JPS6136119A - 高耐水性酸化マグネシウムの製造方法 - Google Patents
高耐水性酸化マグネシウムの製造方法Info
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- JPS6136119A JPS6136119A JP15546084A JP15546084A JPS6136119A JP S6136119 A JPS6136119 A JP S6136119A JP 15546084 A JP15546084 A JP 15546084A JP 15546084 A JP15546084 A JP 15546084A JP S6136119 A JPS6136119 A JP S6136119A
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- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01F—COMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
- C01F5/00—Compounds of magnesium
- C01F5/14—Magnesium hydroxide
- C01F5/20—Magnesium hydroxide by precipitation from solutions of magnesium salts with ammonia
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(1)発明の目的
(イ)産業上の利用分野
本発明は、耐水性、即ち、水和性の小さい酸化マグネシ
ウムの製造方法に関するものであって、本発明による酸
化マグネシウムは樹脂等への充填剤あるいはシーズヒー
ター充填剤やマグネシアセラミクス等へ最も好ましく用
いられるものである。
ウムの製造方法に関するものであって、本発明による酸
化マグネシウムは樹脂等への充填剤あるいはシーズヒー
ター充填剤やマグネシアセラミクス等へ最も好ましく用
いられるものである。
(ロ)従来の技術
一般に、緻密な酸化マグネシウムは、熱伝導性や電気絶
縁性等の電気的特性に優れているが、水分と反応しく水
和という)、水酸化マグネシウムに変化しやすいもので
ある。そして、これらの用途においては、酸化マグネシ
ウムが水酸化マグネシウムに変化すれば酸化マグネシウ
ムの特徴がなくなり、使用不可能となる。そして、上述
の用途に使用する場合は、酸化マグネシウムは、水性媒
体中に分散したスラリーあるいは、水と混練してセラミ
クス成形用坏土として用いられることがあり、この場合
、酸化マグネシウムの水和を防ぐために非水性媒体(例
えば、アルコール等)を用いたり、(吉木文平著「耐火
物工学」374頁)酸化マグネシウムを特殊な被覆剤で
覆う(特開昭58−217480号公報)等の対策を講
する必要があった。ある〜・は、電融マグネシアのよう
な水和性の小さ〜1材料を用いることも考えられたが、
電融マグネシアは高価であり、品質にバラツキが多い等
の問題点を有するものであった。
縁性等の電気的特性に優れているが、水分と反応しく水
和という)、水酸化マグネシウムに変化しやすいもので
ある。そして、これらの用途においては、酸化マグネシ
ウムが水酸化マグネシウムに変化すれば酸化マグネシウ
ムの特徴がなくなり、使用不可能となる。そして、上述
の用途に使用する場合は、酸化マグネシウムは、水性媒
体中に分散したスラリーあるいは、水と混練してセラミ
クス成形用坏土として用いられることがあり、この場合
、酸化マグネシウムの水和を防ぐために非水性媒体(例
えば、アルコール等)を用いたり、(吉木文平著「耐火
物工学」374頁)酸化マグネシウムを特殊な被覆剤で
覆う(特開昭58−217480号公報)等の対策を講
する必要があった。ある〜・は、電融マグネシアのよう
な水和性の小さ〜1材料を用いることも考えられたが、
電融マグネシアは高価であり、品質にバラツキが多い等
の問題点を有するものであった。
(ハ)発明が解決しようとする問題点
本発明は上述の如き特殊な表面処理をしたり、あるいは
特殊な使用方法を採用せずとも耐水和性の大きな酸化マ
グネシウムを経済的に製造しうる方法を提供するもので
ある。
特殊な使用方法を採用せずとも耐水和性の大きな酸化マ
