JPH0414042B2 - - Google Patents

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JPH0414042B2
JPH0414042B2 JP14819983A JP14819983A JPH0414042B2 JP H0414042 B2 JPH0414042 B2 JP H0414042B2 JP 14819983 A JP14819983 A JP 14819983A JP 14819983 A JP14819983 A JP 14819983A JP H0414042 B2 JPH0414042 B2 JP H0414042B2
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JP
Japan
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veneer
dyed
molecular weight
chemical solution
veneers
Prior art date
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JP14819983A
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JPS6038102A (ja
Inventor
Yukihiko Yusa
Kyoshi Okamoto
Toshiaki Tanaka
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6038102A publication Critical patent/JPS6038102A/ja
Publication of JPH0414042B2 publication Critical patent/JPH0414042B2/ja
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  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、内装建材の化粧材などとして用い
られる人工化粧単板の製造等に用いる染色単板の
製法、ならびにこの染色単板を用いる人工化粧単
板の製法に関する。
〔背景技術〕
化粧板用の突き板として、人工化粧単板が用い
られる。この人工化粧単板は、普通、次のように
してつくられる。すなわち、ロータリスライスな
どして得た単板を脱脂、脱色したのち染色し、得
られた染色単板を接着剤を介して積層し、加圧成
形して集成フリツチを得、これをスライスするこ
とにより得られている。このような人工化粧単板
の製造に際し、使用する木質単板の寸法安定化処
理として、乾燥単板にポリエチレングリコールを
塗布するか、あるいは乾燥単板をポリエチレング
リコール溶液中に浸漬するなどして含浸処理を行
つている。しかし、このような含浸処理において
は、実際には、処理剤は単板内部まで含浸されに
くく、大半は表面付近に付着している。また、細
胞内腔には充填されるが、細胞膜への含浸が少な
い。さらには、高分子量のポリエチレングリコー
ルは、単板内部へ入りにくく、他方、低分子量の
ポリエチレングリコールは、単板内部へ入りやす
いが、溶液によつて流出し易いといつた欠点があ
つた。
〔発明の目的〕
この発明は、このような事情に鑑みなされたも
ので、染色単板および人工化粧単板の製造に際
し、寸法変化のない寸法の安定した染色単板およ
び人工化粧単板を得ることを目的とする。
〔発明の開示〕
発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検
討した。その結果、この発明を完成するに至つ
た。
この発明は、木質単板を染色するに当たり、木
質単板として、低分子量の薬液を塗布してスチー
ミングした後、前記低分子量の薬液より分子量の
大きい高分子量の薬液を塗布してスチーミングし
たものを用いることを特徴とする染色単板の製法
を第1の要旨とし、染色単板を積層集成し、得ら
れた集成フリツチをスライスして人工化粧単板を
得るに当たり、染色単板として、低分子量の薬液
を塗布してスチーミングした後、前記低分子量の
薬液より分子量の大きい高分子量の薬液を塗布し
てスチーミングされた木質単板を染色してなるも
のを用いることを特徴とする人工化粧単板の製法
を第2の要旨としている。
以下に、これらについて詳細に説明する。
この発明でいう薬液とは、例えばエチレングリ
コール、ジエチレングリコールおよびポリエチレ
ングリコール(PEG)、ポリエチレングリコール
メタクリレート(PEGMA)などまたはその溶液
をいう。これらの薬液は、低分子量のものと高分
子量のものが併用さえる。なお、高分子量の薬液
としては、通常分子量2000〜3000のものが特に好
