JPS6141654Y2 - - Google Patents

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JPS6141654Y2
JPS6141654Y2 JP14424781U JP14424781U JPS6141654Y2 JP S6141654 Y2 JPS6141654 Y2 JP S6141654Y2 JP 14424781 U JP14424781 U JP 14424781U JP 14424781 U JP14424781 U JP 14424781U JP S6141654 Y2 JPS6141654 Y2 JP S6141654Y2
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JP
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propulsion shaft
shaft
nut
fixed plate
prevention device
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JP14424781U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両の制動装置に係り、特に自動車を
坂道で発進させる際の後退止め装置に関する。 一般に、上り坂道でも自動車を発進させる際に
は運転に熟練を要するためしばしば運転者の意に
反して後退するという危険を伴う。 このため推進軸に逆転防止装置を取付けて坂道
発進を行うもの、たとえば実公昭52−13694号公
報がある。 この装置はたとえばラチエツト機構を内蔵した
円筒の逆転防止装置を変速機の入力軸に軸装し、
この外周側にブレーキバンドとこれに連結したブ
レーキシリンダを設け、このシリンダとフートブ
レーキ系及びクラツチ系とを並列に接続する油圧
回路を設けたものである。 そして、フートブレーキを踏込んでその油圧作
用により逆転防止装置を制動し、発進に際してク
ラツチペダルの押圧解除によりブレーキシリンダ
の油圧を流失して逆転防止装置の制動を解除する
というものである。 しかしながら、このような装置によれば油圧流
失によるブレーキバンドの離脱と、クラツチの漸
次接続とを同調させることが困難であつて、自動
車を常に円滑に発進させるには難点を有する。 本考案は、自動車のフレームと推進軸との間に
逆転防止装置を設けこの逆転防止装置を推進軸の
回転と連動して自動的に着脱可能ならしめ上り坂
途中でも円滑に発進できる後退止め装置を提供す
ることを目的とする。 上記目的を達成するために、本考案においては
推進軸の逆転防止装置と、この逆転防止装置の係
合部を運転席からの操作により離間させるリンク
装置とからなり、前記逆転防止装置は車体に突設
し爪部を有する固定板と、この固定板を遊貫する
とともに軸上にぬじ部を設けた推進軸と、この推
進軸に螺合し上記固定板の爪部に係合して推進軸
を正転方向へのみ回転を許容する爪部を有するナ
ツトと、このナツトと上記推進軸に設けた突起体
との間に介装されナツトを固定板側へ押圧する弾
性体とからなり、上記推進軸のナツトとの螺合部
のねじは推進軸が正転すると固定板側へ進むよう
にその巻き方向を、さらにナツトが弾性体の押圧
力により回転するようにそのリード角を形成する
ことによつて、停車の際に逆転防止装置を推進軸
と連動させて自動的に係合させ坂道発進時の後退
を防止したことを特徴としている。 以下本考案の一実施例を図面によつて説明す
る。第1図は後退止め装置を示し、この装置は推
進軸の逆転防止装置1と、運転席からの操作によ
り逆転防止装置1を離間させるリンク装置30
から成る。 尚この実施例は、一般的な自動車の駆動系のよ
うに、前側から順次エンジン、変速機、差動機が
推進軸によつて連結され、推進軸の正転方向は自
動車の前側から見て右回転のものとする。 逆転防止装置1は、図示しない車体のフレーム
に取付けられた固定板2と、推進軸と連結されこ
の固定板2を遊貫する軸3と、軸3に螺合し固定
板2の両側に配設した2つのナツト4a,4b
と、固定板2に取付けられ軸3の両端部を貫通さ
せるとともにナツト4a,4bを夫々包囲するカ
バー5a,5bと、ナツト4a,4bと軸3との
間に夫々介装されナツトを固定板側に押圧する弾
性体6などにより主要部を構成する。 第2図は固定板2を示し板には穴7が穿設され
ており、この穴7の外周側両面には断面が直角三
角形の爪部8が放射状に突設している。そしてこ
の爪部8は後述するナツト4と係合して推進軸の
正転を許容し、逆転を阻止するようにその一辺を
逆転方向に対向させる。 第3図は軸3を示し、軸上には角形のねじを中
央部を境に右側に右ねじ部9a、左側に左ねじ部
9bを夫々形成する。 このねじは通常のねじと異り互に嵌り合うおね
