JPS6139380Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6139380Y2
JPS6139380Y2 JP1982103397U JP10339782U JPS6139380Y2 JP S6139380 Y2 JPS6139380 Y2 JP S6139380Y2 JP 1982103397 U JP1982103397 U JP 1982103397U JP 10339782 U JP10339782 U JP 10339782U JP S6139380 Y2 JPS6139380 Y2 JP S6139380Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aperture
setting ring
lens frame
roller
aperture setting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1982103397U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS597438U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP10339782U priority Critical patent/JPS597438U/ja
Publication of JPS597438U publication Critical patent/JPS597438U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6139380Y2 publication Critical patent/JPS6139380Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、カメラの絞り装置、詳しくは、撮影
レンズの鏡枠の外周に回動自在に保持された絞り
設定環と、この絞り設定環と絞り機構とを連結す
る絞り連動部材とを有してなるカメラの絞り装置
に関する。
従来、撮影レンズの鏡筒は第1図に示すように
構成されている。鏡筒1の鏡枠2の中程の外周に
は距離環3がヘリコイドネジ2aによつて螺合し
て取り付けられている。この距離環3の後端部は
固定枠4にヘリコイドネジにより螺合しており、
固定枠4は鏡筒のマウント部材4aに固着されて
いる。この固定枠4には周知のように鏡枠2の回
転を阻止するようなキー(図示せず)が設けられ
ている。このため、距離環3を回転させることに
より鏡枠2が光軸Oに沿う方向に移動するように
なつている。鏡枠2の前部外周には絞り設定環5
が回転自在に嵌合している。この絞り設定環5は
鏡枠2の周囲をその絞り設定値に応じて回転する
とき、鏡枠2内に絞り機構用地板7によつて回動
自在に設けられた、絞り羽根6を開閉させるため
の絞り連動部材8を回動させるものであり、この
ために、この絞り設定環5の前端面には、絞り連
結板9が第2図に示すようにねじ10により固定
されていて、この絞り連結板9の、鏡枠2の内周
面よりさらに内側に延出した下端部が同下端部に
設けた係合溝によつて絞り連結部材8の先端部に
係合している。
また、上記絞り設定環5は鏡枠2の外周を回転
するとき、その各絞り設定値の位置で、クリツク
ストツプが行なわれるようになつており、このた
め、第2図に示すように、鏡枠2の外周面に垂直
に穿設された盲穴11内にクリツクストツプ用の
コイルばね12とクリツクストツプ用の鋼球13
とが挿入されていると共に、絞り設定環5の内周
面には第3図に示すように各絞り設定位置にクリ
ツクストツプ用溝14が形成されている。
そして、上記絞り設定環5は、このまゝの状態
では鏡枠2より脱落してしまうので、同鏡枠2に
前枠15を固定して上記絞り設定環5が抜け出な
いように規制されている。即ち、前枠15に形成
された切欠部15aで上記絞り連結板9を挾んだ
状態で、前枠15を鏡枠2および絞り設定環5の
前端面に当接させ、同前枠15を切欠部15aの
存在しない位置でねじ16により鏡枠2に固定し
ている。このため、絞り設定環5の回動範囲は、
上記絞り連結板9が通過する上記切欠部15aの
範囲によつて決定されている。
このように、上記従来の絞り装置においては、
絞り設定環5と絞り連結部材8とを連結するの
に、別部材の絞り連結板9やねじ10などを必要
とし、また、絞り連結板9によつて絞り設定環5
と絞り連動部材8とを連結させたあとも、前枠1
