JPS6142601B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6142601B2 JPS6142601B2 JP1093680A JP1093680A JPS6142601B2 JP S6142601 B2 JPS6142601 B2 JP S6142601B2 JP 1093680 A JP1093680 A JP 1093680A JP 1093680 A JP1093680 A JP 1093680A JP S6142601 B2 JPS6142601 B2 JP S6142601B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- veneer
- veneers
- decorative
- resin
- slicing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 33
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims description 23
- 239000011347 resin Substances 0.000 claims description 23
- 239000002131 composite material Substances 0.000 claims description 14
- 238000003825 pressing Methods 0.000 claims description 13
- 239000002023 wood Substances 0.000 claims description 12
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 10
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 6
- 239000011259 mixed solution Substances 0.000 claims description 4
- 239000004094 surface-active agent Substances 0.000 claims description 4
- 238000010030 laminating Methods 0.000 claims description 3
- 238000004061 bleaching Methods 0.000 claims description 2
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 10
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 10
- 238000004043 dyeing Methods 0.000 description 8
- JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N Ethyl urethane Chemical compound CCOC(N)=O JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 7
- 238000005470 impregnation Methods 0.000 description 7
- CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N Carbon dioxide Chemical compound O=C=O CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- MHAJPDPJQMAIIY-UHFFFAOYSA-N Hydrogen peroxide Chemical compound OO MHAJPDPJQMAIIY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 239000000975 dye Substances 0.000 description 6
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 6
- 235000015392 Sesbania grandiflora Nutrition 0.000 description 4
- 235000007575 Calluna vulgaris Nutrition 0.000 description 3
- OKKJLVBELUTLKV-UHFFFAOYSA-N Methanol Chemical compound OC OKKJLVBELUTLKV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 239000002202 Polyethylene glycol Substances 0.000 description 3
- 229910002092 carbon dioxide Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000001569 carbon dioxide Substances 0.000 description 3