じとめねじの一方に軸力(推力)が加えられると
他方が回転するようにそのリード角βを大きく設
定してある。 また、この軸3の両端部には通常のねじ部10
a,10bを夫々設ける。 第4図は前述したナツト4のうち変速機側の一
方のナツト4aを示す。このナツト4aは円筒状
をなしその軸心には上記軸3の右ねじ部9aに対
応するねじ部11を設ける。 左側端面には断面が直角三角形の爪部12が放
射状に突設しており、前記固定板2の爪部8と係
合するように形成されている。 一方右側端部には半径方向に突出した環状の鍔
部13を有し、さらに右側端面には複数個の有底
穴14を周方向に隔設する。 尚、差動機側のナツト4bは、軸心のねじが左
ネジでありまた爪の向きが逆向きになる点以外は
同一につき図面による説明を省略する。 第1図に戻り説明を続ける。 軸3は固定板2に対してその右側(変速機側)に
右ねじ部9a、左側(差動機側)に左ねじ部9b
となるように配置する。そして両軸端部には軸受
15を嵌着してカバー5a,5bに支承する。さ
らに軸3には軸受15とねじ部9a,9bとの間
に円板状の突起体20を夫々嵌着する。さらに軸
受15の外側にはキーやスプラインなどのトルク
伝達機構を介してカツプリング16が夫々嵌着さ
れ座金17および六角ナツト18により抜け止め
を施す。 一方、ナツト4a,4bの有底穴14にはつる
巻バネなどの弾性体6が挿着されており、この弾
性体6と前記突起体20との間にはピン19が有
底穴14に摺動自在に介装される。この弾性体6
は、前述したナツト4a,4bを回転させて軸方
向に円滑に移動し得る弾力に設定されている。 次に第5図によりリンク装置30について説明
する。 運転席にラチエツト機構を有するレバー31を
設ける。このレバー31にはロツド32が連結し
ており、このロツド32は自在継手33を介して
カバー内に設けたロツド34に連結する。 カバー内には上記ロツド34と対向してロツド
35が設けられている。これらロツド34,35
はカバー5及び固定板2に対して摺動自在に支承
される。 また、ロツド34,35には夫々凹溝34a,
35aが形成されている。 一方、固定板2には支持板36が突設されてお
り、この支持板36には馬蹄形の押片37がその
中央部にて回動可能に支持されている。そしてこ
の押片37の端部が夫々上記ロツドの凹溝34a
および35aに係合する。 さらに、ロツド34,35には夫々馬蹄形のシ
フトフオーク38,39が固定されている。これ
らシフトフオーク38,39はナツト4に形成さ
れた鍔部13の内側に配置されている。 したがつて、このリンク装置30はレバー31
を矢印方向に引張るとナツト4a,4bがシフト
フオーク38,39に押されて夫々外側に移動
し、固定板2との係合を離間する。 次に動作について説明する。 停車中は、軸3のねじ部9a,9bがそのリー
ド角βを大きく形成してナツト4a,4bに作用
する弾性体6の押圧力により回転して軸方向に移
動できるようにしてあるので、ナツト4a,4b
は夫々固定板2に押し付けられ両者に設けた爪部
同士が自動的に係合する。 前進の際には、推進軸の始動回転に伴いナツト
4a,4bは爪部の傾斜面に沿つて滑りながら回
転し固定板2と離間する。 そこでナツト4a,4bには、自身の慣性によ
りその分に相当する推力が発生している。しかも
その推力方向は、軸3のねじ部9a,9bがその
山の巻き方向を正転(右回転)すると固定板2側
へ夫々進むように形成してあるので、ナツト4
a,4bは固定板側へ戻ることがなく、第6図に
示したように離間したまま推進軸と共に回転し続
ける。 後進の際には、運転席にて予めリンク装置30
を操作してナツト4a,4bを移動させて逆転防
止装置を離間させてロツクする。 しかして、上り坂道で停車し再び発進する際に
も、停車と同時に固定板2とナツト4a,4bと
が自動的に係合して推進軸の逆転を防止する。 発進の際は平担地におけるそれと全く同じアク
セルペダルとクラツチペダルとの操作により円滑
に発進させることができる。この際、たとえ変速
機レバーをニユトラル位置にしたまま発進しよう
とする誤操作があつても後退することがない。 また、この装置は車体のフレームに付設した固
定板2の両側からナツト4a,4bを係合して押
圧するように構成し坂道で停車している際に推進
軸に作用する逆回転力を相殺させるようにしたの
で、重量の大きな大型車に採用しても固定板2や
車体に無理な力を与えることがない。 さらに、この装置は油圧機構や摩耗材を設けた
ブレーキ機構などを用いず、推進軸の回転と同調
するナツト4により逆転防止機構の解除を行わし
めるようにしたので、きわめて確実性に富み、未
熟練者であつても安全にしかも燃料を無駄に消費
することなく坂道発進することができる。 尚、本考案は上述した実施例に限定されるもの
ではない。実施例では固定板2の両側にナツト4
