JPS6138115A - 船外機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ０発明の目的 ＋１）　　産業上の利用分野 本発明は船外機、特に、中空部が喫水線下の排出口に連
なるエクステンションケースの上面にバーチカル型四サ
イクルエンジンのクランクケースを結着すると共に、前
記中空部に配設されてプロペラ軸を駆動する駆動軸にエ
ンジンのクランク軸を連結し、エンジンの排気系を前記
中空部に開放した船外機ものに関する。

（２）従来の技術 この種船外機では、シリンダヘッドの位置がエクステン
ションケースの中空部の中心線から大きくずれているの
で、従来では、エンジンの排ガスを温度降下させて前記
中空部まで誘導するためには、エクステンションケース
上面に結着されるクランクケースの下面まで排気ポート
を延ばし、その排気ポートに連なる排気管を前記中空部
に長く垂下させ、その両端をクランクケース及びエクス
テンションケースに結着していたく例えば特開昭５８−
４３８９５号公報参照）。

（３ン　　発明が解決しようとする問題点そのような従
来の船外機では、排気系の整備を行う際には、エンジン
全体をエクステンションケースから取り外さなければな
らず、整備性が悪いばかりでなく、排気系の構造が複雑
で製作費が高くつく欠点がある。

本発明は、そのような欠点を解消すべく提案されたもの
で、エンジンの排気系の分解が容易でその整備性が良好
であり、しかも構造が簡単な前記船外機を提供すること
を目的とする。

Ｂ０発明の構成 ＋１１　　問題点を解決するための手段本発明は、エン
ジンの後部に配置されるシリンダヘッドの下面と、エク
ステンションケースの上部から後方へ突出させた延長部
の上面との間に排気路ブロックを介装結着し、シリンダ
ヘッドに形成された排気ポートと、排気路ブロックに形
成されて前記排気ポートに連なる排気路と、前記延長部
に形成されて前記排気路をエクステンションケースの中
空部にｉ！！！通させる排出路とから排気系を構成した
ことを特徴とする。

（２）作　用 ・　　エンジンの燃焼室から排出される排ガスはシリン
ダヘッドのυ［気ポート、排気路ブロックの排気路及び
エクステンションケース延長部の排出路を順次径てエク
ステンションケース中空部に排出される。この間に排ガ
スは、圧力を下げると同時にシリンダヘット、排気路ブ
ロック及び延長部に熱を奪われて温度を降下させるので
、排ガスがエクステンションケース中空部の駆動軸に接
しても、これに障害を及ぼずこともない。前記中空部に
排出された排ガスは排出口から外部の水中に排出される
。

エンジンのＦＪｒ気系の整備に際しては、シリンダブロ
ックとシリンダヘッド、シリンダヘッドと排気路ブロッ
ク、排気路ブロックとエクステンションケース延長部の
各間の結着を解けば、エンジンの主要部をエクステンシ
ョンケースに結着したままで、排気系を排気ポート、排
気路及び排出路の３部分に分解することができる。

（３）実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明すると
、第１図において船外機の四サイクルエンジンＥはクラ
ンク軸１が垂直になるように配置され、即ちバーチカル
型に構成され、このクランク軸１の回転トルクは垂直配
置の駆動軸２及び傘歯車伝動装置３を介して水平配置の
プロペラ軸４に伝達し、プロペラ５を回転駆動する。

エンジンＥの下面には、前記駆動軸２を中空部７ａに収
容するエクステンションケース７が、また該ケース７の
下面には前記傘歯車伝動装置３を油密に収容するギヤケ
ース８が順次結着される。

エクステンションケース７には、その前方へ突出する上
下一対のエクステンションブラケット９゜９′が弾性支
持部材１０．１０を介して取付けられており、これらエ
クステンションブラケット９゜９′は、略垂直配置のス
イベル軸１１を介してスイへルケース１２に操向可能に
連結される。またスイベルケース１２は、船体Ｓの船尾
板Ｓａにクランパ１７により着脱自在に固定される左右
一対のスターンブラケソ）　１３．１３の上部に水平の
枢軸１４を介して上下方向チルト可能に連結される。

上部のエクステンションブラケット９にはハンドルブラ
ケット１５が一体的に形成されており、これた操舵ハン
ドル１６が枢着される。

第２図に示すように、エンジンＥの本体は１．前記クラ
ンク軸１の上端部を支承する上部クランクケース２０ａ
と、このクランクケース２０ａの下面に結着されてクラ
ンク軸１の下端部を支承する下部クランクケース２０ｂ
と、クランク軸１に連接されるピストン２１を収容する
シリンダブロック２２と、このシリンダブロック２２の
端面にガスケット１８を介して重合され、ポル）Ｂｅで
結着されるシリンダヘッド２３（第８図及び第９図参照
）と、シリンダヘッド２３の下面にガスケット３６を介
して重合され、ボルトＢ、で固着される排気路ブロック
３５とより構成され、シリンダブロック２２は船体Ｓの
後方を向いた位置で上部クランクケース２０ａと一体に
形成される。したかって、シリンダヘッド２３はエンジ
ンＥの後部位置を占める。下部クランクケース２０ｂは
、それに潤滑油を貯留させてオイルパンに兼用される。

