JPS6140990Y2 - - Google Patents

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JPS6140990Y2
JPS6140990Y2 JP12035782U JP12035782U JPS6140990Y2 JP S6140990 Y2 JPS6140990 Y2 JP S6140990Y2 JP 12035782 U JP12035782 U JP 12035782U JP 12035782 U JP12035782 U JP 12035782U JP S6140990 Y2 JPS6140990 Y2 JP S6140990Y2
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JP
Japan
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shaft
shift
fork
shift fork
transmission
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JP12035782U
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JPS5924565U (ja
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  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、主として自動車用歯車変速機の異
音防止装置に関するものである。
この種の歯車変速機においては、変速機内の油
温が上昇していると、ニユートラルでクラツチを
繋いだアイドリング運転時に、エンジンの回転変
動や変速機内のかみ合いギヤ対のバツクラツシユ
などが原因となつてある種の異音(ガラ音、ガタ
打ち音)を生じることがある。
この対策として一般にはかみ合いギヤ対のバツ
クラツシユを小さくすることが挙げられるが、こ
れにはおのずから限界があり、かつギヤ数が多い
ことから有効な手段とはいい難い。また、他の対
策としてアイドリング時に回転するシヤフトやギ
ヤにひきずり抵抗(ブレーキ力)を与えることに
より、エンジンの回転変動を抑えることが提案さ
れている。
一方、変速機内の油温が低いときにはこの潤滑
油の粘性抵抗が大きいため、前記の異音が生じに
くい。しかしながら、変速機内の油温が低温、高
温にかかわらず、常時ひきずり低抗を与える手段
では変速機内の油温が低いときに余計な負荷を与
えることとなり、トルク伝達効率の低下や部品の
早期摩耗を招くこととなる。
このような従来の事情にかんがみて、本考案は
アイドリング時に回転するシヤフトに対し、変速
機内の油温が高いとき(異音が発生しやすいと
き)にのみひきずり抵抗を付与する異音防止装置
の提供を、その目的とするものである。
以下、この考案の構成を、図面で示す実施例に
従つて説明する。
自動車用歯車変速機内の一部を表した第1図に
おいて、変速機の内部にはカウンタシヤフト2が
ケース1に対してボールベアリング3ならびに図
示されていない他のベアリングによつて回転自在
に支持されている。このカウンタシヤフト2はア
イドリング運転時において周知のようにエンジン
からのトルク伝達を受けて回転するシヤフトであ
る。そして、このシヤフト2の軸上には第5速用
のカウンタギヤ4がニードルローラベアリング5
によつて回転自在に設けられており、このギヤ4
は図示しないアウトプツトシヤフト上でこのシヤ
フトと共に回転するギヤ7と常時かみ合つてい
る。また、同じくカウンタシヤフト2の軸上に
は、上記ギヤ4の隣接位置において第5速用のシ
ンクロメツシユ装置8が配設されている。
シンクロメツシユ装置8は周知のように、その
クラツチハブ9がシヤフト2の外周に対し、セレ
ーシヨン嵌合などによつて一体的に設けられてお
り、このクラツチハブ9の外周にはハブスリーブ
10がシヤフト2の軸線方向に沿つてスライド操
作可能にスプライン嵌合されている。一方、上記
カウンタギヤ4にはハブスリーブ10の内スプラ
イン歯10aとかみ合い可能なスプライン6が一
体的に取りつけられており、このスプライン6と
一体に形成されたテーパコーン面6a外周にはシ
ンクロナイザリング12が配設されている。
このシンクロメツシユ装置8において、第5速
へのシフト操作により、後述するシフトフオーク
16を通じて上記のハブスリーブ10が図示の中
立位置から右方向へスライド操作されると、この
シフト操作の初期段階において周知のようにハブ
スリーブ10と共に移動するシフテイングキー1
1を介して前記のシンクロナイザリング12がテ
ーパコーン面6aに押しつけられる。このシンク
ロナイザリング12はシフテイングキー11を通
じてクラツチハブ9およびハブスリーブ10側と
共に回転するので、シンクロナイザリング12を
カウンタギヤ4側のテーパコーン面6aに押しつ
けることにより、これら相互間の摩擦に基づいて
シヤフト2とギヤ4との回転同期作用が果される
こととなる。この同期作用の後、ハブスリーブ1
0はさらに移動し、最終的にはその内スプライン
歯10aが前記のスプライン6にかみ合つて第5
速のシフトが得られる。
上記シンクロメツシユ装置8に対してシフト操
作力を与えるシフトフオーク16は、そのボス部
16aがカウンタシヤフト2と平行に配設された
フオークシヤフト15に対してスライド可能に支
持されている。このシフトフオーク16の左右両
側におけるフオークシヤフト15の軸上にはそれ
ぞれストツパ17,20が配設され、これらの各
ストツパ17,20はサークリツプ18,21に
よつてシヤフト15に対する軸方向の位置決めが
なされている。そして、一方のストツパ17とシ
フトフオーク16との間には形状記憶合金製のコ
イルスプリング19が設けられ、他方のストツパ
20とシフトフオーク16との間には通常のコイ
ルスプリング22が設けられている。
この形状記憶合金製のコイルスプリング19
は、変速機ケース1内の潤滑油の温度が一定値以
下の低温時には上記のシフトフオーク16を図示
の中立位置に保つべく、通常のコイルスプリング
22とつり合う形状を保ち、ケース1内の油温が
一定値を越えて高温になると通常のコイルスプリ
ング22の弾力に打ち勝つて伸びるように設定さ
れている。つまり、この形状記憶合金製のコイル
スプリング19は、ある温度に対応してあらかじ
め設定した形状を繰り返して復元し得る形状記憶