- 238000005562 fading Methods 0.000 description 3
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 3
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 3
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 3
- 229920001223 polyethylene glycol Polymers 0.000 description 3
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 3
- 239000011800 void material Substances 0.000 description 3
- 241001337993 Agathis <wasp> Species 0.000 description 2
- 229920000877 Melamine resin Polymers 0.000 description 2
- 244000112572 Sesbania bispinosa Species 0.000 description 2
- 235000010896 Sesbania bispinosa Nutrition 0.000 description 2
- XSQUKJJJFZCRTK-UHFFFAOYSA-N Urea Chemical compound NC(N)=O XSQUKJJJFZCRTK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000004202 carbamide Substances 0.000 description 2
- 238000004042 decolorization Methods 0.000 description 2
- JDSHMPZPIAZGSV-UHFFFAOYSA-N melamine Chemical compound NC1=NC(N)=NC(N)=N1 JDSHMPZPIAZGSV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 2
- RSWGJHLUYNHPMX-UHFFFAOYSA-N Abietic-Saeure Natural products C12CCC(C(C)C)=CC2=CCC2C1(C)CCCC2(C)C(O)=O RSWGJHLUYNHPMX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 235000008331 Pinus X rigitaeda Nutrition 0.000 description 1
- 235000011613 Pinus brutia Nutrition 0.000 description 1
- 241000018646 Pinus brutia Species 0.000 description 1
- KHPCPRHQVVSZAH-HUOMCSJISA-N Rosin Natural products O(C/C=C/c1ccccc1)[C@H]1[C@H](O)[C@@H](O)[C@@H](O)[C@@H](CO)O1 KHPCPRHQVVSZAH-HUOMCSJISA-N 0.000 description 1
- 239000007864 aqueous solution Substances 0.000 description 1
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 1
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 238000004090 dissolution Methods 0.000 description 1
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000010828 elution Methods 0.000 description 1
- QWPPOHNGKGFGJK-UHFFFAOYSA-N hypochlorous acid Chemical compound ClO QWPPOHNGKGFGJK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000008595 infiltration Effects 0.000 description 1
- 238000001764 infiltration Methods 0.000 description 1
- 239000002648 laminated material Substances 0.000 description 1
- 238000003475 lamination Methods 0.000 description 1
- 239000003973 paint Substances 0.000 description 1
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 1
