JPS6142030B2 - - Google Patents

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JPS6142030B2
JPS6142030B2 JP23272983A JP23272983A JPS6142030B2 JP S6142030 B2 JPS6142030 B2 JP S6142030B2 JP 23272983 A JP23272983 A JP 23272983A JP 23272983 A JP23272983 A JP 23272983A JP S6142030 B2 JPS6142030 B2 JP S6142030B2
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moisture
waterproof sheet
waterproof
sheet according
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JP23272983A
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Tsutomu Oohayashi
Shinobu Watanabe
Ryuichi Hagiwara
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Hiraoka and Co Ltd
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Hiraoka and Co Ltd
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、非通気性防水シートに関するもので
あり、更に詳しく述べるならば、吸放湿性を有す
る非通気性防水シートに関するものである。
従来技術 従来、トラツク幌、積荷シート等に用いる防水
シート類としては、綿等の天然繊維からなる織物
にパラフイン、金属石けん等により防水処理した
ものが用いられていた。これらは、その織目間隙
が防水剤により完全に塞がれていないため、この
織目間隙を空気や湿気が通過して、内部にムレや
凝縮水を生じることがない利点を有していた。し
かし、天然繊維の強度が比較的低く、このため十
分に強いシートを得るためには、かなりの厚地と
せねばならず、この結果重量が大となる欠点があ
つた。これがため、近時は強度が高く、しかも、
軽量である合成繊維シートが多用されるに至つ
た。
しかし、合成繊維シートの場合、本来的に疎水
性で、かつ、水膨潤性に欠けることから、従来の
綿シート等が吸水すると次第に膨潤し結果的に漏
水を防止しうる長所があつたのに対し、合成繊維
には、この結果が期待し得ず、従つて、全く水を
通さないシートを得るために、基布表面に完全非
通気性防水被膜を形成せしめざるを得ない。この
ため合成繊維防水シートをもつて幌等を構成する
と、その内部に凝縮水を生起する現象があらわ
れ、これが落下して積荷等を濡らす等の事故を招
くなどの問題がある。
このような問題を解決すべく種々の試みがなさ
れた来たが、必ずしも満足できる結果が得られて
いなかつた。
本出願人は、合成繊維防水シートのかかる問題
点を解決すべく種々検討を重ね、基布自体の疎水
性に基づく非水膨潤性の問題はやむを得ないが、
その非通気性防水性被膜に水吸収性を付与すれば
防水被膜上に生ずる凝縮水の問題も解決されるこ
とを発見し、特願昭54−96417号(特開昭56−
20679号)において開示、提案した。すなわち疎
水性繊維性基布の片面又は両面に合成樹脂、ゴム
等からなる非通気性防水被膜を形成し、この被膜
中に水不溶性吸水性物質の固体粉末粒子を互に離
れて分散含有させた防水シートである。この場
合、吸水性物質を疎水性重合体中に混在させたの
みで、全体として吸湿性の非通気性防水シートを
得ることができるけれども、更により高度の吸湿
性を有する非通気性防水シートを得るために上記
シートを改良することが望まれていたのである。
しかして、その後更に検討を進めた結果、非通気
性被膜を、従来用いられている如き比較的疎水性
のものでなく、透湿性を有する重合体材料で形成