グネシウムを経済的に製造しうる方法を提供するもので
ある。
(2)発明の構成
本発明者等は、上述の目的を達するため、種々検討を加
えた結果、酸化マグネシウムを得るための中間体である
水酸化マグネシウムを特定の方法で製造した場合に、爾
後の水酸化マグネシウムの仮焼を比較的低温で行っても
耐水相性の大きな酸化マグネシウムを得ることを見出し
たものである。即ち、本発明は水可溶性マグネシウム塩
を含む水溶液とアンモニアとを晶析槽にて反応せしめて
、水酸化マグネシウム粒子の晶析負荷が5〜500Kf
/lt/、hかつ晶析槽における水酸化マグネシウムス
ラリーの濃度を1〜60wt%になるよ5にして水酸化
マグネシウム粒子を得、これを1200〜2000℃で
仮焼することを特徴とする高耐水性酸化マグネシウムの
製造方法を要旨とするものである。
えた結果、酸化マグネシウムを得るための中間体である
水酸化マグネシウムを特定の方法で製造した場合に、爾
後の水酸化マグネシウムの仮焼を比較的低温で行っても
耐水相性の大きな酸化マグネシウムを得ることを見出し
たものである。即ち、本発明は水可溶性マグネシウム塩
を含む水溶液とアンモニアとを晶析槽にて反応せしめて
、水酸化マグネシウム粒子の晶析負荷が5〜500Kf
/lt/、hかつ晶析槽における水酸化マグネシウムス
ラリーの濃度を1〜60wt%になるよ5にして水酸化
マグネシウム粒子を得、これを1200〜2000℃で
仮焼することを特徴とする高耐水性酸化マグネシウムの
製造方法を要旨とするものである。
ここで、水可溶性マグネシウム塩としては、マグネシウ
ムの無機塩が好ましく、マグネシウムの無機塩の中でも
、さらには、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、硫
酸マグネシウムなどがより好ましい。これらの水可溶性
マグネシウム塩は同等に用いられうるので、以下、本願
では、水可溶性マグネシウム塩が塩化マグネシウムであ
る場合について詳しく説明する。
ムの無機塩が好ましく、マグネシウムの無機塩の中でも
、さらには、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、硫
酸マグネシウムなどがより好ましい。これらの水可溶性
マグネシウム塩は同等に用いられうるので、以下、本願
では、水可溶性マグネシウム塩が塩化マグネシウムであ
る場合について詳しく説明する。
塩化マグネシウム源については、特別に特定する必要は
な(、海水から得られるニガリより製造されてもよいし
、いわゆる海水水マグに塩化カルシウムと炭酸ガスを作
用させて得られる塩化マグネシウムであってもよい。
な(、海水から得られるニガリより製造されてもよいし
、いわゆる海水水マグに塩化カルシウムと炭酸ガスを作
用させて得られる塩化マグネシウムであってもよい。
塩化マグネシウムとの反応に用いられるアンモニアは通
常ガスとしてこれを直接塩化マグネシウム水溶液中に吹
き込んで反応せしめられるが、所望によりアンモニア水
として用いることもできる。この工程では塩化マグネシ
ウムは完全には水酸化マグネシウム沈澱とはならず、一
部塩化マグネシウムとして残ることもあるが、循環使用
すれば問題はない。
常ガスとしてこれを直接塩化マグネシウム水溶液中に吹
き込んで反応せしめられるが、所望によりアンモニア水
として用いることもできる。この工程では塩化マグネシ
ウムは完全には水酸化マグネシウム沈澱とはならず、一
部塩化マグネシウムとして残ることもあるが、循環使用
すれば問題はない。
用いられるアンモニアの量は、塩化マグネシウム1当量
に対し、1〜3.5倍程度を採用するのが適当である。
に対し、1〜3.5倍程度を採用するのが適当である。
アンモニアの添加量が前記範囲に満たない場合には水酸
化マグネシウムの収率がかなり低くなり、逆に前記範囲
を超える場合には、過剰アンモニアを回収するために必
要なエネルギー量が増加するので何れも好ましくない。
化マグネシウムの収率がかなり低くなり、逆に前記範囲
を超える場合には、過剰アンモニアを回収するために必
要なエネルギー量が増加するので何れも好ましくない。
塩化マグネシウム水溶液とアンモニアとの反応温度は、
通常20〜80℃程度を採用するのが適当である。
通常20〜80℃程度を採用するのが適当である。
本願発明におい【は、中間原料である水酸化マグネシウ
