JPS6140014B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6140014B2
JPS6140014B2 JP6184581A JP6184581A JPS6140014B2 JP S6140014 B2 JPS6140014 B2 JP S6140014B2 JP 6184581 A JP6184581 A JP 6184581A JP 6184581 A JP6184581 A JP 6184581A JP S6140014 B2 JPS6140014 B2 JP S6140014B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
torch
sliding surface
camshaft
eccentric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP6184581A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57177926A (en
Inventor
Makoto Harine
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP6184581A priority Critical patent/JPS57177926A/ja
Publication of JPS57177926A publication Critical patent/JPS57177926A/ja
Publication of JPS6140014B2 publication Critical patent/JPS6140014B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D9/00Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
    • C21D9/30Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for crankshafts; for camshafts

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカムの摺動面をトーチにより加熱溶解
させて白銑硬化層を形成する方法および装置の改
良に関するものである。
従来、トーチによりカム摺動面に白銑硬化層を
形成するものは第15図に示すように、マスター
カム軸01と被加工カム軸02とをモータ03に
より同位相で回転させ、マスターカム軸01に当
接する操作部材04によりトーチ05をガイド0
6に沿つて上下動させ、カム07の摺動面08を
トーチ05により加熱溶解して白銑硬化層を形成
していた。
ところで、トーチ05はガイド06に対し常に
一定角度になつているため、トーチ05の摺動面
08に対する角度が被加工カム軸12の回転に伴
い変化するため、トーチ05先端に最短のカム摺
動面08とトーチ05の先端との間の長さが常に
変動し、よつて溶解深さと幅が摺動面08におい
て均一でなくなり摺動面の強度耐摩耗性にばらつ
きを生じ、またトーチ05から摺動面08へ向つ
て飛ぶアークの方向が常に変化しているため、ト
ーチ05より噴出するアルゴンのシールドガスに
アークが十分覆われず、溶解部が著しく酸化され
る惧れもあつた。
本発明は上記不具合を解消するもので、カム摺
動面をトーチにより加熱溶解して白銑硬化層を形
成するものにおいて、トーチをカム摺動面に対し
ほぼ一定角度で移動させることを特徴とするカム
摺動面の白銑硬化方法に係る第1発明、基礎円
部、同基礎円部とは曲率中心を異ならせ上記基礎
円部より小径の偏心円部および上記両円部を滑ら
かに接続する2つの接続部からなるカム摺動面を
トーチにより加熱溶解して白銑硬化層を形成する
ものにおいて、上記トーチをほぼ一方の接合部に
対し一定角度となるよう一方の接続部に沿つて基
礎円部から偏心円部へ向つて移動させて上記一方
の接続部を加熱溶解し、次にカムを偏心円部の曲
率中心軸回りに回転させて上記トーチにより偏心
円部を加熱溶解し、つづいて上記トーチをほぼ他
方の接続部に対し一定角度になるよう他方の接続
部に沿いかつ上記偏心円部から基礎円部に向つて
移動させて上記他方の接続部を加熱溶解させて白
銑硬化層を形成することを特徴とするカム摺動面
の白銑硬化方法に係る第2発明、基礎円部と偏心
円部と両円部を滑らかに接続する2つの接続部と
からなる摺動面を有するカムを偏心円部の曲率中
心を中心軸として回転可能に支持する支持機構、
同支持機構に設けられ同支持機構に一定位相で上
記カムを装着させる位置決め機構、上記支持機構
に支持された上記カムの摺動面に対するよう配設
され上記摺動面を加熱溶解するトーチ、同トーチ
を支持し同トーチを上記支持機構に支持された上
記カムの接続部に沿つて移動させる移動機構を有
することを特徴とするカム摺動面の白銑硬化装置
に係る第3発明、および基礎円部、同基礎円部と
は曲率中心を異ならせ上記基礎円部より小径の偏
心円部および上記両円部を滑らかに接続する2つ
の接続部からなるカム摺動面をトーチにより加熱
溶解し白銑硬化層を形成するものにおいて、一方
の接続部をほぼ水平に位置させて同一方の接続部
に沿つてかつ上記一方の接続部に対し一定の角度
になるようトーチを基礎円部から偏心円部へ向つ
て移動させて上記一方の接続部を加熱溶解し、次
にカムを偏心円部の曲率中心軸回りに回転させて
上記トーチにより偏心円部を加熱溶解し、つづい
て他方の接続部をほぼ水平に位置させて同他方の
接続部に沿つてかつ上記他方の接続部に対し一定
の角度になるようトーチを偏心円部から基礎円部
に向つて移動させて上記他方の接続部を加熱溶解
して白銑硬化層を形成することを特徴とするカム
摺動面の白銑硬化方法に係る第4発明からなつて
いる。
そして、トーチがカム摺動面に対して常に一定
角度に保持されているので、トーチからのアーク
の方向が一定である。
よつて、第15図に示した従来例ではトーチの
カム摺動面に対する角度がトーチの移動に伴なつ
て変化し、トーチからのアークの方向が変動する
ため、カム摺動面のアーク先端位置がトーチの移
動によつて所定の軌跡を描かず、すでにアークが
通過した部分を再びアークが溶解して、溶解深さ
を大きくしすぎ、カムの形状がくずれやすい不具
合があり溶解幅をカム摺動面に対し十分に大きく
できなかつた。ところが、本発明においてはトー
チとカム摺動面との相対移動によりカム摺動面の
アーク先端位置がトーチの移動により所定の速さ
で動くので、所望の溶解深さ、溶解幅のカム摺動
面が得られ、所定の耐摩耗性をカム摺動面が有す
るものである。
また、アークの方向が常に一定するためシール
ドガスによるシール性が良好となるものである。
以下、本発明方法を実施例を用いて具体的に説
明する。
第1図〜第4図に示す第1実施例において、ト
ーチ1は第1図に示すようにモータ2により駆動
される駆動装置3により水平方向(第1図左右方
向)へ移動し、また同時に図示しないオシレータ
により紙面に垂直な方向に往復運動する。内燃機
関用のカム4は基礎円部5、同基礎円部5とは曲
率中心を異ならせ上記基礎円部5よりは小径の偏
心円部6、および上記基礎円部5と偏心円部6と
を滑らかに結ぶ接続部7,7′からなり、接続部
7,7′は基礎円部5に接続された部分A−B,
E−Fは曲線状に形成され、偏心円部6へつなが
る部分B−C,D−Eはほぼ直線状に形成されて
いる。トーチ1は第4図に示すように、タングス
テン電極8、同タングステン電極8の囲りを覆う
ように設けられたガスノズル9を有している。
まず、予備ステツプとして厚みが13mmのカム4
を400℃に予熱する。
次に第1ステツプとして、カム4を第1図に示
すように接続部7のB−Cが水平になるように位
置させ、トーチ1の電極8をカム4のA点に対向
させる。このとき、電極8とカム4の摺動面との
距離は電極8がカム4のB−C間に対向したとき
に2.5mmになるように、また電極8がカム4のB
−C摺動面に垂直になるよう設定されている。ま
た、電極8とカム4とを図示しない電極に接続す
る。つづいて、第2ステツプとして第4図に示す
ようにガスノズル9よりアルゴンガスを8/
MINで噴出させ、また電極8をマイナス電位とし
て電極8とカム4との間に110Aの電流を供給す
る。すると電極8とカム4との間にアークが生じ
カム4の摺動面は直径約4mmの円状に加熱溶解さ
れる。これと同時にモータ2を駆動することによ
り駆動装置3により電極8を有するトーチ1を第
1図右方にA−Cまで水平に100mm/MINで移動
させる。このとき、トーチ1は同時にオシレータ
により第1図紙面垂直な方向に周期80回/MIN、
振幅6mmで振動される。よつて、電極8はほぼ直
径4mmの円状に摺動面を溶解しながら蛇行してカ
ム4の摺動面上をA→Cへ移動し、A−Cまでの
摺動面を第4図に示すようにその中央部ほぼ幅10
mmにわたつて加熱溶解する。
次に電極8がC点に対向した位置に達すると第
3ステツプとして、トーチ1の駆動装置3による
移動だけが停止され、この停止と同時にカム4は
第2図に示すように偏心円部6の曲率中心を中心