ましく用いられる。
第1の発明は、木質単板を染色するに当たり、
木質単板として、低分子量の薬液を塗布してスチ
ーミング(水蒸気雰囲気にさらすこと)した後、
さらに前記低分子量より大きい高分子量の薬液を
塗布してスチーミングしたものを用いることを特
徴としている。具体的には、ロータリレースまた
はスライスなどにより得た木質単板を、通常の工
程にしたがつて、脱脂、脱色した後、この単板に
低分子量の薬液を塗布する。この後、例えば、95
〜105℃、湿度100%の条件でスチーミング処理を
行うのである。このスチーミング処理は、熱によ
つて低分子量の薬液を単板内部まで拡散させ、細
胞膜に吸着させる作用をする、なお、単板内部ま
で薬液を拡散浸透させるために、薬液塗布前の単
板含水率は、40%以上が好ましい。しかし、含水
率があまり高すぎると、単板表面付近の水が多く
なつて薬液をうまく塗布できなくなるので、好ま
しくは40〜100%、特に好ましくは70〜80%であ
る。
次に、処理単板を乾燥した後、前記低分子量の
薬液より大きい高分子量の薬液を塗布する。この
後、前記1回目のスチーミング処理条件と同様に
スチーミング処理するのである。この2回目のス
チーミング処理は、高分子量の薬液が単板の導管
や細胞内腔を充填する作用を促進する。このた
め、低分子量の薬液を塗布したスチーミング後の
単板は、乾燥されている方がよく、含水率は10%
以下が好ましい。
このような薬液塗布およびスチーミング処理に
おいて、低分子量の薬液は、単板内のミクロな空
隙と細胞膜を充填する。次に行う高分子量の薬液
は、単板内部のマクロ空隙を充填するとともに、
低分子量の薬液がマイグレート(移動)して外部
へ流出するのを防止するようになる。このように
して薬液処理およびスチーミング処理した単板
は、染色して染色単板にするのである。得られた
染色単板は、寸法変化のない安定したものとな
る。
第2の発明は、第1の発明で得た染色単板を用
いて通常のとおり積層集成し、得られた集成フリ
ツチをスライスして人工化粧単板を得るのであ
る。すなわち、第2の発明は、第1の発明で得た
染色単板の複数枚、また染色単板と必要に応じて
他の単板やプリプレグなどを接着剤を介して積層
し、これを型面が平らな金型や型面に凹凸変化を
持つ金型など適宜な金型を使用して加圧成形し、
凹凸変化のない集成フリツチや、湾曲等凹凸変化
のある集成フリツチを得る。この集成フリツチを
板目あるいは柾目が表われるように所望の角度で
スライスして、人工化粧単板を得るものである。
この人工化粧単板は、寸法変化のない安定したも
のとなる。
以下に実施例についいて述べる。
〔実施例 1〕 厚み1.0mmのアガチスロータリ単板を、95±2
℃の水中で前処理し、含水率75%まで乾燥する。
次に、メチレングリコールの80%水溶液を表裏面
から全量98.0g/m2〜108.9g/m2(9〜10g/尺
2)に達するまで塗布した。次いで95〜105℃の
蒸気中で2時間スチーミング処理した後、含水率
が10%になるまで乾燥した。次に、分子量2500の
ポリエチレングリコールの50%水溶液を108.9
g/m2(10g/尺2)塗布した後、95〜105℃の
蒸気中で1.5時間スチーミング処理した。この結
果、実施例1のものは、無処理のものに比較し
て、収縮率が約1/2であつた。このものを用いて
通常の如く、染料を塗布して染色単板を得た。
得られた染色単板は、寸法変化のない安定した
ものであつた。
〔実施例、 2〕 実施例1で得た染色単板の複数枚の接着剤を介
して積層し、これを湾曲金型を用いて圧締成形
し、集成フリツチを作成した。この集成フリツチ
をスライスして人工化粧単板を得た。
得られた人工化粧単板は、寸法変化のない安定
したものであつた。
〔発明の効果〕
この発明にかかる第1の製法は、木質単板を染
色するに当たり、木質単板として、低分子量の薬
液を塗布してスチーミングした後、前記低分子量
の薬液より分子量の大きい高分子量の薬液を塗布
してスチーミングしたものを用いているので、得
られる染色単板は、抗収縮能を有するものとな
り、寸法変化のない安定したものとなる。その
上、従来の浸漬法の場合には、処理液が汚染さ
れ、効果が低下してくるが、この発明は、2段塗
布スチーミング処理により、常に新しい同一成分
の薬液が塗布されるので、汚染の影響を受けな
い。このため、薬液の処理効果、低下しない。
また、この発明にかかる第2の製法は、第1の
発明で得た染色単板を積層集成し、得られた集成
フリツチをスライスして人工化粧単板をつくつて
いるので、得られる人工化粧単板は、抗収縮能を
有するものとなり、寸法変化のない安定したもの
となる。
〔参考〕
なお、人工化粧単板の製造に際し、次のような
処理を行うと、木目に色ムラ変化をもたせたもの
を得ることができる。すなわち、ロータリレース
またはスライスなどして得た第1図の如き木質単
板1の全面に染料2を均一に塗布し、さらに第2
