JPH0716105Y2 - 変速機の同期噛合装置 - Google Patents

変速機の同期噛合装置

Info

Publication number
JPH0716105Y2
JPH0716105Y2 JP1988043022U JP4302288U JPH0716105Y2 JP H0716105 Y2 JPH0716105 Y2 JP H0716105Y2 JP 1988043022 U JP1988043022 U JP 1988043022U JP 4302288 U JP4302288 U JP 4302288U JP H0716105 Y2 JPH0716105 Y2 JP H0716105Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
cone
peripheral surface
sleeve
spline portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988043022U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01146020U (ja
Inventor
雅治 迫田
豊二郎 江刺
健司 上林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP1988043022U priority Critical patent/JPH0716105Y2/ja
Publication of JPH01146020U publication Critical patent/JPH01146020U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0716105Y2 publication Critical patent/JPH0716105Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
    • F16D2023/0681Double cone synchromesh clutches

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、インナコーンとアウタコーンとの間にダブル
コーンが配置された歯車式の変速機と同期噛合装置に関
するものである。
(従来の技術) 従来より、この種歯車式変速機の同期噛合装置として、
例えば米国特許3,272,291号明細書に開示されるよう
に、回転軸(入・出力軸又は、カウンタ軸)上にスプラ
イン嵌合さたクラッチハブと、該クラッチハブの側方に
位置する変速用ギヤに固設され、ギヤスプライン部を有
する同期用ギヤと、上記クラッチハブの外周にスプライ
ン部でもって嵌合されたスリーブと、該スリーブとクラ
ッチハブとの間に介在された複数のシンクスロイザキー
と、上記スリーブと同期用ギヤとの間に介在され、テー
パ状の内周面を有するアウタコーンと、上記回転軸とと
もに一体回転し、テーパ状の外周面を有するインナコー
ンと、上記同期用ギヤに係合され、上記インナコーンの
外周面と対向するテーパ状の内周面およびアウタコーン
の内周面と対向するテーパ状の外周面を有するダブルコ
ーンとを備えたものは知られている。また、上記アウタ
コーンの外周面上には、上記シンクロナイザキーを軸方
向に案内する溝部が形成されており、該溝部の幅はシン
クロナイザキーの周方向の幅よりも大きく形成されてい
る。
そして、上記スリーブをその外周面に形成された周溝に
係合するシフトフォークによってクラッチハブ上を変速
用ギヤ側に摺動させたとき、上記アウタコーンの溝部に
案内されて軸方向に移動するシンクロナイザキーによっ
てアウタコーンがダブルコーンの外周面に押し付けられ
た後、変速用ギヤ側に押されたダブルコーンの内周面が
インナコーンの外周面に押し付けられ、上記アウタコー
ンの外周面にスリーブのスプライン部が係合することに
より、該アウタコーンを介してスリーブと同期用ギヤと
の回転が同期完了される。しかる後、上記スリーブがア
ウタコーンを乗越えつつ変速用ギヤ側にさらに移動し、
該スリーブのスプライン部がクラッチハブと同期用ギヤ
のギヤスプライン部とに跨って嵌合することにより、変
速用ギヤがスリーブおよびクラッチハブを介して回転軸
に結合される。上記の如くダブルコーンは、その内外両
面からインナコーンとアウタコーンとによって押し付け
られて押圧面積が通常の同期噛合装置に比べて2倍確保
できるので、十分な押圧力(摩擦力)が確保でき、シフ
ト切換えの操作力を低減することができるという利点を
有している。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記の如くスリーブと同期用ギヤとの回転が