する一方で、シート基布に水不溶性吸水性物質を
吸水能を前記重合材料によつて余り阻害しないよ
うな状態で含有せしめることにより、水凝縮防止
効果のよりすぐれた防水シートが得られることを
見出し、本発明を完成した。
発明の構成 本発明の非通気性吸放湿性防水シートは、 繊維性基布と、 その少くとも1面上に形成され、合成樹脂およ
びゴム類から選ばれた少くとも1種からなる重合
体材料を主成分として含む非通気性防水被膜層
と、 を含んでなる防水シートにおいて、 前記繊維基布が水不溶性吸水性物質を保有して
おり、かつ、 前記非通気性防水被膜層が透湿性を有するとと
もにこの被膜をマトリツクスとしてこの被膜中に
水不溶性吸水性物質の固体粉末が互いに離れて分
散含有されていることを特徴とする。
本発明の他の非通気性吸放湿性防水シートは、 繊維性基布と、 その両面上に形成され、合成樹脂およびゴム類
から選ばれた少くとも1種からなる重合体材料を
主成分として含む2個の非通気性防水被膜層と を含んでなる防水シートにおいて、 前記繊維基布が水不溶性吸水性物質を保有して
おり、かつ、 片面の前記非通気性防水被膜層が透湿性を有す
るとともに前記非通気性防水被膜中に水不溶性吸
水性物質の固体粉体が互に離れて分散含有されて
おり、かつ、他面の前記非通気性防水被膜層が非
透湿性であることを特徴とする。
発明の具体的説明 本発明の防水シートは、繊維性基布と、その片
面又は両面に形成された、透湿性重合体材料含有
非通気性防水被膜層とを含んでなるものである。
繊維性基布としては格別の限定はないが、疎水
性のものが好ましく、例えば、予め撥水処理され
た天然繊維の編織物、不織布等であつてもよく、
また本来的に疎水性を有する合成繊維さらに撥水
処理された合成繊維の編織物、不織布等であつて
もよい。さらに、撥水処理された天然繊維に、疎
水性、合成繊維又は無機繊維を混用したものでも
よい。これらの繊維は、スパン、フイラメント、
スプリツト、モノフイラメント、テープ状物その
他のいずれであつてもよく、これらは編織物、不
織布或いは紙状物などの形状で用いられ、その繊
維密度も自由に選択することができる。
繊維性基布に予じめ施される撥水処理は、従来
公知の方法が適用できるが、例示すれば、繊維性
布帛を、予め精練乾燥し、又はこれらの前処理な
しで、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸
亜鉛、脂肪酸アミンのアクリレート、アルキルメ
ラミン若しくはこれのパラフインエマルジヨン混
合物、酢酸ジルコニウム等のジルコニウム塩、パ
ラフイン、シリコーンもしくはフツ素系撥水剤等
から選ばれた少くとも1種を含む処理液で処理し
乾燥する。この場合、これらの撥水剤は一般に基
布の0.〜4.0重量%付着せしめられる。
本発明の特徴部分について詳述する。本発明に
おいては、基布の片面又は両面に形成される非通
気性透湿防水被膜層は、JIS−Z−0208−1976
“防湿包装材料の透湿度試験方法(カツプ法)”、
条件B(温度40±0.5℃、相対湿度90±2%)、膜
厚20μにおいて、100g/m2・24時間以上、好ま
しくは、500g/m2・24時間以上、更に好ましく
は、1000g/m2・24時間以上の透湿度を示す重合
体材料を主成分とするものである。このような透
湿度を有する重合体材料の1例としては、シリコ
ーン樹脂や大日本インキ化学工業(株)製のウレタン
樹脂、CRISVON−3314−ELがある。因みに、従
来一般に使用されている比較的疎水性の被膜形成
重合体材料、例えば、PVC、の透湿度は80.97
g/m2・24時間あり、通常のポリウレタンのそれ
は94.52g/m2・24時間のレベルにあり、防水の
目的からこのような非透湿性を有する重合体材料
を用いるのが常識的であつた。
尚、透湿性重合体材料含有防水被膜層には、気
泡が、全体的に均一に存在してもよく、または部
分的に、例えば、断面方向において基布側内面を
除いて外表面側部分に偏在しかつこの偏在する気
泡が面方向全域に又は地域的に存在していてもよ
い。この気泡は防水被膜層の透湿性を高めるため
に有効である。
上述のような透湿性重合体材料含有防水被膜層
の重量には格別の限定はないが、一般には繊維基
布上面で5〜500g/m2の範囲のあることが好まし
