JPS6137326B2 - - Google Patents
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- JPS6137326B2 JPS6137326B2 JP54110788A JP11078879A JPS6137326B2 JP S6137326 B2 JPS6137326 B2 JP S6137326B2 JP 54110788 A JP54110788 A JP 54110788A JP 11078879 A JP11078879 A JP 11078879A JP S6137326 B2 JPS6137326 B2 JP S6137326B2
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Landscapes
- Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
Description
本発明は塩化金水溶液を第一鉄塩により還元し
て金粉を製造する方法の改良法に関する。 金粉は近年特に電子工業に於ける導電体ペース
ト用として広く使用されている。 この金ペーストに於ては、ペーストの組成もそ
の金ペースト膜を焼成して得られる導電膜の特性
上大切な要素であるが、金粉自体の特性がより導
電膜の特性上重要である。 金粉の特性要素としては粒径、粒度分布、粒子
の表面形状、嵩密度、タツプ密度等があげられ
る。 これらの特性のうち特に粒子の表面形状が平滑
でない金粉を使用した場合には、ペースト焼成の
温度や速度にもよるがペーストの焼成時に発泡す
る傾向が見られる。 このペーストの構成要素である金粉の特性と焼
成後の金導電膜の特性とは関係は明白ではない
が、形状の悪い金粉はペーストの構成要素である
ヴイヒクルなど有機物質が金粉表面に封じこめら
れ、あるいは吸着し焼成時に発泡してピンホール
が生成するのではないかと推測される。 従来実用化されている金粉の製造方法として
は、塩化金水溶液に結晶状の硫酸第一鉄を添加し
て還元する方法が一般に行なわれている。 硫酸第一鉄を結晶のまゝ使用する理由は、硫酸
第一鉄を水溶液で添加すると得られる金粉の粒子
が微細となるだけでなく、金粉が容器の壁や撹拌
機の翼等にプレーテイングを起すためである。 しかしながら硫酸第一鉄の結晶を使用した場合
には、その溶解性、含有する不純物又は含水率に
よる影響と推察されるが硫酸第一鉄結晶の銘柄や
ロツトによつて常に得られる金粉の粒子の大きさ
や、粒子の表面形状が異なるため実際には極めて
狭い範囲の特定の硫酸第一鉄結晶しか使用するこ
とができず、それでもなお品質管理を困難にして
いた。第1図にこの従来法によつて得た金粉の
10000倍写真を示す。 本発明の目的は上記の欠点を解消して、金粉粒
子の表面形状が改善されかつ、適切な粒径及び粒
度分布を有する金粉の製造方法を提供することに
ある。 この目的を達成するため本発明は、まず硫酸第
一鉄結晶の溶解性による相違をなくするため、硫
酸第一鉄は水溶液状のものを用いることとし、鋭
意研究を重ねた結果、少量の有機分散剤の添加が
還元により生成する金粉の生長を抑制し、金粉粒
子の大きさ、特にその表面形状を大巾に改善し常
に安定した製品となし得ることを見出し、本発明
に到達した。 即ち、金を王水に溶解した塩化金水溶液に0.02
〜0.3g/になるように有機分散剤を添加し、こ
れに好ましくは30℃以下で、当量以上の水で溶解
し好ましくは少量の硫酸を添加した硫酸第一鉄、
塩化第一鉄の一方又は両方の水溶液をあまり早く
もなく遅くもない速度で添加し、生成する金粒を
傾斜、洗浄、濾過、乾燥して金粉を製造するもの
である。 本発明に於て使用する有機分散剤としては、本
発明法に適用して効果のあるものであればよく特
に限定されないが好適なものとしてはボリヴイニ
ールアルコール(以下P.V.Aと略する)ステアリ
ン酸、ベンゼンスルホン酸ナトリウム、グリシン
等をあげることができる。 有機分後散剤の添加量を0.02〜0.3g/の範囲
とするのは0.02g/の濃度以下では得られる金
粉の平均粒径が小さくかつ、その表面形状が悪く
なる傾向があり、0.3g/以上の濃度にすると第
2図に示すように金粉の表面形状が粗雑で突起の
多い球状となるためであり、第一鉄塩の水溶液添
加時の温度を好ましくは30℃以下とするのも同様
の理由である。 上記第一鉄塩水溶液の添加速度については一般
的なものであるが、あまり遅くすると金粉の平均
粒径が極端に小さくなり再現性も悪い。またあま
り早いと平均粒径が小さくなる傾向を示すので適
当な添加速度を選択することが望ましい。 尚有機分散剤は、通常金の水溶液に予め存在さ
せて使用するが、還元剤である第一鉄塩と共に金
水溶液に添加することもできる。第一鉄塩の水溶
液に好ましくは少量の硫酸を添加する理由につい
ては、第一鉄塩の水溶液を作成して長く空気中に
放置した場合、該水溶液中の鉄が空気酸化を受け
