JPS6143881Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は躯体における相対向した縦壁間に取付
けた壁支持型の手摺取付装置、特に既設手摺を新
設手摺に改装取付ける取付装置に関するものであ
る。

そして、本考案の目的は躯体における相対向し
た縦壁間に埋設固定した既設手摺の笠木，下弦材
等の横材を利用して新設手摺の笠木、下弦材等の
横材を簡単に取付けできるようにした壁支持型の
手摺取付装置を提供することである。

以下図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。

第１図は既設手摺の正面図であり、躯体Ａにお
ける相対向した竪壁A′，A′間に亘つて笠木１及
び下弦材２の両端部が埋設固定され、笠木１と下
弦材２とに亘つて立子３が取付けられて壁支持型
の手摺を構成している。

この既設手摺を新設手摺に改装取付けるには、
笠木１及び下弦材２の両端部の一部分１ａ，２ａ
を残して切断し、斜線部分を取り除く。

そして、第２図に示すように残存突出部分１
ａ，２ａに連結材１０をそれぞれ溶接固定し、こ
の連結材１０にカバ２０とブラケツト３０とをボ
ルト締めすると共に、相対向したブラケツト３
０，３０間に亘つて笠木４０及び下弦材４１を横
架連結し、笠木４０と下弦材４１とに立子４２を
取付けて新設手摺を取付ける。

前記笠木１の残存突出部分１ａは上下壁４，５
と前後壁６，７とによつて矩形断面中空状とな
り、連結材１０は縦片１１と両側折曲片１２，１
２とによつてコ字となつていると共に、縦片１１
には孔１３が形成されかつ孔１３と同心状にナツ
ト部材１４が溶接固定され、その両側折曲片１
２，１２が残存突出部分１ａの前後壁６，７に嵌
め込まれかつ溶接固定してある。

前記カバ２０は断面円形の筒体２１と覆板２２
とによつて一側が開口した筒状体となり、筒体２
１が連結材１０及び残存突出部分１ａの外側に遊
嵌されて縦壁A′に当接しかつ覆板２２が連結材
１０の縦片１１に当接して残存突出部分１ａ及び
連結材１０を覆つて外観を向上している。

前記ブラケツト３０は縦片３１と横片３２とに
よりＬ型となり、縦片３１に形成した孔３３、前
記覆板２２の孔２３、縦片１１の孔１３よりボル
ト３４を前記ナツト部材１４に螺合してカバ２０
とブラケツト３０とを連結材１０に共締め固定し
てある。

そして、横片３２を笠木４０の下壁４３にボル
ト４４で連結してある。

なお、下弦材４と残存下弦材２の突出部分２ａ
とを連結するブラケツト３０、カバ２０、連結材
１０は前述と同様に構成してあるので説明を省略
する。

しかして、既設手摺の笠木１及び下弦材２を利
用して新設手摺の笠木４０及び下弦材４１を取付
けでき、新設手摺の笠木４０、下弦材４１を躯体
Ａの対向縦壁A′，A′に埋設固定する必要がない
ので、その取付作業が簡単容易となる。

また、残存突出部分１ａ，２ａに固着した連結
材１０にカバ２０及びブラケツト３０を１本のボ
ルト３４で締付け固定したから、その取付作業が
極めて簡単となる。

また、カバ２０により残存突出部分１ａ，２ａ
及び連結材１０を覆つているので、外観が美しく
向上ししたものとなる。

本考案は以上の様になり、躯体Ａにおける相対
向した縦壁間に埋設固定した既設手摺の笠木、下
弦材等の横材を利用して新設手摺の笠木、下弦材
等の横材を簡単に取付けできると共に、その取付
部分をカバ２０で覆つて外観を向上できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであり、第１
図及び第２図は既設手摺及び新設手摺の正面図、
第３図は取付部分の拡大正面図、第４図は第３図
の右側面図、第５図は要部分解斜視図である。 Ａは躯体、A′は縦壁、１は笠木、２は下弦
材、１０は連結材、２０はカバ、３０はブラケツ
ト、３４はボルト、４０は笠木、４１は下弦材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 躯体Ａの相対向した縦壁A′，A′間に埋設した
   既設手摺の笠木１、下弦材２等の横材における縦
   壁A′より若干突出した残存部分に連結材１０を
   固着し、該連結材１０に、前記残存突出部分及び
   当該連結材１０を覆うカバ２０を介してブラケツ
   ト３０をボルト３４で締付け固定すると共に、該
   ブラケツト３０に新設手摺の笠木４０，下弦材４
   １等の横材を取付けたこを特徴とする壁支持型の
   手摺取付装置。