同期完了した後からスリーブが同期用ギヤと嵌合するま
での間、アウタコーンは、スリーブが乗越えて進むとき
の摺動抵抗によりダブルコーンの外周面に対して押し付
けられている一方、インナコーンは、変速用ギヤ側に押
されたダブルコーンの内周面により押し付けられてい
る。しかしながら、同期用ギヤ側には潤滑用オイルの掻
き揚げに伴う回転抵抗あるいはベアリングの摺動抵抗な
どによって回転を低下させる方向の回転抵抗が作用して
いるため、上記同期用ギヤ側のギヤのバックラッシュな
どによるガタ量が零となったとき、同期用ギヤには上記
回転抵抗により逆トルクがかかり始める。このため、上
記スリーブと同期用ギヤとの回転が同期完了しているに
も拘らず、上記の逆トルクがかかり始めるときの衝撃、
すなわちトルクショックにより、上記スリーブのスプラ
イン部と同期用ギヤのギヤスプライン部との歯が周方向
へズレる同期崩れが生じ、該スリーブのスプライン部が
クラッチハブと同期用ギヤのギヤスプライン部とにスム
ーズに跨って嵌合することができないという問題があっ
た。
本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、同期用ギヤのギヤスプライン部とダブル
コーンとの係合部に適宜改良を加えることにより、スリ
ーブのスプライン部と同期用ギヤのギヤスプライン部と
の同期完了後に発生するトルクショックを吸収し、上記
スリーブのスプライン部と同期用ギヤのギヤスプライン
部との歯が周方向にズレる同期崩れが生じないようにし
て、該スリーブのスプライン部がクラッチハブと変速用
ギヤのギヤスプライン部とにスムーズに跨って嵌合でき
るようにしようとするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案の解決手段は、変速機
の同期噛合装置として、回転軸にスプライン嵌合された
クラッチハブと、該回転軸におけるクラッチハブの側方
に位置する変速用ギヤに固設され、かつギヤスプライン
部を有する同期用ギヤと、上記クラッチハブの外周にス
プライン嵌合されたスリーブと、上記クラッチハブと変
速用ギヤとの間において上記回転軸とともに一体回転
し、かつテーパ状の外周面を有するインナコーンと、上
記同期用ギヤとスリーブとの間に設けられ、かつ上記イ
ンナコーン外周面に対向するテーパ状の内周面を有する
アウタコーンと、上記同期用ギヤに係合され、かつ上記
インナコーンの外周面に対向する内周面および上記アウ
タコーンの内周面に対向する外周面を有するダブルコー
ンとを備える。そして、上記同期用ギヤのギヤスプライ
ン部とダブルコーンとの間に、互いに動力を伝達し合う
係合手段を設け、該係合手段に、動力伝達時、上記ギヤ
スプライン部に作用する周方向へのトルク変動を吸収せ
しめる弾性部材を設ける構成としたものである。
(作用) 上記の構成により、本発明では、同期用ギヤのギヤスプ
ライン部とダブルコーンとは、該両者間の係合手段に設
けられた弾性部材を介して係合され、動力伝達時に同期
用ギヤに作用する周方向へのトルク変動(回転)が弾性
部材でもって吸収される。すなわち、スリーブと同期用
ギヤとの同期完了時、潤滑用オイルの掻き揚げに伴う回
転抵抗あるいはベアリングの摺動抵抗などによる回転抵
抗が作用する同期用ギヤに、該同期用ギヤ側のギヤにバ
ックラッシュなどによるガタ量が零となるときにかかり
始める逆トルクの衝撃つまりトルクショックが発生して
も、このトルクショック(逆トルク)は上記弾性部材の
弾性力でもって吸収される。このため、上記のトルクシ
ョックがギヤスプライン部に伝達されることはなく、ス
リーブのスプライン部と同期用ギヤのギヤスプライン部
との歯が周方向にズレることはない。
また、上記の如く係合手段は、ダブルコーンと同期用ギ
ヤのギヤスプライン部との間に設けられて回転力を互い
に伝達し合うので、シンクロナイザキーおよびスリーブ
の同期用ギヤ側への移動によって、インナコーンをダブ
ルコーンの外周面に押圧した後、該ダブルコーンの内周
面がアウタコーンの外周面に押圧された場合には、上記
ダブルコーンに伝達された回転力が係合手段を介して確
実にギヤスプライン部に伝達されることになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図は本考案の実施例に係る同期噛合装置を備えたFR
(フトントエンジン・リヤドライブ)型自動車の歯車式
変速機1の前部を示し、この変速機1の変速機ハウジン
グ2内には、前端部が図示しないエンジン出力軸にクラ
ッチを介して連結され、後端部か軸受ベアリング3を介
して変速機ハウジング2の前部壁に回転自在に支持され
た入力軸4と、該入力軸4の後方において該入力軸4と
同軸上に配設された出力軸5と、該出力軸5の下方に平
行に配設されたカウンタ軸6とを有している。そして、