く、その厚さにも特に限定はないが100μ以下更
には50μ以下であることが好ましく、5〜30μで
あることがより好ましい。また、基布中に透湿性
重合体材料含有防水剤が含有されており、かつ、
基布表面にこの防水剤が厚さ5〜10μの被膜を形
成していることが好ましい。
本発明の防水シートの他の態様として繊維性基
布の一面上(好ましくは内側面上)に、前述の透
湿性重合体材料含有防水被膜層が形成されてお
り、他の面上(好ましくは外側面上)に、非透湿
性重合体材料含有防水被膜層が形成されているも
のがある。
上記非透湿性重合体材料とは、前述と同一透湿
度試験において、100g/m2・24時間未満の透湿
度を示す重合体材料を云う。
上記のような非透湿性重合体材料は、例えば、
ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン−酢酸ビニル
共重合体(EVA)、非透湿性ポリウレタン、ポリ
アクリル樹脂、ナイロン6、66、および12、ポリ
エステル樹脂、弗素樹脂その他の公知の防水用合
成樹脂、天然ゴム、およびクロロスルホン化ポリ
エチレンゴム(ハイパロン)、シリコンゴム、ネ
オプレンゴム、弗素ゴム、PVCグラフトマー、
(エチレン−酢ビ−PVC三元重合体)その他の公
知の合成ゴムから選ばれた少くとも1種からなる
ものである。
上述の透湿性重合体材料含有防水被膜層および
非透湿性重合体材料防水被膜層は、いづれも繊維
性基布の所望の面上に、カレンダー法、ラミネー
ト法、トツピング法、コーテイング法、デイツピ
ング法その他公知の方法により重合体材料を塗布
して形成することができる。
透湿性重合体含有防水被膜層の重量には格別の
限定はないが一般には繊維性基布の上面で5〜
500g/m2の範囲内にあることが好ましい。また非
透湿性重合体含有防水被膜層の重量にも格別の限
定はないが一般には繊維性基布の上面で5〜500
g/m2の範囲内にあることが好ましい。これらの
被膜層の厚さは、特別の限定はしないがともに
100μ更には50μ以下であることが好ましく、5
〜30μであることが更に好ましい。
また透湿性重合体含有防水被膜層の内側に非透
湿性重合体含有防水被膜層を形成して繊維性基布
と一体化し、最外表面に透湿性被膜を存在させて
もよい。
本発明においては、非通気性透湿性防水被膜を
形成する上記のような非通気性透湿性防水性合成
樹脂やゴムに水不溶性吸水性物質の固体粉末粒子
を互い離れて分散含有せしめている。粉末粒子が
互に接触していると、被膜中に連続した通水孔を
形成し、このため、すぐれた耐水性を示すことが
できなくなる。吸水性物質粒子の分散状態は、被
膜中に均一に分散されていてもよく、目的によつ
ては被膜層中の特定の部分に濃度差をもつて存在
されていてもよく、また繊維性基布と防水性被膜
との界面に集中するように存在されていてもよ
い。
本発明の防水シートにおいては、更に、繊維性
基布が水不溶性吸水性物質を保有している。この
水不溶性吸水性物質は、特定の形態に限定される
わけではないが、固体粉末又は繊維状物であるこ
とが好ましく、繊維性布帛中に均一に分散保有さ
れていてもよいし、繊維性布帛の特定部分、例え
ば片面側、又は両面側の表面層部分に特に濃く分
散保持されていてもよい。これらは接着剤で保持
させてあつても良いこれら固体粉末又は繊維状物
の粒子は、互に他から離れて分散していることが
好ましい。
水不溶性吸水性物質は、水に溶解することがな
く、しかし、その重量の10倍以上の水を吸収する
能力のあるものであることが好ましく、その重量
の100倍以上の水を吸水することのできるもので
あることが更に好ましい。このような物質として
は、例えばパルプ製物質、或は水溶性高分子物質
等を架橋剤を用いて架橋するか、親水基の一部を
親油基で置換させて水不溶性に変性したもの等
で、例えばポリエチレンオキシド、ポリビニルピ
ロリドン、スルホン化ポリスチレン、又はポリア
クリル酸ソーダ等を架橋したもの、セルローズ誘
導体、ポリアクリロニトリル又はデンプン−アク
リロニトリルグラフト共重合体の鹸化物等がある
がこれらに限定されるものではない。このうち、
デンプン−アクリロニトリルグラフト共重合体の
吸水能は自重の数百倍もあり、本発明目的から好