クランク軸１の上端に固着されるフライホイール２４の
下面には始動用のリングギヤ２５が固設され、このリン
グギヤ２５を駆動するためのりコイル式スターク２６が
上部クランクケース２０ａの前壁に取付けられる。

シリンダヘッド２３には、ピストン２１の上端面が臨む
燃焼室２７と、この燃焼室２７に開口する吸気ポート２
８及び排気ポート２９とが形成され、排気ポート２９の
出口２９ａはシリンダヘッド２３の下面に開口される。

吸、排気ポート２８゜２９は吸、排気弁３０．３１によ
って開閉されるようになっている。

また、シリンダブロック２２及びシリンダへ・ノド２３
には一連の冷却用水シャケ・ノド３２が形成され、この
水ジャケット３２の入口通路３２ａ及び出口通路３２ｂ
は排気ポート２９と並んでシリンダヘッド２３の下面に
開口される！ シリンダヘッド２３の上部には、水シャケ・ノド３２と
出口通路３２．ｂ間の連通及び遮断を制御するサーモス
タソＩ−Ｔが設置される。

排気路ブロック３５には排気ポート２９に連なる排気路
３３が形成され、排気路３３は、下部クランクケース２
Ｏｂ側に膨出する膨出部３３ａを有する軸形をなしてい
る。

また、第３図ないし第５図に示すように、排気路ブロッ
ク３５には、水シャケ・ノド３２の人、出口通路３２ａ
、３２ｂにそれぞれ連なる給、排水路３４ａ、３４ｂと
が設けられ、これらは排気路３３と共に排気路ブロック
３５の鋳造時に形成される。

一方、第２図及び第６図に示すように、エクステンショ
ンケース７の上端にはその後方へ突出する延長部３７が
一体に連設されており、この延長部３７には、前記排気
路３３及び排水路３４ｂを共にエクステンションケース
７の中空部７ａに開放する排出路３８と、前記バイパス
３９に連なる排水室４３とが形成され、この排水室４３
の側壁上面には排気路３３に向かって排出路３Ｂに開口
する切欠状のバイパス出口３９ａが、またその底壁には
外部に開口する検水孔４４が設けられる。

以上において、排気ポート２９、排気路３３及び排出路
３８はエンジンＥの排気系を構成する。

排気路ブロック３５の下面は下部クランクケース２０ｂ
の下面と面一に、また延長部３７の上面はエクステンシ
ョンケース７の上面と面一にそれぞれ形成されており、
これら対向面間にステンレス鋼板製の一連の仕切板４１
と、線板４１の上下両面に重合される一対のガスケット
４２ａ、４２ｂとが介装され、そして下部クランクケー
ス２０ｂとエクステンションケース７はポル）Ｂ２によ
り、また排気路ブロック３５と延長部３７はポル）Ｂａ
により結着される（特に第８図及び第９図参照）。

第２図及び第７図に示すように、前記仕切板４１には駆
動軸２に貫通される第１透孔４６１と、ゴム製のグロメ
ット状弾性ジヨイント４５が装着される装着孔４７と、
バイパス３９及び排水室４３間を連通ずる第２透孔４６
□と、排気路３３の膨出部３３ａ及び排出路３８間を連
通ずる第３透孔４６１と、排水路３４ｂ及び排出路３８
間を連通ずる第４透孔４６．とが穿設される。そして、
仕り板４１の第１及び第３透孔４６１，４６３間の部分
は、エクステンシロンケース７の中空部７ａに突入して
駆動軸２に迫る第１隔壁４８．とされ、また第３及び第
４透孔４６３，４６４間の部分は、その両透孔４７，４
８間を前記排気路３３及び排水路３４ｂ間の隔壁の厚さ
より太き（離隔させる第２隔壁４８？とされる。

仕切板４１に装着される弾性ジヨイント４５の上端部は
前記給水路３４ａに密合され、該ジヨイント４５の中空
部にはエクステンションマの中空部７ａを縦走する送水
管４０の上端が密合され、こうして送水管４０及び給水
路３４ａは相互に連）ｍされる。

再び第１図において、ギヤケース８には、その側部に複
数の小さな吸水口５０が、またその後部に排出口５１が
それぞれ喫水線の下方に開口するように設けられる。さ
〜らにギヤケース８には駆動軸２により駆動される水ポ
ンプ５２が設置され、この水ポンプ５２の吸入側に前記
吸水口５０が連通され、その吐出側に前記送水管４０の
下端が固定される。

