JPS5923522B2 - 木質化粧板の製造方法 - Google Patents

木質化粧板の製造方法

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JPS5923522B2
JPS5923522B2 JP6867079A JP6867079A JPS5923522B2 JP S5923522 B2 JPS5923522 B2 JP S5923522B2 JP 6867079 A JP6867079 A JP 6867079A JP 6867079 A JP6867079 A JP 6867079A JP S5923522 B2 JPS5923522 B2 JP S5923522B2
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JP
Japan
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wood
veneer
summer
color
decorative board
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JP6867079A
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JPS55159908A (en
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精光 横山
敏信 森脇
清臣 藤田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Of Wood Veneers (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は柾目模様を有する木質化粧板、更に詳しくは複
数枚の単板を積層して得られるフリッチを厚さ方向にス
ライスすることで各単板に染色された夏材色と春材色よ
り成る柾目模様が表面に現われる木質化粧板の製造方法
に関するものであって、主な目的とするところは夏材色
と春材色といった濃淡の違いだけでなく、天然の木材に
散在する、特に夏材部及びこれに近い部分に集中して存
在する樹脂分(ヤニ)による光沢の違いをつげ、いわゆ
る「照シ」と呼ばれる光沢感を部分的に付与してより天
然木に似た木質化粧板を提供することである。
一般に複数枚の単板を積層して得られるフリッチを厚み
方向にスライスして柾目模様を有する木質化粧板を製造
するに際し、天然木に酷似した柾目模様を形成するには
、従来単板を春材色と夏材色とに分けて染色、或いは捺
染しているが、これでは春材部と夏材部とに濃淡の差が
現われるだけで、天然木にみられるような本質感の違い
を具現することができなかった。
すなわち天然の木材は内部に存在する樹脂分(ヤニ)に
よって部分的な光沢を有するものであり、光沢部分が部
分的に、特に夏材部付近に散在するため、「照り」や「
深み」などの木質感が天然木に認められるものであるが
、従来のように濃淡のみによる細工だけではこの木質感
を現わすことができないという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであって、以下
詳細に説明する。
第1図及び第2図には一種類の単板1を複数枚積層して
得られるフリッチ10は厚さ方向にスライスして木質化
粧板11を形成する例を示しており、第3図及び第4図
には春材用単板1aと夏材用単板1bとの二種を組み合
せて積層したフリッチ10を厚さ方向にスライスして木
質化粧板を形成する例が示しである。
本発明における光沢付与剤には常温で液状をなすエチレ
ングリコール、ジエチレンクリコール、トリエチレンク
リコール、ポリエチレングリコールCM 、W600以
下〕、グリセリン等の多価アルコールや、ユリア樹脂、
メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ビニ
ル系モノマー等の合成樹脂が使用され、単板1としては
ロータリー単板を脱色処理したものが使用される。
先ず第1図に示す実施例に基いて詳述すると、各単板1
は夫々春材色に全体を薄い色で染色された後、光沢付与
剤として使用するユリア樹脂やメラミン樹脂或いはこれ
らの混合物と夏材色を表わす染料とを混合して得られる
のり染料で各単板1の片表面が捺染され、更に上記のり
染料より濃く調整されたのり染料にて同一表面が部分的
に捺染され、その後このようにして得られた単板1を積
層し、接着剤にて結合してフリッチ10が形成され、こ
のフリッチ10を厚さ方向に図の想像線に沿ってスライ
スして木質化粧板11が切り出される。
以下に本実施例の具体実施例を示す。
実施例 1 アガチス材をロータリー切削して得られる約0.8mm