ムの性状が爾後の仮焼により得られる酸化マグネシウム
の性状に大きな影響を与えるもので、従って、塩化マグ
ネシウムとアンモニアの反応条件は非常に重要である。
ムの性状が爾後の仮焼により得られる酸化マグネシウム
の性状に大きな影響を与えるもので、従って、塩化マグ
ネシウムとアンモニアの反応条件は非常に重要である。
本発明者等は、この反応条件について詳しく検討した結
果、水酸化マグネシウム晶析槽における水酸化マグネシ
ウム粒子の晶析負荷及び該晶析槽における水酸化マグネ
シウムスラリーの濃度をある範囲に維持する時、得られ
る水酸化マグネシウム粒子が、所望の特性を持った酸化
マグネシウムに転化しうる後述するような特性をもつこ
とを見出したものである。
果、水酸化マグネシウム晶析槽における水酸化マグネシ
ウム粒子の晶析負荷及び該晶析槽における水酸化マグネ
シウムスラリーの濃度をある範囲に維持する時、得られ
る水酸化マグネシウム粒子が、所望の特性を持った酸化
マグネシウムに転化しうる後述するような特性をもつこ
とを見出したものである。
即ち、該晶析槽における水酸化マグネシウムの晶析負荷
は5〜500 Kg/g/ −hが必要であり、好まし
くは30〜120 KJI/−・hである。
は5〜500 Kg/g/ −hが必要であり、好まし
くは30〜120 KJI/−・hである。
また、水酸化マグネシウムスラリーの濃度は1〜60w
t%が必要であり、好ましくは、3〜40Wtチである
。
t%が必要であり、好ましくは、3〜40Wtチである
。
また、反応温度としては、20〜80℃が好ましい。
以上の反応条件を採用することにより得られる水酸化マ
グネシウム粒子は、鱗片状の一次粒子が多方向に多数集
合した平均粒径が5〜500μの見掛は上球状体のもの
である。さらに、この鱗片状の一次粒子は、結晶の厚さ
が400〜5000Xであって、多角形の板状に生長し
た平面方向の長さが0.3〜50μを有する粒子である
。
グネシウム粒子は、鱗片状の一次粒子が多方向に多数集
合した平均粒径が5〜500μの見掛は上球状体のもの
である。さらに、この鱗片状の一次粒子は、結晶の厚さ
が400〜5000Xであって、多角形の板状に生長し
た平面方向の長さが0.3〜50μを有する粒子である
。
このような鱗片状の一次粒子は、互に多方向を向いて多
数集合した形態となっている。
数集合した形態となっている。
本発明による鱗片状の一次粒子の集合状態の典型的例は
、添付した電子顕微鏡写真1(5000倍)によって示
される。そしてこの様な鱗片状の一次粒子の多方向集合
体は、添付した電子顕微鏡写真2(300倍)によって
示す如く見掛は上球状体を呈している。
、添付した電子顕微鏡写真1(5000倍)によって示
される。そしてこの様な鱗片状の一次粒子の多方向集合
体は、添付した電子顕微鏡写真2(300倍)によって
示す如く見掛は上球状体を呈している。
かくして得られた水酸化マグネシウムは1200〜20
00”Cで仮焼することにより、非常に優れた耐水性を
有する酸化マグネシウムが得られる。本発明で得られる
酸化マグネシウムの耐水性は後述の実施例からも分る通
り、電融マグネシアの耐水性にも匹敵するものである。
00”Cで仮焼することにより、非常に優れた耐水性を
有する酸化マグネシウムが得られる。本発明で得られる
酸化マグネシウムの耐水性は後述の実施例からも分る通
り、電融マグネシアの耐水性にも匹敵するものである。
本発明の酸化マグネシウムが何故に優れた耐水性を有す
るのかその理由は未だ解明されていないが、本発明者等
は、中間原料である水酸化マグネシウムの特殊な特性に
由来するものであろうと推測している。従って、本発明
では、水酸化マグネシウムの仮焼温度は1200℃以上
であれば充分であり、2000”C以上の仮焼温度を採
用しても耐水性のそれ以上の飛躍的向上は見られず、熱
経済面での不利の方が大きくなるのみである。
るのかその理由は未だ解明されていないが、本発明者等
は、中間原料である水酸化マグネシウムの特殊な特性に
由来するものであろうと推測している。従って、本発明
では、水酸化マグネシウムの仮焼温度は1200℃以上
であれば充分であり、2000”C以上の仮焼温度を採
用しても耐水性のそれ以上の飛躍的向上は見られず、熱
経済面での不利の方が大きくなるのみである。
なお、本発明においては、水酸化マグネシウムを生成さ
