JPS6142546B2 - - Google Patents

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JPS6142546B2
JPS6142546B2 JP57184058A JP18405882A JPS6142546B2 JP S6142546 B2 JPS6142546 B2 JP S6142546B2 JP 57184058 A JP57184058 A JP 57184058A JP 18405882 A JP18405882 A JP 18405882A JP S6142546 B2 JPS6142546 B2 JP S6142546B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
starch
noodles
parts
texture
noodle strings
Prior art date
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Expired
Application number
JP57184058A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5974960A (ja
Inventor
Naoyuki Iesato
Ichiro Iida
Yasuo Endo
Akira Myazaki
Norishige Ogura
Tooru Nakajima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Starch Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nippon Starch Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Starch Chemical Co Ltd filed Critical Nippon Starch Chemical Co Ltd
Priority to JP57184058A priority Critical patent/JPS5974960A/ja
Publication of JPS5974960A publication Critical patent/JPS5974960A/ja
Publication of JPS6142546B2 publication Critical patent/JPS6142546B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は熱湯復元性に優れ、良好な食感を有す
る麺類の製造方法に関する。 本発明に云う麺類とは、生麺、茹麺、蒸麺、乾
麺、油揚麺を意味し、例えば、うどん、そうめ
ん、そば、中華麺、マカロニ、スパゲテイ類、ワ
ンタンやシユウマイやギヨーザの皮等を指称す
る。 麺類の食感は、硬さ、弾力性、歯切れ、滑らか
さなどの物理的性質によつて左右されるが、これ
は生麺、茹麺、蒸麺、乾麺、油揚麺の違いにかか
わらず、麺線に使用される原料小麦粉の熱湯復元
性によつて支配される。 従来、うどん、きしめんなどの太い麺線を復元
するには、生麺、乾麺を問わず、10〜35分間とい
う長時間の復元時間を要し、しかも均一に復元す
ることがむずかしく、麺線中の澱粉が熱湯中に溶
出してしまうという問題がある。 油揚麺においても復元に長時間を要し、均一に
なされないため食感などにも問題点がある。 麺線の原料粉として使用される小麦粉は小麦澱
粉を主成分となすが、これを水と練つて麺とし蒸
煮したとき、容易かつ均一には糊化せず不均一な
状態となる。次にこれを復元するには長時間を要
し、均一になされない。食感においては特有の硬
さ、歯切れを有するが、反面、弾力性、滑らかさ
に乏しく、保形性においても劣ることになる。 これは生澱粉の状態(β澱粉と云う)の小麦澱
粉は糊化開始温度が高いため、かなり高い温度で
ないと糊化(この状態をα澱粉と云う)しないた
め蒸煮工程において十分糊化されないことと、一
旦、糊化(β澱粉がα澱粉になる)しても、小麦
澱粉などの未変性原料澱粉の場合は、まもなく、
ゲル化し硬くなつたり、さらに水が離脱してα澱
粉の状態からβ澱粉の状態に逆戻り(この現象を
老化と云う)するため復元に長時間を要し、均一
に復元することを困難にしている。 上述のように一旦、α化しても老化して部分的
にβ澱粉状に戻つている茹麺、蒸麺、油揚麺ある
いは蒸煮(α化)処理をしていないβ澱粉状であ
る生麺、乾麺などは再加熱してもα澱粉状にはな
りにくく、熱透過性が悪いので麺線の復元が困難
になつている。 この現象は麺類の種類、形態にかかわりなく生
じ、麺線の復元過程において、麺線を熱湯に投入
すると麺線の表面部が糊化を始めて糊化膜が形成
される。この糊化膜は熱透過性が悪いため麺線内
部への熱の浸透を著しく弱め、復元に長時間を要
するとともに麺質も劣つたものとなり、食感も不