5を取り付けるまでは、組立途中で絞り設定環5
が鏡枠2から脱落しやすいので、これを保持する
状態が著しく制限されて慎重に扱うことが要求さ
れ、さらに、前枠15と絞り連結板9とによつて
絞り設定環5の回動量の規制を行なうようにして
いるので、その形状や組立構成が複雑になつてい
た。このようなことから、上記従来の絞り装置は
自動組立化には適応しないものであつた。
本考案の目的は、上記の点に鑑み、鏡枠に回動
範囲を規制されて配設されてなる絞り連動部材
に、その弾性を利用して絞り設定環を直接的に連
結させるようにしたカメラの絞り装置を提供する
にある。
以下、本考案を図示の実施例によつて説明す
る。
第4図は、本考案の絞り装置を有する撮影レン
ズ鏡筒の断面図である。この第4図に示すレンズ
鏡筒21において、鏡枠22の中程外周のヘリコ
イドネジ22aに螺合して設けられた距離環23
およびこの距離環23が螺合する固定枠24など
の構成は従来のものと同一である。また鏡枠22
内には絞り機構用地板27が配設されていて、同
絞り機構用地板27に絞り羽根26を開閉させる
ための絞り連動部材28の一端が回動自在に取り
付けられている。鏡枠22の前部外周には絞り設
定環25が回転自在に嵌合して配設されている。
この絞り設定環25はその前端面において一部が
回動中心に向つて、即ち、光軸Oに対して垂直に
延出した板状の絞り連結部31(第5図参照)を
一体的に有している。この絞り連結部31は絞り
設定環25が鏡枠22に嵌合した状態で鏡枠22
の前端面に当接し、その下端部が鏡枠22の内周
面よりも内側に延び出していて、後述のように、
同下端部に形成された係合溝によつて、上記絞り
連動部材28の他端に連結している。この絞り連
動部材28は周知の手段で絞り機構用地板27に
絞り設定値に応じた範囲のみ回動できるようにな
つていて、このため、上記絞り設定環25は絞り
連結部31が絞り連動部材28と連結した状態
で、鏡枠22に対する回動範囲が規制されてい
る。そして、鏡枠22の外周面と絞り設定環25
の内周面との間の部分Aに後述のクリツクストツ
プ装置が配設されていて、絞り設定環25はその
回動時各絞り設定値に応じた位置でクリツクスト
ツプするようになつている。前枠32は絞り設定
環25および鏡枠22の前端面にこれらの端面を
覆つて取り付けられている。
第5図は上記第4図の要部における本考案の絞
り装置の分解斜視図であり、第6,7図は上記絞
り設定環25と鏡枠22との各正面図である。上
記絞り設定環25に一体的に設けられた板状の絞
り連結部31の下端部の中央には、絞り連動部材
28と係合するための係合溝33が形成されてい
る。また、この絞り連結部31の下端部において
上記係合溝33に隣り合つた左角部は切り落され
て同位置に斜面部34が形成されている。上記絞
り連結部31の上記係合溝33の上方には絞り設
定環25の径方向に沿つて縦長に形成された、ク
リツクストツプ用コロ35を保持するためのコロ
保持用貫通孔36が穿設されており、また、この
コロ保持用貫通孔36と交叉して周方向に沿つて
形成された、コロ押圧用板ばね37を保持するた
めのばね保持溝38が穿設されている。コロ保持
用貫通孔36はクリツクストツプ用コロ35を光
軸Oと平行した配置で挿入させるもので、同貫通
孔36はばね保持溝38の底面の高さ位置を中心
に上下方向にそれぞれ少なくともクリツクストツ
プ用コロ35の径に等しいだけの長さで穿設され
ている。クリツクストツプ用コロ35は金属円柱
からなり、コロ押圧板ばね保持溝38に支持され
る左右両端を幅広に、クリツクストツプ用コロ3
5に押圧力を与えるために変偏する中間部を幅狭
に形成されている。ばね保持溝38は、上記板ば
ね37を挿入して同板ばね37の両端の位置をほ
ぼ同溝38の底面の高さ位置に規制するためのば
ね支持部38aと、その上部に上記板ばね37の
中間部がクリツクストツプ用コロ35によつて上
方へ変偏するときその変偏を妨げないための空間
部38bとを有している。また、上記絞り設定環
25の内周には、上記絞り連結部31が設けられ
ている位置を除いてフランジ39が形成されてお
り、同フランジ39の近傍において、回動中心を
挾んで互いに対向する位置に、鏡枠22に対する
嵌合の位置決めを行なうためのバヨネツト爪40
が形成されている。
一方、鏡枠22はその外周にフランジ42が形
成され、同フランジ42には、上記絞り設定環2
5のバヨネツト爪40が嵌入するための嵌入溝4
3が形成されている。そして、鏡枠22のフラン