せる段階で、塩化アンモニウムが副生じ、若干の未反応
塩化マグネシウムとともに回収されるが、これらを含む
、水酸化マグネシウムの分離母液は、消石灰及び/又は
生石灰を用いる公知の塩安蒸留法により塩化アンモニウ
ムはアンモニアとして回収され循環使用しうるし、塩安
蒸留の際副生ずる塩化カルシウムは、海水水マグと反応
せしめ、原料の塩化マグネシウム製造に用いることもで
きる。
せる段階で、塩化アンモニウムが副生じ、若干の未反応
塩化マグネシウムとともに回収されるが、これらを含む
、水酸化マグネシウムの分離母液は、消石灰及び/又は
生石灰を用いる公知の塩安蒸留法により塩化アンモニウ
ムはアンモニアとして回収され循環使用しうるし、塩安
蒸留の際副生ずる塩化カルシウムは、海水水マグと反応
せしめ、原料の塩化マグネシウム製造に用いることもで
きる。
(3)発明の効果
一般に、水酸化マグネシウムを仮焼して酸化マグネシウ
ムを得る場合、仮焼温度を高くすればする程、得られる
酸化マグネシウム結晶(ベリクレーズ)の結晶成長がよ
く、従って、耐水性も向上するものである。その究極の
場合が電融マグネシアであって、これは、水酸化マグネ
シウムあるいはマグネシアクリンカ−を電気炉で溶融し
く約2800’C)、徐冷することにより、ペリクレー
ズの良(発達した結晶を得るものである。確かに、電融
マグネシアは耐水性のかなり優れたものではあるが、上
述のプロセスからも分る通り非常に製造コストの高いも
のとなり、品質のバラツキが大きいという問題がある。
ムを得る場合、仮焼温度を高くすればする程、得られる
酸化マグネシウム結晶(ベリクレーズ)の結晶成長がよ
く、従って、耐水性も向上するものである。その究極の
場合が電融マグネシアであって、これは、水酸化マグネ
シウムあるいはマグネシアクリンカ−を電気炉で溶融し
く約2800’C)、徐冷することにより、ペリクレー
ズの良(発達した結晶を得るものである。確かに、電融
マグネシアは耐水性のかなり優れたものではあるが、上
述のプロセスからも分る通り非常に製造コストの高いも
のとなり、品質のバラツキが大きいという問題がある。
一方、本発明により得られる酸化マグネシウムは、たか
だか1200”Cの仮焼温度で、電融マグネシアに匹敵
する高耐水性の酸化マグネシウムが得られると共に、い
まひとつの特徴は、電融マグネシアに比べてセラミクス
成形体を得る場合の焼結性が優れたものであり、その緻
密な性質から酸化マグネシウムの本来の特徴である高い
熱伝導性、電気絶縁性を備えた酸化マグネシウムが得ら
れる。
だか1200”Cの仮焼温度で、電融マグネシアに匹敵
する高耐水性の酸化マグネシウムが得られると共に、い
まひとつの特徴は、電融マグネシアに比べてセラミクス
成形体を得る場合の焼結性が優れたものであり、その緻
密な性質から酸化マグネシウムの本来の特徴である高い
熱伝導性、電気絶縁性を備えた酸化マグネシウムが得ら
れる。
以下、実施例により、本発明を更に詳しく説明する。
実施例1
常法により海水を脱炭酸処理したのち、石灰乳を用いて
公知の手段により水酸化マグネシウムスラリーを得た。
公知の手段により水酸化マグネシウムスラリーを得た。
かかるスラリーは減圧濾過機により分離され、得られ−
た水酸化マグネシウムはMgO濃度34.0vrt%の
湿ケーキで不純物として0aO=0.41 、 Bla
s =0.12. AlzOs −0,12゜FaxO
n=0.03. BzOs=0.09.80mx1.O
(単位:wtチ)を含んでいた。
た水酸化マグネシウムはMgO濃度34.0vrt%の
湿ケーキで不純物として0aO=0.41 、 Bla
s =0.12. AlzOs −0,12゜FaxO
n=0.03. BzOs=0.09.80mx1.O
(単位:wtチ)を含んでいた。
かかる水酸化iグネシウム湿ケーキ1恥に対して濃度2
0.Owt%の塩化カルシウム及び2.0yt%の塩化
マグネシウムを含む水溶液を6.5514の割合で加え
てレパルブ後、濃度100%の炭酸ガスを温度60℃に
て反応吸収せしめた。反応生成物を濾過機で炉別し、濃
度12.7 vrt%の塩化マグネシウムを含む水溶液
を得た。かかる塩化マグネシウム水溶液を塩酸酸性とな
し、エアーレーションにより、脱炭酸処理を行なった後
、攪拌装置により充分な攪拌状態を維持し、水酸化マグ
ネシウム結晶を種晶として存在させた内容積35tの反
