。

従来、基礎上に柱と土台を施工する場合には、
これらを共締めすることが多く、このとき、普
通、土台を二人で持ち、この土台をアンカーボル
トに取付けるまで、一方の柱を別の人が支えてい
なければならず、作業者の人手を多く要し、また
その作業性も悪かつた。

本考案は、このような従来の実情に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、柱の取付
けを簡単に行なうようにした柱取付け構造を提供
することにある。かかる目的を達成するために、
本考案にあつては、複数のアンカーボルトが植設
された基礎と、底板片と該底板片に中間片を介し
て結合された非円形係止用板片とからなりかつそ
の中心部に貫通孔を有し該貫通孔を挿通する上記
アンカーボルトにより前記基礎に固着される柱取
付け金具と、底部に、肉厚が上記柱取付金具の中
間片より薄くかつ、特定の角度位置でのみ前記上
板片に嵌合可能とされ該特定の角度位置以外の角
度では嵌合不能とされる形状の取付孔を有するベ
ースプレートが固着された柱と、を設けた構成と
してある。

以下、本考案の一実施例を第１図ないし第７図
により詳説する。

図中、１は柱取付け金具で、この金具１は、底
板片２とこの底板片２に中間片３を介して結合さ
れた非円形としての矩形の係止用上板片４とから
なり、かつその中心部には貫通孔５が貫通されて
いる（第１図、第２図）。そして、上記中間片３
は、本例の場合、リング状でその外径ｄは上板片
４の一辺の長さａより小さく、溶接等により上下
の各片２，４に固着されており、また上板片４は
貫通孔５を中心にして底板片２に対して約45゜だ
け位置をずらして取付けられている。

この柱取付け金具１に係合される柱６、例えば
鉄骨材からなる中空の角柱の底部にはベースプレ
ート７が固着されていて、このベースプレート７
には一辺の長さｂが上記柱取付け金具１の上板片
４の一辺の長さａより長い取付孔としての角穴８
が穿設してあり、またその厚さt₂は上記柱取付け
金具１の中間片３の厚さt₁すなわち底板片２と上
板片４との間隔より薄くしてある（第３図、第４
図）。そのため、ベースプレート７は小さくな
り、運送などに際して梱包形状が良好となる。

このようにしてなる柱取付け金具１およびベー
スプレート７が固着された柱６を用いて、この柱
６および土台９，９を基礎１０上に取付けるに
は、次のようにすればよい。

先ず、基礎１０の例えばコーナー部に植設され
たアンカーボルト１１，１１，１１のうち、柱６
の取付けられる位置にあるアンカーボルト１１に
柱取付け金具１を嵌め込み、ナツト１２で固着す
る（第５図Ａ，Ｂ，Ｃ参照）。なお前述のよう
に、柱取付け金具１の係止用上板片４は第１図お
よび第５図Ｂに示すように貫通孔５を中心にして
底板片２に対して約45゜ずらして位置させてあ
る。

次に、この状態の柱取付け金具１に、柱６を取
付けるわけであるが、この場合、柱底部のベース
プレート７の角穴８が柱取付け金具１の上板片４
に一致するように嵌め込み、この後、正規位置に
するため、貫通孔５を中心にして柱６を略45゜回
転させる（第５図ｃ、第６図）。これにより、柱
６のベースプレート７は柱取付け金具１の上板片
４の隅部４ａ…に係止され、柱６は自立させられ
る。

この後、他のアンカーボルト１１，１１にはス
ペーサ１３を介して例えば鉄骨材からなる土台
９，９を嵌め込み、該土台９，９をナツト１２と
アンカーボルト１１，１１との螺合より固着す
る。また、柱６の下方基端部に取付けられた接続
金具１４，１４と土台９，９はボルト１５、ナツ
ト１５等の固定具により固着する。（第５図Ｄ、
第７図）。

尚、本実施例においては、上板片４を矩形状と
しているが、上板片は非円形状であればどのよう
なものでもよく、例えば、三角形、五角形でもよ
い。

本考案は以上説明したように構成したので、施
工途中、柱の自立状態が確保でき、作業者の人手
が少なくて済み、かつ作業性のよい柱取付け構造
を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は柱取付け金具の一例を示す平面図であ
る。第２図は第１図の金具の側面図である。第３
図はベースプレートの一例を示す底面図である。
第４図は第３図のプレートの側面図である。第５
図ＡないしＤは本考案による柱取付け構造の施工
工程を示す各工程図である。第６図は本考案によ
る柱取付け構造を示す拡大平面図である。第７図
は第６図の構造を示す一部縦断拡大側面図であ
る。１……柱取付け金具、２……底板片、３……中
間片、４……上板片、５……貫通孔、６……柱、
７……ベースプレート、８……角穴、９……土
台、１０……基礎、１１……アンカーボルト。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

複数のアンカーボルトが植設された基礎と、底
板片と該底板片に中間片を介して結合された非円
形係止用上板片とからなりかつその中心部に貫通
孔を有し該貫通孔を挿通する上記アンカーボルト
により前記基礎に固着される柱取付け金具と、底
部に、肉厚が前記柱取付け金具の中間片より薄く
かつ、特定の角度位置でのみ前記上板片に嵌合可
能とされ該特定の角度位置以外の角度では嵌合不
能とされる形状の取付孔を有するベースプレート
が固着された柱と、からなることを特徴とする柱
取付け構造。