JPS6139516Y2 - - Google Patents

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JPS6139516Y2
JPS6139516Y2 JP14862080U JP14862080U JPS6139516Y2 JP S6139516 Y2 JPS6139516 Y2 JP S6139516Y2 JP 14862080 U JP14862080 U JP 14862080U JP 14862080 U JP14862080 U JP 14862080U JP S6139516 Y2 JPS6139516 Y2 JP S6139516Y2
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socket
ball
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、パチンコ機用の回転入賞装置に関す
る。
従来の回転入賞装置は、打球の受け入れ難い小
受口と、打球の受け入れ易い大受口とが回転体に
設けられ、打球の入賞毎に小受口と大受口とが交
互に回動するものであつた。従つて、大受口の時
に打球が入賞しても小受口に回動するため、遊技
者の利益は単に大受口のときに打球が入賞し易い
という点に止まる。特にこの種のものは大受口の
時に一度に2個入賞しても小受口に回動してしま
うという不都合がある。チユーリツプ式入賞装置
では開いた状態において一度に2個入賞した場合
は、チユーリツプが再度開くという利益が遊技者
に与えられている点からみると、著しく趣興性を
欠き、遊技意欲を減退させるという欠点がある。
本考案は上記の欠点を除去すべくなされたもの
で、打球が入賞し易い大受口が入賞可能状態のと
きに、打球の入賞し難い小受口へ入つた入賞球を
小受口で保留しつつ、次に大受口に打球が入賞し
ても、上記小受口に保留された入賞球を以つて大
受口の状態に再度変換できるパチンコ機用回転入
賞装置の提供を目的とするものである。
本考案は、かかる目的を達成するため、 入賞口を23を開設した基板1の表面に支持軸
2を突設し、該支持軸2には、周縁に打球を受け
入れ易い大受口5を備え且つ背面に2個の第1磁
石7′,7を配設した回転体3を回転可能に軸着
し、 基板裏面には、上記入賞口23の背面に位置す
るよう保持体14を形成し、 上記保持体14の内部には、放射状に突き出す
第1,第2の受片17,18と、第1の受片17
の背後方向に突き出す誘導片19とを有する回動
部材16を、その第1、第2の受片17,18が
基板裏面に交互に接近し遠離るように一定角度回
動変位可能に枢着し、 基板1の回転体3の上方には、前方へ突出する
小受口27と、該小受口と連通する開口とを設け
ると共に、基板裏面には、上記開口が受け入れた
入賞球を導く入賞球案内樋28を形成して、その
出口を上記回動部材16の誘導片19上に臨ま
せ、 上記回動部材16の第1の受片17の自由端に
は、その自由端両側に互いに極性の異なる磁極を
形成する第2磁石を、また第2の受片18の自由
端には、その自由端両側に互いに極性の異なる磁
極を第2磁石とは逆極性の向きに形成する第3磁
石を設け、これにより、上記誘導片又は第2受片
への入賞球の載置に基づき回動部材16が回動変
位した際、第2磁石又は第3磁石が上記回転体の
第1磁石に対して基板後方より交互に磁気的な作
用を与えて、上記回転体3を回転させ、打球を小
受口からのみ受け入れる定位状態と打球を大受口
から受け入れる反位状態とに変換させるととも
に、 基板裏面には上記小受口27の開口を開閉する
可動阻止片29を設け、 該可動阻止片29は連動部材30を介して上記
回動部材16に連結し、これにより回動部材16
が上記回転体3を定位状態に維持する回動変位位
置にあるときは、可動阻止片29が小受口27の
開口を開いて入賞球の通過を可能とし、また回転