応槽内に、かかる水溶液21胸/hとアンモニアガス2
.2 Nm’/ hを連続的に供給し、温度を40℃に
維持しながら水酸化マグネシウムの結晶を析出せしめた
。この時の水酸化マグネシウムの晶析1荷は401Kl
l/−・h1スラリー濃度は6 wt%であった。水酸
化マグネシウムの沈澱は濾過機により分離し、水洗後1
40℃で乾燥した。得られた水酸化マグネシウムは、M
g0=68.7.0aO−0,06、Sing−0,0
4、Altos =0.0 1 、 F8*Om
=O,OO1、B雪03−0.09.SOm=O10
1(単位:Wtチ)であった。
0.Owt%の塩化カルシウム及び2.0yt%の塩化
マグネシウムを含む水溶液を6.5514の割合で加え
てレパルブ後、濃度100%の炭酸ガスを温度60℃に
て反応吸収せしめた。反応生成物を濾過機で炉別し、濃
度12.7 vrt%の塩化マグネシウムを含む水溶液
を得た。かかる塩化マグネシウム水溶液を塩酸酸性とな
し、エアーレーションにより、脱炭酸処理を行なった後
、攪拌装置により充分な攪拌状態を維持し、水酸化マグ
ネシウム結晶を種晶として存在させた内容積35tの反
応槽内に、かかる水溶液21胸/hとアンモニアガス2
.2 Nm’/ hを連続的に供給し、温度を40℃に
維持しながら水酸化マグネシウムの結晶を析出せしめた
。この時の水酸化マグネシウムの晶析1荷は401Kl
l/−・h1スラリー濃度は6 wt%であった。水酸
化マグネシウムの沈澱は濾過機により分離し、水洗後1
40℃で乾燥した。得られた水酸化マグネシウムは、M
g0=68.7.0aO−0,06、Sing−0,0
4、Altos =0.0 1 、 F8*Om
=O,OO1、B雪03−0.09.SOm=O10
1(単位:Wtチ)であった。
得られた水酸化マグネシウムを電子顕微鏡により倍率5
000倍にて観察した処、添付写真lに示した如く鱗片
状の一次粒子が多方向に多数集合し、一つの結晶の厚さ
は平均500Xであり、多角形の板状に生長した平面方
向の長さが5〜30μであって、平均粒径30μの見掛
は1球状体をなしていた(添付写真2参照)。
000倍にて観察した処、添付写真lに示した如く鱗片
状の一次粒子が多方向に多数集合し、一つの結晶の厚さ
は平均500Xであり、多角形の板状に生長した平面方
向の長さが5〜30μであって、平均粒径30μの見掛
は1球状体をなしていた(添付写真2参照)。
次に、この水酸化マグネシウムをマツフル炉で1300
℃、2時間仮焼した。
℃、2時間仮焼した。
得られた酸化マグネシウムは平均粒径15μの見掛は1
球状体のものであり、その形状は第3図の顕微鏡写真(
倍率5000倍)に示すようなものであった。
球状体のものであり、その形状は第3図の顕微鏡写真(
倍率5000倍)に示すようなものであった。
この酸化マグネシウムを80℃、相対湿度95チの水蒸
気下に21日間さらして耐水性を測定した。試験後の酸
化マグネシウムの重量増加率は0.8−であった。
気下に21日間さらして耐水性を測定した。試験後の酸
化マグネシウムの重量増加率は0.8−であった。
実施例2
にがりより得られた濃度12.7 wt4の塩化マグネ
シフA水溶液を55 Kg/h 、アンモニアの供給量
を5.8 Mv?/h、晶析負荷を105胸/−・h、
水酸化マグネシウムのスラリー濃度を30wt%とする
以外は実施例1と同様に処理して、水酸化マグネシウム
を得た。得られた水酸化マグネシウムは第1図及び第2
図と同様な構造を有する平均粒径300μのものであっ
た。この水酸化マグネシウムを実施例1と同様な装置を
用いて1600℃、2時間仮焼した。得られた酸化マグ
ネシウムは平均粒径160μの見掛は1球状体のもので
あった。これを実施例1と同様にして耐水性試験に供し
た。結果は重量増加率0.4wtチであった。
シフA水溶液を55 Kg/h 、アンモニアの供給量
を5.8 Mv?/h、晶析負荷を105胸/−・h、
水酸化マグネシウムのスラリー濃度を30wt%とする
以外は実施例1と同様に処理して、水酸化マグネシウム
を得た。得られた水酸化マグネシウムは第1図及び第2
図と同様な構造を有する平均粒径300μのものであっ
た。この水酸化マグネシウムを実施例1と同様な装置を
用いて1600℃、2時間仮焼した。得られた酸化マグ
ネシウムは平均粒径160μの見掛は1球状体のもので
あった。これを実施例1と同様にして耐水性試験に供し