て一部含水酸化鉄を生成し、その影響と思われる
が、得られる金粉の平均粒径が小さい方にばらつ
くためである。第一鉄塩の水溶液を作成して直ち
に使用する場合は特に硫酸を添加する必要はな
い。 本発明により製造される金粉は、第3図に示す
ようにその表面形状は平滑であり、平均粒径は2
μm前後(ペーストとして最も適当な平均粒径は
1.5〜2.5μm)で、かつ粒径範囲も実施例に示す
ように理想的なものである。 以下実施例について本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1 400gの金を少量の王水で溶解し、ついで亜硝
酸ガスの発生が認められなくなるまで濃縮したの
ち水を加えて1に希釈し、25mlを分液した。こ
の塩化金水溶液(金10g)に重合度500〜2000の
P.V.Aを添加し水で500mlとしたのち、濃硫酸5
mlを添加し、鉄として9g(金に対し1.07当量)
を含有する硫酸第一鉄水溶液120mlを、金液を撹
拌しながら室温で30秒間かけて添加し、そのまゝ
軽く撹拌を15分間続けたのち60分間静置し、つい
で傾斜、洗浄、濾過、乾燥した。その結果を第1
表に示す。
て金粉を製造する方法の改良法に関する。 金粉は近年特に電子工業に於ける導電体ペース
ト用として広く使用されている。 この金ペーストに於ては、ペーストの組成もそ
の金ペースト膜を焼成して得られる導電膜の特性
上大切な要素であるが、金粉自体の特性がより導
電膜の特性上重要である。 金粉の特性要素としては粒径、粒度分布、粒子
の表面形状、嵩密度、タツプ密度等があげられ
る。 これらの特性のうち特に粒子の表面形状が平滑
でない金粉を使用した場合には、ペースト焼成の
温度や速度にもよるがペーストの焼成時に発泡す
る傾向が見られる。 このペーストの構成要素である金粉の特性と焼
成後の金導電膜の特性とは関係は明白ではない
が、形状の悪い金粉はペーストの構成要素である
ヴイヒクルなど有機物質が金粉表面に封じこめら
れ、あるいは吸着し焼成時に発泡してピンホール
が生成するのではないかと推測される。 従来実用化されている金粉の製造方法として
は、塩化金水溶液に結晶状の硫酸第一鉄を添加し
て還元する方法が一般に行なわれている。 硫酸第一鉄を結晶のまゝ使用する理由は、硫酸
第一鉄を水溶液で添加すると得られる金粉の粒子
が微細となるだけでなく、金粉が容器の壁や撹拌
機の翼等にプレーテイングを起すためである。 しかしながら硫酸第一鉄の結晶を使用した場合
には、その溶解性、含有する不純物又は含水率に
よる影響と推察されるが硫酸第一鉄結晶の銘柄や
ロツトによつて常に得られる金粉の粒子の大きさ
や、粒子の表面形状が異なるため実際には極めて
狭い範囲の特定の硫酸第一鉄結晶しか使用するこ
とができず、それでもなお品質管理を困難にして
いた。第1図にこの従来法によつて得た金粉の
10000倍写真を示す。 本発明の目的は上記の欠点を解消して、金粉粒
子の表面形状が改善されかつ、適切な粒径及び粒
度分布を有する金粉の製造方法を提供することに
ある。 この目的を達成するため本発明は、まず硫酸第
一鉄結晶の溶解性による相違をなくするため、硫
酸第一鉄は水溶液状のものを用いることとし、鋭
意研究を重ねた結果、少量の有機分散剤の添加が
還元により生成する金粉の生長を抑制し、金粉粒
子の大きさ、特にその表面形状を大巾に改善し常
に安定した製品となし得ることを見出し、本発明
に到達した。 即ち、金を王水に溶解した塩化金水溶液に0.02
〜0.3g/になるように有機分散剤を添加し、こ
れに好ましくは30℃以下で、当量以上の水で溶解
し好ましくは少量の硫酸を添加した硫酸第一鉄、
塩化第一鉄の一方又は両方の水溶液をあまり早く
もなく遅くもない速度で添加し、生成する金粒を
傾斜、洗浄、濾過、乾燥して金粉を製造するもの
である。 本発明に於て使用する有機分散剤としては、本
発明法に適用して効果のあるものであればよく特
に限定されないが好適なものとしてはボリヴイニ
ールアルコール(以下P.V.Aと略する)ステアリ
ン酸、ベンゼンスルホン酸ナトリウム、グリシン
等をあげることができる。 有機分後散剤の添加量を0.02〜0.3g/の範囲
とするのは0.02g/の濃度以下では得られる金
粉の平均粒径が小さくかつ、その表面形状が悪く
なる傾向があり、0.3g/以上の濃度にすると第
2図に示すように金粉の表面形状が粗雑で突起の
多い球状となるためであり、第一鉄塩の水溶液添
加時の温度を好ましくは30℃以下とするのも同様
の理由である。 上記第一鉄塩水溶液の添加速度については一般
的なものであるが、あまり遅くすると金粉の平均
粒径が極端に小さくなり再現性も悪い。またあま
り早いと平均粒径が小さくなる傾向を示すので適
当な添加速度を選択することが望ましい。 尚有機分散剤は、通常金の水溶液に予め存在さ
せて使用するが、還元剤である第一鉄塩と共に金
水溶液に添加することもできる。第一鉄塩の水溶
