JPS593131B2 - 人工化粧単板の製造方法 - Google Patents
人工化粧単板の製造方法Info
- Publication number
- JPS593131B2 JPS593131B2 JP9916279A JP9916279A JPS593131B2 JP S593131 B2 JPS593131 B2 JP S593131B2 JP 9916279 A JP9916279 A JP 9916279A JP 9916279 A JP9916279 A JP 9916279A JP S593131 B2 JPS593131 B2 JP S593131B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- veneer
- manufacturing
- specific gravity
- veneers
- flitch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Finished Plywoods (AREA)
- Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
- Manufacture Of Wood Veneers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は人工化粧単板の製造方法に関し、外観の優れ
た製造の容易な人工化粧単板の製造方法を提供すること
を目的とするものである。
た製造の容易な人工化粧単板の製造方法を提供すること
を目的とするものである。
この発明の概要を第1図ないし第3図に基づき以下に説
明する。
明する。
すなわち、この人工化粧単板の第1の製造方法は、原木
より得たロータリ単板やスライス単板などの素材単板1
を、第1図に示すように接着剤を介して積層・接着する
とともに凹凸型版などにより圧締処理して凹凸変形フリ
ッチ2とした後、これを同第1図の矢印Aの方向にスラ
イスして表層に天然木質に類似した年輪模様を表現した
スライス単板3を得る加工工程において、前記各素材単
板1相互間に比重むらを付与するとともに、同一染色条
件で染色処理することを特徴とするものである。
より得たロータリ単板やスライス単板などの素材単板1
を、第1図に示すように接着剤を介して積層・接着する
とともに凹凸型版などにより圧締処理して凹凸変形フリ
ッチ2とした後、これを同第1図の矢印Aの方向にスラ
イスして表層に天然木質に類似した年輪模様を表現した
スライス単板3を得る加工工程において、前記各素材単
板1相互間に比重むらを付与するとともに、同一染色条
件で染色処理することを特徴とするものである。
各素材単板相互間に比重むらを付与する具体的な方法と
しては、前述の積層工程前に各素材単板を含水率が均一
になるように調整した後、これらの素材単板1を各々濃
度の異なる数種類の樹脂水溶液4,4′中に選択的に浸
漬させ、樹脂の含浸濃度の異なる数種類の含浸処理単板
を得ることによって行なう。
しては、前述の積層工程前に各素材単板を含水率が均一
になるように調整した後、これらの素材単板1を各々濃
度の異なる数種類の樹脂水溶液4,4′中に選択的に浸
漬させ、樹脂の含浸濃度の異なる数種類の含浸処理単板
を得ることによって行なう。
すなわち、濃度の異なる樹脂水溶液4.4′に各々別々
に浸漬された素材単板1は、その樹脂水溶液の濃度差に
より、その比重に差異を生ずる。
に浸漬された素材単板1は、その樹脂水溶液の濃度差に
より、その比重に差異を生ずる。
これらの含浸処理単板を乾燥処理することによって前記
比重差は材質の硬度差となって現われる。
比重差は材質の硬度差となって現われる。
これらの比重の異なるすなわち硬度差を有する含浸処理
単板を任意に組み合わせて、前述の積層接着工程を行な
うことにより、フリッチ2をスライスして得られる単板
3の表面には、比重の比較的大きい素材単板層3aと比
重の比較的小さい素材単板層3bすなわち硬質層と軟質
層との組み合わさった木目模様に近似した縞模様が表現
される。
単板を任意に組み合わせて、前述の積層接着工程を行な
うことにより、フリッチ2をスライスして得られる単板
3の表面には、比重の比較的大きい素材単板層3aと比
重の比較的小さい素材単板層3bすなわち硬質層と軟質
層との組み合わさった木目模様に近似した縞模様が表現
される。
前記スライス単板3の表面を染色処理すると、硬質層と
軟質層の差が架剤の吸収むらとなって、各素材単板層3
a 、3b間に濃淡の差が現われる。
軟質層の差が架剤の吸収むらとなって、各素材単板層3
a 、3b間に濃淡の差が現われる。
このような人工化粧単板の製造方法によれば、1つの染
色工程のみによって微妙な濃淡差を有する染色化粧単板
を得ることができ、加工工程が大幅に省略できるばかり
でなく、素材単板に樹脂を含浸させることにより、得ら
れる単板の強度が増大するという利点をも有する。
色工程のみによって微妙な濃淡差を有する染色化粧単板
を得ることができ、加工工程が大幅に省略できるばかり
でなく、素材単板に樹脂を含浸させることにより、得ら
れる単板の強度が増大するという利点をも有する。
なお、各素材単板相互間に比重むらを付与する他の具体
例としては、原木より得られた素材単板を一定の比重区
分に選別するたけでもよく、これら比重差を有する素材