ましい物質であるが、長期間含水状態で使用する
場合デンプン成分の腐敗によるゲル構造の破壊が
心配されるので十分注意が必要である。
本発明において特に好ましい他の吸水性物質
は、例えば、自己架橋したアクリル酸アルカリ金
属塩ポリマー(特開昭53−46389)、ビニルエステ
ルとエチレン系不飽和カルボン酸又はその共重合
体鹸化物、ビニルエステルとアクリル酸(又はメ
タクリル酸)エステルとの共重合体鹸化物(特開
昭53−50290)、ビニルアルコール/アクリル酸塩
との共重合体があり、また、アクリロニトリルを
少なくとも85重量%含有するアクリル系繊維を、
ヒドロキシルアミン又はヒドラジンで処理する
か、或いは塩基性触媒の存在下にホルマリン処理
する等により得られる実質的に架橋されたポリア
クリロニトリル系繊維及びその粉末、側鎖にキレ
ート性官能基を有する水溶性ポリマーからなるキ
レート性架橋結合を有する重合体(特開昭48−
74547)等も有効である。
水不溶性吸水性物質の吸水能は、吸水性物質一
定量をイオン交換水中に分散投入し、この分散液
を弱く撹拌したるのち、室温で30分間放置し、吸
水性物質を十分に吸水膨潤せしめ、余分の水を除
去して吸水した吸水性物質の重量を測定し、この
重量の、吸水前の重量に対する比をもつて表示す
る。
繊維性基布に保有されるべき水不溶性吸水性物
質の使用量には、特に限定はないが、一般に0.1
〜200g/m2の重量であることが好ましい。水不溶
性吸水性物質は、単独で繊維基布中に分散保持さ
れる外防水被膜形成重合体材料により繊維性基布
に接着されていてもよいし、或いは、接着剤によ
つて接着されていてもよい。またこれらを接着剤
として散布貼着してもよい。
本発明の防水シートは、少なくとも1つの透湿
性重合体材料含有防水被膜層を有し、この被膜層
に接している外気中の湿気は、この防水被膜層に
吸収され、かつ放湿されるからこの表面に水滴が
凝縮することがない。また、繊維性基布は、吸水
性物質をその吸水能が過度に阻害されるような疎
水性重合体で被覆することなく、基布への接着を
適度に保持する程度に重合体を用いて又はこれを
用いることなく、基布の表面又は全体に保持して
いるので、吸水性を有すると同時に、透湿性被膜
層を通して積極的に湿分を吸収保持し、かつ、防
水被膜層を通して放散せしめる。また、被膜中に
水不溶性吸水性物質の固形粉末を含有しているか
ら、被膜に亀裂が生じた場合であつても、該亀裂
部に存在する吸水性物質の膨潤作用によつて、水
の滲入を防止することができる。しかも、吸水性
物質の固形粉末は、非通気性防水被膜中に互に離
れて分散しているので、それらが吸水しても、防
水被膜を通して水が漏れることはない。
次に、本発明の防水シートを実施例により更に
説明する。
実施例 1 ポリエステル繊維帆布生機で次の規格を有する
もの: 密度20/3×24/4/45×38 目付 360g/m2 に撥水剤ステアリン酸亜鉛1.5重量%を付着せし
めて下処理し、90℃で1分間乾燥した。
この撥水処理布の片面上に、下記組成: 水不溶性吸水剤(KIゲル−201粉末、クライソプ
レンケミカル(株)製;イソブチレン−無水マレイン
酸コポリマー) 1重量部 接着用 EVA 溶液 3重量部 の混合物をうすく塗布し、吸水性物質20g/m2
層を形成し、これを基布として用いた。
この基布を下記組成: CRISVON 3314(大日本インキ化学工業(株)製透
湿性ウレタン樹脂*1) 100 部 HAULAC A−Color(大日本インキ化業工業(株)
製顔料) 10 部 CRISVON ADDITIVE No.10(大日本インキ化
学工業(株)製タツク防止、柔軟化添加剤) 0.2部 吸水性樹脂サンウエツトIM−300(三洋化成工業
(株)製のデンプン−アクリロニトリルグラフト共重
合体の誘導体) 10 部 IPA(溶剤) 13 部 トルエン(溶剤) 13 部 〔註*1 20μ厚の透湿度約3500g/m2・24時
間〕 を有する加工液に浸漬したのちローラーで絞り、
70〜120℃で3分間処理し、樹脂固型分付着量395
g/m2片面膜厚20μの製品(試料)を得た。こ
の製品の基布の両面上にはそれぞれ約21.0g/m2
の被膜層が形成されていた。
上記試料の耐水性は、1500m/m水柱以上で