液に好ましくは少量の硫酸を添加する理由につい
ては、第一鉄塩の水溶液を作成して長く空気中に
放置した場合、該水溶液中の鉄が空気酸化を受け
て一部含水酸化鉄を生成し、その影響と思われる
が、得られる金粉の平均粒径が小さい方にばらつ
くためである。第一鉄塩の水溶液を作成して直ち
に使用する場合は特に硫酸を添加する必要はな
い。 本発明により製造される金粉は、第3図に示す
ようにその表面形状は平滑であり、平均粒径は2
μm前後(ペーストとして最も適当な平均粒径は
1.5〜2.5μm)で、かつ粒径範囲も実施例に示す
ように理想的なものである。 以下実施例について本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1 400gの金を少量の王水で溶解し、ついで亜硝
酸ガスの発生が認められなくなるまで濃縮したの
ち水を加えて1に希釈し、25mlを分液した。こ
の塩化金水溶液(金10g)に重合度500〜2000の
P.V.Aを添加し水で500mlとしたのち、濃硫酸5
mlを添加し、鉄として9g(金に対し1.07当量)
を含有する硫酸第一鉄水溶液120mlを、金液を撹
拌しながら室温で30秒間かけて添加し、そのまゝ
軽く撹拌を15分間続けたのち60分間静置し、つい
で傾斜、洗浄、濾過、乾燥した。その結果を第1
表に示す。
【表】
【表】
第1表を見て解るようにP.V.A濃度の低い
No.2、3、4の場合は粒子の表面形状は比較的
平滑であつたが、平均粒径は約1μm以下で小さ
くまた、P.V.A濃度が本発明法より高いNo.5、6
は粒径は大きいが粒子の表面形状がNo.6を第2
図に示すように不良であつた。本発明法の粒子の
表面形状、粒径等すべて第3図に示すように満足
するものが得られた。 実施例 2 有機分散剤と一部第一鉄塩を変え、有機分散剤
の濃度を0.025g/一定とし、第一鉄塩の添加量
を1.3当量とした以外は実施例1と同様にして金
粉を製造した。その結果を第2表に示す
No.2、3、4の場合は粒子の表面形状は比較的
平滑であつたが、平均粒径は約1μm以下で小さ
くまた、P.V.A濃度が本発明法より高いNo.5、6
は粒径は大きいが粒子の表面形状がNo.6を第2
図に示すように不良であつた。本発明法の粒子の
表面形状、粒径等すべて第3図に示すように満足
するものが得られた。 実施例 2 有機分散剤と一部第一鉄塩を変え、有機分散剤
の濃度を0.025g/一定とし、第一鉄塩の添加量
を1.3当量とした以外は実施例1と同様にして金
粉を製造した。その結果を第2表に示す
【表】
第2表より明らかなように何れも金粉の表面形
状は平滑でかつ、平均粒径、粒径範囲とも満足す
ベきものであつた。 参考例 1 P.V.A濃度を0.05g/とし、硫酸第一鉄の添
加速度を変えた以外は実施例1と同様にして金粉
を製造した。その結果は第3表に示すように0.2
〜1/分の添加速度が最適であつた。
状は平滑でかつ、平均粒径、粒径範囲とも満足す
ベきものであつた。 参考例 1 P.V.A濃度を0.05g/とし、硫酸第一鉄の添
加速度を変えた以外は実施例1と同様にして金粉
を製造した。その結果は第3表に示すように0.2
〜1/分の添加速度が最適であつた。
【表】
参考例 2
実施例1に於てP.V.A濃度を0.02g/とし、
硫酸第一鉄水溶液に予め硫酸を添加した場合とし
ない場合とで得られる金粉の性状を比較した。硫
酸第一鉄水溶液は調整後2時間で使用した。その
結果を第4表に示す。
硫酸第一鉄水溶液に予め硫酸を添加した場合とし
ない場合とで得られる金粉の性状を比較した。硫
酸第一鉄水溶液は調整後2時間で使用した。その
結果を第4表に示す。
【表】
第4表より硫酸を加えないで使用した硫酸第一
鉄水溶液の場合には、得られる金粉の平均粒径の
再現性が悪い。これは該水溶液が空気に触れてい
る間に一部加水分解反応が進行し生成した
Fe2O3nH2Oのような3価の鉄塩が析出し、これ
が金粒子の生長を妨げる影響と推測される。 尚硫酸を添加しない場合には粒子の表面形状に
ついても再現性がよくなかつた。
鉄水溶液の場合には、得られる金粉の平均粒径の
再現性が悪い。これは該水溶液が空気に触れてい
る間に一部加水分解反応が進行し生成した
Fe2O3nH2Oのような3価の鉄塩が析出し、これ
が金粒子の生長を妨げる影響と推測される。 尚硫酸を添加しない場合には粒子の表面形状に
ついても再現性がよくなかつた。
第1図は従来方法により製造した金粉の10000
倍拡大写真、第2図は比較例No.6の金粉の10000
倍拡大写真、第3図は本発明法によつて製造した
金粉の10000倍拡大写真である。
倍拡大写真、第2図は比較例No.6の金粉の10000
倍拡大写真、第3図は本発明法によつて製造した
金粉の10000倍拡大写真である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 少量の有機分散剤を添加した塩化金水溶液に
硫酸第一鉄、塩化第一鉄の一方又は両方の水溶液