体3を反位状態に維持する回動変位位置にあると
きは、小受口27の開口を閉じて小受口27が受
け入れた入賞球を保留せしめるように連動させる
ことを特徴とするものである。
以下、本考案を実施の一例を示す図面に基づい
て説明する。実施例は回転体が90度回動して打球
の受け入れ状態を変換するものである。
第1図及び第2図に於て、遊技盤に取付けられ
る基板1の表面に支持軸2を垂直に植設し、この
支持軸2に回転体3を回動自在に枢着する。回転
体3は支持軸2の軸方向に若干摺動可能としてあ
る。基板1には、回転体3の回動領域内で且つ支
持軸2より上方に、比較的大きな入賞口23を設
ける。又、基板1には、回転体3の回動領域外の
上部に、打球を受け入れ難い小受口27を基板表
面から突出して設けてあり基板1に設けた開口を
通して入賞球案内樋28と連通している。
回転体3の一側(第1図で右側)には、打球を
受け入れ易い大受口4を設ける。実施例の大受口
4は受皿状に両翼は大きく拡開してある。回転体
3の裏面側には2つの磁石収納部5,6を支持軸
2を中心とする90度変位して突設し、両磁石収納
部5,6にそれぞれ永久磁石(第1磁石)7、
7′を収納する。この場合、一方の第1磁石7′従
つてその収納部6は、支持軸2を挟んで大受口4
とは反対側に設け、また、他方の第1磁石7従つ
てその収納部5は、支持軸2を中心として上記一
方の第1磁石7′から90度変位した位置に設け
る。また、両第1磁石7、7′は支持軸2から等
距離に配置し、回転体3が回動したとき同一円弧
上を通過するようにする。
両第1磁石7、7′は基板1方向に若干突出さ
せ、その突出端の磁極は互いに同極とする。実施
例では、両第1磁石7′、7をN極としてある。
第1磁石7、7′及びその収納部5、6は、回
転体3の錘部としても機能する。即ち、第1図に
於て回転体3をフリー状態とすると回転体3が反
時計回りに回動し、第4図で回転体3をフリー状
態とすると、回転体3が時計回りに回動するよう
な戻りモーメントを与えている。実施例では、第
1磁石7、7′の重さを利用して戻りモーメント
を与えたが、回転体3の前面に装飾板を取り付
け、その装飾板自体の重さのバランスを同様に定
めてもよい。
回転体3の回動角を約90度に規制するため、回
転体3の裏面には、支持軸2を中心とする円弧状
の溝9を設け、該溝9内には、基板1に植設した
突起10の先端を挿入する。溝9と突起10との
係合で回転体3の回動角は90度に規制される。溝
9の長さ、即ち支持軸2を中心とする開き角は、
90度より若干大きくすると、回転体3の回動が円
滑となつてよい。
第7図から良く判るように、基板1の表面に
は、回転体3の第1磁石7、7′の突出端が落込
んで嵌合し得る大きさの3つの凹部11、1
1′、11″を、支持軸2を中心に上記第1磁石
7、7′が通過する円弧に沿つて配設する。実施
例では、支持軸2の下方に凹部11を、支持軸2
の両側に凹部11′、11″を配設してある。
既に述べたように、回転体3の第1磁石7、
7′は互いに90度変位しているので、その一方の
第1磁石7′が基板1の左側凹部11′に嵌つたと
きには、他方の第1磁石7が下方の凹部11に嵌
り込む状態(定位状態)となる。また、回転体3
の他方の第1磁石7が基板1の右側凹部11″に
嵌つたときには、一方の第1磁石7′が下方の凹
部11に嵌り込む状態(反位状態)となる。この
反位状態下では、回転体3の大受口4は、入賞口
23に臨む上方位置に来る(第4図)。
12は、上記回転体3を磁力作用により定位状
態から反位状態又はその逆に切換える磁極変換機
構を示す。
第2図、第3図及び第5図に於て、磁極変換機
構12を構成するため、基板1の裏面には入賞口
23の背面に位置するように保持体14を設け、
保持体14には基板1と平行に回動軸15を横設
し、この回動軸15に回動部材16を回動可能に
枢着させて、基板1を挟んだ回転体3の背後に位
置させる。