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 1
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 description 1
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 1
- KHPCPRHQVVSZAH-UHFFFAOYSA-N trans-cinnamyl beta-D-glucopyranoside Natural products OC1C(O)C(O)C(CO)OC1OCC=CC1=CC=CC=C1 KHPCPRHQVVSZAH-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Finished Plywoods (AREA)
- Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
- Manufacture Of Wood Veneers (AREA)
Description
本発明は木質化粧単板の製造方法、更に詳しく
は比重0.5以下といつた低比重の有色素材単板を
漂白後染色し、これを複数枚積層して得られる集
成フリツチをスライスして化粧単板を製造する方
法に関するものである。 従来、染色された素材単板を集成したものをス
ライスして化粧単板を得る場合、素材単板への染
色性、あるいは漂白性に関連して低比重材(0.5
以下)を主として利用している。したがつて材自
体の軽軟性及び有色材利用の際には漂白処理によ
り積層集成時には外観的に重厚感に劣る。この対
策として以下の方法が考えられるが、それぞれ以
下の欠点がある。 集成スライス後の化粧単板へのwpc処理を行
う場合は、ポリエスチル、ユリア、メラミン等
を単板に含浸して硬化せしめるわけであるが、
この際、プラスチツク感が大となり天然木の良
さがなくなる。 素材単板への樹脂含浸を行う場合は、染色素
材単板への樹脂含浸後、集成フリツチ化するも
のであるが、これは単板積層時の接着性が劣る
こと、また積層後スライス時含浸単板の硬度が
高くなりすぎスライス性に劣るという問題があ
り、更に水溶性レジン使用時にはレジンの含浸
時に着色剤、染料の溶解による色ぬけが発生し
て外観品質を落すことになるという欠点があ
る。 化粧単板化後、この表面にレジンやロジン
(松脂)を塗布して重硬感を付与する場合に関
しては、この方法では塗布物の単板内への浸透
が十分期待できず、質感を上げ得る程のものと
はならず、また塗料塗布を悪くすることが多い
という欠点がある。 本発明は上記の点に鑑みて為されたものであつ
て、主な目的とするところは有色で低比重の素材
単板を用いて重厚感のある外観を呈し、スライス
が容易でしかも染色の色ぬけのない化粧単板を得
ることができる木質化粧単板の製造方法を提供す
るにある。 本発明に係る木質化粧単板の製造方法に用いる
素材単板としては、比重0.5以下の低比重で有色
のアガチスやエリマなどが用いられ、これを過酸
化水素や次亜塩素酸にて脱色し、脱色された素材
単板を染色して得られる複数枚の素材単板を積層
圧締して集成フリツチを形成し、この集成フリツ
チをスライスして化粧単板が得られるものであつ
て、染色処理は、ユリアやメラミンなどの樹脂と
染料に、浸透性向上及び浸潤感付与のために
PEG(ポリエチレングリコール)のような界面
活性剤を配合した混合液を脱色後の素材単板に含
浸させて行うものであつて、含浸染色法としては
減圧注入によつて上記の混合液を素材単板中に含
浸させる方法が用いられる。また含浸樹脂量とし
ては、後に行うスライス性を良好とするために、
単材重量に対して20〜30%が適切である。このよ
うにして樹脂と染料及び界面活性剤が含浸された
素材単材は、次に加熱され、含浸樹脂の硬化度が
完全硬化もしくは、べとつきがなくなる程度の半
硬化状態に硬化させ、半硬化乃至完全硬化した樹
脂含浸素材単板を複数枚積層圧締して集成フリツ
チを形成するわけであり、この際化粧表現の為
に、夏材色を表わす着色レジンペーパー、或いは
夏材色に染色された単板が、上記の樹脂含浸素材
単板間に挾まれる。また、積層圧締時、半硬化含
浸素材単板を使用する場合は、加熱プレスして素
材単板間に用いる接着剤や含浸樹脂を硬化させる
ものであり、上記のようにして形成された集成フ
リツチをスライスして化粧単板が得られるわけで
ある。このようにして製造される化粧単板は、低
比重材を用いたこと、及び脱色処理による素材単
板の軟質化を、染色処理時に樹脂を同時に含浸さ
せることにより克服し、重厚感のある外観を呈出
できるものであり、また、樹脂含浸処理時に、
PEGのような界面活性剤を併用することによ
り、素材単板に柔軟性が与えられ、樹脂硬化によ
る硬度上昇を防ぎ、集成フリツチからのスライス
が容易に行えるものである。しかも、樹脂含浸処
理を染色処理と同時に行うため、染料の溶出にす
る色抜け作用が防止できるものである。 以下実施例について詳述する。 実施例 1 アガチス素材単板(比重0.4、褐色、1.0m/m
厚)を過酸化水素にて脱色処理し、単板内部まで
均一脱色する。次いで当該単板を下記の配合によ
る混合液で樹脂含浸染色処理する。
