JPS6137008Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は複写機の新しいトナーの供給に使わ
れる容器と、クリーニングにより除去した粉体ト
ナーの容器に関する。

従来、複写機においてトナーはカートリツジに
て送出機構を備えたホツパー部分に供給してい
て、複写の度に送出機構より感光体上に送り出さ
れ、コピーペーパーに転写される。しかるにコピ
ーペーパーへ転写されるのはその全部でなく、供
給したトナーの約30％は転写されない。これはク
リーニングされて集められる。クリーニングされ
て集められた残渣のトナーはフイルターバツグ等
の容器に入れられる。ところが残渣のトナーを捨
てるのを忘れるとクリーニング装置より取り出し
たトナーが充ちあふれて回りが汚れてしまう。又
容器をわざわざクリーニングされてでてくるトナ
ーに対して準備する必要もある。

この考案はクリーニングされてでてくるトナー
に対して特別な容器を準備せず、又クリーニング
されたトナーでその容器にあふれるおそれがない
ことを可能にする容器を提供することを目的とす
る。

この考案はカートリツジにしたトナー供給側の
容器をそのまゝ180度回動して正立させてクリー
ニング装置部分に嵌入することによりクリーニン
グにより集めたトナーの容器を兼ねる如くなした
ものである。以下図面に従つてこの考案の実施例
についてのべる。

第１図は複写機の側面に平行な断面の一部を示
す図、第２図はこの考案に係わる容器の斜視図で
ある。１は円筒表面に光導電性絶縁体を層持する
感光体であつて紙面に平行した複写機のフレーム
に枢着されていて複写動作時矢印方向に回転す
る。感光体１の枢軸と平行した軸を持ち複写機の
枠に枢着したマグネツトロール２が感光体１に近
接して転動するようになつている。マグネツトロ
ール２を抱く形のホツパー３が複写機の枠間にわ
たつて設けられ開口した上端には紙面に直交する
方向の一双の突条４，５が設けられ、条溝６，７
が構成せられている。条溝６，７に嵌入する縁辺
を有するカートリツジ８が該条溝に着脱可能に嵌
入している。カートリツジ８は下方が開口してい
て、底面の一部がほぼ感光体１の軸心方向に斜に
なつている。下方の開口した紙面に直交した方向
に長溝が設けられ蓋９が第１図の手前より引出し
可能に嵌入し、その中に供給すべきトナーが充填
されている。カートリツジ８は複写機の側面より
第１図において紙面に直交する方向より蓋９をし
たまゝ差込まれ、蓋９を引出すとトナーはホツパ
ー３に供給されるようになつている。ホツパー３
にはスクレーパー１１が固定されスクレーパー１
１とマグネツトロール２の間は細隙となつてい
る。

感光体１の左方には除電極１２が設けられ、そ
の上方には回転する円筒のクリーニングロール１
３が感光体１に近接して複写機の枠に枢着されて
いる。クリーニングロール１３内には同軸のマグ
ネツトロール１４が差込まれ、クリーニングロー
ル１３と反対方向により早く回転するように複写
機の枠に枢着され駆動系に連結されている。クリ
ーニングロール１３及びマグネツトロール１４は
第１図の矢線に示す方向に感光体１が回転すると
きに同時に回転するようになつている。クリーニ
ングロール１３の母線に接してシユート１５が設
けられ、シユート１５はトナーが滑走する傾斜で
下端がその下方に置かれるクリーナーカセツト１
６の開口に一致している。クリーナーカセツト１
６はカートリツジ８と同じ物であつて開口部を上
面にして端部がクリーナーカセツト１６の底面に
沿う形の隔壁１７上に置かれている。クリーナー
カセツト１６は複写機の側面より挿入するように
なつている。図示しないが感光体１の上方には原
稿を順次照射して光学系により感光体１に投影す
る光学装置及び感光体１の下方にはコピーペーパ
ーへの転写装置が設けられている。

転写工程においてトナーは70〜80％程度はコピ
ーペーパーへ転写され、残りはクリーニングロー
ル１３の部分において感光体１上よりトナーはマ
グネツトロール１４により吸引されてクリーニン
グロール１３に保持され、シユート１５によりか
きとられて滑走しクリーナーカセツト１６に集め
られる。従つて、カートリツジ８の二回目挿入時
にはクリーナーカセツト１６には、転写が70％行
われたとすると、約その内容積の30％が集められ
たトナーによつて占められる。

従つて３回カートリツジ８によりトナーを供給
するまでにクリーナーカセツト１６を抜き出して
トナーを処理すればよいのである。クリーナーカ
セツト１６を取り出すときは蓋９をその縁辺内の
溝に挿入して複写機より引き出す。一方、クリー
ナーカセツト１６を引き出した後にはカートリツ
ジ８を天地を逆にして挿入してクリーナーカセツ
ト１６として使用する。

クリーナーカセツト１６を挿入しない限り、カ
ートリツジ８を挿入することができないようにし
ておくと、クリーナーカセツト１６を入れないで
複写機を運転しても複写機にトナーが入つていな
いので汚れるおそれがない。その方法はカートリ
ツジ８とクリーナーカセツト１６間にレバーある
いはバーによるインターロツクをする。及びある
いはカートリツジ８と係合するスイツチを附して
複写機を起動しないようにする。

以上のとおりこの考案のトナー補給用のカセツ
トによれば、クリーニングされて集められたトナ
ーはそのカセツトにより取り出されて処理される
ので別にフイルターバツグ等の容器を必要としな
い。カセツトにそのまゝ蓋をして取り出せばよい
ので汚れることがない。特にクリーナーカセツト
として容器を準備しないから経済的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は複写機の側面に平行な断面の一部を示
す図である。第２図はこの考案の実施例の斜視図
である。 ８・・カートリツジ、９・・蓋、１６・・クリ
ーナーカセツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トナー補給・回収容器において、現像装置に装
   着されて現像剤を該現像装置に補給する現像剤カ
   ートリツジが、現像後にクリーニングされて回収
   される現像剤を受ける位置に着脱可能であること
   を特徴とするトナー補給・回収容器。