回動部材16は、回動軸15を中心に互いに約
90度の開度で放射状に突き出す第1、第2の受片
17、18及び該第1の受17の背後方向に突き
出す誘導片19を備えており、従つて三枚の板状
の羽根を略T字型に組んだ形をしている。第1及
び第2の受片17、18の長さは、入賞球の直径
よりも若干長くしてあり、また、幅は入賞球が2
個並置できる程度にしてある。回動軸15は、回
動部材16が回動したとき、その第1及び第2の
受片17、18の先端部が、基板1の裏面、正確
には左右の凹部11′、11″の裏面部分と接近し
得るように、基板1から離れた位置に設定してあ
る。
回動部材16の回動範囲を制限するため、保持
体14には停止杆20が回動軸15と並行に取付
けてある。停止杆20は、第2の受片18と誘導
片19との間に位置しており、回動部材16の回
動範囲をほぼ90度に規制している。この停止杆2
0の働きにより、回動部材16は、第2受片18
が当接するとともにその第1の受片17が入賞口
23に臨んで横姿勢となる第1安定位置と、誘導
片19が当接するとともに第2の受片18が入賞
口23に臨んで横姿勢となる第2安定位置とが設
定されて、それらの位置して安定してに静止し得
る。第1安定位置(第2図)での回動部材16
は、第1の受片17と誘導片19とが前後にほぼ
平面状で後方に若干の下り斜面となり、第2の受
片18は下方に位置して停止 20により反時計
回りの回動が阻止されている。また第2安定位置
(第5図)での回動部材16は、第1の受片17
と誘導片19とは上下にほぼ垂直となり、第2の
受片18はほぼ水平に位置して停止杆20により
時計回りの回動が阻止される。
回動部材16は、横姿勢に在る誘導片19が小
受口27から入賞球案内樋28を通つて流下した
入賞球を受けることにより、時計回り方向に回動
して第1安定位置から第2安定位置に切換わる。
入賞球は、回動軸15の後側の球通路空間を通つ
て、保持体14側面に穿つた第1出口24から排
出される。一方、回動部材16の第2安定位置か
ら第1安定位置への切換わりは、横姿勢に在る第
2の受片18(第5図参照)が、大受口4から入
賞口23を通して飛入した入賞球を受けることに
より回動部材16を反時計回りに回動して行なわ
れ、入賞球は、回動軸15の前側の球通路空間を
通つて、保持体14底部に穿つた第2出口25か
ら下方に排出される。
第3図に於て、第1の受片17の自由端には、
その自由端両側部に一対の磁極21、21′を形
成する第2磁石と、第2の受片18の各自由端に
は、その自由端両端部に一対の磁極22、22′
を形成する第3磁石とを、互いに磁極が異なる方
向に設ける。この実施例では、棒状の永久磁石を
基板1と平行に受片の先端部に埋設してある。こ
の第2磁石の両端の磁極21と21′の間隔並び
に第3磁石の磁極22と22′の間隔は、それぞ
れ、前記基板1の左右の凹部11′、11″間の間
隔に等しくしてある。従つて、第1の受片17が
横姿勢に在る第1安定位置に於ては、第1の受片
17の自由端両側の磁極21、21′のうちその
一方磁極21が、基板1を挟んで回転体の第1磁
石の一方7′に接近して、互いに磁気的に吸引し
合い、回転体3を第1図に示す定位状態に拘束す
る。また、第2の受片18が横姿勢に在る第2安
定位置に於ては、後述するようにして回転体3は
第4図に示す反位状態に反転することから、第2
の受片18の自由端両側の磁極22、22′のう
ちその一方磁極22′が、基板1を挟んで回転体
の第1磁石の他方7に接近して、互いに磁気的に
吸引し合い、回転体3を第4図に示す反位状態に
拘束する。
尚、上記のように回動部材16の第1及び第2
の受片17、18に磁石を設けたことと対応させ
て、回動部材16の誘導片19にも、適当な錘2
6を設け、回動部材16が回動軸15を支点にほ
ぼ均衡するようにする。この実施例では、錘26
は、誘導片19の上面に且つ入賞球の流下を阻害
しないように片側に寄せて埋設してある。