は比重0.5以下といつた低比重の有色素材単板を
漂白後染色し、これを複数枚積層して得られる集
成フリツチをスライスして化粧単板を製造する方
法に関するものである。 従来、染色された素材単板を集成したものをス
ライスして化粧単板を得る場合、素材単板への染
色性、あるいは漂白性に関連して低比重材(0.5
以下)を主として利用している。したがつて材自
体の軽軟性及び有色材利用の際には漂白処理によ
り積層集成時には外観的に重厚感に劣る。この対
策として以下の方法が考えられるが、それぞれ以
下の欠点がある。 集成スライス後の化粧単板へのwpc処理を行
う場合は、ポリエスチル、ユリア、メラミン等
を単板に含浸して硬化せしめるわけであるが、
この際、プラスチツク感が大となり天然木の良
さがなくなる。 素材単板への樹脂含浸を行う場合は、染色素
材単板への樹脂含浸後、集成フリツチ化するも
のであるが、これは単板積層時の接着性が劣る
こと、また積層後スライス時含浸単板の硬度が
高くなりすぎスライス性に劣るという問題があ
り、更に水溶性レジン使用時にはレジンの含浸
時に着色剤、染料の溶解による色ぬけが発生し
て外観品質を落すことになるという欠点があ
る。 化粧単板化後、この表面にレジンやロジン
(松脂)を塗布して重硬感を付与する場合に関
しては、この方法では塗布物の単板内への浸透
が十分期待できず、質感を上げ得る程のものと
はならず、また塗料塗布を悪くすることが多い
という欠点がある。 本発明は上記の点に鑑みて為されたものであつ
て、主な目的とするところは有色で低比重の素材
単板を用いて重厚感のある外観を呈し、スライス
が容易でしかも染色の色ぬけのない化粧単板を得
ることができる木質化粧単板の製造方法を提供す
るにある。 本発明に係る木質化粧単板の製造方法に用いる
素材単板としては、比重0.5以下の低比重で有色
のアガチスやエリマなどが用いられ、これを過酸
化水素や次亜塩素酸にて脱色し、脱色された素材
単板を染色して得られる複数枚の素材単板を積層
圧締して集成フリツチを形成し、この集成フリツ
チをスライスして化粧単板が得られるものであつ
て、染色処理は、ユリアやメラミンなどの樹脂と
染料に、浸透性向上及び浸潤感付与のために
PEG(ポリエチレングリコール)のような界面
活性剤を配合した混合液を脱色後の素材単板に含
浸させて行うものであつて、含浸染色法としては
減圧注入によつて上記の混合液を素材単板中に含
浸させる方法が用いられる。また含浸樹脂量とし
ては、後に行うスライス性を良好とするために、
単材重量に対して20〜30%が適切である。このよ
うにして樹脂と染料及び界面活性剤が含浸された
素材単材は、次に加熱され、含浸樹脂の硬化度が
完全硬化もしくは、べとつきがなくなる程度の半
硬化状態に硬化させ、半硬化乃至完全硬化した樹
脂含浸素材単板を複数枚積層圧締して集成フリツ
チを形成するわけであり、この際化粧表現の為
に、夏材色を表わす着色レジンペーパー、或いは
夏材色に染色された単板が、上記の樹脂含浸素材
単板間に挾まれる。また、積層圧締時、半硬化含
浸素材単板を使用する場合は、加熱プレスして素
材単板間に用いる接着剤や含浸樹脂を硬化させる
ものであり、上記のようにして形成された集成フ
リツチをスライスして化粧単板が得られるわけで
ある。このようにして製造される化粧単板は、低
比重材を用いたこと、及び脱色処理による素材単
板の軟質化を、染色処理時に樹脂を同時に含浸さ
せることにより克服し、重厚感のある外観を呈出
できるものであり、また、樹脂含浸処理時に、
PEGのような界面活性剤を併用することによ
り、素材単板に柔軟性が与えられ、樹脂硬化によ
る硬度上昇を防ぎ、集成フリツチからのスライス
が容易に行えるものである。しかも、樹脂含浸処
理を染色処理と同時に行うため、染料の溶出にす
る色抜け作用が防止できるものである。 以下実施例について詳述する。 実施例 1 アガチス素材単板(比重0.4、褐色、1.0m/m
厚)を過酸化水素にて脱色処理し、単板内部まで
均一脱色する。次いで当該単板を下記の配合によ
る混合液で樹脂含浸染色処理する。
【表】
含浸処理は減圧注入処理で10mmHg 1hrの条件
で行なわれ、次いでこの含浸染色単板を120℃、
10分間乾燥して含浸樹脂を半硬化状態にする。更
に、この染色単板を別個に用意した着色レジンペ
ーパーと交互にビルドアツプし、100℃、1hrの圧
締条件で積層集成圧締してフリツチ化する。この
ようにして得た集成フリツチからスライスした化
粧単板はスライス性も良く、重厚感に優れた木質
化粧単板であつた。 実施例 2 アガチス素材単板(比重0.4褐色、1.0m/m、
0.8m/m厚)を過酸化水素を用いて脱色処理し単
板内部まで均一に脱色する。次いでこの脱色単板
を下記の配合による混合液で樹脂含浸染色処理す
る。
で行なわれ、次いでこの含浸染色単板を120℃、
10分間乾燥して含浸樹脂を半硬化状態にする。更
に、この染色単板を別個に用意した着色レジンペ
ーパーと交互にビルドアツプし、100℃、1hrの圧
締条件で積層集成圧締してフリツチ化する。この
ようにして得た集成フリツチからスライスした化
粧単板はスライス性も良く、重厚感に優れた木質
化粧単板であつた。 実施例 2 アガチス素材単板(比重0.4褐色、1.0m/m、
0.8m/m厚)を過酸化水素を用いて脱色処理し単