単板を積層工程において任意の積層状態に組み合わせれ
ばよい。
例としては、原木より得られた素材単板を一定の比重区
分に選別するたけでもよく、これら比重差を有する素材
単板を積層工程において任意の積層状態に組み合わせれ
ばよい。
この人工化粧単板の第2の製造方法は、前記第1の製造
方法のように各素材単板相互間に比重むらを付与するの
ではなく、各一枚ごとの素材単板自身において先端部と
中間部などのように部分的に比重むらを付与するととも
に、同一染色条件で染色処理することを特徴とするもの
である。
方法のように各素材単板相互間に比重むらを付与するの
ではなく、各一枚ごとの素材単板自身において先端部と
中間部などのように部分的に比重むらを付与するととも
に、同一染色条件で染色処理することを特徴とするもの
である。
素材単板自身に比重むらを付与するには、原木から素材
単板を得る場合に、第2図に示すように切削面が原木5
の辺材部および芯材部に交差するように斜めに切削すれ
ばよい。
単板を得る場合に、第2図に示すように切削面が原木5
の辺材部および芯材部に交差するように斜めに切削すれ
ばよい。
このように切削することにより、1枚の素材単板には比
重が大きく硬質の芯材部と比重が小さく軟質の辺材部と
が共存する。
重が大きく硬質の芯材部と比重が小さく軟質の辺材部と
が共存する。
このようにして得られた素材単板を染色処理した後、積
層・接着してフリッチとし、このフリッチをスライスし
て人工化粧単板を得る。
層・接着してフリッチとし、このフリッチをスライスし
て人工化粧単板を得る。
なお、前記染色処理はフリッチをスライスして単板を得
た後、このスライス単板に対して施すようにしてもよい
。
た後、このスライス単板に対して施すようにしてもよい
。
このようにして得られた人工化粧単板の表面には、各素
材単板層による縞模様が木目に近似した模様として表現
されるが、各素材単板層ごとに存在する比重むら、換言
すれば硬度むらのために、第3図に示すように1つの素
材単板層中において染色むらが生じ、意匠効果の高い人
工化粧単板とすることができる。
材単板層による縞模様が木目に近似した模様として表現
されるが、各素材単板層ごとに存在する比重むら、換言
すれば硬度むらのために、第3図に示すように1つの素
材単板層中において染色むらが生じ、意匠効果の高い人
工化粧単板とすることができる。
以上のように、この発明の人工化粧単板の製造方法は、
素材単板を積層・接着してフリッチとし、このフリッチ
をスライスする人工化粧単板の製造方法において、前記
素材単板に比重むらを付与するとともに同一染色条件で
染色処理することを特徴とするため、1つの染色工程の
みによって表面に微妙な濃淡の縞模様を有する染色化粧
単板を得ることができ、製造工程が大幅に省力化できる
ばかりでなく、外観の優美な人工化粧単板を得ることが
できるなどの効果を有する。
素材単板を積層・接着してフリッチとし、このフリッチ
をスライスする人工化粧単板の製造方法において、前記
素材単板に比重むらを付与するとともに同一染色条件で
染色処理することを特徴とするため、1つの染色工程の
みによって表面に微妙な濃淡の縞模様を有する染色化粧
単板を得ることができ、製造工程が大幅に省力化できる
ばかりでなく、外観の優美な人工化粧単板を得ることが
できるなどの効果を有する。
実施例 1
ラミン材よりなる厚みQ、 8 mmのロータリ単板を
それぞれ 処理A 8%のメラミン樹脂水溶液を50 Vrr?塗布し10
0℃で20分乾燥後110℃で5分加熱処理B 20%のメラミン樹脂水溶液を15 g/rr?塗布し
100℃で15分乾燥後110°Cで10分間加熱 処理C 8%のメラミン樹脂水溶液を15 g/lrt’塗布し
100℃で20分乾燥後110℃で5分加熱の3つの処
理工程に分けて処理し、処理Aを施した単板、処理Bを
施した単板、処理Cを施した単板を任意の組合せで、1
20g/rr?の割合で塗布した接着剤層:ボンドCH
107(コニシ社製)を介して積層・接着し、温度12
0℃の条件下で10分間凹凸プレスにより圧締処理して
凹凸変形フリッチを得た。
それぞれ 処理A 8%のメラミン樹脂水溶液を50 Vrr?塗布し10
0℃で20分乾燥後110℃で5分加熱処理B 20%のメラミン樹脂水溶液を15 g/rr?塗布し
100℃で15分乾燥後110°Cで10分間加熱 処理C 8%のメラミン樹脂水溶液を15 g/lrt’塗布し
100℃で20分乾燥後110℃で5分加熱の3つの処
理工程に分けて処理し、処理Aを施した単板、処理Bを
施した単板、処理Cを施した単板を任意の組合せで、1
20g/rr?の割合で塗布した接着剤層:ボンドCH
107(コニシ社製)を介して積層・接着し、温度12
0℃の条件下で10分間凹凸プレスにより圧締処理して
凹凸変形フリッチを得た。
次いでこのフリッチをスライスして厚み0.3 mmの
スライス単板を得た。
スライス単板を得た。
得られた単板をベニヤ合板に貼り加工した後、その表面
に着色剤:ローズステイン15%シンナ溶液を塗布した
。
に着色剤:ローズステイン15%シンナ溶液を塗布した
。
得られた化粧合板の表層をなす人工化粧単板表面には、
各素材単板層によって形成される年輪状縞模様に濃淡差
による染色パターンが表現されていた。
各素材単板層によって形成される年輪状縞模様に濃淡差
による染色パターンが表現されていた。