軸として外周が100mm/MINの周速になるよう回
転し、第2ステツプと同様トーチ1の電極8は摺
動面上を相対的に直径約4mmの円形の加熱溶解点
を形成しながら100mm/MIN、振動数80回/
MIN、振幅6mmで移動し、C→Dまでの摺動面を
その中央部ほぼ幅10mmにわたつて加熱溶解する。
つづいて、電極8がD点に対向した位置に達す
ると、第4ステツプとして第3図に示すようにカ
ム4は接続部7′のD−E間を水平になるように
停止される。これと同時にモータ2により駆動装
置3を作動させてトーチ1を第3図D→Fへ100
mm/MINで移動させる。すると電極8は第2ステ
ツプと同様に振動数80回/MIN、振幅6mmで振動
しながら100mm/MINの速度で第3図右方へ移動
し、カム4のD−F間の摺動面をその中央部ほぼ
幅10mmにわたつて加熱溶解する。
よつて、カム4のA−F間の摺動面は加熱溶解
される。
次に、第5ステツプとしてトーチ1を第1図に
示す初期位置に戻し、またカム4を100℃まで自
然冷却(雰囲気で冷却)し、その後水却する。
これによりカム4のA−F間の摺動面に第4図
に示すように断面円弧状で最深部約2mmの白銑硬
化層(チル層)αとその周囲にマルテンサイト層
βが形成される。
なお、内燃機関用のカムの場合、カムの基礎円
部においてはカムは仕事をしないため、カム4に
おいてF→Aの間における摺動面にチル層αを形
成する必要はない。
したがつて、カム摺動面のB−E間においては
電極8に対向する摺動面は常に水平に位置し、ま
たカム4が内燃機関用の吸排気弁開閉用であるた
め、A−BおよびE−Fの曲率が大きくA点の傾
きが水平に対し小さいため、電極8によるカム摺
動面の溶湯が流下しないので、カム形状が変化す
ることが防止でき、また、電極8はほぼ常にカム
摺動面に対して垂直であるので、電極8とのアー
クにより加熱溶解されるカムの量は一定であるた
め、一定深さのチル層が常に得られ品質のコント
ロールが容易になるものであり、さらにカム摺動
面の左右両側は溶解しないため、カム形状の変化
を防止できる。すなわち、一定深さのチル層が得
られることからトーチの移動によりカム摺動面の
幅方向中央を10mmの幅で溶解することができる
が、従来の方法では8mmの幅でしか溶解できず、
この幅以上に溶解しようとしてトーチを往復動さ
せるとカム摺動面の縁部の形状がくずれてしま
う。よつて、従来方法に比べて広い幅のチル層を
形成できるので耐摩耗性にすぐれている。加え
て、電極8とカム摺動面とのなす角がほぼ一定で
あるので、アークは確実にアルゴンガスによりシ
ールドされ、加熱溶解部分に酸化物が混入するの
を防止できる。また、カム4は摺動面を加熱溶解
した後約100℃まで自然冷却し、急冷を避けるこ
とにより摺動面に残留歪が残りにくいものであ
る。なお、上記実施例においてB−E間における
電極8とカム摺動面との距離を2.5mmとしたが1
〜6mmであればよく、1mm未満だと電極8により
溶解された湯が飛んで電極8に付着し、また湯面
の波打によりアークが湯の波頭の部分との間に生
じる等による、アークの方向が一定とならないも
のである。また、上記距離が6mmを越ると、シー
ルドガスが風により吹き飛ばされてアーク全長を
シールドできなく、さらに大きな電力量を必要と
するため、実用上好ましくないものである。好ま
しい距離は2〜3mmである。
また、上記実施例において電極8はB−E間に
おいてカム摺動面に垂直になつているが、電極8
を第1図時計方向に0〜15゜傾けてもよいもので
ある。
さらに、上記実施例において、カム4を400℃
に予熱しているが、100℃〜500℃の範囲ならば良
く、100℃未満では溶解凝固時に表面にクラツク
が発生し、また500℃以上では自然冷却の効果が
少なくチル組織(白銑組織)が粗となり硬度が低
下する。
加えて、カム4を鋳造後そのまま上記実施例に
用いたのでは摺動面の黒皮表層の酸化性物質
(SiO2,FeO,Fe2O3,Fe3O4等)は高温の溶湯中
のCにより還元されてCOを発生しピンホールの
要因となるので、前工程にてカム摺動面上の黒皮
を除去することが望ましい。
上記実施例においては、電極8は水平方向に直
線運動するためカム4のA−BおよびE−F間に
おいては電極8はカム摺動面に対して垂直ではな
かつたが、電極8の移動軌跡をカム4のA−Fま
でにおいて常に垂直にすることにより、電極8と
カム摺動面との間は常に一定間隔になりA−F間
のすべてにおいて安定した一定の硬さのチル層が
確実に得られる。
なお、上記実施例において電極8をカム4に対
して100mm/MINで移動させているが、200mm/
MIN以下ならばよい。200mm/MINを越えるとオ
レシータによる振動数が後述するように溶湯の波
み打ち等により大きくできないため蛇行する電極
8の軌跡のピツチが大きくなり、摺動面の中央部
の一定の幅全域に渡り溶解することができなくな
り、未溶解部分を生じるチル層を形成しない部分
が発生する。
なお、加工サイクルの上からは速い方が好まし
いが、電流量およびオシレータの能力から80〜
120mm/MINが好ましいものである。
また、上記実施例において電流を110Aとした
が10〜150Aならば良く、10A以下では溶解深さ
がたりず、溶解深さを十分にするには極めてゆつ
くり電極8を移動するため加工能率が悪い。一
方、150Aを越ると摺動面が溶けすぎカム形状が
変化してしまい、カム形状を保持するようにする
ためには電極8とカム摺動面のスピードを上昇さ
せなければならないが、上記スピードを上昇させ
ると溶湯面がおどり(波打)、形状の安定化が計
れないため、あまり速く電極を移動させられず、
加えて電力量も大きくなりコストアツプになるも
のである。
したがつて、上記加工条件から100〜110Aが好
ましいものである。
さらに、上記実施例においてオシレータによる
電極8の振動数は、あまり小さいと作業能率が悪
く、また極めて大きいと上述のように溶湯面が波
み打ち、形状の安定化を得られず、加えてオシレ
ータの性能の大きなものおよびトーチ1を強固な
ものとしなければならず、さらに電流量も大きく
しなければならず、コストが高いという不具合を
も生ずるので好ましくは70〜110回/MINの振動
数である。
第5図に示す第2実施例はカム4のC−D間を
加熱溶解する時に電極8をカム4の摺動面の接線
が水平になる位置より第5図右方へ数mm移動させ
ることにより、摺動面の溶解を上記接線が水平に
なる以前から開始することにより、溶解された部
分が直ちにカム4の回転により傾斜することがな
く、よつてカム形状が変形するのが防止できるも
のである。
次に上記本発明方法を実施する装置を具体的に
説明する。
第6図〜第12図に示す第3実施例において、
カムの白銑硬化装置10は先ず第6図に示す予熱
ステーシヨン20、吸気カム溶解ステーシヨン3
0、排気カム溶解ステーシヨン50、燃料ポンプ
カム溶解ステーシヨン80、第2搬送装置90、
冷却ステーシヨン990を有している。
予熱ステーシヨン20は第1搬送装置21と予
熱装置22とからなつている。第1搬送装置21
は第7図に示すように、油圧シリンダ23と同油
圧シリンダ23により上下動される支持部材24
とを有し、2本のレール25は上記支持部材24
上に平行に第6図左右方向に往復動自在に設けら
れ、上面にカムシヤフトの受台27を等間隔に3
個所有している。油圧シリンダ26は第7図に示
すように上記支持部材24に固着され、作動ロツ
ドを上記2本のレール25に係止している。通電
抵抗によりカムシヤフトを加熱する予熱装置22
は予熱電源ユニツト221と係止ユニツト222
とを有し、このユニツト221には第1第2出力
端子223,223′を有し、この端子223,
223′は端面を平面状に形成している。係止ユ
ニツト222は上記2つの出力端子223,22
3′と対向する第1第2移動ロツド224,22
4′を有し、第1第2に移動ロツド224,22
4′はユニツト本体225に対し第6図上下方向
に移動自在に支持され、2つの連結部材226に
より2つの移動ロツド224,224′は一体化
されている。油圧シリンダ227はユニツト本体
225に固着され、作動ロツド228は連結部材
226に固着されている。上記移動ロツド224
は予熱電源ユニツト221に接続され、出力端子
223とロツド224との間に加熱体であるカム
シヤフトを挾持することにより電流回路が形成さ
れる。
吸気カム溶解ステーシヨン30は駆動ユニツト
31と追従ユニツト32とトーチ装置49とから
なつている。駆動ユニツト31は第6図に示すよ
うに主軸回転モータ33の出力軸を歯車列による
伝導機構34を介して4本の主軸35〜38に連
結している。なお、4本の主軸35〜38は伝導
機構34に対し第6図上下方向に移動可能に連結
されている。主軸35は第8図に示すように軸受
39によりベース部材40に左右方向に移動可能
に支持され、先端に第9図に示すようにカムシヤ
フト100を支持する円錐台状のセンタ部材41
を有している。なお、センタ部材41の中心軸
O4は第9図に示すように主軸35の回転中心軸
O3とは異なり、主軸35の初期位置においてO4
はO3の下方に位置している。また、ピン42は