た。結果は重量増加率0.4wtチであった。
比較例J
グネシウムは第4図の顕微鏡写真(倍率5000倍)に
示されるような平均粒径1.5μのもので、実施例1と
同様な耐水性試験を行なった所、重量増加率は14 w
t%であった。第4図からも分るように、粒子間の間隙
の大きいものである。
示されるような平均粒径1.5μのもので、実施例1と
同様な耐水性試験を行なった所、重量増加率は14 w
t%であった。第4図からも分るように、粒子間の間隙
の大きいものである。
比較例2
常法で得られた海水水マグを電気炉で2800℃で溶融
し、徐冷してベリクレーズのよく発達した電融マグネシ
ア塊を得た。これを粉砕して平均粒径150μの電融マ
グネシア粉末とした。
し、徐冷してベリクレーズのよく発達した電融マグネシ
ア塊を得た。これを粉砕して平均粒径150μの電融マ
グネシア粉末とした。
次に、この電融マグネシア粉末を実施例1と同じゃ件下
で耐水性試験を行なった。結果は重量増加率0.6wt
チで、もった。
で耐水性試験を行なった。結果は重量増加率0.6wt
チで、もった。
第1図は実施例1による水酸化マグネシウム粒子の50
00倍電子顕微鏡写真、箇2図は同じく300倍雷子顕
微φ写真である。 第3図は実施例1の本発明方法による酸化マグネシウム
の電子顕微傍写算(倍率5000倍)であり、第4図は
従来法による海水水マグを仮焼して得られた比較例1の
酸化マグネシウムの電子顕微釧写真(倍率5000倍)
である。
00倍電子顕微鏡写真、箇2図は同じく300倍雷子顕
微φ写真である。 第3図は実施例1の本発明方法による酸化マグネシウム
の電子顕微傍写算(倍率5000倍)であり、第4図は
従来法による海水水マグを仮焼して得られた比較例1の
酸化マグネシウムの電子顕微釧写真(倍率5000倍)
である。
Claims (5)
- (1)水可溶性マグネシウム塩を含む水溶液とアンモニ
アとを晶析槽にて反応せしめて、水酸化マグネシウム粒
子の晶析負荷が5〜400Kg/m^2・hかつ晶析槽
における水酸化マグネシウムスラリーの濃度を1〜60
wt%になるようにして水酸化マグネシウム粒子を得、
これを1200〜2000℃で仮焼することを特徴とす
る高耐水性酸化マグネシウムの製造方法。 - (2)水酸化マグネシウム粒子が、鱗片状の一次粒子が
多数集合した平均粒径が5〜500μの見掛上球状体で
ある特許請求の範囲第(1)項の高耐水性酸化マグネシ
ウムの製造方法。 - (3)鱗片状の一次粒子は、結晶の厚さが400〜50
00Åであつて、多角形の板状に生長した平面方向の長
さが0.3〜50μである特許請求の範囲第(2)項の
高耐水性酸化マグネシウムの製造方法。 - (4)水可溶性マグネシウム塩がマグネシウムの無機塩
である特許請求の範囲第(1)項の高耐水性酸化マグネ
シウムの製造方法。 - (5)マグネシウムの無機塩が塩化マグネシウム、硝酸
マグネシウム、硫酸マグネシウムから選ばれたものであ
る特許請求の範囲第(4)項の高耐水性酸化マグネシウ
ムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15546084A JPS6136119A (ja) | 1984-07-27 | 1984-07-27 | 高耐水性酸化マグネシウムの製造方法 |
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JP15546084A JPS6136119A (ja) | 1984-07-27 | 1984-07-27 | 高耐水性酸化マグネシウムの製造方法 |
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JPS6136119A true JPS6136119A (ja) | 1986-02-20 |
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ID=15606530
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- 1984-07-27 JP JP15546084A patent/JPS6136119A/ja active Pending
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