を添加するか、少量の有機分散剤を塩化金水溶液
に添加しつつ硫酸第一鉄、塩化第一鉄の一方又は
両方の水溶液を塩化金水溶液に添加して生成する
金粉を分離する事を特徴とする金粉の製造方法。 2 有機分剤散の添加量が0.02〜0.3g/である
特許請求の範囲1項記載の金粉の製造方法。 3 有機分散剤がポリヴイニールアルコール、ス
テアリン酸、ベンゼンスルホン酸ナトリウム、グ
リシンのうちの一つ以上からなる特許請求の範囲
1項または2項記載の金粉の製造方法。 4 硫酸第一鉄、塩化第一鉄の一方または両方の
水溶液には少量の硫酸が添加されている特許請求
の範囲1、2、3項の何れか一つに記載の金粉の
製造方法。 5 塩化金と、硫酸第一鉄、塩化第一鉄の一方ま
たは両方を30℃以下で反応せしめる特許請求の範
囲1〜4項の何れか一つに記載の金粉の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11078879A JPS5635706A (en) | 1979-08-30 | 1979-08-30 | Production of gold powder |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11078879A JPS5635706A (en) | 1979-08-30 | 1979-08-30 | Production of gold powder |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5635706A JPS5635706A (en) | 1981-04-08 |
JPS6137326B2 true JPS6137326B2 (ja) | 1986-08-23 |
Family
ID=14544637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11078879A Granted JPS5635706A (en) | 1979-08-30 | 1979-08-30 | Production of gold powder |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5635706A (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61147236A (ja) * | 1984-12-20 | 1986-07-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | エレクトロクロミツク表示素子 |
WO2006057467A1 (en) * | 2004-11-26 | 2006-06-01 | Seoul National University Industry Foundation | Method for large-scale production of monodisperse nanoparticles |
KR100790457B1 (ko) * | 2006-07-10 | 2008-01-02 | 삼성전기주식회사 | 금속 나노입자의 제조방법 |
WO2018087830A1 (ja) | 2016-11-09 | 2018-05-17 | 株式会社小松製作所 | 作業車両およびデータ較正方法 |
WO2018087831A1 (ja) | 2016-11-09 | 2018-05-17 | 株式会社小松製作所 | 作業車両およびデータ較正方法 |
WO2018087832A1 (ja) | 2016-11-09 | 2018-05-17 | 株式会社小松製作所 | 作業車両および制御方法 |
JP6860460B2 (ja) | 2017-09-21 | 2021-04-14 | 日立建機株式会社 | 建設機械 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3869280A (en) * | 1973-04-23 | 1975-03-04 | Du Pont | Process for gold precipitation |
-
1979
- 1979-08-30 JP JP11078879A patent/JPS5635706A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3869280A (en) * | 1973-04-23 | 1975-03-04 | Du Pont | Process for gold precipitation |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5635706A (en) | 1981-04-08 |
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