主軸35にその中心軸線に平行に出没自在に形成
され、大径部421と小径部422とを有し、ス
プリング43により第9図右方へ付勢されてい
る。また、溝423は大径部421と小径部42
2とに設けられ、大径部421における部分が小
径部422における部分より第9図上方に位置し
ている。ロツド424は主軸35に第9図に示す
ように上下方向に移動自在に形成され図示しない
スプリングにて、ピン42に下端が当接するよう
付勢され、上端をベース部材40に設けられた無
接点スイツチ(近接スイツチ)425に対向させ
ている。また、主軸36〜38も第8図に示した
主軸35と同様に形成され、センタ部材、ピン、
スプリング、ロツドを有している。さらにベース
部材40も各ロツドに対向して無接点スイツチを
有している。なお、このピン42の位置は4つの
主軸35,36,37,38において90゜づつ回
転位相がづれて設けられている。主軸回転角度位
置決装置44はベース部材40に固着された油圧
シリンダとこの油圧シリンダにより上下動し、上
昇時に各主軸35〜38に形成された穴に挿入可
能なピンとからなつている。このピンは各主軸が
規定位相(初期位相)にあるときに各主軸の穴に
対向する。オシレータ45は第6図に示すように
ベース部材40に2つのモータ46,46を設
け、一つのモータ46は回転軸に歯車を介して2
つの偏心カムを連動している。一方の偏心カム4
7は第8図に示すように主軸35に固着された環
状の溝部材48の凹溝内に位置し、モータ46が
回転することにより偏心カム47が凹溝内で回転
し、主軸35を第8図右方に周期的に付勢する。
また、主軸36〜38についても同様にモータ4
6に連動した偏心カムが各主軸に設けられた環状
の溝部材に係合し、主軸36〜38を第6図下方
へ周期的に付勢する。上記ベース部材40は基台
401に設けられた油圧シリンダ402により第
8図の左右方向に移動自在に基台401に支持さ
れている。
トーチ装置49は基台401に固着され第6図
のベース部材40の左右に設けられた脚491と
同両脚491に固着され第6図左右方向に延びコ
字型断面を有したフレーム492と同フレーム4
92の左端に設けられたモータ493の回転軸に
連結され上記フレーム492上を左右に延びたウ
オーム軸490と第8図に示すように上記ウオー
ム軸490に噛み合う歯を有しフレーム492の
溝内を移動するスライダ494とを有している。
板部材495は上記スライダ494に固着され、
上端にフレーム492の上面に突出したフランジ
部に係合されて第8図右方には移動できず、かつ
上記フレーム492の上面上を転動するローラ4
96を有している。また、板部材495の下端に
はフレーム492の下面に突出したフランジ部を
板部材495と共働して挾持するストツパ497
が設けられている。アーム498〜501は第6
図に示すように等間隔にかつ水平に板部材495
に固着され、先端にはトーチ502〜505を有
している。このトーチ502〜505は第5図に
示したと同様に構成され、タングステン電極と同
タングステン電極を覆うガスノズルとを有し、ガ
スノズルからはアルゴンガスをシールド用として
噴出する。また、タングステン電極は図示しない
電極に接続されマイナス電位が与えられるもので
ある。上記トーチ502の電極は主軸35にカム
シヤフト100が係止されたときに第1気筒の吸
気バルブを開閉する第1吸気カム101に対向す
るよう配設され、トーチ503の電極は主軸36
にカムシヤフト100が係止されたときに第3気
筒の吸気バルブを開閉する第3吸気カム102に
対向するよう配設され、トーチ504の電極は主
軸37にカムシヤフト100が係止されたときに
第4気筒の吸気バルブを開閉する第4吸気カム1
03に対向するよう配設され、トーチ505の電
極は主軸38にカムシヤフト100が係止された
ときに第2気筒の吸気バルブを開閉する第2吸気
カム104に対向するよう配設されている。
追従ユニツト32は駆動ユニツト31に対向し
て基台401上に設けられている。追従ユニツト
の本体321は互いに連結された4本の円筒体3
22〜325を第6図上下方向に移動自在に設
け、この円筒体322〜325は駆動ユニツト3
1の主軸35〜38にそれぞれ対向している。上
記円筒体322は第8図に示すようにその外周に
ピストン326を形成し、このピストン326と
円筒体322の外周と本体321とで油圧シリン
ダ327を形成している。副軸328〜331は
各円筒体322〜325内に第6図上下方向に移
動自在にかつ中心軸O3回りに回転自在に支持さ
れ、先端部にはカムシヤフト100の回転軸中心
軸を支持するセンタ部332を有し、このセンタ
部332の中心軸O4は副軸328の中心軸O3
り下方になるよう位置している。円筒体322の
第8図左右端には副軸328の抜け止めが設けら
れている。スプリング333は副軸328の外周
に嵌装され、右端を各円筒体322に設けられた
ストツパにまた左端を副軸に設けられたストツパ
に当接係止され副軸328を第8図左方へ付勢し
ている。また、各円筒体323〜325および副
軸329〜331も円筒体322と副軸328と
それぞれ同様に構成されている。副軸328〜3
31は第10図に示すようにセンタ部の下方に垂
下するノブ334をそれぞれ有しこのノブ334
は駆動板335の突起336に係合する。駆動板
335は円筒体322〜325に固着された油圧
シリンダ337により第10図左右方向に往復動
する。そして、ノブ334、駆動板335、油圧
シリンダ337から副軸の回転角度位置決め装置
が形成されている。
排気カム溶解ステーシヨン50は吸気カム溶解
ステーシヨン30と同様に構成され、駆動ユニツ
ト51と追従ユニツト52とトーチ装置62とか
らなり、駆動ユニツト51はベース部材53に支
持されたモータ54とこのモータ54に連結され
た伝動機構55とこの伝動機構55にスプライン
結合等により第6図上下方向に移動可能に連結さ
れかつベース部材53に上記上下方向に移動自在
に支持された4本の主軸56〜59とを有してい
る。そして、この主軸56〜59の間隔は吸気カ
ム溶解ステーシヨン30の4本の主軸35〜38
の間隔と同一である。上記主軸56〜59にはカ
ムシヤフト100を支持するセンタ部材が設けら
れ、このセンタ部材はカムシヤフト100の軸心
軸O1と一致し、主軸56〜59の回転軸O3とは
異なり、この両軸O1,O3の関係は第9図に示す
ものと同様である。さらに、上記主軸56〜59
の先端面には第9図に示す吸気カム溶解ステーシ
ヨン30と同様にピンを有し、主軸56〜59に
係止されるカムシヤフト100の位相決めをこの
ピンにより行ない、このピンの位置は主軸56〜
59において互いに90゜づつ位相をずれて設けら
れている。オシレータ60は2つのモータ61,
61と同モータ61,61に歯車を介してそれぞ
れ2つづつの偏心カムを連結し、この偏心カムを
各主軸56〜59に設けられた凹状溝部材に係合
させ、モータ61,61を回転させることにより
主軸56〜59は第6図下方に周期的に付勢され
る。上記ベース部材53は図示しない油圧シリン
ダにより第6図上下方向に移動する。また、上記
主軸56〜59の第6図下部には図示しないロツ
ドが設けられ、ピンが主軸56〜59から突出す
るとロツドも突出し、ピンが主軸内方へ移動する
とロツドは主軸56〜59内に没し、このロツド
は図示しない無接点スイツチに対向している。
トーチ装置62はベース部材53の第6図左右
に設けられた脚64と同両脚64間に延びたコ字
型断面を有するフレーム65と同フレーム65の
右端に設けられたモータ76と同モータ76の出
力軸に装着されフレーム65中を延びるウオーム
軸に噛み合いフレーム65内に嵌合しフレーム6
5をガイドとして第6図左右方向へ移動するスラ
イダと同スライダに固着された板部材66と同板
部材66に枢支され同板部材66が第6図下方へ
移動するのを抑制しフレーム65上を転動するロ
ーラ67とを有し、板部材66には4本のアーム
68〜71が等間隔で設けられ、各アーム68〜
71の先端にはトーチ72〜75が設けられてい
る。各トーチ72〜75は第4図に示すトーチと
同様にタングステン電極と同電極を囲むガスノズ
ルとを有し、ガスノズルからはアルゴンガスを噴
出し、タングステン電極は電源に接続されてマイ
ナス電位が与えられるものである。またトーチ7
2の電極は主軸56にカムシヤフト100が係止
されたときに第3気筒の排気バルブを開閉する第
3排気カム105に対向するよう配設され、トー
チ73の電極は主軸57にカムシヤフト100が
係止されたときに第4気筒の排気バルブを開閉す
る第4排気カム106に対向するよう配設されト
ーチ74の電極は主軸58にカムシヤフト100
が係止されたときに第2気筒の排気バルブを開閉
する第2排気カム107に対向するよう配設さ
れ、トーチ75の電極は主軸59にカムシヤフト
100が係止されたときに第1気筒の排気バルブ
を開閉する第1排気カム108に対向するよう配
設されている。
追従ユニツト52は駆動ユニツト51に対向し
て設けられ、基台401に固定された本体521
と同本体521に第6図上下方向に移動可能に設
けられた円筒体522〜525とを有し、円筒体
