JPS6140851Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は略等間隔に立設されたフエンス格子に
塀用パネルを取り付けて形成されるフエンス塀に
関するものである。

［背景技術］ 従来通風用の塀や、半目隠し用の塀、目隠し用
の塀を形成使用とする場合、これらの各種の塀に
それぞれ対応した塀用パネルを用意する必要があ
り、部品管理が煩雑になる問題を有する他、製造
コストも高価なものとなる問題があつた。

［考案の目的］ 本考案は、上記の点に鑑みて為されたものであ
り、１種類の塀用パネルを用いて通風用乃至半目
隠し用の塀と、目隠し用の塀とを自在に選択的に
形成することができるフエンス塀を提供すること
を目的とするものである。

［考案の開示］ しかして本考案に係るフエンス塀は、平板状の
パネル本体１の一面より断面略コ字状の嵌合取付
部２を突設するとともにこのパネル本体１の一側
縁部に上記嵌合取付部２の突設側にパネル本体１
の板厚相当分だけ凹設された凹段部３を設けて塀
用パネルＡを形成し、多数本のフエンス格子５を
略等間隔で一列に設け、複数の塀用パネルＡをそ
れぞれこの列の一方側と他方側とのいずれかに配
して、フエンス格子５に各塀用パネルＡの嵌合取
付部２をフエンス格子５の回りに回動しない状態
で嵌め合わせて取り付けると共に隣合う塀用パネ
ルＡの側端部同士を重複させて成ることを特徴と
するものであり、以下本考案を実施例により詳述
する。

塀用パネルＡは第１図に示すような形状を有す
るものであつて、合成樹脂の押出し成形により図
示のものが一体的に連続形成され、これを適当な
長さ寸法で裁断して塀用パネルＡとするのであ
る。従つてこの実施例の塀用パネルＡは、平板状
のパネル本体１と、このパネル本体１下面より下
方突設された断面略コ字状の嵌合取付部２，２
と、パネル本体１の一側縁部に設けられパネル本
体１の板厚相当分だけ下方に凹設された凹段部３
とにより構成されている。嵌合取付部２は上記の
ように断面略コ字状に形成され、その下端には内
向きの係止突片４が突設されており、第２図に示
すように、フエンス格子５に対して嵌合取付部２
を押し付けるようにしてフエンス格子５を嵌合取
付部２に嵌め合わせ、略等間隔で一列に列設され
たフエンス格子５に対する塀用パネルＡの取り付
けをおこなうのである。

しかして第３図ａ，ｂは通風性を有するように
半目隠し状にフエンス塀を形成した際の構成例を
示し、列設されたフエンス格子５の列に対して内
側と外側とから交互に塀用パネルＡを取着するよ
うにしたものである。このものでは隣合う塀用パ
ネルＡの側端部同士が重複するために半目隠しと
なり、またこの重複する部分に生じる隙間によつ
て矢印Ｂのような通風路が確保されることにな
る。尚、第３図ａにおいて斜線部と梨地部とがそ
れぞれ別の塀用パネルＡを示している。次に第４
図は目隠し状にフエンス塀を形成した際の構成例
を示し、列設されたフエンス格子５を列に対し
て、その内側又は外側にいずれか一面側からのみ
塀用パネルＡをフエンス格子５に取着するように
したものである。このものでは隣合う塀用パネル
Ａの重複する側端部において、一方の塀用パネル
Ａのパネル本体１の一側縁に形成された凹段部３
に他方のパネル本体１の他側縁を嵌め合わせるよ
うにし、各塀用パネルＡの相互間に隙間が生じな
いようにしたものである。第５図、第６図は本考
案の別の構成例を示し、それぞれ１個又は３個の
嵌合取付部２を有して１本又は３本のフエンス格
子５に亘つて塀用パネルＡの取り付けをおこなう
ようにしたものである。

［考案の効果］ 上述のように本考案にあつては、パネル本体の
一面に嵌合取付部を突設して形成した複数の塀用
パネルをそれぞれ一列に設けられた多数本のフエ
ンス格子のこの列の一方側と他方側とのいずれか
に配して、フエンス格子に各塀用パネルの嵌合取
付部を嵌め合わせて取り付けると共に隣合う塀用
パネルの側端部同士を重複させるようにしたの
で、フエンス格子の一方側と他方側とに交互に塀
用パネルを取り付けるようにすることによつて、
塀用パネルの重複する部分で半目隠しとすること
ができるとともにこの重複する部分に隙間を生じ
させて通風をおこなうことができ、またフエンス
格子の一方側と他方側のいずれかのみ塀用パネル
を取り付けるようにすることによつて、塀用パネ
ルの重複する部分において塀用パネル間に隙間が
生じないようにして目隠しをすることができるも
のであつて、従つて１種類の塀用パネルによつて
通風用乃至半目隠し用の塀と、目隠し用の塀とを
自在に選択的に形成することができるという利点
を有するものであり、しかもこのとき塀用パネル
の嵌合取付部はフエンス格子に回動しない状態で
嵌め合わせてあるので、通風用乃至半目隠し用の
塀とするときに塀用パネルが回動して通風状態が
変わつたり半目隠し状態が変わつたりすことがな
いと共に目隠し用の塀とするときには塀用パネル
が回動して目隠し状態が損なわれるようなおそれ
がないという利点を有するものである。加えてパ
ネル本体の一側縁部に嵌合取付部の突設側にパネ
ル本体の板厚相当分だけ凹設された凹段部を設け
て塀用パネルを形成するようにしたので、塀用パ
ネルで目隠し用の塀を形成させるにあたつて、隣
合う塀用パネルの重複する部分は凹段部での嵌め
合わせで塀用パネル間に隙間が生じないようにし
て完全な目隠しをすることができるという利点を
有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に用いる塀用パネルの一実施例
の要部斜視図、第２図はフエンス格子への塀用パ
ネルの取付状態の断面図、第３図ａ，ｂは通風性
を有する半目隠しとして形成したフエンス塀の実
施例を示す一部切欠した縮小正面図と縮小断面
図、第４図は完全目隠しとして形成したフエンス
塀の実施例を示す縮小断面図、第５図及び第６図
はそれぞれ本考案に用いる土屏用パネルの別の実
施例の断面図である。 １はパネル本体、２は嵌合取付部、３は凹段
部、５はフエンス格子である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平板状のパネル本体の一面より断面略コ字状の
   嵌合取付部を突設するとともにこのパネル本体の
   一側縁部に上記嵌合取付部の突設側にパネル本体
   の板厚相当分だけ凹設された凹段部を設けて塀用
   パネルを形成し、多数本のフエンス格子を略等間
   隔で一列に設け、複数の塀用パネルをそれぞれこ
   の列の一方側と他方側とのいずれかに配して、フ
   エンス格子に各塀用パネルの嵌合取付部をフエン
   ス格子の回りに回動しない状態で嵌め合わせて取
   り付けると共に隣合う塀用パネルの側端部同士を
   重複させて成るフエンス塀。