あつた。この試料を用いて、テント(2m/2
m/2m)を作成し、このテントの内部の空気を
温度40℃、相対湿度80%に調節し、これを最低気
温5℃の戸外に一夜放置した。このテントの内側
表面には、結露は認められなかつた。
実施例 2 実施例1に記載したものと同一の基布に、 PVCレジン 80重量部 ブチルベンジルフタレート 68 〃 エポキシ化大豆油 7 〃 炭酸カルシウム 20 〃 Cd−Ba系安定剤 3 〃 顔 料 8 〃 トルエン(稀釈剤) 30 〃 からなる加工液を片面コートし、90℃で1分間乾
燥し、さらに、160℃で1分間熱処理して膜厚0.2
mm(240g/m2)の非通気性疎水性膜を作り、更に
片面に実施例1の加工液を塗布して(膜厚70μ、
塗布量75g/m2)、実施例1と同様の熱処理を施こ
して、試料を得た。比較のため、PVC配合加
工液のみを両面に付着させた試料を作り、実施
例1記載の方法によりテント内面における結露の
有無をテストした。その結果、試料によるテン
トにおいては透湿性膜面を内側に使用しているの
で結露は全く認められなかつたが、試料による
テントにおいては、内面に多量の結露が認められ
た。
これらのテストの結果、本発明に係る非通気性
吸放湿性防水シートが、結露防止に極めて有効で
あることが認められた。
試料の場合、非透湿性重合体材料含有防水被
膜層を外表面に使用しているので、はげしい降雨
に対しても満足すべき防水性を示した。
また試料の場合、吸水性物質保持面に透湿性
膜、又は非透湿性膜が組み合わされる場合につい
ても検討したがほぼ同様の効果が得られた。ただ
吸湿剤保持面に透湿性膜が塗布された場合の方が
吸放湿の効果が良好のようであつた。
発明の効果 本発明の防水シートは、非通気性防水が施こさ
れているにも拘らず、その透湿性重合体材料含有
防水被膜層表面には、結露を生ずることがなく、
かつ満足すべき吸放湿性と防水性を示すことがで
きる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 繊維性基布と、 その少くとも1面上に形成され、合成樹脂およ
    びゴム類から選ばれた少くとも1種からなる重合
    体材料を主成分として含む非通気性防水被膜層
    と、 を含んでなる防水シートにおいて、 前記繊維基布が水不溶性吸水性物質を保有して
    おり、かつ、 前記非通気性防水被膜層が透湿性を有するとと
    もにこの被膜をマトリツクスとしてこの被膜中に
    水不溶性吸水性物質の固体粉末が互いに離れて分
    散含有されていることを特徴とする非通気性吸放
    湿性防水シート。 2 前記非通気性透湿性防水被膜の、JIS−Z−
    0208−1976“防湿包製材料の透湿度試験方法(カ
    ツプ法)”条件Bに基く透湿度が、膜厚20μの時
    に、100g/m2・24hrs以上である特許請求の範囲
    第1項記載の防水シート。 3 前記透湿度が500g/m2・24hrs以上である特
    許請求の範囲第2項記載の防水シート。 4 前記透湿度が1000g/m2・24hrs以上である
    特許請求の範囲第3項記載の防水シート。 5 前記非通気性透湿性防水被膜が気泡を含む特
    許請求の範囲第1項記載の防水シート。 6 前記透湿性重合体材料が、前記試験におい
    て、100g/m2・24時間以上の透湿度を示すシリ
    コーン樹脂およびウレタン樹脂から選ばれる、特
    許請求の範囲第1項記載の防水シート。 7 前記水不溶性吸水性物質が、その重量の10倍
    以上の水を吸収する能力を有する、特許請求の範
    囲第1項記載の防水シート。 8 前記水不溶性吸水性物質が、その重量の100
    倍以上の水を吸収する能力を有する、特許請求の
    範囲第7項記載の防水シート。 9 前記水不溶性吸水性物質が、パルプ製物質、
    セルローズ誘導体、ポリアクリロニトリル鹸化
    物、デンプン−アクリロニトリルグラフト共重合
    体鹸化物、分子内架橋アクリル酸アルカリ金属塩
    重合体、ビニルエステルとエチレン系不飽和カル
    ボン酸又はそのエステルとの共重合体の鹸化物、
    ビニルエステルとアクリル酸エステルとの共重合
    体の鹸化物、およびビニルアルコールとアクリル