ジ42より前方に突出した外周面22bの面位置
が上記絞り設定環25のフランジ39の内周面3
9aの面位置に一致するようになつている。この
ため鏡枠22と上記絞り設定環25とは上記バヨ
ネツト爪40と嵌入溝43とが対向する回転位置
でのみ嵌合できるようになつている。鏡枠22と
絞り設定環25とが嵌合したあとは、両者は、互
いのフランジ39と42が衝合しあつた状態でバ
ヨネツト爪40とフランジ42が係合して相対的
に回転自在であり、後述のように、絞り設定環2
5と絞り連動部材28が連結されていない状態
で、上記バヨネツト爪40と嵌入溝43とが一致
する回転位置でのみ互いが係脱できるようになつ
ている。
上記絞り設定環25のフランジ39の内周面3
9aと嵌合する上記鏡枠22の外周面22bに
は、絞り設定値に対応した複数のクリツクストツ
プ用溝44が所定の間隔で設けられている。この
クリツクストツプ用溝44は、上記外周面22b
を転接するクリツクストツプ用コロ35を嵌入さ
せるものであるため、同溝44は光軸Oに平行し
て長く形成させたV溝であり、その各溝の前端は
鏡枠22の前端面にまで至り、各後端は上記フラ
ンジ42の位置にまで達している。この複数のク
リツクストツプ用溝44から一定間隔離れた右位
置の外周面22bには、組立時に同位置において
上記クリツクストツプ用コロ35を鏡枠22と、
絞り設定環25との間に挿入するためのコロ挿入
溝45が設けられている。このコロ挿入溝45
は、中央の第1底面45aとその左右の第2底面
45b,45cとから形成されていて、第1底面
45aは上記フランジ42に接してほぼ上記外周
面22bの高さに一致する後端から鏡枠22の前
端面にまで外周面22bより低い高さ位置に傾斜
してなる斜面で形成されており、第2底面45
b,45cはこの第1底面45aに連続して左右
へ上昇して外周面22bに至る斜面で形成されて
いる。このコロ挿入溝45の設けられる位置は、
上記バヨネツト爪40と嵌入溝43とを一致させ
て鏡枠22に絞り設定環25を嵌合させたとき、
上記絞り連結部31に対向する位置であり、この
絞り連結部31のコロ保持用貫通孔36に上記第
1底面45aが一致するようになつている。
上記鏡枠22の内部には絞り連動部材28が配
設されていて、同絞り連動部材28のリング形状
の一端28aは、鏡枠22内に配設された絞り機
構用地板27に連結されている。この絞り連動部
材28は鏡枠22の内部で上記一端28aが絞り
機構用地板27に取り付けられた状態では周知の
機構によつて、絞り羽根26が所定口径に開閉す
る一定角度αの範囲のみその回動範囲を規制され
ている。絞り連動部材28のリング形状の一端2
8aの一部は鏡枠22の内周壁にまで近接してお
り、さらにこの延出部28bは直角方向に折り曲
げられて上記内周壁に沿つて鏡枠22の前端面よ
り前方に延び出している。この延出部28bは先
端方向に先細り形状に形成され、同延出部28b
の先端部28cは上記絞り連結部31の係合溝3
3に係合しうる形状とされている。この絞り連動
部材28は金属板などを所定形状に打抜き、上記
延出部28bを折曲げてなるものであるため、そ
の延出部28bは、板幅方向と一致する回動方向
には剛性を有し、回動方向と直交する方向には弾
性を有している。そして、この絞り連動部材28
は鏡枠22に対して上記一定角度αの範囲のみを
回動できるようになつていることにより、上記絞
り連動部材28の延出部28bは上記各クリツク
ストツプ用溝44と対向できるようになつている
が、このクリツクストツプ用溝44の範囲を外れ
た、コロ挿入溝45と対向する位置には移動でき
ないようになつている。
次に、上記のように構成されたカメラの絞り装
置の組立ての手順および作用について説明する。
まず絞り連動部材28を内部に配設されてなる鏡
枠22(第7図参照)の外周面22bに、絞り設
定環25を嵌合させる。このとき、鏡枠22の嵌
入溝43と絞り設定環25のバヨネツト爪40と
を一致させる回転位置で上記鏡枠22と絞り設定
環25とを嵌合させると、両者は互いのフランジ
39,42が衝合しあう所定の嵌合位置状態に至
り、また、鏡枠22の前端面が絞り設定環25の
絞り連結部31の背面に当接する状態となる。こ
の鏡枠22と絞り設定環25との嵌合時において
は絞り設定環25の絞り連結部31上のコロ保持
用貫通孔36が鏡枠22の外周面22b上のコロ
挿入溝45に一致しているので、上記両者の嵌合
後、第8図A,Bに示すように、コロ押圧用板ば
ね37を絞り連結部31上のばね保持溝38のば
