JPS6114508Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、例えばベランダ、階段あるいは屋
上等の設置面に適宜間隔をおいて立設される複数
の支柱と、これら支柱の上端部間を連結する笠木
と、互いに隣接する支柱間と笠木とによつて形成
される空間内に配設される目隠しパネルとでら構
成される手摺の改良に関するものである。

すなわち、この考案の要旨とするところは目隠
しパネルを、その幅方向において連続する凹凸部
を有し、かつその側縁を当接部とする複数の略Ｓ
字状パネル片で構成し、隣接する略Ｓ字状パネル
片の当接部を重ね合わせるとともに、このパネル
片の上下端を、支柱の上部及び下部間にそれぞれ
連結される連結材の対向する面部に形成される前
記略Ｓ字状のパネル片の凹凸部のピツチに合つた
係合スリツト内に嵌着すて成るもので、目隠しパ
ネルを構成する略Ｓ字状パネル片は、その幅方向
において連続する凹凸部を形成し、その幅方向の
側縁を当接部を形成することによつて、各Ｓ字状
パネル片自体を補剛し、隣接する略Ｓ字状パネル
片同士を、その側縁において互いに当接部を重ね
合わせて連続することによつて、目隠しパネル全
体の強度を高めることができ、しかも、円弧状の
コーナ部に目隠しパネルを設置する際、略Ｓ字状
パネル片をこの係合スリツトに強制的に嵌着する
ことによつてコーナ部の円弧状に合致した目隠し
パネルが容易に構成され、さらに、パネル片間お
よびパネル片と連結材との取り付け部分において
隙間等がなく取り付けられ、手摺全体をすつきり
とさせることができるとともに、雨仕舞を良好に
伝えるようにしたことを特徴とする手摺を提供す
るものである。

以下この考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図ないし第３図は、この考案の手摺の実施
例を示したもので、ベランダ等の設置面１に適宜
間隔において立設される複数の支柱２と、これら
支柱２の上端部間を互いに連結する笠木３とで形
成される空間内に配設される目隠しパネル片４を
複数の略Ｓ字状パネル片５，５……から構成し、
この略Ｓ字状パネル片５は、その幅方向において
連続する補強用の凹凸部５′を有し、かつその幅
方向の側縁を張り出し状の当接部５″を形成する
とともに、その上下端部を取り付け部５とする
もので、隣接する略Ｓ字状パネル片５，５の側縁
に形成される当接部５″，５″を互いに重ね合わせ
て連結し、上下端部に形成される取り付け部５
，５を、前記支柱２の上部間に連結される連
結材すなわち上弦材６と、この上弦材６と対峙し
て支柱２の下部間に連結される連結材すなわち下
弦材７との対向する面部に形成される前記略Ｓ字
状パネル片５の取り付け部５のピツチに合つた
係合スリツト８内に嵌着して連結固定されてい
る。

この実施例における略Ｓ字状パネル片５は、直
角に折り曲げられているので、係合スリツト８は
長手方向に対して直交する形態をなし、このよう
に形成された係合スリツト８内に略Ｓ字状パネル
片５の面部５ａを連結する直交部５ｂが嵌着さ
れ、かつ、各面部５ａが上弦材６及び下弦材７の
上部側面に当接するので、係合突部５，５……を
強固に取り付けることができる。また、第４図ａ
及びｂに示すように、略Ｓ字状パネル片５の取り
付け部５の直交部分に貫通孔５ｃを設けて、パ
ネル片５を係合スリツト８内に嵌着した後、この
貫通孔５ｃ内に連結材の内部に挿入される固定片
９を貫通させれば目隠しパネル４の取り付けを更
に強固に行うことができる。

さらに円弧状のコーナ部においても、第５図に
示すように、複数の略Ｓ字状パネル片５をその凹
凸部５′のピツチに形成された係合スリツト８に
強制的に嵌着し、その略Ｓ字状パネル片５，５間
の当接部５″を重ね合わせて、略Ｓ字状パネル片
５の複数を順次コーナ部の円弧に合わせて取り付
けられる。