図にみるようにこれを積層し、スチーミングを行
う。次に、オーブンなどを用いて部分乾燥を行う
のである。部分乾燥は、第3図にみるように染色
単板3の上面または染色単板間に例えば熱伝導性
の良い物質4を載置または介在させて行うのであ
る。その結果、熱伝導性の良い物質4と接触する
部分は、熱が伝導し易くなつて加熱され、染料の
吸着が促進される。この結果、第4図にみるよう
に接触部分5が、非接触部分6よりも濃度に染着
された染色単板7が得られる。次に、染色単板7
を積層圧締して第5図にみるような集成フリツチ
8を形成する。この集成フリツチ8をスライスす
ると、第6図にみるように木目9a,9b,9c
が色ムラ変化を有する人工化粧単板10が得られ
るのである。なお、部分乾燥において、熱伝導性
の異なる物質の配置およびこれらの幅、長さ、厚
み、接触位置などを変化させたり、乾燥時の温
度、時間などの条件を変化させて種々組合わせる
ことにより、人工化粧単板の木目に種々変化に富
んだ色ムラを表現することができる。
なお、従来行われている人工化粧単板の製造工
程は、捺染工程とスチーミング工程とが分離され
ているため、生産能率が低い。また、ほぼ均一に
染色されるため、色ばらつきが小さく、得られる
人工化粧単板は、自然感に乏しいという問題があ
つた。
このような問題を解消するには、次のようにす
るとよい。すなわち、人工化粧単板の材料となる
染色単板を作成する際、第7図にみるように、染
料をノズル11aから単板12上にスプレーして
捺染する。これと同時に、蒸気圧を適宜変化させ
ながらノズル11bから蒸気を単板12上に噴出
させてスチーミングを行うのである。この結果、
得られる染色単板は、スチーミングに使用する蒸
気の蒸気圧変化によつて、色ムラを生じ、自然感
にすぐれたものとなる。
(参考実施例) 厚み1mmのテパ脱色単板に、染料をスプレーし
て捺染すると同時に蒸気を当てて、2時間スチー
ミングを行つた。この時、バルブ操作によリ、蒸
気圧を経時変化させた。得られた染色単板には、
適当な色ばらつきの発生が認められた。
このような処理を採用することにより、捺染工
程とスチーミング工程が一つの工程となり、生産
能率が向上する。しかも、スチーミングに用いる
蒸気の蒸気圧を経時変化させるようにすることに
より、染料の含浸状態にばらつきが生じる。この
ため、単板素材にばらつきがあると色ばらつきが
顕著になり、自然感を表現できる。この効果は、
染料と蒸気を同時に吹き付けることにより一層大
きくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は染料を塗布した木質単板をあらわす斜
視図、第2図は染色単板の積層スチーミング状態
をあらわす斜視図、第3図は染色単板の部分乾燥
状態をあらわす斜視図、第4図は部分的に濃色と
なつた染色単板を示す斜視図、第5図は集成フリ
ツチをあらわす斜視図、第6図は人工化粧単板の
斜視図、第7図は単板のスプレー捺染とスチーミ
ングの状態をあらわす斜視図である。 1……木質単板、3……染色単板、4……熱伝
導性の良い物質、5……接触部分、6……非接触
部分、9a,9b,9c……木目、10……人工
化粧単板、11a,11b……ノズル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 木質単板を染色するに当たり、木質単板とし
    て、低分子量の薬液を塗布してスチーミングした
    後、前記低分子量の薬液より分子量の大きい高分
    子量の薬液を塗布してスチーミングしたものを用
    いることを特徴とする染色単板の製法。 2 薬液がエチレングリコール、ジエチレングリ
    コール、ポリエチレングリコール、ポリエチレン
    グリコールメタクリレートから選ばれた少なくと
    も一種またはその溶液である特許請求の範囲第1
    項記載の染色単板の製法。 3 染色単板を積層集成し、得られた集成フリツ
    チをスライスして人工化粧単板を得るに当たり、
    染色単板として、低分子量の薬液を塗布してスチ
    ーミングした後、前記低分子量の薬液より分子量
    の大きい高分子量の薬液を塗布してスチーミング
    された木質単板を染色してなるものを用いること
    を特徴とする人工化粧単板の製法。 4 薬液がエチレングリコール、ジエチレングリ
    コール、ポリエチレングリコール、ポリエチレン
    グリコールメタクリレートから選ばれた少なくと
    も一種またはその溶液である特許請求の範囲第3
    項記載の人工化粧単板の製法。
JP14819983A 1983-08-12 1983-08-12 染色単板の製法および人工化粧単板の製法 Granted JPS6038102A (ja)

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