JPS6140569Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

本考案は車高を車速に応じて調整できるように
した車高調整装置に関する。 従来の車高調整装置として、車両積載重量に応
じて自動的に車高調整するオートレベリング機構
と手動的に車高調整するマニユアルレベリング機
構とを併用したものがある。かかる車高調整装置
では、手動で車高を上昇させる必要がある場合は
道路条件が悪いときなどであつて、車体のばね下
とばね上との距離を大きく離すことによつて、車
体と路面との干渉を任意に防止できるようになつ
ている。また、手動で車高を下降させる必要があ
る場合は停車時における乗降のときなどであつ
て、車体と路面を近ずけるようになつている。 しかしながら、このようなマニユアルレベリン
グ機構により車高上昇操作が高速走行時に誤つて
行われると、車体の重心が上昇するため極めて危
険であるとともに、車高下降操作は車両の停止時
以外には一般に不必要である。 本考案はこのような高速走行時における車高上
昇によつて生じる危険を回避し、走行中における
車高下降によつて車体が路面の突起等に干渉する
ことを防止するために為されたものであり、従来
の車高調整装置に更に車速センサを設け、該車速
センサの検出信号を記制御回路に入力し、所望の
設定速度以下の車速域でのみ手動操作による車高
調整を可能にしたことを特徴とする車高調整装置
を提供する。 以下に、本考案の実施例を図面について具体的
に説明する。 第１図は本考案の車高調整装置を概略的に示す
ブロツク接続図で、１は車高センサ、２は車速セ
ンサ、３は車高上昇スイツチ、４は車高下降スイ
ツチで、これらは制御回路５の各入力端子に接続
されており、この制御回路５の力端子には前後輪
のエアーサスペンシヨン７の吸排気を制御するア
クチユエータ、としてのソレノイドバルブ６が接
続されている。 前記制御回路５は第２図に示すように、車速が
低速、例えば毎時５Km以下でのみ手動操作による
車高下降調整が可能なるも、車速が高速、例えば
毎時５Km以上での手動操作による車高下降調整は
不可能となし、オートレベリング機構の作動によ
り設定基準レベルに車高を自動調整する機能を有
する。 また、この制御回路５は第２図に示すように、
車速が低速、例えば毎時40Km以下でのみ手動操作
による車高上昇調整が可能なるも、それ以上の高
速、例えば40Kmを越えると手動操作による車高上
昇調整が規制され、オートレベリング機構の作動
により設定基準レベルに車高を自動調整する機能
をも有し、これを分かりやすく表わすと、下表の
ようになる。

【表】 このように、車高に応じて動による車高下降調
整および車高上昇調整を可能または不能となし、
その不可能の場合には自動車高調整により設定基
準レベルに車高を保持することができる。 以上詳細に説明したように、本考案によれば、
従来の車高調整装置に更に車速センサを設け、該
車速センサの検出信号を前記制御回路に入力し、
所望の設定速度以下の車速域でのみ手動操作によ
る車高調整を可能にしたことにより、高速走行時
における手動による車高上昇調整を禁止して走行
上の安全を確保するとともに、車速が設定低速域
に入つて手動による車高下降調整を可能にして、
車両に対する乗降を容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の車高調整装置のブロツク接続
図、第２図は同じくその動作説明図である。 １……車高センサ、２……車速センサ、３……
車高上昇スイツチ、４……車高下降スイツチ、５
……制御回路、６……アクチユエータ、７……エ
アサスペンシヨン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車高センサの検出信号或いは手動操作信号に基
   づく制御回路の出力信号により、アクチユエータ
   を制御して、エアーサスペンシヨンにまたはエア
   ーサスペンシヨンから圧縮空気を選択的に吸排し
   て、車高を標準レベルに保持し或いは任意位置に
   調整可能な車高調整装置において、更に車速セン
   サを設け、該車速センサの検出信号を前記制御回
   路に入力し、所望の設定速度以下の車速域でのみ
   手動操作による車高調整を可能にしたことを特徴
   とする車高調整装置。