522〜525の外周面に突設されたピストン部
と円筒体522〜525の外周面と本体521と
により油圧シリンダを形成し、この油圧シリンダ
により各円筒体522〜525は第6図上下方向
に移動する。副軸526〜529は上記各円筒体
522〜525にそれぞれ円筒体の軸線方向に移
動可能でかつ円筒体522〜525に対して上記
軸線回りに回転可能に装着され、それぞれ主軸5
6〜59に対向している。上記副軸526〜52
9または主軸56〜59の各センタ部に対向する
位置にセンタ部を配設している。なお、副軸52
6〜529は円筒体に設けられた抜け止めにより
円筒体522〜525から抜け出ないようになつ
ている。また、副軸526〜529と円筒体52
2〜525との間には図示しないスプリングが介
装され、副軸526〜529を第6図上方へ付勢
している。さらに、副軸526〜529には下方
へ延びた図示しないノブが形成され、このノブは
円筒体522〜525に固着された油圧シリンダ
に連結された駆動板により回動されるもので、ノ
ブ、駆動板、油圧シリンダにより副軸の回転角度
位置決め装置が形成されている。
燃料ポンプカム溶解ステーシヨン80も吸気カ
ム溶解ステーシヨン30とほぼ同様に駆動ユニツ
ト81、トーチ装置82および追従ユニツト83
を有し、駆動ユニツト81はベース部材84に支
持されたモータ85とこのモータ85に連結され
た伝動機構86とこの伝動機構86に結合された
主軸87とを有している。同主軸87にはカムシ
ヤフト100を支持するセンタ部とカムシヤフト
100との位相を決めるピンとを設け、さらにベ
ース部材84に設けられた図示しない油圧シリン
ダにより上昇する棒が挿入される穴が主軸87に
は形成され、加えて、上記主軸87のピンがカム
シヤフト100に挿入されると主軸87から突出
し無接点スイツチをONにさせるロツドを主軸は
有している。ベース部材84は図示しない油圧シ
リンダにより基台401に第6図上下方向に移動
可能に支持されている。トーチ装置82は基台4
01に設けられたフレーム821と同フレーム8
21に設けられたモータ822と同モータ822
により回転され第6図左右方向に延びたウオーム
軸823と同ウオーム軸823に噛み合いフレー
ム821によりガイドされて第6図左右方向に移
動するスライダ824と同スライダ824に設け
られ第6図下方に延びたアーム825と同アーム
825に設けられカムシヤフト100の燃料ポン
プ駆動カム109に対向するトーチ826とから
なり、トーチ826は第4図と同様タングステン
電極8とガスノズル9とを有している。追従ユニ
ツト83は基台401に固定された本体88と本
体88に油圧シリンダを介して第6図上下方向に
移動可能にかつ回転可能に形成された副軸89と
同副軸89から下方へ延びた突起に係合する駆動
板を有し上記本体88に固着された油圧シリンダ
とからなつている。上記副軸89はその回転軸と
中心を異ならせたセンタ部材を有している。
第2搬送装置90は吸気カム溶解ステーシヨン
30、排気カム溶解ステーシヨン50、燃料ポン
プカム溶解ステーシヨン80の各駆動ユニツト3
1,51,81と上記各ステーシヨン30,5
0,80の各追従ユニツト32,52,83との
間に設けられ、第1搬送装置21と同様に構成さ
れ昇降用の油圧シリンダ91と同油圧シリンダ9
1により上下動される支持部材92と同支持部材
92上を油圧シリンダ93により第6図左右方向
に往復動する2本のレール94とを有し、レール
94上にはカムシヤフト100の受台95が吸気
カム溶解ステーシヨン30の主軸35と主軸36
との間のピツテと同様に14個設けられている。受
台95の第1番目はレール94の左端に、第2番
目〜第5番目は主軸35〜38に対向した位置よ
りいく分第6図右方に、また第6第7番目は吸気
カム溶解ステーシヨン30と排気カム溶解ステー
シヨン50との間に設けられ、第8番目〜第11番
目は排気カム溶解ステーシヨン50の主軸56〜
59にそれぞれ対応した位置よりいく分第6図右
方に設けられ、第12第13番目は排気カム溶解ステ
ーシヨン50と燃料ポンプカム溶解ステーシヨン
80との間に設けられ第14番目は燃料ポンプカム
溶解ステーシヨン80の主軸87に対応した位置
よりいく分右方に設けられている。上記レール9
4は油圧シリンダ93により受台95の1ピツチ
分だけ往復動する。また、レール94の下死点は
第1搬送装置21のレール25の下死点より高
く、上死点は受台95上のカムシヤフト100の
中心軸が主軸35〜38,56〜59,87のセ
ンタ部に対向するように油圧シリンダ91の上下
ストロークが形成されている。また、2本のレー
ル94の間隔は2本のレール25の間隔より狭
い。なお、支持台96〜99は基台401に設け
られ、レール94が初期位置のときの第6第7第
12第13番目の受台95に対応しかつレール94の
下死点と中間点との間の高さに設けられている。
冷却ステーシヨン990はチエンコンベア99
1とシヤワー装置992とを有している。2本の
チエンよりなるチエンコンベア991は2つのチ
エンの間隔がレール25と同一に形成され、また
レール94の上死点と下死点の中間の高さに位置
している。シヤワー装置992はチエンコンベア
991の右部上に設けられ、チエンコンベア99
1上のカムシヤフト100を水冷するものであ
る。
カムシヤフト100は第11図に示すように直
列4気筒の内燃機関の吸排弁を駆動するもので、
第1気筒の吸気バルブを開閉する第1吸気カム1
01、第2気筒の吸気バルブを開閉する第2吸気
カム104、第3気筒の吸気バルブを開閉する第
3吸気カム102および第4気筒の吸気バルブを
開閉する第4吸気カム103を有し、また第1気
筒の排気バルブを開閉する第1排気カム108、
第2排気筒の排気バルブを開閉する第2排気カム
107、第3気筒の排気バルブを開閉する第3排
気カム105および第4気筒の排気バルブを開閉
する第4排気カム106を有し、さらに第2排気
カム108と第3吸気カム102との間に燃料ポ
ンプ駆動カム109を設けている。そして、各カ
ムの形状は第1図に示すように基礎円部5と偏心
円部6と両円部を滑らかに接続する2つの接続部
7,7′とからなつている。また、第3吸気カム
102は第1吸気カム101に対して90゜位相が
進んだ状態でシヤフトに形成され、第4吸気カム
103は第3吸気カム102に対して90゜位相が
進んだ状態でシヤフトに形成され、第2吸気カム
104は第4吸気カム103に対して90゜位相が
進んだ状態(すなわち第1吸気カム101に対し
て90゜位相が遅れた状態)でシヤフトに形成され
ている。第4排気カム106は第3排気カム10
5に対して90゜位相が進んだ状態でシヤフトに形
成され、第2排気カム107は第4排気カム10
6に対して90゜位相が進んだ状態でシヤフトに形
成され、第1排気カム108は第2排気カム10
7に対して90゜位相が進んだ状態(第3排気カム
105に対して90゜位相が遅れた状態)でシヤフ
トに形成されている。また、第1排気カム108
は第1吸気カム101に対して90゜位相が遅れて
形成されている。カムシヤフト100の両端中央
には穴が形成され、また第1吸気カム101側の
端面にはカムシヤフトの位相を決める孔が形成さ
れている。
以下、上記構造に従つて作用を説明する。
まず、第7図に示す第1搬送装置21の支持部
材24を油圧シリンダ23により上死点まで上昇
させる。ここで、レール25の左端に設けられた
受台27に第11図に示すカムシヤフト100を
載置する。そして、上記カムシヤフト100が載
置されたのを検出すると自動的に油圧シリンダ2
6は伸長してレール25を第6図右方へ移動さ
せ、カムシヤフト100を予熱電源ユニツト22
1の第1出力端子223に対向させる。すると、
これをリミツトスイツチが検出し、係止ユニツト
222の油圧シリンダ227を収縮させて作動ロ
ツド228を第6図上方へ移動させ、これにより
第1移動ロツド224は第6図に示すようにカム
シヤフト100の一端面に当接し、さらにカムシ
ヤフト100の他端面を第1出力端子223に押
圧当接させる。上記カムシヤフト100が第1出
力端子223と第1移動ロツド224との間に係
止されたのを検知すると第1搬送装置21の油圧
シリンダ23を自動的に下降させて下死点にレー
ル25を位置させ、また同時に油圧シリンダ26
を収縮させてレール25を第6図左方へ移動させ
てレール25は初期位置に戻る。
そして、カムシヤフト100に予熱電源ユニツ
ト221から1000Aの電流を流し、この電流とカ
ムシヤフト100の抵抗によりカムシヤフト10
0は発熱し200℃程度になる。すると、第1搬送
装置21の油圧シリンダ23が作動してレール2
5を上死点に位置させるとレール25の中間部に
設けた受台27がカムシヤフト100を下方から
支持し、係止ユニツト222の油圧シリンダ22
7を伸長させて、第1移動ロツド224を第6図
下方へ移動させる。よつて、カムシヤフト100
は上記受台27上に載置される。これを自働的に
検出して油圧シリンダ26はレール25を第6図
右方へ移動させて、カムシヤフト100を第2出
力端子223′に対向させる。すると、自働的に
係止ユニツト222の油圧シリンダ227が作動