上記入力軸4および出力軸5とカウンタ軸6との間に
は、入・出力軸4,5上の出力側ギヤ7,8,9,10(変速用ギ
ヤ)と、これらの出力側ギヤ7〜10に各々常時噛合うカ
ウンタ軸6上のカウンタ側ギヤ11,12,13,14とを有する
1速用,2速用,3速用,4速用のギヤ機構15,16,17,18が設
けられている。尚、上記変速機ハウジング2内の底部に
は所定量の潤滑油Xが貯溜されており、上記カウンタ軸
6が回転する時に、該カウンタ軸6上のカウンタ側ギヤ
11,12,13,14によって上記潤滑油Xが上方に激しく掻き
揚げられるようになっている。
上記各ギヤ機構15〜18の出力側ギヤ7,8,9,10は、入力軸
4または出力軸5に対して相対回転可能に遊嵌され、ま
た、カウンタ側ギヤ11,12,13,14は、カウンタ軸6に一
体形成あるいはスプライン嵌合されて該カウンタ軸6と
一体回転するように設けられている。そして、1速用お
よび2速用ギヤ機構15,16における出力軸5に遊嵌され
た出力側ギヤ7,8の間、3速用および4速用ギヤ機構17,
18における出力軸5に遊嵌された出力側ギヤ9,10の間に
は、図示しないチェンジレバーの操作によって上記の遊
嵌された各ギヤ7,8,9,10の1つを出力軸5に選択的に結
合する1−2速用,3−4速用の同期噛合装置19,20が設
けられている。
ここで、上記同期噛合装置19,20の構成を出力軸5の一
端部(図では右側)に配置された1−2速用の同期噛合
装置19を例にとって説明する。該同期噛合装置19は、第
1図に詳示するように、出力軸5上にスプライン嵌合さ
れたクラッチハブ21と、該クラッチハブ21の右側側方に
位置する1速用出力側ギヤ7に固設され、第1ギヤスプ
ライン部22aを有する第1同期用ギヤ22と、上記クラッ
チハブ21の左側側方に位置する2速用出力側ギヤ8に固
設され、第2ギヤスプライン部23aを有する第2同期用
ギヤ23と、上記クラッチハブ21の外周にスプライン部24
aでもって嵌合されたスリーブ24と、該スリーブ24とク
ラッチハブ21との間に介在された複数のシンクロナイザ
キー25,…と、上記出力軸5にスプライン嵌合され、テ
ーパ状の外周面を有する第1インナコーン26と、上記出
力軸5にスプライン嵌合され、テーパ状の外周面を有す
る第2インナコーン27と、上記スリーブ24と1速用出力
側ギヤ7(第1ギヤスプライン22)との間に介在され、
テーパ状の内周面を有する第1アウタコーン28と、上記
スリーブ24と2速用出力側ギヤ8(第2ギヤスプライン
23)との間に介在され、テーパ状の内周面を有する第2
アウタコーン29と、上記1速用出力側ギヤ7に設けら
れ、上記第1インナコーン26の外周面と対向するテーパ
状の内周面および第1アウタコーン28の内周面と対向す
るテーパ状の外周面を有する第1ダブルコーン30と、上
記2速用出力側ギヤ8に設けられ、上記第2インナコー
ン27の外周面と対向するテーパ状の内周面および第2ア
ウタコーン29の内周面と対向するテーパ状の外周面を有
する第2ダブルコーン31とを備えている。また、上記第
1インナコーン26および第2インナコーン27の互いに対
向する先端部間には、クラッチハブ21の複数の突部21a,
…の間に係合するいくつかのキー50が互いに間隔を置い
て形成されており、これらのキー50の幅は、上記各突部
21a間の周方向の長さよりも短く形成されて、第1およ
び第2インナコーン26,27がクラッチハブ21に対して所
定量だけ相対的に回転できるようになっている。さら
に、第3図に示すように、上記第1および第2アウタコ
ーン28,29には、上記各シンクロナイザキー25を軸方向
に案内する溝部28a,29aがそれぞれ形成されている。そ
して、上記スリーブ24をその外周面に形成された周溝24
bに係合する断面半円弧形状の第1シフトフォーク32に
よってクラッチハブ21上を1速用出力側ギヤ7方向(図
では右側)に摺動させたとき、上記第1アウタコーン28
の溝部28a内を移動するシンクロナイザキー25によって
第1アウタコーン28が第1ダブルコーン30の外周面に押
し付けられた後、1速用出力側ギヤ7方向(図では右
側)に押された第1ダブルコーン30の内周面が第1イン
ナコーン26の外周面に押し付けられる。この場合、上記
第1インナコーン26と第1アウタコーン28とが内外両面
から押し付けられた第1ダブルコーン30は速やかにスリ
ーブ24の回転数と略一致して、上記第1アウタコーン28
の外周面にスリーブ24のスプライン部24aが係合し、上
記スリーブ24と第1同期用ギヤ22との回転が同期完了さ
れる。しかる後、上記スリーブ24が第1アウタコーン28
を乗越えつつ1速用出力側ギヤ7方向にさらに移動し、
該スリーブ24のスプライン部24aがクラッチハブ21と第