aおよび4bを配置したが、何れか一方のナツト
を省略することもできる。このように構成すると
装置が簡単となり固定板2の剛性をやや高くすれ
ば小形車に十分採用可能である。 また、実施例では軸3の両端部に軸受15を設
けてカツプリング16により連結しているが、推
進軸の軸上に直接ねじ部9を設け軸受15やカツ
プリング16などを省略することもできる。 また、リンク装置30のロツドの端部をレバー
31に連結しているが、この端部を変速機のシフ
トロツドの後進位置と連結し、後進操作により自
動的に逆転防止装置を解除させることもできる。 以上詳述したように本考案の構成によれば、他
の制動系の動作に影響されず推進軸の回転と同調
して逆転防止装置が自動的に動作するので、上り
坂途中での後退を確実に防止でき円滑に坂道発進
をすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す後退止め装置
の断面図、第2図aは第1図の固定板の一例を示
す側面図、第2図bはその爪部の正面図、第3図
は第1図の軸の一例を示す側面図、第4図aは第
1図のナツトの一例を示す側面図、第4図b,c
は夫々その端面の正面図、第5図は逆転防止装置
に装着したリンク装置の構成図、第6図は推進軸
が正転している状態を示す逆転防止装置の断面図
である。 1……逆転防止装置、2……固定板、3……
軸、4a,4b……ナツト、5a,5b……カバ
ー、6……弾性体、8,12……爪部、9a……
右ねじ部、9b……左ねじ部、11……ねじ部、
19……ピン、20……突起体、30……リンク
装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 推進軸の逆転防止装置と、この逆転防止装置の
    係合部を運転席からの操作により離間させるリン
    ク装置とからなり、前記逆転防止装置は車体に突
    設し爪部を有する固定板と、この固定板を遊貫す
    るとともに軸上にねじ部を設けた推進軸と、この
    推進軸に螺合し上記固定板の爪部に係合して推進
    軸を正転方向へのみ回転を許容する爪部を有する
    ナツトと、このナツトと上記推進軸に設けた突起
    体との間に介装されナツトを固定板側へ押圧する
    弾性体とからなり、上記推進軸のナツトとの螺合
    部のねじは推進軸が正転すると固定板側へ進むよ
    うにその巻き方向を、さらにナツトが弾性体の押
    圧力により回転するようにそのリード角を形成し
    たことを特徴とする自動車の上り坂途中での後退
    止め装置。
JP14424781U 1981-09-30 1981-09-30 自動車の上り坂途中での後退止め装置 Granted JPS5848553U (ja)

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JP14424781U JPS5848553U (ja) 1981-09-30 1981-09-30 自動車の上り坂途中での後退止め装置

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JP14424781U JPS5848553U (ja) 1981-09-30 1981-09-30 自動車の上り坂途中での後退止め装置

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Publication Number Publication Date
JPS5848553U JPS5848553U (ja) 1983-04-01
JPS6141654Y2 true JPS6141654Y2 (ja) 1986-11-27

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ID=29937214

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JP14424781U Granted JPS5848553U (ja) 1981-09-30 1981-09-30 自動車の上り坂途中での後退止め装置

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100489057B1 (ko) * 2002-05-30 2005-05-12 현대자동차주식회사 자동변속기의 유압식 파킹 시스템

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Publication number Publication date
JPS5848553U (ja) 1983-04-01

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