して作動ロツド228を収縮させ、第2移動ロツ
ド224′をカムシヤフト100の一端に押圧当
接させ、これによりカムシヤフト100の他端を
第2出力端子223′に押圧係止させる。これを
リミツトスイツチにより検出して油圧シリンダ2
3を収縮させレール25を下降させ、次に油圧シ
リンダ26を収縮させて第6図左方へ移動させ、
第6図の状態にレール25を位置させる。
そして、第2出力端子223′と第2移動ロツ
ド224′との挾持されたカムシヤフト100は
第2出力端子223′からの通電(約1000A)に
より発熱し、約400℃に加熱される。
なお、第1第2出力端子223,223′にお
ける通電時間は後述する吸気カム溶解ステーシヨ
ン30におけるカム摺動面溶解工程時間と連動し
ている。
上記カムシヤフト100が400℃に加熱される
と、自動的に油圧シリンダ23が伸長してレール
25を上昇させ右端に設けられた受台27がカム
シヤフト100を下方から支え、これをリミツト
スイツチで検知して油圧シリンダ227を伸長さ
せて第2移動ロツド224′をカムシヤフト10
0から離脱させる。すると、自働的に油圧シリン
ダ26が伸長してカムシヤフト100を第2搬送
装置90の下死点に位置するレール94に形成さ
れた第1番目の受台95の上方に位置させる。そ
して、自働的に油圧シリンダ23を収縮させてレ
ール25を下死点まで移動させる。ここで、レー
ル94の下死点がレール25の下死点より高いた
め、レール25上のカムシヤフト100は初期位
置にあるレール94の第1番目の受台95に載置
される。レール25が下死点に達すると油圧シリ
ンダ26が収縮してレール25は第6図に示す初
期位置に戻る。
ここで、第1番目の受台95に載置されたカム
シヤフト100は第1図に示すように第1吸気カ
ム101の接続部B−Cが水平になるように位置
されている。
次に、上記カムシヤフト100が上記受台95
に載置されたのを検出すると、自動的に第2搬送
装置90の油圧シリンダ91が作動してレール9
4を中間位置まで上昇させ、つづいて自動的に油
圧シリンダ93が作動してレール94を第6図右
方へ移動させ、第1番目の受台95が主軸35の
下方に達すると、油圧シリンダ93の作動が停止
し、油圧シリンダ91が作動してレール94を上
死点まで上昇させてカムシヤフト100を主軸3
5と副軸328とに対向させる。すると、自働的
に油圧シリンダ91が作動して支持部材92を上
昇させ上記受台95上のカムシヤフト100の両
端面に形成された穴を吸気カム溶解ステーシヨン
30の主軸35に設けられたセンタ部41と副軸
328に設けられたセンタ部332とにそれぞれ
対向させる。
すると、第8図に示す駆動ユニツト31の油圧
シリンダ402が作動してベース部材40を右方
へ移動させ主軸35のセンタ部材41をカムシヤ
フト100の左端面の穴に挿入する。これと同時
に主軸35の右端面に突出したピン42がスプリ
ング43の付勢力によりカムシヤフト100の左
端面上部に形成された孔に挿入され、主軸35と
カムシヤフト100との位相決めが行なわれる。
また、これと同時に追従ユニツト32の油圧シ
リンダ37が作動して円筒体322を左方へ移動
させ、副軸328のセンタ部332をカムシヤフ
ト100の右端面の穴に挿入する。これにより、
カムシヤフト100は駆動ユニツトと追従ユニツ
ト32との一定位相で挾持される。
またこのとき、主軸35にはベース部材40に
設けられた主軸回転角度位置決装置44のピンが
油圧シリンダにより挿入されている。よつて、主
軸35は規定位置で停止され、またこの主軸35
に対しカムシヤフト100は所定位相で係止され
ている。加えて、カムシヤフト100は副軸32
8に対しても所定位相で係止されている。
すると、主軸35のピン42がカムシヤフト1
00の孔に挿入されることにより第9図に示され
るようにピン42の大径部421によりロツド4
24が上方へ移動されて、無接点スイツチ425
にロツド424が近接対向し、上述のように主軸
35にカムシヤフト100が正しく装着されてい
ることが駆動ユニツト31、トーチ装置49、第
2搬送装置90に伝達される。
次に、第2搬送装置90の油圧シリンダ91を
作動させて、レール94を下降させ、つづいて油
圧シリンダ93を作動させてレール94を第6図
左方に移動させ第6図に示す初期位置に戻す。
すると、カムシヤフト100の第1吸気カム1
01のカム摺動面の基礎円部(第1図A点)とト
ーチ502のタングステン電極8とが対向してい
る。ここで、上記タングステン電極8をマイナス
電位にしてカム101とタングステン電極8との
間に110Aの電気を流し、電極8とカム101
との間にアークを生じさせ、電極8に対向したカ
ム101の摺動面(第1図A点)を溶解させる。
また同時に駆動ユニツト31のオシレータ45を
作動させる。すなわち、モータ46を回転させ、
これにより偏心カム47を回転させ、溝部材48
を周期的に第8図右方へ押圧移動させる。これを
固着した主軸35とさらに主軸35に連絡された
カムシヤフト100および副軸328とを第8図
右方へ断続的に押圧する。ところで、副軸328
と円筒体322との間には与荷重30〜100Kgのス
プリング333が設けられているので、偏心カム
47が溝部材48を押圧しないときには、上記ス
プリング333の付勢力により第8図左方へ副軸
328、カムシヤフト100、主軸35を押圧
し、上記偏心カム47とスプリング333とによ
り主軸35、カムシヤフト100、副軸328は
第8図左右方向へ80回/MINで振動される。これ
により、トーチ502に対して第1吸気カム10
1は第8図左右方向へ振動し、電極8は相対的に
第1吸気カム101に対し第1吸気カム101の
全副より狭い範囲の振副(例えばカム副が13mmの
ときは電極8との相対的振副は6mm)で移動す
る。
ここで、トーチ装置49のモータ493を駆動
させて、ウオーム軸490を一方向に回転させ
る。すると、ウオーム軸490に噛み合つたスラ
イダ494は第6図右方へ直線的に移動して電極
8を第1図に示すカムのA点からC点まで100
mm/MINで移動し、C点でモータ493の回転が
止まりトーチ502は停止する。
すると、直ちに駆動ユニツト31の主軸回転モ
ータ33が回転し、この回転力が伝達機構34を
介して主軸35に伝えられ、これにより主軸35
はその中心軸線O3回りに回転する。ところで、
主軸35に装着されたカムシヤフト100の第1
吸気カム101の偏心円部曲率中心O2は上記軸
線O3に一致しているので、第2図に示すように
第1吸気カム101は曲率中心O2を中心として
回転し、カムのC点からD点までがトーチ502
の電極8の前面を通過し、第1吸気カム101の
摺動面の第2図C点からD点までが溶解される。
このとき、オシレータ45は作動している。また
第1吸気カム101のC点からD点までの周速は
100mm/MINである。そして、第1吸気カム10
1のD点が電極8に対向すると主軸回転モータ3
3の回転が停止し、第1吸気カム101は第3図
に示すように接続部(D−E)7′が水平になつ
た状態で停止する。
上記停止に応じて自働的に、トーチ装置49の
モータ493が回転してスライダ494を第6図
右方へ移動させ、第3図に示すようにスライダ4
94の上記移動によりトーチ502はカムのD点
からF点に対向する位置まで移動し、カムのD点
からF点までを溶解する。
そして、F点に対向した位置まで電極8が移動
すると、これを検知して自働的にモータ493を
逆転させて電極8を第1図に示す初期位置に戻
す。また、同時に第12図に示すように主軸回転
モータ33を回転させてカムシヤフト100を実
線の状態から偏心円部の曲率中心O2を中心にし
て時計方向に回動させて2点鎖線の状態に位置さ
せる。すると、第12図に破線で示すように第3
吸気カム102の接続部(B−C)7が水平に位
置している。
ここで、上記2点鎖線状態に第1吸気カム10
1が位置したのをリミツトスイツチで検出し、こ
の検出信号により第2搬送装置90の油圧シリン
ダ91を伸長させて、レール94を中間点まで上
昇させ、第2番目の受台95がカムシヤフト10
0を下方から支える。レール94が上昇して上記
カムシヤフト100を支えると、自働的に駆動ユ
ニツト31の油圧シリンダ402を作動させてベ
ース部材40を第8図左方へ移動させて、主軸3
5のセンタ部材41をカムシヤフト100から離
脱させ、また同時に追従ユニツト32の油圧シリ
ンダ27を作動させて、円筒体322を第8図右
方へ移動させ、副軸328のセンタ部332から
カムシヤフト100を離脱させ、カムシヤフト1
00は第2番目の受台95に載置される。
また、上記主軸35は主軸回転モータ33の作
動により回転され第9図に示す初期位置に戻され
る。すると、主軸回転角度位置決装置44は自動
的に作動して、ピンを主軸35の穴に挿入し、主
軸35の位相が正しく初期位置に戻つたことを確
認する。さらに同時に、第10図示すように追従
ユニツト32の油圧シリンダ337を作動させて
駆動板335を右方へ移動させ、駆動板335に
形成された突起336が副軸328を反時計方向
に回動させて初期位置に戻す。すると上記油圧シ
リンダ337は再び第10図の状態に自動的に復