    酸塩との共重合体、から選ばれた少くとも1種か
    らなる、特許請求の範囲第1項記載の防水シー
    ト。 10 前記繊維性基布に保有される水不溶性吸水
    性物質の量が、0.1〜200g/m2の範囲内にある、
    特許請求の範囲第1項記載の防水シート。 11 前記透湿性重合体材料含有防水被膜層が5
    〜500g/m2の容量を有する、特許請求の範囲第1
    項記載の防水シート。 12 繊維性基布と、 その両面上に形成され、合成樹脂およびゴム類
    から選ばれた少くとも1種からなる重合体材料を
    主成分として含む2つの非通気性防水被膜層と、 を含んでなる防水シートにおいて、 前記繊維基布が水不溶性吸水性物質を保有して
    おり、かつ、 片面の前記非通気性防水被膜層が透湿性を有す
    るとともに前記非通気性防水被膜中に水不溶性吸
    水性物質の固体粉末が互に離れて分散含有されて
    おり、かつ、他面の前記非通気性防水被膜層が非
    透湿性であることを特徴とする非通気性吸放湿性
    防水シート。 13 前記非通気性透湿性防水被膜の、JIS−Z
    −0208−1976“防湿包製材料の透湿度試験方法
    (カツプ法)”条件Bに基く透湿度が、膜厚20μの
    時に、100g/m2・24hrs以上である特許請求の範
    囲第12項記載の防水シート。 14 前記透湿度が500g/m2・24hrs以上である
    特許請求の範囲第13項記載の防水シート。 15 前記透湿度が1000g/m2・24hrs以上であ
    る特許請求の範囲第14項記載の防水シート。 16 吸水性物質を含む前記非通気性透湿性防水
    被膜が気泡を含む特許請求の範囲第12項記載の
    防水シート。 17 前記透湿性重合体材料が、前記試験におい
    て、100g/m2・24時間以上の透湿度を示すシリ
    コーン樹脂およびウレタン樹脂から選ばれる、特
    許請求の範囲第12項記載の防水シート。 18 前記非透湿性重合体材料が、前記試験にお
    いて、100g/m2・24時間未満の透湿度を示す、
    ポリ塩化ビニル、エチレン−一酢酸ビニル共重合
    体、ポリウレタン、ポリアクリル樹脂、ナイロン
    6、ナイロン66、ナイロン12、ポリエステル樹
    脂、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、シリコ
    ーンゴム、ネオプレンゴム、弗素樹脂、および
    PVCグラフトマー から選ばれた少くとも1種からなる、特許請求の
    範囲、第12項記載の防水シート。 19 前記透湿性重合体材料含有防水被膜層が5
    〜500g/m2の重量を有する特許請求の範囲第12
    項記載の防水シート。 20 前記非透湿性重合体材料含有防水被膜層が
    5〜500g/m2の重量を有する特許請求の範囲第1
    2項記載の防水シート。 21 前記水不溶性吸水性物質が、その重量の10
    倍以上の水を吸収する能力を有する、特許請求の
    範囲第12項記載の防水シート。 22 前記水不溶性水性物質が、その重量の100
    倍以上の水を吸収する能力を有する、特許請求の
    範囲第21項記載の防水シート。 23 前記水不溶性吸水性物質が、パルプ製物
    質、セルローズ誘導体、ポリアクリロニトリル鹸
    化物、デンプン−アクリロニトリルグラフト共重
    合体鹸化物、分子内架橋アクリル酸アルカリ金属
    塩重合体、ビニルエステルとエチレン系不飽和カ
    ルボン酸又はそのエステルとの共重合体の鹸化
    物、ビニルエステルとアクリル酸エステルとの共
    重合体の鹸化物、およびビニルアルコールとアク
    リル酸塩との共重合体、から選ばれた少くとも1
    種からなる、特許請求の範囲第12項記載の防水
    シート。 24 前記繊維性基布に保有される水不溶性吸水
    性物質の量が、0.1〜200g/m2の範囲内にある、
    特許請求の範囲第12項記載の防水シート。
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