JPS6135875Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、直焚式浴槽に使用する風呂の底敷
板に関する。

旧来、この種の敷板には滑り止めとして同板の
上面に所要の凹凸或いは粗面が形成されている
が、いずれにしても肌ざわりが悪いと共に美感に
乏しい欠点があつた。

この考案では、この欠点を解消し、滑り止めの
機能を有しながら肌ざわりもよくすることを目的
とするものである。

本考案は、以上の目的を達成するために、合成
樹脂を素材とする平面略矩形状の底敷板本体の上
面に、前記底敷板の縁辺と略45゜の角をなして走
る凹部を斜め格子縞状に刻設し、これら凹部によ
つて区画された部分を平面略正方形状の平担な凸
部とし、該凸部の平面積の総和を前記凹部面積の
全体総和より大きくし、更に前記底敷板の下面に
突出して設ける複数の脚片のうち、該底敷板の４
隅に位置する脚片を前記凸部の直下に形成したこ
とを特徴とする。

以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。

第１図に示すように、合成樹脂を素材とする底
敷板本体１の下面には浴槽５の底面に着座して支
持する複数の脚片２を形成し、上面には凸部３及
び凹部４を通称「タイル貼り模様」として現出さ
れるように形成している。

こられの凸部３及び凹部４は、その「タイル貼
り模様」をエンボス加工により底敷板本体１の上
面に形成させたものである。そして、凹凸群域Ａ
においてタイル部分に対応する凸部３の総面積を
各凸部３の相互の間隙となる凹部４の総和面積よ
り大としている。このような凸部３及び凹部４は
入浴する際の滑り止めとしての機能を果たすもの
となる。

この滑り止めの機能は、凹部４が底敷板本体１
に対して斜め格子状となつているため、人が底敷
板本体１の短辺または長辺側から出入りするとき
には、足の裏が凸部３の角部に当たるようにな
り、足裏面と凸部３の上端縁との接触長さが大き
くなる。したがつて、特に滑り易い浴槽５への出
入りの際でも安全に入浴できる。

また、底敷板本体１の下面には、浴槽５の底面
に着座する脚片２を複数設けている。これらの脚
片２の中で、底敷板本体１の４隅に位置している
ものは、第１図及び第３図に示すように、上面の
凸部３の直下に位置している。このように、脚片
２の凸部３と一体化するような配置とすることに
より、脚片２の強度を向上させることができ、合
成樹脂を素材としていても支障なく使用すること
ができる。

なお、底敷板本体１の重量及び体積は、浴槽５
の湯又は水中に沈むものとすることは無論のこと
である。

以上のように、本考案の風呂の底敷板では、表
面側の凸部と凹部を斜め格子状に形成しているの
で、特に浴槽への出入りに際しての滑り止め効果
が大きく、安全に入浴できる。また、平担な凸部
の総計平面積を凹部のそれよりも大きくしている
ので、足を置いたときの感触が良く快適に入浴で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る風呂の底敷板の一例を示
す平面図、第２図は第１図の１−１線における縦
断面図、第３図は底敷板本体の角部を示す拡大平
面図である。 １……底敷板本体、２……脚片、３……凸部、
４……凹部、５……浴槽。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合成樹脂を素材とする平面略矩形状の底敷板本
   体の上面に、前記底敷板の縁辺と略45゜の角をな
   して走る凹部を斜め格子縞状に刻設し、こられ凹
   部によつて区画された部分を平面略正方形状の平
   担な凸部とし、該凸部の平面積の総和を前記凹部
   面積の全体総和より大きくし、更に前記底敷板の
   下面に突出して設ける複数の脚片のうち、該底敷
   板の４隅に位置する脚片を前記凸部の直下に形成
   したことを特徴とする風呂の底敷板。