厚の単板をH盛023%水溶液に60℃で1時間浸漬し
て脱色を行った後、春材色染料(Suminol Mi
lling Brown ’3G [A−28(J)
0.015係水溶液)に90〜100℃で4時間浸漬し
て単板全体を春材色に染色し、次いでユリア樹脂(レジ
ンコンチン)50%)に夏材色染料(Suminol
Milling Brown3G CA−289〕)
11%び硬化剤(0,6係)を溶かしたのり染料を単
板の片表面に捺染し、更にA−289を2係に増やした
上記と同様ののり染料にて同一表面へ部分的に捺染を施
し、これを130℃で3分間加温して含水率を60〜8
0%に調整した後、複数枚を重ね合せると共に接着剤に
て結合してフリッチを形成し、これを厚み方向にスライ
スする。
しかして得られた木質化粧板は、各単板1の片表面に捺
染された夏材色が表層部に浸透してこれが夏材部Bを現
わし、残りの薄い色の部分が春材部Aを現わすことで柾
目模様が形成されると共に夏材部Bを含浸された樹脂成
分が光沢を発し、春材部Aと異った緻密な材質感を与え
、天然の松に酷似した外観が得られるものである。
第2図に示す実施例を説明すると、各単板1は脱色処理
後、全体を均一に春材色に染色され、一方の表面が夏材
色で捺染されると共に他方の表面に光沢付与剤として使
用する多価アルコールが塗布され、これを乾燥した後に
、前記の実施例と同様にしてフリッチ10を形成してか
らこれを厚さ方向にスライスして木質化粧板が得られる
以下にその具体実施例を記す。
実施例 2 アガチス材を1.0m厚にロータリー切削した単板を春
材色塗料(Suminol MillingBrown
3G [A−289]:C01,Ac1d Br
own13 0.015%の水溶液)にて煮沸染色した
後、夏材色染料(Suminol Milling
Brown(A−289)1チ、アルギン酸ナトリウム
0.3係添加水溶液)をロールコータにて単板の片面に
捺染し、更にA−289を2係に増量した他は上記と同
様の夏材色塗料にて同一表面を部分的に捺染すると共に
単板の他表面にM、W、400のポリエチレングリコー
ルを塗布した後に、これを120℃で2分乾燥して含水
率を約70係に調整し、次いでポリウレタン系接着剤に
て複数の単板を積層してフリッチを形成し、これを厚さ
方向にスライスして木質化粧板を得た。
しかして得られた木質化粧板は、各単板の片側で濃く捺
染された部分が夏材部Bを表わし、残りの薄い色の部分
で春材部Aを表わすと共に、一枚の単板の夏材部Bに隣
接する単板の片側に浸透するポリエチレングリコールが
光沢を発して、夏材部B付近の材質感が他の部分と異に
感じられ、天然の松に酷似した外観となるものである。
また部分的に夏材色染料が捺染されることで、夏材部B
の巾及び濃さに変化が生じ、より一層天然の木に似た外
観が得られるものである。
一次に第3図に示す実施例に基いて詳述すると、本実施
例では単板として春材色に染色された春材用単板1aと
夏材色に染色された夏材用単板1bとの2種が用いられ
、夏材用単板1bは夏材色染料と多価アルコールとの混
合液を含浸させて形成され、夏材用単板1bの表面を夏
材色染料にて部分的に捺染した後、春材用単板1aと夏
材用単板1bとを交互に組み合せ、接着剤にて積層結合
してフリッチ10を形成し、これを面方向にスライスし
て木質化粧板11が得られるものであシ、以下に具体実
施例を記す。
実施例 3 アガチス材を0.8mm厚にロータリー切削して得られ
る単板をH2O23俸水溶液に60℃で1時間浸漬して
脱色処理し、春材用単板としては脱色処理後の単板を春
材色染料(SuminolMi l l ing Br
own CA−28910,015%71@l)で4時
間煮沸して形成し、夏材用単板としては脱色処理後の単
板をPEG(M、W、400 )20係、Sumino
l Milling Brown 3G[A−289
)0.1%の水溶液で3時間煮沸した後、A−289の
2係水溶液にて表面を部分捺染して形成され、春材用単
板と夏材用単板とを複数枚組み合せて積層すると共にポ
リウレタン接着剤にて結合してフリッチを形成し、これ
を両方向にスライスして木質化粧板を得た。
このようにして切り出された木質化粧板は春材用単板と
夏材用単板にて表現される春材部Aと夏材部Bとで柾目
模様が形成されると共に夏材用単板1bに含浸された光
沢付与剤で夏材部Bに光沢が付与され、夏材部Bと春材
部Aとの間に濃淡の変化に加えて光沢の変化が生じて木
質感そのものを異種のものに仕上げ、天然の松に酷似し
た外観が表現される。
また夏材部Bには部分的な夏材色の捺染が行なわれるた
め、夏材部Bの濃淡変化が生じて自然なばらつきが与え
られるものである。
第4図に示す実施例では、夏材用単板1bを染色にて形
成した後、これに光沢付与剤として合成樹脂を含浸処理
