JPS613867A - 耐硫酸腐食性の優れたSi含有鋼 - Google Patents

耐硫酸腐食性の優れたSi含有鋼

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JPS613867A
JPS613867A JP12358584A JP12358584A JPS613867A JP S613867 A JPS613867 A JP S613867A JP 12358584 A JP12358584 A JP 12358584A JP 12358584 A JP12358584 A JP 12358584A JP S613867 A JPS613867 A JP S613867A
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JP
Japan
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sulfuric acid
corrosion
steel
less
resistance
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JP12358584A
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Inventor
Hirofumi Makiura
牧浦 宏文
Hisao Fujikawa
尚男 冨士川
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、硫酸腐食性の優れた鋼、特に硫酸濃度が3
0%未満である硫酸腐食環境中において優れた耐硫酸腐
食性を発揮するところの、火力発電用ボイラの空気予熱
器等素材として好適な鋼に関するものである。
〈産業上の利用分野〉 近年、電力需要の著しい伸びに対応して火力発電設備が
大幅に増加してきているが、これら火力発電用ボイラ設
備等においては、設備の熱効率向上を図るため、通常、
燃焼排ガスを用いた空気予熱器の使用がなされている。
そして、このような空気予、熱器においては、燃料中に
含まれているイオウ(S)分が硫酸に変化することによ
って引き起される所謂11硫酸露点腐食”が問題視され
ており、そのような箇所には特定の成分組成から成る硫
酸露点腐食鋼が使用されてきた。
ところで、最近、これらボイラ設備等の熱効率を一段と
改善しようとの目的で空気予熱器排ガスの温度を低くし
たり、或いは使用燃料の多様化と言う観点からLNGの
採用が進められたりする傾向がみられるようになってき
た。そして、これにともない、環境中の硫酸濃度が従来
(硫酸濃度=70%以上)に比べて著しく低くなったこ
とから、ボイラ設備を構成する鋼の腐食状況も大きな変
化をみせており、従来から市販されている耐硫酸露点腐
食鋼では十分な耐食効果を得ることができず、耐食性の
より優れた安価な鋼に対する要望が高まりつつあるのが
現状である。
〈従来技術〉 前述したように、耐硫酸露点腐食鋼の開発研究は比較的
多くなされており、例えば、 [耐硫酸露点腐食鋼として好ましいとされてい 、るC
u−Cr鋼の30%H2SO4環境での耐食性には、0
 最高2.76%(以下、成分割合を表わす襲は重量%
とする)までのSlの添加は有効である。
○ Mnは、幾分耐食性を劣化させる、OSnの添加は
有効である。
OCは有害な元素である。」 等の報告(「住友金属I Voll、 23+ No、
 3゜1971年、第9〜17頁)や、或いは、「耐硫
酸露点腐食性に優れた0、 I C−’0.3Mn −
0、3Cu −0,’05Sb鋼の40%H2SO4環
境での耐食性には、最高0..82%のSiを含有させ
るのが有効である」 等の報告(「富土製鉄技報」、第17巻、第2号。
1968年、第1〜51頁)も見受けられるが、これら
はいずれも30%又は40%H2SO4濃度以上の高濃
度硫酸腐食環境での耐食性鋼に関する研究報告でしかな
く、現に、これらの研究結果をもとにした耐硫酸露点腐
食鋼で、は、最近のボイラ設備の素材として十分に満足
できる成績が得離かったのである。
後で詳述する第1図は、従来の研究結果を基にも示すグ
ラフであるが、この第1図からも、30%H2SO4以
上の硫酸腐食に対して強い抵抗力を示すとされている最
高3.04%のSiとSnとを添加した鋼であっても、
濃度が30%未満の硫酸に対しては極端な耐食性劣化傾
向を示すことが明らかである。
〈発明の目的〉 この発明の目的とするところは、上述のような硫酸濃度
=30%未満の硫酸腐食環境においても十分な耐食性を
示す銅相をコスト安く提供することにあり、第1図に示
される前記結果から、「硫酸濃度:30%未満の硫酸腐
食環境における鋼の腐食は、硫酸濃度:30%以上の場
合とは本質的に異なるものである」 との認識の下に上記目的を達成すべく行った本発明者等
の研究によって、以下に示される如き知見が得られたの
である。
く知見事項〉 硫酸濃度=30%未満の硫酸腐食環境と硫酸濃度=30
%以上の環境とでは鋼の腐食挙動が著しく異なるもので
あるが、この両環境での鋼の耐硫酸腐食性を向上させる
には多量のSi添加が有効であり、Ni 、 Sn及び
Mn等の添加は有害である。
従って、所定量以上のSiを含有する鋼に耐硫酸性向上
元素として従来鋼に添加されていたCuの適量を添加し
、かつMn及びP等の針台性劣化不純物元素を極力抑制
すれば、硫酸腐食環境、特に従来の耐硫酸露点腐食鋼で
は満足な効果が得られなかった硫酸濃度:30%未満の
硫酸腐食環境において優れた耐食性を示すようになり、
しかもこの鋼のC含有量を不純物程度にまで低減すると
ともに適量のMを添加すると、優れた耐硫酸腐食性が維
持されたままで鋼の加工性も改善される。
〈発明の構成〉 この発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、 鋼を、 si:1.5〜7.0%、  Cr:2%以下。
