JPS6146011Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はボンネツト型の自動車において、ボン
ネツトの上面の前面窓ガラスに寄つた位置に設
け、上面に外気取入スリツトを有し、底面の穴に
室内側の外気取入ダクトが下方から接続されてい
るカウルボツクスに設置する室内換気用走行風導
入装置に関するものである。

室内換気用空気をカウルボツクスから取入れる
場合、従来は、カウルボツクス上面のスリツトを
通して一旦そのボツクス内に入つた空気を、ダク
トを経て室内に取入れるようにしている。従つて
走行中であつても外気導入量が不足し、十分換気
されない場合がある。

本考案は室内換気用空気導入装置における上記
の問題点を解決すると共に、洗車等で空気導入装
置に入つた水が外気と共に室内に放出されるのを
防ぐことを目的とする。

図面について構造を説明すると、１は前面窓ガ
ラス、２は上面２１に外気取入スリツト３を有
し、底面２２に室内側の外気取入ダクト接続穴４
が開いているカウルボツクス、５は一端の口５１
を上記の穴４に下方から接続し、他端（図に省
略）を室内側の空気吹出口に接続した外気取入ダ
クトにして、そのダクト５は下端を口５１の内周
面に取付けた一対の弓形引掛けばね６・６の上端
６１・６１を、穴４の周囲の筒状立上がり縁７に
掛合することにより穴４に接続されている。

上記カウルボツクス２内に、その長手方向に走
行風導入ダクト８が配置固定されていて、その入
口８１はカウルボツクス２の外気取入スリツト３
の直下に位置し、前方を向いている。ダクト８の
出口８２は、上記穴４の周りの筒状立上がり縁７
の外周に嵌合接続してダクト８・５を連通させて
いる。

走行風導入ダクト８の下流側８３は逆Ｕ字形に
形成されている。又ダクト底面８４は長手方向に
緩傾斜のへ字形をしている。

上記ダクト入口８１の下方でダクト前面８５の
端と、逆Ｕ字形部８３の外気の流れに対向する立
上がり面８６とに排水口９・１０が開いている。

排水口９・１０にはそれぞれ外方にのみ開くゴ
ム板等から成る弁１１・１２が取付けられてい
る。その弁１１・１２は何れも水の重さによつて
開き、風圧では開かないように設定されている。
ダクト８の内周面特に入口８１の奥に当る部分に
は、洗車時等の浸入水拡散用ネツト１３が張られ
ている。

走行中スリツト３からカウルボツクス２内に外
気が入るが、その一部は入口８１から直接ダクト
８の中に走行風圧によつて強制導入される。

洗車の際、スリツト３からカウルボツクス２の
中に注水してボツクス内を洗浄することがある
が、入口８１からダクト８内に入つた水は弁１１
を押し開いて排水口９から抜ける。勢い余つて下
流側に流れた水は、その正面の弁１２を押し開い
て排水口１０から抜けるもので、ダクト８から排
水された水は、カウルボツクス２内に直接入つた
水と共に底面２２を伝つてカウルボツクス端部の
穴から車外に排水される。

本考案室内換気用走行風導入装置は上記の構造
であるから、走行風を積極的に取入れることがで
きて室内換気が十分に行われる効果がある。

そして洗車等で水が走行風導入ダクト８の中に
入つても容易に排水されるので、走行中外気と一
緒に水が室内に放出されることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案走行風導入ダクトを組込んだカ
ウルボツクスの内部を示す斜視図、第２図は走行
風導入ダクトの拡大一部縦断正面図、第３図は第
２図−線に沿う縦断側面図。 ２はカウルボツクス、２１は上面、２２は底
面、３は外気取入スリツト、４は外気取入ダクト
接続用穴、５は外気取入ダクト、８は走行風導入
ダクト、８１は入口、８２は出口、８３は逆Ｕ字
形部、８４は底面、８５は前面、８６は立上がり
面、９・１０は排水口、１１・１２は弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面に外気取入スリツトを有し、底面の穴に室
   内側の外気取入ダクトを下方から接続したカウル
   ボツクス内に走行風導入ダクトを配置し、その走
   行風導入ダクトの入口を外気取入スリツトの直下
   で前方に向けると共に、出口をカウルボツクス底
   面の穴に接続して室内側外気取入ダクトと連通さ
   せ、走行風導入ダクトの入口の下方でダクト前面
   に、水によつてのみ開く弁を有する排水口を設
   け、走行風導入ダクトの下流側を逆Ｕ字形に形成
   して、その逆Ｕ字形部の外気の流れに対向する立
   上がり面に水によつてのみ開く弁を持つた排水口
   を設けた自動車の室内換気用走行風導入装置。