板内部まで均一に脱色する。次いでこの脱色単板
を下記の配合による混合液で樹脂含浸染色処理す
る。
【表】
を配合し、更にメタノール50%水溶液にて希釈し
たもの。 含浸注入処理は実施例1と同様に減圧注入処理
で10mmHg、1hrの条件で行ない、このようにして
得た含浸染色単板を160℃、15分にて乾燥硬化す
る。次いで、単板に水付けをして水分調整をす
る。更に、これらの単板と別途に用意した夏材色
表現用の着色レジンペーパーを交互に積層して、
湿式硬化型ウレタン接着剤を用いて集成圧締しフ
リツチ化する。このようにして得た集成フリツチ
からスライスした化粧単板はスライス性も良く、
柾目パターンを呈する重厚感にも優れた品質の木
質化粧単板を得た。ここで本発明の化粧単板はい
ろんな方式で集成される集成フリツチをスライス
するものに適用できることは勿論であるが、以下
に述べる方式の集成フリツチよりの化粧単板の切
り出し方法に適用してもよいものである。この方
法は、ロータリー単板がスライス単板などの素材
単板を染色し、含水率80〜90%迄乾燥させた後、
2〜10Kg/cm2の圧力でウレタン系接着剤を介して
積層する複数枚の素材単板を凹型と凸型との間で
プレスして、プレス中にウレタン系接着剤より発
生する炭酸ガスによる接着不良を一部に生じさせ
た集成フリツチを形成し、この集成フリツチを
0.6〜1.2mm厚でスライスし、次いでこのスライス
単板を接着剤を介して複数枚積層し、前回と同じ
凹型と凸型との間の同位置で再プレスして集成フ
リツチを形成し、しかる後この集成フリツチをス
ライスして化粧単板を得ることに特徴を有するも
のである。すなわち、この化粧単板の製造方法
は、ウレタン系接着剤を用いて複数枚の素材単板
をプレスによつて積層成形する場合各素材単板間
の一部に発生する炭酸ガスによる接着不良を積極
的に利用し、接着不良に起因してスライス単板表
面の木目の一部に現われる凹凸を活かして年輪を
表わす部分にカゲ杢を表現させてより天然に近い
外感を与えるものであり、以下図に基いて説明す
ると、ロータリー単板またはスライス単板1を染
色した後に、これを複数枚ウレタン系接着部を介
し積層し、第1図に示すように凹型2と凸型3と
の間で湾曲させてプレスすると、第2図の拡大図
に示すように、プレス時に発生する炭酸ガスが各
素材単板1,1間の一部に溜つて空所4を形成し
て接着不良を起こすものであり、この空所4を通
る面内でスライスして得られるスライス単板5
は、第3図a,bに示すように空所4を避けてス
ライスして得られるスライス単板6と異なり、第
4図の拡大図に見られる如く、年輪に沿つた凹所
7が部分的に発生するものであり、これらの両ス
ライス単板5,6を再び第5図に示すように、凹
型2と凸型3との間の同一位置で複数枚接着剤を
介して積層し、これをプレスして集成フリツチを
形成し、この集成フリツチをスライスすることに
より、第6図に示すような年輪の一部に凹凸模様
8が形成されると共に年輪間の一部にカゲ杢9が
生じ、より天然の外観に近い化粧単板10が得ら
れるわけである。尚、図中の平面図では理解を助
けるために、凹所7及び凹凸模様8を濃い線で、
カゲ杢9を薄い線で示している。以下実施例につ
いて説明する。 実施例 1 1.0mm厚のアガチス単板を染色処理後、含水率
を80%となるように乾燥し、ウレタン系接着剤を
120g/m2で塗布した複数枚の単板を凹型と凸型と
の間でプレス圧5Kg/cm2で2時間プレスして最初
の集成フリツチを形成し、次いでこの集成フリツ
チより1.0mmのスライス単板を切り出し、このス
ライス単板を複数枚積層し、前と同位置の凹型と
凸型間で15Kg/cm2のプレス圧で圧締して別の集成
フリツチを形成し、この集形フリツチをスライス
して第7図に示すような化粧単板を得た。 実施例 2 1.0mm厚のホワイトプランチヨ単板を染色処理
後、含水率が82%となるように乾燥し、ウレタン
系接着剤を110g/m2で塗布した複数枚の単板を凹
型と凸型との間でプレス圧10Kg/cm2で2.5時間プレ
スして最初の集成フリツチを形成し、次いでこの
集成フリツチより1.2mm厚のスライス単板を切り
出し、このスライス単板を複数枚積層し、前と同
位置の凹型と凸型との間で15Kg/cm2のプレス圧で
圧締して別の集成フリツチを形成し、この集成フ
リツチをスライスして第8図に示すような化粧単
板を得た。このようにして得られた化粧単板は上
記両実施例いずれの場合も図に示すように、年輪
の一部に凹凸模様8を有し、且つ年輪間にカゲ杢
9を有するより天然に近い深みのある外観を示す
ものである。
たもの。 含浸注入処理は実施例1と同様に減圧注入処理
で10mmHg、1hrの条件で行ない、このようにして
得た含浸染色単板を160℃、15分にて乾燥硬化す
る。次いで、単板に水付けをして水分調整をす
る。更に、これらの単板と別途に用意した夏材色
表現用の着色レジンペーパーを交互に積層して、
湿式硬化型ウレタン接着剤を用いて集成圧締しフ
リツチ化する。このようにして得た集成フリツチ
からスライスした化粧単板はスライス性も良く、
柾目パターンを呈する重厚感にも優れた品質の木
質化粧単板を得た。ここで本発明の化粧単板はい
ろんな方式で集成される集成フリツチをスライス
するものに適用できることは勿論であるが、以下
に述べる方式の集成フリツチよりの化粧単板の切