尚、第２図中５３は下部クランクケース２０ｂの下部と
これを貫通するクランク軸ｌとの間に装着されたウォー
タシール、５４はエンジンカバーである。

次にこの実施例の作用を説明する。

エンジンＥの運転中、駆動軸２から駆動される水ポンプ
５２ば吸水口５０から外部の水、例えば海水を吸い込ん
で送水管４０に圧送するので、エンジンが冷機状態にあ
れば、サーモスタンドＴは閉弁して水ジャケット３２と
出口通路３２ｂ間を遮断している。したがって送水管４
０に圧送された水は給水路３４ａに進入するも、直ちに
バイパス３９から排水室４３へ移り、バイパス出口３９
ａ及び検水孔４４から排出される。したがって水ジャケ
ット３２では水の流通が生じないため、エンジンＥの暖
機が促進される。

バイパス出口３９ａを出た水は排出路３８からエクステ
ンションケース７の中空部７ａへと流下し、排出口５１
から外部に排出される。また、検水孔４４から出た水は
操縦者の目に止まり、これにより水ポンプ５２の作動状
態が確認される。

エンジン１シが暖機状態となり、サーモスフ・ノドＴが
開弁すると、送水管４０から給水路３４ａに送られた大
部分の水は入口通路３２ａから水ジャケット３２に進入
し、一部の水は先刻と同様にバイパス３９−１流出する
。

水ジャケノ１〜３２に進入した水は、シリンダブロック
２２の上部及びシリンダヘッド２３を冷却した後、サー
モスタットＴを経て出口通路３２ｂ、排水路３４ｂ、排
出路３８、中空部７ａへと流下し、排出口５１から外部
の水中に排出される。

一方、コーンジンＥの燃焼室２７から排出される排ガス
は、排気ポート２９、排気路３３及び排出路３８を順次
径てエクステンションケース７の中空部７ａに排出され
る。この間に排ガスは、圧力を下げると同時にシリンダ
ヘッド２３、排気路ブロック３５及び延長部３７に熱を
奪われ、更に排出路３８で前記冷却水により冷却される
ことにより、温度を降下させるので、これが中空部７ａ
において駆動軸２等に接しても、これらを過熱するよう
なことはない。また排出路３８の下流側開口部上方には
第１隔壁４８．が配設されるので、この隔壁４Ｌにより
排ガスの上方への流れが阻止され、ウォータシール５３
を高温の排ガスから保護することができる。

エクステンションケース７の中空部７ａに移った排ガス
は下方へ流し、前記冷却水と共に排出口５１から外部の
水中に排出される。

エンジンＥの排気系の整備に際しては、ポルトＢｅ　、
Ｂ＋　、Ｂｓを外すことにより、シリンダブロック２２
とシリンダヘッド２３、シリンダヘッド２３と排気路ブ
ロック３５、排気路ブロック３５と延長部３７の各間を
分離すれば、エンジンＥの主要部をエクステンションケ
ース７に結着したままで、排気系を排気ポート２９、排
気路３３及び排出路３８の３部分に分解することができ
る。

Ｃ９発明の効果 以上のように本発明によれば、エンジンの後部に配置さ
れるシリンダヘッドの下面と、エクステンションケース
の上部から後方へ突出させた延長部の上面との間に排気
路ブロックを介装結着し、シリンダー・ノドに形成され
た排気ポートと、排気路ブロックに形成されて排気ポー
トに連なる排気路と、延長部に形成されて排気路をエク
ステンションケースの中空部に連通させる排出路とから
排気系を構成したので、シリンダヘッドの位置がエクス
テンションケース中空部の中心線から大きくずれていて
も、長い排気管を用いることなくエンジンの排ガスを温
度降下させながらエクステンションケースの中空部に排
出することができる。しかも、エンジンの排気系は、エ
ンジンの主要部とエクステンションケースとの結着状態
で排気ポート、排気路および排出路の３部分に分解し得
るので、排気系の整備を容易に行うことができる。また
、排気ポートはシリンダヘッドにのみ成形すれば足りる
ので、エンジン本体の各構成要素の形状が単純化され、
したがってそれらの製作が容易となり、コストの低減に
寄与する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は船外機
の一部縦断側面図、第２図はエンジン部の拡大縦断側面
図、第３図は第２図のｍ−ｍ線断面図、第４図は第３図
の■−■線断面図、第５図は第２図のｖ−ｖ１ｓ断面図
、第６図はエクステンションケースの平面図、第７図は
仕切板の平面図第８図及び第９図は構成部材相互の結着
状態を示す船外機上部の側面図及び背面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 中空部が喫水線下の排出口に連なるエクステンションケ
   ースの上面にバーチカル型四サイクルエンジンのクラン
   クケースを結着すると共に、前記中空部に配設されてプ
   ロペラ軸を駆動する駆動軸にエンジンのクランク軸を連
   結し、エンジンの排気系を前記中空部に開放した船外機
   において、エンジンの後部に配置されるシリンダヘッド
   の下面と、エクステンションケースの上部から後方へ突
   出させた延長部の上面との間に排気路ブロックを介装結
   着し、シリンダヘッドに形成された排気ポートと、排気
   路ブロックに形成されて前記排気ポートに連なる排気路
   と、前記延長部に形成されて前記排気路を前記中空部に
   連通させる排出路とから前記排気系を構成したことを特
   徴とする船外機。