ね支持部38aに光軸O(第4,5図参照)に平
行して同保持溝38の奥壁面に当接する位置まで
挿入し、このあとこの板ばね37の下方において
同じく光軸Oに平行してコロ保持用貫通孔36に
クリツクストツプ用コロ35を挿入する。クリツ
クストツプ用コロ35がコロ保持用貫通孔36に
光軸Oに沿つて水平に挿入されると、このとき同
コロ35は鏡枠22上のコロ挿入溝45にその第
1底面45aに沿つて挿入される。そしてクリツ
クストツプ用コロ35の後端面がフランジ42に
当接する位置までクリツクストツプ用コロ35が
二点鎖線で示す如くにコロ挿入溝45に挿入され
た状態ではコロ35は上記第1底面45a上に傾
斜した状態で配置され、その前端部がコロ保持用
貫通孔36の下端面に載置される。上記コロ保持
用貫通孔36およびコロ挿入溝45はコロ35を
挿入するに際して、コロ押圧用板ばね37の下方
で上記クリツクストツプ用コロ35が配置される
に充分のスペースを有しているので、コロ押圧用
板ばね37はこのとき何ら変形する力を受けず、
従つて、上記クリツクストツプ用コロ35は容易
に上記貫通孔36およびコロ挿入溝45に挿入さ
れる。しかも、クリツクストツプ用コロ35およ
びコロ押圧用板ばね37の挿入方向は鏡枠22に
対する絞り設定環25の嵌合方向と一致している
ので、組立てが簡単で自動組立を採用することが
できる。なお、ばね保持溝38へのコロ押圧用板
ばね37の挿入時期については、同板ばね37は
上記ばね保持溝38に保持された状態では鏡枠2
2の外周面22bよりも外側に位置し、絞り設定
環25の回動位置によつて挿入が妨げられるもの
でないため、絞り設定環25を鏡枠22に嵌合さ
せる以前、或いはコロ保持用貫通孔36を通じて
コロ挿入溝45にクリツクストツプ用コロ35を
挿入したあとなど任意である。
そして、上記クリツクストツプ用コロ35およ
びコロ押圧用板ばね37を上記のように絞り設定
環25に一体の絞り連結部31に保持させたあ
と、上記鏡枠22に対して絞り設定環25を矢印
Bで示す反時計方向に回動させる。絞り設定環2
5を矢印B方向に回動させると、上記クリツクス
トツプ用コロ35は前端部がコロ保持用貫通孔3
6の下端に載置されているので、絞り設定環25
と一体的に左方向に移動する。このため、クリツ
クストツプ用コロ35はコロ挿入溝45の第1底
面45aから第2底面45bへ回転しながら移動
し、さらにこの第2底面45b上を回転して外周
面22bの方向へと移動する。このクリツクスト
ツプ用コロ35のコロ挿入溝45における移動に
より、同コロ35は回転しながらその前端部がコ
ロ保持用貫通孔36内を上昇して鏡枠22の外周
面22bの位置へ移動する。クリツクストツプ用
コロ35が上記貫通孔36内を上昇すると、この
ときコロ押圧用板ばね37はコロ35によつて押
上げられてその中央部分がばね保持溝38の上部
の空間部38bに突出するように彎曲して変偏す
る。
この状態でさらに絞り設定環25を矢印B方向
に回動させると、第9図A,Bに示すように上記
コロ保持用貫通孔36に保持されたクリツクスト
ツプ用コロ35は鏡枠22に対して、上記コロ挿
入溝45の左側の外周面22bを転接しながら移
動する。この状態ではクリツクストツプ用コロ3
5は光軸Oに平行な水平状態にあり、同コロ35
によつてコロ押圧用板ばね37は最大に変偏した
彎曲状態にある。そして、クリツクストツプ用コ
ロ35の位置がクリツクストツプ用溝44の位置
に至ると、同コロ35は、上記コロ押圧用板ばね
37によつて上記外周面22bに圧接されている
ことから、第10図A,Bに示すように、クリツ
クストツプ用溝44に嵌入する。従つて、絞り設
定環25をさらに矢印B方向に回転させていく
と、上記クリツクストツプ用コロ35は順次各ク
リツクストツプ用溝44の位置で上記板ばね37
の変偏による押圧力によつて同溝44に嵌入して
絞り設定環25を鏡枠22に対してクリツクスト
ツプする状態となる。
また、上記クリツクストツプ用コロ35がクリ
ツクストツプ用溝44の設けられている位置に至
ると、この段階で、上記第10図に示すように、
絞り連結部31の斜面部34が、鏡枠22内の絞
り連動部材28の延出部28bの先端部28cに
接触する状態になる。従つて、上記のように複数
のクリツクストツプ用溝44が設けられている範
囲をクリツクストツプ用コロ35が対応するよう
に絞り設定環25を矢印B方向に回動させると、
上記絞り連結部31の斜面部34に押されて絞り
連動部材28は同じく矢印B方向に回動する。そ
して、絞り連動部材28の延出部28bが上記ク