Cu:0.2〜0.5%、   S:0.03%以下。
残部:Fe及び不純物 とで構成するか、或いはm− 、’       O’、03〜020%のMを更に含
有せしめて構成し、かつ前記不純物中のMn及びP含有
量を、それぞれ、 Mn 、: 0.2%以下。
P:0.02%以下 に抑えることにより、優れた耐硫酸腐食性を保持せしめ
た点、 に特徴を有するものである。
次に、この発明の鋼において、各組成成分の含有割合を
前記の如くに数値限定した理由を説明する。
fat  5i Si成分は、鋼に耐硫酸腐食性を確保する上で極めて重
要な元素であるが、その含有量が1,5%未満では所望
の耐食性を確保できず、一方7.0%を越えてSiを含
有させることは鋼の製造を困難にすることから、Si含
有量を1.5〜70%と定めた。
(b)  Cr Cr成分の添加効果は腐食環境中の硫酸濃度によって極
端に異なるものである。即ち、0.3%以下の低硫酸濃
度環境中では若干の耐食性改善効果を示すが、0.3%
を越える硫酸濃度環境中では耐食性を劣化させるように
作用する元素である。しかしながら、Cr含有量を2%
以下とすれば実質上の問題を生じないことから、Cr含
有量は2%以下と定めた。
(c)  Cu Cu成分は、鋼の耐硫酸性を改善するのに有効な元素で
あるが、その含有量が0.2%未満では所望の耐硫酸性
向上効果が得られず、一方0.5%を越えて含有させる
と鋼材の製造性が劣化することから、Cu含有量を02
〜0.5%と定めた。
(dl   S S成分には、鋼の耐食性を向上させる作用があるが、そ
の含有量が0.03%を越えると鋼材の製造性が著しく
低下することがら、S含有量をOD3襲以下と定めた。
但し、望ましくは0.01%以上を含有させるのが良い
(e)M 耐食性の点からはM添加による影響はないが、C含有量
が0.05%以下の場合に0.03〜0.20頭のMを
添加することで鋼の加工性が著しく改善されることとな
る。そして、M含有量が0.03%未満では前記加工性
改善作用に所望の効果が得られず、他方0.20%を越
えて含有させると−の清浄性が低下する上、加工性も劣
化するので、M含有量を0.03〜0.20%と定めた
(f)   Mn Mnは、通常不純物として鋼中に0.4%程度混入する
元素であるが、鋼の耐食性を劣化する作用を用している
ので極力低減する必要がある。しかし、その含有1が0
.2%以下では悪影響が顕著に表われないことから、 
Mn含有量を0.2%以下と定めた。
(g)  P Pも、Mnと同様に耐食性の点で可能な限り低減するの
が好ましい不純物元素であるが、002%以下にその含
有量を制限すれば耐食性への悪影響が特に問題とならな
いことから、P含有量は0.02チ以下と定めた。しか
しながら、望ましくはP含有量を0.01%以下と制限
するのが良い。
そのほか、不純物中のNiは0.5%以下、好ましくは
0.1%以下に制限するのが望ましい。なぜなら、この
発明の耐硫酸性鋼においては、Niは耐食性に悪影響を
及ぼすからである。
次いで、この発明を実施例により比較例と対比しながら
説明する。
〈実施例〉 まず、第1表に示す鋼に加えて、第2表に示される如き
成分組成の鋼を溶製し、通常の鍛造、圧延及び熱処理工
程を経て試験材を製作した。
次に、機械加工及びエメリーペーパー研磨仕上げした試
験片(厚さ:2で×幅:101++++lX長さ=20
M)を脱脂し、洗浄した後、所定濃度に調整した硫酸水
溶液中に浸漬して腐食試験を実施した。
なお、試験温度は70℃、試験時間は5時間であった。
  − また、耐食性の評価基準となる腐食量は、試験後の試験
片をブラッシング洗浄した後、その腐食減量を測定して
求めた。
得られた結果を第3表に示すとともに、その一部を第1
図に示した。
第3表及び第1図に示される結果からも、本発明の鋼は
従来の耐硫酸露点腐食鋼よりも格段に優れた耐硫酸腐食
性を有していることが明らかである。
〈総括的な効果〉 上述のように、この発明によれば、格別に高価な合金元
素を添加することなく、硫酸腐食環境、特に硫酸濃度が
30%未満の低濃度硫酸腐食環境において優れた耐食性
を示す鋼材を得ることができ、火力発電用ボイラ等の硫
酸腐食が問題となる機器類の耐久性を一段と向上するこ
とが可能となるなど、産業上有用な効果がもたらされる
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は各種供試材の低濃度硫酸腐食試験結果を示すと
ころの、硫酸濃度と腐食速度の関係を表わしたグラフで
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量割合にて、 Si:1.5〜7.0%、 Cr:2%以下、 Cu:0.2〜0.5%、 S:0.03%以下、 残部:Fe及び不純物 から成る成分組成を有するとともに、前記不純物中のM
    n及びP含有量を、それぞれ、 Mn:0.2%以下、 P:0.02%以下 に抑えたことを特徴とする、耐硫酸腐食性の優れたSi
    含有鋼。
  2. (2)重量割合にて、 Si:1.5〜7.0%、 Cr:2%以下、 Cu:0.2〜0.5%、 S:0.03%以下、 Al:0.03〜0.20%、 残部:Fe及び不純物 から成る成分組成を有するとともに、前記不純物中のM
    n及びP含有量を、それぞれ、 Mn:0.2%以下、 P:0.02%以下 に抑えたことを特徴とする、耐硫酸腐食性の優れたSi
    含有鋼。
JP12358584A 1984-06-15 1984-06-15 耐硫酸腐食性の優れたSi含有鋼 Pending JPS613867A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100470046B1 (ko) * 2000-06-05 2005-02-04 주식회사 포스코 내황산 부식특성이 우수한 냉연강판

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