帰する。次に、上記カムシヤフト100が第2番
目の受台95に載置されると、これを検出して自
動的に第2搬送装置90の油圧シリンダ93が作
動してレール94を第6図右方へ移動し、上記受
台95が主軸36の下方に達すると自動的に油圧
シリンダ93が停止し、油圧シリンダ91が作動
してレール94を上死点まで上昇させる。これに
よりカムシヤフト100は主軸36のセンタ部と
副軸329のセンタ部とに対向する。
上記上死点に達したことをリミツトスイツチで
検出すると、自動的に駆動ユニツト31の油圧シ
リンダ402を作動させて主軸36のセンタ部を
カムシヤフト100の一端面の穴に挿入し、この
とき同時に主軸36に設けられたピンもカムシヤ
フト100の一端面に挿入され、カムシヤフト1
00の主軸36に対する位置決めが行なわれる。
また、同時に追従ユニツト32の油圧シリンダ3
27が作動して円筒体323を第6図上方へ移動
させ、副軸329のセンタ部をカムシヤフト10
0の他端面に形成された穴に挿入する。これによ
り、カムシヤフト100は駆動ユニツト31およ
び追従ユニツト32に係止される。すると、これ
を主軸36に設けられたロツドが無接点スイツチ
をONにすることにより検出して第2搬送装置9
0の油圧シリンダ91が作動してレール94を下
死点まで移動させ、つづいて油圧シリンダ93を
収縮作動させてレール94を第6図左方へ動か
し、初期位置に復帰させる。同時に上記ON信号
により主軸回転角度位置決装置44が作動して同
位置決装置44と主軸36との係合を解除させ
る。このとき、第3吸気カム102がトーチ50
3に対向する。すなわち、第1図に示すようにカ
ム102のA点にトーチ503の電極8が対向し
ている。すると、第1吸気カム101の摺動面を
トーチ502で溶解したと同様にトーチ装置49
のモータ493、トーチ502、駆動ユニツト3
1、追従ユニツト32が作動して第3吸気カム1
02の摺動面A−Fを第1図〜第3図に示す順序
で加熱溶解を行ないこれが終了すると、第12図
に示す実線の位置に第3吸気カム102は位置す
る。上記終了を検出すると、自動的に主軸36が
回転して第3吸気カム102を第12図2点鎖線
の位置まで回動させる。これにより、第4吸気カ
ム103が第12図に破線で示すように接続部
(B−C)7を水平にして位置する。
次に、自働的に第2搬送装置90の油圧シリン
ダ91が作動してレール94を中間点まで上昇さ
せて、カムシヤフト100を下方から第3番目の
受台95が支え、ここで駆動ユニツト31の油圧
シリンダ402と追従ユニツト32の油圧シリン
ダ327とが作動して両ユニツト31,32はカ
ムシヤフト100から離脱し、第1吸気カム10
1を溶解したときと同様に両ユニツト31,32
は初期位置に戻る。上記離脱が完了すると、カム
シヤフト100は第3番目の受台95に載置さ
れ、油圧シリンダ93が伸長してレール94を第
6図右方へ移動させカムシヤフト100を主軸3
7の下方に位置させ、つづいて油圧シリンダ91
が伸長してレール94を上死点まで上昇させカム
シヤフト100を主軸38のセンタ部と副軸33
0のセンタ部とに対向させる。
すると、駆動ユニツト31と追従ユニツト32
とが作動して、カムシヤフト100は主軸38と
副軸330とにより支持され、同支持が完了する
と自動的に第2搬送装置90は初期位置に戻る。
またこのとき、カムシヤフト100の第4吸気カ
ム103はトーチ504の電極に対向している。
そして上記カムシヤフト100の支持が完了する
とトーチ装置49、駆動ユニツト31、追従ユニ
ツト32が作動して、第1吸気カム101のとき
と同様に第1図〜第3図に示す順序で第4吸気カ
ム103の接続部と偏心円部との摺動面を加熱溶
解する。そしてトーチ504による加熱溶解が完
了すると第12図に示すように第4吸気カム10
3を実線の状態から2点鎖線の状態にまで回動さ
せる。これにより、第12図に破線で示すように
第2吸気カム104の接続部(B−C)7が水平
に位置している。
これを検出すると、自動的に駆動ユニツト3
1、トーチ装置49、追従ユニツト32、第2搬
送装置90が作動してカムシヤフト100は主軸
38のセンタ部と副軸331のセンタ部との挾持
され第2吸気カム104の接続部7,7′と偏心
円部6の摺動面が加熱溶解される。そして、この
加熱溶解が完了すると主軸38が回転して第2吸
気カム104は第12図実線の状態から2点鎖線
の状態まで回動し、これにより第3排気カム10
5の接続部(B−C)7が破線で示すように水平
に位置され、カムシヤフト100は第5番目の受
台95に載置される。
すると、第2搬送装置90が作動してカムシヤ
フト100を支持台96に載置し、次にまた第2
搬送装置90が作動すると第6番目の受台95が
カムシヤフト100を支持台96から持ち上げ支
持台97に載置し、さらに次に第2搬送装置90
が自動的に作動すると、第7番目の受台95が支
持台97上のカムシヤフト100を中間点まで持
ち上げ移動して、第6図に示す排気カム溶解ステ
ーシヨン50の駆動ユニツト51の主軸56に対
応した位置までカムシヤフト100を移動させ、
さらに油圧シリンダ91を作動させてカムシヤフ
ト100を中間点から上死点まで移動させる。
これをリミツトスイツチが検出して排気カム溶
解ステーシヨン50は吸気カム溶解ステーシヨン
30と同様に作用する。すなわち、駆動ユニツト
51油圧シリンダと追従ユニツト52の油圧シリ
ンダをそれぞれ作動させて、主軸56のセンタ部
と副軸526のセンタ部とがカムシヤフト100
を挾持する。すると、カムシヤフト100の第3
排気カム105の接続部は第1図に示すと同様に
トーチ72に対向する。このとき、第8図と同様
に主軸56と副軸526の中心軸はカムシヤフト
100の第3排気カム105の偏心円部の曲率中
心と同一である。そして、カムシヤフト100が
主軸56と副軸526とに挾持されたのを検出す
ると、トーチ装置62が作動してトーチ72の電
極をマイナス電位にしまたガスノズルからはアル
ゴンガスを噴出し、第1図に示すを同様に上記電
極8と第3排気カム105のA点との間にアーク
が生じA点が溶解される。ここで、駆動ユニツト
51のモーチ61が回転してオシレータ60は自
動的に作動し、カムシヤフト100は第6図上下
方向に振幅6mm、振動数80回/MINで移動され、
またトーチ装置62はモータ72を回転させて板
部材66を第6図右方へ移動させ、第1図に示す
ように電極8を第3排気カム105のA点からC
点まで動かす。よつて、第3排気カム105のA
点からC点までの摺動面は加熱溶解される。つづ
いて、トーチ72の移動は停止され、駆動ユニツ
ト51のモータ54が回転してカムシヤフト10
0は偏心円部の曲率中心を軸として第2図に示す
ように回転し、第3排気カム105の第2図C点
からD点までが加熱溶解され、第3排気カム10
5は第3図に示すように接続部7′を水平にして
位置している。次にトーチ装置62のモータ76
が作動してトーチ72は第6図右方へ移動し、こ
れにより第3図に示すように電極8は第3排気カ
ム105のD点からF点までを加熱溶解し、第3
排気カム105の摺動面A−Fが加熱溶解され
る。すると、自動的にオシレータ60は停止し、
トーチ装置62は初期位置に戻る。このとき同時
に第12図に示すようにモータ54が回転して第
3排気カム105は実線状態から2点鎖線状態に
なる。よつて、第4排気カム106は破線で示す
ように接続部(B−C)7を水平にして位置され
る。
第2搬送装置90は上記状態を検出して自動的
に作動し、油圧シリンダ91を伸長させてレール
94を中間位置まで上昇させて、第8番目の受台
95によりカムシヤフト100を下方から支持し
これをリミツトスイツチが検出して、駆動ユニツ
ト51と追従ユニツト52とを初期位置に戻し、
カムシヤフト100が両ユニツト51,52から
離脱され、第8番受台95上に載置される。する
と、自動的に油圧シリンダ93が伸長してレール
94を第6図右方へ移動させ第8番受台95を主
軸57の下方に位置させ、次に油圧シリンダ91
を上死点まで上昇させ第8番受台95上のカムシ
ヤフト100は主軸57のセンタ部と副軸527
のセンタ部とに対向する。
また同時にトーチ73の電極に第4排気カム1
06が対向する。
すると、第3排気カム105の加熱溶解と同様
に駆動ユニツト51と追従ユニツト52とトーチ
装置62とが作動して第4排気カム106の摺動
面を加熱溶解し、再び第2搬送装置90が作動し
てカムシヤフト100を移動させて主軸58のセ
ンタ部と副軸528のセンタ部とにカムシヤフト
100は挾持され第2排気カム107の摺動面に
トーチ74が対向する。そして、第3排気カム1
05の加熱溶解と同様に駆動ユニツト51と追従
ユニツト52とトーチ装置62とが作動して、第
2排気カム107の摺動面をトーチ74が加熱溶
解する。つづいて、第2搬送装置90が作動し
て、カムシヤフト100を移動させて主軸59の
センタ部と副軸529のセンタ部とに挾持させ、
第1排気カム108をトーチ75に対向させる。
すると、駆動ユニツト51と追従ユニツト52と
トーチ装置62とが第3排気カム105の加熱溶
解と同様に作動して第1排気カム108の摺動面
を加熱溶解し、第2搬送装置90はカムシヤフト