り出し方法に適用してもよいものである。この方
法は、ロータリー単板がスライス単板などの素材
単板を染色し、含水率80〜90%迄乾燥させた後、
2〜10Kg/cm2の圧力でウレタン系接着剤を介して
積層する複数枚の素材単板を凹型と凸型との間で
プレスして、プレス中にウレタン系接着剤より発
生する炭酸ガスによる接着不良を一部に生じさせ
た集成フリツチを形成し、この集成フリツチを
0.6〜1.2mm厚でスライスし、次いでこのスライス
単板を接着剤を介して複数枚積層し、前回と同じ
凹型と凸型との間の同位置で再プレスして集成フ
リツチを形成し、しかる後この集成フリツチをス
ライスして化粧単板を得ることに特徴を有するも
のである。すなわち、この化粧単板の製造方法
は、ウレタン系接着剤を用いて複数枚の素材単板
をプレスによつて積層成形する場合各素材単板間
の一部に発生する炭酸ガスによる接着不良を積極
的に利用し、接着不良に起因してスライス単板表
面の木目の一部に現われる凹凸を活かして年輪を
表わす部分にカゲ杢を表現させてより天然に近い
外感を与えるものであり、以下図に基いて説明す
ると、ロータリー単板またはスライス単板1を染
色した後に、これを複数枚ウレタン系接着部を介
し積層し、第1図に示すように凹型2と凸型3と
の間で湾曲させてプレスすると、第2図の拡大図
に示すように、プレス時に発生する炭酸ガスが各
素材単板1,1間の一部に溜つて空所4を形成し
て接着不良を起こすものであり、この空所4を通
る面内でスライスして得られるスライス単板5
は、第3図a,bに示すように空所4を避けてス
ライスして得られるスライス単板6と異なり、第
4図の拡大図に見られる如く、年輪に沿つた凹所
7が部分的に発生するものであり、これらの両ス
ライス単板5,6を再び第5図に示すように、凹
型2と凸型3との間の同一位置で複数枚接着剤を
介して積層し、これをプレスして集成フリツチを
形成し、この集成フリツチをスライスすることに
より、第6図に示すような年輪の一部に凹凸模様
8が形成されると共に年輪間の一部にカゲ杢9が
生じ、より天然の外観に近い化粧単板10が得ら
れるわけである。尚、図中の平面図では理解を助
けるために、凹所7及び凹凸模様8を濃い線で、
カゲ杢9を薄い線で示している。以下実施例につ
いて説明する。 実施例 1 1.0mm厚のアガチス単板を染色処理後、含水率
を80%となるように乾燥し、ウレタン系接着剤を
120g/m2で塗布した複数枚の単板を凹型と凸型と
の間でプレス圧5Kg/cm2で2時間プレスして最初
の集成フリツチを形成し、次いでこの集成フリツ
チより1.0mmのスライス単板を切り出し、このス
ライス単板を複数枚積層し、前と同位置の凹型と
凸型間で15Kg/cm2のプレス圧で圧締して別の集成
フリツチを形成し、この集形フリツチをスライス
して第7図に示すような化粧単板を得た。 実施例 2 1.0mm厚のホワイトプランチヨ単板を染色処理
後、含水率が82%となるように乾燥し、ウレタン
系接着剤を110g/m2で塗布した複数枚の単板を凹
型と凸型との間でプレス圧10Kg/cm2で2.5時間プレ
スして最初の集成フリツチを形成し、次いでこの
集成フリツチより1.2mm厚のスライス単板を切り
出し、このスライス単板を複数枚積層し、前と同
位置の凹型と凸型との間で15Kg/cm2のプレス圧で
圧締して別の集成フリツチを形成し、この集成フ
リツチをスライスして第8図に示すような化粧単
板を得た。このようにして得られた化粧単板は上
記両実施例いずれの場合も図に示すように、年輪
の一部に凹凸模様8を有し、且つ年輪間にカゲ杢
9を有するより天然に近い深みのある外観を示す
ものである。
第1図は素材単板を凹型と凸型との間で圧締し
て形成される集成フリツチを示す正面図、第2図
は同上の一部拡大正面図、第3図aは同上の集成
フリツチを空所を避けてスライスして得られるス
ライス単板を示す平面図、第3図bは同上の集成
フリツチを空所を通る平面内でスライスして得ら
れるスライス単板を示す平面図、第4図aは第3
図bの部分拡大図、第4図bは第4図aの部分拡
大断面図、第5図は同上のスライス単板を積層し
て得られる集成フリツチを示す正面図、第6図は
同上の集成フリツチをスライスして得られる化粧
単板を示す平面図、第7図及び第8図は夫々実施
例1及び実施例2にて製造される化粧単板を示す
平面図である。
て形成される集成フリツチを示す正面図、第2図
は同上の一部拡大正面図、第3図aは同上の集成
フリツチを空所を避けてスライスして得られるス
ライス単板を示す平面図、第3図bは同上の集成
フリツチを空所を通る平面内でスライスして得ら
れるスライス単板を示す平面図、第4図aは第3
図bの部分拡大図、第4図bは第4図aの部分拡
大断面図、第5図は同上のスライス単板を積層し
て得られる集成フリツチを示す正面図、第6図は
同上の集成フリツチをスライスして得られる化粧
単板を示す平面図、第7図及び第8図は夫々実施
例1及び実施例2にて製造される化粧単板を示す
平面図である。
Claims (1)
- 1 有色の素材単板を漂白脱色し、樹脂と染料及
び界面活性剤より成る混合液を上記の素材単板に
含浸させ、次いでこの素材単板中の含浸液を少な
くとも半硬化させ、このようにして得られる複数
枚の素材単板を積層圧締して集成フリツチを形成
し、しかる後、この集成フリツチをスライスして