次に、上記磁極変換機構12による回転体3の
反転動作について説明する。説明の便宜上、第1
磁石の磁極7′、7をそれぞれNとする。また、
第2磁石と第3磁石の各両端の磁極は、第2磁石
について第3図の左側の磁極(一端の磁極)21
をS、右側の磁極(他端の磁極)21′をNとす
る。従つて、第3磁石については、第3図の左側
の磁極(一端の磁極)22がN、右側の磁極(他
端の磁極)22′がSとなる。
まず、回転体3の定位状態から反位状態への変
換動作を説明する。
第2図に示すように、回転体3が定位状態であ
り且つ回動部材16が第1安定位置に在る場合、
回転体3の第1磁石7′のN極と、第1の受片1
7に設けた第2磁石の一端の磁極21(S極)と
が吸収し合う。この吸引作用によつて回転体3は
支持軸2上を基板1側に寄せられて、一方の第1
磁石7′は基板1の左の凹部11′に、第1磁石7
は下方の凹部11に嵌り込む。従つて、回転体3
は定位状態に安定して保持されている。
今、小受口27に打球が入賞して回動部材16
が第2図の第1安定位置から時計回りに回動され
て、第5図に示す第2安定位置に切換るものとす
る。第1の受片17の自由端は第1磁石7′から
上方に遠ざかり、第2の受片18の自由端が第1
磁石7′に近づく。従つて、まず、左の凹部1
1′内にある第1磁石7′(N極)に、第2の受片
18の第3磁石の一端の磁極22(N極)が近づ
き、両磁極間に反発力が生じる。この反発作用に
よつて、回転体3の一方の第1磁石7′は左の凹
部11′から離脱し、同時に回転体3の他方の第
1磁石7も下方の凹部11より離脱する結果、回
転体3は支持軸2に沿つて前方に押し出され、基
板1との係合が解かれて、一瞬フリー状態とな
る。そして次の瞬間、回転体3の一方の磁石収納
部6及びこれに収納された第1磁石7′との錘に
よる回転モーメントと、上記同極間の反発力とが
あいまつて、回転体3は第1図の状態から反時計
回りに回動変位する。この結果、それまで下方に
位置していた他方の第1磁石7(N極)は、支持
軸2の右側に移動し、左の凹部11′に近づく。
凹部11″の背後には、この間に第2の受片18
が移動して来ているので、その第3磁石の他端の
磁極22′(S極)との間に吸引作用が生じる。
この吸引作用により、回転体3の他方の第1磁石
7が右の凹部11″に引き込まれ、凹部11″内に
落ち込む。回転体3は支持軸2に沿つて基板側に
引き寄せられ、回転体3の一方の第1磁石の磁極
7′も下方の凹部11に入り込む。かくして回転
体3は基板1に確実に係合し、反位状態となる
(第4図)。
次に、回転体3が反位状から定位状態に戻る動
作を説明する。
この反転動は、回転体3が反位状態にある場合
に於て、大受口4が打球を受け入れて回動部材1
6が第5図の第2安定位置から第1安定位置に切
換ることにより生じる。
第2の受片18の自由端は第1磁石7から下方
に遠ざかり、第1の受片17が第1磁石7に上方
より近づく。第1の受片17の第2磁石の他端の
磁極21′(N極)が、右の凹部11″内にある回
転体3の他方の第1磁石7(N極)に近づくこと
により、両磁極間に反発力を生じる。この反発作
用によつて、回転体3の他方の第1磁石7は右の
凹部11″から離脱し、同時に回転体3の一方の
第1磁石7′も下方の凹部11から離脱する結
果、回転体3は支持軸2に沿つて前方に押し出さ
れ、基板1との係合がとかれて一瞬フリー状態と
なる。そして次の瞬間、回転体3の他方の磁石収
納部5及びこれに収納された第1磁石7による回
転モーメントと、上記同極間に作用する反発力と
があいまつて、回転体3は第4図の状態から時計
廻りに回動変位する。この回転体3の回動で一方
の第1磁石7′(N極)は左の凹部11′に近づ
く。凹部11′の背側にはその間に第1の受片1
7が来ているので、その第2磁石の一端の磁極2
1(S極)との間に吸引力が作用し、回転体3の
一方の第1磁石7′は凹部11′に引き込まれ凹部