(wpc化)し、春材色に染色した春材用単板1aと組
み合せて積層してフリッチ10を形成し、フリッチ10
を厚さ方向にスライスして木質化粧板が得られるもので
あり、以下に具体実施例を記す。
実施例 4 アガチス材をロータリー切削して板厚1.0WmLと0
8調の単板を用意し、1.0mm厚の単板を春材色染料
[Suminol Milling Brown 3
G。
0.12%:Lanyl Brown 7R,0,
0067%、界面活性剤(住友化学製「スミポン」)。
0.1%〕にて4時間煮沸して春材色に染色された春材
用単板を形成し、0.8rrtIn厚の単板を夏材色染
料[Suminol Mi l l ing Brow
n 3G 。
0.2%〕で同じく4時間煮沸して夏材色に染色された
夏材用単板を形成し、次いで夏材用単板を乾燥して含水
率を7%以下に調整した後、不飽和ポリエステル樹脂〔
日本触媒製、分子量3000〜4000、粘度25se
c(粘度計量カップ法に基<)〕を用い、夏材用単板を
真空度10mmHgで30分間で空引きし、上記不飽和
ポリエステル樹脂を注入して2時間減圧しながら放置し
、その後150℃、8Kg/cdで5分間熱プレスにて
硬化させる。
その後樹脂が含浸された夏材用単板を春材用単板と組み
合せて複数枚重ね合せると共に接着剤にて結合してフリ
ッチを形成し、フリッチを厚さ方向にスライスして木質
化粧板を得た。
実施例 5 実施例4と同様として単板を春材用単板と夏材用単板と
に染色し、ユリャメラミン樹脂〔日本ペイント製、粘度
10〜15sec(粘度計量カップ法に基()、樹脂分
50%〕に0.2係の染料(Suminol Mil
ling Brown 3G)を配合した含浸液を用
い、との含浸液を実施例4と同様の減圧法にて夏材用単
板に含浸させた後、150’C、8K9/c”で5分間
熱プレスにて硬化し、その後実施例4と同様にして夏材
用単板と組み合せてフリッチを形成し、フリッチを厚さ
方向にスライスして木質化粧板を得た。
このようにして得られた本質化粧板は、夏材部Bを表現
する夏材用単板に合成樹脂が含浸されることで、この部
分が光沢を発し、春材用単板で表現する春材部Aとの間
に木質感の差を作り出すことができ、夏材部Bにヤニが
多く現われてこの部分が輝く天然の松に酷似した外観を
呈するものである。
尚、上記の各実施例では天然の松のような針葉樹に似た
木質化粧板を製造する例を示したが、本発明は必ずしも
これのみに限定されるものではな(、単板の厚み、染料
及び単板の組み合せを変えることで広葉樹の柾目模様の
製造にも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は夫々本発明の一実施例の製造工程を
示す概略図であり、1は単板、1aは春材用単板、1b
は夏材用単板、10はフリッチ、11は木質化粧板、A
は春材部、Bは夏材部である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 春材色に全体が染色された単板の表層部分を夏材色
    に染色すると共に、常温で液状をなす多価アルコールや
    合成樹脂のような光沢付与剤を表層部分に浸透させた後
    単板を複数枚積層してフリッチを形成し、しかる後フリ
    ッチを厚み方向にスライスすることを特徴とする木質化
    粧板の製造方法。 2 春材色に全体が染色された単板の一方の表層部分を
    夏材色を表わす染料と光沢付与剤とを混合して得られる
    のシ染料で捺染することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の木質化粧板の製造方法。 3 春材色に全体が染色された単板の一方の表面を夏材
    色にて捺染すると共に、他方の表層部に光沢付与剤を含
    浸させることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    木質化粧板の製造方法。 4 単板に夏材色を染色すると共に常温で液状をなす多
    価アルコールや合成樹脂のような光沢付与剤を含浸させ
    て夏材用単板を形成し、春材色に染色した単板の間に夏
    材用単板を挾んで積層してフリッチを形成した後、フリ
    ッチを厚さ方向にスライスすることを特徴とする木質化
    粧板の製造方法。 5 単板に夏材色を染色すると共に常温で液状をなす多
    価アルコールを含浸させて夏材用単板を形成することを
    特徴とする特許請求の範囲第4項記載の木質化粧板の製
    造方法。 6 単板に夏材色を染色した後、合成樹脂を含浸させて
    夏材用単板を形成することを特徴とする特許請求の範囲
    第4項記載の木質化粧板の製造方法。
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