合金の特性を利用したものである。
このように形成したものにおいて、いま変速機
ケース1内の温度があらかじめ設定された一定の
値、すなわちケース1内の潤滑油の粘性抵抗が低
下する程度の値に上昇したものとすると、上記形
状記憶合金製のコイルスプリング19が伸びる。
これにより、シフトフオーク16がフオークシヤ
フト15に沿つて前記通常のコイルスプリング2
2の弾力に逆らう方向(つまり第5速へのシフト
方向)へ移動する。このシフトフオーク16の移
動に伴うシンクロメツシユ装置8におけるハブス
リーブ10のシフト動作により、先に述べたよう
にシフテイングキー11を通じてシンクロナイザ
リング12がカウンタギヤ4側のテーパコーン面
6aに押しつけられた状態となる。この状態を第
2図で示しており、このときのカウンタシヤフト
2とアウトプツトシヤフト(図示しない)のギヤ
7にかみ合つている上記カウンタギヤ4との間に
は、上記シンクロナイザリング12とテーパコー
ン面6aとの間の摩擦に基づく前述の回転同期作
用が果されている。
ここで重要なことは、アイドリング時における
カウンタシヤフト2はエンジンからのトルク伝達
を受けて回転しているものの、アウトプツトシヤ
フトは当然のことながら回転していない。この回
転していないアウトプツトシヤフト上のギヤ7に
常時かみ合つているカウンタギヤ4とカウンタシ
ヤフト2との間において同期作用が果されるとい
うことは、このカウンタシヤフト2にひきずり抵
抗が与えられることとなる。このように潤滑油の
粘性抵抗が低下した高温時においてカウンタシヤ
フト2にひきずり抵抗を付与することにより、ケ
ース1内のかみ合いギヤ列(上記ギヤ4,7を含
む)のバツクラツシユ等を原因とする異音発生を
抑えることができる。
なお、第5速のシフト操作についてはフオーク
シヤフト15が第1図の状態から右方向へ操作さ
れ、これによつてストツパ17がシフトフオーク
16におけるボス部16a端面との隙間Sを詰め
る。そして、この状態でシフトフオーク16がハ
ブスリーブ10と共にシフト操作され、先に述べ
たようにハブスリーブ10の内スプライン歯10
aがスプライン6にかみ合つて第5速へのシフト
が得られる。また、第5速のシフト解除について
は、その操作に基づくフオークシヤフト15の動
作によつてストツパ20がシフトフオーク16に
おけるボス部16a端面との隙間S′を詰め、その
後はシフトフオーク16がハブスリーブ10を伴
つて元の中立位置へ戻される。
以上のようにこの考案は、アイドリング運転時
において回転する変速機内のシヤフトに対し、変
速機内の油温が高いときにのみ、ひきずり抵抗を
与えてギヤのガタ打ちなどによる異音を抑え、変
速機内の油温が低下したときにはひきずり抵抗を
解除してトルク伝達効率の低下や過度の摩耗を避
けることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は自動車用歯車変速機内の一部を表した
断面図、第2図は変速機内の温度が上昇したとき
の作動状態を第1図との対応で表した断面図であ
る。 2……カウンタシヤフト、8……シンクロメツ
シユ装置、16……シフトフオーク、17……ス
トツパ、19……形状記憶合金製のコイルスプリ
ング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ニユートラル状態で原動機からのトルク伝達を
    受けて回転するシヤフトの軸上に、シフト操作の
    初期段階での同期作用によつてこのシヤフトの回
    転にひきずり抵抗を与えるシンクロメツシユ装置
    が配設された歯車変速機において、このシンクロ
    メツシユ装置にシフト操作力を与えるシフトフオ
    ークを、そのフオークシヤフトに対して相対的に
    スライドし得るように取りつけ、またこのフオー
    クシヤフトの軸上にはそのシフト操作時にこのシ
    ヤフトと共に移動してシフトフオークをシフト動
    作させるストツパを固定し、このストツパとシフ
    トフオークとの間に形状記憶合金製のスプリング
    を設け、このスプリングは変速機内の温度が一定
    値以上になると伸びてシフトフオークをフオーク
    シヤフトに沿つてシフト方向へ移動させて前記シ
    ンクロメツシユ装置に同期作用を起こさせるよう
    な形状に設定したことを特徴とする異音防止装
    置。
JP12035782U 1982-08-05 1982-08-05 歯車変速機の異音防止装置 Granted JPS5924565U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12035782U JPS5924565U (ja) 1982-08-05 1982-08-05 歯車変速機の異音防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12035782U JPS5924565U (ja) 1982-08-05 1982-08-05 歯車変速機の異音防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5924565U JPS5924565U (ja) 1984-02-15
JPS6140990Y2 true JPS6140990Y2 (ja) 1986-11-21

Family

ID=30275878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12035782U Granted JPS5924565U (ja) 1982-08-05 1982-08-05 歯車変速機の異音防止装置

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JP (1) JPS5924565U (ja)

Families Citing this family (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0331860Y2 (ja) * 1985-11-29 1991-07-05

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Publication number Publication date
JPS5924565U (ja) 1984-02-15

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