11′に落ち込みむ。回転体3は支持軸2に沿つ
て基板側に寄せられ、回転体3の他方の第1磁石
7も下方の凹部11に落ち込む。かくして回転体
3は基板1に確実に係合し、定位状態(第2図)
に戻る。
上記の説明から分るように、回転体3の支持軸
2に沿つた前後方向の移動範囲は、磁石収納部
5、6から突出する第1磁石7′、7の先端が、
基板1の凹部11、11′、11″から離脱できる
距離であればよい。
次に、上記回転体3が反位状態にあり従つて大
受口4が入賞可能状態のときに、基板1に設けた
小受口27へ入つた入賞球を小受口27で保留し
つつ、次に大受口4に打球が入賞することによ
り、上記小受口に保留された入賞球を以つて、大
受口を入賞可能状態に再度変換させる構成につい
て説明する。
第2図、第3図及び第5図に於て、保持体14
の上部には、小受口27に入つた入賞球を導く入
賞球案内樋28が位置する。この入賞球案内樋2
8の球出口は、回動部材16の回動軸15と保持
体14の後壁との間の球通路空間の上方に位置さ
せる。この場合、入賞球案内樋28の球出口は、
回動部材16が第1安定位置にあるとき第2図の
ように横姿勢に在る誘導片19に対し、その誘導
片上面の錘26を避けるように片側に寄せて、上
方から臨ませて配置する。尚、入賞球案内樋28
と小受口27との連通部には、基板裏面側に於て
小受口27に対し入賞球案内樋28の底が若干低
くなるように段差を付けて、入賞球の逆流を防止
するのが好ましい。本実施例では、基板1に設け
た小受口27用の開口の両側及び下側の3個所に
ガイド部材を突出せしめ、これにより小受口27
とこれに続く入賞球案内樋28とを形成してい
る。
31は、大受口4が入賞状態にある反位状態の
とき、小受口27に入賞した入賞球が入賞球案内
樋28を通つて回動部材16へ流下するのを阻止
し、小受口に入賞球を保留させるための打球阻止
機構を示す。
第6図に於て、打球阻止機構31を構成するた
め、基板裏面には、小受口27の開口即ち小受口
27の基板裏面側出口を開閉し、小受口27に流
入した入賞球13の通過を許し又は一時阻止する
出没自在な可動阻止片29を臨ませる。実施例の
可動阻止片29は、該出口を横に横断する棒状部
材から成る。この可動阻止片29は、小受口27
の基板1裏面側出口にて入賞球案内樋28の側壁
に設けた縦方向のスリツトを通して入賞球案内樋
28の外に延在せしめ、その端は、保持体14の
側壁に沿つて上下動可能に配設した板状の連動部
材30の上端に固定する。連動部材30はL字状
とし、その一方の腕の背を基板1の裏面に摺接さ
せ案内させることにより、上下動の動きを安定さ
せている。連動部材30従つてその可動阻止片2
9の下限位置を定めるため、連動部材30の縦腕
に上下方向に長孔35を穿ち、これに保持体14
の側壁から突出させた固定ピン36を通し、該ピ
ンで連動部材30を支持する。長孔35は可動阻
止片29が上下動するに必要な長さとする。連動
部材30の下方の横腕にもその長さ方向に長孔3
2を穿ち、この長孔32には、回動部材16の第
2の受片18の側面に突設した作動ピン33を挿
通する。32は、この作動ピン33の自由な円弧
運動を保証するため、保持体14の側壁に開設し
た弧状の孔を示す。
かく構成することにより、可動阻止片29は、
回動部材16が第2安定位置に来て第2の受片1
8が横姿勢をとつてとき、小受口27の出口に出
現して球の流下を阻止する。また回動部材16が
第1安定位置に来て第1の受片17が横姿勢をと
つたとき、即ち誘導片19が横姿勢をとつたと
き、出口より没して球の流下を許す。
次に作用について説明する。
先ず、回転体3が定位状態(第1図)のとき、
入賞口23は回転体3自体によつて閉鎖されてい
るため、回転体3の反位状態への回動は、小受口
27に打球が入賞することが条件となる。このと
き回動部材16は第1安定位置(第2図)に在
る。
小受口27に打球が入賞すると、入賞球は入賞