100を第11番目の受台95に載置して移動し同
カムシヤフト100を支持台98上に置く。
次に、第2搬送装置90が自動的に作動してレ
ール94が中間点まで上昇すると、第12番受台9
5が支持台98からカムシヤフト100を持ち上
げ支持台99の上方まで移動し、レール94を下
降させて支持台99上にカムシヤフト100を載
置し第2搬送装置90は初期位置に戻る。また再
び第2搬送装置90が自動的に作動して第13番受
台95を中間点まで上昇させてカムシヤフト10
0を支持台99から持を上げレール94を第6図
右方へ移動させて燃料ポンプカム溶解ステーシヨ
ン80の主軸87のセンタ部と副軸87のセンタ
部とにカムシヤフト100の両端を対向させる。
すると、第3排気カム105の摺動面を加熱溶解
したと同様に駆動ユニツト81と追従ユニツト8
3とが作動して主軸87と副軸89とによりカム
シヤフト100を挾持する。これをリミツトスイ
ツチが検出して第2搬送装置90を初期位置に戻
し、また同時にトーチ装置82を作動させる。す
なわち、トーチ装置82はトーチ826の電極を
アース電位にして同電極に対向した燃料ポンプ駆
動力カム109との間にアークを生じる。そし
て、第1図〜第3図に示すと同様にモータ822
を作動させてアーム825を移動させてトーチ8
26をカム109の接続部に沿つて移動させ、次
にモータ85を作動させることにより主軸87を
回転させカム109を偏心円部の曲率中心を軸と
して回転させ、さらに上記モータ85を停止させ
トーチ826をカム109の接続部に沿つて移動
させる。よつて、燃料ポンプ駆動カム109の摺
動面は加熱溶解される。
そして、上記加熱溶解が終了すると、第2搬送
装置90の油圧シリンダ91が作動して第14番目
の受台95を中間点まで上昇させてカムシヤフト
100を下方から支え、これをリミツトスイツチ
が検出して駆動ユニツト81と追従ユニツト83
とトーチ装置62とを移動させて初期位置に戻し
カムシヤフト100は主軸87と副軸89とから
離脱し、第14番受台95上に載置される。
これを第2搬送装置90が自動的に検出して油
圧シリンダ93を作動させレール94を第6図右
方へ移動させ、次に油圧シリンダ91を作動させ
てレール94を降下させる。すると、冷却ステー
シヨン990のチエンコンベア991がレール9
4上の第14番目の受台95の下死点より上方に位
置するため、カムシヤフト100はチエンコンベ
ア991上に載置される。チエンコンベア991
は第6図右方へカムシヤフト100を移動し、シ
ヤワー装置992に達するまでの間カムシヤフト
100は雰囲気中で冷却されて約100℃になりシ
ヤワー装置992においてカムシヤフト100は
シヤワー水によりさらに冷却され常温に戻るもの
である。なお、このとき第2搬送装置90は初期
位置に戻つている。
また、第1搬送装置21にはカムシヤフト10
0が順次供給されるため予熱ステーシヨン20、
吸気カム溶解ステーシヨン30、排気カム溶解ス
テーシヨン50、燃料ポンプカム溶解ステーシヨ
ン80においてはカムシヤフト100を途切れる
ことなく連続的に加熱、溶解し、次々にカムシヤ
フト100が冷却ステーシヨン99に送られるも
のである。
したがつて、カムシヤフト100の吸気カム1
01〜104、排気カム105〜108、燃料ポ
ンプ駆動カム109の各摺動面は順次能率良く各
溶解ステーシヨンにて加熱溶解され、空気中で急
冷されて白銑硬化層(チル層)の形成が行なわれ
るものである。また、各オシレータはカムシヤフ
ト100を振動させるものであり、トーチを振動
させないため、各トーチが上下方向にゆれて、カ
ム摺動面と電極との隙間が変化するということが
防止でき、常に一定の硬化深さが得られるもので
ある。また、トーチの電極がカムの摺動面B−E
間においては摺動面に常に一定角度(垂直)であ
るので一定深さの硬化が行なえ、加えてシールド
オス(アルゴンガス)によるシールド性も良好と
なる。
第13図に示す第4実施例は第3実施例のトー
チ装置49,62,82において各カム4の接続
部7,7′の湾曲したA−B,E−F間を溶解す
る際において電極8と摺動面との距離が一定にな
るようにしたもので、フレーム11内をウオーム
軸12の回転により左右へ移動するスライダ1
3、同スライダ13に上下動可能に装着された本
体部材材14、同本体部材14の上部にそれぞれ
設けられた車輪151,152、上記フレーム1
1の上面に設けられ左右両端を上記カム4のA−
B,E−Fの曲率と同一形状に形成し、かつ中間
部を直線状に形成したレール161,162、上
記本体部材14の下端に一端を固着され他端にト
ーチ17を有するアーム18を有している。
よつて、あらかじめカム4の接続部7のB−C
間が水平になるよう主軸と副軸とに装置され、そ
こでトーチ17の電極8は図示しないモータを回
転することによりウオーム軸12を回転させてス
ライダ13を右方へ移動させる。するとレール1
61,162の左端がカム4のA−B間の曲率と
同一に形成されているので、電極8はカム4のA
−Bに沿つて移動し、A−B間のカム4のカム摺
動面と電極8との距離は一定となる。そして、電
極8がさらに移動してカム4のB−C間ではB−
Cが水平であるので、電極8はカム摺動面に対し
一定の角度(垂直)を保つて移動しC点に対向す
るとスライダ13が停止する。
するとカム4は偏心円部6の曲率中心を中心に
回転して電極8に対してC点からD点まで移動
し、このときも電極8のカム摺動面に対する角度
は一定(垂直)となる。そして、カム4の回動が
停止すると、カム4は第13図2点鎖線で示すよ
うに接続部7′のD−E間に水平になつている。
ここでウオーム軸12が回転してスライダ13を
右方へさらに移動させる。すると電極8はカム4
のD−E間では水平に移動し、カム4のD−E間
が水平なため電極8は摺動面に垂直に保持された
まま移動し、レール161,162の右端がカム
4のE−F間の曲率と一致しているので電極8は
カム4のE−F間に対応する部分では、カム4の
E−F間の摺動面と一定距離を保つて移動し、電
極8はカム4のA−B,E−F間において常に摺
動面と一定間隔を有するので、A−B,E−F間
においてアークの方向が比較的安定し、硬化深さ
と幅もほぼ一定となる。
第14図に示す第5実施例は第3実施例におけ
る追従ユニツト32,52,83の副軸328〜
331,526〜529,89を主軸と確実に同
期回転させるため副軸を駆動ユニツト31,5
1,81のモータにより回転させるものである。
すなわち、駆動ユニツトのモータ300は伝導機
構301を介して主軸302とスプライン結合に
より軸線方向に移動可能に連結され、また伝動軸
303にも連結されている。主軸302はオシレ
ータ304により軸線方向右方へ付勢される。な
お、上記モータ300、伝動機構301、主軸3
02、オシレータ304はベース部材305に支
持され、ベース部材305は油圧シリンダ306
により第14図左右方向に移動可能に基台307
に載置されている。
追従ユニツト308は基台307に支持された
本体309、同本体309に移動可能に設けられ
た円筒体310、同円筒体310と本体309と
の間に形成された油圧シリンダ311、上記円筒
体310内に第14図左右方向へ移動可能に形成
された副軸312、同副軸312と円筒体310
との間に介装されたスプリング313、上記副軸
312の右端に出力軸をスプライン結合され入力
軸を伝達軸303の右端にスプライン結合され基
台307に固着されたギヤトレン314を有して
いる。315はトーチ装置である。
よつて、油圧シリンダ306,311の作動に
よりカムシヤフト100は主軸302と副軸31
2とに挾持され、次にトーチ装置315がトーチ
が移動しながらカムとの間にアークを生じさせ作
動してカムの一方の接続部を加熱溶解し、つづい
てモータ300を作動させて主軸302と副軸3
12とを回転させてカムを偏心円部の曲率中心に
回転させ、トーチ装置315のトーチにより偏心
円部を加熱溶解する。そして、再びトーチを移動
させながらカムとの間にアークを生じさせカムの
他方の接続部を加熱溶解するものである。
したがつて、副軸312もモータ300により
駆動されるので、カムシヤフト100が回転時に
ねじれることがなく、常にトーチに対しカムが一
定位相を保持できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の第1工程を示す
説明図、第2図は上記第1実施例の第2工程を示
す説明図、第3図は上記第1実施例の第3工程を
示す説明図、第4図は上記第1実施例のトーチ1
の要部拡大図、第5図は本発明の第2実施例を示
す説明図、第6図は本発明の第3実施例を示す説
明図、第7図は第6図の−矢視図、第8図は
第6図の−矢視図、第9図は上記第8図の要
部拡大図、第10図は第6図の−矢視拡大
図、第11図は上記第3実施例に用いられるカム
シヤフト100の斜視図、第12図は第3実施例
の一工程を示す説明図、第13図は本発明の第4
実施例を示す要部断面図である。第14図は本発
明の第5実施例を示す要部断面図、第15図は従
来のカム焼入れ装置を示す断面図である。 1:トーチ、4:カム、5:基礎円部、6:偏