また、前記係合スリツト８は、上下弦材６，７
の幅全面に設ける以外に、例えば、第６図あるい
は第７図に示すように、上下弦材６，７（図面に
は下弦材７を示す）の面部に起立したリブ１０あ
るいは上下弦材６，７の一部を隆起した突条部１
１に形成することもでき、このように形成すれば
略Ｓ字状パネル片５の上下端部全面を上下弦材
６，７で保持することができ、より強固な取り付
けを行うことができる。なお、第６図及び第７図
においてその他の部分は前記実施例と同一である
ので、同一符号を付してその説明を省略する。

また、この考案における略Ｓ字状パネル片は、
前述のように、その凹凸部を直角状に折曲して形
成する以外、第８図ａないしｃに示すように、そ
の凹凸部５′を手摺の設置環境等に応じて円弧
状、台形状あるいは三角形状など任意に形成され
ることができる。

なお、前記実施例においては、目隠しパネル４
を鋼板等の板状体で形成した場合で説明したが、
実際にはこの目隠しパネルの耐久性を考慮して、
例えば、第９図に示すように、略Ｓ字状鋼板１２
の全表面に合成樹脂層１３を被覆して用いるのが
望ましい。

以上説明したように、この考案の手摺は、支柱
間と笠木との間に設置される目隠しパネルをその
幅方向において連続する凹凸部を有し、かつその
側縁を当接部とする複数の略Ｓ字状パネル片で構
成し、隣接する略Ｓ字状パネル片５の当接部を重
ね合わせるとともに、このパネル片の上下端を、
支柱の上部及び下部間にそれぞれ連結される連結
材の対向する面部に形成される前記略Ｓ字状のパ
ネル片の凹凸部のピツチに合つた係合スリツト内
に嵌着して成るもので、目隠しパネルを構成する
略Ｓ字状パネル片は、その幅方向において連続す
る凹凸部を形成し、その幅方向の側縁に当接部を
形成することによつて、各Ｓ字状パネル自体を補
剛し、隣接する略Ｓ字状パネル片同士を、その側
縁において互いに当接部を重ね合わせて連続され
て、目隠しパネル全体の強度を高めることがで
き、しかも、円弧状のコーナ部に目隠しパネルを
設置する際、略Ｓ字状パネル片を係合スリツト内
に強制的に嵌着することによつてコーナ部の円弧
状に合致した目隠しパネルの取付けが容易に行わ
れ、さらに、パネル片間およびパネル片と連結材
との取り付け部分において隙間等がなく取り付け
られ、手摺全体をすつきりとさせることができる
とともに、雨仕舞を良好に行えるなどの優れた効
果を有し、その利用価値は顕著である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の手摺の実施例を示す正面
図、第２図は第１図の−線に沿う拡大断面
図、第３図はその要部断面斜視図、第４図は目隠
しパネルの変形例を示す断面図、第５図は手摺コ
ーナ部を示す平面図、第６図及び第７図は係合ス
リツトの変形例を示す斜視図、第８図は略Ｓ字状
パネル片の変形例を示す平面図、第９図は、略Ｓ
字状パネル片の他の変形例を示す断面図である。 １……設置面、２……支柱、３……笠木、４…
…目隠しパネル、５……略Ｓ字状パネル片、５′
……凹凸部、５″……当接部、６……上弦材（連
結材）、７……下弦材（連結材）、８……係合スリ
ツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ベランダ等の設置面に適宜間隔をおいて立設さ
   れる複数の支柱と、これら支柱の上端部間を連結
   する笠木と、互いに隣接する前記支柱間と笠木と
   によつて形成される空間内に配設される目隠しパ
   ネルとから成る手摺であつて、前記目隠しパネル
   を、幅方向に連続する凹凸部を有し、かつその側
   縁を当接部とする複数の略Ｓ字状パネル片で構成
   し、隣接する略Ｓ字状パネル片の当接部を重ね合
   わせるとともに、このパネル片の上下端を、前記
   支柱の上部及び下部間にそれぞれ連結される連結
   材の対向する面部に形成される前記略Ｓ字状のパ
   ネル片の凹凸部のピツチに合つた係合スリツト内
   に嵌着して成る手摺。