球案内樋28を経て誘導片19上に落下し、誘導
片19を下方に押し下げて回動部材16を第2図
で時計廻りに回動させ、誘導片19を停止杆20
に接しさせる。即ち、回動部材16が第2安定位
置に切換り、これにより回転体3は反位状態に反
転して大受口4が入賞口23に臨み、入賞可能な
状態となる。他方、回動部材16の上記時計廻り
の回動によつて、第2の受片18が上方に回動す
る。第2の受片18に固定の作動ピン33が上方
に移動し、作動ピン33と長孔32との係合によ
り連動部材30を押し上げて、可動阻止片29を
小受口27の出口に出現させる。尚、誘導片19
に載つた入賞球13は、誘導片19上を回動軸1
5の方向に沿つて錘26と反対側に転がり、第1
出口24より保持体14外に排出される。
かかる可動阻止片29が小受口27に出現して
いる状態下に於て、更に打球が小受口27に入賞
した場合には、入賞球13は可動阻止片29によ
り入賞球誘導樋28を通つて回動部材16への流
入を阻止されて、小受口27に保留される。この
保留状態の時、入賞し易い状態を保つている回転
体3の大受口4に打球が入賞すると、当該入賞球
は入賞口23を経て第2の受片18に載り、回動
部材16を第5図で反時計廻りに回動して回転体
3を定位状態に戻す。このようにして回転体3は
一旦定位状態に戻されるが、この回動部材16の
第1安定位置への反時計廻りの回動で、第2の受
片18が下方回動して第5図から第1図の状態へ
戻るため、作動ピン33により連動部材30が引
き下げられる。即ち、可動阻止片29が没して小
受口27の出口が開放される。
この結果、小受口27に保留されていた前記入
賞球が釈放され、入賞球案内樋28を通つて誘導
片19に落下する。従つて、第1安定位置に一旦
戻つた誘導片19が再び第2安定位置へと押し下
げられ、その下方回動によつて回転体3は再び反
位状態に反転する。即ち、再度、大受口4が入賞
口23に臨み打球を受け入れる状態となる。
その後に大受口4に打球が入賞すると、入賞球
は第2の受片18に落下し、回動部材16を反時計
廻りに回動して回転体3を定位状態にする。この
回動部材16の反時計廻りの回動で第2の受片1
8が下方に回動し、それに伴ない連動部材30が
引き上げられる。連動部材30の先端に固定され
ている可動阻止片29が没して小受口27の出口
が開放される。かくして最初の状態に戻る。尚、
入賞球は第2出口25から保持体14外に排出さ
れる。
本実施例では、回転体3を90度回動させたもの
を示したが、本考案はこれに限定されるものでは
なく、回転体3は、入賞口23を閉鎖する定位状
態と、大受口4より入賞口23への入賞を許す反
位状態とに変換可能であればよい。
本考案は叙上の如く、基板1の回転体3の上方
に小受口27及び該小受口に連通する開口を設け
ると共に、基板裏面には、上記開口が受け入れた
入賞球を回動部材16の誘導片19上に導く入賞
球案内樋28を形成する一方、小受口27の開口
を開閉する可動阻止片29を連動部材30を介し
て回動部材16に連結し、回動部材16により回
転体3が定位状態に維持されているときには、可
動阻止片29が小受口27の開口を開いて入賞球
の通過を可能とし、また回転体3が反位状態に維
持されているときには、可動阻止片29が小受口
27の開口を閉じて小受口27に入賞球を保留せ
しめるように連動させたものである。
打球の入賞し易い大受口5が入賞可能状態(反
位状態)に回転体3があるときには、可動阻止片
29が閉じているので、この状態下で打球の入賞
し難い小受口27に打球が入賞すれば、当該入賞
球は小受口27内に保留される。次に大受口5に
打球が入賞して回転体3が反位状態から定位状態
に戻つても、可動阻止片29が開いて小受口27
に保留されていた入賞球を釈放するので、この入
賞球により、回転体3は定位状態から打球の入賞
し易い反位状態に再度変換される。従つて、遊技
者は回転体が反位状態の時、小受口への入賞を期
