JPH0825743B2 - 酸化第一錫粉末の製造方法 - Google Patents

酸化第一錫粉末の製造方法

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JPH0825743B2
JPH0825743B2 JP62232034A JP23203487A JPH0825743B2 JP H0825743 B2 JPH0825743 B2 JP H0825743B2 JP 62232034 A JP62232034 A JP 62232034A JP 23203487 A JP23203487 A JP 23203487A JP H0825743 B2 JPH0825743 B2 JP H0825743B2
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    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G19/00Compounds of tin
    • C01G19/02Oxides

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は錫及び錫合金めっき用として好適な酸化第一
錫粉末の製造方法に関する。酸化第一錫は錫及び錫合金
めっきにおける酸性めっき浴に建浴あるいは追加用とし
て広く用いられている。
(従来の技術) 従来、酸化第一錫の工業的な製造方法としては、1)
塩化第一錫(SnCl2・2H2O)水溶液にアルカリ水溶液を
加えて反応させ、水酸化第一錫を沈殿させ、次いでこれ
を酸化されないように撹拌しながら煮沸することによっ
て脱水し、酸化第一錫を得る方法(水酸化物脱水法),
2)塩化第一錫(SnCl2・2H2O)に炭酸ナトリウム(Na2C
O3)の結晶を加えて、加熱溶融し撹拌しながら黒色にな
るまで反応させ、次に青黒色の生成物を水洗し混在する
NaClを溶解除去する方法(加熱溶融法)等がある。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、これらの方法では脱水し、無水の酸化第一錫
(SnO)とするために加熱の工程が必要である。また得
られた粉末は細かく、不揃いであるため、酸化を受けて
酸化第二錫となり易く大気中に放置すると酸に対する溶
解性が悪くなる。また濾別後の乾燥は従来の方法である
と真空乾燥及びN2等の不活性ガスによる乾燥が必要であ
り、しかも乾燥後は密封状態で保存しなければならなか
った。このため現在市販品は水分を2〜5wt%含んだケ
ーキ状で取扱われている。
(問題解決に係る知見) これらの問題点を解決すべく、本発明者は水酸化第一
錫から酸化第一錫への脱水反応条件を検討し、外から加
熱することなく結晶粒子が大きく、均一な酸化第一錫粉
末の製造方法を見出した。さらにまた当該方法によって
得られた酸化第一錫粉末は粒子が10μ以上と大きく、し
かも均一であるため耐酸化性に優れており、保管及び取
扱いが容易であることを知見して本発明をなすに至っ
た。
(発明の構成) 即ち本発明は、塩化第一錫の水溶液と水酸化ナトリウ
ムの水溶液とを混合して反応させ、pH12以上で静置状態
で2時間以上熟成・脱水した後水を用いて分級を行うこ
とからなる酸化第一錫の製造方法。
本発明で使用する塩化第一錫は市販の工業用塩化第一
錫であり、水酸化ナトリウムはペレット状あるいはフレ
ーク状の市販固形苛性ソーダ(99.0%以上)が用いられ
る。
塩化第一錫水溶液の濃度は250g/から500g/が好ま
しい。濃度が低いと回分あたりの収量が少なく効率が悪
く、また500g/以上であると、塩が晶析し反応を妨げ
る。水酸化ナトリウム水溶液についても150〜250g/が
好適である。
本発明の方法によれば、好ましくは上記の濃度に調整
した塩化第一錫の水溶液と水酸化ナトリウムの水溶液と
を混合して反応させる。この混合時には撹拌して均一な
混合液を得る。混合する水酸化ナトリウム水溶液の量
は、混合後の液のpHが12〜13.5の範囲となるような量と
する。この混合により、塩化第一錫が水酸化ナトリウム
により中和され、水酸化第一錫の沈殿が析出する。その
後、この反応混合物を好ましくは密閉容器内で、撹拌せ
ずに静置状態で2時間以上放置する。その間に水酸化第
一錫から酸化第一錫への脱水と沈殿の熟成とが進行す
る。脱水が十分に進行するpHは水酸化ナトリウム水溶液
を用いた場合12以上である。これ未満であると加熱、時