実施例 2
ジェルトン材よりなる厚み1.0mmのロータリ単板を
比重0.35,0.5の2種類のものに選別し、これら
の素材単板を ラナファストイエロGL・・・・・・0.4%および ラナファストブラウンGRL・・・・・・0.2%で9
5±5℃、5時間染色した。
比重0.35,0.5の2種類のものに選別し、これら
の素材単板を ラナファストイエロGL・・・・・・0.4%および ラナファストブラウンGRL・・・・・・0.2%で9
5±5℃、5時間染色した。
これらの染色単板を任意に組合せて積層・接着しフリッ
チ化し、これをスライスして人工化粧単板を得た。
チ化し、これをスライスして人工化粧単板を得た。
得られた人工化粧単板は実施例1と同様の外観美を有し
ていた。
ていた。
実施例 3
ホワイトラワン原木を斜めに切削して得た厚み2.0關
のソード単板を染色処理し、これらの単板を積層・接着
してフリッチを得、次いでこのフリツチをスライスして
単板を得た。
のソード単板を染色処理し、これらの単板を積層・接着
してフリッチを得、次いでこのフリツチをスライスして
単板を得た。
得られた人工化粧単板の表面には各素材単板層によって
木目模様に類似した縞模様が表現されるとともに、1つ
1つの素材単板層自体にも濃淡差による染色模様が表わ
れ、天然銘木に酷似した木質感が表現されていた。
木目模様に類似した縞模様が表現されるとともに、1つ
1つの素材単板層自体にも濃淡差による染色模様が表わ
れ、天然銘木に酷似した木質感が表現されていた。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例を示す加工々程説明図
、第2図はこの発明の第2の実施例を示す加工説明図、
第3図はその実施例により得られた人工化粧単板の平面
図である。 1・・・・・・素材単板、2・・・・・・フリッチ、3
・・・・・・スライス単板、3a、3b・・・・・・素
材単板層、4,4/−・・・・・樹脂水溶液、5・・・
・・・原木。
、第2図はこの発明の第2の実施例を示す加工説明図、
第3図はその実施例により得られた人工化粧単板の平面
図である。 1・・・・・・素材単板、2・・・・・・フリッチ、3
・・・・・・スライス単板、3a、3b・・・・・・素
材単板層、4,4/−・・・・・樹脂水溶液、5・・・
・・・原木。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 素材単板を積層・接着してフリッチとし、このフリ
ッチをスライスする人工化粧単板の製造方法において、
前記素材単板に比重むらを付与するとともに同一染色条
件で染色処理することを特徴とする人工化粧単板の製造
方法。 2 濃度の異なる樹脂水溶液を含浸させることにより素
材単板相互間に比重むらを付与する特許請求の範囲第1
項記載の人工化粧単板の製造方法。 3 辺材部および芯材部に交差するように原木を斜めに
切削加工して素材単板を得ることにより、各素材単板自
身に比重むらを付与する特許請求の範囲第1項記載の人
工化粧単板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9916279A JPS593131B2 (ja) | 1979-07-31 | 1979-07-31 | 人工化粧単板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9916279A JPS593131B2 (ja) | 1979-07-31 | 1979-07-31 | 人工化粧単板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5621806A JPS5621806A (en) | 1981-02-28 |
JPS593131B2 true JPS593131B2 (ja) | 1984-01-23 |
Family
ID=14239951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9916279A Expired JPS593131B2 (ja) | 1979-07-31 | 1979-07-31 | 人工化粧単板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS593131B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56144902A (en) * | 1980-04-15 | 1981-11-11 | Dantani Plywood Co | Manufacture of artificial grain decorative veneer |
JP2002331501A (ja) * | 2001-05-08 | 2002-11-19 | Hokusan Kk | 人工杢単板または人工杢板の製造方法 |
-
1979
- 1979-07-31 JP JP9916279A patent/JPS593131B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5621806A (en) | 1981-02-28 |
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