1同期用ギヤ22の第1ギヤスプライン部22aとに跨って
嵌合することにより、1速用出力側ギヤ7が第1同期用
ギヤ22、スリーブ24およびクラッチハブ21を介して出力
軸5に結合される。一方、スリーブ24を第1シフトフォ
ーク32によってクラッチハブ21上を2速用出力側ギヤ8
方向(図では左側)に摺動させたときには、第2アウタ
コーン27がスリーブ24に係合することにより、該第2ア
ウタコーン27を介してスリーブ24と第2同期用ギヤ23と
の回転が同期完了される。しかる後、同様に、上記2速
用出力側ギヤ8が第2同期用ギヤ23、スリーブ24および
クラッチハブ21を介して出力軸5に結合される。
また、第4図および第5図にも示すように、上記1−2
速用同期噛合装置19における第1および第2ダブルコー
ン30,31のうち1速用出力側ギヤ7に設けられた第1ダ
ブルコーン30のみを説明する。上記ダブルコーン30の内
周面および外周面には、該ダブルコーン30の小径部30a
側から大径部30b側に至る回転方向(矢印方向)と反対
向きの螺旋状のオイル溝33,34が形成されている。そし
て、上記ダブルコーン30の回転時には、該ダブルコーン
30のポンプ作用によって、その小径部30a側から潤滑油
Xが吸引され、この潤滑油Xがオイル溝33,34を通って
大径部30b側に導かれている。
上記ダブルコーン30と第1同期用ギヤ22(第1ギヤスプ
ライン部22a)とは各々別体に形成されており、該ダブ
ルコーン30のスリーブ24側の外周には、半径方向外向き
に突出する係合爪部35,…が周方向に等間隔で設けられ
ている。また、上記第1同期用ギヤ22の第1ギヤスプラ
イン部22aのスリーブス24側端面には、略コ字状の凹部3
6,…が周方向に等間隔で設けられている。さらに、上記
ダブルコーン30の各係合爪部35には、弾力性のある環状
の弾性部材37が接着剤(図示せず)を介して嵌入されて
いて、上記ダブルコーン30の各係合爪部35が第1同期用
ギヤ22の第1ギヤスプライン部22aの各凹部36に弾性部
材37を介して嵌合されて、上記ダブルコーン30と第1ギ
ヤスプライン部22aとを係合する係合手段38を構成して
いる。
尚、第2図中、39は、3−4速用同期噛合装置20におけ
るスリーブ40を3速用出力側ギヤ9方向または4速用出
力側ギヤ10方向にそれぞれ移動させるための第2シフト
フォークである。
したがって、上記実施例では、第1同期用ギヤ22の第1
ギヤスプライン部22aと第1ダブルコーン30とは、該両
者22a,30間の係合手段38における第1ダブルコーン30の
各係合爪部35に嵌入された環状の弾性部材37を介して第
1ギヤスプライン部22の各凹部36の周方向両側面に係合
されている。これにより、スリーブ24と第1同期用ギヤ
22との同期完了時、潤滑油Xの掻き揚げに伴なう回転抵
抗あるいはベアリングの摺動抵抗などによる回転抵抗が
作用する第1同期用ギヤ22に、該第1同期用ギヤ22側の
ギヤのバックラッシュなどによるガタ量が例となるとき
にかかり始める逆トルクの衝撃つまりトルクショックが
発生しても、このトルクショック(逆トルク)は上記弾
性部材37の弾性力でもって吸収される。このため、上記
トルクショックが第1ギヤスプライン部22に伝達される
ことはなく、スリーブ24のスプライン部24aと第1同期
用ギヤ22の第1ギヤスプライン部22aとの歯が周方向に
ズレることはない。この結果、上記第1同期用ギヤ2の
第1ギヤスプライン部22aとスリーブ24のスプライン部2
4aとの歯が周方向にズレる同期崩れを確実に防止するこ
とができ、上記スリーブ24のスプライン部24aがクラッ
チハブ21とギヤスプライン部22aとにスムーズに跨って
嵌合することができることになる。
また、上記の如く第1同期用ギヤ22のギヤスプライン部
22aと第1ダブルコーン30との間に設けられた係合手段3
8によって、ギヤスプライン部の各凹部36に係合爪部35
が周方向に係合されて、1速用出力側ギヤ7と、第1ア
ウタコーン28,スリーブ24およびクラッチハブ21を介し
た出力軸5との相対回転を抑止させつつ均一となった回
転を互いに伝達し合うことができる。これにより、シン
クロナイザキー25およびスリーブ24の1速用出力側ギヤ
7方向への移動によって、第1インナコーン26を第1ダ
ブルコーン30の外周面に押圧した後、該第1ダブルコー
ン30の内周面が第1アウタコーン28の外周面に押圧され
た場合には、上記第1ダブルコーン30に伝達された回転
力が係合手段38を介して確実にギヤスプライン部22aに
伝達さ、上記スリーブ24の回転数と第1同期用ギヤ22の
回転数とを同等なものにしつつ互いに伝達する上で支障
を招くことがない。
さらに、上記第1ダブルコーン30の各係合爪部35は、上
記第1ギヤスプライン部22aの凹部36のスリーブ移動方