十分なものとならざるを得なくなる。 このように熱復元性が悪いため、復元時間を長
くかけることが必要となるが、麺線の組識が不均
一なものは復元性にむらが生じ、また過度の復元
を行いがちとなり、このような麺は商品価値を低
下させ、一方作業性において困難なものとなる。 本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、公知の架
橋澱粉を製麺工程において原料粉に添加すること
により、当問題を解決するに至り、以下詳細に説
明する。 澱粉分子に架橋処理を施してある架橋澱粉はそ
の架橋度に応じて、澱粉の膨潤がおさえられ澱粉
粒子は崩壊しにくくなり、糊化開始温度は元の澱
粉より高くなることが知られている。 その性質としては糊液の曵糸性、耐薬品性、耐
剪断性を改善するが、老化性、保水性の点で期待
することはできないことが知られている。 本発明者らは、復元時間が長くなつても麺線の
保形性が良く、均一に復元させることを目的とし
て鋭意研究を重ねた結果、麺類の製造に際して、
一定の架橋度を有するエピクロルヒドリン架橋澱
粉を原料粉に添加することにより、β澱粉状のも
のをα澱粉状に復元するのに時間をかけても澱粉
粒子が崩壊されないため“のび”がなく保形性が
良いこと、および意外にも熱透過性が良いため復
元時間が短縮されることを見出し本発明を完成す
るに至つた。 本発明のエピクロルヒドリン架橋澱粉は架橋化
処理を施してあるので澱粉粒子を完全に膨潤する
が崩壊しにくく、更に意外にも熱の透過性が良い
ことに特徴がある。 本発明の架橋澱粉は上記のような性質を有する
ため、これらを原料粉に添加して得られる麺線
は、復元過程において熱透過性が促進され、短時
間に均一に復元される。しかも復元時間が長くな
つても麺線が“のびる”という現象が起こらない
ため、歯切れ、弾力性、滑らかさなどの食感およ
び保形性の優れたものが得られる。 本発明に用いられるエピクロルヒドリン架橋澱
粉は架橋度0.01〜1.0で、かつ膨潤度9.0〜2.0mlの
ものが好適に用いられる。 本発明の架橋澱粉は小麦澱粉、馬鈴薯澱粉、甘
藷澱粉、タピオカ澱粉、米澱粉、サゴ澱粉、カン
ナ澱粉、コーンスターチ、ワキシコーンスター
チ、ハイアミロースコーンスターチなどの天然澱
粉やこれらの分解物、アミロースやアミロペクチ
ン分画物、小麦粉、米粉、トウモロコシ粉、切干
甘藷粉末、切干タピオカ粉末などの澱粉含有物質
を原料とし、好ましくは粒状で架橋剤を作用させ
て得られる。 架橋剤はエピクロルヒドリン が用いら
れる。 また、必要に応じて次亜塩素酸ナトリウム、過
酸化水素などの酸化剤による酸化処理。塩酸、硝
酸、硫酸などの酸による酸加水分解処理。あるい
はα化処理を行うことができる。 ここで架橋度とは澱粉分子のグルコース1000個
単位当りの架橋個数をいう。また、膨潤度とは澱
粉試料100mgを採取し、電解液(蒸留水中、塩化
亜鉛10%および塩化アンモニウム26%を含有する
溶液)10ml中に懸濁させ、湯浴中(95℃以上)で
5分間加熱後、20℃に冷却し、充分振とうし、こ
れを10ml容メスシリンダーに移し20℃で12時間静
置したときのシリンダー内の試料膨潤容積をmlで
表わした数値を意味し、澱粉の架橋程度を示す。 本発明の要旨は麺類の製造に際し、架橋度0.01
〜1.0で、かつ膨潤度9.0〜2.0mlの架橋澱粉を原料
粉に添加することを特徴とする麺類の製造方法に
存する。 本発明のエピクロルヒドリン架橋澱粉の添加効
果は生麺、茹麺、乾麺、油揚麺さらにこれらの即
席麺について同様の効果が得られる。 本発明のエピクロルヒドリン架橋澱粉の原料粉
に対する添加量は、用いる原料澱粉の種類、架橋
度の程度によつて効果が異なるため、一般に添加
量を定めることはできないが添加量としては1〜
30重量%、好ましくは3〜20重量%において好適
に用いられる。 次に、参考例、実施例および比較例を挙げて本
発明を更に詳述する。 参考例 水120部に水酸化ナトリウム0.4部を溶解後撹拌
下、コーンスターチ100部を分散させた後エピク
ロルヒドリン0.05〜0.4部添加して45℃で10時間
反応する。反応終了後、希塩酸で中和し水洗、脱
水、乾燥して各種のエピクロルヒドリン架橋コー
ンスターチを得る。 実施例 1 参考例で得た架橋馬鈴薯澱粉30部を中力小麦粉
100部と均一に混合後、3%食塩水を加えて常法
により厚さ2.0mm巾2.5mmの麺線に成形して生麺を
得る。これを蒸煮した後、約150℃に加熱した食
用油で油揚を行い油揚麺を得た。 この油揚麺に熱湯を注加し、各サンプルについ
て復元するまでの時間と食感を検討した。 架橋馬鈴薯澱粉の膨潤度と復元時間および食感
の結果を第1表に示す。
【表】 比較例 1 中力小麦粉130部に3%食塩水を加えて常法に
より、厚さ2.0mm巾2.5mmの麺線に成形して生麺を
得る。これを蒸煮した後、約150℃に加熱した食
用油で油揚を行い油揚麺を得る。復元時間および
食感の結果を第2表に示す。