待できると共に、入賞したときは2倍の利益がえ
られ、遊技意欲を刺激すると共に、遊技内容の多
様化が図られるので、趣興性に富む回転入賞装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すものにして、第1
図は正面図、第2図は断面図、第3図は平面図、
第4図は回転体が反位状態の状態を示す正面図、
第5図は第4図の断面図、第6図は凹部の配置を
示す説明図、第7図は一部拡大図である。 1……基板、2……支持軸、3……回転体、4
……大受口、5,6……磁石収納部、7′,7…
…第1磁石、9……溝、10……突起、11,1
1′,11″……凹部、12……磁極変換機構、1
4……保持体、15……回動軸、16……回動部
材、17……第1の受片、18……第2の受片、
19……誘導片、20……停止杆、21、21′
……第2磁石の磁極、22,22′……第3磁石
の磁極、23……入賞口、24……第1出口、2
5……第2出口、27……小受口、28……入賞
球案内樋、29……可動阻止片、30……連動部
材、31……打球阻止機構。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 入賞口を開設した基板の表面に支持軸を突設
    し、該支持軸には、周縁に打球を受け入れ易い大
    受口を備え且つ背面に2個の第1磁石を配設した
    回転体を回転可能に軸着し、 基板裏面には、上記入賞口の背面に位置するよ
    う保持体を形成し、 上記保持体の内部には、放射状に突き出す第
    1,第2の受片と、第1の受片の背後方向に突き
    出す誘導片とを有する回動部材を、その第1、第
    2の受片が基板裏面に交互に接近し遠離るように
    一定角度回動変位可能に枢着し、 基板の回転体の上方には、前方へ突出する小受
    口と、該小受口と連通する開口とを設けると共
    に、基板裏面には、上記開口が受け入れた入賞球
    を導く入賞球案内樋を形成して、その出口を上記
    回動部材の誘導片上に臨ませ、 上記回動部材の第1の受片の自由端には、その
    自由端両側に互いに極性の異なる磁極を形成する
    第2磁石を、また第2の受片の自由端には、その
    自由端両側に互いに極性の異なる磁極を第2磁石
    とは逆極性の向きに形成する第3磁石を設け、こ
    れにより、上記誘導片又は第2受片への入賞球の
    載置に基づき回動部材が回動変位した際、第2磁
    石又は第3磁石が上記回転体の第1磁石に対して
    基板後方より交互に磁気的な作用を与えて、上記
    回転体を回転させ、打球を小受口からのみ受け入
    れる定位状態と打球を大受口から受け入れる反位
    状態とに変換させるとともに、 基板裏面には上記小受口の開口を開閉する可動
    阻止片を設け、 該可動阻止片は連動部材を介して上記回動部材
    に連結し、これにより回動部材が上記回転体を定
    位状態に維持する回動変位位置にあるときは、可
    動阻止片が小受口の開口を開いて入賞球の通過を
    可能とし、また回転体を反位状態に維持する回動
    変位位置にあるときは小受口の開口を閉じて小受
    口が受け入れた入賞球を保留せしめるように連動
    させることを特徴とするパチンコ機用回転入賞装
    置。
JP14862080U 1980-10-18 1980-10-18 Expired JPS6139516Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS5770377U JPS5770377U (ja) 1982-04-28
JPS6139516Y2 true JPS6139516Y2 (ja) 1986-11-12

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