向に対して弾性部材37を介して係合され、該弾性部材37
によって第1ダブルコーン30が第1インナコーン26から
離反する方向に常時付勢されている。これにより、上記
第1ダブルコーン30は第1アウタコーン28側に、該第1
ダブルコーン30と第1アウタコーン28との間のクリアラ
ンスの範囲内で変位させられ、その分だけ第1ダブルコ
ーン30と第1インナコーン26との間のクリアランスが確
実に確保され、上記第1ダブルコーン30の回転時のポン
プ作用によって潤滑油Xが第1ダブルコーン30と第1イ
ンナコーンとの間のクリアランス内にオイル溝34を介し
て積極的に供給される。このため、選択されていない変
速段、例えばスリーブ24が2速用出力側ギヤ8方向に移
動した際の1速用出力側ギヤ7の第1ダブルコーン30の
内周面に対応する第1インナコーン26の間隔に、カウン
タ軸6によって掻き揚げられ出力軸5の中心側から半径
方向外向きに常時流動している潤滑油Xが第1ダブルコ
ーン30の内周面と第1インナコーン26の外周面との間に
画成されたクリアランス部に流れ込み、第1ダブルコー
ン30と第1インナコーン26との間の対向面は十分に潤滑
され、第1インナコーン26の耐久性の向上を図ることが
できる。
しかも、上記の如く第1ダブルコーン30の各係合爪部35
には、環状の弾性部材37が嵌入されているので、第1ギ
ヤスプライン部22aの各凹部36の周方向両側面に対する
各係合爪部35の弾性部材37を介した係合が容易になさ
れ、各係合爪部35に対する弾性部材37の組付性の向上を
図ることができる。
(考案の効果) 以上の如く、本考案における変速機の同期噛合装置によ
れば、変速用ギヤのギヤスプライン部とダブルコーンと
が係合手段に設けた弾性部材を介して係合され、スリー
ブと同期用ギヤとの同期完了時、回転抵抗が作用する同
期用ギヤにトルクショックが発生しても、このトルクシ
ョックが弾性部材の弾性力でもって吸収されてギヤスプ
ライン部に伝達されることがない。これにより、上記ギ
ヤスプライン部とスリーブのスプライン部との歯が周方
向にズレる同期崩れを確実に防止することができ、上記
スリーブのスプライン部がクラッチハブとギヤスプライ
ン部とにスムーズに跨って嵌合することができる。しか
も、上記の如く同期用ギヤのギヤスプライン部とダブル
コーンとが、互いに動力を伝達し合う係合手段でもって
係合されているので、インナコーンおよびアウタコーン
の内・外周面をダブルコーンの内・外周面に押圧した際
のダブルコーンの回転力が確実にギヤスプライン部に伝
達され、上記スリーブの回転数と変速用ギヤの回転数と
を同等なものにしつつ互いに伝達する上で支障を招くこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は第2図の
1−2速用同期噛合装置部分の拡大図、第2図は歯車変
速機の前進4段付近の構造を示す縦断側面図、第3図は
1−2速用同期噛合装置の分解斜視図、第4図はダブル
コーンを大径部側から視た正面図、第5図はダブルコー
ンの側面図である。 1…変速機、5…出力軸、7…1速用出力側ギヤ、19…
1−2速用同期噛合装置、21…クラッチハブ、22…第1
同期用ギヤ、22a…第1ギヤスプライン部、24…スリー
ブ、26…第1インナコーン、28…第1アウタコーン、30
…第1ダブルコーン、35…係合爪部、36…凹部、37…弾
性部材、38…係合手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−258244(JP,A) 実公 平5−40331(JP,Y2) 米国特許3272291(US,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸にスプライン嵌合されたクラッチハ
    ブと、該回転軸におけるクラッチハブの側方に位置する
    変速用ギヤに固設され、かつギヤスプライン部を有する
    同期用ギヤと、上記クラッチハブの外周にスプライン嵌
    合されたスリーブと、上記クラッチハブと変速用ギヤと
    の間において上記回転軸とともに一体回転し、かつテー
    パ状の外周面を有するインナコーンと、上記同期用ギヤ
    とスリーブとの間に設けられ、かつ上記インナコーン外
    周面に対向するテーパ状の内周面を有するアウタコーン
    と、上記同期用ギヤに係合され、かつ上記インナコーン
    の外周面に対向する内周面および上記アウタコーンの内
    周面に対向する外周面を有するダブルコーンとを備える
    とともに、上記同期用ギヤのギヤスプライン部とダブル
    コーンとの間には、互いに動力を伝達し合う係合手段が
    設けられ、該係合手段には、動力伝達時、上記同期用ギ
    ヤに作用する周方向へのトルク変動を吸収せしめる弾性