リツクストツプ用溝44の設けられている範囲を
一定角度αだけ回動して最左端のクリツクストツ
プ用溝44より左側に至ると、このとき同絞り連
動部材28は第11図Aに二点鎖線で示す位置で
回動を停止する。従つて、このあと、さらに絞り
設定環25を若干強い力で矢印B方向に回動させ
ると、絞り連結部31の斜面部34が絞り連動部
材28の延出部28bの先端部28cに摺接して
これを押圧するので、延出部28bはこの押圧力
の分力によつて曲げられて、矢印B方向に直交し
た矢印Cで示す回動中心、即ち光軸Oに近づく方
向に変偏する。そして、上記斜面部34によつて
変偏された延出部28bの先端部28cが絞り連
結部31の下端の係合溝33の位置に至ると、こ
のとき、第11図A,Bに実線で示すように、上
記延出部28bが弾性力により元の形状の位置に
復帰し、係合溝33に上記先端部28cが嵌合し
て、絞り連動部材28が絞り設定環25に一体的
に結合する。
こうして絞り連動部材28が絞り設定環25に
結合したあとは、絞り設定環25は、絞り連動部
材28の回動範囲と一致した回動範囲に規制さ
れ、絞り連動部31にて保持したクリツクストツ
プ用コロ35が複数のクリツクストツプ用溝44
に設けられている外周面22bと対向できる一定
角度αの範囲のみを回動する。従つて、絞り設定
環25を上記矢印B方向とは逆の時計方向に回動
させても、上記絞り連動部材28が絞り設定環2
5に上記結合によつて連結した状態では、上記ク
リツクストツプ用コロ35を挿入した初期位置、
即ち、コロ保持用貫通孔36がコロ挿入溝45に
一致する回動位置には至らない。このためコロ押
圧用板ばね37の変偏による押圧力が解除される
ことなく、しかも、クリツクストツプ用コロ35
は光軸Oに沿う方向には転がらないため、常にク
リツクストツプ用コロ35はクリツクストツプ用
溝44又は外周面22bに上記板ばね37によつ
て押圧されていて抜け落ちることはない。また、
絞り設定環25上にバヨネツト爪40と鏡枠22
上の嵌入溝43とが一致する回動状態にはなら
ず、絞り設定環25は鏡枠22から抜け落ちない
状態となつている。従つて、この絞り連動部材2
8によつて絞り設定環25を一体的に有した鏡枠
22は、前枠32を取り付けない状態でも持ち運
びによつて各部品が外れることなく、しかも絞り
設定環25の回動範囲が所定の絞り設定値に対応
する範囲に規制されていて、絞り機構の動作が絞
り設定環25の回動に応じて決定されるようにな
つている。
以上述べたように、本考案によれば、鏡枠に対
して絞り設定環を一方向に回動させるだけで絞り
設定環と絞り連動部材とを連結することができる
と共に、この連結によつて絞り設定環の回動範囲
が設定されるようになつているので、絞り設定環
のがわに回動規制部材を設ける必要がなく、しか
も連結のための別部材を用いることなく簡単かつ
確実に連結できるので、部品点数が少なく構成が
簡単になつて組立も容易となり、自動組立を適応
することができる等の優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の絞り装置を有する撮影レンズ
鏡筒の上半部の断面図、第2図は、上記第1図の
要部を拡大して示した断面図、第3図は上記第1
図の鏡筒に用いられている絞り設定環の正面図、
第4図は本考案の絞り装置を有する撮影レンズ鏡
筒の上半部の断面図、第5図は、上記第4図の要
部における本考案の絞り装置の分解斜視図、第6
図は、上記第4図中の絞り設定環の正面図、第7
図は、上記第4図中の鏡枠の正面図、第8図A〜
第11図Aは、本考案の絞り装置の組立手順を、
それぞれ、絞り設定環と鏡枠との各回動位置関係
によつて示す要部拡大正面図、第8図B〜第11
図Bは、上記第8図A〜第11図Aの、それぞれ
−線,−線,−線およびXI−XI線に
沿う断面図である。 2,22……鏡枠、5,25……絞り設定環、
6,26……絞り羽根(絞り機構)、8,28…
…絞り連動部材、33……係合溝(絞り連結用係
合溝)、34……斜面部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 撮影レンズの鏡枠に対し回転可能に保持される
    とともに、絞りを設定するための通常の回動範囲
    外の位置で上記鏡枠と軸方向に係脱自在となつて
    いる絞り設定環と、 上記鏡枠に対して絞り設定のための角度範囲内
    で回動し得るように同鏡枠に保持されていて、一
    端が絞り機構に連結され、他端が回動方向には剛