単板を切り出すことを特徴とする木質化粧単板の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1093680A JPS56106805A (en) | 1980-01-31 | 1980-01-31 | Manufacture of woody decorative veneer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1093680A JPS56106805A (en) | 1980-01-31 | 1980-01-31 | Manufacture of woody decorative veneer |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56106805A JPS56106805A (en) | 1981-08-25 |
JPS6142601B2 true JPS6142601B2 (ja) | 1986-09-22 |
Family
ID=11764103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1093680A Granted JPS56106805A (en) | 1980-01-31 | 1980-01-31 | Manufacture of woody decorative veneer |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS56106805A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61283901A (ja) * | 1985-06-11 | 1986-12-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 操作部を有する機器の安全装置 |
JPS63122802U (ja) * | 1987-01-30 | 1988-08-10 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56117605A (en) * | 1980-02-19 | 1981-09-16 | Dantani Plywood Co | Manufacture of artificial grain decorative veneer |
-
1980
- 1980-01-31 JP JP1093680A patent/JPS56106805A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61283901A (ja) * | 1985-06-11 | 1986-12-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 操作部を有する機器の安全装置 |
JPS63122802U (ja) * | 1987-01-30 | 1988-08-10 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56106805A (en) | 1981-08-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102398288B (zh) | 用木材制造层积材的方法 | |
JPH08197507A (ja) | 強力竹合板及びその製造方法 | |
JPS6142601B2 (ja) | ||
JPH0716964A (ja) | 積層材及びその製造方法 | |
JP4527160B2 (ja) | 自然風合の稠密板材及び自然風合の稠密板材の製造方法 | |
JP7041765B1 (ja) | 化粧基材用含浸紙の製造方法、化粧基材の製造方法、及び化粧板の製造方法 | |
US2354090A (en) | Plywood | |
CN101100074A (zh) | 一种装饰板的制作方法 | |
JPS5855885B2 (ja) | 化粧単板の製法 | |
JPH11226913A (ja) | 木質単板の染色方法及び人工化粧単板の製造方法 | |
JPH10506335A (ja) | 天然または合成木質表面材を含む床張り材の製法およびそれによって得られる製品 | |
JPH0414042B2 (ja) | ||
JPS5923522B2 (ja) | 木質化粧板の製造方法 | |
JPS6246323B2 (ja) | ||
JPS6111163B2 (ja) | ||
JPS593123B2 (ja) | 人工銘板の製造方法 | |
JPS59192510A (ja) | 人工化粧単板の製法 | |
JPS60120004A (ja) | 集成単板の改質法 | |
JPS6246326B2 (ja) | ||
JPS6132969B2 (ja) | ||
JPS6147205A (ja) | 人工化粧単板の製造方法 | |
JPS59158203A (ja) | 集成単板の製法 | |
JPS5996902A (ja) | 集成単板の製法 | |
JPS6042004A (ja) | 人工化粧単板の製造方法 | |
JPS5892506A (ja) | 集成化粧単板の製法 |