間にかかわらず脱水は不完全である。またpHが13.5を越
えると水酸化第一錫の不均化反応が起り、第二錫イオン
(SnO3 2-)での溶解がみられる。本発明においては脱水
は中和熱によって開始し外部から加熱することなく脱水
が進む。脱水は2時間から12時間で完了する。水酸化第
一錫の脱水は酸化第一錫の核生成と核成長で進行する。
このため粒子を大きくするためには撹拌は好ましくな
く、撹拌は脱水を早めるが核の生成を促し、粒子の成長
を抑え、10μ未満の細かい粒子となる。
本願で得られる粒子の形状は塩化第一錫水溶液と水酸
化ナトリウム水溶液の濃度で異なる。一般に濃度が低い
と平板状となり易く、濃度が高いと粒状のものが得られ
る。
脱水後生成した黒紫色の酸化第一錫粉末スラリーはわ
ずかであるが白色の水酸化錫及び微細な酸化第一錫を含
んでいる。水酸化錫及び10μ以下の微細な酸化第一錫は
大気中に放置すると酸化され易く、これらをめっき浴を
構成する酸に溶解させた場合不溶解残渣を生成するばか
りでなく酸化第一錫の溶解性を低下させる。このため水
によるデカンテーションによりNaClの塩を除去すると同
時に数回の分級を行う。沈降分級に要する時間は1分か
ら20分間でよく、懸濁物と一緒に上澄液を棄てる。この
ようにして精製した酸化第一錫を濾別して、大気中で天
日乾燥により水分を除去し乾いた状態の酸化第一錫を得
ることができる。
(発明の具体的開示) (実施例) 以下本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1 塩酸酸性の塩化第一錫の水溶液(SnCl2300g/)3
と水酸化ナトリウム水溶液(NaOH200g/)を混合撹拌
し、溶液のpHを12.5とした。密閉したポリエチレン容器
中で5時間静置状態で放置し、脱水反応を行った。次い
で上澄液をデカンテーションを行った後水を5投入し
て、撹拌し2分間静置した後懸濁物と一緒にデカンテー
ションを行いこれを4回繰返した。濾別した後沈殿物を
室温大気中で1日乾燥させた。得られた粉末は530gであ
り直径60μmの平板状紫黒色の粉末であった。この粉末
を30〜40℃に保持した42wt%のホウフッ酸100gにこの粉
末45gを一度に添加し、マグネチックスタラーで撹拌溶
解試験を行った。約2.5分で溶解し不溶解残分は0.4wt%
であった。不溶解残分は次の式で表わされる。
実施例2 実施例1の手順に従って各条件を変化させた、その結
果を表1に示す。得られた酸化第一錫は何れも良好な溶
解性を示すことが確認された。
比較例 実施例1で用いた塩化第一錫水溶液と水酸化ナトリウ
ム水溶液を使用し各条件を変えて酸化第一錫を得た。結
果を表2に示した。No.1はpHが本発明の条件を外れ、N
o.2は撹拌しながら脱水した場合を示し、No.3は水分級
をしなかった場合を示し、何れも生成した酸化第一錫の
溶解性不良の結果であった。
(発明の効果) 本発明の方法によれば、塩化第一錫の中和反応と中和
で生成した水酸化第一錫の脱水反応のいずれも、外部か
ら加熱せずに行われる。得られた酸化第一錫は、平均粒
径が10μm以上で、比較的均一な粒径を有し、酸化によ
り不溶化し易い微細粒子が除去されているため、大気中
での天日乾燥により水分を除去して乾いた状態にするこ
とができる。
従って、本発明により次の利点が得られる。
中和反応と脱水反応はいずれも外部加熱が不要であ
り、また乾燥は従来のような真空乾燥やN2等の不活性ガ
ス乾燥ではなく、天日乾燥でよいので、非常に経済的で
ある。
得られた酸化第一錫は、不溶化し易い微細粒子の含有
量が少ないため、硫酸、ホウフッ化水素酸、有機スルホ
ン酸などに容易に溶解する。それにより、未溶解分が少
ない、錫めっき用に適した溶液が容易に得られる。
水分を含まない乾いた状態で酸化第一錫が得られるた
め、従来は必要であった密封状態の保管や水分を含んだ
ケーキ状での保管が不要となり、保管や取扱いが容易で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化第一錫の水溶液に液のpHが12〜13.5に
    なる量の水酸化ナトリウムの水溶液を混合して反応さ
    せ、反応混合物を2時間以上静置して析出した沈殿を熟
    成・脱水した後、沈殿を水を用いて沈降分級を行うこと
    からなる酸化第一錫の製造方法。
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