    部材が設けられていることを特徴とする変速機の同期噛
    合装置。
JP1988043022U 1988-03-30 1988-03-30 変速機の同期噛合装置 Expired - Lifetime JPH0716105Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988043022U JPH0716105Y2 (ja) 1988-03-30 1988-03-30 変速機の同期噛合装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988043022U JPH0716105Y2 (ja) 1988-03-30 1988-03-30 変速機の同期噛合装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01146020U JPH01146020U (ja) 1989-10-06
JPH0716105Y2 true JPH0716105Y2 (ja) 1995-04-12

Family

ID=31269423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988043022U Expired - Lifetime JPH0716105Y2 (ja) 1988-03-30 1988-03-30 変速機の同期噛合装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0716105Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106989114A (zh) * 2016-05-26 2017-07-28 易体尔株式会社 用于变速器并且增加容量的同步环及其制造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5169878B2 (ja) * 2009-01-28 2013-03-27 三菱自動車工業株式会社 デュアルクラッチ式変速機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106989114A (zh) * 2016-05-26 2017-07-28 易体尔株式会社 用于变速器并且增加容量的同步环及其制造方法
CN106989114B (zh) * 2016-05-26 2021-03-09 易体尔株式会社 用于变速器并且增加容量的同步环及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01146020U (ja) 1989-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3548983A (en) Synchronizing mechanism in the transmission of constant-mesh type in an automotive vehicle
JPS5831493B2 (ja) ヘンソクハグルマデンドウソウチ
KR870000976B1 (ko) 동기장치를 갖춘 부변속기
US4823631A (en) Transmission synchronizer
US20020042320A1 (en) Planetary gear type differential apparatus
JP2001512219A (ja) クラッチ
US5711186A (en) Reverse synchronizer mechanism of manual transmission for a vehicle
JP2631311B2 (ja) 多段歯車変速機
JP2003525407A (ja) 自動車ギヤボックス
KR900009134B1 (ko) 치차식 변속기의 후진구조
JPH0716105Y2 (ja) 変速機の同期噛合装置
JP2007292151A (ja) 変速機のシンクロメッシュ機構
JP3185507B2 (ja) 変速機の同期装置
JPH051059U (ja) 変速機のギヤ鳴り防止装置
JPH01120430A (ja) 変速機の同期噛合装置
JP3161260B2 (ja) 歯車変速装置
JPS627013Y2 (ja)
JPH066318Y2 (ja) 多段歯車変速機
JP7491137B2 (ja) 同期装置
JPH11101269A (ja) 手動変速機の同期装置
JPH01242825A (ja) 変速機の同期噛合装置
JPH0716111Y2 (ja) 手動変速機の同期装置
JP2919713B2 (ja) 変速機同期装置
JPH0540331Y2 (ja)
JPH0768984B2 (ja) 手動変速機の同期装置