    性を有し、回動中心に向う方向には弾性を有した
    状態で上記鏡枠の端面付近に延出している絞り連
    動部材と、 上記絞り設定環の、上記鏡枠の端面付近の位置
    に一体的に形成されていて、同絞り設定環が回動
    するとき、上記絞り連動部材の他端と当接して同
    他端を回動中心の方向へ撓ませる斜面部と、 この斜面部に隣り合う位置で上記斜面部によつ
    て回動中心の方向へ撓んだ絞り連動部材の他端と
    結合して絞り機構を絞り設定環に連結させる絞り
    連結用係合溝と、 を具備してなるカメラの絞り装置。
JP10339782U 1982-07-07 1982-07-07 カメラの絞り装置 Granted JPS597438U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10339782U JPS597438U (ja) 1982-07-07 1982-07-07 カメラの絞り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10339782U JPS597438U (ja) 1982-07-07 1982-07-07 カメラの絞り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS597438U JPS597438U (ja) 1984-01-18
JPS6139380Y2 true JPS6139380Y2 (ja) 1986-11-12

Family

ID=30243267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10339782U Granted JPS597438U (ja) 1982-07-07 1982-07-07 カメラの絞り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS597438U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5164466B2 (ja) * 2007-07-30 2013-03-21 日本電産コパル株式会社 カメラ用絞り装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5128733U (ja) * 1974-08-26 1976-03-02

Also Published As

Publication number Publication date
JPS597438U (ja) 1984-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5054886A (en) Lens frame
JP3925704B2 (ja) レンズ鏡胴
JPS6139380Y2 (ja)
EP1850163A1 (en) Optical option attachment ring
JPS6326809Y2 (ja)
JPS623797Y2 (ja)
US5128714A (en) Structure of a film holder
US7581291B2 (en) Hinge device
JP4013234B2 (ja) カメラ用レンズ鏡胴
EP1939680A1 (en) Aperture mechanism, optical apparatus and manufacturing method thereof
JPH0614199Y2 (ja) 回転動作伝達機構
JPS6398638A (ja) レンズ鏡筒の駆動装置
JPS6325586Y2 (ja)
US4395103A (en) Film winding device for camera
JPS6339690Y2 (ja)
JPS6111699Y2 (ja)
JP3414113B2 (ja) レンズ駆動機構
JP2004206122A (ja) インパクトシャッタのための独立逆旋回駆動ハブを有するカメラフレームアセンブリ
JP3271829B2 (ja) カメラ
JPS6035054Y2 (ja) 交換レンズの絞操作環の回動制御機構
JP2626263B2 (ja) カートリッジディスク装置
JPH11160754A (ja) カメラの絞り機構
JPH0682635U (ja) ファインダの視差調整機構
JPH06301095A (ja) カメラのフィルムガイド部構造
JPH08506660A (ja) メトロノーム装置