心円部、7,7′:接続部、8:電極、10:焼
入装置、20:予熱ステーシヨン、30:吸気カ
ム溶解ステーシヨン、50:排気カム溶解ステー
シヨン、80:燃料ポンプカム溶解ステーシヨ
ン、99:冷却ステーシヨン、31,51,8
1:駆動ユニツト、32,52,83:追従ユニ
ツト、49,62,82:トーチ装置、100:
カムシヤフト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 カム摺動面をトーチにより加熱溶解した白銑
    硬化層を形成するものにおいて、トーチをカム摺
    動面に対しほぼ一定角度で移動させることを特徴
    とするカム摺動面の白銑硬化方法。 2 基礎円部、同基礎円部とは曲率中心を異なら
    せ上記基礎円部より小径の偏心円部および上記両
    円部を滑らかに接続する2つの接続部からなるカ
    ム摺動面をトーチにより加熱溶解し白銑硬化層を
    形成するものにおいて、上記トーチをほぼ一方の
    接続部に対し一定角度になるよう一方の接続部に
    沿つて基礎円部から偏心円部へ向つて移動させて
    上記一方の接続部を加熱溶解し、次にカムを偏心
    円部の曲率中心軸回りに回転させて上記トーチに
    より偏心円部を加熱溶解し、つづいて上記トーチ
    をほぼ他方の接続部に対し一定角度になるよう他
    方の接続部に沿いかつ上記偏心円部から上記基礎
    円部に向つて移動させて上記他方の接続部を加熱
    溶解させて白銑硬化層を形成することを特徴とす
    るカム摺動面の白銑硬化方法。 3 基礎円部と偏心円部と両円部を滑らかに接続
    する2つの接続部とからなる摺動面を有するカム
    を偏心円部の曲率中心を中心軸として回転可能に
    支持する支持機構、同支持機構に設けられ同支持
    機構に一定位相で上記カムを装着させる位置決め
    機構、上記支持機構に支持された上記カムの摺動
    面に対向するよう配設され上記摺動面を加熱溶解
    するトーチ、同トーチを支持し同トーチを上記支
    持機構に支持された上記カムの接続部に沿つて移
    動させる移動機構を有することを特徴とするカム
    摺動面の白銑硬化装置。 4 基礎円部、同基礎円部とは曲率中心を異なら
    せ上記基礎円部より小径の偏心円部および上記両
    円部を滑らかに接続する2つの接続部からなるカ
    ム摺動面をトーチにより加熱溶解し白銑硬化層を
    形成するものにおいて、一方の接続部をほぼ水平
    に位置させて同一方の接続部に沿つてかつ上記一
    方の接続部に対し一定の角度になるようトーチを
    基礎円部から偏心円部へ向つて移動させて上記一
    方の接続部を加熱溶解し、次にカムを偏心円部の
    曲率中心軸回りに回転させて上記トーチにより偏
    心円部を加熱溶解し、つづいて他方の接続部をほ
    ぼ水平に位置させて同他方の接続部に沿つてかつ
    上記他方の接続部に対し一定の角度になるようト
    ーチを偏心円部から基礎円部に向つて移動させて
    上記他方の接続部を加熱溶解して白銑硬化層を形
    成することを特徴とするカム摺動面の白銑硬化方
    法。
JP6184581A 1981-04-22 1981-04-22 Method and device for hardening of sliding surface of cam Granted JPS57177926A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6184581A JPS57177926A (en) 1981-04-22 1981-04-22 Method and device for hardening of sliding surface of cam

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6184581A JPS57177926A (en) 1981-04-22 1981-04-22 Method and device for hardening of sliding surface of cam

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57177926A JPS57177926A (en) 1982-11-01
JPS6140014B2 true JPS6140014B2 (ja) 1986-09-06

Family

ID=13182825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6184581A Granted JPS57177926A (en) 1981-04-22 1981-04-22 Method and device for hardening of sliding surface of cam

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS57177926A (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5993831A (ja) * 1982-11-17 1984-05-30 Mitsubishi Motors Corp カム摺動面の白銑硬化方法
JPS5993832A (ja) * 1982-11-18 1984-05-30 Mitsubishi Motors Corp カム摺動面の溶解装置
JPS5996225A (ja) * 1982-11-22 1984-06-02 Mitsubishi Motors Corp カム摺動面の白銑硬化方法
JPS60243222A (ja) * 1984-04-09 1985-12-03 Honda Motor Co Ltd 再溶融化処理における処理軌跡形成方法
JPS60211016A (ja) * 1984-04-04 1985-10-23 Honda Motor Co Ltd カムの再溶融化処理前における加工方法
JPS60211015A (ja) * 1984-04-04 1985-10-23 Honda Motor Co Ltd カムの再溶融硬化処理方法
JPS6233720A (ja) * 1985-08-08 1987-02-13 Toyota Motor Corp 再溶融チルカムシヤフトの製造方法
JPS6237564A (ja) * 1985-08-09 1987-02-18 Toyota Motor Corp 再溶融チルカムシヤフトの製造方法
JPS6237565A (ja) * 1985-08-09 1987-02-18 Toyota Motor Corp 再溶融チルカムシヤフトの製造方法
JPH0558807U (ja) * 1992-10-22 1993-08-03 三菱自動車工業株式会社 エンジンのオイル戻し構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57177926A (en) 1982-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6140014B2 (ja)
CN104379269B (zh) 压轧辊的制造方法和压轧辊以及压轧辊的制造装置
JPS593525B2 (ja) 再溶融硬化法
JPS6127447B2 (ja)
US4842186A (en) Method and apparatus for building a workpiece by deposit welding
JP2004528478A (ja) クランク軸に高周波焼き入れを施すための方法及び装置
JPH033729B2 (ja)
JPS5855531A (ja) カム軸の製造方法
JPS5980723A (ja) カム摺動面の白銑硬化装置
JPS5940431Y2 (ja) 表面漸進焼入装置における焼入用誘導子若しくはバ−ナ−
JP2003275896A (ja) 溶接h形鋼の溶接ビード整形装置
JP2002348614A (ja) クランクシャフトの高周波焼入方法とその装置
JPS5993831A (ja) カム摺動面の白銑硬化方法
JP2001303132A (ja) クランクシャフトのピン部の高周波焼入方法
JPS6164819A (ja) クランクシヤフト焼入装置
CN208853714U (zh) 3d打印金属粉生产用上料装置
JP2001181739A (ja) クランクシャフトのピン部の高周波焼入方法
JP2001259835A (ja) 肉盛溶接装置
JPH073865U (ja) 切断スラグ除去装置
JPS61207518A (ja) カム摺動面の再溶融硬化処理法
SU1382619A2 (ru) Способ контактной сварки
JP3638647B2 (ja) 薄板環状部品の熱処理方法及び熱処理装置
JPS5993832A (ja) カム摺動面の溶解装置
JP2001181733A (ja) クランクシャフトのピン部の高周波焼入冷却方法
JP4112457B2 (ja) クランクシャフトの高周波誘導加熱装置