【表】 実施例 2 参考例で得た架橋コーンスターチ30部を中力小
麦粉100部と均一に混合後、3%食塩水を加えて
常法により厚さ2.0mm巾2.5mmの麺線に成形して生
麺を得る。この生麺を熱湯(98℃)で煮沸し、各
サンプルについて復元するまでの時間と食感およ
び澱粉の溶出量を検討した。 架橋コーンスターチの膨潤度と復元時間、食感
および澱粉の溶出量を測定した結果を第3表に示
す。
【表】 比較例 2 中力小麦粉130部に3%食塩水を加えて常法に
より厚さ2.0mm巾2.5mmの麺線に成形して生麺を得
る。この生麺を実施例3と同様に復元し、復元時
間、食感および澱粉の溶出量を検討した。 結果を第3表に示す。
【表】 比較例 3 実施例2の架橋コーンスターチ30部の代りに未
変性コーンスターチ30部を用いる以外は実施例2
と同様にして生麺を得、復元時間、食感および澱
粉の溶出量を検討した。結果を第5表に示す。
【表】 実施例 3 参考例で得た膨潤度5.8mlのエピクロルヒドリ
ン架橋コーンスターチを中力小麦澱粉に対し、2
〜40%の比率で添加し、次いで3%食塩水を加え
て常法により厚さ2.0mm巾2.5mmの麺線に成形して
生麺を得る。この生麺を常法により乾燥し、水分
含量15%の乾麺を得る。この乾麺を熱湯(98℃)
で煮沸し、各サンプルについて復元するまでの時
間と食感を検討した。結果を第6表に示す。
【表】 実施例 5 参考例1で得た架橋馬鈴薯澱粉15部を中力小麦
粉85部と均一に混合後、食塩2部およびかんすい
末0.2部を水32部に溶解した溶液を加え十分混合
する。次に厚さ1.0mmに圧延し、線切を18番の切
刃で行つて生麺線を得る。これを95℃で2分間蒸
煮した後、約100℃の空気浴中で水分が5%程度
になるまで熱風乾燥してノンフライ即席麺を得
る。 このノンフライ即席麺に熱湯を注加し、各サン
プルについて復元するまでの時間と食感を検討し
た。結果を第8表に示す。
【表】 実施例 6 参考例2で得た架橋小麦澱粉15部を中力小麦粉
85部と均一に混合後、食塩2部およびかんすい末
0.2部を水32部に溶解した溶液を加え十分混合す
る。次に厚さ1.0mmに圧延し、線切を18番の切刃
で行つて生麺線を得る。これを約95℃で2分間蒸
煮した後、約100℃の空気浴中で水分が5%程度
になるまで熱風乾燥してノンフライ即席麺を得
る。 このノンフライ即席麺に熱湯を注加し、各サン
プルについて復元するまでの時間と食感を検討し
た。結果を第9表に示す。
【表】 比較例 5 中力小麦粉100部に食塩2部およびかんすい末
0.2部を水32部に溶解した溶液を加え十分混合
後、以下実施例5と同様にしてノンフライ即席麺
を得る。 このノンフライ即席麺に熱湯を注加し、各サン
プルについて復元するまでの時間と食感を検討し
た。結果を第10表に示す。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 麺類の製造に際し、架橋度0.01〜1.0で、か
    つ膨潤度9.0〜2.0mlのエピクロルヒドリン架橋澱
    粉を原料粉に添加することを特徴とする麺類の製
    造方法。
JP57184058A 1982-10-19 1982-10-19 麺類の製造方法 Granted JPS5974960A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57184058A JPS5974960A (ja) 1982-10-19 1982-10-19 麺類の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

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JP57184058A JPS5974960A (ja) 1982-10-19 1982-10-19 麺類の製造方法

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Publication Number Publication Date
JPS5974960A JPS5974960A (ja) 1984-04-27
JPS6142546B2 true JPS6142546B2 (ja) 1986-09-22

Family

ID=16146630

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JP57184058A Granted JPS5974960A (ja) 1982-10-19 1982-10-19 麺類の製造方法

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JP (1) JPS5974960A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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